JP3211761B2 - ばら物用アンローダ - Google Patents

ばら物用アンローダ

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JP3211761B2 JP36016697A JP36016697A JP3211761B2 JP 3211761 B2 JP3211761 B2 JP 3211761B2 JP 36016697 A JP36016697 A JP 36016697A JP 36016697 A JP36016697 A JP 36016697A JP 3211761 B2 JP3211761 B2 JP 3211761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶に積載されて
いる穀類等のばら物を港湾埠頭施設に対し陸揚げするば
ら物用アンローダに関し、より詳しくは、ばら物を海上
輸送する船舶に装備されるばら物用アンローダの技術分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、船舶におけるばら物貨物の陸揚に
は、大別して陸側設置の陸揚機による場合と、船舶自体
に装備されている陸揚機による場合との二つの方法が採
用されている。陸側設置の陸揚機は取扱物別に使い分け
られている。例えば、石炭や鉄鉱石等の小中塊のばら物
にはバケットエレベータ形式の連続式アンローダが用い
られ、また穀物類やアルミナ等の粉粒状のばら物用には
最新のツインベルト式の連続式アンローダ、スクリュ式
の連続式アンローダあるいはニューマチック式の連続ア
ンローダが用いられているが、何れも岸壁側から船舶に
臨んで、それぞれの物理的手段によってばら物を陸揚げ
すると共に、陸揚げしたばら物を陸側施設内のサイロ等
に搬入するものである。一方、船舶自体に装備されてい
る陸揚機としては、揚土式土運搬船の船倉内に備えられ
たブリッジ形リクレーマとコンベヤ揚土機とを組合わせ
たもの、ばら物貨物船の甲板上に搭載されたコンフロー
アンローダとコンベヤ揚土機とを組合わせたもの(特開
昭61−155131号公報参照。)等がある。なお、
上記コンフローアンローダの用途はその構造上、土砂運
搬船用に限定されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陸揚機によ
り陸揚げする取扱物を穀類等に限定してみると、陸側設
置の場合には大規模かつ高性能の各種陸揚機が実用され
ているのに対して、船舶搭載用のアンローダは全く存在
せず、技術的対応における空白が見られるところであ
る。船舶にアンローダを搭載することの有利性は明らか
であって、例えば陸側の陸揚機の設置の如何に係わりな
く、船舶が接岸可能な岸壁エプロンに隣接しているその
後背部にいわゆる臨海サイロか類似の受入設備を整えれ
ば、何処にでも船舶から船舶自体のアンローダによって
ばら物貨物の陸揚げが可能になる。我が国における主要
港の岸壁諸施設のすぐ後背部に転用可能な倉庫や空地が
散見され、そこにサイロおよび出荷施設を設置すること
は可能であろう。また、ひるがえって長い海岸線を有す
る中国や東南アジア諸国にあっても、そこで取り扱って
いる貨物がばら物であるか否かに限らず、海上輸送の有
利性は我が国と全く同様であろう。勿論、これらの国の
内陸部における物流施設や道路等の基礎的条件は整えら
れつつあるが、我が国と同じくモーダルシフトに対する
強烈な渇望がある。
【0004】従って、本発明は、アンローダが装備され
ていない港でも、防塵装置を装備し、高能率、小動力で
穀類等のばら物を陸揚げすることができ、しかも作業者
等による底浚え不要なばら物用アンローダの提供を目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであって、従って本発明の請
求項1に係るばら物用アンローダが採用した手段は、
舶の船倉の幅方向の両側で、かつこの船倉の上方に配設
される一対の縦行き軌道と、この縦行き軌道に案内され
て前記船倉の長手方向に往復動し、この船舶の幅方向の
一方に長手方向 に沿う横行きコンベヤを有する縦移動台
車と、この縦移動台車に設けられ、前記船舶の船倉の幅
方向に往復動する横移動台車と、この横移動台車により
昇降自在に支持されると共に上下方向の軸心回りに回動
可能に支持され、前記船舶の船倉内のばら物を運び上げ
ると共に前記横行きコンベヤに排出するアンローダ本体
と、前記船舶の少なくとも幅方向の一方であって、かつ
船倉外に配設され、前記横行きコンベヤから排出される
ばら物を船外に運び出すばら物下ろし装置まで搬送する
縦行きコンベヤとからなるばら物用アンローダにおい
て、前記アンローダ本体が、前記横移動台車により船舶
の前後方向の軸心回りに、直立状態から伏臥状態になる
範囲で傾動自在、かつ直立状態と伏臥状態とにおいてそ
れぞれ固定可能に支持されてなることを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2に係るばら物用アンロー
ダが採用した手段は、請求項1に記載のばら物用アンロ
ーダにおいて、前記アンローダ本体が、前記横移動台車
により昇降自在に、かつ船舶の前後方向の軸心回りに傾
動自在に支持されてなる外筒と、この外筒にこの外筒と
同心に内設され、内部にバケットエレベータが配設され
るバケットエレベータ内設空間を有する内筒と、この内
筒の上部に設けられ、バケットを支持する無端状のチェ
ーンが掛装されるヘッドスプロケットを回転させるエレ
ベータ駆動モータを備え、この内筒と共にこの内筒の径
方向の中心を通る長手方向の軸心回りに回転される上部
ユニットと、前記外筒に外装され、前記上部ユニットに
設けられた駆動モータにより回転されると共に、前記上
部ユニットに設けられたばら物排出口から排出されるば
ら物をロータリーバルブを介して受取り、かつ前記横行
きコンベヤに排出する蛇腹状の伸縮シュートを備えたテ
ーブルフィーダと、前記内筒の下部に嵌挿され、前記バ
ケットエレベータの無端状のチェーンが掛装されるテー
ルスプロケットを支持し、かつ取込口開閉蓋で開閉され
るばら物取込口を有すると共に、吸引されたばら物をバ
ケットエレベータの下部に排出する排出口を有する上下
動可能な下部ユニットと、前記内筒内のバケットエレベ
ータ内設空間の両側に内設され、前記上部ユニットに設
けた吸引手段にダクトを介して連通するバグフィルタ装
置と、前記下部ユニットに設けられ、回動・伸縮自在で
あって、かつ吸引口の開度を自在に調整する開閉自在な
吸引口 開度調整板を有すると共に、ばら物を前記下部ユ
ニットまで吸上げるばら物吸引ノズル装置とからなり、
ばら物の大部分はバケットエレベータを用い、残り少な
くなったばら物はばら物吸引ノズル装置を用いて荷揚げ
ることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に係るばら物用アンロー
ダが採用した手段は、請求項に記載のばら物用アンロ
ーダにおいて、前記アンローダ本体が、前記横移動台車
により昇降自在に、かつ船舶の前後方向の軸心回りに傾
動自在に支持されてなる外筒と、この外筒にこの外筒と
同心に内設され、内部に設けられた一対の仕切板の間に
バケットエレベータが配設されるバケットエレベータ内
設空間を有する内筒と、この内筒の上部に設けられ、バ
ケットを支持する無端状のチェーンが掛装されるヘッド
スプロケットを回転させるエレベータ駆動モータを備
え、この内筒と共にこの内筒の径方向の中心を通る長手
方向の軸心回りに回転される上部ユニットと、前記外筒
に外装され、前記上部ユニットに設けられた駆動モータ
により回転されると共に、前記上部ユニットに設けられ
たばら物排出口から排出されるばら物を受取り、かつ前
記横行きコンベヤに排出する伸縮シュートを備えたテー
ブルフィーダと、前記内筒の下部に内挿され、前記バケ
ットエレベータの無端状のチェーンが掛装されるテール
スプロケットを支持し、かつばら物取込口を有すると共
に、吸引されたばら物をバケットエレベータの下部に排
出する排出口を有する上下動可能な下部ユニットと、前
記内筒内のバケットエレベータ内設空間の両側に内設さ
れ、前記上部ユニットに設けた吸引手段にダクトを介し
て連通するバグフィルタ装置と、前記下部ユニットとバ
グフィルタ装置との間に設けられるバグフィルタ下部ホ
ッパと、前記下部ユニットに設けられ、回動・伸縮自在
であって、かつ吸引口の開度を自在に調整する開閉自在
な吸引口開度調整板を有すると共に、ばら物を前記バグ
フィルタ下部ホッパまで吸上げるばら物吸引ノズル装置
と、前記バグフィルタ下部ホッパ内のばら物を下部ユニ
ットに排出するモータロータリとからなり、ばら物の大
部分はバケットエレベータを用い、残り少なくなったば
ら物はばら物吸引ノズル装置を用いて荷揚げすることを
特徴とする。
【0008】本発明の請求項4に係るばら物用アンロー
ダが採用した手段は、請求項2また は請求項3に記載の
ばら物用アンローダにおいて、前記ばら物吸引ノズル装
置の吸引ノズルが、前記下部ユニットに設けられるばら
物取込口側に開口してなることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項5に係るばら物用アンロー
ダが採用した手段は、請求項2または請求項3に記載の
ばら物用アンローダにおいて、前記伸縮シュートの下端
が連結され、前記横行きコンベヤにばら物を排出する移
動シュートに回動可能に連結されてなる転位シュートの
横行きコンベヤとの連結部の回転中芯が、前記アンロー
ダ本体を傾動支持するアンローダ本体支持筒の片持ち円
筒の傾動中芯と一致してなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1に係
るばら物用アンローダを、その全体平面図の図1(a)
と、その全体側面図の図1(b)と、縦移動台車の側面
図の図2と、アンローダ本体を水平に保持した状態(格
納状態)を示す縦移動台車の平面図の図3と、アンロー
ダ本体を垂直に支持した状態を示す縦移動台車の横断断
面図の図4と、図4のA部拡大図の図5と、図4のB矢
視図の図6と、横行きコンベヤに設けたシュート案内レ
ールを走行する移動シュートの詳細説明図の図7と、図
4のC矢視図の図8と、図4のD部断面図の図9と、ア
ンローダ本体を模式的に示す全体側面断面図の図10
と、図10のE−E線断面図の図11(但し、ばら物吸
引ノズル装置は断面図とせずに、その概略を示してあ
る。)と、図11のF−F線断面図の図12(a)と、
図12(a)のG部拡大図の図12(b)と、下部ユニ
ットの構成説明図の図13(a)と、図13(a)のH
−H線断面図の図13(b)と、図11のI部拡大図の
図14と、コーナー部にばら物滑落ブロックが配設され
た船舶の船倉状態説明図の図15と、アンローダ本体の
起動操作説明図の図16とを参照しながら説明する。
【0011】本発明の実施の形態1に係るばら物用アン
ローダの概要構成を、図1(a),(b)を参照しなが
ら説明すると、同図に示す符号Sは、穀類等のばら物W
を積 載する船倉Hを有するばら物運搬用の船舶である。
この船舶Sには、後述するばら物用アンローダUが装備
されている。このばら物用アンローダUは、船舶Sの幅
方向の両側であって、かつ船倉Hの上方に配設される一
対の縦行き軌道1,1と、この一対の縦行き軌道1,1
に案内され、図1(a)において示す水平な矢印方向の
船舶Sの船倉Hの長手方向(船舶Sの船首方向と船尾方
向)の相対する倉壁の間を完全に、つまり後述する構成
になるアンローダ本体が倉壁に近接するように往復動
し、幅方向の一方に長手方向に沿う横行きコンベヤ26
を有する後述する構成になる縦移動台車2とを備えてい
る。この縦移動台車2によって、垂直な白抜き矢印方向
の船舶Sの船倉Hの幅方向(船舶Sの左舷方向と右舷方
向)の相対する倉壁の間を完全に往復動する後述する構
成になる横移動台車3が支持されている。
【0012】また、この横移動台車3により船舶Sの船
倉H内のばら物Wを運び上げて前記横行きコンベヤ26
に排出する後述する構成になるアンローダ本体5が昇降
自在に支持されると共に、船舶Sの幅方向の一方であっ
て、かつ船倉Hの外側には前記横行きコンベヤ26から
排出されるばら物Wを船外に運び出す船舶Sの船首側に
配設されてなる後述する構成になるばら物荷下ろし装置
100まで搬送する縦行きコンベヤ10(この実施の形
態1では、図から良く理解されるとおり、縦行きコンベ
ヤ10は船舶Sを船首側方向にみて右側、つまり船舶S
の右舷側に配設されているが、船舶Sの左舷側に配設す
ることもできる。)が配設されている。なお、船倉Hの
船尾側に設けられてなる小スペースは、伏臥状態のアン
ローダ本体5を起こして直立にするためのアンローダ本
体起動スペースH′である。
【0013】上記ばら物荷下ろし装置100は、縦行き
コンベヤ10で搬送されてきたばら物を上方に運び上げ
る塔状の荷下ろし装置本体101と、この荷下ろし装置
本体101の頂部に設けられ、垂直軸を支点として18
0度旋回される旋回腕102とから構成されており、こ
の船舶Sが左舷、右舷の何れの側で接岸しても船倉H内
のばら物Wを荷下ろしすることができるようになってい
る。なお、上記船舶Sが二重底構成の場合には、ばら物
Wの積載量を確保する上において、縦行きコン ベヤ10
を船舶Sの外板と内板との間に配設することが好まし
い。
【0014】この船舶Sの船倉Hの上方位置において、
この船倉Hの長手方向に自在に往復動する縦移動台車2
は、図1乃至図6に示すように構成されている。 即
ち、この縦移動台車2は、上記一対のH形鋼からなる縦
行き軌道1,1(図6参照。)のそれぞれを転動する一
端側に設けられた走行用モータ22で駆動される一対ず
つの駆動輪22aおよび他端側に設けられた従動輪22
a′で往復動自在に走行すると共に、これら一対の縦行
き軌道1,1の相反する軌道外側端面を転動してこの縦
移動台車2の横振れを防止する水平ガイド輪22bを備
えた走行フレーム21b,21bを備えている。この走
行フレーム21bは、アンローダ本体5の重量と作動時
に加わる諸外力による合力および合偶力とそれに釣り合
う縦移動台車2の前後輪からの抗力のモーメント荷重に
耐えるべく、後述する横移動台車支持フレームとの結合
後部から高丈の等丈材が中央部まで、それから等変丈材
で略先端部まで構成され、さらに最先端部は上開きコ字
状のサスペンション型フレームになっている。そして、
これら走行フレーム21b,21bの一端側の高丈の等
丈材の相対する側に端部が接合され、船舶Sの幅方向に
長い、後述する構成になる水平な横移動台車支持フレー
ム21aを備えている。この横移動台車支持フレーム2
1aは、図1(a)から良く理解されるように、船舶S
の船尾側に配置されており、これは、アンローダ本体5
を支持するために横断断面形状が略コの字状(開口側は
船首側の内側に向けられている。)の防撓構造の高剛度
に設計・製造されている。
【0015】ところで、上記縦移動台車2の一対ずつの
駆動輪22aおよび従動輪22a′それぞれの外周面に
は、車輪摩擦を高めることによりこの縦移動台車2の推
進力を得るために、リムにウレタンゴムが被覆されてい
る。なお、図2において、縦移動台車2の進退方向の端
面に付設されてなるブロック状のものは、上記一対の縦
行き軌道1,1の船首側と船尾側との端部に設けられた
図示しない走行範囲設定用のブロックに当接して、この
縦移動台車2に対する衝撃を緩衝する働きをする周知の
構成になるクッションダンパである。
【0016】横断断面形状が略コの字状の横移動台車支
持フレーム21aの、横断断面が横長の矩形筒状に形成
されてなる上部水平部材の先端部には、下向きに延設さ
れ、下面を後述する構成になる横移動台車3に設けられ
た上部走行輪が転動すると共に、両側面を上部水平ガイ
ド輪が転動する上部横行きレール23が設けられてい
る。また、この横移動台車支持フレーム21aの横断断
面が横長の矩形筒状に形成されてなる下部水平部材の先
端部には、上向きに延設され、上面を上記横移動台車3
に設けられた下部走行輪が転動すると共に、両側面を下
部水平ガイド輪が転動する下部横行きレール24が設け
られている。
【0017】そして、これら走行フレーム21b,21
bの開口側〔図1(a)から良く理解されるように船舶
Sの船首側である。〕には、後述する構成になる横行き
コンベヤ26が横移動台車支持フレーム21aと平行に
配設されている。また、この横移動台車支持フレーム2
1aの上部水平部材の下面の近傍であって、かつ上部横
行きレール23と横移動台車支持フレーム21aの縦水
平部材との間には、縦移動台車2を走行させると共に、
横行きコンベヤ26を駆動する油圧モータやアンローダ
本体5等を作動させる各種油圧モータ等に作動油を供給
するための油圧ポンプ(図示省略)や油圧シリンダを作
動させる電動モータに電力を供給する集電装置28が配
設されている。さらに、この横移動台車支持フレーム2
1aの下部水平部材の上面には、下部水平部材に沿って
ラック25が敷設されている。なお、この横移動台車支
持フレーム21aの上に搭載されてなる想像線で示す矩
形状のものは、上記油圧モータや油圧シリンダ等の作動
源である油圧ユニット29である。
【0018】この実施の形態1に係るばら物用アンロー
ダUの上記縦移動台車2では、上記のとおり、高剛度の
横移動台車支持フレーム21aが船舶Sの船尾側に配設
されると共に、横行きコンベヤ26がこの縦移動台車2
の船舶Sの船首側に配設されている。しかしながら、こ
れとは逆に、高剛性の横移動台車支持フレーム21aが
船舶Sの船首側に配設されると共に、横行きコンベヤ2
6がこの縦移動台車2 の船尾側に配設されていたとして
も、全く同等の機能を発揮することができるので、これ
ら横移動台車支持フレーム21aと横行きコンベヤ26
との位置に限定されるものではない。
【0019】上記横行きコンベヤ26は、図3乃至図6
および図7に示すように構成されている。即ち、前記縦
移動台車2の走行フレーム21b,21bの開口側の相
対する側面に設けられたコンベヤ取付金具21b′に連
結されてなる連結金具に取付けられることにより、これ
ら走行フレーム21b,21bの下面側に懸垂されてい
る。この横行きコンベヤ26の懸垂状態においては、走
行フレーム21bの下面との間に、縦行きコンベヤ10
の上部部分を覆う縦行きコンベヤ用防塵ベルト11が通
過し得る隙間が形成されている。また、この横行きコン
ベヤ26の上部部分は、長手方向の端部のそれぞれが固
定されたベルト状の横行きコンベヤ用防塵ベルト26d
により覆われている。そして、この横行きコンベヤ用防
塵ベルト26dの幅方向の両側には、後述する構成にな
る移動シュートを案内するためのシュート案内レール2
6e,26eが敷設されている。さらに、この横行きコ
ンベヤ26のばら物の搬送先側のヘッド側には、縦行き
コンベヤ10にばら物を排出するシュート部26aが設
けられており、このシュート部26aの進退方向の下部
側には縦行きコンベヤ10を覆う縦行きコンベヤ用防塵
ベルト11を案内するベルト下部ガイドローラ26c,
26cが、上部側にはベルト上部ガイドローラ26b,
26bがそれぞれ配設されている。
【0020】つまり、水平な縦行きコンベヤ用防塵ベル
ト11は、上面が一方のベルト下部ガイドローラ26c
に掛けられて上向きに方向変換され、下面が一方のベル
ト上部ガイドローラ26bに掛けられて水平方向に方向
変換され、次いで他方のベルト上部ガイドローラ26b
に掛けられて下向きに方向変換されると共に、上面が他
方の下部ガイドローラ26cに掛けられて水平方向に方
向変換されるように構成されている。従って、この横行
きコンベヤ26の移動中を通じて、縦行きコンベヤ10
の上方はコンベヤ用防塵ベルト11で覆われることにな
るので、搬送中においてばら物からの粉塵の飛散を防止
することができる。
【0021】ところで、横行きコンベヤ26のヘッド側
であって、かつシュート部26aの内側に設けられ、図
示しないテールプーリとに跨がってコンベヤベルトが掛
けられてなるものは、このコンベヤベルトを駆動する電
動機と減速装置とが内蔵されたモータプーリ26fであ
り、またこの横行きコンベヤ26のコンベヤフレームに
掛け渡され、長手方向の中央部が中高になるように曲げ
形成されたベルト支え部を有してなるものは、上記横行
きコンベヤ用防塵ベルト26dの幅方向の中央部を支え
てこの横行きコンベヤ用防塵ベルト26dの中弛みを防
止するベルト中弛み防止部材26iであり、これは横行
きコンベヤ26の長手方向に所定の間隔で配設されてい
る。
【0022】勿論、この横行きコンベヤ26のコンベヤ
フレームには、モータプーリ26fとテールプーリとの
間のコンベヤベルトのばら物搬送側(上側部分)を樋状
に支える複数のトラフローラ26gが設けられると共
に、帰り側(下側部分)を支えるための複数のリターン
ローラ26hが設けられている。また、以上のに説明か
ら良く理解されるように、縦行きコンベヤ10は長さ、
配設の向きおよび配設の仕方が横行きコンベヤ26と相
違しているが、その主要構成はほぼ同等である。より詳
しくは、この縦行きコンベヤ10のコンベヤベルトは、
図1(b)に示すように、船舶Sの船首側のヘッドプー
リ10aと船尾側のテールプーリ10bとに掛装されて
おり、そしてこのコンベヤベルトのヘッドプーリ10a
とテールプーリ10bとの間の部分は、図6に示すよう
に、縦行きコンベヤ10のコンベヤフレームに設けられ
てなるトラフローラ10cおよびリターンローラ10d
によって支えられている。
【0023】上記縦移動台車2により支持されて、船舶
Sの左右舷方向に往復動する横移動台車3は、図2,図
3,図4,図5および図8に示すように構成されてい
る。即ち、この横移動台車3は上記アンローダ本体5を
昇降自在に支持するアンローダ本体支持筒31と、この
アンローダ本体支持筒31に突設されてなる片持ち円筒
32とを備えている。そして、この片持ち円筒32の他
端は、上記縦移動台車2 の横移動台車支持フレーム21
aの上部水平部材の先端に設けられた上部横行きレール
23の下面を転動する一対の上部走行輪33,33と、
この上部横行きレール23の両側面を転動する2対の上
部水平ガイド輪34,34とが設けられると共に、上記
下部横行きレール24の上面を転動する一対の下部走行
輪35,35と、この下部横行きレール24の両側面を
転動する2対の下部水平ガイド輪36とがそれぞれ設け
られてなる平板矩形状の台車本体3aに設けられた嵌合
穴に嵌合されると共に、適当な接合手段によって接合さ
れている。そして、横移動台車3は、この横移動台車3
に設けられた走行用モータ39の出力軸の先端に外嵌さ
れ、上記梁部材の下部水平部材の上面に敷設されてなる
ラック25に噛合する走行用ピニオン39aの可逆回転
により船舶Sの幅方向に往復動されるように構成されて
いる。
【0024】また、この横移動台車3のアンローダ本体
支持筒31は後述する構成になる支持筒傾動装置4によ
り、アンローダ本体5を直立状態から伏臥状態になる9
0°の範囲で可逆自在に傾動され、何れの状態にあって
もアンローダ本体5を支障なく支持するための後述する
構成になる上下部支え機構37,38が設けられてい
る。このように、アンローダ本体5を伏臥状態で保持し
得るようにしたのは、アンローダ本体5を軌道上に容
易、かつ確実に格納するためであって、さらに船舶Sを
ばら物に限らず、一般貨物の輸送用にも活用して、船舶
稼働性の向上を計るためである。
【0025】即ち、このアンローダ本体支持筒31の上
端の近傍には、アンローダ本体5の外周面を転動する等
配設されてなる4個の鼓型ローラ37aと、アンローダ
本体5の外周面に沿って設けられてなる横断断面が三角
形状をした回止め部材5aの頂部の稜線に係合する三角
状の溝を有する溝付き回止め輪37bと、アンローダ本
体5の下降ストロークを規制すると共に、上部に当接部
材を有するねじ部材のねじ込量の調整により下降ストロ
ークを調整するストッパ兼下降ストローク調整機構37
cとを有する上部支え装置37が設けられると共に、こ
のアンローダ本体支持筒31の下端の近傍には、上記上
部支え装置37とほぼ同構成、つまり4 個の鼓型ローラ
38aおよび1個の溝付き回止め輪38bを有する下部
支え装置38が設けられている。従って、回止め部材5
aの頂部を転動するアンローダ本体支持筒31の上部支
え装置37の溝付き回止め輪37bによりアンローダ本
体5が回転することなく、しかもこれら上・下部支え装
置37,38の鼓型ローラ37a,38aによりがたつ
くことなくスムーズに昇降され、またストッパ兼下降ス
トローク調整機構37cによりアンローダ本体5の下部
と船倉Hの底面との干渉が防止される
【0026】アンローダ本体5を傾動させる支持筒傾動
装置4は、図4,図5および図8に示すように構成され
ている。即ち、先端に上下部走行輪33,35および上
下部水平ガイド輪34,36で支持されてなる片持ち円
筒32の固定円筒32aのアンローダ本体支持筒31側
の先端に設けられたアウターレース32cと、片持ち円
筒32のアンローダ本体支持筒31に突設されてなる回
転円筒32bの先端に設けられると共に、アウターレー
ス32c内側に、その内周面に周設されてなる溝を転動
する複数のスチールボールを介して嵌合され、内歯歯車
が形成されてなるインナーレースに相当するインターナ
ルリングギヤ41と、片持ち円筒32の固定円筒32a
の内側に設けられた正逆回転自在な支持筒傾動用油圧モ
ータ42と、この支持筒傾動用油圧モータ42の出力軸
に外嵌され、上記インターナルリングギヤ41の歯に噛
合する図示しない傾動用ピニオンとから構成されてい
る。従って、このアンローダ本体支持筒31は支持筒傾
動用油圧モータ42の回転力が、傾動用ピニオン、イン
ターナルリングギヤ41、片持ち円筒32の回転筒部3
2bを経て伝達されることにより可逆自在に傾動され
る。なお、この場合には、設置スペースの関係で小型で
大出力の支持筒傾動用油圧モータ42を用いたが、大き
な設置スペースを確保することが可能であれば減速機付
きの電動モータを採用することもできる。
【0027】このような支持筒傾動装置4により傾動さ
れて伏臥状態にされたアンローダ本体5の頭部は、図3
に示すように、縦移動台車2の走行フレーム21bの内
側側面に設けられた揺動・横移動防止ロック機構21c
によりロックされると共に、 横移動台車3の固定円筒3
2aのフランジに取付けられたロックシリンダと、この
ロックシリンダのロッドの先端に設けられたロックバー
と、このロックバーが抜き差しされ、回転円筒32bの
フランジに設けられたロック穴とからなる傾動ロック機
構32dによりロックされるようになっている。さら
に、縦移動台車2の走行フレーム21b,21bの相対
する側には、この縦移動台車2が停止されると、一対の
縦行き軌道1,1の相対する面を押圧して縦行き方向の
移動を固定するクランプ装置27が設けられている。
【0028】従って、船舶Sが大きく揺動した場合で
も、上記揺動・横移動防止ロック機構21cとクランプ
装置27とにより縦移動台車2や横移動台車3の移動が
防止されると共に、これら揺動・横移動防止ロック機構
21cと傾動ロック機構32dとによりアンローダ本体
5の揺動が防止されるから、これら縦移動台車2、横移
動台車3およびアンローダ本体5が損傷を受けたりする
るようなことがない。なお、これら揺動・横移動防止ロ
ック機構21c、傾動ロック機構32dおよびクランプ
装置27によるロック動作とロック解除動作とは、何れ
も遠隔操作により行われるものである。
【0029】アンローダ本体5を昇降させるアンローダ
本体昇降装置6は、図3,図4,図5および図6に示す
ように、上端がアンローダ本体5の上部側に、下端がこ
のアンローダ本体5の下部側に連結されてなる複列の一
本の昇降用チェーン61と、アンローダ本体支持筒31
に設けられ、この昇降用チェーン61をアンローダ本体
5と平行になるように沿わせると共に、この昇降用チェ
ーン61が掛装される上部アイドラスプロケット62お
よび下部アイドラスプロケット63と、これら上・下部
アイドラスプロケット62,63よりもアンローダ本体
5から離れた位置に設けられ、チェーン61のこれら上
・下部アイドラスプロケット62,63により方向転換
されたループ状部分が掛けられ、油圧モータ65aとウ
オーム減速機65bとからなる昇降用駆動装置65の前
記ウオーム減速機65bの出力軸に外装されてなるドラ
イブスプロケット64とから構成されている。つまり、
アンローダ本体5は、昇降用チェーン61により吊持さ
れており、この昇降用チェ ーン61に係合する複列のド
ライブスプロケット64の回転により昇降されるように
構成されている。勿論、この昇降用チェーン61は稼働
の継続による延伸は免れ難いので、前記上・下部アイド
ラスプロケット62,63のうちの少なくとも一方に
は、相対する方向に移動することにより延伸を吸収して
昇降用チェーン61の張力を調整するチェーン張力調整
機能が付与されている。
【0030】上記アンローダ本体5を昇降させるため
に、このような油圧モータ65aとウオーム減速機65
bとからなる昇降用駆動装置65を用いたのは、例えこ
の昇降用駆動装置65が故障したとしてもアンローダ本
体5の突然落下を防止することにより、アンローダ本体
5、横移動台車3、縦移動台車2等の損傷防止を狙いと
したものである。なお、この場合には、設置スペースの
関係で小型で大出力の油圧モータ65aを用いたが、十
分な設置スペースを確保することができれば、減速機付
きの電動モータを採用することもできる。
【0031】ところで、上記支持筒傾動装置4やアンロ
ーダ本体昇降装置6は定期的に点検あるいはメインテナ
ンスを行う必要があるが、これら支持筒傾動装置4やア
ンローダ本体昇降装置6の点検あるいはメインテナンス
作業は何れも横移動台車3を支持する縦移動台車2の横
移動台車支持フレーム21aに設けられてなるマンホー
ルを介して行われる。
【0032】上記アンローダ本体5は、図3,図4,図
8乃至図11に示すように構成されている。先ず、アン
ローダ本体5の筒部分を説明すると、このアンローダ本
体5の筒部分は、上記アンローダ本体支持筒31に保持
されて、アンローダ本体昇降装置6により昇降され、支
持筒傾動装置4によって傾動されると共に、横移動台車
3によって横方向に移動される外筒51と、この外筒5
1に回転可能に嵌挿され、内部に水平、かつ断面方向に
所定の間隔を持って配設された平鋼からなるチェーンガ
イド支持枠52a,52aの間に、一対の無端状のエレ
ベータチェーン54b,54bと、一対のエレベータチ
ェーン54b,54bに所定の間隔で取付けられてなる
複数のバケット54aとからなるバケットエレベータ5
4が配設 されるバケットエレベータ内設空間52bを有
する内筒52とを備えている。この内筒52の筒内は吸
引手段である後述する容積型の吸引ブロア53cによる
真空吸引作動時には負圧になるので、外圧(大気圧)で
変形することがないように円筒殻に構成され、外周面に
複数の補強輪を配設することにより高剛度に設計・製造
されている。また、このバケットエレベータ54は、バ
ケット54aがエレベータチェーン54bに対して連続
的に取付けられた連続バケット方式を採用している。な
お、上記チェーンガイド支持枠52a,52aは内筒5
2の長手方向に所定の間隔を持って配設されている。
【0033】また、上記外筒51と内筒52との上部に
は、後述する構成になる上部ユニット53が設けられて
いる。この上部ユニット53には、バケットエレベータ
54のバケット54aを支持する一対の無端状のエレベ
ータチェーン54b,54bが掛装される一対のヘッド
スプロケット54c,54cを回転させる、電動モータ
と減速機とからなるエレベータ駆動用モータ53bが設
けられると共に、内筒52の内壁とチェーンガイド支持
枠52aとの間に形成される、横断面が半月状のバグフ
ィルタ束配設空間52c内をダクトを介して吸引する吸
引ブロア53cが設けられている
【0034】さらに、吸引ブロア53cの下側に設けら
れたリングガーター53dには、内筒52と上部ユニッ
ト53とを上下方向の軸心回りに回転させる内筒回転用
モータ53eが設けられると共に、このリングガーター
53dの下方であって、かつ外筒51に外嵌され、ばら
物を上記横行きコンベヤ26に排出する、後述する構成
の伸縮シュートガイド機構7により常時直状に維持され
る蛇腹状の伸縮シュート55にばら物を排出するテーブ
ルフィーダ51aを駆動するためのフィーダ回転用モー
タ53fが設けられている。
【0035】上記テーブルフィーダ51aは、上記外筒
51に周設され、外周部に短円筒状の円形外縁を有する
固定テーブル51dと、この固定テーブル51dの円形
外縁内に収容され、外筒51を中心として回動し、その
下面が固定テーブル51dの 上面を旋回するフィーダ本
体51bと、上記リングガータ53dに固着されたカバ
ー支持フレーム53d′の下部で支持され、固定テーブ
ル51dの円形外縁の上部開口を塞ぎ、かつ内筒52と
共に回転するフィーダカバー51cとから構成されてい
る。そして、このテーブルフィーダ51aには、上部ユ
ニット53のばら物排出口53aから排出されるばら物
がフィーダカバー51cに取付けられてなる水平二連の
ロータリーバルブ51eを介して供給されるようになっ
ている。そして、ロータリーバルブ51eから供給され
たばら物は、このテーブルフィーダ51aのスクレーパ
で移動されて後述する伸縮シュート55に供給される。
なお、ロータリーバルブ51eを用いるのは、後述する
ばら物吸引作業時において内筒52内が真空になるよう
に気密保持するためである。
【0036】上記内筒52と、上部ユニット53とを回
転させる内筒回転機構は、図8,9に示すように構成さ
れている。即ち、この内筒52の上端に設けられたフラ
ンジ部と、上部ユニット53の下部フランジ部との間に
介装されると共に、フランジ部に設けられたボルト穴に
通された通しボルトによって内筒52と上部ユニット5
3との間において固定される旋回ベアリングのインナー
レース52dと、外筒51の上部に設けられた継足し外
筒51′の上部のフランジの上面にボルトにより固着さ
れ、インナーレース52dの外周面に周設されてなる溝
を転動する複数のスチールボールを介して外嵌され、外
側に歯車が形成されたアウターレースであるアウターナ
ルリングギヤ52eと、内筒回転用モータ53eの出力
軸に外嵌され、前記アウターナルリングギヤ52eの歯
に噛合するピニオン52fとから構成されている。従っ
て、上記内筒回転用モータ53eが回転されると、ピニ
オン52fが恰も遊星のようにアウターナルリングギヤ
52eの周方向に移動することになるので、内筒回転用
モータ53e、リングガーター53dを介してこれら内
筒52と上部ユニット53とが回転されることとなる。
なお、図9中に示す符号51b′はフィーダ本体51b
を補強するスティフナーであり、また符号51″は継足
し外筒51′を補強するスティフナーである。
【0037】上記テーブルフィーダ51aを駆動するフ
ィーダ回転機構は、図9に示すよう に構成されている。
即ち、外筒51の上部に設けられたフランジ部と、継足
し外筒51′の下部に設けられたフランジ部との間に、
通しボルトを介して介装されてなるインナーレース51
fと、テーブルフィーダ51aの内面側であって、かつ
下側に固着され、インナーレース51fの外周面に周設
されてなる溝を転動する複数のスチールボールを介して
外嵌されてなるアウターレース51gと、テーブルフィ
ーダ51aのフィーダ本体51bの上部に固着され、前
記フィーダ回転用モータ53fの出力軸に外嵌されてな
るピニオン51iが噛合する外歯を有するアウターナル
リングギヤ51hとから構成されている。従って、この
テーブルフィーダ51aのフィーダ本体51bは外筒5
1に対して回転し得るように取付けられているので、フ
ィーダ回転用モータ53fの回転により、外筒51を回
転中心として回転する。
【0038】上記伸縮シュートガイド機構7は、図4お
よび図5に示すように構成されている。即ち、伸縮シュ
ート55に所定の間隔で外嵌されると共に固着される複
数のリング71と、上端がテーブルフィーダ51aの下
面に連結され、これらそれそぞれのリング71の外周部
に形成されてなる図示しないガイド環に通され、横移動
台車3の反傾動支持側に突設されてなる転位シュート支
持ブラケット31aの側面に設けられた第1シーブ73
に掛けられて垂直状態から横方向に方向変換されると共
に、同じく転位シュート支持ブラケット31aの側面に
設けられた第2シーブ74に掛けられてアンローダ本体
5に沿って直状にされた下端がこのアンローダ本体5の
下端に連結されてなるガイドワイヤ72とから構成され
ている。従って、アンローダ本体5が昇降されたとして
も、ガイドワイヤ72の上端の連結部と、第1シーブ7
3との間が常に直状に維持され続けるので、伸縮シュー
ト55は伸縮状態において常時直状に保持され続けるこ
ととなる。なお、図中には2本のガイドワイヤ72が示
され、また第1,2シーブ73,74は1個ずつ示され
ている。しかしながら、実際にはガイドワイヤ72は4
本であるので、第1,2シーブ73,74は転位シュー
ト支持ブラケット31aの反対側の側面にも設けられて
いる。
【0039】上記伸縮シュート55の下端部は、図4乃
至図7に示すように、上記転位シュート支持ブラケット
31aの先端部に取付けられてなる転位シュート55a
に連結され、そしてこの転位シュート55aの他端は横
行きコンベヤ26にばら物を排出する後述する構成にな
る移動シュート55bに設けられた円形の挿通穴の内周
に周設されたシール溝に嵌着されてなる防塵用のシール
リング55fに、水平軸心を中心として回動、かつ回動
軸心方向に所定寸法だけ往復移動し得るように挿通され
ている。そして、この転位シュート55aの移動シユー
ト55bへの連結部の回動中心軸は、上記アンローダ本
体支持筒31の片持ち円筒32の径中心軸と一致するよ
うに設定されている。従って、支持筒傾動装置4の駆動
によりアンローダ本体支持筒31を介してアンローダ本
体5が傾動されると、アンローダ本体5の上下位置の如
何を問わず、転位シユート55aはアンローダ本体5と
共に何の支障もなく傾動することができる。また、アン
ローダ本体5の横移動と共に移動シユート55bはシュ
ート案内レール26e、26e上を横移動することがで
きる。
【0040】上記移動シュート55bには、図3,6お
よび図7に示すように、横行きコンベヤ26のコンベヤ
フレームに敷設され、走行輪転動部が三角形状をした一
対のシュート案内レール26eを転動する溝付きの走行
輪55c(横行き方向の前後に一対ずつ配設されてい
る。)が設けられると共に、この移動シュート55bの
横行き方向の前後の下部には、横行きコンベヤ26を覆
う横行きコンベヤ用防塵ベルト26dを案内するベルト
下部ガイドローラ55e,55eが、上部にはベルト上
部ガイドローラ55d,55dが配設されている。つま
り、横行きコンベヤ26のシュート部26aの場合と同
様に、横行きコンベヤ26を覆う水平な横行きコンベヤ
用防塵ベルト26dは、上面が一方のベルト下部ガイド
ローラ55eに掛けられて上向きに方向変換され、下面
が一方のベルト上部ガイドローラ55dに掛けられて水
平方向に方向変換され、次いで他方のベルト上部ガイド
ローラ55dに掛けられて下向きに方向変換されると共
に、上面が他方の下部ガイドローラ55eに掛けられて
水平方向に方向変換され、この移動シュート55bの移
動中を通じて横行きコンベヤ26は横行きコンベヤ用防
塵ベルト26dで覆わ れるので、搬送中においてばら物
からの粉塵の飛散が防止されることとなる。
【0041】上記のとおり、この移動シュート55bに
は転位シュート55aの他端が回動軸心方向に所定寸法
だけ往復移動し得るように挿通されているので、この移
動シュート55bは横行きコンベヤ26が水平面上にお
いて横揺れしたとしても、また長手方向の間を中心とし
て端部が左右に振れたとしても何の支障もなく往復移動
することができる。さらに、この移動シュート55bは
溝付きの走行輪55cが走行輪転動部が三角形状に形成
されてなる一対のシュート案内レール26eを転動する
ことにより走行するので、この移動シュート55bはが
た付くことなくスムーズに走行することができる。
【0042】上記内筒52の下部側には、図10乃至図
13に示すように、バケットエレベータ54の一対のエ
レベータチェーン54bが掛装される一対のテールスプ
ロケット56aを備えた後述する構成になる下部ユニッ
ト56が、その上部外周回りに摺動兼シールリングを介
して嵌挿されると共に、後述する構成になる下部ユニッ
ト支持機構9によってバランス支持されている。従っ
て、このバケットエレベータ54は、内筒52内に設け
られたチェーンガイド支持枠52a,52aの間に形成
されたバケットエレベータ内設空間52b内で循環され
る。そして、一対のエレベータチェーン54bは、図1
2(a),(b)に示すように、チェーンガイド支持枠
52a,52aの相対する側に設けられ、開口側をバケ
ット54a側に向けたチャンネル状のチェーンガイド5
2a′によって案内されるように構成されており、アン
ローダ本体5の傾動、横移動、船舶Sの揺動時において
もこのチェーンガイド52a′によりバケットエレベー
タ54はがた付くことなくスムーズに循環されることと
なる。なお、このバケットエレベータ54の回転駆動方
向はバケット54aの掬い込み側方向、つまり図10に
おいて示す矢印方向の時計回り方向であり、そして反時
計回り方向の回転は上部ユニット53のエレベータ駆動
用モータ53bの反対側位置に設けられている逆転防止
カムクラッチによって防止されるようになっている。
【0043】また、内筒52の内壁とチェーンガイド支
持枠52aとの間に形成される横断断面が半月状のバグ
フィルタ束配設空間52c,52c内であって、かつ上
部ユニット53と下部ユニット56との間には、図1
0、図11および図12(a)から良く理解されるよう
に、それぞれ9本ずつのバグフィルタ57aが並設され
てなるバグフィルタ装置57が後述する籠状濾筒長短縮
のために上下二段に配設されている。このバグフイルタ
装置57を構成するバグフィルタ57aのそれぞれは、
線材で形成されてなる複数のリングとこれらリングを繋
ぐ複数本の直状線材とからなる籠状濾筒に濾布からなる
細長い袋を被せた構成になるものである。そして、上記
吸引ブロア53cによる吸引により濾布に粉塵が付着す
ると、後述する構成になる除塵装置58によって付着し
ている粉塵等がバグフイルタ57の濾布から除去される
ように構成されている。
【0044】即ち、上記除塵装置58は、内筒52の内
部に貫通する圧縮空気供給管58aと、この圧縮空気供
給管58aに介装されてなるパイロットバルブ58b
と、この圧縮空気供給管58aの先端に設けられ、上記
バグフィルタ装置57を構成するバグフィルタ57aそ
れぞれの上部ベンチユリー部に圧縮空気を噴射する複数
の空気噴射ノズル58cとから構成されている。従っ
て、上記パイロットバルブ58bの遠隔操作による開閉
により空気噴射ノズル58cからバグフイルタ装置57
を構成するバグフィルタ57aそれぞれの上部ベンチュ
リー部からシーケンシャル作動によって圧縮空気が噴射
され、濾布の外表面に付着している粉塵が除去されるこ
ととなる。なお、これら左右のバグフイルタ装置57,
57に圧縮空気を吹込む空気噴射ノズル58cはバケッ
トエレベータ54の上昇側のバケット54aと架構側の
バケット54aとの間に配設された水平連通管58d
〔図12(a)参照。〕により、また上下段の各バグフ
ィルタ装置57に圧縮空気を吹込む空気噴射ノズル58
cは垂直連通管により互いに連通している。
【0045】上記下部ユニット56は、図13に示すよ
うに、バケットエレベータ54のバケット54aのばら
物掬い込み部の先端が描く軌跡に対応した曲面を有し、
この曲面の両側がほぼ平行な平面を有すると共に、ばら
物をバケットエレベータ54 のバケット54aに排出す
るばら物送り通路56′を有するホッパ状に形成されて
いる。また、この下部ユニット56の下部側の一方に
は、バケットエレベータ54のバケット54aで掬い込
むばら物を取込むばら物取込口56bが設けられると共
に、このばら物取込口56bの上側の外れた位置を開閉
支点として開閉用モータで開閉される取込口開閉蓋56
c(この取込口開閉蓋56cはバケットエレベータ54
の循環により船倉H内のばら物を運び上げるときには開
かれる。)が設けられている。この取込口開閉蓋56c
の外縁付近の下部ユニット56側の面にはシート状のシ
ール部材が貼着されていて、取込口開閉蓋56cが閉じ
られたときには、下部ユニット56および内筒52内の
気密が保持され、内外環境が遮断されることによって吸
引作動条件が備わることになる。なお、上記取込口開閉
蓋56cは、例えば巻上げ、巻取りによりばら物取込口
56bを開閉する鎧戸方式のものに置換することができ
る。
【0046】さらに、図4,10に示すように、この下
部ユニット56内に連通する湾曲形成されてなる一対の
輸送管56eの下部開口部の下側に設けられた水平な支
点軸を揺動支点として回動し、ばら物取込口56bと同
じ向きに吸引口を向けた一対の後述する構成になるばら
物吸引ノズル装置8が設けられている。このばら物吸引
ノズル装置8は、下部ユニット56のばら物取込口56
bの下部の板状のカッティングエッジ部により船倉H内
の底面のばら物残量が極少となって底浚え不能になると
引き続いて使用されるもので、このばら物吸引ノズル装
置8は、回動用シリンダ84のロッドの伸縮により回動
され、基端側が下部ユニット56内に連通する基端筒
と、この基端筒に嵌挿され、この基端筒の側面に支持端
が枢着されてなる伸縮用シリンダ85のロッドの伸縮に
より伸縮される先端筒とからなるテレスコープ式の伸縮
筒81と、この伸縮筒81の先端に連結されてなる吸引
ノズル82と、一端が吸引ノズル82に枢着されてなる
取込口開度調整用シリンダ86で開閉され、この吸引ノ
ズル82の吸引口の開度を調整する吸引口開度調整板8
3とから構成されている。そして、この吸引ノズル82
の形状は通常の筒状ノズルとは異なり扇形状に形成され
ており、船倉Hの底面との接触部は散在しているばら物
を高能率で吸引し得るように幅を持たせてある。
【0047】また、下部ユニット56内に連通する輸送
管56eの下部ユニット56からの延出側の下部開口部
の横断断面形状は矩形状に形成されると共に、その上側
部分内壁は支点軸を中心とする半径を有する円弧状に形
成され、また伸縮筒81の基端部の上側も円弧状に形成
されていて、格納するためにばら物吸引ノズル装置8を
上向きに回動させると、伸縮筒81の基端部が輸送管5
6eの内壁に摺動しながら入込むようになっている。勿
論、残り少なくなって散在しているばら物の吸引作業の
ために、伸縮筒81を最も下向きに回動させても、輸送
管56eと基端筒とは連結状態においてオーバーラップ
するように構成されていて、この連結部位から輸送管5
6e内に洩気することがないように構成されている。
【0048】従って、船倉H内に散在しているばら物
を、ばら物取込口56bのカッティングエッジ部により
掬い込みが不能になると、ばら物取込口56bが取込口
開閉蓋56cで閉じられると共に、回動用シリンダ84
のロッドの伸長による回動および伸縮用シリンダ85の
ロッドの伸長による伸縮筒81の伸長とによってばら物
吸引ノズル装置8の吸引ノズル82が引き続いて吸揚態
勢につくことになる。次いで、吸引ブロア53cが駆動
されると共に、縦移動台車2、横移動台車3の作動によ
るアンローダ本体5の移動により、残り少なくなって散
在しているばら物が吸引ノズル82から下部ユニット5
6内に吸揚される。そして、下部ユニット56内に吸引
されたばら物は、この下部ユニット56の下側のばら物
送り通路56′を通ってバケットエレベータ54のバケ
ット54a内に流入し、このバケット54aよって運び
上げられる。
【0049】ところで、このばら物吸引ノズル装置8の
伸縮筒81と、吸引ノズル82と、吸揚されたばら物を
下部ユニット56内に導く導入管との管路長は高々数m
であるのに加えて、船倉H内に積載されたばら物の残量
が略々1%程度になったときに使用するものである。そ
のために、吸引作業に要する消費エネルギーは極く僅か
で済むと共に、底浚えの作業時間が劇的に短縮されるの
に加えて船舶からのばら物の総陸揚能力が飛躍的に高め
られる。つまり、周知の上方搬送機中で最も効 率が良
く、小所要動力で大量のばら物を運び上げ得るバケット
エレベータ54で99%のばら物を陸揚げし、残りの1
%のばら物をばら物吸引ノズル装置8とバケットエレベ
ータ54との共同動作により陸揚げすることが、ばら物
の陸揚げ総所要コストに関して極めて有利になる。
【0050】上記下部ユニット56をバランス支持する
ための下部ユニット支持機構9は、図14に示すよう
に、下部ユニット56の上下方向の中間部の外周に周設
されてなるばね受フランジ56dに設けられた貫通穴に
通されると共に、上端側が上記内筒52の外周部に周設
されてなるフランジ状の取付金具に固着され、両端側に
雄ねじが螺刻されてなるねじロッド91と、このねじロ
ッド91に外嵌され、ばね受フランジ56dの上面に配
設される上部コイルばね92および下面に配設される下
部コイルばね93と、ねじロッド91の上側の雄ねじ部
分に外嵌されてなる上部ばね押さえ94に押圧力を付与
する上部ばね力調整ナット95およびこの上部ばね力調
整ナット95を固定するロックナット96と、ねじロッ
ド91の下側の雄ねじ部分に外嵌されてなる下部ばね押
さえ97に押圧力を付与する下部ばね力調整ナット98
およびこの下部ばね力調整ナット98を固定するロック
ナット99とから構成されている。この下部ユニット支
持機構9は、図14においては一組しか示されていない
が、この実施の形態1では等間隔に複数組設けられてお
り、下部ユニット56は複数組の下部ユニット支持機構
9でバランス支持されている。なお、内筒52の下端面
に固着されたフランジ部の外周に周設されてなるもの
は、低摩擦部材からなる摺動環で、この摺動環により下
部ユニット56の微振動に際しての横方向のがた付きが
防止される。
【0051】従って、上記下部ユニット56は、このよ
うな複数の下部ユニット支持機構9の上部コイルばね9
2と下部コイルばね93とによってバランス支持されて
いるので、バケットエレベータ54のエレベータチェー
ン54bに下部ユニット56の重量を掛けることなく適
正な張力を付与することができ、結果的にエレベータチ
ェーン54bの耐用が大幅に延伸されるというチェーン
耐用延伸効果がある。また、バケットエレベータ54の
長期稼働によりエレベータチェーン54bが 伸びたとし
ても、上下部ばね力調整ナット95,98のねじ込量の
調整によりエレベータチェーン54bの伸びを吸収し得
る位置に下部ユニット56の位置をずらすことができる
というチェーン張力調整作業の容易化効果がある。さら
に、この下部ユニット支持機構9によれば、下部ユニッ
ト56が船倉Hの底面に当接したときに生じる衝撃力が
吸収されるので、下部ユニット56の船倉Hの底面への
当接による損傷を防止し得るという効果もある。
【0052】ところで、バケットエレベータ54の長期
稼働に起因するエレベータチェーン54bの伸びを、下
部ユニット支持機構9により調整すると下部ユニット5
6が下がる。そして、アンローダ本体昇降装置6の駆動
によりアンローダ本体5を最下位置まで下降させると、
下部ユニット56の下部が船倉Hの底面に衝突し、この
下部ユニット56が損傷する恐れがある。そこで、アン
ローダ本体支持筒31の上部支え装置37に設けられた
前記ストッパ兼下降ストローク調整機構37cのねじ部
材をねじ込んで当接部材を上昇させて、アンローダ本体
5の下降ストロークを下部ユニット支持機構9による調
整相当寸法だけ短くすれば下部ユニット56の下部と船
倉Hの底面との衝突を回避することができる。因みに、
ストッパ兼下降ストローク調整機構37cによるこのよ
うなアンローダ本体5の下降ストローク調整は2〜3年
に1回行えば十分である。
【0053】以下、上記構成になるばら物用アンローダ
Uの使用態様を説明すると、ばら物を積載した船舶Sが
目的とする荷下ろしする港に到着して接岸すると、先ず
ばら物荷下ろし装置100の旋回腕101を岸壁の方向
に旋回させる。そして、図1(a),(b)において想
像線で、また図3において実線で示すように、縦移動台
車2が船倉Hの船尾側に移動され、伏臥状態で格納され
ているアンローダ本体5を、支持筒傾動装置4を駆動し
て起動させる。そして、アンローダ本体昇降装置6を駆
動して、上部ユニット53が横移動台車3のアンローダ
本体支持筒31から離れる方向にアンローダ本体5を延
出長上限にまで延出させるのであるが、船舶Sの船倉H
の幅は、図1,図3に示すように、通常伏臥状態のアン
ローダ本体5の全長寸法より若干大きい程度である。
【0054】なお、図3において、アンローダ本体5は
吸引ブロア53cを上側(上部ユニット53のばら物排
出口が下側)に向けられて伏臥状態になっているが、吸
引ブロア53cが下側(上部ユニット53のばら物排出
口が上側である。)であっても良い。格納するに際し
て、所定の向きでアンローダ本体5を伏臥させるのは、
図10および図11から良く理解されるように、バケッ
トエレベータ54のヘッドスプロケット54cの駆動軸
と、テールスプロケット56aの支持軸とが水平になる
ようにして、エレベータチェーン54bのヘッド・テー
ルスプロケット54c,56aへの掛装状態を正常に保
持するためである。勿論、上記両方の向きの如何を問わ
ず、揺動・横移動防止ロック機構21cにより伏臥状態
にあるアンローダ本体5をロックし得るようになってい
る。
【0055】次に、図16を参照しながらアンローダ本
体5を直立にする手順を説明する。伏臥状態で格納され
ている上記アンローダ本体5は、上部ユニット53側と
下部ユニット56側とが略重量バランスしている。ま
た、下部ユニット56に設けられているばら物取込口5
6bは取込口開閉蓋56cによって閉じられており、さ
らにばら物吸引ノズル装置8は、図4において想像線で
示すように、伸縮用シリンダ85のロッドの縮小により
伸縮筒81が縮小されると共に、回動シリンダ84のロ
ッドの縮小により下部ユニット56に近接する状態で格
納されている。勿論、ばら物吸引ノズル装置8が格納さ
れているときは、その吸引ノズル82の吸引口は吸引口
開度調整板83によって閉じられている。
【0056】先ず、このような状態のアンローダ本体5
のロック状態を解除する。即ち、傾動ロック機構32d
のロックシリンダの縮小作動によりロック穴からロック
バーを抜き去った後に、揺動・横移動防止ロック機構2
1cによる上部ユニット53のロックを解除する。そし
て、横移動台車3と支持筒傾動装置4との同時操作によ
りアンローダ本体5をアンローダ本体起動スペースH′
内向きに横移動させながら傾動させ、次第に起立角度を
大きくして、アンローダ本体起動スペースH′中におい
て直立させる。次いで、アンローダ本体昇降装置6の操
作によりアンロ ーダ本体5を最上位置まで上昇させるも
のである。なお、アンローダ本体5をこのような手順に
より直立にするのは、アンローダ本体5を最も小さい傾
動モーメントで、かつ緩やかに小出力で直立させること
ができるからである
【0057】ところで、船舶Sに上記のようなアンロー
ダ本体起動スペースH′が設けられていない場合には、
下記のような手順によりアンローダ本体5を直立させ
る。即ち、傾動ロック機構32dと揺動・横移動防止ロ
ック機構21cとによるアンローダ本体5のロックを解
除した後に、上部ユニット53が若干上向きになるよう
にアンローダ本体5を傾動させると共に僅かに横移動さ
せる。すると、上部ユニット53の先端と船倉Hの倉壁
との間の間隔が大きくなる。そこで、アンローダ本体昇
降装置6の駆動によりその分だけ上部ユニット53側を
延出させ、再び傾動角度を大きくすると共にその分だけ
上部ユニット53をさらに延出させるという動作の繰返
しによりアンローダ本体5の上部ユニット53側方向の
延出量を次第に大きくし、そしてアンローダ本体5が船
倉Hの倉壁とが干渉する恐れが無くなる角度になると、
アンローダ本体5を最大に延出させると共に直立にする
という手順によれば良い。但し、このような起動操作方
法によれば、上記のようにバランス支持されているアン
ローダ本体5を直立にする場合に比較して回転モーメン
トが大きいので、支持筒傾動用油圧モータ42を大出力
にしなければならないのに加えて、外筒51やアンロー
ダ本体支持筒31を高強度にする必要があるので、製造
コストに関しては若干不利になる
【0058】このようにしてアンローダ本体5が直立に
されると共に、最上限にある状態においては、図1
(b)において想像線で示すように、アンローダ本体5
の下部ユニット56の下部部分は船倉H内のばら物Wの
自由表面より層中に若干没入する状態になる。そこで、
横移動台車3を船倉Hの幅方向の一方側に移動させ、取
込口開閉蓋56cを開き、ばら物荷下ろし装置100、
横行きコンベヤ26、縦行きコンベヤ10およびバケッ
トエレベータ54を駆動して、縦移動台車2を走行させ
ることにより、アンローダ本体5を船倉Hの一方側の壁
に沿うように船倉Hの長手方向、例えば船尾側から船首
側に移動させる。船首側に到達するとアンロ ーダ本体5
の内筒52を90度回転させて横移動台車3を船倉Hの
幅方向の他方側に移動させ、船倉Hの幅方向の他方側に
到達すると、さらに90度回転させ、アンローダ本体5
が船倉の長手方向の他方側の壁に沿うように縦移動台車
2を船首側から船尾側に移動、つまり上側から見た場
合、アンローダ本体5を船倉の壁側よりから次第に中心
寄りになるように矩形渦巻き状に移動させて、ばら物取
込口56bにより掬い込むと共に、バケットエレベータ
54のバケット54aにより掬い込んでばら物を運び上
げるものである。
【0059】なお、アンローダ本体5を矩形渦巻き状に
移動させるのは、船舶Sの左舷側と右舷側および船首側
と船尾側の重量のアンバランスをできる限り小さくする
ことにより、ばら物の荷下ろし時における船舶Sの傾き
を少なくするための配慮であるが、例えばアンローダ本
体5の重量が10トンで、船舶Sが1200積載トンで
あって、そしてこの船舶Sにばら物が満載されている場
合では、アンローダ本体5が最も右舷側または左舷側位
置に移動したときの船舶Sの傾きは高々1.5度程度で
あるため、バケットエレベータ54のバケット54aか
らの荷崩れの心配がない。また、このような位置におい
てのアンローダ本体5の船舶Sの船尾側から船首方向へ
の移動(または、船首側から船尾方向への移動)によっ
て、アンローダ本体5の重量に略相当する重量のばら物
が排出されて、船舶Sが復元して殆ど傾きがなくなるか
ら、船舶Sの傾きの進向が避けられる。
【0060】次に、アンローダ本体5の使用態様をより
具体的に説明すれば、上記のようにしてアンローダ本体
5が直立になると、アンローダ本体5を緩やかな速度で
船首方向に移動させながら取込口開閉蓋56cを開くと
共に、下部ユニット56のばら物取込口56bがばら物
の表面層から0.5m程度没入するまでアンローダ本体
5を徐々に下降させ、船倉Hの側壁に沿って一定の没入
深さを保持して水平移動させながらばら物を掬い込んで
行く。ばら物の掬い込み中は、適量のばら物を掬い込ん
で運び上げるべく、縦移動台車2の走行速度を制御す
る。つまり、ばら物取込口56bの没入深さを一定と
し、アンローダ本体5の移動速度の増減によって適量の
ばら物を掬い込むものである。
【0061】ところで、積込時における配慮によってば
ら物の自由表面の凹凸ができる限り少なくなるように船
舶Sに積込まれているが、それなりに自由表面に凹凸が
あるのでばら物の掬い込み量に変動が生じる。しかしな
がら、この場合においても、上記と同様没入深度は変更
せずにアンローダ本体5の移動速度制御によりこの最上
層分を掬い取ってしまう。そうすると、次の掬い込み層
以降の表面層が平坦化されるので、アンローダ本体5の
移動速度の調整が不要になり、ばら物取込口56bが船
倉Hの底面に到達するまで一定移動速度で適量のばら物
を掬い込んで、運び上げることができる。なお、アンロ
ーダ本体5の物取込口56bの没入深さは、没入深さの
実数倍でばらアンローダ本体5の物取込口56bが船倉
Hの底面に丁度到達するように、掬い込み開始前に設定
することが好ましく、これによりバケット54aによる
ばら物の掬い込み中を通じて適量のばら物を掬い込み続
けることができる。上記のようなバケットエレベータ5
4によるばら物の掬い込みが船倉Hの底面にまで到達す
ると、船倉Hの底面には掬い込み道間のばら物の山型状
の取残し部分が残される。この山型状の取残し部分はア
ンローダ本体5のばら物取込口56bをドーザショベル
として操導し、掬い込むのである。つまり、アンローダ
本体5をハイスピードで移動させることにより、掬い込
み道間のばら物の山型状の取残し部分がばら物取込口5
6bのカッティングエッジ部により掬い込まれると共
に、掬い込まれたばら物はバケットエレベータ54のバ
ケット54aにより運び上げられるのである。
【0062】バケットエレベータ54のバケット54a
によって上方に搬出されたばら物は、上部ユニット53
内からばら物排出口53a、ロータリーバルブ51e、
フィーダ回転用モータ53fで駆動されているテーブル
フィーダ51a、伸縮シュート55および転位シュート
55aを経て、移動シュート55bから横行きコンベヤ
26に排出され、排出されたばら物はこの横行きコンベ
ヤ26により搬送されて縦行きコンベヤ10上に排出さ
れる。そして、縦行きコンベヤ10によりばら物荷下ろ
し装置100まで搬送されると共に、このばら物荷下ろ
し装置100により港の目的とする荷下ろし場に陸揚げ
され続けることになる。
【0063】上記のような作業の継続により、掬い込み
道間の山形状の取残し部分のばら物の掬い込み、上方排
出が終了すると、船倉H内のばら物は厚みをなさない散
在した状態になっているので、これら散在しているばら
物を一粒も残さずに吸引し得るばら物吸引ノズル装置8
による最終の吸引作業に引き継がれる。ばら物吸引ノズ
ル装置8による散在しているばら物の吸引作業に際して
は、先ずばら物取込口56bが取込口開閉蓋56cで閉
じられる。その後、内筒回転用モータ53eの駆動によ
る内筒52の回転と、回動用シリンダ84および伸縮用
シリンダ85のロッドの伸長動作とによってばら物吸引
ノズル装置8の吸引ノズル82の扇形状の吸引口が散在
しているばら物に向けられると共に、船倉Hの底面に接
触させられる。次いで、吸引ブロア53cが駆動される
と共に、縦移動台車2、横移動台車3の作動によるアン
ローダ本体5の移動により残り少なくなっている船倉H
内で散在しているばら物が吸引ノズル82から下部ユニ
ット56内に吸引される。そして、下部ユニット56内
に吸引されたばら物はばら物送り通路56′を通ってバ
ケットエレベータ54のバケット54a中に移動し、バ
ケット54aによって運び上げられて横行きコンベヤ2
6に排出される。
【0064】ところで、本実施の形態におけるばら物吸
引ノズル装置8はアンローダ本体5の移動に伴ってハイ
スピードで移動する。そのため、船倉H内に散在してい
るばら物の各粒子は吸引ノズル82の内周面に沿って駆
け上がってくるので、通常の吸引ノズルのような、吸引
ノズル内での静止状態から加速状態への移行に際しての
立ち上がりの遅速が見られない。そして、吸引ノズル8
2内に吸引されたばら物の粒子は、吸引ノズル82内に
おいて真空吸引により発生する気流によって加速されて
輸送管内56e内に突入すると共に、輸送管内56e中
を一気に上昇して下段のバグフィルタ57aの下側に放
出される。そして、放出され続けるばら物は輸送管内5
6eの放出口の直上に設けられてなるルーバに衝突して
失速して落下し、下部ユニット56内に捕集されるもの
である。
【0065】そして、このようなばら物吸引ノズル装置
8によるばら物の吸引作業および除 塵装置58によるバ
グフィルタ57aの濾布からの粉塵の除去作業は、船倉
H内に散在しているばら物の陸揚作業が終了するまで繰
り返して継続される。ところで、このようなばら物吸引
ノズル装置8によるばら物の吸引作業にあっては、ばら
物の吸引作業の初期段階においては一対のばら物吸引ノ
ズル装置8による吸引が行われるが、必要に応じて何れ
か一方のばら物吸引ノズル装置8の吸引ノズル82の吸
引口を吸引口開度調整板83によって閉じられると共
に、他方のばら物吸引ノズル装置8だけによりばら物の
吸引作業が行われる場合もある。 つまり、このような
ばら物吸引ノズル装置8による散在しているばら物の吸
引作業は、吸引作業中に刻々と変化するばら物の散在状
況によって適宜使い分けられるものである。
【0066】ばら物吸引ノズル装置8によるばら物の吸
引作業の継続により散在している船倉H内のばら物が完
全に船外に排出されることで荷役作業が完了すると共
に、アンローダ本体5の格納に取りかかることとなる。
即ち、吸引口開度調整用シリンダ86のロッドの伸長に
より吸引ノズル82の吸引口が吸引口開度調整板83で
閉じられ、伸縮用シリンダ85のロッドの縮小により伸
縮筒81が縮小され、そして回動用シリンダ84のロッ
ドの縮小により上側に回動されてばら物吸引ノズル装置
8が格納されると共に、取込口開閉蓋56cによってば
ら物取込口56bが閉じられる。そして、吸引ブロア5
3c側または上部ユニット53のばら物排出口53a側
が格納状態で上側になるように、内筒回転用モータ53
eの駆動により内筒52を回転させ、横移動台車3の作
動によりアンローダ本体5を縦移動台車2の所定位置に
移動させる。
【0067】次いで、アンローダ本体5はばら物の陸揚
げ完了時の最下限位置、即ち下限ストッパの働きをする
ストッパ兼下降ストローク調整機構37c(図5参
照。)への当接状態において、支持筒傾動装置4の作動
によりアンローダ本体5が横移動台車支持フレーム21
aと平行状態に伏臥されると、揺動・横移動防止ロック
機構21cと傾動ロック機構32dとによってアンロー
ダ本体5がロックされる。アンローダ本体5が伏臥状態
でロックされると、図1において想像線で示すよ うに、
縦移動台車2が船舶Sの船尾側に移動されると共にクラ
ンプ装置27でロックされて、アンローダ本体5が伏臥
状態で船倉Hの船尾側に格納される。
【0068】このようにして、アンローダ本体5が船舶
Sの船尾側に格納されると、本発明の実施の形態1に係
るばら物用アンローダUによる一連のばら物の船舶Sの
船外への荷下ろし作業が終了するが、このばら物用アン
ローダUのアンローダ本体5が船倉Hの船尾側に格納さ
れて、容易に一般貨物の積荷作業が行えるという効果
と、この船舶Sをばら物の海上輸送だけでなく、ばら物
以外の他の荷物の海上輸送用として活用することが可能
になり、船舶Sの運行の自由度が大きく向上するという
効果が生じる。なお、厚みをなさない状態で船倉H内に
散在しているばら物をばら物吸引ノズル装置8により吸
引する場合には、通常バケットエレベータ54と2台の
ばら物吸引ノズル装置8とばら物取込口56bとを横一
直線に並べて共同動作により走行取込みを行えば良い。
【0069】ところで、図15に示すように、船舶Sの
船倉Hのコーナー部に傾斜面を有する配設・取外し自在
なばら物滑落ブロックBc を配設すると、ばら物の排出
の進行につれて船倉H内の内壁側のばら物がばら物滑落
ブロックBc の傾斜面を滑落して船倉Hの中心方向に崩
れ落ち、アンローダ本体5の移動範囲が少なくてもばら
物を効果的に運び上げて排出することができるので、ば
ら物の荷下ろし作業能率が一層向上するという効果が生
じる。このばら物滑落ブロックBc は、上記のとおり、
配設・取外し自在であるから、不必要な場合にはこのば
ら物滑落ブロックBc を取外すことにより、船舶Sをば
ら物以外の他の積荷用に容易に切換えることができる。
なお、ばら物滑落ブロックBc は、特にブロックである
必要がなく、例えば鋼板を折り曲げ形成すると共に先端
開口を塞いだ構成のものに代えることができる。
【0070】以上述べたように、本発明の実施の形態1
に係るばら物用アンローダUによれば、アンローダ本体
5を船倉Hの内側で前後左右に自在に移動させることに
より容易に、しかも高能率でばら物を陸揚げすることが
できる。また、本発明の実施 の形態1に係るばら物用ア
ンローダUによれば、吸引ノズル82の位置を自由自在
に設定し得るばら物吸引ノズル装置8が設けられてい
て、このばら物吸引ノズル装置8によって船倉H内のば
ら物を完全に吸引して船外に排出することができるの
で、港湾埠頭施設である陸側設置のアンローダによる場
合のように、作業者等が船倉に入り、船倉の床やコーナ
ー部に残存しているばら物の除去作業を行う必要がなく
なるので、ばら物の荷下ろし作業の労力の軽減、作業コ
ストおよび作業時間の削減が可能になるという優れた効
果がある
【0071】さらに、本発明の実施の形態1に係るばら
物用アンローダUによれば、上記のとおり、アンローダ
本体5は縦行き軌道1,1を往復動する縦移動台車2に
より横移動台車3を介して支持されていて、船舶Sの上
下動の如何を問わず、このアンローダ本体5と船倉Hの
底面との位置関係が変化するようなことがない。従来例
に係るアンローダのようにばら物の排出作業の継続によ
る船舶Sの上昇や、うねりによる船舶Sの上下動に呼応
してアンローダ本体5を上下動させる操作が省かれ、船
舶Sの上下動によりアンローダ本体5の下部が船倉Hの
底面から突上げられるような恐れもなく、また船舶Sの
上下動に起因してアンローダ本体5の下部のばら物中へ
の没入深さが変化するようなことがないので、ばら物の
陸揚作業能率に変動が生じる恐れもない。
【0072】なお、以上に説明した実施の形態1に係る
ばら物用アンローダUでは、このばら物用アンローダU
の縦移動台車2や横移動台車3の走行・停止、アンロー
ダ本体5の昇降・停止、回転・停止および傾動・停止を
人為的に遠隔操作(操作盤は、例えば船舶Sの操舵室に
配設されている。)する場合を例として説明した。しか
しながら、例えば船舶Sの船倉Hの内部形状にあうよう
に縦移動台車2、横移動台車3およびアンローダ本体5
の動作をプログラムし、このプログラム制御によりばら
物用アンローダUを作動させる構成にすることができ
る。この場合、アンローダ本体5の操導はそれほど複雑
でなく、縦移動台車2、横移動台車3、あるいはアンロ
ーダ本体5等の動作プログラムを比較的低コストで作成
することができる。
【0073】次に、本発明の実施の形態2に係るばら物
用アンローダの構成を説明する。但し、この実施の形態
2に係るばら物用アンローダが、上記実施の形態1に係
るばら物用アンローダと相違するところは、内筒52内
のバケットエレベータ内設空間52bとバグフィルタ束
配設空間52cとが仕切板52a,52aによって遮断
され、そしてバグフィルタ装置57の下方にそれぞれバ
グフィルタ下部ホッパおよびモータロータリーが付設さ
れると共に、上部ユニット53のばら物排出口53aに
取付くロータリーバルブ51eおよびばら物取込口56
bを閉蓋する取込口開閉蓋56cが除かれ、ばら物排出
口53aとテーブルフィーダ51aの上蓋が直接接合さ
れている点であり、これらが新規である。
【0074】そこで、上記実施の形態1と同一のものま
たは同一機能を有するものに同一符号を付すと共に、同
一名称を以て、縦移動台車に直立状態で支持されてなる
アンローダ本体の側面図の図17と、図17におけるア
ンローダ本体を180度回転させると共に、最下位置に
下降させた状態を示す図の図18と、図17のJ矢視図
(但し、この図ではアンローダ本体が最下位置に下降し
ている場合が示されている。)の図19と、アンローダ
本体を模式的に示す全体側面図の図20と、図20のK
−K線断面図(但し、この図ではばら物吸引ノズル装置
は断面図とせずに、その概略構成が示されている。)の
図21とを参照しながら、主としてその相違する点につ
いて以下に説明する。
【0075】これらの図に示す符号5は、上記実施の形
態1と同様に、外筒51と内筒52とを備えてなるアン
ローダ本体である。このアンローダ本体5の内筒52の
下部には、突出端側の開口部にばら物吸引ノズル装置8
が連結され、外側から内側に連通する一対の輸送管56
eを有してなる下部ユニット56が嵌挿されている。こ
の下部ユニット56は、上記実施の形態1と全く同構成
になる複数組の下部ユニット支持機構9によりバランス
支持されている。この下部ユニット56の下部にはバケ
ットエレベータ54の位置にばら物を送込むばら物送り
通路56′が延設されている。そして、上記下部ユニッ
ト56と下段のバグフィルタ装置57 の下端部との間に
は、ばら物吸引ノズル装置8により吸引されたばら物を
捕集するバグフィルタ下部ホッパ59が設けられてい
る。
【0076】さらに、このバグフィルタ下部ホッパ59
と下部ユニット56との間には、このバグフィルタ下部
ホッパ59内に吸引されたばら物を下部ユニット56に
送込むためのモータロータリー59a,59a(この実
施の形態2では2個設けられている。)が設けられてい
る。そして、上記一対の輸送管56eの上端部は、この
バグフィルタ下部ホッパ59を貫通してその内側まで伸
びている。なお、バケットエレベータ54は、図18に
おいて示すように、上部ユニット53の上部中央に設け
られている逆転防止カムクラッチによってその逆転が防
止されるように構成されている。
【0077】上記のとおり、この下部ユニット56は、
上記実施の形態1と全く同構成になる複数組の下部ユニ
ット支持機構9によりバランス支持されている。そのた
め、この下部ユニット56はばら物の運び上げ作業中に
おいて上下動することがあるので、この下部ユニット5
6の上下動を吸収するために、一対の輸送管56eはバ
グフィルタ下部ホッパ59に設けられてなる貫通穴にシ
ール部材を介して摺動可能に挿通されている。なお、外
筒51と内筒52との間の空間からそれぞれのモータロ
ータリー59a,59aの回転中心部に連通してなるも
のは、これらモータロータリー59a,59aを空冷す
るための冷却用空気を供給する冷却空気供給管59b,
59bである。
【0078】また、下部ユニット56に設けられるばら
物取込口56bは、上記実施の形態1における下部ユニ
ットと同様にばら物吸引ノズル装置8,8の吸引ノズル
側に設けられており、このばら物取込口56bから下部
ユニット56内に入り込む船倉内のばら物を、その表層
側から層内側に移動するバケット54aで掬い込むと共
に運び上げるように構成されている。
【0079】従って、この実施の形態2に係るばら物用
アンローダによれば、図20に示す ように、バケットエ
レベータ54が上記実施の形態と同様に時計回り方向の
矢印方向に回転され、アンローダ本体5が、右向きの白
抜き矢印方向、つまりアンローダ本体5のばら物吸引ノ
ズル装置8,8の吸引ノズル側方向への水平移動によ
り、下部ユニット56に設けられたばら物取込口56b
からばら物がこの下部ユニット56内に掬い込まれる。
このようにして下部ユニット56内に掬い込まれたばら
物がバケットエレベータ54のバケット54aによって
上部ユニット53まで運び上げられると共に、横行きコ
ンベヤに排出される。
【0080】また、ばら物吸引ノズル装置8により吸引
されてバグフィルタ下部ホッパ59内に放出されたばら
物は、輸送管内56eの放出口の直上に設けられたルー
バに衝突して失速して落下し、このバグフィルタ下部ホ
ッパ59内に捕集されると共に、モータロータリー59
a,59aの駆動により下部ユニット56内に送込まれ
る。そして、このようにして下部ユニット56内に送込
まれたばら物はばら物送り通路56′を通ってバケット
エレベータ54の配設位置に送込まれると共に、このバ
ケットエレベータ54のバケット54aによって上部ユ
ニット53のばら物排出口53aまで運び上げられる。
【0081】なお、この実施の形態2に係るばら物用ア
ンローダによれば、ばら物吸引ノズル装置8でばら物を
吸引するときは、仕切板52a,52aとモータロータ
リー59a,59aとにより、バグフィルタ束配設空間
52cとバグフィルタ下部ホッパ59との内部が実質的
に気密保持されることになるので、上記実施の形態1に
係る下部ユニットのように、ばら物取込口56bを閉蓋
する取込口開閉蓋を設ける必要がなく、また上部ユニッ
ト53のばら物排出口53aと、テーブルフィーダ51
aとの間にロータリーバルブ51eを設ける必要がなく
なる。
【0082】ところで、以上説明した本発明の実施の形
態1または2に係るばら物用アンローダでは、何れもば
ら物取込口を、いわゆる背面取りとして構成している
が、ばら物の物性次第ではこれとは逆に正面取りに構成
する方が良い結果が得られる場合もある。
【0083】なお、以上説明した本発明の実施の形態1
または2に係るばら物用アンローダは、本発明の具体例
にすぎず、従って上記実施の形態1または2によって本
発明に係る技術的思想の範囲が限定されるものではな
く、そして本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内にお
ける設計変更等は自由自在である。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
乃び5に係るばら物用アンローダによれば、このばら物
用アンローダは、アンローダ本体が船舶の船尾側に格納
できるので、本発明の実施の形態1に係るばら物用アン
ローダによる一連のばら物の船舶の船外への荷下ろし作
業が終了すると、このばら物用アンローダのアンローダ
本体が船倉の船尾側に格納されて、容易に一般貨物の積
荷作業が行えるという効果と、この船舶をばら物の海上
輸送だけでなく、ばら物以外の他の荷物の海上輸送用と
して活用することが可能になり、船舶の運行の自由度が
大きく向上するという効果が生じる。
【0085】また、本発明の請求項2乃至4に係るばら
物用アンローダによれば、船倉内のばら物が少なくなっ
てばら物取込口で掬い込んでバケットエレベータで運び
上げることができなくなっても、ばら物吸引ノズル装置
で少なくなって散在しているばら物を全て吸引して、バ
ケットエレベータで運び上げて船外に搬出することがで
き、作業者等による船倉の底面やコーナー部に散在して
いるばら物の除去作業が不要になるので、ばら物の荷下
ろし作業の労力の軽減、作業コストおよび作業時間の削
減が可能になるという極めて優れた効果がある。さら
に、ばら物を運び上げるバケットエレベータはアンロー
タ本体に内設されているので、粉塵飛散による環境汚
染、作業環境悪化の恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係り、図1(a)はば
ら物用アンローダの全体平面図、図1(b)はばら物用
アンローダの全体側面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係り、縦移動台車の側
面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係り、アンローダ本体
を水平に保持した状態(格納状態)を示す縦移動台車の
平面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係り、アンローダ本体
を垂直に支持した状態を示す縦移動台車の横断断面図で
ある。
【図5】図4のA部拡大図である。
【図6】図4のB矢視図である。
【図7】横行きコンベヤに設けたシュート案内レールを
走行する移動シュートの詳細説明図である。
【図8】図4のC矢視図である。
【図9】図4のD部断面図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係り、アンローダ本
体を模式的に示す全体側面断面図である。
【図11】図10のE−E線断面図である。
【図12】図12(a)は図11のF−F線断面図であ
り、図12(b)は図12(a)のG部拡大図である。
【図13】本発明の実施の形態1に係り、図13(a)
は下部ユニットの構成説明図であり、図13(b)は図
13(a)のH−H線断面図である。
【図14】図11のI部拡大図である。
【図15】本発明の実施の形態1に係り、コーナー部に
ばら物滑落ブロックが配設された船舶の船倉状態説明図
である。
【図16】本発明の実施の形態1に係り、アンローダ本
体の起動操作説明図である。
【図17】本発明の実施の形態2に係り、縦移動台車に
直立状態で支持されてなるアンローダ本体の側面図であ
る。
【図18】本発明の実施の形態2に係り、図17におけ
るアンローダ本体を180度回転させると共に、最下位
置に下降させた状態を示す図である。
【図19】図17のJ矢視図である。
【図20】本発明の実施の形態2に係り、アンローダ本
体を模式的に示す全体側面図である。
【図21】図20のK−K線断面図である。
【符号の説明】
Bc …ばら物滑落ブロック,H…船倉,H′…アンロー
ダ本体起動スペース,S…船舶,U…アンローダ,W…
ばら物 1…縦行き軌道 2…縦移動台車,21a…横移動台車支持フレーム,2
1b…走行フレーム,21b′…コンベヤ取付金具,2
1c…揺動・横移動防止ロック機構,22…走行用モー
タ,22a…駆動輪,22a′…従動輪,22b…水平
ガイド輪,23…上部横行きレール,24…下部横行き
レール,25…ラック,26…横行きコンベヤ,26a
…シュート部,26b…ベルト上部ガイドローラ,26
c…ベルト下部ガイドローラ,26d…横行きコンベヤ
用防塵ベルト,26e…シュート案内レール,26f…
モータプーリ,26g…トラフローラ,26h…リター
ンローラ,26i…ベルト中弛み防止部材,27…クラ
ンプ装置,28…集電装置,29…油圧ユニット 3…横移動台車,3a…台車本体,31…アンローダ本
体支持筒,31a…転位シュート支持ブラケット,32
…片持ち円筒,32a…固定円筒,32b…回転円筒,
32c…アウターレース,32d…傾動ロック機構,3
3…上部走行輪,34…上部水平ガイド輪,35…下部
走行輪,36…下部水平ガイド輪,37…上部支え装
置,37a…鼓型ローラ,37b…溝付き回止め輪,3
7c…ストッパ兼下降ストローク調整機構,38…下部
支え装置,38a…鼓型ローラ,38b…溝付き回止め
輪,39…走行用モータ,39a…走行用ピニオン 4…支持筒傾動装置,41…インターナルリングギヤ,
42…支持筒傾動用油圧モータ 5…アンローダ本体,5a…回止め部材,51…外筒,
51′…継足し外筒,51″…スティフナー,51a…
テーブルフィーダ,51b…フィーダ本体,51b′…
スティフナー,51c…フィーダカバー,51d…固定
テーブル,51e…ロータリーバルブ,51f…インナ
ーレース,51g…アウターレース,51h…アウター
ナルリングギヤ,51i…ピニオン,52…内筒,52
a…チェーンガイド支持枠または仕切板,52a′…チ
ェーンガイド,52b…バケットエレベータ内設空間,
52c…バグフィルタ束配設空間,52d…インナーレ
ース,52e…アウターナルリングギヤ,52f…ピニ
オン,53…上部ユニット,53a…ばら物排出口,5
3b…エレベータ駆動用モータ,53c…吸引ブロア,
53d…リングガーター,53d′…カバー支持フレー
ム,53e…内筒回転用モータ,53f…フィーダ回転
用モータ,54…バケットエレベータ,54a…バケッ
ト,54b…エレベータチェーン,54c…ヘッドスプ
ロケット,55…伸縮シュート,55a…転位シュー
ト,55b…移動シュート,55c…走行輪,55d…
ベルト上部ガイドローラ,55e…ベルト下部ガイドロ
ーラ,55f…シールリング,56…下部ユニット,5
6′…ばら物送り通路,56a…テールスプロケット,
56b…ばら物取込口,56c…取込口開閉蓋,56d
…ばね受フランジ,56e…輸送管,57…バグフィル
タ装置,57a…バグフィルタ,58…除塵装置,58
a…圧縮空気供給管,58b…パイロットバルブ,58
c…空気噴射ノズル,58d…水平連通管,59…バグ
フィルタ下部ホッパ,59a…モータロータリー,59
b…冷却空気供給管 6…アンローダ本体昇降装置,61…昇降用チェーン,
62…上部アイドラスプロケット,63…下部アイドラ
スプロケット,64…ドライブスプロケット,65…昇
降用駆動装置,65a…油圧モータ,65b…ウオーム
減速機 7…伸縮シュートガイド機構,71…リング,72…ガ
イドワイヤ,73…第1シーブ,74…第2シーブ 8…ばら物吸引ノズル装置,81…伸縮筒,82…吸引
ノズル,83…吸引口開度調整板,84…回動用シリン
ダ,85…伸縮用シリンダ,86…吸引口開度調整用シ
リンダ 9…下部ユニット支持機構,91…ねじロッド,92…
上部コイルばね,93…下部コイルばね,94…上部ば
ね押さえ,95…上部ばね力調整ナット,96…ロック
ナット,97…下部ばね押さえ,98…下部ばね力調整
ナット,99…ロックナット 10…縦行きコンベヤ,10a…ヘッドプーリ,10b
…テールプーリ,10c…トラフローラ,10d…リタ
ーンローラ,11…縦行きコンベヤ用防塵ベルト 100…ばら物荷下ろし装置,101…荷下ろし装置本
体,102…旋回腕
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 67/60

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶の船倉の幅方向の両側で、かつこの
    船倉の上方に配設される一対の縦行き軌道と、この縦行
    き軌道に案内されて前記船倉の長手方向に往復動し、こ
    の船舶の幅方向の一方に長手方向に沿う横行きコンベヤ
    を有する縦移動台車と、この縦移動台車に設けられ、前
    記船舶の船倉の幅方向に往復動する横移動台車と、この
    横移動台車により昇降自在に支持されると共に上下方向
    の軸心回りに回動可能に支持され、前記船舶の船倉内の
    ばら物を運び上げると共に前記横行きコンベヤに排出す
    るアンローダ本体と、前記船舶の少なくとも幅方向の一
    方であって、かつ船倉外に配設され、前記横行きコンベ
    ヤから排出されるばら物を船外に運び出すばら物下ろし
    装置まで搬送する縦行きコンベヤとからなるばら物用ア
    ンローダにおいて、前記アンローダ本体が、前記横移動
    台車により船舶の前後方向の軸心回りに、直立状態から
    伏臥状態になる範囲で傾動自在、かつ直立状態と伏臥状
    態とにおいてそれぞれ固定可能に支持されてなることを
    特徴とするばら物用アンローダ。
  2. 【請求項2】 前記アンローダ本体が、前記横移動台車
    により昇降自在に、かつ船舶の前後方向の軸心回りに傾
    動自在に支持されてなる外筒と、この外筒にこの外筒と
    同心に内設され、内部にバケットエレベータが配設され
    るバケットエレベータ内設空間を有する内筒と、この内
    筒の上部に設けられ、バケットを支持する無端状のチェ
    ーンが掛装されるヘッドスプロケットを回転させるエレ
    ベータ駆動モータを備え、この内筒と共にこの内筒の径
    方向の中心を通る長手方向の軸心回りに回転される上部
    ユニットと、前記外筒に外装され、前記上部ユニットに
    設けられた駆動モータにより回転されると共に、前記上
    部ユニットに設けられたばら物排出口から排出されるば
    ら物をロータリーバルブを介して受取り、かつ前記横行
    きコンベヤに排出する蛇腹状の伸縮シュートを備えたテ
    ーブルフィーダと、前記内筒の下部に嵌挿され、前記バ
    ケットエレベータの無端状のチェーンが掛装されるテー
    ルスプロケットを支持し、かつ取込口開閉蓋で開閉され
    るばら物取込口を有すると共に、吸引されたばら物をバ
    ケットエレベータの下部に排出する 排出口を有する上下
    動可能な下部ユニットと、前記内筒内のバケットエレベ
    ータ内設空間の両側に内設され、前記上部ユニットに設
    けた吸引手段にダクトを介して連通するバグフィルタ装
    置と、前記下部ユニットに設けられ、回動・伸縮自在で
    あって、かつ吸引口の開度を自在に調整する開閉自在な
    吸引口開度調整板を有すると共に、ばら物を前記下部ユ
    ニットまで吸上げるばら物吸引ノズル装置とからなり、
    ばら物の大部分はバケットエレベータを用い、残り少な
    くなったばら物はばら物吸引ノズル装置を用いて荷揚げ
    ることを特徴とする請求項1に記載のばら物用アンロ
    ーダ。
  3. 【請求項3】 前記アンローダ本体が、前記横移動台車
    により昇降自在に、かつ船舶の前後方向の軸心回りに傾
    動自在に支持されてなる外筒と、この外筒にこの外筒と
    同心に内設され、内部に設けられた一対の仕切板の間に
    バケットエレベータが配設されるバケットエレベータ内
    設空間を有する内筒と、この内筒の上部に設けられ、バ
    ケットを支持する無端状のチェーンが掛装されるヘッド
    スプロケットを回転させるエレベータ駆動モータを備
    え、この内筒と共にこの内筒の径方向の中心を通る長手
    方向の軸心回りに回転される上部ユニットと、前記外筒
    に外装され、前記上部ユニットに設けられた駆動モータ
    により回転されると共に、前記上部ユニットに設けられ
    たばら物排出口から排出されるばら物を受取り、かつ前
    記横行きコンベヤに排出する伸縮シュートを備えたテー
    ブルフィーダと、前記内筒の下部に内挿され、前記バケ
    ットエレベータの無端状のチェーンが掛装されるテール
    スプロケットを支持し、かつばら物取込口を有すると共
    に、吸引されたばら物をバケットエレベータの下部に排
    出する排出口を有する上下動可能な下部ユニットと、前
    記内筒内のバケットエレベータ内設空間の両側に内設さ
    れ、前記上部ユニットに設けた吸引手段にダクトを介し
    て連通するバグフィルタ装置と、前記下部ユニットとバ
    グフィルタ装置との間に設けられるバグフィルタ下部ホ
    ッパと、前記下部ユニットに設けられ、回動・伸縮自在
    であって、かつ吸引口の開度を自在に調整する開閉自在
    な吸引口開度調整板を有すると共に、ばら物を前記バグ
    フィルタ下部ホッパまで吸上げるばら物吸引ノズル装置
    と、前記バグフィルタ下部ホッパ内のばら物を下部ユニ
    ットに排出するモータロータリとからなり、ばら物の大
    部分はバケットエレベータを用い、残り少なくなったば
    ら物はばら 物吸引ノズル装置を用いて荷揚げすることを
    特徴とする請求項1に記載のばら物用アンローダ。
  4. 【請求項4】 前記ばら物吸引ノズル装置の吸引ノズル
    が、前記下部ユニットに設けられるばら物取込口側に開
    口してなることを特徴とする請求項2または請求項3
    うちの何れか1つの項に記載のばら物用アンローダ。
  5. 【請求項5】 前記伸縮シュートの下端が連結され、前
    記横行きコンベヤにばら物を排出する移動シュートに回
    動可能に連結されてなる転位シュートの横行きコンベヤ
    との連結部の回転中芯が、前記アンローダ本体を傾動支
    持するアンローダ本体支持筒の片持ち円筒の傾動中芯と
    一致してなることを特徴とする請求項2または3のうち
    のいずれか1つの項に記載のばら物用アンローダ。
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