JP2005320129A - 連続式シッピング・アンローディング装置 - Google Patents

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Gunji Okubayashi
群司 奥林
Katsumi Yoshida
克己 吉田
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Abstract

【課題】 設備投資費が安価で、しかも船倉内のバラ物を陸上にアンロードし、陸上のバラ物を船倉にシッピングし、ある船倉内のバラ物を同じバラ物運搬船の他の船倉に移し替えることができる連続式シッピング・アンローディング装置を提供する。
【解決手段】 履帯走行式の下部走行体2a上に上部旋回体2cを搭載し、この上部旋回体2cの上に、この上部旋回体2cの旋回中心Lを共有するコンベヤ旋回台2eを設け、これに上下回動可能に下流側コンベヤ3を設ける。さらに、上部旋回体2cの前側に支柱部材2gと、この支柱部材2gに片持ち支持された台部材2hとからなる台フレーム2fを設け、この上にブーム支持フレーム2iを設け、これに上流側コンベヤ5を支持するブーム4を上下回動可能に支持し、このブーム5の先端に、垂直バケットエレベータ装置7を昇降可能に支持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連続式シッピング・アンローディング装置に係り、より詳しくは、バラ物運搬船の船倉内のバラ物を陸上にアンロードし、または陸上のバラ物をバラ物運搬船の船倉にシッピングし、または、バラ物運搬船のある船倉内のバラ物を同じバラ物運搬船の他の船倉に移し替えることを可能ならしめるようにした連続式シッピング・アンローディング装置に関するものである。
バラ物運搬船の船倉内のバラ物を港の岸壁上にアンローディングしたり、また岸壁上のバラ物をバラ物運搬船の船倉内にシッピングしたりすることができるようにした装置としては、例えば、後述する構成になる連続式シッピング・アンローディング装置が知られている。以下、この従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置の概要を、連続式シッピング・アンローディング装置の側面図の図12を参照しながら説明する。
図に示す符号101はブーム部分であって、このブーム部分101は陸上の岸壁Aに走行自在に配設された機台(以下、走行体という)102の上に、水平軸103を中心に上下に揺動自在に、また垂直軸(以下、旋回軸という)104を中心に水平方向で旋回自在に支持されている。このブーム部分101は、一端が船倉108上から他端が陸上のコンベヤ107上に至る全長を有している。そして、このブーム部分101の内部には、周知のフレックス型のベルトを用いたベルトコンベヤ105が配設されている。このベルトコンベヤ105は前記コンベヤ107と後述する垂直搬送コンベヤ106との接続部分(乗継部分)を除いて、搬送による粉塵が周囲に飛散することのないよう、ケーシング109で囲まれている。また、全ての乗継部分はカバー等により、粉塵が周囲に飛散することのないように配慮されている。
前記ベルトコンベヤ105の垂直部分105Aは、前記旋回軸104に沿って上下方向に旋回側のフレームに配設され、その下端部105gで水平方向に屈曲するように構成されている。この下端部105gの水平方向に屈曲した部分は走行体102のフレームで囲まれた空間内で旋回するようになっている。また、旋回する屈曲した部分の上下にテーブルフィーダ116,117が設けられており、テーブルフィーダ116とコンベヤ107Aはシュート120により、テーブルフィーダ117はシュート134によりつながっている。そして、前記ブーム部分101の先端には、軸線114を中心に旋回自在な垂直搬送コンベヤ106が配設されている。この垂直搬送コンベヤ106は、中心部106aで屈曲自在に構成され、前記コンベヤ105との接続部分、および下方の端面106fを除いてケーシング110で囲まれている。
上記構成になる連続式シッピング・アンローディング装置によると、ブーム部分101の旋回と揺動と、垂直搬送コンベヤ106の中間部分106aでの屈曲と、この垂直搬送コンベヤ106の旋回との何れかの動作、あるいはこれらの複合動作によって、この垂直搬送コンベヤ106の下端を船倉108内の任意の位置に移動させる。そして、ベルトコンベヤ105、このベルトコンベヤ105の垂直部分105Aの下端部105g、シュート134、テーブルフィーダ117、およびベルトコンベヤ107Aを介して船倉108内のバラ物を岸壁上にアンローディングすることができる。一方、岸壁上のバラ物を船倉108にシッピングする場合には、陸上側のコンベヤ107Bからシュート120を介してバラ物をテーブルフィーダ116に供給すると共に、このテーブルフィーダ116からベルトコンベヤ105に供給する。次いで、このベルトコンベヤ105により船舶の方向に搬送されたバラ物は垂直搬送コンベヤ106に供給されると共に、この垂直搬送コンベヤ106から船倉108内にシッピングされる(例えば、特許文献1参照。)。
特公平6−59841号公報
上記従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置によれば、上記のとおり、この連続式シッピング・アンローディング装置のみによってシッピングとアンローディングという2種類の異なった作業を行うことができる。従って、シップローダとアンローダとの2種類の異なった専用装置を設置する必要がないから、設備投資費に関して経済的に有利になるという利点ある。さらに、この1台の連続式シッピング・アンローディング装置だけを軌道走行させればよい。従って、シップローダとアンローダとが同一の軌道を走行する場合のように、各専用装置相互間の位置的配慮をする必要がないから、取扱いも容易であるという利点がある。
しかしながら、上記従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置の場合には、上記のとおり、軌道上を走行する構成である。従って、このような連続式シッピング・アンローディング装置を新たに岸壁上に設置する場合には、岸壁に軌道を敷設する必要がある。ところが、この連続式シッピング・アンローディング装置は極めて大掛かりで、大重量であるため、岸壁上に軌道を敷設するための基礎工事が大変であり、基礎工事に多大な投資をする必要がある。
また、上記従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置の場合には、ブーム部分の揺動によって垂直搬送コンベヤの揚程を確保する構成になっている。従って、アーム部分を支持する走行体(機台)の高さを高くしなければならず、連続式シッピング・アンローディング装置自体が大型、かつ大重量になるから、連続式シッピング・アンローディング装置自体の設備費が嵩むのに加えて、上記基礎工事費と相俟って、多大な設備投資を要する。
また、バラ物運搬船の船倉内のバラ物が、例えば米や麦等の穀類である場合には、ある船倉内のバラ物を同じバラ物運搬船の他の船倉内に移し替えるという移し替え作業が必要になることがある。このようなバラ物の移し替え作業を、従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置で行う場合には、船倉内のバラ物を一旦陸上にアンロードし、次いで陸上にアンロードしたバラ物を同じバラ物運搬船の他の船倉にシッピングすることにより移し替えなければならない。このように、一旦アンローディングした後にシッピングするのであるから、バラ物の移し替え作業能率が悪いだけでなく、必然的に散逸するバラ物の量も多くなるから、必ずしも実用的であるとはいえない。つまり、ある船倉内のバラ物のアンローディング作業と並行して、同じバラ物運搬船の他の船倉に移し替えることが好ましい。
また、バラ物が、例えば穀類である場合、次の穀類のシッピングにおいて、新たにシッピングする穀類に他の穀類が混入するのは好ましくないから、アンローディングに際しては船倉内の穀類を完全にアンローディングする必要がある。しかしながら、上記従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置では、船倉内のバラ物のアンローディングが進行して船倉の床上にバラ物が散在する状態になると、散在するバラ物をアンローディングすることができなくなる。従って、船倉の床上に散在するバラ物を他の手段で回収してアンローディングしなければならず後処理が大変である。さらに、穀類のアンローディング後に船倉の床上に微粒塵(穀類の殻から離反した異物、剥離した殻等からなるごみ)が残されるが、このような微粒塵も他の手段で除去しなければならない。つまり、連続式シッピング・アンローディング装置は、船倉の床上に散在するバラ物のアンローディング機能は勿論のこと、船倉の床上に残された微粒塵も完全に除去し得る微粒塵除去機能を有することが好ましい。
従って、本発明の目的は、設備投資費が安価で、船倉内のバラ物を陸上にアンロードし、陸上のバラ物を船倉にシッピングし、ある船倉内のバラ物を同じバラ物運搬船の他の船倉に高能率で移し替えることができ、しかも船倉の床上に散在するバラ物のアンローディングすることができ、そして船倉の床上に残された微粒塵も完全に除去することができる連続式シッピング・アンローディング装置を提供することである。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る連続式シッピング・アンローディング装置が採用した手段の特徴とするところは、船倉内のバラ物を陸上にアンロードし、または陸上のバラ物を船倉にシッピングし、または同一船のある船倉内のバラ物を他の船倉に移し替える走行自在な連続式シッピング・アンローディング装置であって、クローラを有する下部走行体と、この下部走行体の上に旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の上に、垂直軸心を支点として回動可能に設けられたコンベヤ旋回台と、このコンベヤ旋回台に水平なコンベヤ支持軸を介して回動可能に支持され、バラ物を排出する下流側コンベヤと、前記上部旋回体に突設された支柱部材と、この支柱部材により片持ち支持された台部材とからなる台フレームと、前記台部材の上に設けられたブーム支持フレームに水平なブーム支持軸を介して起伏動可能に支持されたブームと、このブームにより支持され、前記下流側コンベヤにバラ物を輸送する上流側コンベヤと、前記ブームの先端に水平なフレーム支持軸を介して支持された垂直保持フレームと、この垂直保持フレームにより垂直昇降可能に支持され、掬上げたバラ物を前記上流側コンベヤに排出する垂直バケットエレベータ装置と、前記ブーム支持フレームと垂直保持フレームとに端部が枢支され、前記ブーム支持軸とフレーム支持軸との中心を通る直線と平行、かつブーム支持軸とフレーム支持軸の軸間寸法と同長さの平行リンクとを備えてなるところにある。
本発明の請求項2に係る連続式シッピング・アンローディング装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項1に記載の連続式シッピング・アンローディング装置において、前記下流側コンベヤのバラ物を受入れる受入口にホッパが設けられ、このホッパの上部開口は、前記上流側コンベヤから排出されるバラ物を前記受入口に導くシュートにより垂直軸心回りに回動可能に取付けられ、この下流側コンベヤを支持する前記コンベヤ支持軸の中心を中心とする曲率半径に湾曲成形され、前記ホッパの幅方向の上端両側面が摺動する外れ防止部材を有するホッパカバーにより閉蓋されてなるところにある。
本発明の請求項3に係る連続式シッピング・アンローディング装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の連続式シッピング・アンローディング装置において、前記垂直バケットエレベータ装置のバラ物を排出する排出口と、前記上流側コンベヤのバラ物を受入れる受入口とは伸縮自在な蛇腹管で連結されると共に、この蛇腹管は一端側が垂直バケットエレベータ装置を支持する垂直保持フレームに連結され、他端側が上流側コンベヤに連結されたワイヤロープと、前記アンローディング装置の下部に設けられ、前記ワイヤロープの途中を下向きから上向きに方向変換する折返しシーブと、前記垂直バケットエレベータ装置の上部に設けられ、上向きに方向変換された前記ワイヤロープを横方向、下向き方向に方向変換するガイドシーブとからなる蛇腹管屈曲防止装置により屈曲が防止されるように構成されてなるところにある。
本発明の請求項4に係る連続式シッピング・アンローディング装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の連続式シッピング・アンローディング装置において、前記垂直バケットエレベータ装置を昇降させる垂直昇降装置は、前記ブームの腹面側に設けられるロープ繰出し・引込み装置と、このロープ繰出し・引込み装置に一端側が連結されると共に、他端側が前記垂直バケットエレベータ装置に連結されたワイヤロープと、前記垂直保持フレーム、および前記ブームに設けられ、前記ワイヤロープを案内する複数のガイドシーブとからなるところにある。
本発明の請求項5に係る連続式シッピング・アンローディング装置が採用した手段の特徴とするところは、請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の連続式シッピング・アンローディング装置において、前記垂直バケットエレベータ装置は、下部にバラ物を取込む取込口が設けられた昇降ハウジングと、この昇降ハウジング内に設けられた上部プーリと下部プーリとに掛装されると共にガイドローラにより案内され、複数の掬込みバケットを備えたバケット付きベルトと、前記昇降ハウジングの下部外周に垂直軸心回りに回動可能に付設され、吸引パイプで吸引したバラ物を上昇させると共に、前記掬込みバケット内に排出するスクリューを備えた吸引物揚程装置と、前記バケット付きベルトの間に設けられたバグフィルタと、前記吸引パイプで吸引された微粒塵、および前記バグフィルタから落下する、排出される捕集微粒塵を掬込みバケット内に導く微粒塵排出スクリューを備えた微粒塵排出機構とからなるところにある。
本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置は、下部走行体がクローラ走行式であって、従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置のように軌道を敷設する必要がないから、港の岸壁に軌道敷設のための基礎工事費が不要である。また、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置によれば、垂直バケットエレベータ装置は、ブームに垂直保持フレームを介して垂直昇降し得るように支持されているから、ブーム部分の揺動のみにより、垂直バケットエレベータ装置に相当する垂直搬送コンベヤの揚程を確保する従来例に比較して、ブームを上下回動可能に支持するブーム支持フレームまでの高さを低くすることができる。従って、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置によれば、基礎工事費が不要になるのに加えて、この連続式シッピング・アンローディング装置自体を低重量にすることができるから、従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置の場合よりも設備投資費に関して有利になる。
また、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置によれば、下流側コンベヤは、上部旋回体の上に設けられたコンベヤ旋回台の旋回によりブームの突出方向と反突出方向との間の範囲で水平回動されるように構成されていて、ブームと下流側コンベヤとを同方向に向けることができる。従って、下流側コンベヤをブームと同方向に水平回動させると共に上下回動させることにより、垂直バケットエレベータ装置によりある船倉内のバラ物のアンローディングと並行して、下流側コンベヤにより同じ船舶の他の船倉にバラ物を移し替えることができる。そのため、従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置のように、船倉内のバラものを一旦陸上にアンローディングした後にシッピングするのでないから、バラ物の移し替え作業能率が優れると共に、散逸するバラ物の量を少なくすることができる。
さらに、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置によれば、バラ物を吸引パイプで吸引すると共に、スクリューを備えた吸引物揚程装置で上昇させてバケット付きベルトの掬込みバケットに排出することができるから、船倉の床上に散在するバラ物でもバケット付きベルトによりアンローディングすることができる。また、吸引パイプで吸引した微粒塵およびバグフィルタから落下する捕集微粒塵を、微粒塵排出スクリューを備えた微粒塵排出機構により掬込みバケット内に導いて船倉外へ排出することができるから、船倉の床上に残された微粒塵も吸引により除去することができる。
以下、本発明の連続式シッピング・アンローディング装置の形態を、添付図面を順次参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の連続式シッピング・アンローディング装置の全体側面図、図2は本発明の連続式シッピング・アンローディング装置の全体平面図、図3は図1のA−A線断面図、図4は垂直バケットエレベータ装置の全体断面図、図5は垂直バケットエレベータ装置の主要部断面図、図6は図1のB−B線断面図である。図7は垂直昇降装置のロープ繰出し・引込み装置の側面図、図8は図6のC矢視図、図9はロープ繰出し・引込み装置のワイヤロープ掛装状態説明図である。図10は垂直バケットエレベータ装置を装置本体側から見た図、図11は連続式シッピング・アンローディング装置のシッピング作業姿勢説明図である。
図1および2に示す符号1は、本発明の形態に係る連続式シッピング・アンローディング装置であって、この連続式シッピング・アンローディング装置1は後述する構成になる装置本体2を備えている。この装置本体2は、一対のクローラを備えたクローラ走行式の下部走行体2aを備えている。この下部走行体2aの上には、上部に垂直軸心を支点として回動されるコンベヤ旋回台2eが設けられると共に、後部にカウンターウェイト2dが配設された上部旋回体2cが旋回装置2bを介して搭載されている。この旋回装置2bは、図示省略しているが、アウターレースと、内歯歯車を有するインナーレースと、前記内歯歯車に噛合するピニオンと、このピニオンを駆動する油圧モータとからなる周知の構成になるものである。
この形態の場合には、コンベヤ旋回台2eの回動中心と旋回装置2bの旋回中心Lとは同一軸心を共有しているが、上部旋回体2cの旋回とコンベヤ旋回台2eの回動とは個別に行われるように構成されている。また、前記上部旋回体2cの前部(カウンターウェイト2dの反対側)の上面には、前記コンベヤ旋回台2eの上方を覆う台フレーム2fが配設されている。この台フレーム2fは、上部旋回体2cの前部の上端面に突設された支柱部材2gと、この支柱部材2gにより片持ち支持され、前記コンベヤ旋回台2eの上方を覆う台部材2hとからなっており、前記上部旋回体2cの側方から見たときに略Γの字状になるように構成されている。そして、この台フレーム2fの台部材2hの上にブーム支持フレーム2iが配設されている。なお、前記クローラのクロ−ラシューについては、岩壁の路盤の損傷を抑制するために、その表面にゴム層を形成させることが好ましい。
前記コンベヤ旋回台2eの上であって、かつ中心線が前記旋回装置2bの旋回中心線Lと交差する位置に、水平なコンベヤ支持軸3aを介して下流側コンベヤ3の基端部の底面が支持されている。この下流側コンベヤ3は、ボトム側がコンベヤ旋回台2eにブラケットを介して枢着されると共に、伸縮ロッドの先端が下流側コンベヤ3にブラケットを介して枢着されたコンベヤ作動シリンダ3eの伸縮ロッドの伸縮でコンベヤ支持軸3aを支点として回動されるように構成されている。この下流側コンベヤ3の基端部の上側にはバラ物を受入れる受入口が設けられており、この受入口に、後述する構成になるホッパ3bが設けられている。この下流側コンベヤ3の上側は、バラ物から生じる微粒塵等の飛散を防止する覆い3fで覆われている。そして、この下流側コンベヤ3は、コンベヤ旋回台2eの回動により、上部旋回体2cの前方方向と後方方向との間で水平回動されるように構成されている。なお、この下流側コンベヤ3の先端側(コンベヤヘッド側)に垂設されてなるものは、この下流側コンベヤ3により搬送されたバラ物を排出する、周知の蛇腹管からなるバラ物排出管3gである。
前記台フレーム2fの台部材2hの上に配設されたブーム支持フレーム2iの基板上にブラケットが突設されており、このブラケットにブーム支持軸4aを介してトラス型状に形成されてなるブーム4の基端部が支持されている。この形態においては、前記ブーム支持軸4aの配設位置は、このブーム支持軸4aの径方向の中心をとおる中心線が前記旋回装置2bの旋回中心線Lと交差する位置である。そして、このブーム4の長手方向のブーム支持軸4a側寄りであってかつ下部に、下方に突出するブラケットが設けられており、このブラケットに、ボトム側が前記上部旋回体2cの前端に枢着されてなるブーム作動シリンダ(図1では1本だけが示されているが、実際には1対設けられている。)4bの伸縮ロッドの先端が枢着されている。つまり、このブーム4は前記ブーム作動シリンダ4bの伸縮ロッドの伸縮により、前記ブーム支持軸4aを支点として起伏作動されるように構成されている。
前記ブーム4には、上側がバラ物から生じる微粒塵等の飛散を防止する覆い5aにより覆われてなる上流側コンベヤ5が支持されている。この上流側コンベヤ5によって搬送されたバラ物は、前記台フレーム2fの台部材2hを貫通する筒状のシュート5cを介して下流側コンベヤ3の受入口に設けられた前記ホッパ3bに供給されるようになっている。
前記シュート5cには、図1,3に示すように、前記ホッパ3bの上部開口を閉蓋することにより、バラ物から生じる微粒塵等の飛散を防止するホッパカバー3cが取付けられている。このホッパカバー3cの幅方向の両端部には、下方に突出する外れ防止部材3dが突設されており、これら外れ防止部材3d,3dの間に、前記ホッパ3bの上端部が嵌め込まれている、つまり、このホッパカバー3cは、前記コンベヤ旋回台2eの回動に伴って、このシュート5cを回動中心として回動されるように構成されている。また、このホッパカバー3cはコンベヤ支持軸3aの中心線を中心とする曲率半径に湾曲成形されており、前記ホッパ3bのコンベヤ支持軸3aを支点とする回動を許容するように構成されている。
前記ブーム4の先端に水平なフレーム支持軸6aを介して、後述する構成になる垂直バケットエレベータ装置7を垂直昇降可能に支持する、側面視逆yの字上の垂直保持フレーム6が支持されている。この垂直保持フレーム6の斜め上方に突出する部分の先端と、前記ブーム支持フレーム2iの斜め上方に突出する部分とに、ブーム支持軸4aとフレーム支持軸6aとの中心を通る直線と平行であって、かつこれらブーム支持軸4aとフレーム支持軸6aの軸間寸法と同長さの平行リンク6bが枢着されている。この平行リンク6bの存在によって、前記垂直保持フレーム6は、前記ブーム4の上下回動角度の如何を問わず同一角度で維持されるため、この垂直保持フレーム6により昇降可能に支持される垂直バケットエレベータ装置7が常時垂直に維持されるものである。さらに、前記ブーム支持フレーム2iには、側面視三角形状のウェイト支持フレーム4cが設けられており、このウェイト支持フレーム4cの前記ブーム4の反突出側の頂角部にバランスウェイト4dが取付けられている。そして、前記ブーム4の上部であって、かつこのブームの長手方向の基端より2/3程の位置と、前記ウェイト支持フレーム4cの上側の頂角部との間は、ステー部材4eによって連結されている。
前記垂直バケットエレベータ装置7は、図1,4,および5に示すように構成されている。即ち、前記垂直保持フレーム6によって昇降可能に支持される昇降ハウジング7aを備えており、この昇降ハウジング7aの下端部には、バラ物を取込む取込口7bが開口している。そして、前記昇降ハウジング7a内には、上部プーリ(図示省略)と下部プーリ7dとに複数の掬込みバケット7fを備えたバケット付きベルト7eが掛装されている。
このバケット付きベルト7eは複数のガイドローラにより案内されるように構成されており、上部のヘッド部は前記ブーム4側方向に突出している。このヘッド部における掬込みバケット7fの反転により、この掬込みバケット7f内のバラ物が排出口7gに排出されるように構成されている。前記バケット付きベルト7eの間には、吸引装置7hで吸引されるバグフィルタ7iが配設されている。前記昇降ハウジング7aの下部側の外周部には、吸引物揚程装置7jが垂直軸心回りに回動可能に装着されている。この吸引物揚程装置7jは、外部下部にバラ物を吸引する上下回動自在な可撓性を有する吸引パイプ7kを有し、内部に吸引パイプ7kで吸引されたバラ物を揚程する微粒塵排出スクリュー7lを有すると共に、掬上げたバラ物を上下回動可能な弁板7mを介して前記掬込みバケット7f内に排出するように構成されている。
さらに、前記昇降ハウジング7a内には微粒塵を掬込みバケット7f内に導く微粒塵排出機構7nが設けられている。この微粒塵排出機構7nは前記吸引パイプ7kから前記バグフィルタ7iに連通する吸引流路を備えている。この吸引流路の水平流路部7oには駆動モータ7p側の基端側に左螺旋羽根を有すると共に、先端側に右螺旋羽根を有する掻き寄せスクリュー7qが内設されている。そして、この掻き寄せスクリュー7qの左螺旋羽根と右螺旋羽根との間からロータリーバルブ7rを介して微粒塵を前記掬込みバケット7f内に導く微粒塵排出管7sが連通している。つまり、前記吸引装置7hで吸引されて吸引流路の水平流路部7oに溜まった微粒塵、および前記バグフィルタ7iで捕捉されて、このバグフィルタ7iから水平流路部7oに落下する捕集微粒塵は、掻き寄せスクリュー7qの左螺旋羽根と右螺旋羽根との間に掻き寄せられて、ロータリーバルブ7r、微粒塵排出管7sを介して掬込みバケット7f内に排出されるように構成されている。
前記垂直バケットエレベータ装置7を昇降可能に支持するハウジングガイド装置7tは、図6に示すように構成されている。即ち、前記垂直バケットエレベータ装置7の左右両側面であって、かつ上下方向向きに付設されてなる一対のガイドレール7u,7uと、前記垂直保持フレーム6に設けられ、ガイドレール7uのそれぞれを摺動可能に掴持する上部レール係合金具7vと、下部レール係合金具7wとから構成されている。前記一対のガイドレール7u,7uの上端には図示しない上部ストッパが、また下端には図示しない下部ストッパが設けられており、この垂直バケットエレベータ装置7は上、下部ストッパの間で自在に昇降されるように構成されている。
前記垂直バケットエレベータ装置7を昇降させる垂直昇降装置8は、図1,7,8,9に示すように構成されている。即ち、前記ブーム4の腹面側に設けられた、後述する構成になるロープ繰出し・引込み装置8aを備えている。このロープ繰出し・引込み装置8aはブーム4の基端側に設けられる固定ブラケット8bとブーム4の先端側に設けられ、ガイドレール8cに案内されて往復摺動する可動ブラケット8dとを備えている。固定ブラケット8bのブーム4の基端側にシーブ支持軸8eを介して4個の固定シーブ8fが設けられ、またブーム4の先端側にシーブ支持軸8eを介して4個の可動シーブ8gが設けられている。そして、これら固定ブラケット8bと可動ブラケット8dとの相対する側にシリンダ枢着軸8h,8hが設けられており、固定ブラケット8bに設けられたシリンダ枢着軸8hにはロープ繰出し・引込みシリンダ8iのボトム側が、また可動ブラケット8dに設けられたシリンダ枢着軸8hにはロープ繰出し・引込みシリンダ8iの伸縮ロッドの先端側が枢着されている。
前記4個ずつの固定シーブ8fと可動シーブ8gとのそれぞれには、図8に示すように、ワイヤロープ8jが掛け回されている。そして、このワイヤロープ8jは、前記ブーム4の先端付近の腹面側に設けられたガイドシーブ8kと、前記垂直保持フレーム6の水平突出部分に設けられた2つのガイドシーブ8l,8mとに掛けられてガイドされると共に、その先端部は垂直バケットエレベータ装置7の昇降ハウジング7aの下部側の外側面に金具を介して連結されている。なお、図1においては、ワイヤロープ8jは1本だけが示されているが、実際は一対であって、垂直バケットエレベータ装置7を挟む両側に設けられている。
このような構成になる垂直走行装置8によれば、垂直バケットエレベータ装置7は下記のようにして昇降される。即ち、ロープ繰出し・引込みシリンダ8iの伸縮ロッドを伸長させると、可動ブラケット8dが、ガイドレール8cに案内されてブーム4の先端方向に移動し、固定シーブ8fと可動シーブ8gとの間隔が広がってワイヤロープ8jが引込まれるので垂直バケットエレベータ装置7が上昇する。一方、ロープ繰出し・引込みシリンダ8iの伸縮ロッドを縮小させると、可動ブラケット8dが、ガイドレール8cに案内されてブーム4の基端方向に移動し、固定シーブ8fと可動シーブ8gとの間隔が狭まってワイヤロープ8jが繰出されるので垂直バケットエレベータ装置7が下降する。
また、前記垂直バケットエレベータ装置7のバラ物を排出する排出口7gと、前記上流側コンベヤ5のバラ物を受入れる受入口5bとは、バラ物に含まれている微粒塵の飛散を防止するために伸縮自在な蛇腹管7xで連結されている。この蛇腹管7xは垂直バケットエレベータ装置7の昇降によって伸縮するが、このままであると特に縮小時に曲げ変形してバラ物が詰まり、上流側コンベヤ5へのバラ物の排出に支障を来たすので、この蛇腹管7xは、後述する構成になる蛇腹管屈曲防止装置9によって屈曲が防止されるように構成されている。
前記蛇腹管屈曲防止装置9は、図4,10に示すように構成されている。即ち、一端側が垂直バケットエレベータ装置7を昇降可能に支持する垂直保持フレーム6に連結され、垂直バケットエレベータ装置7の下部で、かつ装置本体側に設けられた折返しシーブ9bに掛けられて下向きから上向きに方向変換されると共に、他端側が、後述するガイドシーブを介して方向変換され、上流側コンベヤ5の受入口5bの近傍に連結されたワイヤロープ9aを備えている。即ち、上向きに方向変換されたワイヤロープ9aは垂直バケットエレベータ装置7の前記ブーム4の方向に突出するヘッド部の水平部分の下部に設けられた2つのガイドシーブ9c,9dで、横向き、下向きに方向変換されるようになっている。
そして、このワイヤロープ9aの垂直保持フレーム6との連結部から折返しシーブ9bまでの変化長さと、ガイドシーブ9dから上流側コンベヤ5の連結部までの変化長さが等しくなるように配慮されている。なお、この蛇腹管屈曲防止装置9のワイヤロープ9aは、4本が一組であって、蛇腹管7xの外周に等間隔に設けられてなる4つのガイドリングのそれぞれに通されている。つまり、これら4本のワイヤロープ9aに適度の張力を付与することにより蛇腹管7xの曲がりが阻止され、この蛇腹管7xは常に直状に保持されるので、垂直バケットエレベータ装置7の下降によって蛇腹管7xが縮小しても曲げ変形するようなことがない。
以下、本発明の上記形態に係る連続式シッピング・アンローディング装置の作用態様を説明する。即ち、この連続式シッピング・アンローディング装置1は、前方側にブーム4を向け、後方側に下流側コンベヤ5を向けた走行姿勢で待機している。より詳しくは、ブーム4を前方斜め上向きに回動させ、かつ垂直バケットエレベータ装置7を地上より上方に浮かせると共に、下流側コンベヤ3を後方斜め上向きに回動させた走行姿勢で待機している。そして、穀物であるバラ物を積載したバラ物運搬船が臨海の穀物ターミナル岸壁に着岸すると、この連続式シッピング・アンローディング装置1はバラ物をアンロードするために自走してバラ物運搬船の着岸位置に移動する。この連続式シッピング・アンローディング装置1が所定の位置に移動すると、バラ物運搬船の船倉上に垂直バケットエレベータ装置7が位置するようにブーム4を回動、かつ垂直バケットエレベータ装置7を上昇させながら上部旋回体2cを旋回させる。そして、バラ物を所定の位置に排出するようにコンベヤ旋回台2eの旋回により下流側コンベヤ5を旋回させる。
次いで、垂直昇降装置8により垂直バケットエレベータ装置7を最上位置に上昇させた状態で、ブーム4を下向きに回動させ、垂直バケットエレベータ装置7の下端部をバラ物の上表面より所定深さ埋没させる。そして、駆動装置によりバケット付ベルト7eを駆動させ、バラ物運搬船に沿って船倉の長さ分だけ往復移動すると共に、1往復毎に装置本体2をバラ物運搬船の方向に移動させながら船倉内のバラ物を掬上げる。このようにして、バラ物運搬船の幅分だけバラ物運搬船の方向への移動が終了すると、今度は垂直バケットエレベータ装置7を所定量下降させ、バラ物運搬船に沿って船倉の長さ分だけ往復移動すると共に、1往復毎に装置本体2をバラ物運搬船から離れる方向に移動させながらバラ物を掬上げるという動作を繰返す。垂直バケットエレベータ装置7により掬上げられたバラ物は、上流側コンベヤ5により搬送されると共に、シュート5c、ホッパ3bを経て下流側コンベヤ3に排出される。そして、上流側コンベヤ5から排出されたバラ物は、下流側コンベヤ3により搬送されてバラ物排出管3gから、貯槽(サイロ)に一次貯蔵するための集積ピットまで運搬するバラ物運搬専用の図示しないトラックの荷台に排出される。
ところで、この場合には、下流側コンベヤ3のバラ物排出管3gから排出されたバラ物を集積ピットまで運搬するのにバラ物運搬専用のトラックを用いたが、例えば、バラ物排出管3gから集積ピットまで連なる屈曲自在なコンベヤシステムを用いることもできる。
このようなコンベヤシステムの搬送基側には、バラ物排出管3gから排出されるバラ物を受取るホッパを備え、かつこのホッパから排出されるバラ物を次段の下流側コンベヤに受け渡す、水平回動可能な排出コンベヤを備えた自走式のホッパ装置が設けられており、バラ物排出管3gの移動に追随し得るものである。なお、この場合、船倉内のバラ物をアンローディングするのに、装置本体2をバラ物運搬船の長手方向に沿って往復動させながら次第にバラ物運搬船の方向に接近させるように連続式シッピング・アンローディング装置を動作させた。しかしながら、このような動作に限らず、装置本体2を、バラ物運搬船に対して接近、かつ離反させながら、バラ物運搬船の長手方向に沿って移動させるという動作を繰返して、船倉内のバラ物をアンローディングするようにしても良い。
バラ物のアンローディング作業が進行して船倉内にバラ物が散在する状態になると、掬込みバケット7fによりバラ物を掬込むことができなくなる。このように、掬込みバケット7fでバラ物を掬込めなくなると、垂直バケットエレベータ装置7の内部に設けられた吸引装置7hと、この垂直バケットエレベータ装置7の下部側面に設けられた吸引物揚程装置7jとが駆動される。即ち、吸引パイプ7kにより吸引されたバラ物は、微粒塵排出スクリュー7lによって上昇されると共に、弁板7mを介して掬込みバケット7fに排出され、この掬込みバケット7fにより掬上げられる。そして、取込口7bから取込まれて掬込みバケット7fにより掬上げられたバラ物の場合と同様に、上流側コンベヤ5、下流側コンベヤ3を経てバラ物排出管3gから排出される。
上記のようにして船倉内の全てのバラ物のアンローディング作業が終了すると、下流側コンベヤ3の旋回操作によりバラ物排出管3gの位置が変更され、吸引されて垂直バケットエレベータ装置7内に捕集されている微粒塵が排出されて回収される。より詳しくは、吸引装置7hで吸引されて水平流路部7oに溜まった微粒塵、およびバグフィルタ7iで捕捉されて,このバグフィルタ7iから水平流路部7oに落下する捕集微粒塵は、掻き寄せスクリュー7qの左螺旋羽根と右螺旋羽根との間に掻き寄せられる。そして、掻き寄せられた微粒塵はロータリーバルブ7rの駆動により、微粒塵排出管7sを介して掬込みバケット7f内に排出される。次いで、吸引されたバラ物と同様に上流側コンベヤ5、下流側コンベヤ3を経てバラ物排出管3gから排出される。散在するバラ物と、微粒塵の上記のような吸引動作は、垂直バケットエレベータ装置7を船倉の前後左右に移動させながら行われる。そのため、船倉の床は掃除された状態となり、次の異種のバラ物に混入するような虞がなくなる。以上のようなアンローディング作業が船倉毎に行われて、バラ物運搬船の全てのバラ物のアンローディング作業が終了する。
バラ物運搬船の全ての船倉内のバラ物のアンローディング作業が終了すると、垂直昇降装置8により垂直バケットエレベータ装置7を上昇させ、ブーム4を斜め上方に回動させると共に、ブーム4が下部走行体2aの前方方向を向くように、上部旋回体2cを旋回させる。上部旋回体2cの旋回により、垂直バケットエレベータ装置7がバラ物運搬船の外方に出されると、この連続式シッピング・アンローディング装置1は走行姿勢にされ、必要に応じて移動し、次のアンローディング作業まで待機することとなる。なお、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1では、上記のとおり、垂直バケットエレベータ装置7の排出口7gと上流側コンベヤ5の受入口5bは蛇腹管7xで接続され、上流側コンベヤ5は覆い5aで覆われている。さらに、上流側コンベヤ5により搬送されたバラ物は筒状のシュート5cからホッパカバー3cで閉蓋されたホッパ3bを介して、覆い3fで覆われている下流側コンベヤ3に排出される。従って、バラ物のアンローディング作業中において、従来例と同様に、この連続式シッピング・アンローディング装置1から粉塵が排出されるようなことがない。
また、連続式シッピング・アンローディング装置1によれば、岸壁に設けられたピット(図示省略)内に運び込まれたバラ物や、シュートを介してサイロ(図示省略)から排出されたバラ物をバラ物運搬船にシッピングすることができる。その場合には、この連続式シッピング・アンローディング装置1を、図11に示すような作業姿勢にしてバラ物をシッピングする。即ち、下流側コンベヤ3を斜め上方に回動させることにより、この下流側コンベヤ3をバラ物運搬船側に向けて、バラ物排出管3gを船倉の上方に位置させると共に、ブーム4をバラ物運搬船の方向に向ける。そして、岸壁に設けられたピット内に運び込まれたバラ物や、シュートを介してサイロから排出されたバラ物を垂直バケットエレベータ装置7によって掬上げ、掬上げたバラ物を上流側コンベヤ5、下流側コンベヤ3を介してバラ物排出管3gからバラ物運搬船の船倉内に排出すれば良い。なお、バラ物運搬専用のトラックの荷台に積載されているバラ物を垂直バケットエレベータ装置7により直接に掬上げるようにしても良い。
また、バラ物運搬船のある船倉内のバラ物を、同じバラ物運搬船の他の船倉内に移し替えることができる。その場合には、上部旋回体2cの旋回操作と、コンベヤ旋回台2eの旋回動作とにより、ブーム4と下流側コンベヤ3とを共にバラ物運搬船の方向に向ける。
つまり、バラ物の移し替え元の船倉に垂直バケットエレベータ装置7を位置させ、コンベヤ旋回台2eの回動により下流側コンベヤ3のバラ物排出管3gをバラ物の移し替え先の船倉の上方に位置させる。そして、移し替え元の船倉内のバラ物を垂直バケットエレベータ装置7により掬上げ、掬上げたバラ物を上流側コンベヤ5、下流側コンベヤ3を介してバラ物排出管3gから移し替え先の船倉内に排出すれば良いものである。なお、移し替え元の船倉内のバラ物を垂直バケットエレベータ装置7により掬上げる場合には、上記のとおり、この垂直バケットエレベータ装置7の位置を変える必要がある。従って、バラ物の移し替え作業中を通じて、コンベヤ旋回台2eの回動によりブーム4と下流側コンベヤ3とのなす角度が変更される。
本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1により、上記のとおり、バラ物のアンローディング作業と、バラ物のシッピング作業と、バラ物の移し替え作業とを行うことができる。そして、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1の装置本体2は、クローラを有する下部走行体2aで走行する構成である。従って、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1によれば、従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置のように軌道を敷設する必要がないから、港の岸壁に軌道を敷設するための基礎工事費が不要である。
また、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1によれば、垂直バケットエレベータ装置7は、垂直昇降と装置本体2のバラ物運搬船に対する接離により、高さ位置と水平方向位置を自在に変更することができる。そのため、ブーム7部分の揺動のみにより、垂直バケットエレベータ装置に相当する垂直搬送コンベヤの揚程を確保する従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置比較して、ブーム4を上下回動可能に支持するブーム支持フレーム2iまでの高さを低くすることができる。従って、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1によれば、軌道を敷設するための基礎工事費が不要になるのに加えて、この連続式シッピング・アンローディング装置1自体を低重量にすることができるから、設備投資費に関して従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置よりも有利になる。
また、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1では、下流側コンベヤ3は、上部旋回体2cの上に設けられたコンベヤ旋回台2eの旋回により、少なくともブーム4の突出方向と反突出方向との間で旋回されるように構成されていて、ブーム4と下流側コンベヤ3とをほぼ同方向に向けることができる。従って、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1によれば、上記のとおり、下流側コンベヤをブームと同方向に旋回させると共に上下回動させることにより、垂直バケットエレベータ装置によりある船倉内のバラ物のアンローディングと並行して、下流側コンベヤにより同じ船舶の他の船倉にバラ物を移し替えることができる。そのため、従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置のように、船倉内のバラものを一旦陸上にアンローディングした後にシッピングするのでないから、バラ物の移し替え作業能率が優れると共に、散逸するバラ物の量を少なくすることができる。
さらに、本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1によれば、バラ物を吸引パイプ7kで吸引すると共に、微粒塵排出スクリュー7lを備えた吸引物揚程装置7jで揚程してバケット付きベルト7eの掬込みバケット7fに排出することができるから、船倉の床上に散在するバラ物でもバケット付きベルト7eによってアンローディングすることができる。また、吸引パイプ7kで吸引した微粒塵およびバグフィルタ7iから落下する捕集微粒塵を、掻寄せスクリュー7qを備えた微粒塵排出機構7nにより掬込みバケット7f内に導いて船倉外へ排出することができるから、船倉の床上に残された微粒塵も吸引により除去することができる。
本発明に係る連続式シッピング・アンローディング装置1は、例えば下流側コンベヤ3のヘッド部にトンバッグを吊持する吊持部を設け、この吊持部にトンバッグを吊持させることにより、バラ物を袋詰めする用途に適用することができる。
本発明の形態に係り、連続式シッピング・アンローディング装置の全体側面図である。 本発明の形態に係り、連続式シッピング・アンローディング装置の全体平面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の形態に係り、垂直バケットエレベータ装置の全体断面図である。 本発明の形態に係り、垂直バケットエレベータ装置の主要部断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明の形態に係り、垂直昇降装置のロープ繰出し・引込み装置の側面図である。 図6のC矢視図である。 本発明の形態に係り、ロープ繰出し・引込み装置のワイヤロープ掛装状態説明図である。 本発明の形態に係り、垂直バケットエレベータ装置を装置本体側から見た図である。 本発明の形態に係り、連続式シッピング・アンローディング装置のシッピング作業姿勢説明図である。 従来例に係る連続式シッピング・アンローディング装置の側面図である。
符号の説明
1…連続式シッピング・アンローディング装置
2…装置本体,2a…下部走行体,2b…旋回装置,2c…上部旋回体,2d…カウンターウェイト,2e…コンベヤ旋回台,2f…台フレーム,2g…支柱部材,2h…台部材,2i…ブーム支持フレーム
3…下流側コンベヤ,3a…コンベヤ支持軸,3b…ホッパ,3c…ホッパカバー,3d…外れ防止部材,3e…コンベヤ作動シリンダ,3f…覆い,3g…バラ物排出管
4…ブーム,4a…ブーム支持軸,4b…上下回動用シリンダ,4c…ウェイト支持フレーム,4d…バランスウェイト,4e…ステー部材
5…上流側コンベヤ,5a…覆い,5b…受入口,5c…シュート
6…垂直保持フレーム,6a…フレーム支持軸,6b…平行リンク
7…垂直バケットエレベータ装置,7a…昇降ハウジング,7b…取込口,7d…下部プーリ,7e…バケット付ベルト,7f…掬込みバケット,7g…排出口,7h…吸引装置,7i…バグフィルタ,7j…吸引物揚程装置,7k…吸引パイプ,7l…微粒塵排出スクリュー,7m…弁板,7n…微粒塵排出機構,7o…水平流路部,7p…駆動モータ,7q…掻寄せスクリュー,7r…ロータリーバルブ,7s…微粒塵排出管,7t…ハウジングガイド装置,7u…ガイドレール,7v…上部レール係合具金,7w…下部レール係合金具,7x…蛇腹管
8…垂直昇降装置,8a…ロープ繰出し・引込み装置,8b…固定ブラケット,8c…ガイドレール,8d…可動ブラケット,8e…シーブ支持軸,8f…固定シーブ,8g…可動シーブ,8h…シリンダ枢着軸,8i…ロープ繰出し・引込みシリンダ,8j…ワイヤロープ,8k…ガイドシーブ,8l…ガイドシーブ,8m…ガイドシーブ
9…蛇腹管屈曲防止装置,9a…ワイヤロープ,9b…折返しシーブ,9c…ガイドシーブ,9d…ガイドシーブ
L…旋回中心線

Claims (5)

  1. 船倉内のバラ物を陸上にアンロードし、または陸上のバラ物を船倉にシッピングし、または同一船のある船倉内のバラ物を他の船倉に移し替える走行自在な連続式シッピング・アンローディング装置であって、クローラを有する下部走行体と、この下部走行体の上に旋回自在に搭載された上部旋回体と、この上部旋回体の上に、垂直軸心を支点として回動可能に設けられたコンベヤ旋回台と、このコンベヤ旋回台に水平なコンベヤ支持軸を介して回動可能に支持され、バラ物を排出する下流側コンベヤと、前記上部旋回体に突設された支柱部材と、この支柱部材により片持ち支持された台部材とからなる台フレームと、前記台部材の上に設けられたブーム支持フレームに水平なブーム支持軸を介して起伏動可能に支持されたブームと、このブームにより支持され、前記下流側コンベヤにバラ物を輸送する上流側コンベヤと、前記ブームの先端に水平なフレーム支持軸を介して支持された垂直保持フレームと、この垂直保持フレームにより垂直昇降可能に支持され、掬上げたバラ物を前記上流側コンベヤに排出する垂直バケットエレベータ装置と、前記ブーム支持フレームと垂直保持フレームとに端部が枢支され、前記ブーム支持軸とフレーム支持軸との中心を通る直線と平行、かつブーム支持軸とフレーム支持軸の軸間寸法と同長さの平行リンクとを備えてなることを特徴とする連続式シッピング・アンローディング装置。
  2. 前記下流側コンベヤのバラ物を受入れる受入口にホッパが設けられ、このホッパの上部開口は、前記上流側コンベヤから排出されるバラ物を前記受入口に導くシュートにより垂直軸心回りに回動可能に取付けられ、この下流側コンベヤを支持する前記コンベヤ支持軸の中心を中心とする曲率半径に湾曲成形され、前記ホッパの幅方向の上端両側面が摺動する外れ防止部材を有するホッパカバーにより閉蓋されてなることを特徴とする請求項1に記載の連続式シッピング・アンローディング装置。
  3. 前記垂直バケットエレベータ装置のバラ物を排出する排出口と、前記上流側コンベヤのバラ物を受入れる受入口とは伸縮自在な蛇腹管で連結されると共に、この蛇腹管は一端側が垂直バケットエレベータ装置を支持する垂直保持フレームに連結され、他端側が上流側コンベヤに連結されたワイヤロープと、前記アンローディング装置の下部に設けられ、前記ワイヤロープの途中を下向きから上向きに方向変換する折返しシーブと、前記垂直バケットエレベータ装置の上部に設けられ、上向きに方向変換された前記ワイヤロープを横方向、下向き方向に方向変換するガイドシーブとからなる蛇腹管屈曲防止装置により屈曲が防止されるように構成されてなることを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の連続式シッピング・アンローディング装置。
  4. 前記垂直バケットエレベータ装置を昇降させる垂直昇降装置は、前記ブームの腹面側に設けられるロープ繰出し・引込み装置と、このロープ繰出し・引込み装置に一端側が連結されると共に、他端側が前記垂直バケットエレベータ装置に連結されたワイヤロープと、前記垂直保持フレーム、および前記ブームに設けられ、前記ワイヤロープを案内する複数のガイドシーブとからなることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の連続式シッピング・アンローディング装置。
  5. 前記垂直バケットエレベータ装置は、下部にバラ物を取込む取込口が設けられた昇降ハウジングと、この昇降ハウジング内に設けられた上部プーリと下部プーリとに掛装されると共にガイドローラにより案内され、複数の掬込みバケットを備えたバケット付きベルトと、前記昇降ハウジングの下部外周に垂直軸心回りに回動可能に付設され、吸引パイプで吸引したバラ物を上昇させると共に、前記掬込みバケット内に排出するスクリューを備えた吸引物揚程装置と、前記バケット付きベルトの間に設けられたバグフィルタと、前記吸引パイプで吸引された微粒塵、および前記バグフィルタから落下する、排出される捕集微粒塵を掬込みバケット内に導く微粒塵排出スクリューを備えた微粒塵排出機構とからなることを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一つの項に記載の連続式シッピング・アンローディング装置。

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