JPH1087044A - 急傾斜コンベヤ - Google Patents

急傾斜コンベヤ

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JPH1087044A
JPH1087044A JP24088996A JP24088996A JPH1087044A JP H1087044 A JPH1087044 A JP H1087044A JP 24088996 A JP24088996 A JP 24088996A JP 24088996 A JP24088996 A JP 24088996A JP H1087044 A JPH1087044 A JP H1087044A
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JP
Japan
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belt
carry
conveyor
main conveyor
main
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Application number
JP24088996A
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English (en)
Inventor
Toru Ito
亨 伊藤
Tsuneji Mochida
常治 持田
Takao Yoshimura
孝夫 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHINO GOMME KOGYO KK
Original Assignee
YOSHINO GOMME KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変角部における主搬送コンベヤ本体と押さえ
ベルトとの経路長さの差異により、主搬送コンベヤ本体
と押さえベルトがたわんだり蛇行したり振動することを
防止する。 【解決手段】 主搬送コンベヤ本体2のベースベルト7
の両側にフランジ9が設けられ、主搬送コンベヤ本体2
に対向配置された押さえベルト3にクリート23が複数設
けられ、押さえベルト3の下端部が主搬送コンベヤ本体
2の搬入部Aから離間するとともに、上端部が搬出部B
から離間し、搬入部Aから垂直部Cに移行する箇所にカ
ーブ状の下部変角部Dが形成されるとともに、垂直部C
から搬出部Bに移行する箇所にカーブ状の上部変角部E
が形成され、押さえベルト3は、下部変角部Dの途中か
ら主搬送コンベヤ本体2に接触するとともに、上部変角
部Eの途中で主搬送コンベヤ本体2から離間している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砂、砂利、泥状
物、産業廃棄物、ヘドロ状物質等の各種搬送物を落下さ
せることなく垂直を含む急傾斜搬送を可能にする急傾斜
コンベヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種搬送物を急傾斜で搬送する場
合に使用されている急傾斜コンベヤは、無端環状のベー
スベルトの両側に波形フランジが全周にわたって設けら
れると共に、同じベースベルトの幅方向に搬送物を保持
するクリートが適当なピッチで設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のこ
の急傾斜コンベヤは、振動やうねり、あるいは機械的要
因により、常に有る程度の搬送物の荷こぼれや、ベルト
に付着した付着物がリターン側で落下するという欠点が
ある。このために落下物を回収する回収用のベルトを急
傾斜コンベヤのリターン側に配置したり、ベルトに振動
を与えて付着物を強制的に落とすためのビータークリー
ナーを設けたりしている。しかし、これらは設備コスト
が増大したり、ビータークリーナーによってベルトを長
時間機械的に叩くためベルトの早期劣化をまねく等の難
点がある。
【0004】また、搬送物の荷こぼれは、急傾斜コンベ
ヤの傾斜部に押さえの平ベルトを対向配置し、傾斜部の
表面を覆って搬送物の落下を防止している。しかし、こ
の急傾斜コンベヤの波形フランジとクリートの交わる隅
角部分に搬送物が付着する欠点は上記と同様である。
【0005】このように従来の急傾斜コンベヤは、荷こ
ぼれによる搬送効率の低下と、落下物の回収コストの増
大、環境汚染による清掃コストの負担をよぎなくされて
いる。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、搬送物の荷こぼれをなくす
と共に、コンベヤベルトに搬送物の付着が少ない急傾斜
コンベヤを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、無端環
状のベースベルトを有する主搬送コンベヤ本体と、この
主搬送コンベヤ本体のキャリヤ側に対向配置された無端
環状の押さえベルトとから構成される急傾斜コンベヤで
あって、上記ベースベルトの両側端の全周にわたって波
形フランジが設けられ、上記押さえベルトの幅方向に適
当な間隔でクリートが複数設けられ、上記クリートが両
波形フランジ間に嵌入することによって上記ベースベル
トと両波形フランジと押さえベルトとクリートとに囲ま
れた搬送空間が形成され、上記主搬送コンベヤ本体の一
端部に搬入部が形成されるとともに他端部に搬出部が形
成され、上記搬入部と搬出部との間に、これら搬入部と
搬出部よりも急角度で傾斜する急傾斜部が形成され、上
記押さえベルトの一端部が主搬送コンベヤ本体の搬入部
から離間するとともに、押さえベルトの他端部が主搬送
コンベヤ本体の搬出部から離間し、押さえベルトの中間
部は、主搬送コンベヤ本体の搬入部から急傾斜部に移行
するカーブ状の変角部付近と急傾斜部から搬出部に移行
するカーブ状の変角部付近との間で、急傾斜部に嵌入し
て接触していることを特徴としたものである。
【0008】これによると、押さえベルトによって搬送
物の荷こぼれが完全に防止できると共に、波形フランジ
とクリートとをベースベルトと押さえベルトとに別々に
分離したので、搬出部において波形フランジとクリート
が接する隅角部分がないため、搬送物がベルトに残留付
着することがない。
【0009】また、変角部においては、主搬送コンベヤ
本体と押さえベルトとのいずれか一方が内周側を回動す
るとともに他方が外周側を回動するため、この際、内周
側の経路が外周側の経路よりも短くなる。このように、
変角部においては、主搬送コンベヤ本体と押さえベルト
との経路の長さに差異が生じる。
【0010】したがって、主搬送コンベヤ本体の搬入部
から急傾斜部を経て搬出部にわたって押さえベルトが接
触した場合、変角部において、主搬送コンベヤ本体と押
さえベルトとの経路の長さに差異が生じ、これら主搬送
コンベヤ本体と押さえベルトとの間の引っ張りやたわみ
あるいは摩擦などによって、主搬送コンベヤ本体と押さ
えベルトがたわんだり蛇行したり振動する恐れがある。
このような問題に対して、上記押さえベルトの一端部が
主搬送コンベヤ本体の搬入部から離間するとともに、押
さえベルトの他端部が主搬送コンベヤ本体の搬出部から
も離間し、さらに、押さえベルトの中間部のクリート
は、主搬送コンベヤ本体の搬入部から急傾斜部に移行す
るカーブ状の変角部付近と急傾斜部から搬出部に移行す
るカーブ状の変角部付近との間で、急傾斜部に接触して
いるため、変角部における主搬送コンベヤ本体と押さえ
ベルトとの接触範囲が少なく、したがって主搬送コンベ
ヤ本体と押さえベルトとの間の引っ張りやたわみあるい
は摩擦などが軽減され、主搬送コンベヤ本体と押さえベ
ルトのたわみや蛇行あるいは振動を防止することができ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、主搬送コンベヤ本
体のベースベルトを回動させる第1駆動装置と、押さえ
ベルトを回動させる第2駆動装置とを個別に設け、第2
駆動装置の駆動力を第1駆動装置の駆動力の1.5〜3
倍に設定していることを特徴としたものである。
【0012】これによると、搬送物を搬送している際、
急傾斜部では、その傾斜角度が垂直に近い程、搬送物の
重量はほとんどクリートを介して押さえベルト側にかか
る。したがって、急傾斜部搬送時においては、主搬送コ
ンベヤ本体よりも押さえベルトの方がより大きな駆動力
を必要とする。このようなことから、押さえベルトを回
動させる第2駆動装置の駆動力をベースベルトを回動さ
せる第1駆動装置の駆動力の1.5〜3倍に設定するこ
とにより、主搬送コンベヤ本体と押さえベルトの間で適
度にバランスのとれた搬送が行える。
【0013】請求項3記載の発明は、クリートは押さえ
ベルトの進行方向に対して後方へ傾斜していることを特
徴としたものである。これによると、搬送物はクリート
の進行方向に向いた面で押されて搬送されるが、この
際、押さえベルトとクリートの進行方向に向いた面との
角度は鈍角となるため、クリートの搬送物に対する押さ
え込みがスムーズに行いうるとともに、押さえベルトの
他端部が主搬送コンベヤ本体の搬出部から離間する際、
クリートの進行方向に向いた面の基底部に搬送物が溜り
にくい。また、クリートを可撓性のあるゴム板で形成し
ているので、押さえベルトの他端部が主搬送コンベヤ本
体の搬出部から離間する際にクリートが反撥するため、
搬送物がクリートの表面からふるい落とされる。このよ
うなことから、押さえベルトの清掃の手間を大幅に省く
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の第1の形態
を図1〜図6に基づいて説明する。急傾斜コンベヤ1
は、砂、砂利、粉末、泥状物、鉱物原石、ガラス屑、木
材チップ、ペレット、グラニュール、水分を含む上記物
質、あるいは混合物、産業廃棄物、ガレキ、土砂、ヘド
ロ状物質等の各種搬送物4を搬送するコンベヤであり、
主搬送コンベヤ本体2と押さえベルト3とから構成され
ている。尚、これら主搬送コンベヤ本体2と押さえベル
ト3とはそれぞれ複数本の支持フレーム8によって地上
に支持されている。
【0015】主搬送コンベヤ本体2は、上端のヘッドプ
ーリ5と、下端のテールプーリ6と、これら両プーリ
5,6間に架け渡された無端環状のベースベルト7とで
構成されている。このうち、図1の仮想線で示すよう
に、上記テールプーリ6は搬送経路方向へ移動可能とな
っており、テールプーリ6を移動させることにより上記
ベースベルト7のテンションを適正に維持している。
【0016】上記ベースベルト7の両側には、波形のフ
ランジ9が全周にわたって設けられている。このフラン
ジ9の高さと厚さおよびピッチは特に制限はないが、好
ましくは高さが60〜500mm、厚さが5〜50m
m、ピッチが30〜200mmの範囲が好ましい。
【0017】図1に示すように、上記主搬送コンベヤ本
体2の下端部には搬送物4の搬入部Aが形成され、上端
部には搬出部Bが形成され、さらに、上記搬入部Aと搬
出部Bとの間には垂直部C(急傾斜部の一例)が形成さ
れている。上記搬入部Aと搬出部Bと垂直部Cとはそれ
ぞれ直線状に形成され、このうち搬入部Aと搬出部Bと
は共に緩やかに傾斜しており、主搬送コンベヤ本体2は
全体がほぼZ形状をしている。
【0018】そして、主搬送コンベヤ本体2のキャリヤ
側の搬入部Aから垂直部Cへの変角には複数のベンドロ
ーラ11が用いられ、これにより、図2に示すように、
点Pを中心にした円周上を搬入部Aから垂直部Cに移行
するカーブ状の下部変角部Dが形成されている。同様
に、図1に示すように、主搬送コンベヤ本体2のキャリ
ヤ側の垂直部Cから搬出部Bへの変角には複数のベンド
ローラ12が用いられ、これにより、図2に示すよう
に、点Qを中心にした円周上を垂直部Cから搬出部Bに
移行するカーブ状の上部変角部Eが形成されている。さ
らに、図1に示すように、主搬送コンベヤ本体2のリタ
ーン側における搬出部Bから垂直部Cへの変角にはディ
スクローラ13が用いられ、リターン側における垂直部
Cから搬入部Aへの変角にはベンドプーリ14が用いら
れ、キャリヤ側の垂直部Cには複数のキャリヤローラ1
5が交互に配され、搬入部Aにはクッションローラ16
が配されている。
【0019】上記ヘッドプーリ5には、ベースベルト7
を回動させる第1モータ17(第1駆動装置)が連結さ
れている。この第1モータ17は上記支持フレーム8に
取付けられている。また、主搬送コンベヤ本体2の搬入
部Aの上方には、搬入部A上に搬送物4を投入するため
のホッパ18が設けられている。
【0020】上記押さえベルト3は、無端環状に形成さ
れて上部プーリ21と下部プーリ22との間に架け渡さ
れ、主搬送コンベヤ本体2のキャリヤ側に対向配置され
ている。このうち、図1の仮想線で示すように、上記下
部プーリ22は搬送経路方向へ移動可能となっており、
下部プーリ22を移動させることにより上記押さえベル
ト3のテンションを適正に維持している。上記押さえベ
ルト3には適当なピッチでクリート23(横桟)が複数
立設している。図5に示すように、各クリート23の断
面形状は押さえベルト3の進行方向イに対して後方へ傾
斜している。そして、図3,図4に示すように、上記主
搬送コンベヤ本体2のキャリヤ側において、上記クリー
ト23が両フランジ9間に嵌入することによって上記ベ
ースベルト7と両フランジ9と押さえベルト3とクリー
ト23とに囲まれて密閉された搬送空間24が形成され
る。
【0021】尚、上記クリート23は弾性値が高く可撓
性のある帆布入ゴムを材質にして成形されている。クリ
ート23の高さは上記フランジ9の高さに応じて、これ
と同等の高さ、もしくは、このフランジ9の高さよりも
5〜15%程度低く設定するのが好ましい。クリート2
3の高さがこの範囲より大きい場合は密閉空間が構成で
きず、この範囲より小さい場合はクリート23による搬
送物4のズリ落ち防止効果が低下し、急角度搬送効率が
低下する。また、クリート23の厚さには特に制限はな
いが、上部では5〜30mmの範囲が好ましい。なお、
クリート23のピッチは設計搬送量に応じて適宜定めれ
ばよい。
【0022】また、図1に示すように、上記上部プーリ
21には、押さえベルト3を回動させる第2モータ26
(第2駆動装置)が連結されている。この第2モータ2
6は支持フレーム8に取付けられている。上記第2モー
タ26の駆動力(出力トルク)は第1モータ17の駆動
力の1.5〜3倍に設定されている。
【0023】上記押さえベルト3の下端部は主搬送コン
ベヤ本体2の搬入部Aから上方へ所定角度αで離間して
おり、押さえベルト3の上端部は主搬送コンベヤ本体2
の搬出部Bから上方へ所定角度βで離間しており、押さ
えベルト3のキャリヤ側の中間部は主搬送コンベヤ本体
2の垂直部Cに接触している。尚、押さえベルト3は、
下部変角部Dの途中から主搬送コンベヤ本体2に接触
し、かつ上部変角部Eの途中で主搬送コンベヤ本体2か
ら離間している。
【0024】また、図1,図6に示すように、支持フレ
ーム8には、主搬送コンベヤ本体2のリターン側の垂直
部Cにおいてベースベルト7に付着した搬送物4を掻き
落とすためのスクレーパ25が取付けられている。この
スクレーパ25は下方に拡がる逆V形状のプレートで形
成されている。
【0025】以下、上記構成における作用を説明する。
第1モータ17を駆動させて主搬送コンベヤ本体2のベ
ースベルト7を回動させるとともに第2モータ26を駆
動させて押さえベルト3を回動させる。この際、上記両
ベルト3,7の速度は厳密に同期化され同速度で駆動さ
れている。
【0026】そして、ホッパ18から主搬送コンベヤ本
体2の搬入部Aに投入された搬送物4は図2に示すよう
に搬入部Aから垂直部Cに向かって搬送され、その途中
で、押さえベルト3のクリート23が主搬送コンベヤ本
体2の両フランジ9間に嵌入して搬送空間24が形成さ
れる。そして、上記搬送物4は搬送空間24内に保持さ
れて垂直部Cから搬出部Bへ搬送される。その後、押さ
えベルト3のクリート23が主搬送コンベヤ本体2の両
フランジ9間から脱抜してリターン側に回り込み、これ
以降、搬送物4は主搬送コンベヤ本体2のベースベルト
7によって搬送され主搬送コンベヤ本体2の終端から搬
出される。
【0027】上記のような搬送の際、押さえベルト3に
よって搬送物4の荷こぼれが防止できるばかりではな
く、搬出部Bにおけるフランジ9とクリート23とをベ
ースベルト7側と押さえベルト3側とに別々に分離した
ため、搬出部Bにおいてフランジ9とクリート23の接
する隅角部分が無く、したがって粘着性のある搬送物4
がベルト3,7に付着することが少なくなり、清掃が容
易になる。
【0028】また、図2に示すように、下部変角部Dに
おいては、押さえベルト3のキャリヤ側は点Pを中心に
して主搬送コンベヤ本体2よりも内周側を回動するた
め、内周側の押さえベルト3の経路が外周側の主搬送コ
ンベヤ本体2の経路よりも短くなる。同様に、上部変角
部Eにおいては、押さえベルト3のキャリヤ側は点Qを
中心にして主搬送コンベヤ本体2よりも外周側を回動す
るため、外周側の押さえベルト3の経路が内周側の主搬
送コンベヤ本体2の経路よりも長くなる。
【0029】したがって、主搬送コンベヤ本体2の搬入
部Aから垂直部Cを経て搬出部Bにわたって押さえベル
ト3が接触した場合、下部変角部Dと上部変角部Eとに
おいて、主搬送コンベヤ本体2と押さえベルト3との経
路の長さに差異が生じ、これら主搬送コンベヤ本体2と
押さえベルト3との間の引っ張りやたわみあるいは摩擦
などによって、主搬送コンベヤ本体2と押さえベルト3
とがたわんだり蛇行したり振動する恐れがある。
【0030】このような問題に対して、上記押さえベル
ト3の下端部が主搬送コンベヤ本体2の搬入部Aから離
間するとともに、押さえベルト3の上端部が主搬送コン
ベヤ本体2の搬出部Bから離間し、さらに、押さえベル
ト3のキャリヤ側は、下部変角部Dの途中から主搬送コ
ンベヤ本体2に接触し、かつ上部変角部Eの途中で主搬
送コンベヤ本体2から離間しているため、上記両変角部
D,Eにおける主搬送コンベヤ本体2と押さえベルト3
との接触範囲が減少し、したがって主搬送コンベヤ本体
2と押さえベルト3との間の引っ張りやたわみあるいは
摩擦などが軽減され、主搬送コンベヤ本体2と押さえベ
ルト3のたわみや蛇行あるいは振動を防止することがで
きる。
【0031】また、搬送時、垂直部Cにおいて搬送物4
の重量はほとんどクリート23を介して押さえベルト3
側にかかるため、主搬送コンベヤ本体2よりも押さえベ
ルト3の方がより大きな駆動力を必要とする。このよう
なことから、押さえベルト3を回動させる第2モータ2
6の駆動力をベースベルト7を回動させる第1モータ1
7の駆動力の1.5〜3倍に設定することにより、主搬
送コンベヤ本体2と押さえベルト3の間で適度にバラン
スのとれた搬送が行える。
【0032】尚、垂直部Cでは押さえベルト3が搬送負
荷の大半を担っているのに対し、搬入部Aと搬出部Bと
では主搬送コンベヤ本体2が搬送負荷の大半を担ってい
るため、主搬送コンベヤ本体2と押さえベルト3の駆動
源を第1モータ17と第2モータ26とに個別に分ける
ことによって、無理のない搬送が行える。
【0033】また、図2に示すように、搬送物4はクリ
ート23の進行方向イに向いた面で押されて搬送される
が、この際、押さえベルト3とクリート23の進行方向
イに向いた面との角度γは鈍角となるため、押さえベル
ト3の上端部が主搬送コンベヤ本体2の搬出部Bから離
間する際、クリート23の進行方向イに向いた面の基底
部に搬送物4が溜りにくくなる。したがって、押さえベ
ルト3の清掃の手間を大幅に省くことができる。
【0034】また、主搬送コンベヤ本体2の搬入部Aと
押さえベルト3の下端部との間隔は垂直部Cに近付くほ
ど徐々に狭くなっているため、押さえベルト3のクリー
ト23が主搬送コンベヤ本体2の両フランジ9間に少し
ずつ無理なくスムーズに入り込める。この際、クリート
23は搬入部Aにおけるベースベルト7上に積載された
搬送物4(特に、粒度の大きい塊状の搬送物4)に上方
から無理なく食い込んで進行方向イに対して後方へたわ
む。このように、後方へたわんだクリート23には前方
へ復元しようとする復元力Fが作用し、この復元力Fが
搬送物4を搬送方向へ押さえる押さえ力となり、さらに
後続する搬送物4の推力の支持を受けるため、クリート
23の搬送物4に対する押さえ込みがスムーズに行わ
れ、垂直部Cにおける円滑な搬送が可能となる。
【0035】また、押さえベルト3の上端部において、
クリート23が両フランジ9間から脱抜する際、たわん
でいたクリート23が元の形状に復元するため、この
時、搬送物4がクリート23の表面からふるい落とされ
るので、クリート23に搬送物4が付着することを防止
できる。
【0036】また、図1,図6に示すように、搬出部B
で搬送物4を搬出した後、リターン側に回り込んだ主搬
送コンベヤ本体2のベースベルト7に付着して残存した
搬送物4はスクレーパ25で自動的に掻き落とされるた
め、清掃の手間が省ける。
【0037】上記のようなことから、図1に示した急傾
斜コンベヤ1を用いた場合、従来の急傾斜コンベヤに比
べて、3〜4倍程度の高い搬送効率が得られる。以下、
本発明の実施の第2の形態を図7に基づいて説明する。
【0038】先述した第1の形態では図5に示すように
クリート23の断面形状は押さえベルト3の進行方向イ
に対して後方へ傾斜しているが、図7の(a)で示すよ
うに押さえベルト3に対して垂直であってもよく、さら
に(b)で示すように、押さえベルト3の進行方向イに
対して後方へ傾斜し、かつ先端部かさらに後方へ湾曲し
た形状であってもよい。また、(c)で示すように、押
さえベルト3の進行方向イに対して後方へ円弧状に湾曲
したC型形状であってもよい。
【0039】上記実施の各形態では、主搬送コンベヤ本
体2の搬入部Aと搬出部Bとの間に垂直部Cを形成した
が、垂直に限らず、急角度に傾斜した急傾斜部であって
もよい。また、搬入部Aと搬出部Bとは共に緩やかに傾
斜しているが、水平であってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によると、押さえベルトによって搬送物
の荷こぼれが完全に防止できると共に、搬出部において
波形フランジとクリートが接する隅角部分がないため、
搬送物が角部分に付着することが少ない。したがって、
従来の急傾斜コンベヤに比べて搬送効率が向上する。
【0041】また、押さえベルトの一端部が主搬送コン
ベヤ本体の搬入部から離間するとともに、押さえベルト
の他端部が主搬送コンベヤ本体の搬出部からも離間し、
さらに、押さえベルトの中間部は、主搬送コンベヤ本体
の搬入部から急傾斜部に移行するカーブ状の変角部付近
と急傾斜部から搬出部に移行するカーブ状の変角部付近
との間で、急傾斜部に接触しているため、変角部におけ
る主搬送コンベヤ本体と押さえベルトとの接触範囲が少
なく、したがって主搬送コンベヤ本体と押さえベルトと
の間の引っ張りやたわみあるいは摩擦などが軽減され、
主搬送コンベヤ本体と押さえベルトのたわみや蛇行ある
いは振動を防止することができる。
【0042】請求項2記載の発明によると、押さえベル
トを回動させる第2駆動装置の駆動力をベースベルトを
回動させる第1駆動装置の駆動力の1.5〜3倍に設定
することにより、主搬送コンベヤ本体と押さえベルトの
間で適度にバランスのとれた搬送が行える。
【0043】請求項3記載の発明によると、押さえベル
トとクリートの進行方向に向いた面との角度は鈍角とな
るため、クリートの搬送物に対する押さえ込みがスムー
ズに行いうるとともに、押さえベルトの他端部が主搬送
コンベヤ本体の搬出部から離間する際、クリートの進行
方向に向いた面の基底部に搬送物が溜りにくくなる。し
たがって、押さえベルトの清掃の手間を大幅に省くこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態における急傾斜コン
ベヤの側面図である。
【図2】同急傾斜コンベヤの変角部の拡大側面図であ
る。
【図3】同急傾斜コンベヤの部分斜視図である。
【図4】図1におけるa−a矢視図である。
【図5】同急傾斜コンベヤのクリートの断面図である。
【図6】同急傾斜コンベヤのスクレーパの正面図であ
る。
【図7】本発明の実施の第2の形態における急傾斜コン
ベヤの各種クリートの断面図である。
【符号の説明】
1 急傾斜コンベヤ 2 主搬送コンベヤ本体 3 押さえベルト 7 ベースベルト 9 フランジ 17 第1モータ(第1駆動装置) 23 クリート 24 搬送空間 26 第2モータ(第2駆動装置) A 搬入部 B 搬出部 C 垂直部(急傾斜部) D 下部変角部 E 上部変角部 イ 進行方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端環状のベースベルトを有する主搬送
    コンベヤ本体と、この主搬送コンベヤ本体のキャリヤ側
    に対向配置された無端環状の押さえベルトとから構成さ
    れる急傾斜コンベヤであって、上記ベースベルトの両側
    端の全周にわたって波形フランジが設けられ、上記押さ
    えベルトの幅方向に適当な間隔でクリートが複数設けら
    れ、上記クリートが両波形フランジ間に嵌入することに
    よって上記ベースベルトと両波形フランジと押さえベル
    トとクリートとに囲まれた搬送空間が形成され、上記主
    搬送コンベヤ本体の一端部に搬入部が形成されるととも
    に他端部に搬出部が形成され、上記搬入部と搬出部との
    間に、これら搬入部と搬出部よりも急角度で傾斜する急
    傾斜部が形成され、上記押さえベルトの一端部が主搬送
    コンベヤ本体の搬入部から離間するとともに、押さえベ
    ルトの他端部が主搬送コンベヤ本体の搬出部から離間
    し、押さえベルトの中間部は、主搬送コンベヤ本体の搬
    入部から急傾斜部に移行するカーブ状の変角部付近と急
    傾斜部から搬出部に移行するカーブ状の変角部付近との
    間で、急傾斜部に嵌入して接触していることを特徴とす
    る急傾斜コンベヤ。
  2. 【請求項2】 主搬送コンベヤ本体のベースベルトを回
    動させる第1駆動装置と、押さえベルトを回動させる第
    2駆動装置とを個別に設け、第2駆動装置の駆動力を第
    1駆動装置の駆動力の1.5〜3倍に設定していること
    を特徴とする請求項1記載の急傾斜コンベヤ。
  3. 【請求項3】 クリートは押さえベルトの進行方向に対
    して後方へ傾斜していることを特徴とする請求項1記載
    の急傾斜コンベヤ。
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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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