JP2596832B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

自動車用ウエザストリップ

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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、自動車のドア体又はその車体開口部に取付
けられる取付基部と、この取付基部からシール方向に突
出する中空シール部とを具備したウエザストリツプに関
する。
本発明は、特に、風切り音が発生しやすいドアウエザ
ストリツプ(ドア体・車体取付けタイプ)に好適な発明
である。
<従来の技術> ここでは、第4図A(第3図A−A線部位断面)を示
すようなドア取付けタイプのウエザストリツプを中心に
して説明をする。
このウエザストリツプ1は、取付け基部2と中空シー
ル部3とからなり、ドア体21のウインドフレーム22の外
周に形成された取付けレール23に取付け基部2を介して
取り付けられ、ドア閉時に、中空シール部3がドア開口
部の車体アウタパネル24(図例ではルーフサイド部位
の)に圧接してシール作用を奏する。なお、ウインドフ
レーム22の内周には、ガラスラン25が組み付けられ、ウ
インドガラスGが昇降自在にドア体に組み込まれてい
る。
この種のウエザストリツプの中空シール部のシール性
の改善(特に、高速走行中にドア体のルーフサイド部位
における吸出し現象に伴なう風切り音を防止する見地か
ら)が、従来にも増して要求されるようになつてきてい
る。
そして、このシール性改善の対策の一つとして、中空
シール部内に、流体圧(エア圧)を加えることが種々提
案されている(実開昭55−113618、58−194940、60−11
218・11219・117215号、特開昭56−103613、62−12416
号、等の各公報参照)。
<発明が解決しようとする課題> しかし、ウエザストリツプは、所定長に裁断して得た
押出物11をコーナ部で型成形部13を介して接続するのが
一般的であり(第2図参照)、その際形成される型成形
部13に形成される中子抜きスリツト4(第4図B参照:
第2図B−B線位置)をすべて閉じてウエザストリツプ
の貫通中空部Hを略密閉空間にする必要がある。この閉
鎖作業は、接着剤、テープ、詰め物等で行なうが、面倒
で作業工数が嵩む上、密閉空間(加圧空間)を密閉性良
好に形成するのが困難で信頼性に欠けた。
本発明は、上記にかんがみて、型成形部の中子抜きス
リツトの閉鎖作業をする必要がなく、かつ、加圧空間を
密閉性良好に信頼性を有して形成できる自動車用ウエザ
ストリツプを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、ルーフサイド部位のような、自
動車の高速走行中に、中央部から両端側に向かつてシー
ル隙間が漸減していくような部位での、シール線方向の
シール性均一化が概略可能となり、風切り音防止等に効
果的な自動車用ウエザストリツプを提供することにあ
る。
<課題を解決するための手段> 本発明は、上記課題を下記構成により解決するもので
ある。
自動車のドア又はその車体開口部に取付けられる取付
基部と、この取付基部からシール方向に突出する中空シ
ール部とを具備したウエザストリツプにおいて、ルーフ
サイド部位における中空シール部に流体圧で膨張可能な
袋体が挿入されてなり、該袋体が独立に加圧可能な複数
の直列状に連接する室で構成されていることを特徴とす
る。
<発明の作用> 中空シール部3の所要部位に挿入された袋体7を、流
体圧で膨張させることにより、各袋体7の周壁を介し
て、中空シール部3のルーフサイド部位が加圧され、所
要のシール圧が確保できる(第1〜2図参照)。ここ
で、本発明では、袋体7が独立に加圧可能な複数の直列
状に連接する室7a、7b、7cで構成されていることによ
り、ルーフサイド部位のような、自動車の高速走行中
に。中央部から両端側に向かってシール隙間が漸減して
いくような部位で、キメ細かに各室の流体圧を調整で
き、シール線方向のシール性均一化が概略可能となる。
<実施例> 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
従来例と同一部分については、同一図符号を付して、
それらの説明の一部を省略する。
(1) 第1〜2図に示す例は、第4図に示すドア取付
けタイプのドアウエザストリツプに適用した例である。
流体圧で膨張可能な袋体7が所要部位に、図例では、
ウエザストリツプのフロントピラー側の中間部高さ位置
からルーフサイド側にわたり挿入されている(第2
図)。ここで、袋体7は、ウインナーソーセージの如
く、独立に加圧可能な複数(図例では3個)の直列状に
連接する室7a、7b、7cで構成されている。ルーフサイド
部位における各部位に応じたキメの細かい加圧力を得る
ため、即ち、シール線方向のシール性均一化を略可能と
するためである。また、各室7a、7b、7cが直列状に連接
しているため挿入作業性の見地からも望ましい。この
際、袋体7がゴム製の場合、各室7a、7b、7cの肉厚を調
整することにより、一定の内圧に対する各室7a、7b、7c
の膨張量を変化させることができ、シール圧の調製が加
圧力と組み合わせてよりキメ細かくできる。
袋体7の各室7a(7b、7c)は、流体注入口8を備えて
いる。この流体注入口8は、通常、タイヤの空気入れ口
の如く逆止弁を備えているものとする。なお、各袋体の
流体注入口8は、中空シール部3に所定間隔で設けられ
ているエア抜き孔から外部へ突出させることができる。
また、逆止弁を設けず、特開昭56−103613号の如く、自
動車前部のスポイラに近接した空気取入れ口とチユーブ
で接続し、ドアが吸出される高速走行時のみ袋体が加圧
され膨張するようにしてもよい。
袋体7の材質は、通常、中空シール部3内への挿入作
業性の見地から、ゴム材料のうち、伸びの良好なNR、I
R、CR等が望ましい。挿入作業性を余り問題にしない場
合や、型成形前に、挿入する場合は、他のゴム材料、熱
可塑性エラストマー、さらには、伸びの小さい軟質プラ
スチツク等、流体透過性がなくフイルム状に形成可能な
ものなら特に限定されない。また、袋体の肉厚は、前記
NRの場合、0.2〜0.6mmとする。さらに、袋体の断面大き
さは、非伸張時において、中空シール部3に略嵌合する
断面大きさとする。
袋体7の挿入作業は、ウエザストリツプのコーナ部型
成形前に、所定長に裁断して得た押出物11の一端から袋
体7を挿入して行なってもよいが、通常、型成形部13を
成形後に、中子抜きスリツト4(第4図B参照)から流
体を入れない状態で袋体7を挿入して行う。その後(自
動車装着後)、流体注入口8から流体を袋体7の各室7
a,7b,7cに注入して、袋体を膨張させる。ここで、注入
流体としては、通常、空気、窒素、ヘリウム等の気体を
使用するが、水等の液体、さらにはグリースのような高
粘性流体でもよい。なお、ヘリウムを使用する場合は、
ヘリウムは空気より軽いため、中空シール部が上方へ付
勢され、上方へのシール性を考慮するときに好ましい。
さらに、シール方向性を出すために、断面形状を楕円と
してもい。こうして中空シール部3は、所定圧に加圧さ
れ、所定のシール力が得られる。
(2) 第5図に示すものは、車体取り付けタイプの、
即ち、ドアの車体開口部に取付けるドアウエザストリツ
プ16に本発明を適用した例である。
袋体7Aの挿入部位は、エア吸い出し作用を受けやすい
各部分X(第6図陰表示部)のみとされている。袋体7A
の作用は前述の実施例と同様である。
ドアウエザストリツプ16は、U字形把持部(取付け基
部)2Aと中空シール部3Aとからなり、U字形把持部2Aを
介してドア開口部の車体フランジ26に装着されるもので
あり、ドア体21Aの閉時において、中空シール部3Aがウ
インドガラスGの内面に圧接してシール作用を奏するも
のである。
<発明の効果> 本発明の自動車用ウエザストリツプは、上記の如く、
中空シール部のルーフサイド部位に流体圧で膨張可能な
袋体が挿入されてなり、該袋体が独立に加圧可能な複数
の直列状に連接する室で構成されているので、下記のよ
うな効果を奏する。
中空シール部内の加圧を袋体を介して行なうため、型
成形部の中子抜きスリツト等の閉鎖作業をする必要がな
く、かつ、袋体は別体で調製するものであるため、加圧
空間を密閉性良好に信頼性を有して形成できる。また中
空シール部は、所定圧に加圧して、所定のシール力が得
られ、中空シール部のシール性の向上を期待できる。
特に、本発明では、袋体が独立に加圧可能な複数の直
列状に連接する室で構成されていることにより、ルーフ
サイド部位のような、自動車の高速走行中に、中央部か
ら両端部に向かってシール隙間が漸減していくような部
位で、シール線方向のシール性均一化が概略可能とな
る。従つて、自動車の高速走行中の風切り防止等に効果
的である。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本発明をドアウエザストリツプ(ドア取付け
タイプ)に適用した実施例の装着態様断面図、 第1図Bは第1図Aで使用する袋体の一例を示す正面
図、 第2図は第1図Aのウエザストリツプの自動車装着前全
体正面図、 第3図はドアウエザストリツプの装着部位を示すための
自動車の前方から見た斜視図、 第4図Aは第1図Aに対応するウエザストリツプの従来
例における装着態様断面図、 第4図Bは第2図B−B線断面図、 第5図は本発明をドアウエザストリツプ(車体取付けタ
イプ)に適用した実施例の装着態様断面図、 第6図は第5図のウエザストリツプの袋体挿入部位を示
すための自動車の後方から見た斜視図である。 1・16・17・18……ドアウエザストリツプ、 3・3A……中空シール部、 7・7A……袋体、 7a・7b・7c……袋体の各室。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のドア体又はその車体開口部に取付
    けられる取付基部と、この取付基部からシール方向に突
    出する中空シール部とを具備したウエザストリツプにお
    いて、 ルーフサイド部位における前記中空シール部に流体圧で
    膨張可能な袋体が挿入されてなり、該袋体が独立に加圧
    可能な複数の直列状に連接する室で構成されていること
    を特徴とする自動車用ウエザストリツプ。
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