JP3094457U - 磁気ヘッド及び磁気ヘッド組立体並びにテープ媒体記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッド及び磁気ヘッド組立体並びにテープ媒体記録再生装置

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JP3094457U
JP3094457U JP2002007672U JP2002007672U JP3094457U JP 3094457 U JP3094457 U JP 3094457U JP 2002007672 U JP2002007672 U JP 2002007672U JP 2002007672 U JP2002007672 U JP 2002007672U JP 3094457 U JP3094457 U JP 3094457U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消去特性に優れるとともにフロントコアが破
損するおそれのない磁気ヘッド及び磁気ヘッド組立体並
びにこれらを備えたテープ媒体記録再生装置を提供す
る。 【解決手段】 フロントコア61及びバックコア62と
からなる磁気ヘッド22と、窓部72を有するホルダ2
3とを具備してなり、バックコア62の幅Wがフロン
トコア61の幅Wよりも広く設定されることにより、
フロントコア61の幅方向両側にバックコア62の一部
が突出されて一対の突出部62d、62dが形成され、
この突出部62d、62dが窓部72を区画する縁部7
2a、72aに係合することにより磁気ヘッド22がホ
ルダ23内に固定されることを特徴とする磁気ヘッド組
立体を採用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、磁気ヘッド及び磁気ヘッド組立体並びにテープ媒体記録再生装置に 関するものであり、特に、テープ媒体記録再生装置に備えられた消去用の磁気ヘ ッド組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、VTR等に搭載されるテープ媒体記録再生装置には、一方向に回転駆 動される回転シリンダに対して、テープリールから引出された磁気テープ媒体を 巻き掛けるテープローディング系路が備えられている。このテープローディング 系路には、磁気テープ媒体を案内して回転シリンダに巻き付けるための一対のガ イドポストと、磁気テープ媒体を走行させるために回転シリンダの下流側に設け られたキャプスタンとが備えられている。また、回転シリンダの上流側には全幅 消去用の磁気ヘッド組立体が備えられ、回転シリンダには映像信号用のアジマス 型の磁気ヘッドが搭載され、回転シリンダの下流側には音声用の磁気ヘッド組立 体が備えられている。公開実用昭和62−168107号公報には、従来の消去 用の磁気ヘッド組立体の一例が開示されている。
【0003】 図6〜図8には従来の全幅消去用の磁気ヘッド組立体を示す。この磁気ヘッド 組立体101は、図6〜図8に示すように、磁気ヘッド102と、磁気ヘッド1 02を収納するホルダ103と、磁気ヘッド102をホルダ103内に固定する 板バネ材104とから構成されている。
【0004】 磁気ヘッド102は、図示略の磁気テープに接する媒体摺動面111aとギャ ップ部111bとを有するフロントコア111と、フロントコア111に接合す るバックコア112と、コイル部品113とから構成されている。また図6及び 図8に示すように、コイル部品113はボビン113aと巻線113bからなり 、ボビン113aには竿部113cとボビン穴113dとが設けられている。図 8に示すように竿部113cがホルダ103の溝部124に収納されることによ って、コイル部品113がホルダ103に固定されている。 また、図6及び図7に示すように、バックコア112は、一対の側部磁極11 2a、112aと、各側部磁極112a…を連結する連結磁極112bとから構 成されている。またバックコア112には側部磁極112a…と連結磁極112 bとにより区画された巻線溝112cが設けられている。更に一方の側部磁極1 12aがコイル部品113のボビン穴113dにはめ込まれることで、巻線溝1 12c内にボビン113a及び巻線113bの一部が収納されている。 更に、図7に示すように、バックコア112の媒体摺動方向に沿う幅Wが、 フロントコア111の媒体摺動方向に沿う幅Wと同じ幅に設定されている。更 にまた図8に示すように、バックコア112の媒体摺動方向と直交する方向に沿 う長さTが、フロントコア111の媒体摺動方向と直交する方向に沿う長さT よりも短く設定されている。
【0005】 次に図6に示すように、ホルダ103は、磁気ヘッド102を収納する箱部1 21と、箱部121の外側に媒体摺動面111aを露出させるために箱部121 に設けられた窓部122とから構成されている。また、箱部121には板バネ材 104を固定するための4つの係合穴123…が設けられている。 次に図6に示すように、板バネ材104には、平面視ロ字状の枠体131と、 枠体131の四隅から突出してホルダ103の係合穴123と係合する4つの突 起132…と、枠体131から突出する一対の片持ちバネ片133、133とか ら構成されている。
【0006】 この磁気ヘッド組立体101においては、磁気ヘッド102がホルダ103の 箱部121内に収納されるとともに磁気ヘッド102の媒体摺動面111aが窓 部122から露出され、また板バネ材104の突起132…がホルダ103の係 合穴123…に係合されることで板バネ材104がホルダ103に固定され、更 に板バネ材104の片持ちバネ片133,133を磁気ヘッド102のバックコ ア112に当接させて磁気ヘッド102を窓部122側に付勢させることで、磁 気ヘッド102がホルダ103内に固定されるように構成されている。
【0007】 即ち図8に示すように、フロントコア111の長手方向両端111c、111 c(媒体摺動方向と直交する方向に沿う長さの両端)が窓部122の一対の縁部 122a、122aと係合することによって、磁気ヘッド102が板バネ材10 4によって窓部122側に付勢された状態でホルダ103内に固定されている。 尚、図7に示すように、バックコア112の幅Wとフロントコア111の幅 Wとが同じ幅に設定されているため、バックコア112自体はホルダ103の 窓部122と何ら係合しない構成にされている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の磁気ヘッド組立体101においては、図8に示したように、 バックコア112の長さTがフロントコア111の長さTよりも短く設定さ れているため、板バネ材104によって印加されるバックコア112側からの付 勢力がフロントコア111の中心部分111cに集中する。すなわち当該付勢力 が、フロントコア111のバックコア112と接合する部分(中心部分111c )に集中して印加される。 一方、フロントコア111の両端111c、111cが窓部122の縁部12 2a、122aに係合しているため、フロントコア111の位置が縁部122a 、122aよりホルダ103の内側に規制された状態になっている。このため、 フロントコア111の両端111c、111cには、板バネ材112の付勢力に 対する反力が生じている。
【0009】 このようにして、フロントコア111にはバックコア112側からの付勢力と 縁部122a側からの反力とが同時に印加されるため、フロントコア111内部 にせん断歪みが発生する。この状態で磁気ヘッド組立体101に外部から僅かな 衝撃が加わると、フロントコア111にひび割れが発生してしまうおそれがあっ た。
【0010】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであって、消去特性に優れるととも にフロントコアが破損するおそれのない磁気ヘッド及び磁気ヘッド組立体並びに これらを備えたテープ媒体記録再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は以下の構成を採用した。 本考案の磁気ヘッドは、記録媒体に接する媒体摺動面を有するフロントコアと 、該フロントコアに接合して前記フロントコアと閉磁路を構成するバックコアと を備えてなり、前記バックコアの媒体摺動方向に沿う幅が前記フロントコアの媒 体摺動方向に沿う幅よりも広く設定され、前記フロントコアの媒体摺動方向に沿 う幅の幅方向両側から前記バックコアの一部が突出されていることを特徴とする 。
【0012】 また本考案の磁気ヘッドでは、前記バックコアが、媒体摺動方向に沿って離間 する一対の側部磁極と該一対の側部磁極同士を連結する連結磁極とにより構成さ れるとともに、前記側部磁極と前記連結磁極とに区画されてなる巻線溝が設けら れて構成され、更に前記側部磁極には前記フロントコアが接合する端面が設けら れ、前記各側部磁極の間に前記フロントコアが架け渡された状態で前記フロント コアが前記各端面の前記巻き線溝側の領域に接合されるとともに、前記端面の前 記巻き線溝から離れた側の領域が前記フロントコアの幅方向両側から露出されて いることが好ましい。
【0013】 係る磁気ヘッドによれば、バックコアの幅がフロントコアの幅よりも広く設定 され、フロントコアの幅方向両側から前記バックコアの一部が突出されているの で、フロントコアの磁路断面積よりもバックコアの磁路断面積が大きくなり、こ れにより磁気ヘッド内の磁束量が増大するので、磁気ヘッドの消去特性を高める ことができる。
【0014】 次に、本考案の磁気ヘッド組立体は、記録媒体に接する媒体摺動面を有するフ ロントコア及び該フロントコアに接合して前記フロントコアと閉磁路を構成する バックコアとからなる磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを収納する箱部と前記媒体 摺動面を該箱部の外側に露出させるために該箱部に設けられた窓部とを有するホ ルダとを具備してなり、前記バックコアの媒体摺動方向に沿う幅が前記フロント コアの媒体摺動方向に沿う幅よりも広く設定されることにより、前記フロントコ アの媒体摺動方向に沿う幅の幅方向両側に前記バックコアの一部が突出されて一 対の突出部が形成され、該一対の突出部が前記窓部を区画する一対の縁部に係合 することにより前記磁気ヘッドが前記ホルダ内に固定されることを特徴とする。
【0015】 係る磁気ヘッド組立体によれば、磁気ヘッドのバックコアの幅がフロントコア の幅よりも広く設定され、しかもフロントコアの幅方向両側から前記バックコア の一部が突出されているので、フロントコアの磁路断面積よりもバックコアの磁 路断面積が大きくなり、これにより磁気ヘッド内の磁束量が増大するので、磁気 ヘッドの消去特性を高めることができる。 また、バックコアの突出部が窓部を区画する縁部と係合するので、フロントコ アにおけるせん断歪みが突出部と縁部との係合により緩和され、フロントコアの 破損を防止することができる。
【0016】 また本考案の磁気ヘッド組立体は、先に記載の磁気ヘッド組立体であり、前記 バックコアが、媒体摺動方向に沿って離間する一対の側部磁極と該一対の側部磁 極同士を連結する連結磁極とにより構成されるとともに、前記側部磁極と前記連 結磁極とに区画されてなる巻線溝が設けられて構成され、更に前記側部磁極には 前記フロントコアが接合する端面が設けられ、前記各側部磁極の間に前記フロン トコアが架け渡された状態で前記フロントコアが前記各端面の前記巻き線溝側の 領域に接合されるとともに、前記端面の前記巻き線溝から離れた側の領域が前記 フロントコアの幅方向両側から露出されて露出面とされ、該露出面が前記窓部を 区画する一対の縁部に係合されることにより前記磁気ヘッドが前記ホルダ内に固 定されることを特徴とする。
【0017】 係る磁気ヘッド組立体においては、バックコアをフロントコアよりも幅広にし てバックコアの側部磁極の端面の一部を露出させるようにし、この露出面が窓部 を区画する縁部と係合するように構成したので、従来のバックコアの幅を広くし ただけでフロントコアにおけるせん断歪みを緩和させることができ、フロントコ アの破損を容易に防止することができる。
【0018】 また本考案の磁気ヘッド組立体は、先に記載の磁気ヘッド組立体であり、前記 フロントコアの媒体摺動方向と直交する方向に沿う幅の両端部が前記窓部を区画 する一対の別の縁部に係合することにより前記磁気ヘッドが前記ホルダ内に固定 されることを特徴とする。
【0019】 係る磁気ヘッド組立体によれば、バックコアの露出面が窓部の縁部に係合する とともに、フロントコアの両端部が窓部の別の縁部に係合するので、磁気ヘッド がホルダ内に確実に固定され、記録媒体に対する磁気ヘッドの位置を常に一定に 保つことができ、消去特性を一定に保つことができる。
【0020】 また本考案の磁気ヘッド組立体は、先に記載の磁気ヘッド組立体であり、前記 ホルダに固定されるとともに前記バックコアに当接させることによって前記磁気 ヘッドを前記窓部側に付勢する付勢部材が備えられていることを特徴とする。
【0021】 係る磁気ヘッド組立体によれば、磁気ヘッドを前記窓部側に付勢する付勢部材 が備えられているので、磁気ヘッドがホルダ内により確実に固定され、記録媒体 に対する磁気ヘッドの位置を常に一定に保つことができ、消去特性を一定に保つ ことができる。
【0022】 次に本考案のテープ媒体記録再生装置は、一方向に回転駆動される回転シリン ダにテープリールから引出された磁気テープ媒体が巻き掛けられて構成されるテ ープローディング系路を具備してなり、前記テープローディング系路には、前記 テープリールから引出された磁気テープ媒体を案内して前記回転シリンダに巻き 付けるために前記回転シリンダの上流側と下流側にそれぞれ設けられた一対のガ イドポストと、前記磁気テープ媒体を走行させるために前記回転シリンダの下流 側に設けられたキャプスタンと、前記回転シリンダの上流側に備えられた消去用 の磁気ヘッドとが備えられ、前記磁気ヘッドは、前記磁気テープ媒体に接する媒 体摺動面を有するフロントコアと、該フロントコアに接合して前記フロントコア と閉磁路を構成するバックコアとからなり、前記バックコアの媒体摺動方向に沿 う幅が前記フロントコアの媒体摺動方向に沿う幅よりも広く設定され、前記フロ ントコアの媒体摺動方向に沿う幅の幅方向両側から前記バックコアの一部が突出 されていることを特徴とする。
【0023】 係るテープ媒体記録再生装置によれば、磁気ヘッドのバックコアの幅がフロン トコアの幅よりも広く設定され、フロントコアの幅方向両側から前記バックコア の一部が突出されているので、フロントコアの磁路断面積よりもバックコアの磁 路断面積が大きくなり、これにより磁気ヘッド内の磁束量が増大するので、磁気 ヘッドの消去特性を高めることができる。これにより、回転シリンダ手前で磁気 テープ媒体の磁気記録情報がほぼ消去されているので、回転シリンダに搭載され た映像用ヘッドによる映像信号の記録を確実に行うことができ、信号エラーなど が発生するおそれがない。
【0024】 また本考案のテープ媒体記録再生装置は、一方向に回転駆動される回転シリン ダにテープリールから引出された磁気テープ媒体が巻き掛けられて構成されるテ ープローディング系路を具備してなり、前記テープローディング系路には、前記 テープリールから引出された磁気テープ媒体を案内して前記回転シリンダに巻き 付けるために前記回転シリンダの上流側と下流側にそれぞれ設けられた一対のガ イドポストと、前記磁気テープ媒体を走行させるために前記回転シリンダの下流 側に設けられたキャプスタンと、前記回転シリンダの上流側に備えられた消去用 の磁気ヘッド組立体とが備えられ、前記磁気ヘッド組立体は、前記磁気テープ媒 体に接する媒体摺動面を有するフロントコアと該フロントコアに接合して前記フ ロントコアと閉磁路を構成するバックコアとからなる磁気ヘッドと、前記磁気ヘ ッドを収納する箱部と前記媒体摺動面を該箱部の外側に露出させるために該箱部 に設けられた窓部とを有するホルダとを具備してなり、前記バックコアの媒体摺 動方向に沿う幅が前記フロントコアの媒体摺動方向に沿う幅よりも広く設定され ることにより、前記フロントコアの媒体摺動方向に沿う幅の幅方向両側に前記バ ックコアの一部が突出されて一対の突出部が形成され、該一対の突出部が前記窓 部を区画する一対の縁部に係合することにより前記磁気ヘッドが前記ホルダ内に 固定されることを特徴とする。
【0025】 係るテープ媒体記録再生装置によれば、磁気ヘッドのバックコアの幅がフロン トコアの幅よりも広く設定され、しかもフロントコアの幅方向両側から前記バッ クコアの一部が突出されているので、フロントコアの磁路断面積よりもバックコ アの磁路断面積が大きくなり、これにより磁気ヘッド内の磁束量が増大するので 、磁気ヘッドの消去特性を高めることができる。これにより、回転シリンダ手前 で磁気テープ媒体の磁気記録情報がほぼ消去されているので、回転シリンダに搭 載された映像用ヘッドによる映像信号の記録を確実に行うことができ、信号エラ ーなどが発生するおそれがない。 また、バックコアの突出部が窓部を区画する縁部と係合するので、フロントコ アにおけるせん断歪みが突出部と縁部との係合により緩和され、フロントコアの 破損を防止することができる。これにより、テープ媒体記録再生装置の耐衝撃性 を高めることができる。
【0026】 また本考案のテープ媒体記録再生装置は、先に記載のテープ媒体記録再生装置 であり、前記バックコアが、媒体摺動方向に沿って離間する一対の側部磁極と該 一対の側部磁極同士を連結する連結磁極とにより構成されるとともに、前記側部 磁極と前記連結磁極とに区画されてなる巻線溝が設けられて構成され、更に前記 側部磁極には前記フロントコアが接合する端面が設けられ、前記各側部磁極の間 に前記フロントコアが架け渡された状態で前記フロントコアが前記各端面の前記 巻き線溝側の領域に接合されるとともに、前記端面の前記巻き線溝から離れた側 の領域が前記フロントコアの幅方向両側から露出されて露出面とされ、該露出面 が前記窓部を区画する一対の縁部に係合されることにより前記磁気ヘッドが前記 ホルダ内に固定されることを特徴とする。
【0027】 係るテープ媒体記録再生装置においては、磁気ヘッドのバックコアをフロント コアよりも幅広にしてバックコアの側部磁極の端面の一部を露出させるようにし 、この露出面が窓部を区画する縁部と係合するように構成したので、従来のバッ クコアの幅を広くしただけでフロントコアにおけるせん断歪みを緩和させること ができ、フロントコアの破損を容易に防止することができる。
【0028】 また本考案のテープ媒体記録再生装置は、先に記載のテープ媒体記録再生装置 であり、前記フロントコアの媒体摺動方向と直交する方向に沿う幅の両端部が前 記窓部を区画する一対の別の縁部に係合することにより前記磁気ヘッドが前記ホ ルダ内に固定されることを特徴とする。
【0029】 係るテープ媒体記録再生装置によれば、バックコアの露出面が窓部の縁部に係 合するとともに、フロントコアの両端部が窓部の別の縁部に係合するので、磁気 ヘッドがホルダ内に確実に固定され、記録媒体に対する磁気ヘッドの位置を常に 一定に保つことができ、消去特性を一定に保つことができる。
【0030】 また本考案のテープ媒体記録再生装置は、先に記載のテープ媒体記録再生装置 であり、前記ホルダに固定されるとともに前記バックコアに当接させることによ って前記磁気ヘッドを前記窓部側に付勢する付勢部材が備えられていることを特 徴とする。
【0031】 係るテープ媒体記録再生装置によれば、磁気ヘッドを前記窓部側に付勢する付 勢部材が備えられているので、磁気ヘッドがホルダ内により確実に固定され、記 録媒体に対する磁気ヘッドの位置を常に一定に保つことができ、消去特性を一定 に保つことができる。
【0032】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。 図1には、本実施形態のテープ媒体記録再生装置のテープローディング系路の 平面模式図を示す。 図1に示すテープ媒体記録再生装置Mは、VTR等の機器に用いられるもので 、一方向に回転駆動される回転シリンダ1にテープリール11から引出された磁 気テープ媒体Tが巻き掛けられてなるテープローディング系路を具備して構成さ れている。このテープローディング系路には、図1に示すように、テープリール 11から引出された磁気テープ媒体Tを案内して回転シリンダ1に巻き付けるた めに回転シリンダ1の上流側と下流側にそれぞれ設けられた一対のガイドポスト 13a、13bと、磁気テープ媒体Tを走行させるために回転シリンダ1の下流 側に設けられたキャプスタン14と、回転シリンダ1の上流側に備えられた本考 案に係る消去用の磁気ヘッド組立体21(磁気ヘッド)とが備えられて構成され ている。
【0033】 即ち、図1のテープ媒体記録再生装置Mにおいては、送出側テープリール11 から引出された磁気テープ媒体Tが、消去用の磁気ヘッド組立体21の媒体摺動 面上を摺動した後にガイドポスト13aに案内されて回転シリンダ1に所定角度 巻き付けられ、さらにガイドポスト13bに案内され、キャプスタン14とピン チローラ15とで挟持され、キャプスタン14の回転により図示矢印方向へ走行 させられ、最終的にこの磁気テープ媒体Tは図示略の巻取側テープリール12に 巻き取られる。また、回転シリンダ1には映像用の磁気ヘッド31、41が搭載 されていて、回転シリンダ1に巻き付けられた磁気テープ媒体Tの映像トラック に対して映像信号を記録・再生できるようになっている。更にガイドポスト13 bとキャプスタン14との間には音声用の磁気ヘッド51が配置されていて、磁 気テープ媒体Tの音声トラックに対して音声信号を記録・再生できるようになっ ている。
【0034】 次に、図2及び図4〜図5には本実施形態の全幅消去用の磁気ヘッド組立体2 1を示し、図3には磁気ヘッド組立体21に備えられる磁気ヘッドを示す。この 磁気ヘッド組立体21は、図2に示すように、磁気ヘッド22と、磁気ヘッド2 2を収納するホルダ23と、磁気ヘッド22をホルダ23内に固定する板バネ材 24とから構成されている。
【0035】 磁気ヘッド22は、図2及び図3に示すように、図示略の磁気テープに接する 媒体摺動面61aとギャップ部61bとを有するフロントコア61と、フロント コア61に接合するバックコア62と、コイル部品63とから構成されている。 また図2及び図5に示すように、コイル部品63はボビン63aと巻線63bか らなり、ボビン63aには竿部63cとボビン穴63dとが設けられている。図 5に示すように竿部63cがホルダ23の溝部74に収納されることによって、 コイル部品63がホルダ23に固定されている。 また、図2、図3及び図4に示すように、バックコア62は、一対の側部磁極 62a、62aと、各側部磁極62a…を連結する連結磁極62bとから構成さ れている。またバックコア62には側部磁極62a…と連結磁極62bとにより 区画された巻線溝62cが設けられている。更に一方の側部磁極62aがコイル 部品63のボビン穴63dにはめ込まれることで、巻線溝62c内にボビン63 a及び巻線63bの一部が収納されている。
【0036】 更に、図3及び図4に示すように、バックコア62の媒体摺動方向に沿う幅W が、フロントコア61の媒体摺動方向に沿う幅Wよりも広く設定されている 。これにより、フロントコア61の幅方向両側(媒体摺動方向に沿う幅の幅方向 両側)からバックコア62の側部磁極62a、62aの一部が突出されて突起部 62d、62dが形成されている。 また図2、図3及び図4に示すように、バックコア62の側部磁極62a、6 2aにはフロントコア61が接合する端面62e、62eが設けられている。フ ロントコア61は図4に示すように、側部磁極62a、62aの間に架け渡され た状態で各端面62e、62eの巻き線溝62c側の領域62e1、62e1に接 合されている。そして、端面62e、62eの巻き線溝62cから離れた側の領 域62e2、62e2がフロントコア61の幅方向両側から露出されて露出面62 e2、62e2とされている。この露出面62e2、62e2は、側部磁極62a、 62aの突起部62d、62dの一部分をなしている。
【0037】 更にまた図3及び図5に示すように、バックコア62の媒体摺動方向と直交す る方向に沿う長さTが、フロントコア61の媒体摺動方向と直交する方向に沿 う長さTよりも短く設定されている。
【0038】 次に図2に示すように、ホルダ23は、磁気ヘッド22を収納する箱部71と 、箱部71の外側に媒体摺動面61aを露出させるために箱部71に設けられた 窓部72とから構成されている。また、箱部71には板バネ材24を固定するた めの4つの係合穴73…が設けられている。 窓部72は略矩形とされ、この窓部72の外周には箱部71から突出形成され たフランジ72c、72c、72d、72dが設けられている。一対のフランジ 72c、72cは図2及び図4に示すように媒体摺動方向に沿って相互に対向し ており、磁気ヘッド22がホルダ23内に収納されたときに媒体摺動面61aと ほぼ同一面を形成し、磁気テープ媒体Tが走行する際に媒体摺動面61a上に案 内するように構成されている。また、もう一対のフランジ72d、72dは図2 及び図5に示すように媒体摺動方向と直交する方向に沿って相互に対向しており 、磁気ヘッド22がホルダ23内に収納されたときに媒体摺動面61aよりも一 段高い面を形成し、磁気テープ媒体Tが走行する際に媒体摺動面61aからずれ ないように構成されている。 そして、図4に示すように、一対のフランジ72c、72cのバックコア62 側の面が縁部72a、72aとされている。また図5に示すように、もう一対の フランジ72d、72dのバックコア62側の面が縁部72b、72bとされて いる。
【0039】 次に図2に示すように、板バネ材24には、平面視ロ字状の枠体81と、枠体 81の四隅から突出してホルダ23の係合穴73と係合する4つの突起82…と 、枠体81から突出する一対の片持ちバネ片83、83とから構成されている。
【0040】 この磁気ヘッド組立体21においては、図4〜図5に示すように、磁気ヘッド 22がホルダ23の箱部71内に収納されるとともに磁気ヘッド22の媒体摺動 面61aが窓部72から露出され、また板バネ材24の突起82…がホルダ23 の係合穴73…に係合されることで板バネ材24がホルダ23に固定され、更に 板バネ材24の片持ちバネ片83、83が磁気ヘッド22のバックコア62に当 接されて磁気ヘッド22が窓部72側に付勢されることで、磁気ヘッド22がホ ルダ23内に固定されている。
【0041】 ホルダ23内における磁気ヘッド22の固定状態を更に詳細に説明すると、ま ず図4に示すように、バックコア62の一対の突出部62d、62dが窓部72 を区画する一対の縁部72a、72aに係合している。即ち、一対の突出部62 d、62dをなす露出面62e2、62e2が一対の縁部72a、72aと対向し て係合している。 また図5に示すように、フロントコア61の長手方向両端61c、61c(媒 体摺動方向と直交する方向に沿う長さの両端)が窓部72の別の一対の縁部72 b、72bと係合している。 このようにして、磁気ヘッド22が板バネ材24によって窓部72側に付勢さ れた状態でホルダ23内に固定されている。
【0042】 上記の磁気ヘッド組立体21においては、図5に示したように、バックコア6 2の長さTがフロントコア61の長さTよりも短く設定されているため、板 バネ材24によって印加されるバックコア62側からの付勢力が端面62e、6 2e(領域62e1、62e1)を介してフロントコア61に印加される。また、 バックコア62の幅Wがフロントコア61の幅Wよりも広く設定されている ため、板バネ材24による付勢力が端面62e、62e(露出面62e2、62 e2)を介してホルダ23の一対の縁部72a、72aにも印加される。このよ うにして、従来においてフロントコア61のみに印加されていた付勢力が、露出 面62e2、62e2を介してホルダ23に分散されて印加されるので、フロント コア61にかかる板バネ材24の付勢力が低減される。これと同時に、フロント コア61の両端61c、61cと縁部72b、72bとの間で生じる反力も低減 される。
【0043】 このようにして、フロントコア61に対してバックコア62側から印加される 付勢力と縁部72b側から生じる反力とが同時に低減されるので、フロントコア 61内部に生じるせん断歪みが低減されてフロントコア61が破損するおそれが なく、磁気ヘッド22及び磁気ヘッド組立体21の耐衝撃性を向上することがで きる。 また、バックコア62の幅Wがフロントコア61の幅Wよりも広く設定さ れ、フロントコア61の幅方向両側からバックコア62の突起部62d、62d が突出されているので、フロントコア61の磁路断面積よりもバックコア62の 磁路断面積が大きくなり、これにより磁気ヘッド22内の磁束量が増大して、磁 気ヘッド22の消去特性を高めることができる。
【0044】 また上記の磁気ヘッド組立体21においては、バックコア62をフロントコア 61よりも幅広にしてバックコア62の側部磁極62a、62aの端面62e、 62eの一部を露出させるようにし、この露出面62e2、62e2が縁部72a 、72aと係合するように構成したので、従来のバックコア62の幅を広くした だけでフロントコア61におけるせん断歪みを緩和させることができ、フロント コア61の破損を容易に防止することができる。 また、上記の磁気ヘッド組立体21によれば、バックコア62の露出面62e 2、62e2が縁部72a、72aに係合するとともに、フロントコア61の両端 部61c、61cが別の縁部72b、72bに係合するので、磁気ヘッド22が ホルダ23内に確実に固定され、磁気テープ媒体Tに対する磁気ヘッド22の位 置を常に一定に保つことができ、消去特性を一定に保つことができる。 更に上記の磁気ヘッド組立体21によれば、磁気ヘッド22を窓部72側に付 勢する板バネ材24が備えられているので、磁気ヘッド22がホルダ23内によ り確実に固定され、磁気テープ媒体Tに対する磁気ヘッド22の位置を常に一定 に保つことができ、消去特性を一定に保つことができる。
【0045】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように、本考案の磁気ヘッド組立体によれば、バックコ アの幅がフロントコアの幅よりも広く設定され、フロントコアの幅方向両側から 前記バックコアの一部が突出されているので、フロントコアの磁路断面積よりも バックコアの磁路断面積が大きくなり、これにより磁気ヘッド内の磁束量が増大 して、磁気ヘッドの消去特性を高めることができる。 また、バックコアの突出部が窓部を区画する縁部と係合するので、フロントコ アにおけるせん断歪みが突出部と縁部との係合により緩和され、フロントコアの 破損を防止することができる。
【0046】 また本考案のテープ媒体記録再生装置によれば、磁気ヘッドのバックコアの幅 がフロントコアの幅よりも広く設定され、フロントコアの幅方向両側から前記バ ックコアの一部が突出されているので、フロントコアの磁路断面積よりもバック コアの磁路断面積が大きくなり、これにより磁気ヘッド内の磁束量が増大するの で、磁気ヘッドの消去特性を高めることができる。これにより、回転シリンダ手 前で磁気テープ媒体の磁気記録情報がほぼ消去されているので、回転シリンダに 搭載された映像用ヘッドによる映像信号の記録を確実に行うことができ、信号エ ラーなどが発生するおそれがない。 また、バックコアの突出部が窓部を区画する縁部と係合するので、フロントコ アにおけるせん断歪みが突出部と縁部との係合により緩和され、フロントコアの 破損を防止することができる。これにより、テープ媒体記録再生装置の耐衝撃性 を高めることができる。 更に、磁気ヘッドのバックコアをフロントコアよりも幅広にしてバックコアの 側部磁極の端面の一部を露出させるようにし、この露出面が窓部を区画する縁部 と係合するように構成したので、従来のバックコアの幅を広くしただけでフロン トコアにおけるせん断歪みを緩和させることができ、フロントコアの破損を容易 に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態であるテープ媒体記録再生
装置を示す模式図。
【図2】 本考案の実施形態である磁気ヘッド組立体を
示す分解斜視図。
【図3】 本考案の実施形態である磁気ヘッドの要部を
示す斜視図。
【図4】 本考案の実施形態である磁気ヘッド組立体の
要部を示す断面模式図。
【図5】 本考案の実施形態である磁気ヘッド組立体の
要部を示す断面模式図。
【図6】 従来の磁気ヘッド組立体を示す分解斜視図。
【図7】 図7に示した磁気ヘッド組立体の要部を示す
断面模式図。
【図8】 図7に示した磁気ヘッド組立体の要部を示す
断面模式図。
【符号の説明】
1…回転シリンダ、11、12…テープリール、13
a、13b…ガイドポスト、14…キャプスタン、21
…磁気ヘッド組立体、22…磁気ヘッド(消去用の磁気
ヘッド)、23…ホルダ、24…板バネ材(付勢部
材)、61…フロントコア、61a…媒体摺動面、61
c…両端部(フロントコアの媒体摺動方向と直交する方
向に沿う幅の両端部)、62…バックコア、62a…側
部磁極、62b…連結磁極、62c…巻線溝、62d…
突起部(バックコアの一部)、62e…端面、62e1
…端面の巻き線溝側の領域、62e2…露出面(端面の
巻き線溝から離れた側の領域)、71…箱部、72…窓
部、72a…縁部、72b…別の縁部、M…テープ媒体
記録再生装置、T…磁気テープ媒体(記録媒体)、W
…バックコアの媒体摺動方向に沿う幅、W…フロント
コアの媒体摺動方向に沿う幅

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に接する媒体摺動面を有するフ
    ロントコアと、該フロントコアに接合して前記フロント
    コアと閉磁路を構成するバックコアとを備えてなり、 前記バックコアの媒体摺動方向に沿う幅が前記フロント
    コアの媒体摺動方向に沿う幅よりも広く設定され、前記
    フロントコアの媒体摺動方向に沿う幅の幅方向両側から
    前記バックコアの一部が突出されていることを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記バックコアが、媒体摺動方向に沿っ
    て離間する一対の側部磁極と該一対の側部磁極同士を連
    結する連結磁極とにより構成されるとともに、前記側部
    磁極と前記連結磁極とに区画されてなる巻線溝が設けら
    れて構成され、更に前記側部磁極には前記フロントコア
    が接合する端面が設けられ、 前記各側部磁極の間に前記フロントコアが架け渡された
    状態で前記フロントコアが前記各端面の前記巻き線溝側
    の領域に接合されるとともに、前記端面の前記巻き線溝
    から離れた側の領域が前記フロントコアの幅方向両側か
    ら露出されていることを特徴とする請求項1に記載の磁
    気ヘッド。
  3. 【請求項3】 記録媒体に接する媒体摺動面を有するフ
    ロントコア及び該フロントコアに接合して前記フロント
    コアと閉磁路を構成するバックコアとからなる磁気ヘッ
    ドと、前記磁気ヘッドを収納する箱部と前記媒体摺動面
    を該箱部の外側に露出させるために該箱部に設けられた
    窓部とを有するホルダとを具備してなり、 前記バックコアの媒体摺動方向に沿う幅が前記フロント
    コアの媒体摺動方向に沿う幅よりも広く設定されること
    により、前記フロントコアの媒体摺動方向に沿う幅の幅
    方向両側に前記バックコアの一部が突出されて一対の突
    出部が形成され、該一対の突出部が前記窓部を区画する
    一対の縁部に係合することにより前記磁気ヘッドが前記
    ホルダ内に固定されることを特徴とする磁気ヘッド組立
    体。
  4. 【請求項4】 前記バックコアが、媒体摺動方向に沿っ
    て離間する一対の側部磁極と該一対の側部磁極同士を連
    結する連結磁極とにより構成されるとともに、前記側部
    磁極と前記連結磁極とに区画されてなる巻線溝が設けら
    れて構成され、更に前記側部磁極には前記フロントコア
    が接合する端面が設けられ、 前記各側部磁極の間に前記フロントコアが架け渡された
    状態で前記フロントコアが前記各端面の前記巻き線溝側
    の領域に接合されるとともに、前記端面の前記巻き線溝
    から離れた側の領域が前記フロントコアの幅方向両側か
    ら露出されて露出面とされ、 該露出面が前記窓部を区画する一対の縁部に係合される
    ことにより前記磁気ヘッドが前記ホルダ内に固定される
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド組立体。
  5. 【請求項5】 前記フロントコアの媒体摺動方向と直交
    する方向に沿う幅の両端部が前記窓部を区画する一対の
    別の縁部に係合することにより前記磁気ヘッドが前記ホ
    ルダ内に固定されることを特徴とする請求項3または請
    求項4に記載の磁気ヘッド組立体。
  6. 【請求項6】 前記ホルダに固定されるとともに前記バ
    ックコアに当接させることによって前記磁気ヘッドを前
    記窓部側に付勢する付勢部材が備えられていることを特
    徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の磁
    気ヘッド組立体。
  7. 【請求項7】 一方向に回転駆動される回転シリンダに
    テープリールから引出された磁気テープ媒体が巻き掛け
    られて構成されるテープローディング系路を具備してな
    り、 前記テープローディング系路には、前記テープリールか
    ら引出された磁気テープ媒体を案内して前記回転シリン
    ダに巻き付けるために前記回転シリンダの上流側と下流
    側にそれぞれ設けられた一対のガイドポストと、前記磁
    気テープ媒体を走行させるために前記回転シリンダの下
    流側に設けられたキャプスタンと、前記回転シリンダの
    上流側に備えられた消去用の磁気ヘッドとが備えられ、 前記磁気ヘッドは、前記磁気テープ媒体に接する媒体摺
    動面を有するフロントコアと、該フロントコアに接合し
    て前記フロントコアと閉磁路を構成するバックコアとか
    らなり、前記バックコアの媒体摺動方向に沿う幅が前記
    フロントコアの媒体摺動方向に沿う幅よりも広く設定さ
    れ、前記フロントコアの媒体摺動方向に沿う幅の幅方向
    両側から前記バックコアの一部が突出されていることを
    特徴とするテープ媒体記録再生装置。
  8. 【請求項8】 一方向に回転駆動される回転シリンダに
    テープリールから引出された磁気テープ媒体が巻き掛け
    られて構成されるテープローディング系路を具備してな
    り、 前記テープローディング系路には、前記テープリールか
    ら引出された磁気テープ媒体を案内して前記回転シリン
    ダに巻き付けるために前記回転シリンダの上流側と下流
    側にそれぞれ設けられた一対のガイドポストと、前記磁
    気テープ媒体を走行させるために前記回転シリンダの下
    流側に設けられたキャプスタンと、前記回転シリンダの
    上流側に備えられた消去用の磁気ヘッド組立体とが備え
    られ、 前記磁気ヘッド組立体は、前記磁気テープ媒体に接する
    媒体摺動面を有するフロントコアと該フロントコアに接
    合して前記フロントコアと閉磁路を構成するバックコア
    とからなる磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを収納する箱
    部と前記媒体摺動面を該箱部の外側に露出させるために
    該箱部に設けられた窓部とを有するホルダとを具備して
    なり、 前記バックコアの媒体摺動方向に沿う幅が前記フロント
    コアの媒体摺動方向に沿う幅よりも広く設定されること
    により、前記フロントコアの媒体摺動方向に沿う幅の幅
    方向両側に前記バックコアの一部が突出されて一対の突
    出部が形成され、該一対の突出部が前記窓部を区画する
    一対の縁部に係合することにより前記磁気ヘッドが前記
    ホルダ内に固定されることを特徴とするテープ媒体記録
    再生装置。
  9. 【請求項9】 前記バックコアが、媒体摺動方向に沿っ
    て離間する一対の側部磁極と該一対の側部磁極同士を連
    結する連結磁極とにより構成されるとともに、前記側部
    磁極と前記連結磁極とに区画されてなる巻線溝が設けら
    れて構成され、更に前記側部磁極には前記フロントコア
    が接合する端面が設けられ、 前記各側部磁極の間に前記フロントコアが架け渡された
    状態で前記フロントコアが前記各端面の前記巻き線溝側
    の領域に接合されるとともに、前記端面の前記巻き線溝
    から離れた側の領域が前記フロントコアの幅方向両側か
    ら露出されて露出面とされ、 該露出面が前記窓部を区画する一対の縁部に係合される
    ことにより前記磁気ヘッドが前記ホルダ内に固定される
    ことを特徴とする請求項8に記載のテープ媒体記録再生
    装置。
  10. 【請求項10】 前記フロントコアの媒体摺動方向と直
    交する方向に沿う幅の両端部が前記窓部を区画する一対
    の別の縁部に係合することにより前記磁気ヘッドが前記
    ホルダ内に固定されることを特徴とする請求項8または
    請求項9に記載のテープ媒体記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記ホルダに固定されるとともに前記
    バックコアに当接させることによって前記磁気ヘッドを
    前記窓部側に付勢する付勢部材が備えられていることを
    特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれかに記載
    のテープ媒体記録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0534322U (ja) * 1991-10-11 1993-05-07 株式会社クボタ 回転伝動構造
JPH0538437U (ja) * 1991-10-23 1993-05-25 エヌ・オー・ケー・メグラステイツク株式会社 ダンパ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0534322U (ja) * 1991-10-11 1993-05-07 株式会社クボタ 回転伝動構造
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