JP2586487Y2 - 多心ケーブル - Google Patents
多心ケーブルInfo
- Publication number
- JP2586487Y2 JP2586487Y2 JP6547993U JP6547993U JP2586487Y2 JP 2586487 Y2 JP2586487 Y2 JP 2586487Y2 JP 6547993 U JP6547993 U JP 6547993U JP 6547993 U JP6547993 U JP 6547993U JP 2586487 Y2 JP2586487 Y2 JP 2586487Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- twisted
- core
- unit
- core cable
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Communication Cables (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は多心ケーブルに関し、更
に詳しくはケーブル内の対，心或はカッド等の伝送速度
が均一化された多心ケーブルに関する。
に詳しくはケーブル内の対，心或はカッド等の伝送速度
が均一化された多心ケーブルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より用いられている多心ケーブルは
層撚り構造のものが殆どであった。この多心ケーブルの
一例としては図２に示すように、対，心或はカッド等よ
りなるケーブルコア（以下コアという）の５本No. １〜
５を、まず第１回目の層撚りにより５対の第１層を形成
し、次にこの第１層の外周に１１本のコアNo. ６〜16を
層撚りし、１１対の第２層を設け、次にこの第２層の外
周に１８本のコアNo. １７〜３４を層撚りし、１８対の
第３層を設け、次にこの第３層の外周にシールド編組
５，ＰＶＣシース６を設け多心ケーブル７ａを製造して
いた。
層撚り構造のものが殆どであった。この多心ケーブルの
一例としては図２に示すように、対，心或はカッド等よ
りなるケーブルコア（以下コアという）の５本No. １〜
５を、まず第１回目の層撚りにより５対の第１層を形成
し、次にこの第１層の外周に１１本のコアNo. ６〜16を
層撚りし、１１対の第２層を設け、次にこの第２層の外
周に１８本のコアNo. １７〜３４を層撚りし、１８対の
第３層を設け、次にこの第３層の外周にシールド編組
５，ＰＶＣシース６を設け多心ケーブル７ａを製造して
いた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】近時，ディスプレイ等
に用いられる多心ケーブルについては高精能のものが要
求されるようになり、従来の層撚り構造のケーブルでは
各層毎の撚り込み率の違い，シールド層やシースとの距
離の違い等のため、シールドの影響，シースの誘電率の
影響等が異なり、また対間，心間或はカッド間のバラツ
キが大きく、全対，全心或は全カッドの伝送速度を均一
化することが困難であった。
に用いられる多心ケーブルについては高精能のものが要
求されるようになり、従来の層撚り構造のケーブルでは
各層毎の撚り込み率の違い，シールド層やシースとの距
離の違い等のため、シールドの影響，シースの誘電率の
影響等が異なり、また対間，心間或はカッド間のバラツ
キが大きく、全対，全心或は全カッドの伝送速度を均一
化することが困難であった。
【０００４】多心ケーブルとして、ユニット撚り，ロー
プ撚り構造のものも従来から知られているが、主な目的
として、製造設備上の関係，コア識別上の関係からであ
り、ユニット撚り，ロープ撚り構造は必ずしも一層構造
ではなく、全対，全心或は全カッドの伝送速度を均一化
することについては考慮されていなかった。
プ撚り構造のものも従来から知られているが、主な目的
として、製造設備上の関係，コア識別上の関係からであ
り、ユニット撚り，ロープ撚り構造は必ずしも一層構造
ではなく、全対，全心或は全カッドの伝送速度を均一化
することについては考慮されていなかった。
【０００５】本考案は上記従来技術が有する問題点を解
決するために為されたものであり、全対，全心或は全カ
ッドの伝送速度の均一化を図った多心ケーブルを提供す
ることを目的とする。
決するために為されたものであり、全対，全心或は全カ
ッドの伝送速度の均一化を図った多心ケーブルを提供す
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、対，心或はカッド等よりなるケーブルコア
の複数本がユニット撚りされてユニットが形成され、こ
のユニットの複数本がロープ撚りされ、この外周にシー
スが設けられてなる多心ケーブルに於いて、前記ユニッ
トはケーブルコアの複数本がユニットの中心の介在物の
周囲の円周上に一層にユニット撚りされて配列され、更
に前記ユニットの複数本がケーブルの中心の介在物の周
囲の円周上に一層にロープ撚りされて配列されてなる多
心ケーブルにある。
に本考案は、対，心或はカッド等よりなるケーブルコア
の複数本がユニット撚りされてユニットが形成され、こ
のユニットの複数本がロープ撚りされ、この外周にシー
スが設けられてなる多心ケーブルに於いて、前記ユニッ
トはケーブルコアの複数本がユニットの中心の介在物の
周囲の円周上に一層にユニット撚りされて配列され、更
に前記ユニットの複数本がケーブルの中心の介在物の周
囲の円周上に一層にロープ撚りされて配列されてなる多
心ケーブルにある。
【０００７】また本考案は、前記介在物が多数本の糸の
収束体であり、また前記一層にロープ撚りされて配列さ
れたユニットとシースの間にシールド層が設けられてな
る多心ケーブルにある。前記糸としてはスフ糸，綿糸等
各種の糸が用いられる。なお前記介在物は特に糸に限定
されるものではない。
収束体であり、また前記一層にロープ撚りされて配列さ
れたユニットとシースの間にシールド層が設けられてな
る多心ケーブルにある。前記糸としてはスフ糸，綿糸等
各種の糸が用いられる。なお前記介在物は特に糸に限定
されるものではない。
【０００８】
【作用】本考案の多心ケーブルは全てのコアが同一の撚
り込み率でユニットの中心の介在物の周囲の円周上に一
層に撚り合わされてユニットを形成しており、また全て
のユニットがケーブルの中心の介在物の周囲の円周上に
一層にロープ撚りされ、この外周にシース（及びシール
ド層）が設けられている。従って全てのコアとシース
（及びシールド層）との位置関係を等しくすることが出
来たので、前記伝送速度等の特性のバラツキの要因が平
等となり、更に対間，心間或はカッド間のバラツキも小
さくなり、ケーブルの特性が大幅に向上する。
り込み率でユニットの中心の介在物の周囲の円周上に一
層に撚り合わされてユニットを形成しており、また全て
のユニットがケーブルの中心の介在物の周囲の円周上に
一層にロープ撚りされ、この外周にシース（及びシール
ド層）が設けられている。従って全てのコアとシース
（及びシールド層）との位置関係を等しくすることが出
来たので、前記伝送速度等の特性のバラツキの要因が平
等となり、更に対間，心間或はカッド間のバラツキも小
さくなり、ケーブルの特性が大幅に向上する。
【０００９】
【実施例】本考案の内容を実施例を挙げて説明する。な
お本考案は本実施例に限定されるものではない。図１は
本考案の多心ケーブルの一実施例を示す断面図である。
お本考案は本実施例に限定されるものではない。図１は
本考案の多心ケーブルの一実施例を示す断面図である。
【００１０】実施例１ 実施例１について図１を用いて説明する。外径０．１０
ｍｍの錫めっき銅線の７本を右方向にピッチ（Ｐ）＝５
ｍｍで集合撚りし、０．３０ｍｍφの導体とした。次に
この導体の外周にポリエチレン樹脂（ＰＥ）を０．１４
５ｍｍ厚さに押出しして絶縁体を設け、絶縁導体とし
た。次にこの絶縁導体の２本を右ピッチ（Ｐ＝１６ｍ
ｍ）で対撚りし（以上図示せず）、コア１とした。同様
にして計７本のコアを製造した。次いで前記コア１の７
本をユニットの中心の介在スフ（＃１０×２５本）２の
周りに右ピッチ（Ｐ＝６０ｍｍ）でユニット撚りし、介
在スフ２を中心とする円周上に１層に配列してからＰＥ
テープ（図示せず）を巻き付けて固定しユニット３を製
造した。同様にして計７本のユニットを製造した。次い
で前記ユニット３の７本をケーブルの中心の介在スフ
（＃１０×５０本）４の周りに右ピッチ（Ｐ＝１００ｍ
ｍ）でロープ撚りして介在スフ４を中心とする円周上に
１層に配列してから不織布（図示せず）を用いて押さえ
巻きした。次にこの外周に錫めっき銅線０．１２ｍｍ×
１０本持×２４打，Ｐ＝６０ｍｍのシールド編組５を施
し、次いでこの外周に約０．８５ｍｍ厚のＰＶＣを押出
ししてシース６を設け、多心ケーブル７を製造した。
ｍｍの錫めっき銅線の７本を右方向にピッチ（Ｐ）＝５
ｍｍで集合撚りし、０．３０ｍｍφの導体とした。次に
この導体の外周にポリエチレン樹脂（ＰＥ）を０．１４
５ｍｍ厚さに押出しして絶縁体を設け、絶縁導体とし
た。次にこの絶縁導体の２本を右ピッチ（Ｐ＝１６ｍ
ｍ）で対撚りし（以上図示せず）、コア１とした。同様
にして計７本のコアを製造した。次いで前記コア１の７
本をユニットの中心の介在スフ（＃１０×２５本）２の
周りに右ピッチ（Ｐ＝６０ｍｍ）でユニット撚りし、介
在スフ２を中心とする円周上に１層に配列してからＰＥ
テープ（図示せず）を巻き付けて固定しユニット３を製
造した。同様にして計７本のユニットを製造した。次い
で前記ユニット３の７本をケーブルの中心の介在スフ
（＃１０×５０本）４の周りに右ピッチ（Ｐ＝１００ｍ
ｍ）でロープ撚りして介在スフ４を中心とする円周上に
１層に配列してから不織布（図示せず）を用いて押さえ
巻きした。次にこの外周に錫めっき銅線０．１２ｍｍ×
１０本持×２４打，Ｐ＝６０ｍｍのシールド編組５を施
し、次いでこの外周に約０．８５ｍｍ厚のＰＶＣを押出
ししてシース６を設け、多心ケーブル７を製造した。
【００１１】
【考案の効果】本考案の多心ケーブルは全てのコアとシ
ース（及びシールド層）との位置関係を等しくすること
が出来たので、前記伝送速度等の特性のバラツキの要因
が平等となり、更に対間，心間或はカッド間のバラツキ
も小さくなり、ケーブル内の伝送速度を均一化すること
が可能となった。従って、ケーブルの特性が大幅に向上
したので産業に寄与するところ極めて大である。
ース（及びシールド層）との位置関係を等しくすること
が出来たので、前記伝送速度等の特性のバラツキの要因
が平等となり、更に対間，心間或はカッド間のバラツキ
も小さくなり、ケーブル内の伝送速度を均一化すること
が可能となった。従って、ケーブルの特性が大幅に向上
したので産業に寄与するところ極めて大である。
【図１】本考案の多心ケーブルの一実施例を示す断面図
である。
である。
【図２】従来の多心ケーブルの一例を示す断面図であ
る。
る。
１ コア ２，４ 介在物（介在スフ） ３ ユニット ５ シールド層（シールド編組） ６ シース ７ 多心ケーブル
Claims (3)
- 【請求項１】 対，心或はカッド等よりなるケーブルコ
アの複数本がユニット撚りされてユニットが形成され、
このユニットの複数本がロープ撚りされ、この外周にシ
ースが設けられてなる多心ケーブルに於いて、前記ユニ
ットはケーブルコアの複数本がユニットの中心の介在物
の周囲の円周上に一層にユニット撚りされて配列され、
更に前記ユニットの複数本がケーブルの中心の介在物の
周囲の円周上に一層にロープ撚りされて配列されてなる
ことを特徴とする多心ケーブル。 - 【請求項２】 前記介在物が多数本の糸の収束体である
ことを特徴とする請求項１記載の多心ケーブル。 - 【請求項３】 前記一層にロープ撚りされて配列された
ユニットとシースの間にシールド層が設けられているこ
とを特徴とする請求項１または２記載の多心ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6547993U JP2586487Y2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 多心ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6547993U JP2586487Y2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 多心ケーブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0730418U JPH0730418U (ja) | 1995-06-06 |
| JP2586487Y2 true JP2586487Y2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=13288282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6547993U Expired - Lifetime JP2586487Y2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 多心ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2586487Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002352636A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-06 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 多対ケーブル |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP6547993U patent/JP2586487Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0730418U (ja) | 1995-06-06 |
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