JP2596331Y2 - ベルト反転装置付ベルトコンベア - Google Patents

ベルト反転装置付ベルトコンベア

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JP2596331Y2
JP2596331Y2 JP1993073460U JP7346093U JP2596331Y2 JP 2596331 Y2 JP2596331 Y2 JP 2596331Y2 JP 1993073460 U JP1993073460 U JP 1993073460U JP 7346093 U JP7346093 U JP 7346093U JP 2596331 Y2 JP2596331 Y2 JP 2596331Y2
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雅芳 辻
外幸 松田
松太郎 梶谷
美智雄 繁木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ベルト反転装置付ベル
トコンベアに係り、更に詳しくは、ベルト反転装置付近
からの落下粒粉を自動的に回収できるようにして、コン
ベアの設置部全域にわたって落下粒粉による床面の汚れ
を低減できるベルト反転装置付ベルトコンベアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄鉱石のような塊、粒、粉また
はこれらの混合物などの被搬送物を連続的に搬送する手
段として、ベルトコンベアが多用されている。ベルトコ
ンベアは、ヘッド側のベルトプーリとテール側のベルト
プーリとの間に無端ベルトを架けわたして、駆動手段に
よりベルトプーリを介して無端ベルトを回転させること
により、テール側においてベルト往路上に投下された被
搬送物をヘッド側の搬出位置まで搬送するものである。
【0003】ところで、被搬送物の載置により汚れたベ
ルト往路の面は、ベルト復路において下面になるが、こ
の汚れ面には落下しきれなかった比較的多量の粒粉が付
着している。付着した粒粉は、テール側のベルトプーリ
により汚れ面が再び上向きに変わるまでの領域において
床面に落下・堆積し、これによりコンベアの設置部の周
辺を汚していた。
【0004】そこで、これを解消する従来手段として、
例えば特開平3−223009号公報および特開平4−
32407号公報に記載されたベルト反転装置が知られ
ている。このベルト反転装置は、ベルト復路のヘッド側
およびテール側のベルトプーリ付近に配置されて、ベル
トの両面を支持する一対の離反配置されたピンチローラ
間に、複数のガイドローラを有する反転ガイド部を設け
て、ピンチローラにより挟まれたベルトを反転ガイド部
のガイドローラに当接させながら反転させることによ
り、ベルト復路において、汚れ面を上向きにして粒粉の
床面落下を低減するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなベルト反転装置を採用して、ベルト復路における汚
れ面に付着した粒粉の落下量を減少させようとしても、
ヘッド側のベルトを反転させる領域やテール側の再反転
させる領域では、やはり多量の粒粉が落下しているとい
う問題点があった。
【0006】本考案はかかる事情に鑑みなされたもの
で、ベルト反転装置付近からの落下粒粉を自動的に回収
できるようにして、コンベアの設置部全域にわたって落
下粒粉による床面の汚れを低減できるベルト反転装置付
ベルトコンベアを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のベルト反転装置付ベルトコンベアは、駆動モータ
が接続されたヘッド側のベルトプーリと、テール側のベ
ルトプーリと、この間に架け渡された無端ベルトと、前
記ヘッド側のベルトプーリを覆うようにして設けられた
排出シュートを有するベルトコンベアにおいて、前記ヘ
ッド側のベルトプーリ付近及びテール側のベルトプーリ
付近のベルト復路にそれぞれ設けられたベルト反転装置
と、前記ヘッド側のベルト反転装置によるベルト反転完
了点付近までの前記ベルトからの落下粒粉を回収する受
け皿状の回収路、及び該回収路上に落下した粉粒物を前
記排出シュートの後方に設けられたサブシュートに落下
させるスクレーパ付きの搬送チェーンを備えるヘッド側
回収手段と、前記テール側のベルト反転装置によるベル
ト再反転開始点付近からベルト再反転完了点付近又はそ
れ以降の前記ベルトからの落下粒粉を受ける回収路、該
回収路に落下した粉粒物を搬送するスクレーパ付きの搬
送チェーン、及び該搬送チェーンによって搬送された粉
粒物をベルト往路上に投下する持ち上げコンベアを有す
るテール側回収手段とを備え、前記無端ベルトの表面に
付着した粉粒物を復時過程において落下飛散することな
く回収するように構成されている。
【0008】
【作用】請求項1記載のベルト反転装置付ベルトコンベ
アは、ベルト復路において、ヘッド側のベルト反転装置
によりベルトが反転されて、被搬送物が載置されていた
汚れ面が上向きになる。この際、ベルト復路のベルト反
転完了点付近までの落下粒粉はヘッド側回収手段により
回収されるので、ヘッド側のベルトを反転させる領域付
近の床面がこの落下粒粉により汚れ難くなる。
【0009】また、こうして汚れ面が上向きになったベ
ルトは、テール側のベルト反転装置により再反転される
ことにより汚れ面は元の下向きになるが、このときのベ
ルト再反転開始点付近から、ベルト再反転完了点付近ま
たはそれ以降の落下粒粉は、テール側回収手段の回収部
により回収された後、持ち上げコンベアにより一旦持ち
上げられてベルト往路上に投下されるので、テール側の
再反転させる領域付近の床面が落下粒粉により汚れ難く
なり、しかも回収された落下粒粉を自動的に被搬送物の
搬送経路に戻すことができる。
【0010】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案
を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供す
る。ここに、図1は本考案の一実施例に係るベルト反転
装置付ベルトコンベアの側面図を示している。
【0011】図1に示すように、本考案の一実施例に係
るベルト反転装置付ベルトコンベア10は、駆動モータ
M1が接続されたヘッド側のベルトプーリ11とテール
側のベルトプーリ12との間に無端ベルト13が架けわ
たされ、ヘッド側のベルトプーリ11を被うように排出
シュート14が設けられ、しかも無端ベルト13のベル
ト復路13bには、そのヘッド側のベルトプーリ11付
近およびテール側のベルトプーリ12付近に、それぞれ
ベルト反転装置15、16が設けられている。
【0012】ヘッド側のベルト反転装置15は、ベルト
往路13aにおいて被搬送物の一例である鉄鉱石が載置
された汚れ面を上向きに反転させる装置であり、テール
側のベルト反転装置16は、上向きにされた汚れ面を下
向きに再反転させる装置である。
【0013】ベルト反転装置15、16は、無端ベルト
13の両面を支持する一対の離反配置されたピンチロー
ラ17、18間に、縦置きされた環状板のブラケット1
9の両面に、多数本の短尺なガイドローラ20が環状に
取付けられた一対の反転ガイド部21を互いに所定間隔
をあけて配置したものであり、ピンチローラ17、18
により挟持された無端ベルト13を反転ガイド部21の
ガイドローラ20に当接させながら反転させることによ
り、ベルト復路13bにおいて、汚れ面を上向きにし
て、汚れ面に付着した粒粉の床面落下を低減させるもの
である。
【0014】次に、本考案のベルト反転装置付ベルトコ
ンベア10の構成上の特徴は、ベルトコンベア10のヘ
ッド側の下方に、ベルト反転装置15によるベルト反転
完了点付近までの落下粒粉22を回収するヘッド側回収
手段23が設けられ、またベルトコンベア10のテール
側の下方に、ベルト反転装置16によるベルト再反転開
始点付近からベルト再反転完了点付近までの落下粒粉2
2を回収してベルト往路13a上に投下させるテール側
回収手段24が設けられている点である。
【0015】ヘッド側回収手段23は、排出シュート1
4の下部に連結されたサブシュート25を一端部に設け
た受け皿状の回収路26を有している。回収路26の両
端部内には、一対のスプロケット27、28が配置され
ており、これらのスプロケット27、28間に、多数枚
のスクレーパ29が所定ピッチで取付けられたチェーン
30が架けわたさた搬送チェーンが配置されている。排
出シュート14側のスプロケット27は、大小のスプロ
ケットが重ね合わされた二重スプロケットで、チェーン
30が架けられていない他方のスプロケットと、ヘッド
側のベルトプーリ11付近のベルト復路13bに押接さ
れたローラ31の回転軸に固着されたスプロケット32
とに、短いチェーン33が架けわたされている。
【0016】従って、無端ベルト13の回転によりロー
ラ31、スプロケット32が回転し、チェーン33を介
してスプロケット27が回転することにより、回収路2
6上に落下した落下粒粉22をスクレーパ29により順
次掻き取って、排出シュート14より投下された鉄鉱石
と共に、サブシュート25より次のコンベア34上に投
下される。
【0017】前記テール側回収手段24は、テール側の
ベルト反転装置16によるベルト再反転開始点付近から
ベルト再反転完了点付近までの落下粒粉22を回収する
回収部35と、回収部35により回収された落下粒粉2
2をベルト往路13a上まで持ち上げる持ち上げコンベ
アの一例であるバケットコンベア36とを有している。
【0018】回収部35は、動力系に駆動モータM2を
用いたヘッド側回収手段23と同じスクレーパ式の回収
装置であり、回収路37、一対のスプロケット38、チ
ェーン39および多数枚のスクレーパ40を備えたスク
レーパ付き搬送チェーンを有している。なお、回収路3
7の一端部には、バケットコンベア36の下部に連結さ
れたシュート41が設けられている。
【0019】バケットコンベア36は、縦長のケーシン
グ42の上下端部に配置されて、チェーン43が架けわ
たされた一対のスプロケット44、45を有している。
チェーン43には所定ピッチで落下粒粉22を持ち上げ
る多数個のバケット46が固着されており、またスプロ
ケット45には駆動モータM3が連結されている。
【0020】駆動モータM3によりスプロケット45が
回転してチェーン43が回転すると、シュート41から
掻き落とされた落下粒粉22が順次バケット46により
掬い取られてベルト往路13a上まで持ち上げられ、そ
の後、落下粒粉22はケーシング42の上端部のシュー
ト47よりベルト往路13a上に投下される。
【0021】続いて、本考案の一実施例のベルト反転装
置付ベルトコンベア10の動作を説明する。テール側に
おいてベルト往路13a上に投下された鉄鉱石は、無端
ベルト13に載置されたままヘッド側まで搬送された
後、排出シュート14を介して次のコンベア34上に投
下される。
【0022】その後、無端ベルト13はベルト復路13
bの領域に入り、鉄鉱石が載置されていた汚れ面は下向
きになるが、ヘッド側のベルト反転装置15により無端
ベルト13が反転されて汚れ面は上向きに変えられる。
この際、汚れ面が下向きにされてからベルト反転完了点
付近までの間の落下粒粉22は、ヘッド側回収手段23
の回収路26上に落下して、スクレーパ29により掻き
取られてサブシュート25よりコンベア34上に投下さ
れる。これにより、ベルトコンベア10のヘッド側の無
端ベルト13を反転させる領域付近に落下する粉粒物の
量が減少し、床面が落下粒粉22により汚れ難くなる。
【0023】それから、無端ベルト13は、テール側の
ベルト反転装置16により再反転されるまで汚れ面が上
向きになるので、この間でも落下粒粉22の落下量は低
減される。
【0024】次いで、このテール側のベルト反転装置1
6により無端ベルト13が再反転されて汚れ面は元の下
向きになるが、このときのベルト再反転開始点付近から
ベルト再反転完了点付近までの落下粒粉22は、その直
下に配置された回収部35の回収路37上に落下し、そ
れからスクレーパ40により掻き取られてシュート41
よりバケットコンベア36の下部内に投下される。その
後、落下粒粉22は、回転中のバケット46に掬い取ら
れてベルト往路13aの上方まで持ち上げられ、続いて
シュート47を介してベルト往路13a上に戻される。
【0025】これにより、ベルトコンベア10のテール
側の再反転させる領域付近の床面に落下する落下粒粉2
2の量が減少し、落下粒粉により床面が汚れ難くなり、
しかも回収された落下粒粉22を自動的に鉄鉱石の搬送
経路に戻すことができる。本考案者が、床面に落ちる落
下粒粉22の量を比較実験したところ、本考案のベルト
コンベアから落ちる落下粒粉22の量は、従来のベルト
コンベアの場合の20分の1に低減し、顕著な効果があ
った。
【0026】以上、本考案を図面に基づいて説明した
が、本考案はこの実施例に限定されるものではなく、要
旨を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本考案
に含まれる。例えば、ベルト反転装置は、実施例に示す
構造のものに必ずしも限定されるものではなく、ベルト
復路のベルトを反転できればどのような構成部品からな
るものであってもよい。
【0027】また、ヘッド側回収手段やテール側回収手
段も、実施例に示す構造のものに限定されるものでな
く、ヘッド側回収手段の場合は、ヘッド側のベルト反転
装置によるベルト反転完了点付近までの落下粒粉を回収
できたり、またテール側回収手段の場合は、テール側の
ベルト反転装置によるベルト再反転開始点付近から、ベ
ルト再反転完了点付近またはそれ以降の落下粒粉を回収
し、ベルト往路より上方まで持ち上げてこのベルト往路
上に投下できる構造のものであればどのようなものであ
ってもよい。
【0028】
【考案の効果】請求項1記載のベルト反転装置付ベルト
コンベアは、無端ベルトの復路にヘッド側回収手段、ヘ
ッド側及びテール側にそれぞれ設けられたベルト反転装
置、テール側回収手段を設けているので、ベルトに付着
した粉粒物の殆ど全部を回収でき、これによってコンベ
アの設置部全域にわたって落下粒粉による床面の汚れを
低減できる。そして、ヘッド側においては、落下した回
収物を、排出シュートとは別に設けたサブシュートによ
って排出しているので、サブシュートからの回収物の排
出が安定し、例えば、次のベルトコンベア上に被搬送物
を排出する場合には、サブシュートから排出する粉粒物
が下層になるので、ベルトコンベアでの飛散を防止でき
るという利点がある。また、テール側回収手段は、回収
した落下粒粉を持ち上げコンベアによりベルト往路上に
投下するようにしたので、装置全体を比較的コンパクト
に構成でき、回収された落下粒粉を自動的に被搬送物の
搬送経路に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るベルト反転装置付ベル
トコンベアの側面図である。
【符号の説明】
10 ベルト反転装置付ベルトコンベア 11 ヘッド側のベルトプーリ 12 テール側
のベルトプーリ 13 無端ベルト 13a ベルト
往路 13b ベルト復路 14 排出シュ
ート 15 ベルト反転装置 16 ベルト反
転装置 17 ピンチローラ 18 ピンチロ
ーラ 19 ブラケット 20 ガイドロ
ーラ 21 反転ガイド部 22 落下粒粉 23 ヘッド側回収手段 24 テール側
回収手段 25 サブシュート 26 回収路 27 スプロケット 28 スプロケ
ット 29 スクレーパ 30 チェーン 31 ローラ 32 スプロケ
ット 33 チェーン 34 コンベア 35 回収部 36 バケットコンベア(持ち上げコンベア) 37 回収路 38 スプロケ
ット 39 チェーン 40 スクレー
パ 41 シュート 42 ケーシン
グ 43 チェーン 44 スプロケ
ット 45 スプロケット 46 バケット 47 シュート M1 駆動モー
タ M2 駆動モータ M3 駆動モー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 梶谷 松太郎 千葉県君津市坂田370番地 濱田重工株 式会社 君津支店内 (72)考案者 繁木 美智雄 千葉県君津市坂田370番地 濱田重工株 式会社 君津支店内 (56)参考文献 特開 平3−223009(JP,A) 特開 平4−32407(JP,A) 特開 平6−247533(JP,A) 特開 平2−43123(JP,A) 実開 昭59−50919(JP,U) 実開 昭60−110322(JP,U) 実開 昭62−194615(JP,U) 特公 昭37−3817(JP,B1) 実公 平3−38178(JP,Y2) 実公 昭35−23032(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 45/26 B65G 45/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータが接続されたヘッド側のベル
    トプーリと、テール側のベルトプーリと、この間に架け
    渡された無端ベルトと、前記ヘッド側のベルトプーリを
    覆うようにして設けられた排出シュートを有するベルト
    コンベアにおいて、 前記ヘッド側のベルトプーリ付近及びテール側のベルト
    プーリ付近のベルト復路にそれぞれ設けられたベルト反
    転装置と、 前記ヘッド側のベルト反転装置によるベルト反転完了点
    付近までの前記ベルトからの落下粒粉を回収する受け皿
    状の回収路、及び該回収路上に落下した粉粒物を前記排
    出シュートの後方に設けられたサブシュートに落下させ
    るスクレーパ付きの搬送チェーンを備えるヘッド側回収
    手段と、 前記テール側のベルト反転装置によるベルト再反転開始
    点付近からベルト再反転完了点付近又はそれ以降の前記
    ベルトからの落下粒粉を受ける回収路、該回収路に落下
    した粉粒物を搬送するスクレーパ付きの搬送チェーン、
    及び該搬送チェーンによって搬送された粉粒物をベルト
    往路上に投下する持ち上げコンベアを有するテール側回
    収手段とを備え、 前記無端ベルトの表面に付着した粉粒物を復時過程にお
    いて落下飛散することなく回収することを特徴とするベ
    ルト反転装置付ベルトコンベア。
JP1993073460U 1993-12-21 1993-12-21 ベルト反転装置付ベルトコンベア Expired - Lifetime JP2596331Y2 (ja)

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JPH0432407A (ja) * 1990-05-27 1992-02-04 Bridgestone Corp ベルトコンベヤ装置におけるベルト反転装置

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