JPH0585305A - シートベルトリトラクタ - Google Patents
シートベルトリトラクタInfo
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- JPH0585305A JPH0585305A JP3250992A JP25099291A JPH0585305A JP H0585305 A JPH0585305 A JP H0585305A JP 3250992 A JP3250992 A JP 3250992A JP 25099291 A JP25099291 A JP 25099291A JP H0585305 A JPH0585305 A JP H0585305A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- webbing
- reel shaft
- seat belt
- belt retractor
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R2022/3427—Seat belt connection on reels
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウェビング挟持機構を不要にして、シートベ
ルトリトラクタの構造を簡単にすると共に、部品点数を
少なくし、しかもウェビングの巻締り現象による引き出
しを確実かつ十分に防止する。 【構成】 リールシャフト4は横断面八角形の筒状に形
成されていると共に、八角形の各辺、すなわちリールシ
ャフト4の各角部4aの間の外周面4bは、内側にくぼ
んだ湾曲した形状に形成されている。したがって、ウェ
ビング3がリールシャフト4に巻取られたとき、ウェビ
ング3はリールシャフト4の外周面に対してその各角部
4aにおいてのみ接触するので、リールシャフト4の各
角部4aにおけるウェビング3に大きな圧縮力fが集中
してかかる。この結果、これらの各角部4aとウェビン
グ3との間及び各角部4aにおけるウェビング3とウェ
ビング3との間に大きな摩擦力が発生し、ウェビング3
の引出しが抑制される。
ルトリトラクタの構造を簡単にすると共に、部品点数を
少なくし、しかもウェビングの巻締り現象による引き出
しを確実かつ十分に防止する。 【構成】 リールシャフト4は横断面八角形の筒状に形
成されていると共に、八角形の各辺、すなわちリールシ
ャフト4の各角部4aの間の外周面4bは、内側にくぼ
んだ湾曲した形状に形成されている。したがって、ウェ
ビング3がリールシャフト4に巻取られたとき、ウェビ
ング3はリールシャフト4の外周面に対してその各角部
4aにおいてのみ接触するので、リールシャフト4の各
角部4aにおけるウェビング3に大きな圧縮力fが集中
してかかる。この結果、これらの各角部4aとウェビン
グ3との間及び各角部4aにおけるウェビング3とウェ
ビング3との間に大きな摩擦力が発生し、ウェビング3
の引出しが抑制される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、急激なウェビングの引
き出し時や急激な加速度発生時等の所定時に、リールシ
ャフトに巻かれているウェビングの引き出しを防止する
シートベルトリトラクタに関するものである。
き出し時や急激な加速度発生時等の所定時に、リールシ
ャフトに巻かれているウェビングの引き出しを防止する
シートベルトリトラクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車においては車両衝突時等の
緊急事態発生時に乗員を保護するために、シートベルト
装置が自動車の座席に装着されている。このようなシー
トベルト装置におけるウェビングは車体強度部材に装着
された緊急ロック式のリトラクタ装置のリールシャフト
に巻き取られるようになっている。そして、乗員がウェ
ビングを装着した際、通常時にはウェビングはリトラク
タ装置から自由に引き出すことができるようにされてい
て、乗員の移動を拘束しないようにしている。一方、車
両衝突時等のような緊急事態発生時には、その衝撃力や
急激な加速度を感知することによりリトラクタ装置のリ
ールシャフトロック手段が作動してウェビングを巻き取
っているリールシャフトの回転をロックするようにして
いる。このリールシャフトの回転をロックすることによ
り、ウェビングは乗員を拘束して乗員が急激に移動する
ことを阻止し、その乗員を保護するようにしている。
緊急事態発生時に乗員を保護するために、シートベルト
装置が自動車の座席に装着されている。このようなシー
トベルト装置におけるウェビングは車体強度部材に装着
された緊急ロック式のリトラクタ装置のリールシャフト
に巻き取られるようになっている。そして、乗員がウェ
ビングを装着した際、通常時にはウェビングはリトラク
タ装置から自由に引き出すことができるようにされてい
て、乗員の移動を拘束しないようにしている。一方、車
両衝突時等のような緊急事態発生時には、その衝撃力や
急激な加速度を感知することによりリトラクタ装置のリ
ールシャフトロック手段が作動してウェビングを巻き取
っているリールシャフトの回転をロックするようにして
いる。このリールシャフトの回転をロックすることによ
り、ウェビングは乗員を拘束して乗員が急激に移動する
ことを阻止し、その乗員を保護するようにしている。
【0003】ところで、リールシャフトロック手段はウ
ェビングを巻き取っているリールシャフト自体の回転は
確実に停止させることができるが、このリールシャフト
の回転が停止してもそのリールシャフトに巻き取られて
いる余剰のウェビングが巻締り現象によって引き出され
ることがある。この巻締りによるウェビングの引出しを
防止するために、従来図2及び図3に示すようなシート
ベルトリトラクタが提案されてる。
ェビングを巻き取っているリールシャフト自体の回転は
確実に停止させることができるが、このリールシャフト
の回転が停止してもそのリールシャフトに巻き取られて
いる余剰のウェビングが巻締り現象によって引き出され
ることがある。この巻締りによるウェビングの引出しを
防止するために、従来図2及び図3に示すようなシート
ベルトリトラクタが提案されてる。
【0004】図2及び図3に示すように、このシートベ
ルトリトラクタ1は、フレーム2に回動自在に取り付け
られてウェビング3を巻取る円筒形のリールシャフト4
と、フレーム2に取り付けられ、所定値以上の衝撃力が
加えられたとき傾動する振子5と、ウェビング3を巻取
るリールシャフト4に同軸的に固定されたラチェット6
と、振子5の傾動により作動してその爪部7aがラチェ
ット6の歯6aに係合すると共にラチェット6の回動力
によって上方に移動させられるリンク7と、フレーム2
に回動可能に取り付けられ、リンク7の上動により回動
してフレーム2に固定された力受け部材8との間にウェ
ビング3を挟持するストッパ部材9とを備えている。そ
して、リンク7、力受け部材8及びストッパ部材9によ
り、ウェビング3を挟持するウェビング挟持機構が構成
されている。
ルトリトラクタ1は、フレーム2に回動自在に取り付け
られてウェビング3を巻取る円筒形のリールシャフト4
と、フレーム2に取り付けられ、所定値以上の衝撃力が
加えられたとき傾動する振子5と、ウェビング3を巻取
るリールシャフト4に同軸的に固定されたラチェット6
と、振子5の傾動により作動してその爪部7aがラチェ
ット6の歯6aに係合すると共にラチェット6の回動力
によって上方に移動させられるリンク7と、フレーム2
に回動可能に取り付けられ、リンク7の上動により回動
してフレーム2に固定された力受け部材8との間にウェ
ビング3を挟持するストッパ部材9とを備えている。そ
して、リンク7、力受け部材8及びストッパ部材9によ
り、ウェビング3を挟持するウェビング挟持機構が構成
されている。
【0005】このようなシートベルトリトラクタ1によ
れば、緊急事態発生時に、振子5が傾動してリンク7の
爪部7aがラチェット6の歯6aとの係合位置に移動す
ると共に、ウェビング3の引出しに伴い、リールシャフ
ト4及びラチェット6が回転する。このラチェット6の
回転により、ラチェット6はその歯6aがリンク7の爪
7aに係合して、リンク7を上方へ移動させる。このリ
ンク7の上動によりストッパ部材9が上方へ回動し、こ
のストッパ部材9は、ウェビング3自体を力受け部材8
との間に挟持する。これにより、ウェビング3の巻締り
現象による引き出しを防止することができる。
れば、緊急事態発生時に、振子5が傾動してリンク7の
爪部7aがラチェット6の歯6aとの係合位置に移動す
ると共に、ウェビング3の引出しに伴い、リールシャフ
ト4及びラチェット6が回転する。このラチェット6の
回転により、ラチェット6はその歯6aがリンク7の爪
7aに係合して、リンク7を上方へ移動させる。このリ
ンク7の上動によりストッパ部材9が上方へ回動し、こ
のストッパ部材9は、ウェビング3自体を力受け部材8
との間に挟持する。これにより、ウェビング3の巻締り
現象による引き出しを防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シートベルトリトラクタ1におけるウェビング挟持機構
は、リンク7、力受け部材8及びストッパ部材9からな
り、しかもラチェット6の回転力がリンク7を介してス
トッパ部材9に伝達されるようになっているので、機構
がきわめて複雑であるばかりでなく、部品点数が多い。
このため、シートベルトリトラクタ1の構造も複雑とな
るばかりでなく、大型になるという問題がある。
シートベルトリトラクタ1におけるウェビング挟持機構
は、リンク7、力受け部材8及びストッパ部材9からな
り、しかもラチェット6の回転力がリンク7を介してス
トッパ部材9に伝達されるようになっているので、機構
がきわめて複雑であるばかりでなく、部品点数が多い。
このため、シートベルトリトラクタ1の構造も複雑とな
るばかりでなく、大型になるという問題がある。
【0007】ところで、このようなウェビング3の巻締
り現象について種々の試験を行った結果、巻締り現象
は、 (1) ウェビング3とリールシャフト4の外周の表面との
間の滑り及びウェビング3とウェビング3との間のすべ
り (2) ウェビング3自体の伸び が発生要因であることがわかった。特に、(1)が巻締り
現象発生の主原因となっている。
り現象について種々の試験を行った結果、巻締り現象
は、 (1) ウェビング3とリールシャフト4の外周の表面との
間の滑り及びウェビング3とウェビング3との間のすべ
り (2) ウェビング3自体の伸び が発生要因であることがわかった。特に、(1)が巻締り
現象発生の主原因となっている。
【0008】そこで、前述の従来のシートベルトリトラ
クタ1を検討すると、従来のシートベルトリトラクタ1
では、図3に示すようにリールシャフト4の断面が円形
状となっているか、またはスパイラル状になっているの
で、ウェビング3がリールシャフト4に巻取られたと
き、ウェビング3はリールシャフト4の外周面及び1回
前のウェビング3の外周面全面にわたってほぼ均等な圧
縮力で巻かれるようになる。これにより、ウェビング3
にかかる圧縮力はウェビング3の全面にほぼ均等に分散
されるようになるので、比較的小さい。このため、ウェ
ビング3とリールシャフト4の外周の表面との間及びウ
ェビング3とウェビング3との間には、大きな摩擦力は
得難いものとなっている。
クタ1を検討すると、従来のシートベルトリトラクタ1
では、図3に示すようにリールシャフト4の断面が円形
状となっているか、またはスパイラル状になっているの
で、ウェビング3がリールシャフト4に巻取られたと
き、ウェビング3はリールシャフト4の外周面及び1回
前のウェビング3の外周面全面にわたってほぼ均等な圧
縮力で巻かれるようになる。これにより、ウェビング3
にかかる圧縮力はウェビング3の全面にほぼ均等に分散
されるようになるので、比較的小さい。このため、ウェ
ビング3とリールシャフト4の外周の表面との間及びウ
ェビング3とウェビング3との間には、大きな摩擦力は
得難いものとなっている。
【0009】したがって、従来のシートベルトリトラク
タ1は、前述の巻締り発生の主原因である(1)の発生要
因を有しており、そのために従来のシートベルトリトラ
クタ1では、ウェビング挟持機構によりウェビング3を
挟持することにより、(1)の発生要因によるウェビング
3の引出しを防止している。すなわち、従来のシートベ
ルトリトラクタ1においては、ウェビング3の巻締り現
象による引き出しを防止するウェビング挟持機構が必要
不可欠なものとなっており、したがって前述のウェビン
グ挟持機構を設けたことによる問題点を有している。
タ1は、前述の巻締り発生の主原因である(1)の発生要
因を有しており、そのために従来のシートベルトリトラ
クタ1では、ウェビング挟持機構によりウェビング3を
挟持することにより、(1)の発生要因によるウェビング
3の引出しを防止している。すなわち、従来のシートベ
ルトリトラクタ1においては、ウェビング3の巻締り現
象による引き出しを防止するウェビング挟持機構が必要
不可欠なものとなっており、したがって前述のウェビン
グ挟持機構を設けたことによる問題点を有している。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、ウェビング挟持機構を不
要にして、シートベルトリトラクタの構造を簡単にする
と共に、部品点数を少なくし、しかもウェビングの巻締
り現象による引き出しを確実かつ十分に防止することの
できるシートベルトリトラクタを提供することである。
たものであって、その目的は、ウェビング挟持機構を不
要にして、シートベルトリトラクタの構造を簡単にする
と共に、部品点数を少なくし、しかもウェビングの巻締
り現象による引き出しを確実かつ十分に防止することの
できるシートベルトリトラクタを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ウェビングを巻取り及び引出
し自在に巻回するリールシャフトを少なくとも備えてい
るシートベルトリトラクタにおいて、前記リールシャフ
トの外周面の横断面形状が多角形に形成されていること
を特徴としている。
めに、請求項1の発明は、ウェビングを巻取り及び引出
し自在に巻回するリールシャフトを少なくとも備えてい
るシートベルトリトラクタにおいて、前記リールシャフ
トの外周面の横断面形状が多角形に形成されていること
を特徴としている。
【0012】また請求項2の発明は、前記多角形の角部
と角部との間の前記リールシャフト外周面が内側にくぼ
んだ形状とされていることを特徴としている。更に請求
項3の発明は、前記多角形の角部が丸みを有しているこ
とを特徴としている。
と角部との間の前記リールシャフト外周面が内側にくぼ
んだ形状とされていることを特徴としている。更に請求
項3の発明は、前記多角形の角部が丸みを有しているこ
とを特徴としている。
【0013】
【作用】このような構成をした本発明に係るシートベル
トリトラクタにおいては、リールシャフトの外周面の横
断面形状が多角形となっているので、ウェビングがリー
ルシャフトに巻取られたとき、リールシャフトの多角形
の各角部においてウェビングに大きな圧縮力が集中して
かかるようになる。この結果、リールシャフトの各角部
とウェビングとの間及び各角部におけるウェビングとウ
ェビングとの間に大きな摩擦力が発生し、リールシャフ
トとウェビングとの間及びウェビングとウェビングとの
間のすべりが防止されるようになる。したがって、ウェ
ビングの引出しが防止される。このように本発明におい
ては、従来のようなウェビング挟持機構を必要とするこ
となく、ウェビングの巻締り現象による引き出しを確実
かつ十分に防止することができる。
トリトラクタにおいては、リールシャフトの外周面の横
断面形状が多角形となっているので、ウェビングがリー
ルシャフトに巻取られたとき、リールシャフトの多角形
の各角部においてウェビングに大きな圧縮力が集中して
かかるようになる。この結果、リールシャフトの各角部
とウェビングとの間及び各角部におけるウェビングとウ
ェビングとの間に大きな摩擦力が発生し、リールシャフ
トとウェビングとの間及びウェビングとウェビングとの
間のすべりが防止されるようになる。したがって、ウェ
ビングの引出しが防止される。このように本発明におい
ては、従来のようなウェビング挟持機構を必要とするこ
となく、ウェビングの巻締り現象による引き出しを確実
かつ十分に防止することができる。
【0014】特に、請求項2の発明においては、ウェビ
ングがリールシャフトの多角形の各角部においてのみ接
触するようになる。したがって、圧縮力がリールシャフ
トの各角部に対応したウェビング部分に集中してかかる
ので、その圧縮力はきわめて大きなものとなる。また、
請求項3の発明においては、リールシャフトの各角部が
丸みを有しているので、リールシャフトの外周面に角部
が形成されても、その角部によるウェビングの損傷が防
止される。
ングがリールシャフトの多角形の各角部においてのみ接
触するようになる。したがって、圧縮力がリールシャフ
トの各角部に対応したウェビング部分に集中してかかる
ので、その圧縮力はきわめて大きなものとなる。また、
請求項3の発明においては、リールシャフトの各角部が
丸みを有しているので、リールシャフトの外周面に角部
が形成されても、その角部によるウェビングの損傷が防
止される。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明にかかるシートベルトリトラクタの一
実施例に用いられる、図3と同様のリールシャフトの断
面図である。なお、前述の従来のシートベルトリトラク
タにおけるリールシャフトと同じ構成要素には同じ符号
を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
る。図1は本発明にかかるシートベルトリトラクタの一
実施例に用いられる、図3と同様のリールシャフトの断
面図である。なお、前述の従来のシートベルトリトラク
タにおけるリールシャフトと同じ構成要素には同じ符号
を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0016】図1に示すように、本実施例のシートベル
トリトラクタに用いられるリールシャフト4は、横断面
形状が八角形の筒状に形成されている。しかも、八角形
の各辺、すなわちリールシャフト4の各角部4aの間の
外周面4bは、内側にくぼんだ湾曲した形状に形成され
ている。また、各角部4aは丸みが形成されたR部を有
している。
トリトラクタに用いられるリールシャフト4は、横断面
形状が八角形の筒状に形成されている。しかも、八角形
の各辺、すなわちリールシャフト4の各角部4aの間の
外周面4bは、内側にくぼんだ湾曲した形状に形成され
ている。また、各角部4aは丸みが形成されたR部を有
している。
【0017】このような構成をしたリールシャフト4に
おいては、リールシャフト4の断面形状が内側に湾曲し
たくぼみを有する辺からなる八角形となっているので、
ウェビング3がリールシャフト4に巻取られたとき、ウ
ェビング3はリールシャフト4の外周面に対してその各
角部4aにおいてのみ接触するようになる。したがっ
て、車両衝突時等のような緊急事態発生時にリトラクタ
装置のリールシャフトロック手段がリールシャフト4の
回転をロックしたとき、ウェビング3の引出し力により
リールシャフト4の各角部4aとこの各角部4aに対応
する最外周のウェビング3との間で大きな圧縮力が集中
してかかるようになる。この結果、リールシャフト4の
各角部4aとウェビング3との間及び各角部4aにおけ
るウェビング3とウェビング3との間に大きな摩擦力が
発生して、いわゆるドラムチャック効果が発生する。こ
れにより、リールシャフト4とウェビング3との間及び
ウェビング3とウェビング3との間のすべりが確実に防
止され、ウェビング3の引き出しが防止することができ
る。こうして、緊急事態発生時にウェビング3の引出し
量が低減するようになり、乗員を確実に保護することが
できるようになる。
おいては、リールシャフト4の断面形状が内側に湾曲し
たくぼみを有する辺からなる八角形となっているので、
ウェビング3がリールシャフト4に巻取られたとき、ウ
ェビング3はリールシャフト4の外周面に対してその各
角部4aにおいてのみ接触するようになる。したがっ
て、車両衝突時等のような緊急事態発生時にリトラクタ
装置のリールシャフトロック手段がリールシャフト4の
回転をロックしたとき、ウェビング3の引出し力により
リールシャフト4の各角部4aとこの各角部4aに対応
する最外周のウェビング3との間で大きな圧縮力が集中
してかかるようになる。この結果、リールシャフト4の
各角部4aとウェビング3との間及び各角部4aにおけ
るウェビング3とウェビング3との間に大きな摩擦力が
発生して、いわゆるドラムチャック効果が発生する。こ
れにより、リールシャフト4とウェビング3との間及び
ウェビング3とウェビング3との間のすべりが確実に防
止され、ウェビング3の引き出しが防止することができ
る。こうして、緊急事態発生時にウェビング3の引出し
量が低減するようになり、乗員を確実に保護することが
できるようになる。
【0018】このように、本実施例のリールシャフト4
を用いれば、従来のシートベルトリトラクタに設けられ
ているウェビング挟持機構が必ずしも必要ではなくな
る。したがって、シートベルトリトラクタの構造を簡単
にできると共に、部品点数を削減することができる。し
かし、本実施例のリールシャフト4と従来のウェビング
挟持機構とを併設することもでき、そのように両者を併
設することにより、ウェビングの巻締り現象による引出
しをより一層確実に防止することができる。
を用いれば、従来のシートベルトリトラクタに設けられ
ているウェビング挟持機構が必ずしも必要ではなくな
る。したがって、シートベルトリトラクタの構造を簡単
にできると共に、部品点数を削減することができる。し
かし、本実施例のリールシャフト4と従来のウェビング
挟持機構とを併設することもでき、そのように両者を併
設することにより、ウェビングの巻締り現象による引出
しをより一層確実に防止することができる。
【0019】また、本実施例のリールシャフト4はその
各角部4aが丸みを有しているので、リールシャフト4
の外周面に角部4aが形成されても、その角部4aによ
るウェビング3の損傷が防止される。本実施例のシート
ベルトリトラクタ1の他の作用は、前述のシートベルト
リトラクタを始め、従来のシートベルトリトラクタとほ
ぼ同じであるので、その説明は省略する。
各角部4aが丸みを有しているので、リールシャフト4
の外周面に角部4aが形成されても、その角部4aによ
るウェビング3の損傷が防止される。本実施例のシート
ベルトリトラクタ1の他の作用は、前述のシートベルト
リトラクタを始め、従来のシートベルトリトラクタとほ
ぼ同じであるので、その説明は省略する。
【0020】なお、前述の実施例ではリールシャフト4
の横断面形状を八角形としているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、他の多角形の断面形状でもよ
い。また、リールシャフト4の各角部4aの間の外周面
4bに湾曲面からなるくぼみを形成しているが、このく
ぼみは屈曲面からなるくぼみでもよいし、更に単なる平
面でもよい。しかし、リールシャフト4の各角部4aの
間の外周面4bにこのようなくぼみを形成すれば、ウェ
ビング3により一層大きな圧縮力fが集中してかかるよ
うになって、ウェビング3の引出しをより一層確実に防
止することができるので、くぼみを有するリールシャフ
ト4の方が望ましい。
の横断面形状を八角形としているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、他の多角形の断面形状でもよ
い。また、リールシャフト4の各角部4aの間の外周面
4bに湾曲面からなるくぼみを形成しているが、このく
ぼみは屈曲面からなるくぼみでもよいし、更に単なる平
面でもよい。しかし、リールシャフト4の各角部4aの
間の外周面4bにこのようなくぼみを形成すれば、ウェ
ビング3により一層大きな圧縮力fが集中してかかるよ
うになって、ウェビング3の引出しをより一層確実に防
止することができるので、くぼみを有するリールシャフ
ト4の方が望ましい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のシートベルトリトラクタによれば、従来のようなウェ
ビング挟持機構を必要とすることなく、ウェビングの巻
締り現象による引き出しを確実かつ十分に防止すること
ができる。したがって、緊急事態発生時に、ウェビング
の引出し量が低減し、乗員を確実に保護することができ
る。また、ウェビング挟持機構が不要となることから、
シートベルトリトラクタの構造を簡単にすることができ
ると共に、部品点数を低減することができる。
のシートベルトリトラクタによれば、従来のようなウェ
ビング挟持機構を必要とすることなく、ウェビングの巻
締り現象による引き出しを確実かつ十分に防止すること
ができる。したがって、緊急事態発生時に、ウェビング
の引出し量が低減し、乗員を確実に保護することができ
る。また、ウェビング挟持機構が不要となることから、
シートベルトリトラクタの構造を簡単にすることができ
ると共に、部品点数を低減することができる。
【図1】 本発明にかかるシートベルトリトラクタの一
実施例に用いられるリールシャフトの断面図である。
実施例に用いられるリールシャフトの断面図である。
【図2】 従来のシートベルトリトラクタの斜視図であ
る。
る。
【図3】 この従来のシートベルトリトラクタに用いら
れるリールシャフトの断面図である。
れるリールシャフトの断面図である。
1…シートベルトリトラクタ、2…フレーム、3…ウェ
ビング、4…リールシャフト、4a…角部、4b…角部
4aと角部4aとの間の外周面
ビング、4…リールシャフト、4a…角部、4b…角部
4aと角部4aとの間の外周面
Claims (3)
- 【請求項1】 ウェビングを巻取り及び引出し自在に巻
回するリールシャフトを少なくとも備えているシートベ
ルトリトラクタにおいて、 前記リールシャフトの外周面の横断面形状が多角形に形
成されていることを特徴とするシートベルトリトラク
タ。 - 【請求項2】 前記多角形の角部と角部との間の前記リ
ールシャフト外周面が内側にくぼんだ形状とされている
ことを特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラク
タ。 - 【請求項3】 前記多角形の角部は丸みを有しているこ
とを特徴とする請求項1または2記載のシートベルトリ
トラクタ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3250992A JPH0585305A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | シートベルトリトラクタ |
US07/950,665 US5397073A (en) | 1991-09-30 | 1992-09-25 | Seat belt retractor having a tightening effect |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3250992A JPH0585305A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | シートベルトリトラクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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