JP2600320Y2 - プリテンショナ - Google Patents

プリテンショナ

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JP2600320Y2
JP2600320Y2 JP1993029450U JP2945093U JP2600320Y2 JP 2600320 Y2 JP2600320 Y2 JP 2600320Y2 JP 1993029450 U JP1993029450 U JP 1993029450U JP 2945093 U JP2945093 U JP 2945093U JP 2600320 Y2 JP2600320 Y2 JP 2600320Y2
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JP1993029450U
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隆行 安藤
啓介 今井
研二 松井
史法 寺岡
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ウエビング巻取装置に
用いられ、車両急減速時にウエビングを乗員に緊密に装
着させるプリテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルト装置は、車両急減速時に、
乗員をウエビングで緊密に拘束し、乗員の安全を確保す
る必要がある。このため、車両急減速時にウエビングを
強制的に巻取り、ウエビングを乗員に密着させるプリテ
ンショナが提案されている。
【0003】このプリテンショナは、車両の通常走行時
には、巻取軸の回転の障害となることなく、自由にウエ
ビングの巻取り、引出しが行なわれるように設計され、
また、車両急減速時には、ウエビングの巻取軸との間に
設けられたクラッチ機構によってプリテンショナの巻取
回転力を巻取軸に伝達させ、乗員を拘束する方向へウエ
ビングを巻き取るようになっている。
【0004】ところで、このようなプリテンショナの巻
取回転力は、シリンダ内にガスを圧送しピストンを急激
に移動させ、このピストンへ一端が連結されたワイヤを
巻き掛けた回転ドラムを瞬時に回転させることにより得
られ、また、この回転ドラムの回転力をクラッチ機構に
よって、ウエビングの巻取軸に伝達するようになってい
る。
【0005】しかしながら、前述の如きシリンダーやワ
イヤを備えた従来のプリテンショナでは、ウエビングの
巻取り量を充分に確保するためには、ワイヤの引張り量
(すなわち、ピストンの移動量)を大きくする必要があ
るが、これに伴って、シリンダーが長大となってウエビ
ング巻取装置本体からシリンダー部分が突出し、このた
め車室内に一定の取付スペースを確保する必要があっ
た。一方、装置のコンパクト化のみに着目したのでは、
ウエビングの巻取り量を充分に確保することができな
い。
【0006】さらに、従来のプリテンショナでは、ワイ
ヤの引張り力を巻取軸に伝達するためのクラッチ機構
が、部品点数が多く構造的に複雑なものとなっていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は係る事実を考
慮し、ウエビングの巻取り量を充分に確保することがで
き、かつこれを簡単でコンパクトな構造により実現でき
るプリテンショナを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係るプリテンシ
ョナは、車両急減速時にウエビングの巻取軸を強制的に
回転させウエビングを乗員拘束方向へ緊張させるプリテ
ンショナにおいて、前記巻取軸の軸端部に一体的に連結
され常に巻取軸と共に回転する連結筒と、前記連結筒を
取り囲む状態で設けられ車両急減速時にガス発生部から
発生するガスが送給される空気室と、前記連結筒の近傍
に回転可能に軸支され、略円柱形に形成され回転するこ
とにより前記連結筒に噛み合うと共に前記連結筒と対向
状態では連結筒と非係合とされる切欠き部が形成された
噛合部と前記噛合部に同軸的でかつ前記噛合部の両側に
一体に形成された一対のギヤ部とから成り、通常は前記
切欠き部が前記連結筒と対向する状態で保持された伝動
部材と、全体として断面コ字形に形成され、対向し合う
一対の側壁部分に前記伝動部材の一対のギヤ部に噛み合
う一対のラック部が形成され、ラック部がギヤ部に噛み
合った状態でスライド移動可能に配置され、車両急減速
時に前記空気室内へ送給されたガスの圧力により前記ラ
ック部が前記ギヤ部に噛み合いながらスライド移動して
前記伝動部材を回転させるスライド部材と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成のプリテンショナでは、車両の通常走
行時には、伝動部材は切欠き部が連結筒と対向する状態
で保持されて非係合状態とされるため、この伝動部材が
巻取軸の回転の障害となることはなく、自由にウエビン
グの巻取り、引出しが行なえる。
【0010】車両が急減速状態に至ると、ガス発生部か
ら発生した大量のガスが空気室へ送給される。このガス
の圧力によって、スライド部材のラック部が伝動部材の
ギヤ部に噛み合いながらスライド移動し、伝動部材が回
転される。これにより、伝動部材の噛合部が連結筒に噛
み合い、連結筒が回転される。これによって、巻取軸が
強制的に回転され、ウエビングを乗員拘束方向へ緊張さ
せることができる。
【0011】
【実施例】図1には本考案の実施例に係るプリテンショ
ナ10が備えられたウエビング巻取装置12を側面から
視た断面図が示されており、図2にはこのウエビング巻
取装置12の一部破断した裏面図が示されている。ま
た、図3にはプリテンショナ10の構成が概略斜視図に
て示されている。
【0012】ウエビング巻取装置12では、車両のセン
ターピラーに固定されるプレート14と、このプレート
14の両側から直角に屈曲され互いに平行とされた一対
の脚板16を備えている。脚板16は、巻取軸18を回
転可能に軸支している。この巻取軸18には、乗員装着
用のウエビング20の先端が係止され、ウエビング20
が層状に巻き取られている。巻取軸18の内部には、短
柱状のシャフト22が同軸的に固定されており、巻取軸
18と一体となって回転するようになっている。このシ
ャフト22の端部は脚板16の外側へ延出されており、
さらに、連結筒24が一体的に固定されている。この連
結筒24は円筒形に形成されており、周面には歯25が
形成されている。
【0013】一方、連結筒24の周りには、ケース26
が連結筒24を覆い囲むように固定されている。このケ
ース26と脚板16によって空気室28が構成されてい
る。ケース26の下面には案内通路30が形成されてお
り、さらに、案内通路30にはガス発生器32が連結さ
れている。このガス発生器32には、図示しない雷管及
びガス発生剤等が収納されており、車両が急減速状態に
至った際には多量のガスを発生させるようになってい
る。したがって、ガス発生器32からガスが発生する
と、この多量のガスは案内通路30を介して空気室28
内へ送給される構成である。
【0014】また、連結筒24の近傍には伝動部材34
が配置されている。伝動部材34は、噛合部36と一対
のギヤ部38から構成されており、軸40によって回転
可能に支持されている。噛合部36は比較的に軟質の材
料によって略円柱形に形成されており、さらに周面一部
が部分的に切除されて切欠き部42が形成されている。
この噛合部36は、通常は切欠き部42が連結筒24と
対向する状態(すなわち、非係合状態)で保持されてお
り、軸40周りに回転することにより連結筒24に噛み
合うように構成されている。一方、ギヤ部38は、噛合
部36と同軸的でかつこの噛合部36の両側にそれぞれ
一体に形成されている。
【0015】伝動部材34の側方にはスライド部材44
が配置されている。スライド部材44は、全体として断
面コ字形に形成されており、対向し合う一対の側壁部分
にはギヤ部38に対応して一対のラック部46が形成さ
れている。これらのラック部46がギヤ部38に噛み合
った状態でスライド移動可能に配置されている。
【0016】空気室28(ケース26)の上端部には、
スライド部材44のスライド移動方向終端部に対応して
通気孔48が形成されており、空気室28を外部と連通
している。
【0017】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
のプリテンショナ10では、車両の通常走行時には、図
1に示す如く、伝動部材34は切欠き部42が連結筒2
4と対向してこれと非係合状態とされており、また、ス
ライド部材44は空気室28内において最も案内通路3
0に接近して位置している。このため、伝動部材34が
連結筒24すなわち巻取軸18の回転の障害となること
はなく、自由にウエビング20の巻取り、引出しが行な
える。
【0018】ここで、車両が急減速状態に至ると、ガス
発生器32から発生した大量のガスが案内通路30を介
して空気室28へ送給される。このガスの圧力によっ
て、スライド部材44が押され、ラック部46が伝動部
材34のギヤ部38に噛み合いながらスライド移動す
る。このスライド部材44のスライド移動により、ギヤ
部38すなわち伝動部材34の噛合部36が回転され
る。このため、噛合部36が連結筒24(歯25)に噛
み合って連結筒24を回転させ(図4図示状態)、これ
により巻取軸18が強制的に回転され、ウエビング20
が乗員拘束方向へ緊張される。
【0019】このように、本実施例に係るプリテンショ
ナ10では、スライド部材44のスライド移動を伝動部
材34を介して連結筒24へ伝達して連結筒24すなわ
ち巻取軸18を回転させる構成であり、スライド部材4
4のラック部46と伝動部材34のギヤ部38とのギヤ
比や噛合部36の径等を所望により設定することで、巻
取軸18の回転量すなわちウエビング20の巻取り量を
充分に確保することが容易にできる。したがって、例え
ばシリンダーやワイヤを備えた従来のプリテンショナの
如くウエビング20の巻取り量を充分に確保するために
ワイヤの引張り量(すなわち、ピストンの移動量)を大
きくするためにシリンダーが長大となって装置本体から
突出することがなく、ウエビング20の巻取り量を充分
に確保しつつ極めてコンパクトな構造にすることができ
る。さらに、従来のプリテンショナの如く回転力伝達の
ための複雑なクラッチ機構も不要であり、構造も簡単と
なる。
【0020】なお、本実施例では、連結筒24に歯25
を形成すると共に伝動部材34の噛合部36を比較的に
軟質の材料によって形成しこの噛合部36が連結筒24
(歯25)に噛み合う構成としたが、これに限らず、連
結筒24を比較的に軟質の材料によって円筒形に形成す
ると共に伝動部材34の噛合部36に歯を形成し、これ
により噛合部36と連結筒24が噛み合うように構成し
てもよい。また、連結筒24の歯25に対応して伝動部
材34の噛合部36に歯を形成してもよい。
【0021】
【考案の効果】以上説明した如く本考案に係るプリテン
ショナは、ウエビングの巻取り量を充分に確保すること
ができ、かつこれを簡単でコンパクトな構造により実現
できるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るプリテンショナ及びこれが備えら
れたウエビング巻取装置を側面から視た断面図である。
【図2】本考案に係るプリテンショナ及びこれが備えら
れたウエビング巻取装置の一部破断した裏面図である。
【図3】本考案に係るプリテンショナの構成を示す概略
斜視図である。
【図4】車両急減速時におけるプリテンショナを側面か
ら視た図1に対応する断面図である。
【符号の説明】
10 プリテンショナ 18 巻取軸 20 ウエビング 24 連結筒 26 ケース 28 空気室 30 案内通路 32 ガス発生器 34 伝動部材 36 噛合部 38 ギヤ部 42 切欠き部 44 スライド部材 46 ラック部
フロントページの続き (72)考案者 寺岡 史法 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番 地 株式会社東海理化電機製作所内 (56)参考文献 特開 平3−45446(JP,A) 特開 昭63−212151(JP,A) 実開 昭50−79125(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/46

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両急減速時にウエビングの巻取軸を強
    制的に回転させウエビングを乗員拘束方向へ緊張させる
    プリテンショナにおいて、 前記巻取軸の軸端部に一体的に連結され常に巻取軸と共
    に回転する連結筒と、 前記連結筒を取り囲む状態で設けられ車両急減速時にガ
    ス発生部から発生するガスが送給される空気室と、 前記連結筒の近傍に回転可能に軸支され、略円柱形に形
    成され回転することにより前記連結筒に噛み合うと共に
    前記連結筒と対向状態では連結筒と非係合とされる切欠
    き部が形成された噛合部と前記噛合部に同軸的でかつ
    記噛合部の両側に一体に形成された一対のギヤ部とから
    成り、通常は前記切欠き部が前記連結筒と対向する状態
    で保持された伝動部材と、全体として断面コ字形に形成され、対向し合う一対の側
    壁部分に 前記伝動部材の一対のギヤ部に噛み合う一対の
    ラック部が形成され、ラック部がギヤ部に噛み合った状
    態でスライド移動可能に配置され、車両急減速時に前記
    空気室内へ送給されたガスの圧力により前記ラック部が
    前記ギヤ部に噛み合いながらスライド移動して前記伝動
    部材を回転させるスライド部材と、 を備えたことを特徴とするプリテンショナ。
JP1993029450U 1993-06-02 1993-06-02 プリテンショナ Expired - Lifetime JP2600320Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993029450U JP2600320Y2 (ja) 1993-06-02 1993-06-02 プリテンショナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993029450U JP2600320Y2 (ja) 1993-06-02 1993-06-02 プリテンショナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0687108U JPH0687108U (ja) 1994-12-20
JP2600320Y2 true JP2600320Y2 (ja) 1999-10-12

Family

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5521696Y2 (ja) * 1973-11-22 1980-05-24
JPS63212151A (ja) * 1987-02-26 1988-09-05 Fuji Kiko Co Ltd 安全ベルトの緊急巻取り装置
JPH0345446A (ja) * 1989-07-13 1991-02-27 Takata Kk プリテンショナー装置付シートベルトリトラクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0687108U (ja) 1994-12-20

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