JP2596195Y2 - 回転伝動構造 - Google Patents

回転伝動構造

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JP2596195Y2
JP2596195Y2 JP1991082688U JP8268891U JP2596195Y2 JP 2596195 Y2 JP2596195 Y2 JP 2596195Y2 JP 1991082688 U JP1991082688 U JP 1991082688U JP 8268891 U JP8268891 U JP 8268891U JP 2596195 Y2 JP2596195 Y2 JP 2596195Y2
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transmission
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晴充 牧園
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は回転動力を伝達する回転
伝動構造において、伝動上手側の部材と伝動下手側の部
材を連結して回転動力を伝達しながら、大きな負荷が掛
かった場合に切断されて、大きな負荷が伝動上手側の部
材に掛からないようにする為のシャーピン付近の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】前述のようなシャーピン付近の構造とし
ては、例えば図4に示すようなものがある。図4に示す
ように、伝動上手側の伝動軸21に伝動下手側の円筒状
のカム部材22を外嵌する場合、伝動軸21及びカム部
材22に連結孔21a,22aを設け、両方の連結孔2
1a,22aに亘りシャーピン23を挿入して、伝動軸
21とカム部材22とを連結する。シャーピン23に取
り付けられたストッパー24(バネ線材製)の両先端
を、カム部材22の孔22bに挿入して、シャーピン2
3の位置を決める。この構造により、伝動軸21が回転
駆動されている状態において大きな負荷が掛かると、シ
ャーピン23が剪断により伝動軸21とカム部材22と
の間で切断されて、カム部材22への回転動力の伝達が
断たれる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図4に示す構造におい
ては、ストッパーによりシャーピンの取り付け位置が一
箇所に決められているので、シャーピンが一度切断され
てしまうと、このシャーピンはもう使用できなくなり、
別の新しいシャーピンを取り付ける必要がある。従っ
て、大きな負荷が掛かる回数が多い部分に対しては、多
数のシャーピンを事前に用意しておかなければならず、
経済的な面で不利である。図4に示す構造においてシャ
ーピン23を交換する場合には、先ず伝動軸21の連結
孔21aとカム部材22の連結孔22aの位置合わせを
行う必要がある。しかしながら、伝動軸21の連結孔2
1aはカム部材22により隠れて見えないので、連結孔
21a,22aの位置合わせの作業には手間を要する。
【0004】又、例えば実開昭56‐39610号公報
に開示されているように、伝動軸と一体回転する第1伝
動体において、第1伝動体の一端面から伝動軸の一端部
を突出させ、第1伝動体に第2伝動体を外嵌して、第1
及び第2伝動体の径方向に沿う溝を形成する。伝動軸に
対して直径方向の一方側の溝にシャーピンを挿入し、シ
ャーピンを溝の開放側から押圧して留めるように構成し
たものがある。しかしながらこの構成では、第1伝動体
の一端面から伝動軸の一端部が突出しており、突出した
伝動軸が邪魔になるので、伝動軸に対して直径方向の一
方側の溝にしかシャーピンを挿入することができず、シ
ャーピンが短いものとなってしまう。これにより、シャ
ーピンが一度切断されてしまうと、このシャーピンはも
う使用できなくなるので、前述と同様に経済的な面で不
利である。本考案は回転伝動構造において、多くのシャ
ーピンを用意しなくてもよいように、又、シャーピンの
取り付けが容易に行えるように構成することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴は回転伝動
構造において、次のように構成することにある。伝動軸
の一端部に伝動軸と同芯状でその伝動軸と一体回転する
第1伝動体を、第1伝動体の軸芯方向の一端面が伝動軸
の軸端から軸芯方向に沿って出るように設け、第1伝動
体に第2伝動体を外嵌して、第1伝動体の軸芯方向の一
端面及び第1伝動体の軸芯方向の一端面に対応する第2
伝動体の軸芯方向の一端面において、第1伝動体の軸芯
方向の一端面に直径に沿った一方側から他方側に亘って
形成された溝と、第2伝動体の軸芯方向の一端面に直径
に沿って第1伝動体の溝のうちの一方側の溝の外側に連
なる位置に形成された溝とに亘り、第2伝動体の一端面
における外径寸法から第2伝動体の肉厚相当分の長さを
差し引いた長さよりも有効作用範囲の長さが短い寸法の
シャーピンを挿入可能に構成し、溝に挿入されたシャー
ピンを溝の開放側から押圧して留める留め部材を、第1
伝動体の一端面又は第2伝動体の一端面にネジ止め及び
取り外し自在に構成している。
【0006】
【作用】[I] 請求項1の特徴のように、第1及び第2伝動体の軸芯方
向の一端面に溝を形成した場合、シャーピンを取り付け
る際に第1及び第2伝動体を互いに相対回転させて、第
1及び第2伝動体の溝の位置を合わせる。この場合、第
1及び第2伝動体の溝が第1及び第2伝動体の軸芯方向
の一端面に露出しており、第1及び第2伝動体の溝の位
置を目視確認できるので、第1及び第2伝動体の溝の位
置を容易に合わせることができる。これにより、第1及
び第2伝動体の溝にシャーピンを挿入して、留め部材に
よりシャーピンを押圧固定する。
【0007】[II] 請求項1の特徴によると、第1伝動体の軸芯方向の一端
面が伝動軸の軸端から軸芯方向に沿って出る状態となっ
ているので、第1伝動体の直径に沿った一方側の溝と他
方側の溝との間に、伝動軸の軸端が位置しない状態とな
っている。従って、シャーピンの長さを第2伝動体の一
方側の溝と第1伝動体の他方側の溝とに亘る長いものに
設定しても、伝動軸の軸端に干渉されることなく、シャ
ーピンを第2伝動体の一方側の溝、第1伝動体の一方側
及び他方側の溝に亘って挿入することができる。
【0008】これにより、大きな負荷が掛かってシャー
ピンが切断されると、シャーピンを全体的に溝に沿って
移動させ、シャーピンの新しい部分を第1及び第2伝動
体の一方側の溝の部分に位置させればよく、再びシャー
ピンが切断さると、もう一度シャーピンを全体的に溝に
沿って移動させ、シャーピンの新しい部分を第1及び第
2伝動体の一方側の溝の部分に位置させればよい。従っ
て、前述の「発明が解決しようとする課題」に記載の実
開昭56‐39610号公報のように、伝動軸に対して
直径方向の一方側の溝にしかシャーピンを挿入すること
ができない構成に比べて、請求項1の特徴の方が一本の
シャーピンを数回に亘って使用できるようになる。
【0009】
【考案の効果】請求項1の特徴によると、第1及び第2
伝動体の溝が第1及び第2伝動体の軸芯方向の一端面に
露出しているので、第1及び第2伝動体の溝の位置を、
目視確認しながら容易に合わせることができるようにな
って、シャーピンの取り付けの作業性を向上させること
ができた。請求項1の特徴によると、シャーピンを長く
することができて、一本のシャーピンを数回に亘って使
用できるようになるので、事前に多数のシャーピンを用
意しておく必要がなくなり、経済的な面で有利なものと
なった。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1,2,3は農用のコンバインにおいて、機体
の後部に装備されている排ワラ用の結束装置(図示せ
ず)への伝動系の一部を示している。結束装置側の伝動
軸1の一端部に、ベアリング2を介してリング部材3
(第1伝動体に相当)が外嵌されて伝動軸1と同芯状に
なっており、リング部材3にスプロケット4(第2伝動
体に相当)が外嵌されて、後述するように連結されてい
る。リング部材3の軸芯方向の一端面が、伝動軸1の軸
端1aから軸芯方向に沿って出る状態となっている。
【0011】伝動軸1は断面六角形状をしており、シフ
ト部材5が伝動軸1と一体回転及び軸芯方向にスライド
操作自在に外嵌されており、リング部材3の凸部3cと
の咬合側にシフト部材5を付勢するバネ6が設けられて
いる。これにより、シフト部材5をリング部材3の凸部
3cに咬合及び離間操作することにより、結束装置への
伝動及び伝動遮断操作を行う。
【0012】リング部材3の軸芯方向の一端面に、リン
グ部材3の直径方向に沿う第1溝3a及び第2溝3bが
設けられ、第1及び第2溝3a,3bの近傍に、第1ネ
ジ穴3d及び第2ネジ穴3eが設けられている。スプロ
ケット4の軸芯方向の一端面においても同様に、スプロ
ケット4の直半径方向に沿う第1溝4a及び第2溝4b
が設けられている。
【0013】以上の構造により、リング部材3及びスプ
ロケット4を互いに相対回転させて第1及び第2溝3
a,3b,4a,4bの位置を合わせ、シャーピン7の
先端(折り曲げ側とは反対側)を、リング部材3及びス
プロケット4の第1溝3a,4a及び第2溝3bに亘っ
て挿入する。ワッシャー8(留め部材に相当)をシャー
ピン7の先端に当て付けて、ネジ9を第1ネジ穴3dに
ネジ込んでワッシャー8及びシャーピン7を固定する。
【0014】これにより、脱穀装置(図示せず)からの
動力が伝動チェーン10からスプロケット4、シャーピ
ン7、リング部材3、シフト部材5及び伝動軸1を介し
て結束装置に伝達される。結束装置側に詰まり等が生じ
て大きな負荷が掛かると、第1溝3a,4aの部分にて
シャーピン7が切断される。この後、作業を再開する場
合には、ネジ9を少し弛めてシャーピン7を図1及び図
2において全体的に紙面上方側に移動させ、シャーピン
7の新しい先端を第1溝3a,4aに渡らせ、再びネジ
9を締め込んでシャーピン7を固定する。
【0015】以上のように何回かシャーピン7が切断さ
れて第1溝3a,4aが磨耗した場合には、第2溝3
b,4bにシャーピン7を挿入して使用する。この場合
には、第2ネジ穴3eを使用してワッシャー8を固定す
る。図1及び図2に示すように、シャーピン7の長さ
は、リング部材3及びスプロケット4の第1溝3a,4
aとリング部材3の第2溝3bとに亘る必要最小長さよ
りも長く、且つ、スプロケット4の端面部分における外
径からスプロケット4の肉厚相当分の長さを差し引いた
長さよりも有効作用範囲の長さが短い寸法に設定されて
いる。
【0016】[別実施例] 前述の構造では、スプロケット4からリング部材3に回
転動力が伝達されているが、これを逆にしてリング部材
3からスプロケット4に回転動力が伝達されるようにし
てもよい。ワッシャー8のネジ穴をスプロケット4の端
面に設けてもよく、ネジ穴は一つでも二つでもよい。
【0017】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本
考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】伝動軸、リング部材及びスプロケット付近の縦
断側面図
【図2】リング部材及びスプロケットの端面の正面図
【図3】リング部材、スプロケット、第1及び第2溝、
シャーピン、ワッシャー等を示す斜視図
【図4】従来の技術において、シャーピンを使用してい
る状態を示す断面図
【符号の説明】
1 伝動軸 1a 伝動軸の軸端 3 第1伝動体 3a,3b,4a 溝 4 第2伝動体 7 シャーピン 8 留め部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−21424(JP,A) 実開 昭54−25959(JP,U) 実開 昭56−39610(JP,U) 実開 昭56−134424(JP,U) 実公 昭48−45543(JP,Y2) 実公 昭57−57213(JP,Y2) 実公 昭57−4254(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 9/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動軸(1)の一端部に、前記伝動軸
    (1)と同芯状でその伝動軸(1)と一体回転する第1
    伝動体(3)を、前記第1伝動体(3)の軸芯方向の
    端面が前記伝動軸(1)の軸端(1a)から軸芯方向に
    沿って出るように設け、前記第1伝動体(3)に第2伝
    動体(4)を外嵌して、 前記第1伝動体(3)の軸芯方向の一端面及び前記第1
    伝動体(3)の軸芯方向の一端面に対応する前記第2伝
    動体(4)の軸芯方向の一端面において、前記第1伝動
    体(3)の軸芯方向の一端面に直径に沿った一方側から
    他方側に亘って形成された溝(3a),(3b)と、前
    記第2伝動体(4)の軸芯方向の一端面に直径に沿って
    前記第1伝動体(3)の溝(3a),(3b)のうちの
    一方側の溝(3a又は3b)の外側に連なる位置に形成
    された溝(4a)とに亘り、前記第2伝動体(4)の一
    端面における外径寸法から第2伝動体(4)の肉厚相当
    分の長さを差し引いた長さよりも有効作用範囲の長さが
    短い寸法のシャーピン(7)を挿入可能に構成し、 前記溝(3a),(3b),(4a)に挿入されたシャ
    ーピン(7)を前記溝(3a),(3b),(4a)
    開放側から押圧して留める留め部材(8)を、前記第1
    伝動体(3)の一端面又は第2伝動体(4)の一端面に
    ネジ止め及び取り外し自在に構成している回転伝動構
    造。
JP1991082688U 1991-10-11 1991-10-11 回転伝動構造 Expired - Lifetime JP2596195Y2 (ja)

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JPH0534322U JPH0534322U (ja) 1993-05-07
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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS528358Y2 (ja) * 1971-09-29 1977-02-22
JPS5761222Y2 (ja) * 1977-07-25 1982-12-27
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