JP2792836B2 - 円筒状孔開け工具の装着構造 - Google Patents

円筒状孔開け工具の装着構造

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JP2792836B2
JP2792836B2 JP7280806A JP28080695A JP2792836B2 JP 2792836 B2 JP2792836 B2 JP 2792836B2 JP 7280806 A JP7280806 A JP 7280806A JP 28080695 A JP28080695 A JP 28080695A JP 2792836 B2 JP2792836 B2 JP 2792836B2
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    • B23B31/10Chucks characterised by the retaining or gripping devices or their immediate operating means
    • B23B31/113Retention by bayonet connection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • B23B51/04Drills for trepanning
    • B23B51/0473Details about the connection between the driven shaft and the tubular cutting part; Arbors

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動を受ける
ことにより金属板や壁板等に孔を開ける円筒状孔開け工
具の装着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるホールソーをはじめとする円筒
状孔開け工具は、その先端面に刃部を有しており、この
円筒状孔開け工具を所定の工具取付部に装着するととも
に、この工具取付部の中心から先方へ中心位置決め用の
センタードリルを突出させた状態でこの工具取付部とと
もに上記円筒状孔開け工具を高速回転駆動することによ
り、上記刃部で金属板やモルタル壁等に円形状の孔を開
けることができるようになっている。ここで、上記円筒
状孔開け工具は上記工具取付部に一体的に固定しても良
いが、この円筒状孔開け工具の形状や寸法、材質は、孔
開け対象物の材質や板厚によって変更する必要がある一
方、上記工具取付部としてはほとんど全ての場合に単一
種のものを共用できるので、一般に上記円筒状孔開け工
具は工具取付部に対して着脱可能に構成され、用途に応
じて交換できるように配慮がなされている。
【0003】従来、上記円筒状孔開け工具を上記工具取
付部に着脱可能に装着するための構造としては、工具取
付部の先端に雄ねじ部を形成する一方、円筒状孔開け工
具のつけ根部の内周面に雌ねじを形成し、両ねじを螺合
するものが良く知られている(例えば実開昭55−16
9309号公報参照)。しかし、この構造では、使用中
(すなわち円筒状孔開け工具の高速回転中)、上記工具
取付部にかなり大きな駆動トルクが加えられ、その反力
が孔開け対象物から円筒状孔開け工具に作用するため、
両者の螺合部分が非常に固く締め付けられた状態とな
り、この螺合を緩めるのに極めて大きな力が必要で、取
外し作業が非常に困難となる欠点がある。
【0004】そこで、特開平5−131312号公報で
は、上記円筒状孔開け工具の中心部に上記センタードリ
ルが挿通可能な挿通孔を設けるとともに、この円筒状孔
開け工具の軸方向略中間部位の外周部にフランジ部を形
成してこのフランジ部に軸方向のねじ孔を開け、上記挿
通孔に上記センタードリルを挿通するとともに、上記工
具取付部(同公報ではドライブカラー)に軸方向に挿通
したボルトの先端を上記ねじ孔に螺合挿入することによ
り、上記工具取付部と円筒状孔開け工具とを着脱可能に
連結したものが示されている。
【0005】このような構造によれば、使用時に工具取
付部や円筒状孔開け工具に加えられるトルクが、取付部
材である上記ボルトにはその回転力として作用しないた
め、このボルトと上記ねじ孔とが過剰な力で締め付けら
れることがない。従って、上記円筒状孔開け工具を交換
する際には、普通の力で上記ボルトを緩め、上記ねじ孔
から抜き取ることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の装置では、
円筒状孔開け工具を着脱するのに依然として雄ねじと雌
ねじとを螺合する作業、及び螺合を緩める作業が必要で
あり、そのために専用の工具を用いなければならず、面
倒である。また、工具取付部や円筒状孔開け工具に加え
られるトルクは上記ボルトに剪断力として作用するた
め、このボルトのねじ山が変形しやすいという不都合も
ある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、ねじを
用いない簡単な構造で、工具取付部に対する円筒状孔開
け工具の着脱作業を容易にする装着構造を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、駆動源に連結される工具取付
部の先端部外周面に円筒状孔開け工具のつけ根部が着脱
可能に外嵌される円筒状孔開け工具の装着構造におい
て、上記円筒状孔開け工具のつけ根部に、その端面から
ほぼ軸方向に切り込む軸方向部及びこの軸方向部の終端
からほぼ周方向に切り込む周方向部からなる抜け止め用
切欠部と、上記端部から軸方向に切り込む回転止め用切
欠部とを形成し、上記工具取付部の先端部外周面に上記
抜け止め用切欠部内に侵入可能な径をもつ突起を設ける
とともに、上記工具取付部の周囲に回転可能で且つ軸方
向に移動可能に装着され、その先端面に上記回転止め用
切欠部内に嵌入可能な形状をもつ回転止め部が先端方向
に向けて突設された筒状の回転止め部材と、この回転止
め部材と上記工具取付部とのすき間に設けられ、上記回
転止め部材を先端側に付勢するばね部材とを備え、上記
工具取付部に、上記回転止め部が上記回転止め用切欠部
内に侵入した状態で回転止め部材の工具取付部に対する
相対回転を規制する規制部と、上記円筒状孔開け工具が
外嵌される部分よりも手前側の位置であって上記突起が
上記抜け止め用切欠部の周方向部に侵入した状態で上記
回転止め用切欠部から周方向に外れた待機位置に上記回
転止め部を係止する係止部とを設けたものである。
【0009】この構造によれば、例えば次の要領で円筒
状孔開け工具を工具取付部に装着できる。
【0010】付勢手段の付勢力に抗し、回転止め部材
を工具取付部側の係止部によって待機位置に係止させて
おく。
【0011】工具取付部外周面上の突起を円筒状孔開
け工具のつけ根部の抜け止め用切欠部の軸方向部に挿入
するようにしながら、上記つけ根部を上記工具取付部外
周面に所定部位まで外嵌し、次いで、上記突起を上記抜
け止め用切欠部の周方向部内に侵入させる方向に円筒状
孔開け工具と工具取付部とを相対回転させる。
【0012】上記回転止め部材を回転させてその回転
止め部の位置を回転止め用切欠部(請求項2のように抜
け止め用切欠部の軸方向部を回転止め用切欠部として兼
用している場合には当該軸方向部)の位置に合せ、この
位置で付勢手段の付勢力を利用して上記回転止め部を上
記回転止め用切欠部内に挿入する。これにより、回転止
め用切欠部と回転止め部とが係合され、かつ回転止め部
は規制部によって工具取付部に対する相対回転が規制さ
れるので、円筒状孔開け工具と工具取付部との相対回転
が阻止されることになる。このため、突起は上記抜け止
め用切欠部の周方向部内の位置に保持され、これによっ
て工具取付部からの円筒状孔開け工具の抜けが阻止され
る。すなわち、円筒状孔開け工具が工具取付部に固定さ
れた状態となり、この状態で両者を一体に回転駆動する
ことにより、上記円筒状孔開け工具を用いて穿孔作業を
行うことができる。
【0013】上記円筒状孔開け工具を交換する場合に
は、上記回転止め部材を指で把持する等して回転止め部
を付勢手段の付勢力に抗して回転止め用切欠部から引き
抜き、工具保持部に対して相対回転させて係止部に係止
させ(すなわち待機位置に戻し)、この状態で円筒状孔
開け工具を工具取付部に対して上記と逆の方向に相対回
転させて突起を抜け止め用切欠部の軸方向部内に臨ませ
ればよい。この状態で、工具取付部から円筒状孔開け工
具のつけ根部をそのままほぼ軸方向に抜き取ることがで
きる。
【0014】ここで、上記回転止め部の形状は、上記回
転止め用切欠部内に侵入できる形状であればよいが、こ
の回転止め部の少なくとも先端部の形状を、この回転止
め部の幅寸法が先端に向かうに従って小さくなるくさび
状にすれば、この回転止め部の先端部は上記回転止め用
切欠部内により円滑に侵入でき、この回転止め部が円筒
状孔開け工具の先端面に引掛かって回転止め用切欠部内
に侵入不良となることがより確実に防がれる。
【0015】この際、上記回転止め用切欠部の入口幅寸
法が回転止め部の最大幅寸法以上であると、この回転止
め部が回転止め用切欠部内に完全に侵入しても両者間に
はクリアランスが生じ、このクリアランス分だけ円筒状
孔開け工具に周方向のがたつきが生じることになるが、
上記回転止め用切欠部の入口幅寸法を上記回転止め部の
最小幅寸法よりも大きくかつ最大幅寸法よりも小さい寸
法に設定すれば、回転止め用切欠部内への回転止め部の
侵入を可能にしながら、かつ、その侵入状態で回転止め
部と回転止め用切欠部の両縁とを圧接させることがで
き、この圧接によって、円筒状孔開け工具の周方向のが
たつきをなくすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0017】図1〜図3に示す構造は、円筒状孔開け工
具10、工具装着部材20、駆動連結部材30、及び回
転止め部材40を備え、上記工具装着部材20及び駆動
連結部材30によって本発明における工具取付部が構成
されている。
【0018】円筒状孔開け工具10は、軸方向に均一な
外径及び内径をもつ円筒状とされ、その先端部(図2及
び図3では右端部)に切欠11が設けられるとともに、
この切欠11の先端に孔開け用ビット12が形成されて
いる。円筒状孔開け工具10のつけ根部(図2及び図3
では左端部)には抜け止め用切欠部14が形成され、こ
の抜け止め用切欠部14は、円筒状孔開け工具10のつ
け根側端面からほぼ軸方向に切り込まれた軸方向部15
と、この軸方向部15の終端からほぼ周方向に切り込ま
れた周方向部16とからなるL字状をなし、全体に亘っ
てほぼ一様な幅寸法を有している。
【0019】工具装着部材20は、図4(a)(b)に
も示すように、筒状の本体21を有し、この本体21の
外周面の適所(図例では互いに周方向に180°離間し
た2つの位置)にピン(突起)22が突設されており、
これらピン22の外径は上記抜け止め用切欠部14内に
ピン22が侵入可能となる寸法に設定されている。本体
21の中心軸上において、円筒状孔開け工具10に近い
側(図4(b)では右側)にはねじ孔23が、駆動源に
近い側(同図(b)では左側)にはねじ孔24が形成さ
れ、ねじ孔23には図3に示すようなセンタードリル1
8が螺合、装着されるようになっている。
【0020】なお、このセンタードリル18は本発明で
は必ずしも要しない、この工具装着部材20の駆動側端
部には、他の部分よりも外径の大きい鍔部(規制部と係
止部とに兼用)25が形成され、この鍔部25とこれに
隣接する部分とを軸方向に跨ぐ領域に凹部26が形成さ
れている。これらの凹部26は、上記ピン22が円筒状
孔開け工具10における抜け止め用切欠部14の周方向
部16の終端まで侵入した状態(図2の状態)で上記抜
け止め用切欠部14の軸方向部15と合致する位置に形
成されている。
【0021】駆動連結部材30は、図5に示すように、
駆動連結部31と、鍔部32と、連結軸33とを順に有
している。駆動連結部31は、異形断面を有し、図略の
駆動源の出力軸に連結されるように構成されている。鍔
部32は、駆動連結部31及び連結軸33よりも大きな
外径を有している。連結軸33の先端部には雄ねじ部3
4が形成され、その中心に凹部35が形成されており、
上記雄ねじ部34が上記工具装着部材20におけるねじ
孔24に螺合、挿入されることにより、この工具装着部
材20と駆動連結部材30とが一体に連結されるととも
に、上記ねじ孔23を貫通するセンタードリル18の基
端部が上記凹部35内に臨むように構成されている。
【0022】回転止め部材40は、図6(a)(b)に
示すように、バネ収納部41と、バネ座部42と、2つ
の回転止め部43とを一体に有している。バネ収納部4
1は、上記駆動連結部材30における鍔部33の外径よ
りも大きな内径を有している。バネ座部42は、バネ収
納部41と等しい外径を有し、かつ、上記駆動連結部材
30における連結軸33にほぼすき間なく外嵌される内
径を有している。そして、上記バネ収納部41と連結軸
33とのすき間内に、上記バネ座部42と鍔部33とに
挟まれた圧縮バネ50(図3)が設けられており、この
圧縮バネ50の弾発力によって回転止め部材40全体が
先端側(同図右側)に付勢されている。
【0023】両回転止め部43は、バネ座部42の先端
面(図6(a)(b)では右側面)から円筒状孔開け工
具10側(同図右側)に向けて突出している。その基端
部は幅寸法が一定のフラット状とされ、先端部は先端に
向かうに従って幅寸法が小さくなるくさび状とされてい
る。図7に示すように、両回転止め部43の最大幅寸法
(すなわち基端部の幅寸法)d2は、前記工具装着部材
20における凹部26内にほぼすき間なく嵌入される寸
法に設定されており、この嵌入によって工具装着部材2
0に対する回転止め部材40の相対回転が規制されるよ
うになっている。また、円筒状孔開け工具10側におけ
る抜け止め用切欠部14の軸方向部15の入口幅寸法d
1は、上記回転止め部43の最大幅寸法d2よりも小さ
く、かつ回転止め部43の最小幅寸法(すなわち最先端
部分の幅寸法)d3よりも大きい寸法に設定されてい
る。
【0024】上記バネ収納部41の外周面には、円筒状
のカバー44が固定されている。このカバー44は、バ
ネ収納部41及びバネ座部42からさらに先端側に延
び、図2及び図7に示すように上記回転止め部43が凹
部26及び抜け止め用切欠部14の軸方向部15内に侵
入した状態で、バネ座部42の先端面と鍔部25との間
のすき間52を覆う形状とされている。
【0025】なお、図1では便宜上カバー44の図示を
省略している。
【0026】この構造によれば、次の要領で上記円筒状
孔開け工具10を工具装着部材20に対して着脱でき
る。
【0027】A)装着前の準備(図8(a)):回転止
め部材40を圧縮バネ50の弾発力に抗して駆動側(図
8左側)に移動させ、かつ凹部26の形成位置から周方
向に位置をずらして鍔部25に係止させる(待機位置へ
の係止)。
【0028】B)円筒状孔開け工具10のつけ根部の嵌
合(図8(b)):円筒状孔開け工具10における抜け
止め用切欠部14の軸方向部15内にピン22を侵入さ
せるようにしながら、このピン22が上記軸方向部15
の終端に当たる位置まで円筒状孔開け工具10のつけ根
部を工具装着部材20の本体21に外嵌する。
【0029】C)円筒状孔開け工具10の回転操作(図
8(c)):B)の状態から円筒状孔開け工具10を工
具装着部材20に対して相対回転させ、ピン22を周方
向部16の終端まで完全に侵入させる。
【0030】D)固定(図7):上記外嵌状態のまま、
工具装着部材20及び駆動連結部材30に対して回転止
め部材40を回転操作し、その回転止め部43の位置を
凹部26の位置に合致させる。この位置で、回転止め部
43は圧縮バネ50の弾発力により強制的に凹部26内
及び軸方向部15内に嵌め込まれる。これにより、回転
止め部43と円筒状孔開け工具10とが係合され、か
つ、鍔部25によって工具装着部材20に対する回転止
め部43の周方向の変位が規制されるので、工具装着部
材20に対する円筒状孔開け工具10の相対回転が規制
されることになる。よって、ピン22は上記抜け止め用
切欠部14の径方向部16内の位置に保持され、工具装
着部材20からの円筒状孔開け工具10の抜けが阻止さ
れる。すなわち、円筒状孔開け工具10が工具装着部材
20に固定された状態となる。この状態で、両者を駆動
連結部材30とともに一体に回転駆動し、壁板等の加工
対象物に押付ければ、まずセンタードリル18が先に穿
孔することにより孔加工位置が決められ、その後上記円
筒状孔開け工具10が上記センタードリル18の周囲を
削ることにより、この円筒状孔開け工具10と略同径の
孔が開けられる。
【0031】E)工具取外し:上記円筒状孔開け工具1
0を交換する場合には、まず、上記回転止め部材40を
指で把持する等して回転止め部43を軸方向部15内及
び凹部26内から強制的に引き抜き、さらに回転止め部
材40を回してその抜け止め部43を鍔部25に係止さ
せる(係止位置への復帰;図8(c)の状態)。この状
態で、円筒状孔開け工具10を工具装着部材20に対し
て上記と逆の方向に相対回転させてピン22を抜け止め
用切欠部14の軸方向部15内に臨ませれば(図8
(b)の状態)、そのまま円筒状孔開け工具10を工具
装着部材20からほぼ軸方向に抜き取ることができる。
【0032】このような構造によれば、ボルトの螺合と
いった面倒な作業を行わず、極めて簡単な操作で円筒状
孔開け工具10を工具装着部材20に対して着脱でき、
作業能率を大幅に高めることができる。また、従来構造
では、使用中の駆動トルクに起因して円筒状孔開け工具
10と工具装着部材20との連結用ボルトに剪断力が作
用し、そのねじ山が変形するおそれがあったが、上記構
造では、使用時の駆動トルクに起因して上記回転止め部
材40に剪断力が作用しても、その固定機能に何ら悪影
響は及ばない。しかも、回転止め部材40を筒状にして
工具取付部を構成する駆動連結部材30の周囲に配し、
これら回転止め部材40と駆動連結部材33とのすき間
に回転止め部材40の付勢手段である圧縮バネ50を収
納するようにしているので、工具取付部全体を小径のコ
ンパクトな構造にまとめることができる。
【0033】なお、本発明はこの実施の形態に限定され
るものでなく、例として次のような態様をとることも可
能である。
【0034】(1) 上記の実施の形態では、回転止め部材
40を抜け止め用切欠部14の軸方向部15に挿入する
ことにより、工具装着部材20に対する円筒状孔開け工
具10の相対回転を規制しているが、上記抜け止め用切
欠部14とは別の位置に、上記回転止め部43の挿入専
用の回転止め用切欠部を工具つけ根部の端面から軸方向
に切り込み、抜け止め用切欠部14の周方向部16にピ
ン22が侵入した状態で上記回転止め用切欠部内に上記
回転止め部43が挿入されるように回転止め用切欠部の
形成位置を設定するようにしてもよい。ただし、上記実
施の形態のように抜け止め用切欠部14の軸方向部15
を回転止め用切欠部として兼用すれば、その分工数が減
ってコストを削減できるとともに、切欠部の個数の減少
によって工具つけ根部を強度的により有利な構造にでき
る利点がある。
【0035】(2) 本発明では、円筒状孔開け工具10の
少なくともつけ根部が工具取付部に外嵌可能な形状であ
ればよく、先端部の形状、特に径は問わない。例えば、
図9(a)に示すように、円筒状孔開け工具10の先端
部10aの径をつけ根部10bの径より小さくしてもよ
いし、逆に、同図(b)に示すように、先端部10aの
径をつけ根部10bの径より大きくしてもよい。
【0036】(3) 上記回転止め部43の形状は、例えば
全体に幅寸法が均一なフラット状にしても、この回転止
め部43を回転止め用切欠部(図に示した例では軸方向
部15)内に侵入させることができる。ただし、図示の
ように、上記回転止め部43の少なくとも先端部の形状
をくさび状にすれば、この回転止め部43の先端部を上
記回転止め用切欠部内により円滑に侵入でき、この回転
止め部43が円筒状孔開け工具10の先端面に引掛かっ
て回転止め用切欠部内に侵入不良となるといったトラブ
ルを確実に避けることができる。しかも、上記回転止め
用切欠部の入口幅寸法(図例では軸方向部15の入口幅
寸法d1)を、上記回転止め部43の最小幅寸法d3より
も大きくかつ最大幅寸法d2よりも小さい寸法に設定す
ることにより、回転止め部43の侵入を可能にしなが
ら、かつ、その侵入状態で回転止め部43と回転止め用
切欠部の両縁(図例では軸方向部15の両縁)とを圧接
させることができ、この圧接によって、円筒状孔開け工
具10の周方向のがたつきを確実になくすことができる
利点もある。
【0037】(4) 本発明において、抜け止め用切欠部及
び突起の個数は特に問わず、単数でも3つ以上であって
もよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、円筒状孔開け工
具のつけ根部を工具取付部に外嵌する構造において、上
記つけ根部に、軸方向部と周方向部とからなる抜け止め
用切欠部及び軸方向の回転止め用切欠部を形成する一
方、上記工具取付部に、上記抜け止め用切欠部内に侵入
可能な突起を設けるとともに、工具取付部の周囲に上記
回転止め用切欠部内に侵入可能な回転止め部をもつ回転
止め部材を設け、上記抜け止め用切欠部における軸方向
部から周方向部への上記突起の侵入により、上記工具取
付部からのつけ根部の抜けを規制するとともに、上記周
方向部への突起の侵入時に上記回転止め部が上記回転止
め用切欠部に侵入することにより、円筒状孔開け工具と
工具取付部との相対回転を規制するようにしたものであ
るので、捩じ込み作業のいらない極めて簡単な操作で、
円筒状孔開け工具の着脱を確実に行うことができる効果
がある。また、従来のようにボルトで円筒状孔開け工具
と工具取付部とを連結する場合と異なり、駆動トルクに
起因してボルトのねじ山が変形するといった不都合はな
く、大きなトルクで工具及び工具取付部を駆動する場合
にも、固定機能を良好に維持できる。しかも、上記回転
止め部材と工具取付部とのすき間に回転止め部材の付勢
手段であるバネ部材を収納しているので、工具取付部全
体を小径のコンパクトな構造にまとめることができる。
【0039】ここで、上記軸方向部を上記回転止め用切
欠部として兼用すれば、形成する切欠部の個数を減らし
て工数を削減する分、コストを下げるとともに、つけ根
部を強度的により有利な構造にできる効果が得られる。
【0040】また、上記回転止め部の少なくとも先端部
の形状を、この回転止め部の幅寸法が先端に向かうに従
って小さくなるくさび状にしたものによれば、この回転
止め部の先端部を上記回転止め用切欠部内により円滑に
侵入させることができ、この回転止め部が円筒状孔開け
工具の先端面に引掛かって回転止め用切欠部内に侵入不
良となるといったトラブルをより確実に回避できる効果
が得られる。
【0041】さらに、上記回転止め用切欠部の入口幅寸
法を上記回転止め部の最小幅寸法よりも大きくかつ最大
幅寸法よりも小さい寸法に設定することにより、回転止
め用切欠部内への回転止め部の侵入を可能にしながら、
かつ、その侵入状態で回転止め部と回転止め用切欠部の
両縁とを圧接させることができ、この圧接によって、円
筒状孔開け工具の周方向のがたつきをなくすことができ
る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる円筒状孔開け工具の装着構造の
要部を示す斜視図である。
【図2】上記装着構造の断面平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】(a)は上記装着構造における工具装着部材の
正面図、(b)は同工具装着部材の断面側面図である。
【図5】上記装着構造における駆動連結部材の側面図で
ある。
【図6】(a)は上記装着構造における回転止め部材の
平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図7】上記装着構造の要部を示す断面平面図である。
【図8】(a)は上記工具装着部材に円筒状孔開け工具
を外嵌する前の状態を示す断面側面図、(b)は上記工
具装着部材に上記円筒状孔開け工具を外嵌した状態を示
す断面側面図、(c)は上記外嵌状態から円筒状孔開け
工具を回した状態を示す断面側面図である。
【図9】(a)(b)は上記円筒状孔開け工具の変形例
を示す断面側面図である。
【符号の説明】
10 円筒状孔開け工具 14 抜け止め用切欠部 15 軸方向部 16 周方向部 20 工具装着部材(工具取付部を構成) 22 ピン(突起) 25 鍔部(規制部及び係止部に兼用) 30 駆動連結部材(工具取付部を構成) 40 回転止め部材 43 回転止め部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 51/04 - 51/05 B28D 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に連結される工具取付部の先端部
    外周面に円筒状孔開け工具のつけ根部が着脱可能に外嵌
    される円筒状孔開け工具の装着構造において、上記円筒
    状孔開け工具のつけ根部に、その端面からほぼ軸方向に
    切り込む軸方向部及びこの軸方向部の終端からほぼ周方
    向に切り込む周方向部からなる抜け止め用切欠部と、上
    記端部から軸方向に切り込む回転止め用切欠部とを形成
    し、上記工具取付部の先端部外周面に上記抜け止め用切
    欠部内に侵入可能な径をもつ突起を設けるとともに、上
    記工具取付部の周囲に回転可能で且つ軸方向に移動可能
    に装着され、その先端面に上記回転止め用切欠部内に嵌
    入可能な形状をもつ回転止め部が先端方向に向けて突設
    された筒状の回転止め部材と、この回転止め部材と上記
    工具取付部とのすき間に設けられ、上記回転止め部材を
    先端側に付勢するばね部材とを備え、上記工具取付部
    に、上記回転止め部が上記回転止め用切欠部内に侵入し
    た状態で回転止め部材の工具取付部に対する相対回転を
    規制する規制部と、上記円筒状孔開け工具が外嵌される
    部分よりも手前側の位置であって上記突起が上記抜け止
    め用切欠部の周方向部に侵入した状態で上記回転止め用
    切欠部から周方向に外れた待機位置に上記回転止め部を
    係止する係止部とを設けたことを特徴とする円筒状孔開
    け工具の装着構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の円筒状孔開け工具の装着
    構造において、上記抜け止め用切欠部の軸方向部を上記
    回転止め用切欠部として兼用したことを特徴とする円筒
    状孔開け工具の装着構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の円筒状孔開け工
    具の装着構造において、上記回転止め部の少なくとも先
    端部をこの回転止め部の幅寸法が先端に向かうに従って
    小さくなるくさび状としたことを特徴とする円筒状孔開
    け工具の装着構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の円筒状孔開け工具の装着
    構造において、上記回転止め用切欠部の入口幅寸法を上
    記回転止め部の最小幅寸法よりも大きくかつ最大幅寸法
    よりも小さい寸法に設定したことを特徴とする円筒状孔
    開け工具の装着構造。
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