JP4288536B2 - ばら物用荷降ろし装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はばら物運搬船に積込まれているばら物を陸揚げするために埠頭に設置される荷降ろし装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
不定形個体貨物であるばら物を貨物倉にそのまま積込んで海上輸送するばら物運搬船のための荷役設備、殊に埠頭に設置されて貨物倉のばら物を陸揚げするための、一般にアンローダと称される荷降ろし装置の一つとして、本発明の実施の形態を概略的に示した図1に記載されているバケットエレベータ式のものがある。
【0003】
このものは、特開平7−228360号公報その他にも記載されている広く知られた荷役設備であって、埠頭51に敷設した軌条2に乗って往復走行する台車3にブーム4を旋回および起伏可能に支持するとともに、ブーム4の先端に鉛直状態を保って回転するエレベータフレーム5を装備し、エレベータフレーム5の上部にばら物放出端を位置させたバケットエレベータ6のばら物掻取部7を水平方向に延在させた構成である。
【0004】
そして、ブーム4を旋回、起伏操作して埠頭51に接岸したばら物運搬船52の貨物倉53にハッチ54から掻取部7を進入下降させ、積込まれているばら物を掻取って鉛直方向の搬送部8により上方へ搬送し、上端で反転したときバケット9から放出されたばら物をブーム4,台車3などに設置したコンベヤ、シュートなどの運搬手段を経て埠頭51に陸揚げするものである。
【0005】
掻取部7はエレベータフレーム5に昇降可能に支持させた支持フレーム13に吊下げ状態とされている先端スプロケット11と基端スプロケット12との間の区間であり、エレベータフレーム5の内部を下降した空のバケット9は先端スプロケット11で反転してばら物を掻取りながら基端方向へ走行し、基端スプロケット12で水平方向から鉛直方向へ走行方向を変換してバケットエレベータ5の内部の搬送部8を上昇する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記の荷降ろし装置は、掻取部7においてバケット9がばら物の表層部分を削り取りながら走行し、基端スプロケット12に沿って水平から鉛直へと方向変換するものであり、従来は単一の基端スプロケット12によって四分の一円周長の円運動を行う。即ち、図3に示すように水平方向へ走行してきたバケット9は基端スプロケット12の回転中心12aの下方を通過した時点で走行方向へ向いた姿勢Aから上向きとなるように回転を開始し、バケット先端下縁9aがばら物Mの表面Sよりも下方であって僅かに上向きとなった姿勢Bから、下縁9aがばら物Mの表面Sから離脱する半ば上向きとなった姿勢Cを経て、回転中心12aと同一高さ位置を通過した時点で完全に上向きの姿勢Dとなり、搬送部8に移行するものである。
【0007】
この円運動により、掻取られたばら物はバケット9に収容されてエレベータフレーム5の上端へ搬送されるものであり、荷役作業能率を高めるためにバケットエレベータ6は一般的に70〜80m/minの速度で運転される。
【0008】
このような高速度で走行するバケットエレベータ6のバケット9およびこれに掻取り収容されたばら物には、前記の姿勢AからDに至る間の円運動による遠心力が発生する。殊に、姿勢Cの前後ではバケット9が充分に上向きとなっていないとともに、掻取りを行う下縁9aがばら物Mの表面Sから離れるので、バケット9に一旦収容されたばら物が遠心力で放出されると、下縁9aの軌跡前方で表面Sに落下する。
【0009】
その結果、一個のバケット9が掻取り収容して搬送するばら物の量は、遠心力により放出された分だけ減少するのを避けられない。その対策として、バケットエレベータ6の走行速度を低く押えれば遠心力による搬送量の減少はなくなるが、作業能率の低下を免がれなく、いずれにしても荷役作業能率の大幅な向上を計ることができない、という難点をもっている。
【0010】
本発明は鉛直方向へ延在する搬送部の下端に水平方向へ延在する掻取部を形成したバケットエレベータによってばら物を貨物倉から荷降ろしする装置がもっている、高速運転すると掻取ったばら物が掻取部から搬送部に移行する際に遠心力で放出されるので荷役作業能率の大幅な向上を計ることができなかった、という前記の課題を解決するためになされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明はバケットエレベータを掻取部から搬送部へ移行させるスプロケットを水平方向から斜め方向へ方向変換させる第一スプロケットと、斜め方向から鉛直方向へ方向変換させる第二スプロケットとによって構成し、バケットがばら物を掻取りながら第一スプロケットによって走行方向前方へ向いた姿勢から斜め上向きの姿勢とされ、そして斜め方向の区間を斜め上向きの姿勢で直線移動しながらばら物の表面から離れるようにしたことをもって前記の課題を解決させた。
【0012】
即ち、バケットの先端下縁がばら物の表面よりも充分下方に位置している状態で第一スプロケットによる斜め上向きへの姿勢変更が行われ、その際に遠心力でばら物が放出されても回収され或いは掻取りが継続していることにより、バケットの収容量を減少させない。そして、斜め方向の区間では直線移動するため遠心力は発生せず、また第二スプロケットでは大きな斜め上向きの姿勢から完全に上向きの姿勢となるので遠心力による放出は生じない。
【0013】
従って、バケットエレベータを高速度で運転しても一個のバケットに大量のばら物を収容して搬送することが可能となり、荷役作業能率の大幅な向上を計ることができるようになった。また、特に本発明は、前記第一スプロケットを第二スプロケットに比べて小径としたことにより第一スプロケットによりバケットがばら物の層に充分深く入り込んでいる間に斜め上向きとすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、全体の概略を示す図1について従来の技術の項で説明したので、ここでは本発明の主要部分について図2を参照しながら説明する。
【0015】
本発明によると、水平方向へ延在する掻取部7から鉛直方向へ延在する搬送部8へバケットエレベータ6を移行させるため、バケットチェーン10を係合する基端スプロケット12が第一スプロケット14と第二スプロケット15の二個によって形成されている。
【0016】
第一スプロケット14はバケットエレベータ6の走行方向を水平から斜め上方へ向かう方向へ変換させるものであり、第二スプロケット15は斜め方向から鉛直方向へ変換させるものであって、第一回の方向変換は急速に行われるように第一スプロケット14を第二スプロケット15に比べて充分小径としている。
【0017】
掻取部7でバケット9は前方へ向いた姿勢Aでばら物Mの層に食い込み、掻取りながら水平方向へ走行し、次に第一スプロケット14に沿い円運動しながら姿勢B,Cを経て斜め上方へ向いた姿勢Dとなって第二スプロケット15に至るまでの間斜め上方へ直線移動する。そして、第二スプロケット15に沿い円運動して上向きの姿勢Eとなって搬送部8を上方へ走行するようになる。
【0018】
第一スプロケット14に沿った第一回円運動部21の区間において、バケット9は先端下縁9aがばら物Mの表面Sよりも充分下方に位置している状態で斜め上向きとなる。このため、姿勢がB,Cの順に変化する間にバケット9のばら物の一部が遠心力で放出されても下縁9aの軌条よりも前方の表面Sに達することは殆どなく回収され、且つこの間掻取りが継続していることにより、バケット9のばら物収容量を減少させることがない。
【0019】
次に、第一スプロケット14からその斜め前上方に配置されている第二スプロケット15に至る斜め方向の直線部22において、バケット9は斜め上向きの姿勢Dで直線移動する。このため遠心力は発生せず、ばら物を放出することなく第二スプロケット15に至る。
【0020】
第二スプロケット15に沿った第二回円運動部23の区間において、バケット9は姿勢DからEに変化する。このとき、バケット9は大きい斜め上向きの状態から完全な上向きの状態となるので、遠心力によってばら物が放出されることはない。
【0021】
以上により、バケット9が掻取ったばら物を方向変換の際に遠心力で放出して搬送量を減少する、という不都合が解消されることとなる。
【0022】
尚、第一スプロケット14はバケット9がばら物Mの層に充分深く入り込んでいる間に斜め上向きとするように充分小径とするのが好ましく、また直線部22はばら物を大量に収容して斜め上方へ移動させるとともに第二スプロケット15で遠心力により放出させることがないように、なるべく大きな傾斜角度とするのが好ましい。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、水平方向の掻取部から鉛直方向の搬送部へ方向変換するスプロケットを二個とし、最初のスプロケットでバケットをばら物層内に在る間に斜め上向きとするようにした本発明によると、一個のバケットの搬送量を減少させることなくバケットエレベータを高速運転することが可能となり、荷役作業能率を大幅に向上することができるものである。特に、第一スプロケットを第二スプロケットに比べて小径としたことにより第一スプロケットによりバケットがばら物の層に充分深く入り込んでいる間に斜め上向きとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体概略図。
【図2】図1の形態の要部の拡大部分図。
【図3】図2と同一個所における従来例の部分図。
【符号の説明】
6 バケットエレベータ, 7 掻取部, 8搬送部, 9バケット,12 基端スプロケット, 14 第一スプロケット, 15 第二スプロケット,
Claims (1)
- 鉛直方向へ延在する搬送部の下端に水平方向へ延在する掻取部を形成したバケットエレベータを前記掻取部から搬送部へ移行させるスプロケットが水平方向から斜め方向へ方向変換させる第一スプロケットと、斜め方向から鉛直方向へ方向変換させる第二スプロケットとからなり、バケットがばら物を掻取りながら前記第一スプロケットによって走行方向前方へ向いた姿勢から斜め上向きの姿勢とされ、そして前記斜め方向の区間を斜め上向きの姿勢で直線移動しながらばら物の表面から離れるようにされているばら物用荷降ろし装置において、前記第一スプロケットを第二スプロケットに比べて小径としたことを特徴とするばら物用荷降ろし装置。
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1998
- 1998-09-03 JP JP26565198A patent/JP4288536B2/ja not_active Expired - Fee Related
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