JPH066422Y2 - 海底ケ−ブル - Google Patents
海底ケ−ブルInfo
- Publication number
- JPH066422Y2 JPH066422Y2 JP1987098565U JP9856587U JPH066422Y2 JP H066422 Y2 JPH066422 Y2 JP H066422Y2 JP 1987098565 U JP1987098565 U JP 1987098565U JP 9856587 U JP9856587 U JP 9856587U JP H066422 Y2 JPH066422 Y2 JP H066422Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tension
- armor
- polypropylene
- cable
- restraining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は，鉄線またはＦＲＰ線で鎧装された海底ケーブ
ルの改良に関するものである。
ルの改良に関するものである。
（従来技術） 一般に，この種の海底ケーブルは，鉄線またはＦＲＰ線
の鎧装とこの鎧装を抑え巻きする抑え巻き層とを有し，
この抑え巻き層は通常ポリプロピレン撚糸から成ってい
る。このポリプロピレン撚糸は，押出機でポリプロピレ
ンを溶融し，インフレーションかＴダイ製膜機でフイル
ム状に押出し，このフイルムをスリッターでテープ状に
カットし，加熱延伸しつつ分子を配向させた後解繊機で
繊維状とし，この繊維を加撚して形成される。このポリ
プロピレン撚糸は耐腐食性を有し，無公害で製造し易
く，安価に製造することができるので有利である。従来
技術の海底ケーブルでは、抑え巻き層としてのポリプロ
ピレン撚糸は、通常梱包用のバインドテープに用いられ
ているような伸縮力が小さく張力が大きい２．５％張力
が１．３〜１．４ｇ／ｄ（延伸倍率７倍程度）のものが
そのまま用いられている。しかし、このように伸縮性に
欠け張力が大きなポリプロピレン撚糸を鎧装上に巻付け
る際に生産性を高めるために高速で巻くと，鎧装に大き
な巻き張力が加わるので鎧装を必要以上に拘束する。こ
のため，海底ケーブルに捻れが働いた場合に，抑え巻き
層の弱いところに応力が集中して鎧装の膨れや変形が生
じ，ケーブルを例えばタンクにとぐろ巻きする際にケー
ブルの鎧装にキンク現象を生ずることがあった。
の鎧装とこの鎧装を抑え巻きする抑え巻き層とを有し，
この抑え巻き層は通常ポリプロピレン撚糸から成ってい
る。このポリプロピレン撚糸は，押出機でポリプロピレ
ンを溶融し，インフレーションかＴダイ製膜機でフイル
ム状に押出し，このフイルムをスリッターでテープ状に
カットし，加熱延伸しつつ分子を配向させた後解繊機で
繊維状とし，この繊維を加撚して形成される。このポリ
プロピレン撚糸は耐腐食性を有し，無公害で製造し易
く，安価に製造することができるので有利である。従来
技術の海底ケーブルでは、抑え巻き層としてのポリプロ
ピレン撚糸は、通常梱包用のバインドテープに用いられ
ているような伸縮力が小さく張力が大きい２．５％張力
が１．３〜１．４ｇ／ｄ（延伸倍率７倍程度）のものが
そのまま用いられている。しかし、このように伸縮性に
欠け張力が大きなポリプロピレン撚糸を鎧装上に巻付け
る際に生産性を高めるために高速で巻くと，鎧装に大き
な巻き張力が加わるので鎧装を必要以上に拘束する。こ
のため，海底ケーブルに捻れが働いた場合に，抑え巻き
層の弱いところに応力が集中して鎧装の膨れや変形が生
じ，ケーブルを例えばタンクにとぐろ巻きする際にケー
ブルの鎧装にキンク現象を生ずることがあった。
（考案の目的） 本考案の目的は，ケーブルに捻れが加わっても応力を分
散して鎧装の膨れ，変形を生ずることがないようにした
海底ケーブルを提供することにある。
散して鎧装の膨れ，変形を生ずることがないようにした
海底ケーブルを提供することにある。
（考案の構成） 本考案に係る海底ケーブルは，鉄線またはＦＲＰ線の鎧
装とこの鎧装をポリプロピレン撚糸から成る抑え巻き層
とを有するが、特にこの抑え巻き層のポリプロピレン糸
は、２．５％張力が０．３〜０．５ｇ／ｄであることを
特徴としている。
装とこの鎧装をポリプロピレン撚糸から成る抑え巻き層
とを有するが、特にこの抑え巻き層のポリプロピレン糸
は、２．５％張力が０．３〜０．５ｇ／ｄであることを
特徴としている。
抑え巻き層のポリプロピレン撚糸が２．５％張力で０．
３〜０．５ｇ／ｄであると，伸縮性に富み，張力が小さ
くなるのでケーブルに捻りが付加されて鎧装の膨れ及び
変形が生じてもこれの膨れ及び変形は抑え巻き層の全面
に分散されるため鎧装にキンクを生ずることがなく，従
って取扱が容易となる。尚、ポリプロピレン撚糸が２．
５％張力で０．５ｄ／ｇを越えると、キンク現象が生ず
ることが確認され、また０．３ｇ／ｄ未満のポリプロピ
レン撚糸は、製造が困難であって実用的でない。
３〜０．５ｇ／ｄであると，伸縮性に富み，張力が小さ
くなるのでケーブルに捻りが付加されて鎧装の膨れ及び
変形が生じてもこれの膨れ及び変形は抑え巻き層の全面
に分散されるため鎧装にキンクを生ずることがなく，従
って取扱が容易となる。尚、ポリプロピレン撚糸が２．
５％張力で０．５ｄ／ｇを越えると、キンク現象が生ず
ることが確認され、また０．３ｇ／ｄ未満のポリプロピ
レン撚糸は、製造が困難であって実用的でない。
（実施例） 本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明すると，図
面は本考案に係る海底ケーブル１０を示し，この海底テ
ーブル１０は，ケーブルコア１２と，このケーブルコア
１２の上に撚合わされて形成された鉄線またはＦＲＰ線
の鎧装１４と，この鎧装１４を抑え巻きする抑え巻き層
１６とから成っている。ケーブルコア１２は，図示の実
施例では，複数の絶縁電線１８を介在２０と共に撚合わ
せその上に外部シース２２を設けて形成され，各絶縁電
線１８は導体２４とその上に順次設けられた内部半導電
層２６，絶縁層２８及び外部半導電層３０とから成って
いる。
面は本考案に係る海底ケーブル１０を示し，この海底テ
ーブル１０は，ケーブルコア１２と，このケーブルコア
１２の上に撚合わされて形成された鉄線またはＦＲＰ線
の鎧装１４と，この鎧装１４を抑え巻きする抑え巻き層
１６とから成っている。ケーブルコア１２は，図示の実
施例では，複数の絶縁電線１８を介在２０と共に撚合わ
せその上に外部シース２２を設けて形成され，各絶縁電
線１８は導体２４とその上に順次設けられた内部半導電
層２６，絶縁層２８及び外部半導電層３０とから成って
いる。
抑え巻き層１６は，２．５％張力が０．３〜０．５ｇ／
ｄであるポリプロピレン撚糸から成っている。ポリプロ
ピレン撚糸がこのように設定されると，その伸縮性が大
きく，張力が小さいのでケーブルに付与される捻りによ
って鎧装置１４が膨れたり変形したりしようとすると，
その応力は伸縮性の大きい抑え巻き層１６の全面に均等
に分散されるので部分的に集中することがない。尚，こ
の撚糸のグレードを例えば１５０００ｄとすると，０．
３ｇ／ｄは４５００ｇ／１５０００ｄであり，また０．
５ｇ／ｄは７５００ｇ／１５０００ｄであり，これは延
伸倍率でいうと１〜４倍程度である。
ｄであるポリプロピレン撚糸から成っている。ポリプロ
ピレン撚糸がこのように設定されると，その伸縮性が大
きく，張力が小さいのでケーブルに付与される捻りによ
って鎧装置１４が膨れたり変形したりしようとすると，
その応力は伸縮性の大きい抑え巻き層１６の全面に均等
に分散されるので部分的に集中することがない。尚，こ
の撚糸のグレードを例えば１５０００ｄとすると，０．
３ｇ／ｄは４５００ｇ／１５０００ｄであり，また０．
５ｇ／ｄは７５００ｇ／１５０００ｄであり，これは延
伸倍率でいうと１〜４倍程度である。
次に，本考案の製品と従来の製品との比較試験をした結
果を下記表に示す。本考案ではポリプロピレン撚糸の
２．５％張力は（Ａ−１）では０．３ｇ／ｄ，（Ａ−
２）では０．４ｇ／ｄ，（Ａ−３）では０．５ｇ／ｄと
し、また従来ではポリプロピレン撚糸の２．５％張力は
（Ｂ−１）では０．６ｇ／ｄ，（Ｂ−２）では０．７ｇ
／ｄ，（Ｂ−３）では０．８ｇ／ｄとした。いずれの場
合もケーブルに捻れを加えてキンクの有無を確かめた。
果を下記表に示す。本考案ではポリプロピレン撚糸の
２．５％張力は（Ａ−１）では０．３ｇ／ｄ，（Ａ−
２）では０．４ｇ／ｄ，（Ａ−３）では０．５ｇ／ｄと
し、また従来ではポリプロピレン撚糸の２．５％張力は
（Ｂ−１）では０．６ｇ／ｄ，（Ｂ−２）では０．７ｇ
／ｄ，（Ｂ−３）では０．８ｇ／ｄとした。いずれの場
合もケーブルに捻れを加えてキンクの有無を確かめた。
表 製 品 キンクの有無 （Ａ−１） 無 （Ａ−２） 無 （Ａ−３） 無 （Ｂ−１） 有 （Ｂ−２） 有 （Ｂ−３） 有 上記のように，本考案の製品は従来製品のようにキンク
を生ずることがないことが解る。尚，２．５％張力が
０．３ｇ／ｄ未満のポリプロピレン撚糸は既にのべたよ
うに製造が困難であるので実用に適さない。
を生ずることがないことが解る。尚，２．５％張力が
０．３ｇ／ｄ未満のポリプロピレン撚糸は既にのべたよ
うに製造が困難であるので実用に適さない。
（考案の効果） 本考案によれば，上記のように，抑え巻き層がポリプロ
プレン撚糸は伸縮性に富み，張力が小さく製造が容易な
２．５％張力が０．３〜０．５ｇ／ｄのものを用いてい
るので、ケーブルに捻りが付加されて鎧装の膨れ及び変
形が生じてもこの膨れ及び変形は抑え巻き層の全面に分
散されるため鎧装にキンクを生ずることがなく，従って
取扱が容易なケーブルを安価に得ることができる実益が
ある。
プレン撚糸は伸縮性に富み，張力が小さく製造が容易な
２．５％張力が０．３〜０．５ｇ／ｄのものを用いてい
るので、ケーブルに捻りが付加されて鎧装の膨れ及び変
形が生じてもこの膨れ及び変形は抑え巻き層の全面に分
散されるため鎧装にキンクを生ずることがなく，従って
取扱が容易なケーブルを安価に得ることができる実益が
ある。
図面は本考案に係る海底ケーブルの断面図である。 １０……海底ケーブル，１４……鎧装，１６……抑え巻
き層。
き層。
Claims (1)
- 【請求項１】鉄線またはＦＲＰ線の鎧装と前記鎧装を抑
え巻きするポリプロピレン撚糸から成る抑え巻き層とを
有する海底ケーブルにおいて、前記抑え巻き層のポリプ
ロピレ撚糸は２．５％張力が０．３〜０．５ｇ／ｄであ
ることを特徴とする海底ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987098565U JPH066422Y2 (ja) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | 海底ケ−ブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987098565U JPH066422Y2 (ja) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | 海底ケ−ブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS644022U JPS644022U (ja) | 1989-01-11 |
| JPH066422Y2 true JPH066422Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31324951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987098565U Expired - Lifetime JPH066422Y2 (ja) | 1987-06-29 | 1987-06-29 | 海底ケ−ブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH066422Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017010051A1 (ja) * | 2015-07-16 | 2017-01-19 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 電気ケーブル |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59178814U (ja) * | 1983-05-17 | 1984-11-29 | 住友電気工業株式会社 | 海底ケ−ブル |
-
1987
- 1987-06-29 JP JP1987098565U patent/JPH066422Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS644022U (ja) | 1989-01-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| TW199936B (ja) | ||
| JP5953764B2 (ja) | 多心ケーブルとその製造方法 | |
| JPS62122012A (ja) | ケ−ブル | |
| JPH01209604A (ja) | シールド電線およびその製造方法 | |
| JPH066422Y2 (ja) | 海底ケ−ブル | |
| JP2002260457A (ja) | 複合ケーブル | |
| CN201732624U (zh) | 一种加强型移动式软电缆 | |
| CN205376193U (zh) | 一种机器人用复合电缆 | |
| CN209561033U (zh) | 一种智能工业机器人用复合电缆 | |
| JPH055619Y2 (ja) | ||
| JP2586487Y2 (ja) | 多心ケーブル | |
| JPS6029138Y2 (ja) | 電力複合ケ−ブル | |
| CN215815356U (zh) | 一体免管布综合缆线 | |
| JPS6039931Y2 (ja) | 複合ケ−ブル | |
| CN210722522U (zh) | 一种基站用光纤铠装保护型光电复合缆 | |
| CN216084428U (zh) | 高电气传输性非屏蔽网络线 | |
| JPH0531780Y2 (ja) | ||
| CN207966509U (zh) | 一种发泡pvc护套电缆 | |
| JP2573694B2 (ja) | 光ファイバ複合水底長尺体 | |
| JPH0239916A (ja) | 耐熱性熱収縮チューブの製造方法 | |
| JPH0229617Y2 (ja) | ||
| CN205487471U (zh) | 一种架空绝缘电缆 | |
| JPS6314324B2 (ja) | ||
| JPH036970Y2 (ja) | ||
| JPS6385511A (ja) | 光フアイバケ−ブル |