JP2503842B2 - カッタ締結機構 - Google Patents

カッタ締結機構

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JP2503842B2
JP2503842B2 JP4214387A JP21438792A JP2503842B2 JP 2503842 B2 JP2503842 B2 JP 2503842B2 JP 4214387 A JP4214387 A JP 4214387A JP 21438792 A JP21438792 A JP 21438792A JP 2503842 B2 JP2503842 B2 JP 2503842B2
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JP
Japan
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screw
cutter body
screw rod
arbor
cutter
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JP4214387A
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Inventor
辰夫 新井
貴宣 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば正面フライスな
どのカッタを工作機械に取り付けるためのカッタ締結機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカッタ締結機構として
は、図3ないし図4に示すものが知られている。この図
において、1は工作機械の主軸に取り付けられるアーバ
(工具取付軸)、2はアーバ1の先端の縮径部1aに嵌合
されるカッタ本体、3はカッタ本体2をアーバ1に固定
するボルトである。 カッタ本体2は、その先端面の周
囲にスローアウェイチップ4が取り付けられるものであ
り、軸心部にはボルト3のねじ部が挿通する貫通穴2a
が形成され、貫通穴2aの基端側にはアーバ1の縮径部
1aに嵌合する凹部2bが形成され、貫通穴2aの先端
側にはボルト3の頭部を収容するざぐり2cが形成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
カッタ締結機構においては、ボルト3の頭部をスローア
ウェイチップ4の先端側に突出させないために、どうし
てもざぐり2cが必要である。このため、ざぐり2cに
よって、カッタ本体2の先端面の面積がさかれ、スロー
アウェイチップ4のクランプねじ等を取り付ける場所が
狭くなるという欠点があった。このため、上記クランプ
ねじを取り付ける部分の設計が難しく、また狭い部分に
クランプねじ等をねじ込むねじ穴を設けるために、カッ
タ本体2の剛性が低下し切削性能が悪くなるという問題
があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、カッタ本体先端面の面積を十分確保することの
できるカッタ締結機構を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、工具取付軸の
先端部に軸心を合わせて嵌合されるカッタ本体と、この
カッタ本体を工具取付軸に直接固定するねじ棒とを備え
てなり、このねじ棒は、長手方向の中央部に環状の逃げ
溝が形成され、その一端側には工具取付軸の先端面に設
けられたねじ穴に螺合する第一雄ねじが形成され、逃げ
溝の他端側には第一雄ねじと同一径で逆ねじの第二雄ね
じが形成されており、カッタ本体にはねじ棒の第二雄ね
に螺合するねじ穴が形成されていることを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】本発明において、カッタ本体を工具取付軸に固
定するには、まずねじ棒を、その一端を工具取付軸のね
じ穴の開口部に配し、他端をカッタ本体のねじ穴の開口
部に配置する。そして、ねじ棒を回して、ねじ棒の一端
を前記工具取付軸のねじ穴に螺合して行く。この時、カ
ッタ本体をねじ棒とともに回らないように支持しておく
と、ねじ棒の他端もカッタ本体のねじ穴にねじ込まれて
行く。このようにして、カッタ本体は、工具取付軸側に
移動し、ついには工具取付軸に押接して、同工具取付軸
に固定される。
【0007】また、ねじ棒を上記とは逆の方向に回す
と、工具取付軸とカッタ本体とは、離間し始め、ついに
はカッタ本体が工具取付軸から外れる。
【0008】
【実施例】以下、図1ないし図2を参照して本発明の一
実施例を説明する。なお、これらの図において、図3に
示す従来例の構成要素と同様の要素には同一の符号を付
し、その説明を簡略化する。
【0009】これらの図において、1はアーバ(工具取
付軸)、5はカッタ本体、6はねじ棒である。アーバ1
の先端面には、アーバ1と同軸上に縮径部1aが形成さ
れ、縮径部1aの先端面軸心には、右ねじのねじ穴1b
が形成されている。また、アーバ1の先端面には、凹部
1cが形成され、この凹部1cには、キー7が嵌合され
ている。このキー7は、ねじ8によって、アーバ1に固
定されている。
【0010】カッタ本体5は、その先端面の周囲にスロ
ーアウェイチップ4が取り付けられるものであり、軸心
部には左ねじのねじ穴5aが貫通されている。そして、
カッタ本体5の、アーバ1に対面する基端側には、ねじ
穴5aと同軸上に、アーバ1の縮径部1aに嵌合する凹
部5bが形成されている。また、カッタ本体5の基端面
には、前記キー7が嵌まる溝5cが形成されている。
【0011】ねじ棒6は、その長手方向の中央部に環状
のねじの逃げ溝6aが形成され、逃げ溝6aから一端側
にアーバ1のねじ穴1bと螺合する雄ねじ6b(第一雄
ねじ)が形成され、逃げ溝6aから他端側に一端側の雄
ねじ6bとほぼ同一径でカッタ本体5のねじ穴5aに螺
合する雄ねじ6c(第二雄ねじ)が形成されたものであ
る。そして、ねじ棒6の他端端面には、六角穴6dが形
成されている。
【0012】このように構成されたカッタ締結機構にお
いて、カッタ本体5をアーバ1に取り付けるには、まず
ねじ棒6の一端をアーバ1のねじ穴1bの開口部に配
し、他端をカッタ本体5の基端側のねじ穴5aの開口部
に配置する。そして、ねじ棒6の六角穴6dに六角レン
チを差し込んで回し、ねじ棒6の一端をアーバ1のねじ
穴1bにねじ込んで行く。この時、カッタ本体5は、ね
じ棒6と共に回らないように支持しておく。そうする
と、ねじ棒6の他端側もカッタ本体5のねじ穴5aにね
じ込まれて行く。このようにして、カッタ本体5はアー
バ1側に移動し、ねじ棒6にガイドされてカッタ本体5
の凹部5bがアーバ1の縮径部1aに嵌合するととも
に、キー溝5cがキー7に嵌まる。そして、ついにはア
ーバ1の先端面にカッタ本体5の基端面が押接し、カッ
タ本体5はアーバ1に固定される。このように、締結の
際、アーバ1の縮径部1aとカッタ本体5の凹部5bと
の嵌合、そしてキー溝5cとキー7との嵌合が、ねじ穴
1b,5aに螺合するねじ棒6によってガイドされるか
ら、嵌合に際してカッタ本体5の凹部5bが曲がってア
ーバ1の縮径部1aに嵌合すること等がなく、取り付け
操作性が良くなる。
【0013】また、ねじ棒6を上記とは逆に回すと、
削によってカッタ本体5が熱膨張していたとしても、カ
ッタ本体5はねじ棒6の回転につれてアーバ1から確実
に離間し、ねじ棒6はついにはアーバ1から外れる。上
記のように構成されたカッタ締結機構によれば、頭部の
ないねじ棒6によって、カッタ本体5をアーバ1に直接
固定しているから、従来例のように、カッタ本体5の先
端面にボルト頭部を収容するざぐりやクランプコマを収
容する凹溝を設ける必要がない。したがって、カッタ本
体5の先端面を広く使うことができ、スローアウェイチ
ップ4のクランプねじ等の取付部分の設計が簡単にな
る。そのため、カッタ本体5の取り付けスペースを小さ
くできて、従来例と比較して小径のカッタ本体5の設
計、製造が可能になる。また、上記クランプねじをねじ
込むねじ穴を設けることによるカッタ本体5の剛性の低
下も小さく抑えることができ、カッタの切削性能を向上
することができる。そして、ねじ棒6がカッタ本体5の
凹部5aとアーバ1の縮径部1a等の嵌合をガイドする
から、取り付け時の操作性が良いしかも、ねじ棒6に
よって直接カッタ本体5がアーバ1に着脱されるから、
カッタ本体5のアーバ1からの離脱操作が容易且つ確実
であり、また、ほぼ同一径の一端側と他端側の各雄ねじ
6b,6cが逃げ溝6aによって分離されているから、
雄ねじ6b,6cとねじ穴1b,5aとの間に位置ズレ
があっても、異なる(ねじ切り)方向の雄ねじとねじ穴
とが干渉してねじ込み不能となることはない。
【0014】なお、ねじ棒6の雄ねじ6b,6cは、そ
れぞれ、長さ、ピッチ等を変えたものであってもよい。
例えば、雄ねじ6b側の長さを雄ねじ6cに対して長く
するか、あるいは雄ねじ6c側のピッチを雄ねじ6bの
ピッチに対して長くとるかによって、ねじ棒6をアーバ
1のねじ穴1bに螺合した状態でカッタ本体5をアーバ
1から取り外すことができ、カッタ本体5の着脱性を向
上させることが可能である。或いは、図1に示すよう
に、雄ねじ6bより雄ねじ6cを長くするか、雄ねじ6
b側のピッチを雄ねじ6cのピッチに対して長くとるか
によって、ねじ棒6をカッタ本体5のねじ穴5aに螺合
した状態でカッタ本体5をアーバ1から取り外すことが
できる。これらのいずれの場合でも、アーバ1とカッタ
本体5の一方にねじ棒6が螺合した状態で、離脱を終了
でき、且つ同一の状態で嵌合をスタートすることができ
ることになり、離脱時にはねじ棒6の紛失のおそれがな
く、嵌合スタート時にはねじ棒6の位置が予め設定され
ていることになり、繰り返して着脱する際等に操作性が
非常によい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、頭
部のないねじ棒でカッタ本体を工具取付軸に直接固定し
ているから、従来例のように、カッタ本体の先端面等に
ボルト頭部を収容するざぐりやクランプコマを収容する
凹溝を設ける必要がなく、カッタ本体の先端面を広く使
うことができる。このため、例えばスローアウェイチッ
プ等をカッタ本体の先端面の周囲に取り付ける場合、ス
ローアウェイチップのクランプねじ等の取付部分の設計
が簡単になり、又、カッタ本体の取り付けスペースが小
さくなるから、カッタ本体を小径に形成できる。また、
上記クランプねじをねじ込むねじ穴を設けることによる
カッタ本体の剛性の低下も小さく抑えることができ、カ
ッタの切削性能を向上させることができる。しかも、ね
じ棒によって直接カッタ本体が工具取付軸に着脱される
から、装着時においては、各ねじ穴に螺合するねじ棒が
カッタ本体と工具取付軸との嵌合をガイドすることにな
り、操作性が良く、嵌合による装着が容易で確実にな
る。又、離脱に際しては、切削後の熱膨張したカッタ本
体の工具取付軸からの離脱操作が容易且つ確実である。
また、ほぼ同一径の第一及び第二雄ねじが逃げ溝によっ
て分離されているから、雄ねじとねじ穴との間に位置ズ
レがあっても、異なる方向の雄ねじとねじ穴とが干渉し
てねじ込み不能となることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカッタ締結機構の断面図で
ある。
【図2】一実施例のねじ棒の他端矢視図である。
【図3】従来例のカッタ締結機構の断面図である。
【図4】図3のカッタ締結機構のボルトの頭部矢視図で
ある。
【符号の説明】
1 アーバ(工具取付軸)、1b ねじ穴、5 カッタ
本体、5a ねじ穴、6 ねじ棒、6b,6c 雄ねじ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具取付軸の先端部に軸心を合わせて嵌
    合されるカッタ本体と、このカッタ本体を工具取付軸に
    直接固定するねじ棒とを備えてなり、 前記ねじ棒は、長手方向の中央部に環状の逃げ溝が形成
    され、その一端側には前記工具取付軸の先端面に設けら
    れたねじ穴に螺合する第一雄ねじが形成され、前記逃げ
    溝の他端側には前記第一雄ねじとほぼ同一径で逆ねじの
    第二雄ねじが形成されており、 前記カッタ本体には前記ねじ棒の第二雄ねじ に螺合する
    ねじ穴が形成されていることを特徴とするカッタ締結機
    構。
JP4214387A 1992-08-11 1992-08-11 カッタ締結機構 Expired - Lifetime JP2503842B2 (ja)

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JPH05237716A JPH05237716A (ja) 1993-09-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018114565A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 三菱マテリアル株式会社 切削工具
DE212019000481U1 (de) 2019-03-14 2021-10-21 Mitsubishi Materials Corporation Schneider

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JPS57131213U (ja) * 1981-02-09 1982-08-16
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