JPH06344862A - プリテンショナ - Google Patents

プリテンショナ

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Publication number
JPH06344862A
JPH06344862A JP5132191A JP13219193A JPH06344862A JP H06344862 A JPH06344862 A JP H06344862A JP 5132191 A JP5132191 A JP 5132191A JP 13219193 A JP13219193 A JP 13219193A JP H06344862 A JPH06344862 A JP H06344862A
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JP
Japan
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connecting cylinder
pretensioner
webbing
vehicle
air chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP5132191A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Ando
隆行 安藤
Keisuke Imai
啓介 今井
Kenji Matsui
研二 松井
Fuminori Teraoka
史法 寺岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエビングの巻取り量を充分に確保すること
ができ、かつこれを簡単でコンパクトな構造により実現
できるプリテンショナを得る。 【構成】 巻取軸に連結された連結筒24の周囲には偏
心回転部材36が配置されている。偏心回転部材36の
係合部38は、連結筒24に対して偏心して位置してお
り、非接触部44が形成されて通常は連結筒24と非接
触状態であり、回転することにより内周壁42が連結筒
24に噛み合う。車両急減速時には、多量のガスが空気
室28へ送給され、このガス圧によって偏心回転部材3
6のブレード部40が押圧され、係合部38が回転しな
がら連結筒24に噛み合い、連結筒24すなわち巻取軸
を強制的に回転させる。このように、長大なシリンダー
等が不要で簡単でコンパクトな構造であり、かつ巻取り
量も充分に確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエビング巻取装置に
用いられ、車両急減速時にウエビングを乗員に緊密に装
着させるプリテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルト装置は、車両急減速時に、
乗員をウエビングで緊密に拘束し、乗員の安全を確保す
る必要がある。このため、車両急減速時にウエビングを
強制的に巻取り、ウエビングを乗員に密着させるプリテ
ンショナが提案されている。
【0003】このプリテンショナは、車両の通常走行時
には、巻取軸の回転の障害となることなく、自由にウエ
ビングの巻取り、引出しが行なわれるように設計され、
また、車両急減速時には、ウエビングの巻取軸との間に
設けられたクラッチ機構によってプリテンショナの巻取
回転力を巻取軸に伝達させ、乗員を拘束する方向へウエ
ビングを巻き取るようになっている。
【0004】ところで、このようなプリテンショナの巻
取回転力は、シリンダ内にガスを圧送しピストンを急激
に移動させ、このピストンへ一端が連結されたワイヤを
巻き掛けた回転ドラムを瞬時に回転させることにより得
られ、また、この回転ドラムの回転力をクラッチ機構に
よって、ウエビングの巻取軸に伝達するようになってい
る。
【0005】しかしながら、前述の如きシリンダーやワ
イヤを備えた従来のプリテンショナでは、ウエビングの
巻取り量を充分に確保するためには、ワイヤの引張り量
(すなわち、ピストンの移動量)を大きくする必要があ
るが、これに伴って、シリンダーが長大となってウエビ
ング巻取装置本体からシリンダー部分が突出し、このた
め車室内に一定の取付スペースを確保する必要があっ
た。一方、装置のコンパクト化のみに着目したのでは、
ウエビングの巻取り量を充分に確保することができな
い。
【0006】さらに、従来のプリテンショナでは、ワイ
ヤの引張り力を巻取軸に伝達するためのクラッチ機構
が、部品点数が多く構造的に複雑なものとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮し、ウエビングの巻取り量を充分に確保することがで
き、かつこれを簡単でコンパクトな構造により実現でき
るプリテンショナを得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリテンシ
ョナは、車両急減速時にウエビングの巻取軸を強制的に
回転させウエビングを乗員拘束方向へ緊張させるプリテ
ンショナにおいて、前記巻取軸の軸端部に一体的に連結
され常に巻取軸と共に回転する連結筒と、前記連結筒を
取り囲む状態で設けられ車両急減速時にガス発生部から
発生するガスが送給される空気室と、環状に形成され前
記連結筒の周りに前記連結筒に対して偏心して配置され
回転することにより内周壁が前記連結筒に係合可能とさ
れる係合部と、前記係合部に一体的に形成されたブレー
ド部と、から成り、車両通常状態では前記係合部の内周
壁が前記連結筒と非係合状態とされ、車両急減速時には
前記空気室内へ送給されたガスの圧力により前記ブレー
ド部が押圧されて回転しながら前記係合部の内周壁が前
記連結筒に係合し連結筒を回転させる偏心回転部材と、
を備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成のプリテンショナでは、車両の通常走
行時には、連結筒に対して偏心して位置する偏心回転部
材の係合部の内周壁は、連結筒と非係合状態であり、こ
のため、偏心回転部材が巻取軸の回転の障害となること
はなく、自由にウエビングの巻取り、引出しが行なえ
る。
【0010】車両が急減速状態に至ると、ガス発生部か
ら発生した大量のガスが空気室へ送給される。このガス
の圧力によって、偏心回転部材のブレード部が押圧され
係合部と共に空気室内を回転する。この回転によって、
係合部の内周壁が連結筒にお係合し、連結筒が回転され
る。これによって、巻取軸が強制的に回転され、ウエビ
ングを乗員拘束方向へ緊張させることができる。
【0011】
【実施例】図1には本実施例に係るプリテンショナ10
が備えられたウエビング巻取装置12を側面から視た断
面図が示されており、図2にはこのウエビング巻取装置
12の一部破断した裏面図が示されている。また、図3
にはプリテンショナ10の構成が概略斜視図にて示され
ている。
【0012】ウエビング巻取装置12では、車両のセン
ターピラーに固定されるプレート14と、このプレート
14の両側から直角に屈曲され互いに平行とされた一対
の脚板16を備えている。脚板16は、巻取軸18を回
転可能に軸支している。この巻取軸18には、乗員装着
用のウエビング20の先端が係止され、ウエビング20
が層状に巻き取られている。巻取軸18の内部には、短
柱状のシャフト22が同軸的に固定されており、巻取軸
18と一体となって回転するようになっている。このシ
ャフト22の端部は脚板16の外側へ延出されており、
さらに、連結筒24が一体的に固定されている。この連
結筒24は円筒形に形成されて折り、周面は歯25が突
出形成されている。
【0013】一方、連結筒24の周りには、円筒形のケ
ース26が、連結筒24を覆い囲むように固定されてお
り、このケース26と脚板16によって空気室28が構
成されている。なお、ケース26は、その中心Oが連結
筒24の軸心O1 に対して偏心して設けられている。ケ
ース26の下面には案内通路30が形成されており、さ
らに、案内通路30にはガス発生器32が連結されてい
る。このガス発生器32には、図示しない雷管及びガス
発生剤等が収納されており、車両が急減速状態に至った
際には大量のガスを発生させるようになっている。した
がって、ガス発生器32からガスが発生すると、この多
量のガスは案内通路30を介して空気室28内へ送給さ
れる構成である。
【0014】空気室28(ケース26)には隔壁34が
形成されており、案内通路30と空気室28とを隔離し
ている。すなわち、この隔壁34によって、案内通路3
0と空気室28は、連結筒24の周囲を「P」字状に連
続するように構成されている。
【0015】また、空気室28内には、偏心回転部材3
6が配置されている。この偏心回転部材36は、係合部
38とブレード部40とによって構成されている。係合
部38は、比較的に軟質の材料によって環状に形成され
ており、ケース26と同様に、連結筒24の周りに位置
してその中心Oが連結筒24の軸心O1 に対して偏心し
て(換言すれば、ケース26と同心的に)配置されてい
る。係合部38の内周壁42には、他に比べて薄肉とさ
れた非接触部44が形成されており、この非接触部44
が係合部38の偏心方向と反対側に位置して連結筒24
と非接触状態で対向している。したがって、係合部38
は、回転することにより内周壁42が連結筒24に噛み
合うように構成されている。一方、ブレード部40は、
係合部38の外周面に一体的に形成されており、空気室
28内に位置している。これにより、偏心回転部材36
は、車両通常状態では係合部38の内周壁42が連結筒
24と非係合状態とされ、空気室28内へガスが送給さ
れた場合には、このガスの圧力によりブレード部40が
押圧されて係合部38が回転する構成である。
【0016】空気室28(ケース26)の下端部には、
偏心回転部材36(ブレード部40)の回転方向終端部
に対応して通気孔46が形成されており、空気室28を
外部と連通している。
【0017】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
のプリテンショナ10では、車両の通常走行時には、図
1に示す如く、偏心回転部材36の係合部38は、非接
触部44が連結筒24と非接触状態で対向して位置して
おり、このため、偏心回転部材36が連結筒24すなわ
ち巻取軸18の回転の障害となることはなく、自由にウ
エビング20の巻取り、引出しが行なえる。
【0018】ここで、車両が急減速状態に至ると、ガス
発生器32から発生した大量のガスが案内通路30を介
して空気室28へ送給される。このガスの圧力によっ
て、偏心回転部材36のブレード部40が押圧されて係
合部38が回転される。これにより、図4に示す如く、
係合部38の内周壁42が連結筒24に噛み合い、この
偏心回転部材36(係合部38)の回転によって連結筒
24が回転される。これによって、巻取軸18が強制的
に回転され、ウエビング20が乗員拘束方向へ緊張され
る。
【0019】このように、本実施例に係るプリテンショ
ナ10では、連結筒24に対して偏心して配置された偏
心回転部材36(係合部38)の回転によって連結筒2
4すなわち巻取軸18を回転させる構成であるため、巻
取軸18の回転量すなわちウエビング20の巻取り量を
充分に確保することが容易にできる。したがって、例え
ばシリンダーやワイヤを備えた従来のプリテンショナの
如くウエビング20の巻取り量を充分に確保するために
ワイヤの引張り量(すなわち、ピストンの移動量)を大
きくするためにシリンダーが長大となって装置本体から
突出することがなく、ウエビング20の巻取り量を充分
に確保しつつ極めてコンパクトな構造にすることができ
る。さらに、従来のプリテンショナの如く回転力伝達の
ための複雑なクラッチ機構も不要であり、構造も簡単と
なる。
【0020】なお、本実施例では、偏心回転部材36
(係合部38)を比較的に軟質の材料によって形成し係
合部38が連結筒24に噛み合う構成としたが、連結筒
24を比較的に軟質の材料によって形成すると共に係合
部38の内周壁に歯を形成し、これにより係合部38と
連結筒24が噛み合うように構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るプリテン
ショナは、ウエビングの巻取り量を充分に確保すること
ができ、かつこれを簡単でコンパクトな構造により実現
できるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリテンショナ及びこれが備えら
れたウエビング巻取装置を側面から視た断面図である。
【図2】本発明に係るプリテンショナ及びこれが備えら
れたウエビング巻取装置の一部破断した裏面図である。
【図3】本発明に係るプリテンショナの構成を示す概略
斜視図である。
【図4】車両急減速時におけるプリテンショナを側面か
ら視た図1に対応する断面図である。
【符号の説明】
10 プリテンショナ 18 巻取軸 20 ウエビング 24 連結筒 26 ケース 28 空気室 30 案内通路 32 ガス発生器 36 偏心回転部材 38 係合部 40 ブレード部 42 内周壁 44 非接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺岡 史法 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両急減速時にウエビングの巻取軸を強
    制的に回転させウエビングを乗員拘束方向へ緊張させる
    プリテンショナにおいて、 前記巻取軸の軸端部に一体的に連結され常に巻取軸と共
    に回転する連結筒と、 前記連結筒を取り囲む状態で設けられ車両急減速時にガ
    ス発生部から発生するガスが送給される空気室と、 環状に形成され前記連結筒の周りに前記連結筒に対して
    偏心して配置され回転することにより内周壁が前記連結
    筒に係合可能とされる係合部と、前記係合部に一体的に
    形成されたブレード部と、から成り、車両通常状態では
    前記係合部の内周壁が前記連結筒と非係合状態とされ、
    車両急減速時には前記空気室内へ送給されたガスの圧力
    により前記ブレード部が押圧されて回転しながら前記係
    合部の内周壁が前記連結筒に係合し連結筒を回転させる
    偏心回転部材と、 を備えたことを特徴とするプリテンショナ。
JP5132191A 1993-06-02 1993-06-02 プリテンショナ Pending JPH06344862A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5132191A JPH06344862A (ja) 1993-06-02 1993-06-02 プリテンショナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5132191A JPH06344862A (ja) 1993-06-02 1993-06-02 プリテンショナ

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JPH06344862A true JPH06344862A (ja) 1994-12-20

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ID=15075530

Family Applications (1)

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JP5132191A Pending JPH06344862A (ja) 1993-06-02 1993-06-02 プリテンショナ

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58195570A (ja) * 1982-04-29 1983-11-14 バイエルン−ヘミ−・ゲゼルシヤフト・フユ−ル・フル−クヘミ−シエ・アントリ−ベ・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング 安全ベルト用巻取装置
JPH05319211A (ja) * 1992-05-27 1993-12-03 Takata Kk ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58195570A (ja) * 1982-04-29 1983-11-14 バイエルン−ヘミ−・ゲゼルシヤフト・フユ−ル・フル−クヘミ−シエ・アントリ−ベ・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング 安全ベルト用巻取装置
JPH05319211A (ja) * 1992-05-27 1993-12-03 Takata Kk ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ

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