JP2000309250A - プリテンショナ - Google Patents

プリテンショナ

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JP2000309250A
JP2000309250A JP11117566A JP11756699A JP2000309250A JP 2000309250 A JP2000309250 A JP 2000309250A JP 11117566 A JP11117566 A JP 11117566A JP 11756699 A JP11756699 A JP 11756699A JP 2000309250 A JP2000309250 A JP 2000309250A
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lever
pretensioner
piston
rail
base
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JP11117566A
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English (en)
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Isamu Mizuno
勇 水野
Hiroki Takehara
弘樹 竹原
Hikari Kameyoshi
光 亀好
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Takata Corp
Original Assignee
Takata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートベルトの巻取軸により確実に回転トル
クを発生させることができるプリテンショナを提供す
る。 【解決手段】 プリテンショナ10のベース11に掘り
込まれた外側の渦巻き溝14Aにはパイプ21が嵌め込
まれている。内側の渦巻き溝14Bはピストン20が走
行するレール溝である。ベース11の上部において、レ
ール溝14Bの内部分に連通した凹領域14Dが掘り込
まれ、側端面14Eが形成されている。ベルト巻取軸1
3には、クラッチ32を介してレバー31が取り付けら
れている。レバー31は、固定部30に固着した基部3
1bと、この基部31bに噛合・分離可能な先端部31
aからなる。レバー31の先端部31aは、回転してベ
ース11の凹領域14Dに至ったとき、側端面14Eに
当たるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員を車両等のシ
ートに拘束するシートベルト装置に組み込まれて、シー
トベルトの巻取軸を緊急に巻き取り方向に回転させるプ
リテンショナに関する。特には、シートベルトの巻取軸
により確実に回転トルクを発生させ、ベルトを的確に巻
き取ることができるプリテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
等の車両に装備されるシートベルト装置においては、近
年、プリテンショナを備えたものが増えている。このプ
リテンショナは、車両の衝突時に、シートベルトを巻回
するリール(巻取軸)を瞬時に巻き取り方向に回転さ
せ、ベルトの巻きだるみを取るとともにベルトに張力を
与えるものである。このプリテンショナを駆動させる装
置は、一般的に、車両の衝突時に発信される検知信号に
基づき火薬に点火し、これにより発生したガス圧によっ
てリール回転機構を駆動する。
【0003】このようなプリテンショナの従来例として
は、例えば特開平10−86791号公報や、PCT国
際公開WO95/27638に開示されているものを挙
げることができる。特開平10−86791号公報のプ
リテンショナは、ベルトを巻回するリールに突設された
被動軸を備えている。この被動軸には、クラッチ機構を
介して回転リングが同軸的に配置されている。この回転
リングの周囲には、スチール製のテープが取り付けられ
ている。このテープは収容室に収容されており、収容室
内にはガス発生器によりガスが供給されるようになって
いる。そして、車両の衝突時にガス発生器が点火作動す
ると、ガス圧が収容室内に供給されて、このガスの押圧
力がテープを押すように作用する。すると、このテープ
を介して回転リングが回転し、クラッチが噛み合い、回
転リングと被動軸が連結される。ガスの押圧力がテープ
に作用し、回転リングが回転すると、同リングの回転が
クラッチを介して被動軸に伝達され、ベルトが巻取方向
に巻き取られる。
【0004】このプリテンショナは、内部(テープの収
容室)のほとんど全域に亘ってガスタイトな気密構造と
しなければならないため、構造が複雑且つ堅固とならざ
るをえない。そのため、コストが高くなっていた。
【0005】一方、PCT国際公開WO95/2763
8のプリテンショナは次のようなものである。図12
(a)はこのプリテンショナの分解斜視図であり、図1
2(b)はドライブホイルの詳細図である。このプリテ
ンショナは、図12(a)に示すように、シートベルト
の巻取軸101に取り付けられた一対のドライブホイル
片103、104を備えている。一方のドライブホイル
片104は巻取軸101に固着されている。他方のドラ
イブホイル片103はギア106を介して巻取軸101
に組み付けられている。両ドライブホイル片103、1
04が対向して配置されることにより、図12(b)に
示すようなドライブホイル105が構成される。ドライ
ブホイル片103、104の対向面には、周方向に沿っ
て複数の凹部103a、104aが形成されている。こ
れら凹部103a、104aは、両ドライブホイル片1
03、104が対向したとき、カップ状(ほぼ半球面
状)の凹部100と溝110を構成する。
【0006】ドライブホイル片103、104の間には
ソードボックス114が設けられている。同ソードボッ
クス114は、カップ(ケーシング)112とともにリ
トラクタハウジング(図示されず)に取り付けられてい
る。ソードボックス114には、突片状のガイド11
6、117が形成されている。同ガイド116、117
は、ドライブホイル105の溝110内に位置するよう
になっている。
【0007】カップ112の内側には、U字状のチュー
ブ118が設けられている。同チューブ118は、ソー
ドボックス114の外周を囲うように位置する。このチ
ューブ118には、ガイド116、117間の空間と向
かい合う位置に、開口118aが形成されている。チュ
ーブ118の一端部(基端部)にはガスジェネレータ1
15が設けられている。また、チューブ118の他端部
(先端部)は、カップ112に形成されたスロート部1
19に係合される。そして、このチューブ118内に
は、ドライブホイル105を駆動するためのマスボール
120が収納されている。同マスボール120は、複数
の連なった球状体からなる。マスボール120の基端部
(ガスジェネレータ115に近い側の端部)には、ピス
トン121が設けられている。
【0008】このプリテンショナの作用と課題を図1
2、12を参照して説明する。図13(a)はプリテン
ショナの作動前の状態を示す説明図であり、図13
(b)はプリテンショナの正常作動時の状態を示す説明
図であり、図13(c)はプリテンショナの異常作動時
の状態を示す説明図である。図13(a)の状態(プリ
テンショナの作動前)からガスジェネレータ115が作
動すると、発生したガスによりチューブ118内のピス
トン121とマスボール120が押される。これによ
り、まず最先端のマスボール120が、図13(b)に
示すように、開口118aから突き出てドライブホイル
105の凹部100(歯101の頂部X)に当たる。こ
のとき、マスボール120の力は、ドライブホイル10
5に対してベクトルαの方向に作用する。
【0009】凹部100はマスボール120の寸法に対
応する半球状をしているため、凹部100と複数のマス
ボール120とが順次噛み合うことにより、ドライブホ
イル105が回転する。このドライブホイル105の回
転と同時に巻取軸101も回転し、ベルトが巻取方向に
巻き取られる。
【0010】ところが、上記プリテンショナにおいて
は、ドライブホイル105及び巻取軸101の回転が正
確に行われない場合がある。すなわち、図13(c)に
示すように、押し出されたマスボール120が、隣り合
う凹部100間の歯101の頂部Xの真上に当たる場合
がある。このとき、マスボール120からドライブホイ
ル105への力はベクトルβの方向(すなわちドライブ
ホイル105の軸心に向かう方向)に作用する。この場
合には、マスボール120の力がドライブホイル105
の回転トルクとして作用しないことになる。したがっ
て、ベルトが確実に巻き取られない可能性がある。
【0011】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、シートベルトの巻取軸により確実に
回転トルクを発生させることができるプリテンショナを
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のプリテンショナは、緊急時にシートベルト
の巻取軸を巻き取り方向に回転させてベルトにプリテン
ションを与えるプリテンショナであって; 上記巻取軸
の外周に設けられたクラッチと、 上記巻取軸を上記ク
ラッチを介して回転駆動するレバーと、 該レバーの端
部を押して回転駆動する屈曲可能なピストンと、 該ピ
ストンを上記レバーの周囲で案内するレールと、 該ピ
ストンを押すガス圧を発生するガスジェネレータと、
先端が上記レールに接続され、基端に上記ガスジェネレ
ータが取り付けられた、上記ピストンを繰り出し可能に
収納する屈曲したパイプと、 を備えることを特徴とす
る。
【0013】ガスジェネレータをパイプの基端に直接的
に取り付けるため、ベース(ケーシング)は気密構造で
なくてもよい。また、ガスジェネレータの取り付けも確
実になる。レール及びパイプが曲がっているので、直線
状のものに比べて寸法が小さくて済む。したがって、装
置全体としてコンパクトな構成になる。クラッチが存在
するので、プリテンショナの未作動時においてもピスト
ンの先端がレバーに接触した状態にしておける。したが
って、従来のプリテンショナのようなロック現象のおそ
れがなく、プリテンショナの作動がより確実になる。
【0014】本発明においては、上記レールが上記レバ
ー回転中心の周囲に一周以上設けられており、 上記レ
バーが上記ピストンに押され、上記レールに案内されて
一回転以上回転し、 上記レバーの端部が二回転目以降
において上記レールの側壁と干渉しないように処理する
干渉回避手段を備えることができる。これにより、巻取
軸を1回転以上回すことができる。したがって、十分な
シートベルトのスラグ(巻き緩み)取りを行うことがで
き、さらにベルトに十分な予備張力を与えることができ
る。
【0015】また、本発明においては、上記干渉回避手
段として、上記レバーの先端が分離可能になっているこ
とが好ましい。レバーの一回転目後に先端を分離させる
ことで、二回転目以降にレバーがピストンを干渉しない
ようにできる。あるいは、上記干渉回避手段として、上
記レバーが回転軸の半径方向に没入可能になっているこ
ととしてもよい。さらに、上記干渉回避手段として、上
記レバーの先端部が上記レールの側壁と接して削られる
軟らかい部材からなることとしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1〜8は、本発明の第1実施例を示す図である。
図1は本実施例に係るプリテンショナの分解斜視図であ
る。図2はプリテンショナの作動前の状態を示す正面断
面図である。図3はプリテンショナの作動中の状態を示
す正面断面図である。図4はプリテンショナの作動後の
状態を示す正面断面図である。図5は図3のA−A線断
面図である。図6はプリテンショナのベースを示す図で
あり、(a)は正面図、(b)は断面図である。図7は
ガスジェネレータ保持部の詳細を示す拡大図であり、
(a)は正面図、(b)は分解図である。図8はレバー
の詳細を示す拡大正面図である。
【0017】図1に示すように、この例のシートベルト
リトラクタ1はベルト巻取装置2やプリテンショナ10
を備えている。ベルト巻取装置2は、ベルト3が巻回さ
れたリール5、リール5を回転可能に支持するフレーム
7等を有する。リール5には、軸心に沿って巻取軸13
が貫通している。同巻取軸13は、リール5と同期回転
する。巻取軸13の手前側端部は、リターンスプリング
4と連結されており、同スプリング4により巻取軸13
はベルト巻き取り方向に付勢されている。リターンスプ
リング4は、プリテンショナ10のベースカバー12に
取り付けられている。ベルト巻取装置2やリターンスプ
リング4は、従来公知のものであってよい。
【0018】図1〜6に示すように、プリテンショナ1
0はベース11を備えている。同ベース11は、アルミ
ニウム等のダイカスト部材(一例)からなる。ベース1
1内側には、溝14が彫り込まれている。この溝14
は、図6に最も良く示すように、ベース11の左側下端
部(図6(a))からベース11中心に向けて、ほぼ2
重の渦巻状に形成されている。外側の渦巻き溝14Aに
は後述するパイプが嵌め込まれ、内側の渦巻き溝14B
はピストンが走行するレール溝である。溝14の渦巻き
中心には、上記巻取軸13が貫通する貫通孔14Cが形
成されている。また、ベース11の上部において、レー
ル溝14Bの内部分に連通した凹領域14Dが掘り込ま
れている。この凹領域14Dの内側左端(図2〜4の左
側)には、側端面14Eが形成されている。
【0019】図2〜5に示すように、外側の溝14Aに
はパイプ21が嵌め込まれている。同パイプ21は鉄製
(一例)である。このパイプ21は、溝14Aの形状に
合わせて湾曲されている。
【0020】図7に最も良く示すように、パイプ21の
基端(図における下端左側部)には、ガスジェネレータ
15が装備されている。このガスジェネレータ15は、
車両の衝突時に発信される検知信号に基づき火薬に点火
し、プリテンショナ駆動用のガス圧を供給するものであ
る。同ガスジェネレータ15は、パイプ21内部にガス
ジェネレータ15を内装した後、パイプ21を外側から
かしめることにより固定するのが一般的である。しか
し、図7(b)に示すように、パイプ21端部外面にめ
ねじ21aを形成し、このめねじ21aに螺合可能なリ
ング状のキャップ22を用いて、ガスジェネレータ15
を固定することもできる。
【0021】図2に示すように、パイプ21内には、ピ
ストン20が装備されている。同ピストン20は、屈曲
可能な部材(一例樹脂材)からなる。ピストン20の内
側部分(パイプ21の内周部分に接する部分)には、複
数の切れ目20aが切り込まれている。この切れ目20
aがあるため、ピストン20は屈曲し易くなっている。
図9(a)〜(b)はそれぞれピストンの変形例を示す
図である。図9(a)は屈曲自在な樹脂製の棒状体であ
る。図9(b)はコイル状の密着バネである。図9
(c)はアルミニウム又は樹脂等の棒状体の外面に、複
数の切り込みを形成したものである。この棒状体は、切
り込みが形成された部分において、屈曲可能である。図
9(d)はワイヤである。図9(e)は複数個のボール
である。これらボールは、数珠状に連結されたものでも
よいし、別体ものでもよい。
【0022】巻取軸13には、クラッチ32を介してレ
バー31が取り付けられている。レバー31には、図8
に最も良く示すように、巻取軸13に固定される環状の
固定部30が一体に設けられている。レバー31は、固
定部30に固着した基部31bと、この基部31bに噛
合・分離可能な先端部31aからなる。基部31bと先
端部31aとは、互いの接合面が山状に形成されてい
る。この接合面の形状により、先端部31aは、図8の
矢印x方向から力が作用したときに分離し、同y方向か
ら力が作用したときは噛合したままである。図3に最も
良く示すように、レバー31の固定部30中心から基部
31b先端までの長さsは、ベース11における貫通孔
14C中心から2周目のレール溝の外側壁までの半径よ
りも小さくなっている。レバー31の先端部31aの長
さtの部分は、回転してベース11の凹領域14Dに至
ったとき、側端面14Eに当たるようになっている。
【0023】クラッチ32は、巻取軸13外周面とレバ
ー31の固定部30内側との間に設けられている。同ク
ラッチ32は、プリテンショナ10の作動時にのみ、レ
バー31の回転を巻取軸13へと伝達するものであり、
従来公知の構造(特開平10−86791号公報や特公
平2−10743号公報に開示されている構造等)を採
用できる。
【0024】次に、上記の構成からなるプリテンショナ
10の作用について図2〜4を参照しつつ説明する。車
両の衝突が検知されると、ガスジェネレータ15に検知
信号が送信される。この検知信号に応じてガスジェネレ
ータ15が発火し、パイプ21内にガス圧を供給する。
このガス圧によりパイプ21内のピストン20が押さ
れ、溝14Bに沿って繰り出される。なお、ガスジェネ
レータ15はパイプ21の基端に直接取り付けられてい
るので、ベース11が気密構造でなくてもガス漏れは生
じない。
【0025】ピストン20が押されると、このピストン
20によりレバー31が図2のX方向に回転する。レバ
ー31が回転すると、クラッチ32が噛み合って巻取軸
13も回転し始める。この回転開始時点では、図2に示
すように、レバー31の先端部31aと基部31bは一
体である。レバー31の回転が進むと、図3に示すよう
に、レバー先端部31aがベース凹部14Dの側端面1
4Eに当たり、先端部31aが基部31bから分離す
る。
【0026】レバー31の固定部30中心から基部31
b先端までの長さsは、ベース11における貫通孔14
C中心から2周目のレール溝の外側壁までの半径よりも
小さくなっている。したがって、レバー31は、二回転
目以降に内周側のレール溝の側壁に当たらない。この実
施例では、このメカニズムがレバーの干渉回避手段を構
成している。レバー31の二回転目以降においては、図
4に示すように、ピストン20は溝の内周側の溝部分1
4B’にガイドされつつ、レバー31を押していく。
【0027】このように、本発明では、巻取軸13を1
回転以上回すことができるので、十分なシートベルトの
スラグ(巻き緩み)取りを行うことができる。さらに、
ベルトに十分な予備張力を与えることができる。したが
って、ベルトに与えるプリテンションがより適切にな
る。
【0028】なお、レバー31は、二回転目以降にピス
トン20を干渉しないようにするため、以下のように構
成することもできる。図10の例では、レバー31が固
定部30の中にスライドして没入するように構成されて
いる。この場合は、レバー31は、先端側がベース11
の溝14Bの内周面に沿って押されることで、徐々にス
ライドして退避する。したがって、二回転目以降にも溝
側壁に干渉しない。
【0029】次に、図11に示すように、ベース11に
形成した溝14Bの内面を強固な部材(例えば)で補
強し、レバー31の先端を柔らかい部材(例えばアルミ
ニウム)で形成する。レバー31先端は、溝14Bの内
面に接するように、滑らかな形状に加工されている。レ
バー31が回転するに伴い、溝14Bの内面によってレ
バー31の先端が徐々に削り取られていく。したがっ
て、この場合も、二回転目以降にレバー31が溝側壁に
干渉しない。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は以下の効果を発揮する。 (1)巻取軸を1回転以上回すことができる。したがっ
て、十分なシートベルトのスラグ(巻き緩み)取りを行
うことができ、さらにベルトに十分な予備張力を与える
ことができる。 (2)パイプ、ピストンを曲げることで、装置の外形寸
法を低減させることができる。また、進行通路が直線状
に限るものに比べて、設計自由度を向上させることがで
きる。 (3)ベルトにより確実にプリテンションを与えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリテンショナの分解斜視図であ
る。
【図2】プリテンショナの作動前の状態を示す正面断面
図である。
【図3】プリテンショナの作動中の状態を示す正面断面
図である。
【図4】プリテンショナの作動後の状態を示す正面断面
図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】プリテンショナのベースを示す図であり、
(a)は正面図、(b)は断面図である。
【図7】ガスジェネレータ保持部の詳細を示す拡大図で
あり、(a)は正面図、(b)は分解図である。
【図8】レバーの詳細を示す拡大正面図である。
【図9】図9(a)〜(b)はそれぞれピストンの変形
例を示す図である。
【図10】レバーの変形例を示す正面図である。
【図11】レバーの変形例を示す正面図である。
【図12】従来のプリテンショナの一例を示す図であ
る。図12(a)は従来のプリテンショナの分解斜視図
であり、図12(b)はドライブホイルの詳細図であ
る。
【図13】図13(a)は図12のプリテンショナの作
動前に状態を示す説明図であり、図13(b)はプリテ
ンショナの正常作動時の状態を示す説明図であり、図1
3(c)はプリテンショナの異常作動時の状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
2 ベルト巻取装置 3 ベルト 5 リール 10 プリテンシ
ョナ 11 ベース 13 巻取軸 14B レール溝 15 ガスジェネ
レータ 20 ピストン 21 パイプ 30 固定部 31 レバー 31a 先端部 31b 基部 32 クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀好 光 東京都港区六本木1丁目4番30号 タカタ 株式会社内 Fターム(参考) 3D018 MA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊急時にシートベルトの巻取軸を巻き取
    り方向に回転させてベルトにプリテンションを与えるプ
    リテンショナであって;上記巻取軸の外周に設けられた
    クラッチと、 上記巻取軸を上記クラッチを介して回転駆動するレバー
    と、 該レバーの端部を押して回転駆動する屈曲可能なピスト
    ンと、 該ピストンを上記レバーの周囲で案内するレールと、 該ピストンを押すガス圧を発生するガスジェネレータ
    と、 先端が上記レールに接続され、基端に上記ガスジェネレ
    ータが取り付けられた、上記ピストンを繰り出し可能に
    収納する屈曲したパイプと、 を備えることを特徴とするプリテンショナ。
  2. 【請求項2】 上記レールが上記レバー回転中心の周囲
    に一周以上設けられており、 上記レバーが上記ピストンに押され、上記レールに案内
    されて一回転以上回転し、 上記レバーの端部が二回転目以降において上記レールの
    側壁と干渉しないように処理する干渉回避手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のプリテンショナ。
  3. 【請求項3】 上記干渉回避手段として、上記レバーの
    先端が分離可能になっていることを特徴とする請求項2
    記載のプリテンショナ。
  4. 【請求項4】 上記干渉回避手段として、上記レバーが
    回転軸の半径方向に没入可能になっていることを特徴と
    する請求項2記載のプリテンショナ。
  5. 【請求項5】 上記干渉回避手段として、上記レバーの
    先端部が上記レールの側壁と接して削られる軟らかい部
    材からなることを特徴とする請求項2記載のプリテンシ
    ョナ。
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