JP2602445Y2 - バケットホイール式ばら物搬出装置 - Google Patents

バケットホイール式ばら物搬出装置

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JP2602445Y2
JP2602445Y2 JP1993055239U JP5523993U JP2602445Y2 JP 2602445 Y2 JP2602445 Y2 JP 2602445Y2 JP 1993055239 U JP1993055239 U JP 1993055239U JP 5523993 U JP5523993 U JP 5523993U JP 2602445 Y2 JP2602445 Y2 JP 2602445Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉱石や石炭などのば
ら物を船倉から陸揚げしたり、陸上の貯炭プール(ヤー
ドともいう)から払い出したりするための、バケットホ
イール式ばら物搬出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陸揚げ用のばら物搬出装置に、バケット
ホイール式連続アンローダがある。従来の一般的な連続
アンローダでは、図7に示すように、ブーム51の先端
に取り付けられる垂直アーム52の下端部に、支持フレ
ーム53が固設され、垂直アーム52の上部よりその内
部を通し支持フレーム53の下端部にかけ、ボックスコ
ンベヤ(桟付きコンベヤ)ベルト54がプーリ55を介
して循環可能に配設されている。支持フレーム53内に
は、多数のバケット56aを一定の間隔で円周方向に配
したバケットホイール56が、コンベヤベルト54に隣
接して回転可能に軸支されている。各バケット56aが
下方位置でばら物を掬い上げたのち、上方位置へ回転し
た状態でバケット56a内のばら物が落下するが、この
ばら物をコンベヤベルト54へ誘導するシュート57
が、バケットホイール56とコンベヤベルト54との間
に設けられている。また、垂直アーム52は、中間位置
で上下に分割されたうえ、ブーム51側に固定される上
部側アーム52aに対して下部側アーム52bが水平方
向に揺動自在に連結され、上下のアーム52a・52b
間に介設された油圧シリンダ58によって下部側アーム
52bが前後方向に揺動されるようになっている。な
お、このとき、支持フレーム53も下部側アーム52b
と一体的に揺動する。
【0003】その他の先行技術として、実公平3−12
749号公報に記載の連続アンローダがある。この装置
は、L字状掘削部から垂直なエレベータポストの上部に
至る循環式のバケットエレベータを備え、前記掘削部を
平行リンク機構を介して支持するとともに、平行リンク
機構のリンク枢着ピンに取り付けた角度検出器で検出さ
れる角度に応じてブーム先端に支持される前記エレベー
タポストを昇降させることによって、掘削部が常に同一
レベルで水平に移動できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来のバケッ
トホイール式連続アンローダあるいは上記公報に記載の
装置では、次のような不都合がある。
【0005】一般的なばら物輸送船は、ホールド(船
倉)の広さに比べてハッチ開口部が狭い(図6参照)た
め、ホールド内に収納されているばら物を陸揚げすると
きに、バケットホイールの付いた支持フレームを備えた
下部側アーム(前者)あるいはL字状掘削部(後者)を
可能な限り揺動させて、ホールドの奥まで払い出す必要
がある。
【0006】 しかし前者の場合には、下部側アーム
52bの傾斜(揺動)に応じて支持フレーム53も傾斜
するため、下部側アーム52bの傾斜角度が大きくなる
と、シュート57の傾斜角度が減少し、ばら物がシュー
ト57内に詰まったり、付着したりして、ボックスコン
ベヤ54へばら物が円滑に誘導されなくなる。つまりバ
ケットホイール56からボックスコンベヤ54へのばら
物の乗り継ぎ部分の処理に問題が生じる。この下部側ア
ーム52bの傾斜角度の限界は、通常、20゜程度であ
るため、ホールド内のばら物を残らず切り出すことが難
かしく、一般的には補助機械が併用されている。
【0007】 後者の場合には、L字状掘削部の傾斜
角度が制限されることはないが、バケットチェーンでバ
ケットを水平に移動させたのち、上方への方向転換部で
ばら物を掬い込む構造であるために、バケットホイール
に比べて掘削能力が低く、払い出し効率が悪い。しか
も、バケットによるばら物の掘削とばら物の垂直方向の
搬送との両方を、垂直アーム上部の共通の駆動スプロケ
ットによって行うので、駆動装置に大きな駆動力を要す
る。
【0008】この考案は上述の点に鑑みなされたもの
で、補助機械を併用することなく、ホールドやヤードな
どに貯留されているばら物を隅々まで残すことなく搬出
でき、掘削効率に優れたバケットホイール式ばら物搬出
装置を提供することを第1の目的としている。
【0009】また、ホールドからばら物を搬出する際
に、たとえばばら物の搬出に伴って船の重量が軽くなっ
て波の影響を受け易くなり船体が浮上して装置を突き上
げることがあるが、このような場合に船体の突き上げ力
を緩和し、装置の破損を防止することができるバケット
ホイール式ばら物搬出装置を提供することを第2の目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した第1および第2
の目的を達成するために本考案のバケットホイール式ば
ら物搬出装置は、a)鉱石や石炭などのばら物を船倉や陸
上の貯留場所などから搬出するためのバケットホイール
式ばら物搬出装置において、b)ブーム先端に支持され、
水平旋回可能な垂直アームに、平行リンク機構の上端を
ピン結合して油圧シリンダにて上下動可能に構成すると
ともに、この平行リンク機構の下端を水平フレームにピ
ン結合し、c)この水平フレーム下面の前後方向のほぼ中
央に、下端を前方へ向けて屈曲させその下端部に無端垂
直コンベヤベルトのプーリを軸着した支持フレームの上
端部近傍を、前後方向へ揺動自在に枢着し、d)前記プー
リと前記垂直アームに設けたプーリとの間に、前記垂直
コンベヤベルトを巻き掛け、e)前記支持フレーム内に、
前記垂直コンベヤベルトに隣接させてバケットホイール
の回転中心部を軸着し、このバケットホイール上部のば
ら物排出部の下方より前記垂直コンベヤベルトに向け下
向きに傾斜させてシュートを設けるとともに、このシュ
ートの投入口にはスクリーンを取り付け、このスクリー
ンによって除去された大塊を収集するストーンボックス
を前記支持フレームに設け、f)前記水平フレームの後端
部と前記支持フレームの上端部付近との間に、ダンパー
などの衝撃緩衝器を介設し、g)前記支持フレームの上端
面が自重により前記水平フレームの下面後端部付近に当
接するようにし、h)上記の構成により、前記支持フレー
ムに自重によって前記ピンを中心に前記支持フレームを
特定方向(つまり、支持フレームの前方へ向けて屈曲さ
せた下端部を下向き)に回転させるモーメントが作用
し、支持フレームの上端面が前記水平フレームの後部下
面に当接することにより、前記平行リンク機構の一対の
リンクアームを前方へ揺動させても前記水平フレームが
常に水平に保持され、前記支持フレームの姿勢が常に一
定で、支持フレーム上に配置されているバケットホイー
ル、シュートおよび垂直コンベヤベルトの相対的な位置
関係ならびにシュートの傾斜角度が常に一定に保持され
るようにしている。
【0011】
【0012】請求項記載のように、前記垂直アームを
上下に分割して、下部側のアームの上端を上部側アーム
の下端に前後方向に揺動自在に連結し、前記平行リンク
機構の垂直方向の一方のリンクアームを前記下部側アー
ムで構成することができる。
【0013】
【作用】上記の構成を有する本考案のバケットホイール
式ばら物搬出装置によれば、バケットホイールを回転さ
せるとともに、垂直コンベヤベルトを走行循環させた状
態で、ホールド内などのばら物上に垂直アームとともに
支持フレームのバケットホイールを降ろすとともに油圧
シリンダを伸縮することで、平行リンク機構の下端の水
平フレームが水平状態を保ったまま前後方向に揺動され
る。これにより、水平フレームに上面が当接する支持フ
レームの姿勢が一定に保たれ、この支持フレームに装着
されたバケットホイール、シュートおよび垂直コンベヤ
ベルトの間の相対的な位置関係ならびにシュートの傾き
が常に一定に保持される。したがって、平行リンク機構
の垂直方向の一対のリンクアームが、鉛直状態からたと
えば45゜あるいはそれ以上前方へ傾斜した状態になっ
ても、各バケットからばら物がシュートを介して斜め下
方の垂直コンベヤベルト内にスムーズに投入される。そ
して、ばら物は垂直コンベヤベルトで垂直アームの上部
へ搬送されることになる。つまり、各バケットにより払
い出されるばら物は、バケットの回転に伴ってバケット
ホイールの上部へ運ばれたときに、バケットから排出さ
れ、まずシュート内に投入され、このシュートを通して
ボックスコンベヤベルトの各ボックスへ順次投入され垂
直アームの上部へ搬送されるが、ばら物内に含まれてい
る大きな石などは、スクリーンで選別されてシュート内
への投入が阻止され、スクリーン上を通ってストーンボ
ックス内へ収集される。
【0014】また、平行リンク機構の垂直方向の一対の
リンクアームを前方あるいは後方へ傾斜させた際に、そ
の傾斜角度に応じてブームの先端側を傾斜させることに
よりバケットホイールの下部をばら物上でほぼ水平に移
動させたり、あるいは垂直アームをその鉛直軸周りに回
転させることによりバケットホイールを鉛直軸周りに旋
回させたりすることによって、ホールド内の隅々までば
ら物を残らず搬出することができる。
【0015】さらに、ホールド内のばら物を搬出するの
に伴って、たとえ船体が急に浮上してバケットホイール
の下部を突き上げたとしても、水平フレームに対し支持
フレームがその枢支点を中心にして前方へ揺動したとき
に、衝撃緩衝器によって支援され、より速やかに衝撃力
を防ぐとともに、とくに水平フレームと支持フレームと
の間の面接触箇所における破損が防止されるうえ、水平
フレームや支持フレーム以外の装置の各構成部材に対し
ても、衝撃力が作用することがない。
【0016】請求項記載の装置によれば、平行リンク
機構の一方の垂直リンクアームを下部側垂直アームで兼
用するので、構成部材が削減されて構造が簡素化され
る。
【0017】
【実施例】以下、この考案のバケットホイール式ばら物
搬出装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本実施例にかかる連続アンローダの
左側面図、図2は正面図、図3は背面図、図4は図1の
A−A線断面図、図5は図1のB−B線断面図、図6は
図1の連続アンローダの全体図である。
【0019】図6に示すように、岸壁31に沿って敷設
された一対の軌道32上に、門形の台車33が走行可能
に載置されている。台車33の中央部には塔体34が立
設され、この塔体34の上端にブラケット35を介して
ブーム36が起伏自在に枢着されている。またブーム3
6の基端(後端)側は、後方に延設され、その端部にカ
ウンターウエイト37が取り付けられている。ブーム3
6の先端(前端)部には、円筒体からなる垂直アーム1
の上部が取り付けられている。
【0020】すなわち、ブーム36の先端には水平リン
グ体38の一端がブラケット39を介して枢着され、こ
の水平リング体38に対し垂直アーム1の上部がベアリ
ング部材(図示せず)を介して回動自在に装着されてい
る。水平リング体38の上面には回転フィーダ40が装
着され、この回転フィーダ40により垂直アーム1はそ
の中心軸線周りに回転する。また、水平リング体38と
塔体34の上端との間は平行リンク機構41によって連
結され、この平行リンク機構41の一対の横長リンク4
1a・41bのうち、下側の横長リンク41bと塔体3
4との間に起伏シリンダ42が介設されている。この構
成により、起伏シリンダ42を伸縮することで、垂直ア
ーム1が垂直状態を保ったまま昇降する。
【0021】図1〜図3に示すように、垂直アーム1は
上下方向の中間位置で上下に分割され、上部側アーム1
aの下面に下向きに固設されたブラケット2と下部側ア
ーム1bの上面に上向きに固設されたブラケット3と
が、連結ピン4により前後方向に揺動自在に枢着されて
いる。また上部側アーム1aの下面と下部側アーム1b
の上面との間に、図5のように前後にそれぞれ2本ずつ
の油圧シリンダ5・6が介設されている。さらに上部側
アーム1aの下面と下部側アーム1bの上面の間の中心
部は、筒状の屈曲部カバー7で接続されている。
【0022】下部側アーム1bの下面に、図2・図3の
ように正面又は背面から見て門形の吊持フレーム8の上
面が固設されている。この吊持フレーム8の上面には、
図4のように垂直アーム1の断面形状に対応する円形の
開口8aが開設されている。側方より見て(図1のよう
に)略三角形で、正面より見て(図1のように)門形
で、上方より見て(図4のように)五角形の枠体状の水
平フレーム9がその両側脚部9aの下端部で、吊持フレ
ーム8の両側脚部8bの下端部に連結ピン11によりそ
れぞれ枢着されている。また、上部側アーム1aのブラ
ケット2・2間に跨がってブラケット12が固設され、
このブラケット12の前端部と水平フレーム9の前端部
とに、縦長リンクアーム13の上下両端部が連結ピン1
4、15でそれぞれ枢着されることにより、平行リンク
機構10が構成されている。すなわち、連結ピン4と連
結ピン11の間の鉛直方向の距離は、連結ピン14・1
5間の縦長リンクアーム13の長さに等しくなるように
設定されている。この構成にて、たとえば前側の油圧シ
リンダ5を収縮するとともに、後側の油圧シリンダ6を
伸長することによって下部側アーム1bを前方へ揺動さ
せたとしても、水平フレーム9は水平に保持されること
になる。
【0023】側方より見て(図1のように)下端部が前
方へ屈曲した“像の鼻”のような形状で、図3に示すよ
うに幅方向の円柱状フレーム本体17aの上面両側に前
方へ向け張出する吊持片17bを備え、フレーム本体1
7aの下面にバケットホイール支持用の一対の支持部材
17c・17dとボックスコンベヤ支持用の支持部材1
7eとをそれぞれ備えた支持フレーム17が、両側の吊
持片17bで吊持フレーム8の両側脚部8bの下端部に
前記連結ピン11で前後方向に揺動自在に枢着されてい
る。また支持フレーム17は、図3のようにフレーム本
体17aの上面の両側部より上方に延設された当接部材
17f・17gを備えている。そして、水平フレーム9
の後端中央部と支持フレーム17の後端中央部の間に、
図1・図3のように衝撃緩衝器としてのダンパーシリン
ダ18が介設されている。
【0024】一対の円板体の間の外周縁部に沿って多数
のバケット19aを一定の間隔で、図1のように枢着し
たバケットホイール19の中心部が、図3のように前記
支持部材17c・17dの間に回動自在に軸着され、そ
の回転軸20aの端部に装着した油圧モータ20でバケ
ットホイール19が回転する。バケットホイール19
は、前方に向け内側へ傾斜して取り付けられ、図1で時
計方向に回転する。
【0025】支持部材17dと支持部材17eとの間に
従動プーリ21が回動自在に軸着され、この従動プーリ
21と垂直アーム1の上部の駆動プーリ22(図6)と
の間に、垂直コンベヤベルトとしての無端のボックスコ
ンベヤベルト23が巻き掛けられ、図1で時計方向に回
転して循環する。また、バケットホイール19の上部下
方からプーリ21上のボックスコンベヤベルト23に向
け、シュート24が下向きに傾斜させて配設されてい
る。シュート24の投入口には、大きい塊のばら物を除
去するためのスクリーン25が取り付けられるととも
に、このスクリーン25によって除去された大塊を収集
するストーンボックス26が、支持部材17eの外側面
に固設されている。
【0026】上記の構成により、支持フレーム17に
は、その自重(シュート24等を含む)によって連結ピ
ン11を中心に支持フレーム17を図1において反時計
方向に回転させるモーメントが作用し、前記当接部材1
7f・17gの上面が水平フレーム9の後部下面に当接
する。これにより、水平フレーム9は、上記したとおり
下部側アーム1bを前方へ揺動させても常に水平フレー
ム9が水平に保持されているので、支持フレーム17の
姿勢も常に変化せず、したがって支持フレーム17上に
配置されているバケットホイール19、シュート24お
よびボックスコンベヤベルト23の相対的な位置関係な
らびにシュート24の傾斜角度は、常に一定に保持され
ることになる。
【0027】さて、上記した構成からなる本実施例の連
続アンローダは、たとえば図6に示す鉱石輸送船Sのホ
ールドH内から鉱石Tを荷揚げする場合に、以下のよう
に動作して荷役作業を行う。
【0028】 起伏シリンダ42によりブーム36の
先端を上方に傾動させて、ホールドHのハッチの開口部
Kの上方に垂直アーム1を移動させたのち、起伏シリン
ダ42によりブーム36の先端を下方に傾動させて垂直
アーム1の下端のバケットホイール19をハッチ開口部
KからホールドH内の鉱石T上に降下させる。
【0029】 油圧モータ20によりバケットホイー
ル19を回転させるとともに、駆動プーリ22によりボ
ックスコンベヤベルト23を走行循環させた状態で、鉱
石T上にバケットホイール19の下部のバケット19a
を押し付け、回転する各バケット19aで鉱石Tを掘削
するようにして払い出す。各バケット19aにより払い
出される鉱石Tは、バケット19aの回転に伴ってバケ
ットホイール19の上部へ運ばれたときに、バケット1
9aから排出される。そして、まずシュート24内に投
入され、このシュート24を通してボックスコンベヤベ
ルト23の各ボックスへ順次投入されていく。なお、鉱
石T内に含まれている大きな石などは、スクリーン25
で選別されてシュート24内への投入が阻止され、スク
リーン25上を通ってストーンボックス26内へ収集さ
れる。
【0030】 ホールドH内の鉱石T上に挿入された
バケットホイール19を移動するには、a)垂直アーム1
をその中心軸線周りに回転させることで、バケットホイ
ール19を水平に旋回させる方法、b)上下のアーム1a
・1b間の前後の油圧シリンダ5・6を伸縮し、上部側
アーム1aに対し下部側アーム1bが連結ピン4を中心
にして前後方向に傾動させることで、バケットホイール
19を前方あるいは後方に揺動させる方法、c)前記b)の
方法によってバケットホイール19を前方あるいは後方
へ揺動させる際に、その揺動角度に応じてブーム36の
先端側を起伏シリンダ42によって上方又は下方へ傾斜
させることで、バケットホイール19を鉱石T上でほぼ
水平に移動させる方法があるので、これらの方法を適宜
用いることによってホールドH内の隅々へバケットホイ
ール19を移動させ、鉱石Tを隅々まで残らず搬出する
ことができる。
【0031】ところで、本実施例の連続アンローダによ
ると、上記したとおり下部側アーム1bを前後方向へ揺
動した場合に、下端の水平フレーム9が平行リンク機構
10によって水平状態を保ったまま前後方向に揺動され
るから、水平フレーム9に上面が当接する支持フレーム
17の姿勢も一定に保たれ、この支持フレーム17に装
着されたバケットホイール19、シュート24およびボ
ックスコンベヤベルト23の相対的な位置関係なども常
に一定に保持されるから、下部側のアーム1bが鉛直軸
に対してたとえば45゜あるいはそれ以上前方へ傾斜し
ても、バケットホイール19の下部に回転してきた各バ
ケット19aで払い出した鉱石Tを、シュート24を介
してボックスコンベヤベルト23のボックス内に確実か
つスムーズに投入することができる。
【0032】また、ホールドH内の鉱石Tを搬出するの
に伴って船の重量が軽くなったり、あるいは船が大きな
横波を受けたりして船が急浮上してバケットホイール1
9の下部を突き上げた場合には、水平フレーム9に対し
て支持フレーム17が連結ピン11を中心にし前方へ揺
動するので、バケットホイール19などに大きな衝撃力
が直接的に作用するのが防止される。しかも、本例の連
続アンローダでは、支持フレーム17が前方へ揺動する
ときに、その回転力の一部がダンパーシリンダ18で支
援され、より速やかに衝突力を防ぐとともに、支持フレ
ーム17が自重で元の状態に戻るとき、すなわち後方へ
揺動するときに、支持フレーム17の回転力がダンパー
シリンダ18で吸収されるので、水平フレーム9に対し
支持フレーム17の当接部材17f・17gが接触する
ときの接触力も緩和され、面接触箇所における損傷等が
確実に防止される。
【0033】以上、本考案のバケットホイール式ばら物
搬出装置の一例を示したが、下記のように実施すること
もできる。
【0034】(a) 本考案は陸揚げ用の連続アンローダの
ほか、たとえば陸上のヤードに野積みした石炭などを払
い出すためのリクレーマなどに適用することができる。
【0035】(b) 平行リンク機構10の縦長リンクアー
ム13と対をなす側の縦長リンクアームを下部側アーム
1bで構成したが、別個に設けた縦長リンクアームをそ
の下端を水平フレーム9に枢着することによって平行リ
ンク機構することができる。ただし、この構成を採用す
る場合には、水平フレーム9に支持フレーム17を枢着
する連結ピンに、平行リンク機構10の連結ピン11を
共用することができなくなる。
【0036】(c) 衝撃緩衝器にはダンパーシリンダ18
以外の手段、たとえばスプリング形式のダンパーを用い
ることができる。
【0037】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように、
この考案のバケットホイール式ばら物搬出装置には、次
のような優れた効果がある。
【0038】(1) 下部にバケットホイールを備えたアー
ムを90゜以下の任意の角度に傾動しても、バケットホ
イールからシュートを介して垂直コンベヤベルトへばら
物を確実に投入して搬送できるので、ばら物輸送船など
のホールドの広さに比べて狭いハッチ開口部からバケッ
トホイールを挿入して荷役作業を行う場合にも、補助機
械を併用せずにホールド内のばら物を隅々まで残らず搬
出することができる。
【0039】(2) また、荷役作業中に船体が急に浮上し
てバケットホイールの下部を突き上げることがあって
も、水平フレームに対し支持フレームがその枢支点を中
心にして前方へ揺動したときの回転力が衝撃緩衝器によ
って支援されるため、とくに水平フレームと支持フレー
ムとの間の面接触箇所における損傷が防止される。
【0040】(3) 請求項記載の装置では、平行リンク
機構の一方の垂直リンクアームが下部側垂直アームで兼
用されるので、構成部材が削減されて構造が簡素化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である連続アンローダを示す
左側面図である。
【図2】図1の連続アンローダの正面図である。
【図3】図1の連続アンローダの背面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】図1の連続アンローダの全体図である。
【図7】図7(a)は従来の一般的な連続アンローダの左
側面図、図7(b)は図7(a)の連続アンローダの一部正
面図である。
【符号の説明】
1 垂直アーム 1a 上部側アーム 1b 下部側アーム 4・11・14・15 連結ピン 5・6 油圧シリンダ 9 水平フレーム 10 平行リンク機構 13 縦長リンクアーム 17 支持フレーム 19 バケットホイール 23 ボックスコンベヤベルト(垂直コンベヤベルト) 24 シュート
フロントページの続き (72)考案者 中野 隆志 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 昭61−111214(JP,A) 特開 昭57−107332(JP,A) 実開 昭62−92226(JP,U) 実開 昭59−142234(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 65/00 - 65/28 B65G 67/60

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱石や石炭などのばら物を船倉や陸上の
    貯留場所などから搬出するためのバケットホイール式ば
    ら物搬出装置において、 ブーム先端に支持され、水平旋回可能な垂直アームに、
    平行リンク機構の上端をピン結合して油圧シリンダにて
    上下動可能に構成するとともに、この平行リンク機構の
    下端を水平フレームにピン結合し、 この水平フレーム下面の前後方向のほぼ中央に、下端を
    前方へ向けて屈曲させその下端部に無端垂直コンベヤベ
    ルトのプーリを軸着した支持フレームの上端部近傍を、
    前後方向へ揺動自在に枢着し、 前記水平フレームの後端部と前記支持フレームの上端部
    付近との間に、ダンパーなどの衝撃緩衝器を介設し、 前記プーリと前記垂直アームに設けたプーリとの間に、
    前記垂直コンベヤベルトを巻き掛け、 前記支持フレーム内に、前記垂直コンベヤべルトに隣接
    させてバケットホイールの回転中心部を軸着し、このバ
    ケットホイール上部のばら物排出部の下方より前記垂直
    コンベヤベルトに向け下向きに傾斜させてシュートを設
    けるとともに、このシュートの投入口にはスクリーンを
    取り付け、このスクリーンによって除去された大塊を収
    集するストーンボックスを前記支持フレームに設け、 前記支持フレームの上端面が自重により前記水平フレー
    ムの下面後端部付近に当接するようにし、 上記の構成により、前記支持フレームに自重によって前
    記ピンを中心に前記支持フレームを特定方向に回転させ
    るモーメントが作用し、支持フレームの上端面が前記水
    平フレームの後部下面に当接することにより、前記平行
    リンク機構の一対のリンクアームを前方へ揺動させても
    前記水平フレームが常に水平に保持され、前記支持フレ
    ームの姿勢が常に一定で、支持フレーム上に配置されて
    いるバケットホイール、シュートおよび垂直コンベヤベ
    ルトの相対的な位置関係ならびにシュートの傾斜角度が
    常に一定に保持されるようにしたことを特徴とするバケ
    ットホイール式ばら物搬出装置。
  2. 【請求項2】 前記垂直アームを上下に分割して、下部
    側のアームの上端を上部側アームの下端に前後方向に揺
    動自在に連結し、前記平行リンク機構の垂直方向の一方
    のリンクアームを前記下部側アームで構成した請求項1
    記載のバケットホイール式ばら物搬出装置。
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