JP2912192B2 - ベルト式アンローダ - Google Patents

ベルト式アンローダ

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JP2912192B2
JP2912192B2 JP7139934A JP13993495A JP2912192B2 JP 2912192 B2 JP2912192 B2 JP 2912192B2 JP 7139934 A JP7139934 A JP 7139934A JP 13993495 A JP13993495 A JP 13993495A JP 2912192 B2 JP2912192 B2 JP 2912192B2
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忠義 上脇
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベルト式アンローダに関
する。さらに詳しくは、穀物やアルミナ、石炭、石灰
石、石膏、コークス、銅精鉱などのバラ物を船舶からベ
ルトコンベヤで連続的に陸揚げするのに用いられるアン
ローダに関する。かかるベルト式アンローダは一般的に
は、岸壁上を走行する走行フレームと、該走行フレーム
上に搭載された旋回台と、旋回台に起伏自在に取付けら
れたブームと、ブーム先端に揺振動自在に取付けられた
垂直搬送部とからなり、該垂直搬送部の下端に掻取り部
が設けられている。そして、少なくとも垂直搬送部にお
いて2枚のベルトにバラ物を挟んで搬送するよう構成さ
れている。本発明は、かかるベルト式アンローダの掻取
り部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベルト式アンローダの掻取り部と
してパドルを用いたものがあったが、パドルでバラ物を
跳ね上げて2枚のベルトの間へ供給する場合、バラ物が
穀物等のように流動性の良い荷であれば効果的である
が、流動性の悪い扱物や、鉱石類のような重く塊状の扱
物は、抵抗が大きくて、十分に跳ね上げることができ
ず、2枚のベルト間への供給が行われ難かった。かかる
問題を解消するため、バラ物の掻取り装置として、バケ
ットチェーンフィーダ(例えば、特開昭61−2174
37号、従来例I)やバケットホイールフィーダ(例え
ば、実開平4−14231号、従来例II)が提案され
た。
【0003】前記従来例Iのバケットチェーンフィーダ
は図15に示すように、垂直搬送部101の下端部に支
持フレーム121a、121bが固定されており、該支
持フレーム121a、121bに取付けられたガイドホ
イールに案内されてチェーン125が循回するようにな
っており、このチェーン125の所々にバケット125
aが取付けられている。そして、バケット125aで掻
取ったバラ物を2枚のベルト129a、129b間に供
給するようになっている。また、従来例IIのバケット
ホイールフィーダは図17に示すように、バケットホイ
ール211の回転駆動装置228が支持フレーム212
に支持されており、支持フレーム212はピン216で
垂直搬送部217の下端部に傾動自在に連結され、支持
フレーム212と垂直搬送部217との間には油圧シリ
ンダ215が取付けられている。
【0004】上記のごとき掻取り装置であると、バケッ
トでバラ物をすくい取るので、跳ね上げ方式に比べ、流
動性の悪い扱物や塊状の扱物であっても、効果的に2枚
のベルト間に供給できるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来例
Iでは、バケットチェーンフィーダ120が垂直搬送部
101に固定されているため、図16(A)に示すよう
に垂直搬送部101が鉛直状態にあるときは問題ない
が、同図(B)に示すように垂直搬送部101が傾動し
たときは、バケット125a内のバラ物aがこぼれ落ち
るか、あるいは少ししか掻き取れないという問題があ
る。前記従来例IIでは、バケットホイールフィーダ2
00が油圧シリンダ215で傾動できるので、前記問題
は解消されるが、図18に示すように、ブーム210を
旋回させながらバラ物を掻取る際、ブーム210に対す
るバケットホイール200(回転駆動装置228)の取
付角度は固定されているため、掘削幅はバケットホイー
ルフィーダ200の幅wのままで一定であり幅広くする
ことはできない。また、船艙の壁面225に対してバケ
ットホイールフィーダ200の角度を自由に変更するこ
ともできないので、荷積効率が劣り、バラ物の残量も多
くなるという問題がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、垂直搬送部の
傾動があってもバラ物を効率よく掻取れ、ブームの旋回
時に掘削幅を広げたり、船艙の壁面に対するバケットフ
ィーダの角度を自由に変更できるベルト式アンローダを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のベルト
式アンローダは、起伏自在なブームと、該ブームの先端
に取付けられ垂直面内で揺動自在な垂直搬送部とを備え
たベルト式アンローダであって、前記垂直搬送部の下端
に垂直面内で傾動自在に取付けられた傾動フレームと、
該傾動フレームを傾動させる傾動用アクチュエータと、
前記傾動フレームに取付けられた、水平面内で旋回する
旋回フレームと、該旋回フレームを旋回させる旋回用ア
クチュエータと、前記旋回フレームに取付けられた、バ
ケットを垂直面内で回動させてバラ物を掻取るバケット
ホイールフィーダとからなり、前記垂直搬送部の下端部
に上ベルトプーリを軸支し、前記傾動フレームの先端部
に下ベルトプーリを軸支し、該下ベルトプーリと前記上
ベルトプーリとの間で下ベルトを略水平に配設して該水
平部分をバラ物を受け入れる受容部としており、前記旋
回フレームは、前記傾動フレームの先端部下部に設けら
れ、前記バケットホイールフィーダは、前記旋回フレー
ムに軸支され、前記傾動フレームの先端より突出した回
転軸と、該回転軸の先端部にリブを介して設けられたホ
イールと、該ホイールの外周に取付けられた多数のバケ
ットとからなり、前記旋回フレームには、バケットホイ
ールフィーダの回転駆動装置が取付けられ、前記受容部
の上方で、かつ、前記バケットからのバラ物を受け取る
位置にホッパーが設けられ、該ホッパーは前記旋回フレ
ームに支持されていることを特徴とする。請求項2の発
明のベルト式アンローダは、前記旋回フレームは、前記
傾動フレームの先端部下部に取付けられた正面視U字状
の支持フレームの取付面上面に回転自在に取り付けられ
ており、前記バケットホイールフィーダの回転軸は、前
記旋回フレーム上に回転自在に軸支されていることを特
徴とする。請求項3の発明のベルト式アンローダは、
伏自在なブームと、該ブームの先端に取付けられ垂直面
内で揺動自在な垂直搬送部とを備えたベルト式アンロー
ダであって、前記垂直搬送部の下端に垂直面内で傾動自
在に取付けられた傾動フレームと、該傾動フレームを傾
動させる傾動用アクチュエータと、前記傾動フレームに
取付けられた、水平面内で旋回する旋回フレームと、該
旋回フレームを旋回 させる旋回用アクチュエータと、前
記旋回フレームに取付けられた、バケットを垂直面内で
回動させてバラ物を掻取るバケットチェーンフィーダと
からなり、前記垂直搬送部の下端部に上ベルトプーリを
軸支し、前記傾動フレームの先端部に下ベルトプーリを
軸支し、該下ベルトプーリと前記上ベルトプーリとの間
で下ベルトを略水平に配設して該水平部分をバラ物を受
け入れる受容部としており、前記旋回フレームは、前記
傾動フレームの先端部下部に設けられ、前記バケットチ
ェーンフィーダは、前記旋回フレームに取付けられ正面
視U字状のフィーダフレームと、該フィーダフレームに
軸支された複数のチェーンスプロケットと、該チェーン
スプロケットに巻掛けられた多数のバケットを取り付け
たチェーンとからなり、前記フィーダフレームには、前
記チェーンを循回駆動する循回駆動装置が取付けられ、
前記受容部の上方で、かつ、前記バケットからのバラ物
を受け取る位置にホッパーが設けられ、該ホッパーは前
記フィーダフレームに支持されていることを特徴とす
る。請求項の発明のベルト式アンローダは、前記フィ
ーダフレームの下方に伸縮ビームが取付けられ、該伸縮
ビームの両端にそれぞれチェーンスプロケットが軸支さ
れており、前記フィーダフレームの両端頂部に軸支され
た他のチェーンスプロケットと共に前記チェーンを巻掛
けていることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、アンローダの垂直搬送部
が揺動して鉛直線に対し傾斜した場合でも傾動用アクチ
ュエータにより傾動フレームを垂直面内で傾動させる
と、バケットホイールフィーダを鉛直姿勢に近づけ得る
のでバケットによる扱物の掻取り効率を高く維持でき
る。また、アンローダのブームを旋回させる場合、旋回
用アクチュエータにより旋回フレームを水平面内で旋回
させると、バケットホイールフィーダがその回動軌跡に
対し交差するので掘削幅を広くして荷揚げ効率を高める
ことができ、船艙の壁面に対しできるだけ平行に位置さ
せてバラ物を掻取れるので、バラ物の残量を少なくする
ことができる。さらに、下ベルトテールプーリと上ベル
トテールプーリ間で略水平に延びた下ベルトに向けて上
方からバラ物を供給するので、構造が簡単でありなが
ら、供給洩れが生じにくいという利点を奏する。請求項
2の発明によれば、U字状の支持フレームを用いたた
め、シンプルで頑丈な構成となる。 請求項3の発明で
は、アンローダの垂直搬送部が揺動して鉛直線に対し傾
斜した場合でも傾動用アクチュエータにより傾動フレー
ムを垂直面内で傾動させると、バケットフィーダを鉛直
姿勢に近づけ得るのでバケットによる扱物の掻取り効率
を高く維持できる。また、アンローダのブームを旋回さ
せる場合、旋回用アクチュエータにより旋回フレームを
水平面内で旋回させると、バケットフィーダがその回動
軌跡に対し交差するので掘削幅を広くして荷揚げ効率を
高めることができ、船艙の壁面に対しできるだけ平行に
位置させてバラ物を掻取れるので、バラ物の残量を少な
くすることができる。さらに、下ベルトテールプーリと
上ベルトテールプーリ間で略水平に延びた下ベルトに向
けて上方からバラ物を供給するので、構造が簡単であり
ながら、供給洩れが生じにくいという利点を奏する。
求項の発明によれば、伸縮ビームを縮めると伸縮ビー
ム両端のチェーンスプロケット間の距離が縮まりチェー
ンが下方に垂れ下がるので、バケットを船底に接触させ
ながら、バラ物をすくい取ることができ、効率よく底ざ
らえができる。
【0009】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。まず、図8に基づきベルト式アンローダULの一
実施例の基本構造を説明しておく。1は走行フレーム、
2は旋回台、3はブーム、4は垂直搬送部である。走行
フレーム1は岸壁に設置したレール上を走行し、旋回台
2は走行フレーム1上で旋回してブーム3を旋回させ、
ブーム3は旋回台2上で起伏し、垂直搬送部4はブーム
3先端で揺動する。この旋回、起伏、揺動の各動作を組
合わせて、垂直搬送部4下端の掻取り部5を船舶の船艙
内で前後左右に動かし、バラ物を掻き取って搬送するの
である。そして、掻取り部5で掻き取ったバラ物は、垂
直搬送部4およびブーム3内を循環するように配置した
2枚のベルトで挟まれて、ブーム3の後端まで送られ、
そこからシュート等で陸上施設であるコンベヤ等に供給
されるようになっている。なお、垂直搬送部4内では2
枚のベルトで挟んで搬送し、ベーム3内では普通のベル
トコンベヤで搬送するものもある。
【0010】本実施例のバケットフィーダはバケットホ
イールフィーダ6Aであり、かかるバケットホイールフ
ィーダ6Aを備えた本実施例の詳細を、図1〜7に基づ
き説明する。図1は掻取り部5まわりの斜視図、図2は
掻取り部5の一部破断側面図、図3は掻取り部5の一部
破断正面図、図4は上ベルト用テールプーリまわりの正
面図、図5はバケットホイールフィーダ6Aの水平面内
での旋回動作を示す説明図、図6〜7はバケットホイー
ルフィーダ6Aの垂直面内での傾動動作を示す説明図で
ある。
【0011】図1〜3に示すように、垂直搬送部4は垂
直フレーム4aを有しており、この垂直フレーム4aに
掻取り部5の各構成部材が取付けられている。7は上ベ
ルト、8は下ベルトで、この2枚のベルト7,8は、い
ずれもエンドレスに連結された平ベルトで、往路では2
枚のベルト7,8が合わさって、バラ物を挟んで掻取り
部5からブーム3後端まで移動し、復路では別々に掻取
り部5に向って帰るようになっている。
【0012】垂直搬送部4の下端には傾動フレーム9が
支軸12で垂直面内で傾動自在に取付けられており、こ
の傾動フレーム9と垂直搬送部4の垂直フレーム4aと
の間には傾動用アクチュエータである傾動シリンダ13
が配設されている。なお、傾動用アクチュエータとして
はシリンダに限ることなく、傾動フレーム9を固定した
支軸12を回転させるラック&ピニオン機構にピニオン
駆動用モータを組合せたもの等任意の機構を採用しう
る。
【0013】前記垂直フレーム4aの下端部前面であっ
て、前記支軸12より少し上方には、上ベルト用の鼓形
テールプーリ10(本明細書では、上ベルトテールプー
リ10という)が軸支され、前記傾動フレーム9の先端
には下ベルト用の鼓形テールプーリ11(本明細書で
は、下ベルトテールプーリ11という)が軸支されてい
る。また、垂直フレーム4aの前面側であって、上ベル
トテールプーリ10より上方の位置には、ガイドプーリ
14が軸支され、垂直フレーム4aの後面側の上方位置
と下端位置にはガイドプーリ15,16が軸支されてい
る。そして、上ベルト7は、上方から下方へ導かれた復
路の最終部分を前記ガイドプーリ14で案内されて、さ
らに上ベルトテールプーリ10に巻き掛けられ、再び上
方へ導かれている。また、下ベルト8は復路の最終部分
近傍を前記ガイドプーリ15,16で案内され、傾動フ
レーム9の基端から先端へ導かれ、そこで下ベルトテー
ルプーリ11に巻き掛けられ、ここで移動経路が反転し
て再度、傾動フレーム9の基端へ導かれ、前記上ベルト
テールプーリ10に巻き掛けられる。この上ベルトテー
ルプーリ10から先では2枚のベルト7,8がバラ物を
挟んで搬送する。本装置では、下ベルト8が下ベルトテ
ールプーリ11から共通の上ベルトテールプーリ10に
至る部分が、略水平になっており、この部分が、バラ物
を受け入れる受容部Eなっている。
【0014】前記受容部Eとなる下ベルト8の両側には
バラ物のこぼれ落ちを防止するスカート17が設けられ
ている。このスカート17は前記上ベルトテールプーリ
10のブラケット付近から前記下ベルトテールプーリ1
1のブラケット付近まで設けるのが好ましく、また、こ
のスカート17は傾動フレーム9と垂直搬送部4の相対
角度が変化すると上・下ベルトテールプーリ10,11
間の距離が変るので、蛇腹式または伸縮式にして距離の
変化に対応できるようにするのが好ましい。
【0015】前記傾動フレーム9の前方部下方には正面
視U字状の支持フレーム18が取付けられ、この支持フ
レーム18には旋回フレーム(ターンテーブル)20の
回転軸が支持フレーム18の取付面に対して垂直に取付
けられている。また、この旋回フレーム20の旋回用ア
クチュエータとしてのモータ21が前記支持フレーム1
8に取付けられている。そして、旋回フレーム20から
立上げた図示しない支柱によってホッパー19が支持さ
れ、このホッパー19は前記受容部Eとなる下ベルト8
の上方であって、バケットホイールフィーダ6Aの真上
に回動してきたバケット32からバラ物を受け取る位置
に設けられている。
【0016】前記バケットホイールフィーダ6Aは、ホ
イール31と、該ホイール31の外周に取付けられた多
数のバケット32と、リブ33でホイール31の中心に
固定されたボス34と、該ボス34に固定された回転軸
35とから構成されている。そして、前記回転軸35は
ブラケットを介して前記旋回フレーム20上に軸支され
ている。このバケットホイールフィーダ6Aを回転駆動
するアクチュエータとして、モータ36が前記支持フレ
ーム18に取付けられ、そのモータ36の主軸と前記回
転軸35とを例えば傘歯車で噛み合わせている。したが
って、このモータ36を駆動すると、バケットホイール
フィーダ6Aは矢印R方向に回転し、バケット32でバ
ラ物を掻取ることができる。バケット32で掻取られた
バラ物は、バケット32が上方位置に回転してきたと
き、下方に落下してホッパー19に受入れられ、さらに
受容部Eの下ベルト8上に供給される。そして、このバ
ラ物は、上下ベルト7,8の走行につれて、上ベルトテ
ールプーリ10の下方に進み、ここで図4に示すよう
に、2枚の上下ベルト7,8間に挟まれ、垂直搬送部4
内を上方に運ばれていく。
【0017】上記の構成の本実施例において、傾動フレ
ーム9は傾動シリンダ13で矢印A方向に垂直面内で傾
動させることができ、この結果、バケットホイールフィ
ーダ6Aが同様に傾動する。この傾動角は本実施例で
は、傾動シリンダ13のストロークにより規定され、上
方に10°、下方に15°であるが、傾動用アクチュエ
ータの構造によっては、バケット32と垂直搬送部4が
干渉しない範囲で、傾動角をより増大することが可能で
ある。そして、本実施例においては、図6に示すよう
に、垂直搬送部4が内側(図8に示すブーム3の後端方
向)に25゜傾斜したとき、傾動シリンダ13を縮めて
傾動フレーム9を上方に10°傾動させると、バケット
ホイールフィーダ6Aの鉛直線に対する傾斜角は15°
に抑えられ、バケット32による掻取り効率はほとんど
低下しないですむ。また、図7に示すように、垂直搬送
部4が外側(図8に示すブーム3の先端方向)に25゜
傾斜したとき、傾動シリンダ13を伸長させて傾動フレ
ーム9を下方に25゜傾動させると、バケットホイール
フィーダ6Aは鉛直に位置し、バラ物の掻取りを完全に
行うことができる。
【0018】そして、前記旋回フレーム20をモータ2
1で水平面内で旋回させると、図5に示すように、バケ
ットホイールフィーダ6Aは矢印B方向、すなわち左右
に15゜ずつ旋回する。この旋回角度はバケット32が
傾動フレーム9や垂直搬送部4等の他の構成部材と干渉
しない範囲に規制されているが、干渉が生じない範囲
で、任意に増大してもよい。このバケットホイールフィ
ーダ6Aの旋回によって、図8に示すブーム3を旋回さ
せた場合の掘削幅Wを広げることができるので、掻取り
効率を高めることができる。また、船艙の壁に対してで
きるだけ平行に近づけやすいので、隅部での掻取りもバ
ラ物の残量を少なくすることができる。
【0019】つぎに、本発明の他の実施例として、バケ
ットフィーダにバケットチェーンフィーダ6Bを用いた
アンローダを説明する。本実施例におけるベルト式アン
ローダの走行フレーム1、旋回台2、ブーム3、垂直搬
送部4は図8の前記実施例と同様である。以下、図9〜
14に基づき、その詳細を説明する。図9は掻取り部5
の一部破断側面図、図10は掻取り部5の一部破断正面
図、図11はバケットチェーンフィーダ6Bの旋回動作
を示す説明図、図12はバケットの掻取り動作の一例の
説明図、図13〜14はバケットチェーンフィーダ6B
の傾動動作を示す説明図である。
【0020】図9〜10において、傾動フレーム9、傾
動シリンダ13は、先の実施例と同様である。したがっ
て、本実施例においても、傾動フレーム9を上下に傾動
させることができる。そして、上・下ベルトテールプー
リ10,11、上・下ベルト7,8、スカート17等の
主要部品の構成、取付位置等は図1〜3の実施例と同様
であるので、同一部品に同一符号を付して説明を省略す
る。
【0021】前記傾動フレーム9の下面には旋回フレー
ム(ターンテーブル)20が旋回自在に取付けられ、モ
ータ21で旋回するようになっている。そして、旋回フ
レーム20の下面には、バケットチェーンフィーダ6B
のフィーダフレーム41が取付けられている。このフィ
ーダフレーム41は正面視でU字状の部材であり、その
両端頂部はホッパー取付フレーム42で連結され、ホッ
パー19はこの取付フレーム42に結合されている。そ
して、フィーダフレーム41の両端頂部にはチェーンス
プロケット44,45がそれぞれ2列に軸支され、フィ
ーダフレーム41の下方には伸縮ビーム43を取付け、
その両端にチェーンスプロケット46,47がぞれぞれ
2列に軸支されている。そして、2列の各チェーンスプ
ロケット44,45,46,47に2列のチェーン48
が掛け廻され、このチェーン48に多数のバケット49
が取付けられている。前記チェーン48を循回駆動する
ため前記チェーンスプロケット44の支軸には減速機付
モータ51が連結されている。
【0022】前記伸縮ビーム43は入れ子式のビームを
油圧シリンダ等で伸縮させるもの、または油圧シリンダ
自体で構成され、2個のチェーンスプロケット46,4
7間の間隔を長短に調整できるようになっている。図1
0はチェーンスプロケット46,47間が最大に離間し
た状態であり、チェーン48は垂れ下がらずに張ってい
る。前記伸縮ビーム43を縮小させると図12に示すよ
うにチェーンスプロケット46,47間の距離が縮ま
り、チェーン48の中間部分が垂れ下がる。このように
するとバケット49を船底に接触させ、かつ船底を傷付
けることなく、バラ物をすくい取れるので、効率的な底
ざらえが行える。
【0023】上記のようにしてバケット49で掻取られ
たバラ物は、バケット49が上方位置に回転してきたと
き、下方に落下してホッパー19に受入れられ、さらに
受容部Eの下ベルト8上に供給される。そして、このバ
ラ物は、上下ベルト7,8の走行につれて、上ベルトテ
ールプーリ10の下方に進み、ここで2枚の上下ベルト
7,8間に挟まれ、垂直搬送部4内を上方に運ばれてい
く。
【0024】上記の構成の本実施例においても、傾動フ
レーム9を傾動シリンダ13で矢印A方向に垂直面内で
傾動させることができるので、バケットチェーンフィー
ダ6Bを同様に傾動させることができる。したがって、
本実施例においても、図13に示すように、垂直搬送部
4が内側(図8に示すブーム3の後端方向)に25゜傾
斜したとき、傾動シリンダ13を縮めて傾動フレーム9
を上方に10゜傾動させると、バケットチェーンフィー
ダ6Bの鉛直線に対する傾斜角は15°に抑えられ、バ
ケット49による掻取り効率はほとんど低下しないです
む。また、図14に示すように、垂直搬送部4が外側
(図8に示すブーム3の先端方向)に25°傾斜したと
き、傾動シリンダ13を伸長させて傾動フレーム9を下
方に25゜傾動させると、バケットチェーンフィーダ6
Bは鉛直に位置し、バラ物の掻取りを完全に行うことが
できる。
【0025】そして、前記旋回フレーム20をモータ2
1で水平面内で旋回させると、図11に示すように、バ
ケットチェーンフィーダ6Bは矢印B方向、すなわち左
右に15゜ずつ旋回する。したがって、図8に示すブー
ム3を旋回させた場合と同様に掘削幅Wを広げることが
できるので、掻取り効率を高めることができる。また、
船艙の壁にできるだけ平行に近づけうることも同様であ
る。
【0026】なお、前記二実施例において、上・下ベル
ト7、8はいずれも平ベルトを用いたが、これを桟付ベ
ルトに変えてもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明では、常にバケットホイ
ールフィーダを鉛直姿勢に近づけ得るのでバケットによ
る扱物の掻取り効率を高く維持でき、アンローダのブー
ムを旋回させる場合掘削幅を広くして荷揚げ効率を高
たり、船艙の壁面に対し平行に位置させてバラ物の残
量を少なくできる。さらに、下ベルトテールプーリと上
ベルトテールプーリ間で略水平に延びた下ベルトに向け
て上方からバラ物を供給するので、構造が簡単でありな
がら、供給洩れが生じにくいという利点を奏する。請求
項2の発明によれば、U字状の支持フレームを用いたた
め、シンプルで頑丈な構成となる。 請求項3の発明で
は、常にバケットフィーダを鉛直姿勢に近づけ得るので
バケットによる扱物の掻取り効率を高く維持でき、アン
ローダのブームを旋回させる場合に、掘削幅を広くして
荷揚げ効率を高めたり、船艙の壁面に対し平行に位置さ
せてバラ物の残量を少なくできる。さらに、下ベルトテ
ールプーリと上ベルトテールプーリ間で略水平に延びた
下ベルトに向けて上方からバラ物を供給するので、構造
が簡単でありながら、供給洩れが生じにくいという利点
を奏する。請求項4の発明によれば、バケットを垂れ下
がらせ、船底に接触させた状態での掻取り作業が可能と
なるので、底ざらえを効率よく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るアンローダULの掻取
り部5まわりの斜視図である。
【図2】同掻取り部5の一部破断側面図である。
【図3】同掻取り部5の一部破断正面図である。
【図4】図2の上ベルト用テールプーリまわりの正面図
である。
【図5】バケットホイールフィーダ6Aの水平面内での
旋回動作を示す説明図である。
【図6】バケットホイールフィーダ6Aの傾動動作を示
す説明図である。
【図7】バケットホイールフィーダ6Aの傾動動作を示
す説明図である。
【図8】本発明の一実施例に係るベルト式アンローダU
Lの斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例に係るアンローダの掻取り
部5の一部破断側面図である。
【図10】同掻取り部5の一部破断正面図である。
【図11】バケットチェーンフィーダ6Bの水平面内で
の旋回動作を示す説明図である。
【図12】バケットチェーンフィーダ6Bの掻取り動作
の一例の説明図である。
【図13】バケットチェーンフィーダ6Bの傾動動作を
示す説明図である。
【図14】バケットチェーンフィーダ6Bの傾動動作を
示す説明図である。
【図15】従来例Iのバケットチェーンフィーダの側面
図である。
【図16】従来例Iの問題点の説明図である。
【図17】従来例IIのバケットホイールフィーダの側
面図である。
【図18】従来例IIの問題点の説明図である。
【符号の説明】
4 垂直搬送部 5 掻取り部 6A バケットホイールフィーダ 6B バケットチ
ェーンフィーダ 7 上ベルト 8 下ベルト 9 傾動フレーム 10 上ベルトテ
ールプーリ 11 下ベルトテールプーリ 13 傾動シリン
ダ 18 支持フレーム 19 ホッパー 20 旋回フレーム 21 モータ 31 ホイール 32 バケット 35 回転軸 36 モータ 41 フィーダフレーム 43 伸縮ビーム 48 チェーン 49 バケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 67/60 - 67/62 B65G 15/14 B65G 65/00 - 65/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】起伏自在なブームと、該ブームの先端に取
    付けられ垂直面内で揺動自在な垂直搬送部とを備えたベ
    ルト式アンローダであって、 前記垂直搬送部の下端に垂直面内で傾動自在に取付けら
    れた傾動フレームと、 該傾動フレームを傾動させる傾動用アクチュエータと、 前記傾動フレームに取付けられた、水平面内で旋回する
    旋回フレームと、 該旋回フレームを旋回させる旋回用アクチュエータと、 前記旋回フレームに取付けられた、バケットを垂直面内
    で回動させてバラ物を掻取るバケットホイールフィーダ
    からなり、 前記垂直搬送部の下端部に上ベルトプーリを軸支し、 前記傾動フレームの先端部に下ベルトプーリを軸支し、 該下ベルトプーリと前記上ベルトプーリとの間で下ベル
    トを略水平に配設して該水平部分をバラ物を受け入れる
    受容部としており、 前記旋回フレームは、前記傾動フレームの先端部下部に
    設けられ、 前記バケットホイールフィーダは、前記旋回フレームに
    軸支され、前記傾動フレームの先端より突出した回転軸
    と、該回転軸の先端部にリブを介して設けられたホイー
    ルと、該ホイールの外周に取付けられた多数のバケット
    とからなり、 前記旋回フレームには、バケットホイールフィーダの回
    転駆動装置が取付けられ、 前記受容部の上方で、かつ、前記バケットからのバラ物
    を受け取る位置にホッパーが設けられ、該ホッパーは前
    記旋回フレームに支持されている ことを特徴とするベル
    ト式アンローダ。
  2. 【請求項2】前記旋回フレームは、前記傾動フレームの
    先端部下部に取付けられた正面視U字状の支持フレーム
    の取付面上面に回転自在に取り付けられており、 前記バケットホイールフィーダの回転軸は、前記旋回フ
    レーム上に回転自在に軸 支されている ことを特徴とする
    請求項1記載のベルト式アンローダ。
  3. 【請求項3】起伏自在なブームと、該ブームの先端に取
    付けられ垂直面内で揺動自在な垂直搬送部とを備えたベ
    ルト式アンローダであって、 前記垂直搬送部の下端に垂直面内で傾動自在に取付けら
    れた傾動フレームと、 該傾動フレームを傾動させる傾動用アクチュエータと、 前記傾動フレームに取付けられた、水平面内で旋回する
    旋回フレームと、 該旋回フレームを旋回させる旋回用アクチュエータと、 前記旋回フレームに取付けられた、バケットを垂直面内
    で回動させてバラ物を掻取るバケットチェーンフィーダ
    とからなり、 前記垂直搬送部の下端部に上ベルトプーリを軸支し、 前記傾動フレームの先端部に下ベルトプーリを軸支し、 該下ベルトプーリと前記上ベルトプーリとの間で下ベル
    トを略水平に配設して該水平部分をバラ物を受け入れる
    受容部としており、 前記旋回フレームは、前記傾動フレームの先端部下部に
    設けられ、 前記バケットチェーンフィーダは、前記旋回フレームに
    取付けられ正面視U字状のフィーダフレームと、該フィ
    ーダフレームに軸支された複数のチェーンスプロケット
    と、該チェーンスプロケットに巻掛けられた多数のバケ
    ットを取り付けたチェーンとからなり、 前記フィーダフレームには、前記チェーンを循回駆動す
    る循回駆動装置が取付けられ、 前記受容部の上方で、かつ、前記バケットからのバラ物
    を受け取る位置にホッパーが設けられ、該ホッパーは前
    記フィーダフレームに支持されている ことを特徴とする
    ベルト式アンローダ。
  4. 【請求項4】前記フィーダフレームの下方に伸縮ビーム
    が取付けられ、該伸縮ビームの両端にそれぞれチェーン
    スプロケットが軸支されており、前記フィーダフレーム
    の両端頂部に軸支された他のチェーンスプロケットと共
    に前記チェーンを巻掛けていることを特徴とする請求項
    記載のベルト式アンローダ。
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