JPH0345446A - プリテンショナー装置付シートベルトリトラクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、車両の急激な加速度に応動して、シートベル
トを引き戻して弛みを急速に除去し、かっ、シートベル
トの引き出しをロックする機能を備えたプリテンショナ
ー装置付シートベルトリトラクタに関する。

（従来の技術） 自動車等の車両には、車両衝突時に乗員を座席に拘束し
て、車内の二次衝突から乗員を保護するシートベルト装
置が設けられている。

このようなシートベルト装置により乗員を拘束する際に
は、シートベルトを身体から離れないように、すなわち
、身体とシートベルトの間にすきまが生じないように装
着しないと、拘束効果が低下する。これは、身体とシー
トベルトが離れている分だけ衝突時の慣性による身体の
移動量が増加するからである。

このような拘束効果の低下を防止するため、従来より第
４図に示す構成を備えたプリテンショナー装置付シート
ベルトリトラクタが用いられている。

同図に示すプリテンショナー装置付シートベルトリトラ
クタは、シートベルト２５を巻き取り引き出し自在に巻
回したリールシャフト２３と、このリールシャフト２３
の一端部に固着されたプーリ２４と、このプーリ２４の
外周に所定の空間（すきま）を設けて複数回巻回された
ワイヤーロープ２２と、このワイヤーロープ２２を引張
する引張手段２１とを備えている。

このような従来のプリテンショナー装置付シートベルト
リトラクタは、車両衝突時に次のように作動する。

車両の急激な加速度を検知した加速度検知手段（図示せ
ず）から電気信号が発せられ、この信号に応じて、引張
手段２１がワイヤーロープ２２を図示Ａ方向に急速に引
張る。

引張られたワイヤーロープ２２はプーリ２４に巻きつき
、ワイヤーロープ２２とプーリ２４との間の摩擦力によ
ってプーリ２４を図示Ｂ方向に急速に回転させる。

プーリ２４はリールシャフト２３に固着されているので
、この回転によってシートベルト２５はリールシャフト
２３に巻き取られることによって引き戻され、乗員の身
体とシートベルトとのすきま、すなわちシートベルトの
弛みが除去される。

従って、このような構成を備えたプリテンショナー装置
付シートベルトリトラクタであれば、衝突時にシートベ
ルト２５を乗員の身体に急速に密着させることができる
ため、拘束効果の低下を防止することができると考えら
れる。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上記構成からなるプリテンショナー装置付シ
ートベルトリトラクタでは、ワイヤーロープ２２を急速
に引張る際、該ワイヤーロープ２２と、プーリ２４との
間で予測できない滑りが生じるため、シートベルト２５
の巻き取り長さ、すなわち引き戻し長さを適切にコント
ロールすることが難しかった。

このため、ワイヤーロープ２２とプーリ２４との間の滑
り量が予測された値より大きいときには、乗員の身体に
シートベルト２５を密着させることが不十分となり、反
面、滑り量が予測された値より小さいときは、乗員の身
体をシートベルト２５によって強く締めつけすぎるとい
う未解決の問題点があった。

そこで本発明は、衝突等の際、確実にあらかじめ設定さ
れた長さのシートベルトの弛みを除去することができ、
乗員を効果的に拘束できるプリテンショナー装置付シー
トベルトリトラクタの提供を目的とする。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するための本発明の構成は、上述したプ
リテンショナー装置付シートベルトリトラクタにおいて
、リールシャフトに固着された歯車と、一部の歯を欠落
させ前記歯車と噛合可能に配置された欠歯歯車と、シー
トベルトを引き戻す方向に欠歯歯車を回動させる回動手
段とを備えたものとしている。

（作　用） 上記構成を備えた本発明の作用について説明する。

車両に急激な加速度が作用しない場合、すなわち通常の
走行状態においてはリールシャフトに固着された歯車と
欠歯歯車とは、該欠歯歯車の欠落させた歯部分を介して
対向し噛合しないようにしている。

この状態で急激な加速度が作用すると、すなわち衝突等
の緊急時に加速度検知手段によって急激な加速度が検知
されると、欠歯歯車は回動手段により回転され、リール
シャフトに固着された歯車と噛合する。この噛合状態で
欠歯歯車はさらに回転され、これにより引き出されてい
るシートベルトは急速に所定量だけ引き戻される。

（実施例） 以下、本発明について図面を参照して説明する。

第■図（ａ）、　　（ｂ）は、一実施例としてのプリテ
ンショナー装置付シートベルトリトラクタの正面図、側
面図、同図（Ｃ）は合成断面図である。

同図（ａ）乃至（Ｃ）に示すプリテンショナー装置付シ
ートベルトリトラクタ１は、巻回されたシートベルト２
の引き出し巻き取りに従って回動自在なリールシャフト
３と、このリールシャフト３の一端部側に設けられた公
知のロック機構７と、前記リールシャフト３の他端部に
固着された歯車５と、一部の歯を欠落させた欠歯歯車６
と、図示しない加速度検知手段からの電気信号に応じて
、シートベルトを引き戻す方向に欠歯歯車６を回動させ
る回動手段４とを有して構成されている。

前記回動手段４は、円筒状のケース４ａと、この内部に
挿入されたピストン４ｂと、このピストン４ｂに一端を
取り付けられ、他端を前記欠歯歯車６に取り付けられた
ワイヤ４ｄと、図示しない加速度検知手段からの電気信
号により、ピストン４ｂ下方のケース４ａ内の圧力を急
増させ、これによりピストン４ｂを図示上方に急激に付
勢する付勢手段４Ｃとを備えて構成されている。

次に、前記欠歯歯車６の詳細を第２図（ａ）。

（ｂ）に示す。

図示欠歯歯車６は、第１図に示すシャーシ１４の一側面
に回動自在に取り付けられて、歯の一部を欠落させた平
歯車であり、本実施例では２４枚の歯数のうち２枚の歯
を欠落させたものとしている。また、−側面には前述し
た回動手段４のワイヤ４ｄをその周囲６ｃに巻回する突
出部６ｂが形成されている。

尚、図中６ａはワイヤ４ｄの他端を取付ける取付部であ
り、１３は欠歯歯車６が回動手段４によって回動される
まで、欠歯歯車６をシャーシ１４に仮固定するシェアリ
ングピンである。

前記歯車５は、欠歯歯車６の歯形に対応形成された平歯
車であり、本実施例では１２枚の歯数としている。

また、欠歯歯車６と歯車５との配置関係は、急激な加速
度が作用しない以前は、欠歯歯車６の欠落した歯部分が
歯車５に臨むようにシェアリングピン１３により仮固定
されている。

前記ロック機構７は、第３図に示すように前述したリー
ルシャフト３と、このリールシャフト３と同軸かつ一体
的に取り付けられたラチェットホイル８と、急激な加速
度を検知してアクチュエータ９を作動させることで、ロ
ックリング１０を回動させる加速度センサ１１と、ロッ
クリング■０の回動変位によりラチェットホイル１７と
保合または離反する位置を変位可能なパウル１２等とを
有して構成され、ラチェットホイル８にパウル■２を係
合させてリールシャフト３の回転をロックし、シートベ
ルトの引き出しを阻止するようにしている。

以上のように構成されたプリテンショナー装置付シート
ベルトリトラクタの作用、効果について第１図を参照し
て説明する。

まず、衝突等による急激な加速度が作用しない際には、
シートベルト２は復帰スプリング１５の付勢力を受けて
、リールシャフト３に巻取られるように張力を受けてい
る。この場合、パウル１２とラチェットホイル８とは係
合していない。

この状態で急激な加速度が作用した際には、加速度セン
サ１１が作動し、ロックリング１０を介してパウル１２
をラチェットホイル８に係合する方向に変位させ、これ
によりリールシャフト３はパウル１２によりロックされ
る。

このロック動作とほぼ同時に、図示しない加速度検知手
段からの電気信号により回動手段４は起動され、これに
よりワイヤ４ｄは引張される。この引張によりシェアリ
ングピン１３は折れて、欠歯歯車６は回動自在な状態と
なる。同時に欠歯歯車６と歯車５とは噛合状態となり、
ついにはリールシャフト３はシートベルト２を引き戻す
ように回動される。この状態で、シートベルト２をさら
に引張するような力が作用したとしても、ロッ、り機構
７によりシートベルト２の引き出しは阻止される。

以上詳述した一実施例によれば、噛合状態となった欠歯
歯車６と歯車５により、確実にシートベルト２を引き戻
すことができる。しかも、回動手段４のワイヤ４ｄの引
張長さ及び欠歯歯車６と歯車５との歯数を適宜設定する
ことで、シートベルトの引き戻し量や引き戻しの際のト
ルク等を容易に可変することができる。

尚、本発明は前記一実施例に限定されるものではなく、
その要旨の範囲内において様々に変形実施が可能である
。

例えば、前述した実施例では歯車、欠歯歯車の双方を平
歯車とした例を示すが、他の歯形からなるものを用いて
もよい。この場合にも前記実施例と同様の効果を得るこ
とができる。

［発明の効果コ 以上詳述した本発明によれば、シートベルトの引き戻し
量を自由に設定できるとともに、衝突等の際、確実にあ
らかじめ設定された長さのシートベルトの弛みを除去す
ることができ、乗員を効果的に拘束できる信頼性の高い
プリテンショナー装置付シートベルトリトラクタの提供
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、　　（ｂ）は、一実施例としてのシート
ベルトリトラクタの正面図、側面図、同図（Ｃ）は合成
断面図、第２図（ａ）、（ｂ）は欠歯歯車のそれぞれ正
面図、側面図、第３図は公知のロック機構の説明図、第
４図は従来のプリテンショナー装置付シートベルトリト
ラクタの概略構成説明図である。 １・・・プリテンショナー装置付 シートベルトリトラクタ、 ２・・・シートベルト、 ３・・・リールシャフト、 ４・・・回動手段、　５・・・歯車、 ６・・・欠歯歯車、　７・・・ロック機構。 （０） （ｂ） 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 巻回されたシートベルトの引き出し巻き取りに従って回
   転自在なリールシャフトと、急激な加速度の作用により
   引き出し方向のリールシャフトの回転をロックするロッ
   ク機構とを備えたシートベルトリトラクタにおいて、リ
   ールシャフトに固着された歯車と、一部の歯を欠落させ
   前記歯車と噛合可能に配置された欠歯歯車と、シートベ
   ルトを引き戻す方向に欠歯歯車を回動させる回動手段と
   を備えたことを特徴とするプリテンショナー装置付シー
   トベルトリトラクタ。