JPH076090U - 船舶の荷下ろし装置 - Google Patents
船舶の荷下ろし装置Info
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- JPH076090U JPH076090U JP4138993U JP4138993U JPH076090U JP H076090 U JPH076090 U JP H076090U JP 4138993 U JP4138993 U JP 4138993U JP 4138993 U JP4138993 U JP 4138993U JP H076090 U JPH076090 U JP H076090U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 積荷の荷下ろしに熟練したクレーン運転士が
要らず、短時間で荷下ろしができ、荷下ろし時のグラブ
バケットの衝突による事故を低減できる船舶の荷下ろし
装置を提供する。 【構成】 船倉11の開口部11aに設けられたガイド
レール13と、ガイドレール13上の移動台車12と、
移動台車12に設けられた昇降ウインチ26および開閉
ウインチ28により吊下されて船倉11内の積荷24を
掬い取る幅広のグラブバケット25を有するクレーン2
0と、移動台車12に設けられて、グラブバケット25
内の積荷24を受け取ると共に複数の排出口61に振動
フィーダ62が設けられた受け取りバケット60と、移
動台車12に設けられて、クレーン20を積荷24の掬
い取り位置aから受け渡し位置bまで回動させる回動機
構22と、受け取りバケット60内の積荷24を陸揚げ
コンベア63、65、66に移送する移送装置64とを
備えた。
要らず、短時間で荷下ろしができ、荷下ろし時のグラブ
バケットの衝突による事故を低減できる船舶の荷下ろし
装置を提供する。 【構成】 船倉11の開口部11aに設けられたガイド
レール13と、ガイドレール13上の移動台車12と、
移動台車12に設けられた昇降ウインチ26および開閉
ウインチ28により吊下されて船倉11内の積荷24を
掬い取る幅広のグラブバケット25を有するクレーン2
0と、移動台車12に設けられて、グラブバケット25
内の積荷24を受け取ると共に複数の排出口61に振動
フィーダ62が設けられた受け取りバケット60と、移
動台車12に設けられて、クレーン20を積荷24の掬
い取り位置aから受け渡し位置bまで回動させる回動機
構22と、受け取りバケット60内の積荷24を陸揚げ
コンベア63、65、66に移送する移送装置64とを
備えた。
Description
【0001】
本考案は、船舶の荷下ろし装置に係り、さらに詳しくは、砂や砂利などの積荷 の荷下ろしに熟練したクレーン運転士が要らず、また短時間で荷下ろしができ、 さらには荷下ろし時におけるグラブバケットの衝突による事故が低減できる船舶 の荷下ろし装置に関する。
【0002】
砂利運搬船には、一般に船倉内の砂利を陸揚げする荷下ろし装置を搭載してお り、従来の荷下ろし装置としては、水平方向への旋回および垂直方向への回動が 可能なブームの先からワイヤによりグラブバケットを昇降可能に吊り下げたもの が知られている。この荷下ろし装置は、運転士の操作によりクレーンのブームを 三次元的に移動させ、さらに昇降ワイヤによるグラブバケットの昇降操作と開閉 ワイヤによるバケットの開閉操作を行って船倉内の砂利を陸揚げするものである 。
【0003】
しかしながら、前記従来の船舶の荷下ろし装置においては、このようにブーム の旋回・垂直方向への回動や、グラブバケットの昇降および開閉という三次元的 に複雑に動くクレーンを操作できる熟練した運転士が必要であり、またグラブバ ケットが比較的小さいので、砂利を荷下ろし揚砂時間が長くなっていた。 また、グラブバケットは三次元的に移動するブームに吊下されているので、例 えば海岸に停泊している船体が波により揺動すると、これに伴ってブームに吊下 されたグラブバケットも前後左右に揺れ動き、グラブバケットを船体に衝突させ るなどして事故が発生する虞れがあるという問題点があった。 本考案はこのような事情に鑑みなされたもので、積荷の荷下ろしに熟練したク レーン運転士が要らず、また短時間で荷下ろしができ、さらには荷下ろし時にお けるグラブバケットの衝突による事故が低減できる船舶の荷下ろし装置を提供す ることを目的とする。
【0004】
前記目的に沿う請求項1記載の船舶の荷下ろし装置は、船倉上の開口部の対向 する両側部に設けられたガイドレールと、該ガイドレールに設けられた移動台車 と、該移動台車に設けられた昇降ウインチおよび開閉ウインチにより吊下されて 前記船倉内の粉または粒状の積荷を掬い取る前記船倉の開口部に応じた幅広のグ ラブバケットを有するクレーンと、前記移動台車に設けられて、前記グラブバケ ット内の積荷を受け取り、しかも下部の複数の排出口にそれぞれ振動フィーダが 設けられた多連ホッパ形の受け取りバケットと、前記移動台車に設けられて、前 記クレーンを前記移動台車の近傍の前記グラブバケットによる積荷の掬い取り位 置から前記受け取りバケット上の受け渡し位置まで回動させる回動機構と、前記 移動台車の受け取りバケットの下方に設けられて、該受け取りバケット内の積荷 を陸揚げコンベアに移送する移送装置とを備えるように構成されている。 特に、請求項2記載の船舶の荷下ろし装置は、請求項1記載の荷下ろし装置に おいて、前記移送装置は積荷を前記移動台車の側部に移送するものであり、また 前記陸揚げコンベアは、前記ガイドレールに水平に配置されて、前記移送装置か らの積荷を直接受け取る固定コンベアを有しているように構成されている。
【0005】
請求項1、2記載の船舶の荷下ろし装置においては、例えばガイドレールに沿 って移動台車を荷下ろし開始位置まで移動させ、次いで昇降ウインチにより移動 台車近傍の積荷の掬い取り位置まで回動された幅広のグラブバケットを下降させ ると共に開閉ウインチによりグラブバケットを開閉させて船倉内の積荷を掬い取 り、次いで昇降ウインチによりグラブバケットを上昇させ、それから回動機構に よりクレーンを回動させてグラブバケットを受け取りバケット上の受け渡し位置 まで移動させた後、開閉ウインチを操作してグラブバケット内の積荷を受け取り バケット内に投下する。投下された積荷は、受け取りバケットの下部の排出口か ら振動フィーダ上に落下し、振動フィーダによりほぼ一定量ずつ除々に移送装置 上に投下されて、積荷の山盛り搬送を原因とした移送装置や陸揚げコンベア上か らの積荷の落下を防ぎながら移送装置により陸揚げコンベア上に移送されて陸揚 げされる。 これらの移送装置および陸揚げコンベアによる積荷の搬送中または搬送後、回 動機構によりクレーンを積荷の掬い取り位置まで回動させ、同様にグラブバケッ トを昇降させて積荷を掬い取るといった前述の操作を荷下ろし開始位置周辺の積 荷の陸揚げが終了するまで繰り返す。 荷下ろし開始位置周辺のグラブバケットによる積荷の荷揚げが終了したら、ガ イドレールに沿って移動台車を、順次、次の荷下ろし位置まで移動させて上述の 操作を繰り返す。この場合、グラブバケットは昇降するだけで三次元的な移動は しないので、グラブバケットが船体の一部に衝突する危険性が極めて少なくなる 。また、グラブバケットによる積降ろしを除いて作業が連続的に行えるので、グ ラブバケットおよび受け取りバケットを充分な容量のものとして作業を短時間で 行える。 また、請求項2記載の船舶の荷下ろし装置において、グラブバケットから投下 された積荷は、移動台車と共にガイドレールに沿って移動する移送装置から、ガ イドレールに平行に配置された固定コンベア上に移送されるので、例えば移送装 置から固定コンベア上に積荷を連続的に移送しながら、移動台車を移動させるこ ともでき、この場合には、積荷のグラブバケットから受け取りバケットへの積荷 の投下から移送装置および陸揚げコンベアによる荷下ろしを連続的に行えるので 、荷下ろしの作業時間がさらに短縮化する。
【0006】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。なお、図において矢印F方向を船首方向、矢印R方向 を船尾方向とする。 ここに、図1は本考案の一実施例に係る船舶の荷下ろし装置の側面図、図2は 同正面図、図3は同平面図、図4は積荷の陸揚げコンベアの平面図、図5は前記 荷下ろし装置に用いられるクレーンのグラブバケットの拡大正面図、図6は前記 グラブバケットの要部拡大側面図、図7は前記グラブバケットの昇降および開閉 機構の概略説明図、図8は前記荷下ろし装置に用いられる移動台車の下部の要部 拡大正面図である。
【0007】 図1〜3に示すように、本考案の一実施例に係る船舶の荷下ろし装置10は、 船倉11上の開口部11a上を船長さ方向に移動する移動台車12を有している 。移動台車12は、開口部11aの船幅方向の両側部に設けられたガイドレール 13上を移動する枠形の台車であり、前後二対ずつのガイドレール13上を転動 する車輪14と前部だけに配置された一対のスプロケット15とが設けられてい る。スプロケット15は、ガイドレール13に平行に設けられた一対のピンラッ ク16(図8参照)にそれぞれ噛合されており、油圧モータ17によりスプロケ ット15がピンラック16上を転動することにより、ガイドレール13に沿って 移動台車12が船長さ方向に移動する。なお、ガイドレール13の両端部には、 移動台車12の図外のリミットストッパがそれぞれ配設されている。
【0008】 また、移動台車12の船首側上には作業床19が立設されており、作業床19 の船尾側の端部にはクレーン20が回動可能に設けられている。 クレーン20は、移動台車12の船尾側の端部両側にピン21aを介して回動 可能に軸着された門形の吊り部材21を有しており、作業床19の船尾側の端部 両側には船尾方向に突出する一対の架台12aが連結されており、それぞれの架 台12a上にそれぞれ回動機構の一例である一対の油圧シリンダ22が取り付け られている。ロッド22aの先端部に吊り部材21の元部付近が軸着されており 、ロッド22aを出し入れさせることにより吊り部材21がピン21aを中心に 船長さ方向に回動する。また、吊り部材21の上枠中央部には二対の滑車23( 23A、23B)が固定されている(図7も参照)。
【0009】 クレーン20は、船倉11内の積荷の一例である砂利24を掬い取る幅広のグ ラブバケット25を昇降させて、昇降位置に達したグラブバケット25を油圧シ リンダ22により掬い取り位置aから受け渡し位置bまで回動させるものであり 、グラブバケット25は船倉11の横幅よりやや短尺な長さを有しているので、 一回のグラブバケット25の昇降により開口部11aの横幅全域の砂利24を掬 い上げることができる。これにより、クレーン20に新たにグラブバケット25 の左右方向への移動機構を設ける必要がない。また、吊り部材21の長さ方向の 中央部付近の船首側面には、内面に緩衝部材としてのゴム板が敷設され、しかも 下面および船尾側面が開口されて、クレーン回動時に揺動するグラブバケット2 5を静止させる横長な緩衝ケーシング21bが横架されている。 移動台車12の船首側には、グラブバケット25を昇降させる昇降ウインチ2 6と、グラブバケット25の一対のバケット部27を開閉操作させる開閉ウイン チ28とを配置している。以下、図7を参照してこれらのウインチ26、28を 詳細に説明する。
【0010】 図7に示すように、昇降ウインチ26はシャフト30の両端部に固着された一 対のワイヤドラム29を有しており、シャフト30の中間部には、大径の歯車3 1が固着されている。歯車31には歯車32が噛合されており、歯車32には第 1のモータ33のシャフトに固着された歯車34が噛合されている。第1のモー タ33により歯車34が回転してそれぞれのワイヤドラム29に巻回された昇降 ワイヤ35が導出または巻き取られる。また、前記歯車32が装着されたシャフ ト32aにはブレーキドラム32bが固着され、油圧操作によって昇降ウインチ 26にブレーキがかかるようになっている。 開閉ウインチ28はシャフト37の両端部に固着された一対のワイヤドラム3 8を有しており、シャフト37の中間部には、大径の歯車39が固着されている 。歯車39には歯車40が噛合されており、歯車40のシャフト40aには歯車 40bが取り付けられ、歯車40bには第2のモータ41のシャフトに固着され た歯車42が噛合されている。また、歯車40が固着されたシャフトの端部には ブレーキドラム43が固着されている。第2のモータ41により歯車42が回転 してそれぞれのワイヤドラム38に巻回された開閉ワイヤ44が導出または巻き 取られ、ブレーキドラム43を油圧操作して止めることにより開閉ウインチ28 にブレーキがかかる。以下、図5〜7を参照してグラブバケット25を詳細に説 明する。
【0011】 図5〜7に示すように、グラブバケット25は、昇降ワイヤ35の先端部が固 着されるワイヤ固着部45が両端部上に突設された基材46と、基材46の下方 に配置されて、それぞれのバケット部27の両端部上に突出する取り付け部材2 7aがピン47により開閉可能に軸着された吊り基材48とを有している。 基材46の両側部には一対の固定滑車49が配設されており、また基材46の 下部には超音波センサからなって、グラブバケット25が開いた状態で直下に位 置する面(すなわち、砂利24の表面または船倉11の底面)までの高さを検出 する第1のセンサ46aと、バケット部27内の砂利24の高さを検出する第2 のセンサ46bとが配置されている(図6参照)。また、吊り基材48にはそれ ぞれ一対ずつの動滑車50、51が配設されており、図7に示すように、開閉ウ インチ28から導出された開閉ワイヤ44の先端部が、吊り基材48側の一方の 動滑車50から基材46側の固定滑車49、吊り基材48側の他方の動滑車51 を経て基材46にそれぞれ固定されている。従って、開閉ワイヤ44を導出また は巻き取ることにより、基材46に対して相対的に基材48が昇降する。
【0012】 図5、6に示すように、基材46には左右一対ずつのアーム52の上端部がピ ン53により軸着されており、それぞれのアーム52の下端部には各バケット部 27の長さ方向の両上側部がピン54により軸着されている。また、このピン5 4には、一端部がピン55により吊り基材48に軸着された短尺アーム56の他 端部が軸着されている。開閉ワイヤ44の導出または巻き取りによって吊り基材 48の昇降と共に短尺アーム56が垂直面内を回動することにより、バケット部 27が吊り基材48の対となるピン47を軸に図5矢印方向に回動して開閉され る。
【0013】 図1、2に示すように、前記移動台車12の船尾側上には、グラブバケット2 5により掬い上げられた砂利24を受け取る受け取りバケット型の受け取りバケ ット60が固定されている。受け取りバケット60には4個の排出口61が形成 されており、それぞれの排出口61の下方には合計4個の振動フィーダ62が支 柱62aにより支持されている。また、振動フィーダ62の下方には、それぞれ のフィーダ62から落下した砂利24を、まとめて船倉11の幅方向の一端部に 沿って船倉11のほぼ全長にわたり設けられた固定コンベア63上に落とし込む ベルトコンベアからなる移送装置64が配置されている。
【0014】 図1に示すように、移動台車12近傍の砂利24の掬い取り位置aで砂利24 を掬ったグラブバケット25が上昇し、油圧シリンダ22により吊り部材21を 船首側に回動させてこのバケット25を受け取りバケット60上の受け渡し位置 bまで回動させ、次いでグラブバケット25を開いて砂利24を受け取りバケッ ト60上に落下させる。落下後の砂利24は、受け取りバケット60の排出口6 1から振動フィーダ62上に落ち、振動フィーダ62により除々に一定量の砂利 24が移送装置64上に落下して固定コンベア63上に移送される。なお、ガイ ドレール13と固定コンベア63とは平行配置されているので、移動台車12が どのような位置に停止または移動していても、移送装置64により移送された砂 利24は常に固定コンベア63に落下する。
【0015】 図4に示すように、固定コンベア63の下流には、船倉11の船首側の端部に 沿って、下流に向かって上方傾斜した傾斜コンベア65が配置されており、傾斜 コンベア65の下流には、船倉11の幅方向の他端部に沿って配置された旋回コ ンベア66が、軸部67を中心として図3矢印方向に旋回可能に設けられている 。移送装置64により固定コンベア63上に落下した砂利24は、傾斜コンベア 65により上方に運び上げられ、傾斜コンベア65の下流端より、先端部が岸壁 G側に旋回された旋回コンベア66上に落下して陸揚げされる。これらのコンベ ア63、65、66により、砂利24の陸揚げコンベアが構成されている。 図中、符号70は船舶の荷下ろし装置10の制御部が配置された操作室を示し ている。
【0016】 続いて、本考案の一実施例に係る船舶の荷下ろし装置10の動作を説明する。 図4に示すように、船舶が岸壁Gに着いたら旋回コンベア66を軸部67を中 心に岸壁G側に旋回し、次いで移動台車12をガイドレール13に沿って移動さ せてグラブバケット25を荷下ろし開始位置cまで移動させ、それから図1に示 すように、開口されたバケット部27の口を通して第1のセンサ46aより砂利 24の上面までの高さを検出し、その検出データを基に昇降ウインチ26の昇降 ワイヤ35および開閉ウインチ28の開閉ワイヤ44の導出長さを決定して、油 圧シリンダ22により吊り部材21を船尾側に回動させ、開口状態のグラブバケ ット25を移動台車12の船尾側の近傍にある砂利24の掬い取り位置aに配置 させる。その後、グラブバケット25を落下させるとバケット部27が砂利24 内に沈み込む。そして、第2のセンサ46bによりバケット部27内の砂利24 の高さを検知することによりバケット部27の沈み具合を検知し、所定の位置ま でバケット部27が沈んだことを確認して、開閉ウインチ28により開閉ワイヤ 44を所定幅だけ巻き戻すと、吊り基材48が基材46に対して相対的に上昇し てバケット部27が閉止されることにより、砂利24がグラブバケット25内に 掬い取られる。
【0017】 次いで、開閉ウインチ28により開閉ワイヤ44の巻き取りを同期させながら 、昇降ウインチ26によりグラブバケット25を上昇させ、最上位置に達したら 、両ウインチ26、28にブレーキをかけ、次いで油圧シリンダ22のロッド2 2aを引き込ませることによりクレーン20の吊り部材21を船首側に回動させ てグラブバケット25を受け取りバケット60上の受け渡し位置bまで移動させ る。この際、グラブバケット25は吊り部材21の回動に伴って船長さ方向に揺 動しようとするが、吊り部材21に取り付けられた緩衝ケーシング21bに衝突 して揺動が停止され、その後、開閉ウインチ28を操作してグラブバケット25 内の砂利24を受け取りバケット60に投下する。
【0018】 受け取りバケット60内に投下された砂利24は、それぞれの排出口61から 分割されて落下し、その後、それぞれの振動フィーダ62が一旦受けた後、振動 フィーダ62により少量ずつ一定して移送装置64上に落下し、それから移送装 置64より固定コンベア63、傾斜コンベア65および旋回コンベア66を介し て陸揚げされるので、受け取りバケット60に貯溜された砂利24は除々に搬送 されて砂利24の山盛り搬送を原因とした移送装置64や各種コンベア63、6 5、66上からの砂利24の落下を防止できる。 その後、油圧シリンダ22のロッド22aを突出させて吊り部材21を船尾側 に回動させることにより、グラブバケット25を再び掬い取り位置aまで回動さ せ、荷下ろし開始位置c周辺のグラブバケット25による砂利24の荷揚げが終 了するまで上述の操作を繰り返す。
【0019】 荷下ろし開始位置c周辺の砂利24の陸揚げが終了したら、ガイドレール13 に沿って移動台車12を、最終荷下ろし位置d(図4参照)に達するまで、順次 、次の荷下ろし位置へと移動させ、それぞれの位置で上述の操作を繰り返す。こ のような操作ができる構造にしたので、従来手段の場合のように、砂利24の荷 下ろしに際してグラブバケットを三次元的に操作できる熟練した運転士がいなく ても、操作室70のボタン操作により容易に荷下ろし装置を運転でき、また幅広 のグラブバケット25の使用を伴って迅速に短時間で砂利24の荷下ろしができ る。
【0020】 このように、グラブバケット25により掬い取られた砂利24を陸揚げコンベ ア63、65、66に受け渡すまでの機構として、回動するクレーン20、クレ ーン20を回動させる油圧シリンダ22、グラブバケット25内の砂利24を受 け取る受け取りバケット60およびこのバケット60から陸揚げコンベア63ま で砂利24を移送する移送装置64からなるものを採用したので、船舶の荷下ろ し装置10の構造が比較的簡易になり、故障がし難くて船舶の荷下ろし装置10 を安価に製造できる。
【0021】 以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこの実施例に限定されるもので はなく、要旨を逸脱しない範囲での設計変更や動作の変更があっても本考案に含 まれる。 例えば、実施例では、陸揚げコンベアとして、固定コンベア、傾斜コンベアお よび旋回コンベアからなるものを示したが、これに限定しなくても、他のどのよ うなコンベアから構成されるものであってもよい。 また、実施例では、積荷として砂利を示したが、これに限定しなくても例えば 砂や穀物などの粉体や粒体であればどのようなものであってもよい。 さらに、実施例では、クレーンの回動機構として油圧シリンダを例示したが、 これに限定しなくても、その他クレーンを回動できるものであればどのようなも のでも採用できる。
【0022】
請求項1、2記載の船舶の荷下ろし装置においては、このように船倉の開口部 に沿って移動する移動台車を設け、しかもクレーンは幅広のグラブバケットを有 しているので、積荷の荷揚げ作業は、移動台車をガイドレールに沿って移動させ ることにより船倉の全域にわたって行え、従って積荷の荷下ろしに際して従来の ようにグラブバケットを三次元的に操作できる熟練した昇降装置運転士がいなく ても、例えばボタン操作により容易に荷下ろし装置を運転でき、また船倉の開口 部に対応した幅広のグラブバケットの使用も伴って短時間で積荷の荷下ろしがで きる。そして、グラブバケットは移動台車近傍の掬い取り位置では昇降するだけ なので、船体の揺動または操作ミスによって船体の一部にグラブバケットが衝突 することもなく、安全に操業ができる。 しかも、グラブバケットより受け取りバケットに投下された積荷は、受け取り バケットの下部の排出口から振動フィーダ上に落下し、振動フィーダによりほぼ 一定量ずつ除々に移送装置上に投下されるので、積荷の山盛り搬送を原因とした 移送装置や陸揚げコンベア上からの積荷の落下を防止できる。 また、グラブバケットにより掬い取られた積荷を陸揚げコンベアに受け渡すま での機構として、船長さ方向に回動可能なクレーン、クレーンを回動させる回動 機構、受け取りバケットおよびこのバケットと陸揚げコンベアとを連結する移送 装置からなるものを採用することにより、船舶の荷下ろし装置の構造が比較的簡 易になり、故障がし難くて荷下ろし装置を安価に製造できる。 特に、請求項2記載の船舶の荷下ろし装置においては、受け取りバケットから 移送装置そして固定コンベアに除々に積荷を移送しながら受け取りバケットを移 動できるので、グラブバケットによる荷物の掬い上げ作業を連続的に行うことが でき、これにより荷下ろしの作業の短縮化を図ることができる。
【図1】本考案の一実施例に係る船舶の荷下ろし装置の
側面図である。
側面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】積荷の陸揚げコンベアの平面図である。
【図5】前記荷下ろし装置に用いられるクレーンのグラ
ブバケットの拡大正面図である。
ブバケットの拡大正面図である。
【図6】前記グラブバケットの要部拡大側面図である。
【図7】前記グラブバケットの昇降および開閉機構の概
略説明図である。
略説明図である。
【図8】前記荷下ろし装置に用いられる移動台車の下部
の要部拡大正面図である。
の要部拡大正面図である。
10 船舶の荷下ろし装置 11 船倉 11a 開口部 12 移動台車 12a 架台 13 ガイドレール 14 車輪 15 スプロケット 16 ピンラック 17 モータ 18 支柱 19 作業床 19a 開口部 20 クレーン 21 吊り部材 21a ピン 21b 緩衝ケーシング 22 油圧シリンダ(回動機構) 22a ロッド 23 滑車 23A 滑車 23B 滑車 24 砂利(積荷) 25 グラブバケット 26 昇降ウインチ 27 バケット部 27a 取り付け部材 28 開閉ウインチ 29 ワイヤドラム 30 シャフト 31 歯車 32 歯車 32a シャフト 32b ブレーキドラム 33 第1のモータ 34 歯車 35 昇降ワイヤ 37 シャフト 38 ワイヤドラム 39 歯車 40 歯車 40a シャフト 40b 歯車 41 第2のモータ 42 歯車 43 ブレーキドラム 44 開閉ワイヤ 45 ワイヤ固着部 46 基材 46a 第1のセンサ 46b 第2のセンサ 47 ピン 48 吊り基材 49 固定滑車 50 動滑車 51 動滑車 52 アーム 53 ピン 54 ピン 55 ピン 56 短尺アーム 60 受け取りバケット 61 排出口 62 振動フィーダ 62a 支柱 63 固定コンベア(陸揚げコンベア) 64 移送装置 65 傾斜コンベア(陸揚げコンベア) 66 旋回コンベア(陸揚げコンベア) 70 操作室 a 掬い取り位置 b 受け渡し位置 c 荷下ろし開始位置 d 最終荷下ろし位置 G 岸壁
Claims (2)
- 【請求項1】 船倉上の開口部の対向する両側部に設け
られたガイドレールと、該ガイドレールに設けられた移
動台車と、該移動台車に設けられた昇降ウインチおよび
開閉ウインチにより吊下されて前記船倉内の粉または粒
状の積荷を掬い取る前記船倉の開口部に応じた幅広のグ
ラブバケットを有するクレーンと、前記移動台車に設け
られて、前記グラブバケット内の積荷を受け取り、しか
も下部の複数の排出口にそれぞれ振動フィーダが設けら
れた多連ホッパ形の受け取りバケットと、前記移動台車
に設けられて、前記クレーンを前記移動台車の近傍の前
記グラブバケットによる積荷の掬い取り位置から前記受
け取りバケット上の受け渡し位置まで回動させる回動機
構と、前記移動台車の受け取りバケットの下方に設けら
れて、該受け取りバケット内の積荷を陸揚げコンベアに
移送する移送装置とを備えたことを特徴とする船舶の荷
下ろし装置。 - 【請求項2】 前記移送装置は、積荷を前記移動台車の
側部に移送するものであり、また前記陸揚げコンベア
は、前記ガイドレールに水平に配置されて、前記移送装
置からの積荷を直接受け取る固定コンベアを有して入る
ことを特徴とする請求項1記載の船舶の荷下ろし装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138993U JPH076090U (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 船舶の荷下ろし装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4138993U JPH076090U (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 船舶の荷下ろし装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH076090U true JPH076090U (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=12607028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4138993U Pending JPH076090U (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 船舶の荷下ろし装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076090U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013056623A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Hiroshi Takeda | 荷役装置 |
CN116812592A (zh) * | 2023-03-20 | 2023-09-29 | 江苏驭芯传感器科技有限公司 | 港口用货物进出口的搬运装置 |
CN117698929A (zh) * | 2024-02-05 | 2024-03-15 | 安徽建筑大学 | 一种具有吊装功能的运输船舶 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP4138993U patent/JPH076090U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013056623A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Hiroshi Takeda | 荷役装置 |
CN116812592A (zh) * | 2023-03-20 | 2023-09-29 | 江苏驭芯传感器科技有限公司 | 港口用货物进出口的搬运装置 |
CN117698929A (zh) * | 2024-02-05 | 2024-03-15 | 安徽建筑大学 | 一种具有吊装功能的运输船舶 |
CN117698929B (zh) * | 2024-02-05 | 2024-04-19 | 安徽建筑大学 | 一种具有吊装功能的运输船舶 |
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