JP3464364B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP3464364B2
JP3464364B2 JP09851797A JP9851797A JP3464364B2 JP 3464364 B2 JP3464364 B2 JP 3464364B2 JP 09851797 A JP09851797 A JP 09851797A JP 9851797 A JP9851797 A JP 9851797A JP 3464364 B2 JP3464364 B2 JP 3464364B2
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学 田近
崇 柴田
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は魚釣用リールに関
係しており、スプールを支持した本体ケースに筒状の駆
動軸を有した回転力伝達機構が設けられていて、筒状の
駆動軸の内孔に挿入されて駆動軸の回転中心線に沿い移
動自在であるとともに上記回転中心線の回りに駆動軸と
ともに一体的に回転するハンドル軸を有したハンドルを
備えている魚釣用リールに関係している。
【0002】
【従来の技術】上述した如き筒状の駆動軸を有した回転
力伝達機構と上述した如きハンドル軸を有したハンドル
とを備えている魚釣用リールは、例えば実公平8−85
6号公報及び実開平7−18566号公報により知られ
ている。
【0003】これら公知の魚釣用リールにおいては、魚
釣用リールの携帯性を良くする為にハンドルをハンドル
軸の回転中心線と交差する方向に折り畳み可能とした
り、魚釣用リールの本体ケースに対するハンドルの左右
位置を変更可能としたりする目的で、回転力伝達機構の
筒状の駆動軸の内孔に対してハンドルのハンドル軸が駆
動軸の回転中心線に沿い移動自在であるとともに上記回
転中心線の回りに駆動軸とともに一体的に回転するよう
挿入されている。
【0004】そしてこれら公知の魚釣用リールにおいて
は、上記回転中心線に沿った方向における筒状の駆動軸
の一端に対して上記回転中心線に沿った一方向において
ハンドル軸の一端部が係合し、上記回転中心線に沿った
方向における筒状の駆動軸の他端に対応するハンドル軸
の他端部には固定ねじが螺合されている。固定ねじは一
方向あるいは他方向に回転されることによりハンドル軸
の他端部に対して上記回転中心線に沿った方向に進退自
在となり駆動軸の他端に対して接離する。
【0005】ここにおいては、固定ねじを一方向に回転
させて固定ねじを駆動軸の他端に接触させると、上記回
転中心線に沿った方向における回転力伝達機構の筒状の
駆動軸の両端がハンドル軸の一端部と固定ねじとで挟持
されるので、回転力伝達機構の筒状の駆動軸に対し上記
回転中心線に沿った方向においてハンドル軸、ひいては
ハンドルが固定される。従って、安定した状態でハンド
ルをハンドル軸を介して回転力伝達機構の筒状の駆動軸
とともに回転させることが出来、ハンドルから入力され
た回転駆動力を回転力伝達機構の筒状の駆動軸に安定し
て伝達することが出来る。
【0006】上述した実公平8−856号公報の魚釣用
リールにおいては、ハンドル軸の一端部にハンドルのク
ランク腕が上記回転中心線と交差する方向に折り畳み可
能に連結されていて、上述した如く回転力伝達機構の筒
状の駆動軸の両端をハンドル軸の一端部と固定ねじとで
挟持した時には、クランク腕が駆動軸の一端に押しつけ
られてクランク腕の折り畳みが防止されている。そし
て、固定ねじを他方向に回転させて固定ねじを駆動軸の
他端から遠ざけると、上記回転中心線に沿った方向にお
ける回転力伝達機構の筒状の駆動軸の両端に対するハン
ドル軸の一端部と固定ねじとによる挟持が解除され、駆
動軸の一端に対するハンドル軸、ひいてはハンドルの固
定が解除されてハンドルのクランク腕が上記回転中心線
と交差する方向に折り畳み可能になる。
【0007】上述した実開平7−18566号公報の魚
釣用リールにおいて本体ケースに対するハンドルの左右
位置を変更するには、まず最初に固定ねじを他方向に回
転させて駆動軸の他端から分離し、ハンドルのハンドル
軸を回転力伝達機構の筒状の駆動軸の中心孔の一端から
抜き出す。その後にハンドル軸をハンドル軸の他端部を
先頭にして筒状の駆動軸の中心孔の一端に挿入し、さら
にハンドル軸の他端部に固定ねじを螺合させて回転力伝
達機構の筒状の駆動軸の両端をハンドル軸の一端部と固
定ねじとにより再度挟持すれば、上述した実開平7−1
8566号公報の魚釣用リールにおいて本体ケースに対
するハンドルの左右位置を変更可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した実公平8−8
56号公報の魚釣用リールにおいては、ハンドル軸の他
端部に対する固定ねじの螺合の緩み止めの為に筒状の駆
動軸の中心孔中で固定ねじとハンドル軸の他端部との間
に環状の緩み止め部材が介在されている。この緩み止め
部材は樹脂により形成されていて、駆動軸の中心孔中に
駆動軸の回転中心線に沿った方向には移動自在であると
ともに駆動軸の周方向には駆動軸とともに回転するよう
挿入されている。そして、上述した実公平8−856号
公報の魚釣用リールの組み立て工程において固定ねじは
筒状の駆動軸の中心孔中で緩み止め部材の中心孔に強制
的に螺合された後にハンドル軸の他端部に螺合される。
ここにおいて緩み止め部材は自身の弾性力により生み出
される大きな摩擦力を伴って固定ねじに螺合されている
ので、魚釣用リールの使用中に魚釣用リールに負荷され
る例えば振動の如き外力により魚釣用リールの使用者の
意思とは無関係に固定ねじが回動してしまうことを防止
する。即ち、魚釣用リールの使用中に魚釣用リールに負
荷される例えば振動の如き外力により魚釣用リールの使
用者の意思とは無関係にハンドル軸の他端部に対する固
定ねじの螺合か緩和されてしまうことを防止し、ハンド
ル軸の回転中心線に沿った方向においてハンドル軸と駆
動軸との間にがたつきが生じてハンドルの操作にがたつ
きが生じことを防止している。
【0009】しかしながら、この従来例の緩み止め部材
は自身の弾性力により生み出される大きな摩擦力を伴っ
て固定ねじに螺合されているので、ハンドルのクランク
腕の折り畳みの回数が増えるにつれて固定ねじとの螺合
が緩くなるばかりでなく、魚釣用リールの組み立て工程
において固定ねじを筒状の駆動軸の中心孔中で緩み止め
部材の中心孔に強制的に螺合する際に比較的大きな力を
要する。
【0010】図10の(A)には、上述した実開平7−
18566号公報の魚釣用リールにおいて図示されてい
ない本体ケースに回転自在に支持されている筒状の駆動
軸10に対し固定ねじ12を使用してハンドル軸14が
駆動軸10の回転中心線に沿った方向に固定されている
様子が上記回転中心線に沿った縦断面として概略的に示
されており;また図10の(B)には、図10の(A)
の筒状の駆動軸10に対する固定ねじ12を使用したハ
ンドル軸14の上記回転中心線に沿った方向における固
定が緩められた様子が上記回転中心線に沿った縦断面と
して概略的に示されている。
【0011】図10の(A)及び(B)に示す如く、上
述した実開平7−18566号公報の魚釣用リールにお
いてもハンドル軸14の他端部(図10の(A)及び
(B)では左端部)に対する固定ねじ12の螺合の緩み
止めの為に筒状の駆動軸10の中心孔中で固定ねじ12
とハンドル軸14の他端部との間に環状の緩み止め部材
16が介在されている。ハンドル軸14の他端部の外周
面にはハンドル軸14の回転中心線に沿いハンドル軸1
4の他端(図10の(A)及び(B)では左端)から奥
に向かうにつれて上記回転中心線から遠ざかるテーパ状
に傾斜された係合面14aが形成されていて、ハンドル
軸14の他端に向いた緩み止め部材16の端面の周縁部
からは上記回転中心線に沿い係合片16aが突出してい
る。そして、係合片16aの内周面は緩み止め部材16
の上記端面から上記回転中心線に沿い離れるにつれて緩
み止め部材16の半径方向の外方に向かうよう傾斜され
たテーパ状の係合面として形成されている。
【0012】そして、固定ねじ12がハンドル軸14の
他端部に対して接近するよう回転されると、緩み止め部
材16は筒状の駆動軸10の中心孔の他端において固定
ねじ12によりハンドル軸14の他端に向かい押圧さ
れ、これにより図10の(A)に示す如く緩み止め部材
16の係合片16aが筒状の駆動軸10の中心孔の他端
の内周面とハンドル軸14の他端部の外周面のテーパ状
の係合面14aとの間の隙間に挿入される。上記隙間に
おいて緩み止め部材16の係合片16aの外周面とテー
パ状の内周面は、筒状の駆動軸10の中心孔の他端の内
周面とハンドル軸14の他端部の外周面のテーパ状の係
合面14aとに楔の如く摩擦係合し、筒状の駆動軸10
の中心孔の他端に対してハンドル軸14の他端部をハン
ドル軸14の回転中心線に沿った方向及びハンドル軸1
4の周方向の両方向において密着させせる。
【0013】上述した実開平7−18566号公報の魚
釣用リールのこのように構成された緩み止め部材16
は、固定ねじ12を緩めてハンドルが折り畳めるように
ハンドル軸14を軸方向に移動させる場合、緩み止め部
材16に固定ねじ12が螺合されていると緩み止め部材
16の端部に鍔部が形成されていて軸方向への移動が規
制されているのでハンドル軸14が移動出来ずにハンド
ルが折り畳めない。また、緩み止め部材16の中心孔を
固定ねじ12のねじ部12aより大径に形成した場合、
図示されていない本体ケースに対するハンドルの左右位
置を変更する為に固定ねじ12をハンドル軸14の他端
部に対して遠ざかるよう回転させても、図10の(B)
に示す状態より固定ねじ12を取り外し駆動軸10に対
してハンドル軸14を入れ替える場合、係合片16aが
筒状の駆動軸10の中心孔の他端の内周面とハンドル軸
14の他端部の外周面のテーパ状の係合面14aとに楔
の如く摩擦係合していると共に緩み止め部材16より固
定ねじ12が容易に分離してしまうので緩み止め部材1
6が駆動軸10の中心孔の端部に残ってしまい、ハンド
ルの左右交換作業が煩雑になっている。
【0014】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、筒状の駆動軸の中心孔でのハンドル軸の回
転中心線に沿った方向におけるハンドル軸の移動状態と
固定状態とを切り換える為にハンドル軸の他端部に対す
る固定ねじ部材の締めつけと締め付け緩和とを繰り返し
ても使用者の意図に反して固定ねじ部材の締めつけ緩和
を生じさせることがなく、しかも製造や組み立てが容易
で、筒状の駆動軸の中心孔からの分離も容易である緩み
防止部材を備えた魚釣用リールを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を解決するために、この発明に従った魚釣用リールは:
スプールを回転自在に支持した本体ケースと;本体ケー
スに回転自在に支持された筒状の駆動軸を有し、駆動軸
に入力された回転駆動力によりスプールに釣糸を巻回す
る回転力伝達機構と;回転力伝達機構の筒状の駆動軸の
内孔に挿入され上記内孔において駆動軸の回転中心線に
沿い移動自在であるとともに上記回転中心線の回りに駆
動軸とともに回転するハンドル軸を有し、上記回転中心
線に沿いハンドル軸の一端面から遠ざかるにつれてハン
ドル軸の半径方向の外方に向かい傾斜したテーパ形状の
係合面がハンドル軸の一端部の外周面に形成されてお
り、上記回転中心線に沿った方向において駆動軸とハン
ドル軸の他端部側で対向し、入力された回転駆動力をハ
ンドル軸を介して回転力伝達機構の駆動軸に伝達するハ
ンドルと;ハンドル軸の一端部に螺合され、一方向また
は他方向に回転することにより上記回転中心線に沿った
方向に進退し、回転力伝達機構の駆動軸とハンドル軸の
一端部側で当接することによりハンドルと協働して上記
駆動軸を上記回転中心線に沿った方向に挟持する固定ね
じ部材と;ハンドルのハンドル軸の一端部と固定ねじ部
材との間に介在されて上記回転中心線に沿った方向にお
ける固定ねじ部材の進退により上記回転中心線に沿った
方向においてハンドル軸の一端部に対して接近または離
間され、前記係合面との当接係合によるテーパ作用によ
りハンドル軸と駆動軸との間の上記周方向及び上記回転
中心線に沿った方向における隙間をなくす係合片を有し
た緩み防止部材と;を備えたことを特徴としている。
【0016】このような構成であると、回転力伝達機構
の駆動軸に対し駆動軸の回転中心線に沿った方向におい
てハンドルのハンドル軸を固定する為にハンドル軸の一
端部で固定ねじ部材を一方向に回転させると、固定ねじ
部材により緩み防止部材がハンドル軸の一端部に対して
接近させられ、上記回転中心線に沿った方向において係
合片をハンドル軸の一端部の係合面に対し当接される。
この結果、ハンドル軸と駆動軸との間のハンドル軸の周
方向及び回転中心線に沿った方向における隙間をなくす
ことが出来、筒状の駆動軸の中心孔でハンドル軸を上記
周方向及び回転中心線に沿った方向に固定状態とするこ
とが出来る。
【0017】ハンドル軸の一端部で固定ねじ部材を他方
向に回転させると、ハンドル軸の一端部から上記回転中
心線に沿った方向において遠ざかる固定ねじ部材ととも
に緩み防止部材もハンドル軸の一端部から遠ざかり、上
記回転中心線に沿った方向において緩み防止部材は係合
片をハンドル軸の一端部の係合面から遠ざける。この結
果、ハンドル軸と駆動軸との間にハンドル軸の周方向及
び回転中心線に沿った方向に隙間が生じ、回転中心線に
沿った方向における隙間はハンドル軸の一端部から上記
回転中心線に沿った方向において固定ねじ部材が緩み防
止部材とともに遠ざかるにつれて大きくなる。そして、
上記回転中心線に沿った方向においてハンドル軸は駆動
軸に対して相対的に移動可能となり、ハンドルのクラン
ク腕がハンドル軸に対して前述した従来例の如く折り畳
み可能であればクランク腕の折り畳みが許容される。ハ
ンドル軸の一端部から固定ねじ部材が完全に分離される
と固定ねじ部材とともに緩み防止部材もハンドル軸の一
端部から完全に分離され、魚釣用リールに対してハンド
ルの左右位置を交換する為に回転力伝達機構の駆動軸か
らハンドルのハンドル軸を完全に離脱させることが出来
る。
【0018】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従った魚釣用リールにおいては、前記緩み防
止部材が、前記固定ねじ部材に対して前記回転中心線の
回りに回転自在であるとともに前記回転中心線に沿った
方向においては前記固定ねじ部材とともに移動するよう
連結されている、ことが好ましい。
【0019】そして、前記固定ねじ部材のねじ部の基端
部にはねじ山を形成せず、この基端部に前記緩み防止部
材が前記回転中心線の回りに回転自在に支持され、上記
基端部から前記回転中心線に沿った方向における上記ね
じ部への移動は前記回転中心線に沿った方向における上
記ねじ部のねじ山との当接により阻止されることが好ま
しい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下この発明の種々の実施の形態
を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】[第1の実施の形態]まず最初に図1乃至
図4を参照しながらこの発明の第1の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールについて詳細に説明するが、
ここにおいて:図1は、この発明の第1の実施の形態に
従った魚釣用スピニングリールを一部を切り欠いて示す
側面図であり;図2は、図1のII−II線に従った横断面
図であり;図3の(A)は図1に示された魚釣用スピニ
ングリールの図2に示された回転力伝達機構の筒状の駆
動軸と筒状の駆動軸に挿入されたハンドル軸との緩み止
め部材を伴った固定ねじ部材による固定状態を拡大して
示す縦断面図であり;図3の(B)は図3の(A)に示
された緩み止め部材を伴った固定ねじ部材を拡大して示
す縦断面図であり;図3の(C)は図3の(A)に示さ
れた緩み止め部材を拡大して示す縦断面図であり;図3
の(D)は図3の(A)に示された緩み止め部材の正面
図であり;図4の(A)は図1に示された魚釣用スピニ
ングリールの図2に示された回転力伝達機構の駆動軸と
ハンドル軸との緩み止め部材を伴った固定ねじ部材によ
る固定状態を折り畳み可能なクランク腕とともに拡大し
て示す縦断面図であり;図4の(B)は図1に示された
魚釣用スピニングリールの図2に示された回転力伝達機
構の駆動軸とハンドル軸との緩み止め部材を伴った固定
ねじ部材による固定解除状態を折り畳み可能なクランク
腕とともに拡大して示す縦断面図であり;そして図4の
(C)は図4の(B)に示された固定解除状態において
クランク腕を折り畳む為にハンドル軸が駆動軸に対して
ハンドル軸の回転中心線に沿った方向に移動された様子
を示す縦断面図である。
【0022】図1及び図2に示す如く、この発明の第1
の実施の形態に従った魚釣用スピニングリールは、本体
ケース20の前端部にスプール22を支持しており、本
体ケース20には、本体ケース20の両側壁に両端部が
回転自在に支持された筒状の駆動軸24を有し駆動軸2
4に入力された回転駆動力をスプール20に伝達してス
プール20をスプール20の回転中心線に沿った前後方
向に所定の範囲で往復動させながら回転駆動する回転力
伝達機構26が格納されている。なおこのような回転力
伝達機構26の構成は周知であり、ここではその構成を
説明しない。
【0023】回転力伝達機構26の筒状の駆動軸24の
中心孔にはハンドル軸28が挿入されている。図1に示
す如く、駆動軸24の中心孔は、その内周面の横断面の
一部に駆動軸24の回転中心線に沿って延出した平坦部
を有している。そしてハンドル軸28の横断面は駆動軸
24の中心孔の横断面と同じ形状を有し、寸法のみが僅
かに小さく設定されている。これは、駆動軸24の中心
孔に対してハンドル軸28をハンドル軸28の回転中心
線に沿い容易に挿入、即ち移動自在、とするとともに、
ハンドル軸28の周方向には駆動軸24の中心孔に係合
して駆動軸24とともに回転出来るようにする為であ
る。
【0024】駆動軸24の中心孔の一端(図2では左
端)に対応したハンドル軸28の一端部(図2では左端
部)の一端面にはハンドル軸28の回転中心線に沿った
方向に進退自在となるよう固定ねじ部材30のねじ部3
0aが螺合されている。固定ねじ部材30の摘み部30
bは駆動軸24の中心孔の一端から突出していて、駆動
軸24の一端面とハンドル軸28の回転中心線に沿った
方向において対向している。
【0025】駆動軸24の中心孔中でハンドル軸28の
一端部と固定ねじ部材30の摘み部30bとの間には、
駆動軸24の中心孔の内周面に対してハンドル軸28の
外周面がハンドル軸28の周方向及び回転中心線に沿っ
た方向においてがたつきを生じさせるのを防止する為の
環状の緩み止め部材32が介在されている。
【0026】駆動軸24の中心孔の他端(図2では右
端)から突出したハンドル軸28の他端部(図2では右
端部)にはハンドル軸28の回転中心線に沿った方向に
移動自在にカラー部材33が装着されていて、ハンドル
軸28の他端部はカラー部材33を介して駆動軸24の
他端面(図2では右端面)に対向している。ハンドル軸
28の他端部においてカラー部材33の外側にはクラン
ク腕34がハンドル軸28の回転中心線に沿った方向と
交差する方向に折り畳み可能に連結されている。なおク
ランク腕34はハンドル軸28とともにハンドル36を
構成しており、図2に示す如く、固定ねじ部材30を一
方向に回転させてハンドル軸28の一端部に向かい移動
させ、固定ねじ部材30の摘み部30bとハンドル軸2
8の一端部のクランク腕34との間の距離を接近させる
と、固定ねじ部材30の摘み部30bとハンドル軸28
の一端部のカラー部材33及びクランク腕34とで駆動
軸24の回転中心線に沿った方向の両端面を挟持するこ
とが出来、クランク腕34はカラー部材33を介して駆
動軸24の前述した一端の端面に押圧されて、折り畳み
が阻止された状態にされている。
【0027】図3の(A)に良く示す如く、ハンドル軸
28の前述した一端部の外周面には上記一端部の一端面
からハンドル軸28の回転中心線に沿い奥に向かい進む
につれてハンドル軸28の半径方向の外方に向かうよう
傾斜したテーパ形状の係合面28aが形成されている。
【0028】緩み止め部材32は、図3の(C)及び
(D)に示す如く、環形状をしており、その外周面の横
断面はハンドル軸28の外周面の横断面と同様に駆動軸
24の中心孔の横断面と同じ形状を有し、寸法のみが僅
かに小さく設定されている。緩み止め部材32の中心孔
32aは固定ねじ部材30のねじ部30aの外径よりも
僅かに小さな内径を有している。緩み止め部材32はハ
ンドル軸28や駆動軸24よりも柔らかく弾性を有した
を例えば合成樹脂の如き材料により形成されていて、中
心孔32aに固定ねじ部材30のねじ部30aを押し当
てて比較的強い力で押圧すると中心孔32aに、図3の
(B)に示す如く、固定ねじ部材30のねじ部30aを
挿入させることが出来る。
【0029】緩み止め部材32の一側面の周縁部には、
緩み止め部材32の中心孔の中心線に沿い上記一側面か
ら遠ざかる方向に突出した係合片32bが形成されてい
る。係合片32bの外周面は緩み止め部材32の外周面
と一致されており、内周面は上記一側面から遠ざかるに
つれて緩み止め部材32の半径方向の外方に向かい傾斜
したテーパ形状をしている。
【0030】図3の(B)に示す如く、固定ねじ部材3
0のねじ部30aを緩み止め部材32の中心孔に上記一
側面とは反対側から挿通させ、その後に、図3の(A)
に示す如く、駆動軸24の中心孔の一端から固定ねじ部
材30のねじ部30aを緩み止め部材32とともに駆動
軸24の中心孔に挿入し、駆動軸24の中心孔中で固定
ねじ部材30のねじ部30aをハンドル軸28の一端部
に螺合させて一方向に回転させ固定ねじ部材30をハン
ドル軸28の一端部に向かい進めると、緩み止め部材3
2の係合片32bがハンドル軸28の一端部の外周面の
テーパ形状の係合面28aと駆動軸24の中心孔の一端
部の内周面との間の隙間に挿入されてハンドル軸28を
径方向に押圧し、係合片32bの前述した外周面とテー
パ形状の内周面とをハンドル軸28の一端部の外周面の
テーパ形状の係合面28aと駆動軸24の中心孔の一端
部の内周面とに密着される。
【0031】ハンドル軸28の一端部に向かう固定ねじ
部材30の進行は、図2に示す如く、固定ねじ部材30
の摘み部30bとハンドル軸28の他端部のカラー部材
33とにより駆動軸24の両端が挟持される固定状態が
設定されることにより停止される。
【0032】緩み止め部材32の係合片32bは、ハン
ドル軸28の一端部の外周面のテーパ形状の係合面28
aと駆動軸24の中心孔の一端部の内周面とに対するく
さび作用によりハンドル軸28の半径方向及び周方向に
おけるハンドル軸28と駆動軸24との間のガタ付きを
防止し、駆動軸24内にハンドル軸28を固定状態に保
持している。
【0033】上述した第1の実施の形態の魚釣用スピニ
ングリールの携帯を容易にする為にハンドル36(図2
を参照)のクランク腕34を折り畳む時に、駆動軸24
に対してハンドル軸28をハンドル軸28の回転中心線
に沿い相対的に移動させるには、図4の(A)に示す如
く固定状態にある固定ねじ部材30を他方向に回転させ
て固定ねじ部材30を図4の(B)に示す如くハンドル
軸28の一端部から遠ざかる方向に移動させ、固定ねじ
部材30の摘み部30bを駆動軸24の一端面から遠ざ
ける。この際に緩み止め部材32は、係合片32bがハ
ンドル軸28の一端部の外周面のテーパ形状の係合面2
8aと駆動軸24の中心孔の一端部の内周面とに挟持さ
れており、固定ねじ部材30のねじ部30aは緩み止め
部材32の中心孔32aに対して相対的に螺旋状に回転
出来るので、固定ねじ部材30とともにハンドル軸28
の一端部から遠ざかる方向に移動しない。
【0034】次に図4の(C)に示す如くクランク腕3
4を折り畳むため、ハンドル軸28を駆動軸24に対し
てハンドル軸28の回転中心線に沿い駆動軸24の他端
(図4の(C)では右端)に向かい移動させると、緩み
止め部材32は固定ねじ部材30のねじ部30aに緩く
螺合状態で軸方向に係止されているので、ハンドル軸1
4に螺合した固定ねじ30と共に外方に移動され、ハン
ドル腕34が折り畳み可能となる。
【0035】また、上述した第1の実施の形態の魚釣用
スピニングリールの本体ケース20(図2を参照)に対
するクランク腕34の左右位置を交換する為にハンドル
軸28を駆動軸24の中心孔から引き出す際には、図4
の(C)の状態からさらに固定ねじ部材30を他方向に
回転させて固定ねじ部材30のねじ部30aをハンドル
軸28の一端部から完全に分離される。この際には、ハ
ンドル軸28の一端部から完全に分離された固定ねじ部
材30のねじ部30aの延出端部との摩擦係合により緩
み止め部材32もまた固定ねじ部材30のねじ部30a
とともに駆動軸24の中心孔から引き出すことが出来
る。 [第2の実施の形態]次は、図5の(A)乃至(D)を
参照しながらこの発明の第2の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールについて説明するが、ここにおい
て:図5の(A)はこの発明の第2の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールの回転力伝達機構の筒状の駆
動軸と筒状の駆動軸に挿入されたハンドル軸との緩み止
め部材を伴った固定ねじ部材による固定状態を拡大して
示す縦断面図であり;図5の(B)は図5の(A)に示
された緩み止め部材を伴った固定ねじ部材を拡大して示
す縦断面図であり;図5の(C)は図5の(A)に示さ
れた緩み止め部材を拡大して示す縦断面図であり;図5
の(D)は図5の(A)に示された緩み止め部材の正面
図である。
【0036】なお、この第2の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールの大部分の構成は、図1乃至図4を
参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従
った魚釣用スピニングリールの構成の大部分と同じであ
り、第1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリール
の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールにおいて対応する構成部材に
付されていた参照符号と同じ参照符号を記して詳細な説
明は省略する。
【0037】そしてこの第2の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールは前述したこの発明の第1の実施の
形態に従った魚釣用スピニングリールと同じ効果を創出
することが出来る。
【0038】この第2の実施の形態に従った魚釣用スピ
ニングリールが前述したこの発明の第1の実施の形態に
従った魚釣用スピニングリールの構成と異なっているの
は:固定ねじ部材30のねじ部30aの基端部ではなく
小径部30a´にねじ山が形成されており;駆動軸24
の内孔と同じ横断面形状を有した緩み止め部材32´の
中心孔32a´の内周面に固定ねじ部材30のねじ部3
0aに螺合する雌ねじが形成されており;緩み止め部材
32´は、固定ねじ部材30のねじ部30aが駆動軸2
8の中心孔中でハンドル軸28の一端部に螺合される
時、図5の(B)に示す如く、固定ねじ部材30のねじ
部30aの基端部の小径部30a´に配置されて、上記
基端部に対してねじ部30aの周方向に回転自在に支持
されていると共に軸方向にスライド出来ないように構成
されている;ことである。
【0039】このように構成された第2の実施の形態に
従った魚釣用スピニングリールの緩み止め部材32´
は、駆動軸24の中心孔中で固定ねじ部材30のねじ部
30aをハンドル軸28の一端部に螺合させて一方向に
回転させ固定ねじ部材30をハンドル軸28の一端部に
向かい進めると、図5の(A)に示す如く、緩み止め部
材32´の係合片32bがハンドル軸28の一端部の外
周面のテーパ形状の係合面28aと駆動軸24の中心孔
の一端部の内周面との間の隙間に挿入され、係合片32
bの前述した外周面とテーパ形状の内周面とをハンドル
軸28の一端部の外周面のテーパ形状の係合面28aと
駆動軸24の中心孔の一端部の内周面とに密着されて前
述した第1の実施の形態の場合と同様に固定状態が設定
される。
【0040】上述した第2の実施の形態の魚釣用スピニ
ングリールの携帯を容易にする為にハンドル36(図2
を参照)のクランク腕34(図2を参照)を折り畳む時
に、駆動軸24に対してハンドル軸28をハンドル軸2
8の回転中心線に沿い相対的に移動させるには、図5の
(A)に示す如く固定状態にある固定ねじ部材30を他
方向に回転させて固定ねじ部材30をハンドル軸28の
一端部から遠ざかる方向に移動させ、固定ねじ部材30
の摘み部30bを駆動軸24の一端面から遠ざける。こ
の際に緩み止め部材32´は、固定ねじ部材30のねじ
部30aが緩み止め部材32´の中心孔32aに対して
相対的に螺旋状に回転出来るとともに係合片32bがハ
ンドル軸28の一端部の外周面のテーパ形状の係合面2
8aと駆動軸24の中心孔の一端部の内周面とに挟持さ
れているので固定ねじ部材30とともにハンドル軸28
の一端部から遠ざかる方向に移動しない。
【0041】次に図4の(C)に示す第1の実施の形態
の魚釣用スピニングリールの如くクランク腕34を折り
畳む為にハンドル軸28を駆動軸24に対してハンドル
軸28の回転中心線に沿った方向に相対的に移動させた
り、魚釣用スピニングリールの本体ケース20(図2を
参照)に対するクランク腕34の左右位置を交換する為
にハンドル軸28を駆動軸24の中心孔から引き出す際
には、図5の(A)に示された固定状態から固定ねじ部
材30を他方向に回転させて固定ねじ部材30のねじ部
30aをハンドル軸28の一端部から完全に分離する。
この際には、ハンドル軸28の一端部から完全に分離さ
れた固定ねじ部材30のねじ部30aと小径部30a´
との段部30a´´の係止またはねじ部30aとの一部
螺合により緩み止め部材32´は固定ねじ部材30と共
にハンドル軸28の一端部から完全に分離される。
【0042】クランク腕34を折り畳んだ後に固定ねじ
部材30のねじ部30aを再度ハンドル軸28の一端部
に螺合させれば、緩み止め部材32´は固定ねじ部材3
0のねじ部30aとともにハンドル軸28の一端部と固
定ねじ部材30の摘み部30bとの間に再度介在され
る。
【0043】ハンドル軸28を駆動軸24の中心孔から
引き出す時は、ハンドル軸28の一端部から完全に分離
された固定ねじ部材30とともに緩み止め部材32´も
駆動軸24の中心孔から引き出すことが出来る。 [第3の実施の形態]次は、図6の(A)乃至(D)を
参照しながらこの発明の第3の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールについて説明するが、ここにおい
て:図6の(A)はこの発明の第3の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールの回転力伝達機構の筒状の駆
動軸と筒状の駆動軸に挿入されたハンドル軸との緩み止
め部材を伴った固定ねじ部材による固定状態を拡大して
示す縦断面図であり;図6の(B)は図6の(A)に示
された緩み止め部材を伴った固定ねじ部材を拡大して示
す縦断面図であり;図6の(C)は図6の(A)に示さ
れた緩み止め部材の正面図であり;図6の(D)は図6
の(A)に示された緩み止め部材を拡大して示す縦断面
図である。
【0044】なお、この第3の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールの大部分の構成は、図1乃至図4を
参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従
った魚釣用スピニングリールの構成の大部分と同じであ
り、第1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリール
の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールにおいて対応する構成部材に
付されていた参照符号と同じ参照符号を記して詳細な説
明は省略する。
【0045】そしてこの第3の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールは前述したこの発明の第1の実施の
形態に従った魚釣用スピニングリールと同じ効果を創出
することが出来る。
【0046】この第3の実施の形態に従った魚釣用スピ
ニングリールが前述したこの発明の第1の実施の形態に
従った魚釣用スピニングリールの構成と異なっているの
は:固定ねじ部材30のねじ部30aの基端部にねじ山
ではなく小径部30a´が形成されており;駆動軸24
の内孔と同じ横断面形状を有した緩み止め部材32´´
の中心孔32a´´の内周面の径が固定ねじ部材30の
ねじ部30aの外径よりも大きく設定されていて、上記
内周面において係合片32bとは反対側の端部に上記内
周面の半径方向の内方に向いた係合爪32cが形成され
ていて;緩み止め部材32´´は、固定ねじ部材30の
ねじ部30aが駆動軸28の中心孔中でハンドル軸28
の一端部に螺合される時、図6の(B)に示す如く、固
定ねじ部材30のねじ部30aの基端部の小径部30a
´に配置されて、上記基端部に対してねじ部30aの周
方向に回転自在に支持されていると共に軸方向にスライ
ド出来ないよう構成されている;ことである。
【0047】なお、緩み止め部材32´´の中心孔32
a´´の内周面の係合爪32cは、緩み止め部材32´
´の周壁に中心孔32a´´の中心線に沿い延出した1
対のスリットにより形成された弾性腕32dを介して上
記内周面に支持されていて、係合爪32cにおいて係合
片32bとは反対側を向いた側面は上記半径方向の内方
に向かうにつれて係合片32bに接近する方向に傾斜し
た傾斜面になっている。 緩み止め部材32´´を図6
の(B)に示す如く、固定ねじ部材30のねじ部30a
の基端部においてねじ部30aの周方向に回転自在に支
持する時には、緩み止め部材32´´の中心孔32a´
´に係合爪32cの上記傾斜面の側から固定ねじ部材3
0のねじ部30aを押し入れる。この時、固定ねじ部材
30のねじ部30aは緩み止め部材32´´の中心孔3
2a´´の係合爪32cを弾性腕32dの弾性力に抗し
て中心孔32a´´の半径方向の外方に向かい押し広げ
ながら中心孔32a´´に挿入される。
【0048】このような第3の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールの緩み止め部材32´´は、駆動軸
24の中心孔中で固定ねじ部材30のねじ部30aをハ
ンドル軸28の一端部に螺合させて一方向に回転させ固
定ねじ部材30をハンドル軸28の一端部に向かい進め
ると、、図6の(A)に示す如く、緩み止め部材32´
´の係合片32bがハンドル軸28の一端部の外周面の
テーパ形状の係合面28aと駆動軸24の中心孔の一端
部の内周面との間の隙間に挿入され、係合片32bの前
述した外周面とテーパ形状の内周面とをハンドル軸28
の一端部の外周面のテーパ形状の係合面28aと駆動軸
24の中心孔の一端部の内周面とに密着されて前述した
第1の実施の形態の場合と同様にt固定状態が設定され
る。
【0049】上述した第3の実施の形態の魚釣用スピニ
ングリールの携帯を容易にする為にハンドル36(図2
を参照)のクランク腕34(図2を参照)を折り畳む時
に、駆動軸24に対してハンドル軸28をハンドル軸2
8の回転中心線に沿い相対的に移動させるには、図6の
(A)に示す如く固定状態にある固定ねじ部材30を他
方向に回転させて固定ねじ部材30をハンドル軸28の
一端部から遠ざかる方向に移動させ、固定ねじ部材30
の摘み部30bを駆動軸24の一端面から遠ざける。こ
の際に緩み止め部材32´´は、固定ねじ部材30のね
じ部30aが緩み止め部材32´´の中心孔32a´´
の係合爪32cに対して中心孔32a´´の中心線に沿
った方向において係合するので、固定ねじ部材30とと
もに駆動軸24の一端面から遠ざけられる。これによ
り、緩み止め部材32´´の係合片32bがハンドル軸
28の一端部の外周面のテーパ形状の係合面28aと駆
動軸24の中心孔の一端部の内周面との間の隙間から引
き出される。
【0050】そして図4の(C)に示す第1の実施の形
態の魚釣用スピニングリールの如くクランク腕34を折
り畳むと、ハンドル軸28を駆動軸24に対してハンド
ル軸28の回転中心線に沿った方向に相対的に移動させ
ることが出来る。
【0051】この実施の形態では、緩み止め部材32´
´の係合片32bをハンドル軸28の一端部の外周面の
テーパ形状の係合面28aと駆動軸24の中心孔の一端
部の内周面との間の隙間から引き出したままの状態で、
固定ねじ部材30のねじ部30aを駆動軸24の一端部
に螺合させておくことが出来る。
【0052】次に魚釣用スピニングリールの本体ケース
20(図2を参照)に対するクランク腕34(図2を参
照)の左右位置を交換する為にハンドル軸28を駆動軸
24の中心孔から引き出す際には、図6の(A)に示さ
れた固定状態から固定ねじ部材30を他方向に回転させ
て固定ねじ部材30のねじ部30aをハンドル軸28の
一端部から完全に分離する。この際には、ハンドル軸2
8の一端部から完全に分離された固定ねじ部材30のね
じ部30aが緩み止め部材32´´の中心孔32a´´
の係合爪32cに対して中心孔32a´´の中心線に沿
った方向において係合するので、緩み止め部材32´´
もまた固定ねじ部材30のねじ部30aとともにハンド
ル軸28の一端部から完全に分離される。
【0053】ハンドル軸28を駆動軸24の中心孔から
引き出す時は、ハンドル軸28の一端部から完全に分離
された固定ねじ部材30とともに緩み止め部材32´´
も駆動軸24の中心孔から引き出すことが出来る。
【0054】[第4の実施の形態]次は、図7の(A)
及び(B)を参照しながらこの発明の第4の実施の形態
に従った魚釣用スピニングリールについて説明するが、
ここにおいて:図7の(A)はこの発明の第4の実施の
形態に従った魚釣用スピニングリールの回転力伝達機構
の筒状の駆動軸と筒状の駆動軸に挿入されたハンドル軸
との緩み止め部材を伴った固定ねじ部材による固定状態
を拡大して示す縦断面図であり;図7の(B)は図7の
(A)に示された緩み止め部材を伴った固定ねじ部材を
拡大して示す縦断面図である。
【0055】なお、この第4の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールの大部分の構成は、図1乃至図4を
参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従
った魚釣用スピニングリールの構成の大部分と同じであ
り、第1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリール
の構成部材と同じ構成部材には第1の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールにおいて対応する構成部材に
付されていた参照符号と同じ参照符号を記して詳細な説
明は省略する。
【0056】そしてこの第4の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールは前述したこの発明の第1の実施の
形態に従った魚釣用スピニングリールと同じ効果を創出
することが出来る。
【0057】この第4の実施の形態に従った魚釣用スピ
ニングリールが前述したこの発明の第1の実施の形態に
従った魚釣用スピニングリールの構成と異なっているの
は:駆動軸24の内孔と同じ横断面形状を有した緩み止
め部材32´´´の中心孔32a´´´の内周面の径が
固定ねじ部材30のねじ部30aの外径よりも大きく設
定されていて;緩み止め部材32´´´は、固定ねじ部
材30のねじ部30aが駆動軸28の中心孔中でハンド
ル軸28の一端部に螺合される時、図7の(B)に示す
如く、固定ねじ部材30のねじ部30aの基端部に配置
されて、係合片32bが形成されている側の緩み止め部
材32´´´側面に固定ねじ部材30のねじ部30aが
緩く圧入された中心孔を有する環状の停止リング40が
隣接されていることである。
【0058】このような第4の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールの緩み止め部材32´´´は、駆動
軸24の中心孔中で固定ねじ部材30のねじ部30aを
ハンドル軸28の一端部に螺合させて一方向に回転させ
固定ねじ部材30をハンドル軸28の一端部に向かい進
めると、、図7の(A)に示す如く、緩み止め部材32
´´´の係合片32bがハンドル軸28の一端部の外周
面のテーパ形状の係合面28aと駆動軸24の中心孔の
一端部の内周面との間の隙間に挿入され、係合片32b
の前述した外周面とテーパ形状の内周面とをハンドル軸
28の一端部の外周面のテーパ形状の係合面28aと駆
動軸24の中心孔の一端部の内周面とに密着されて前述
した第1の実施の形態の場合と同様に固定状態が設定さ
れる。
【0059】上述した第4の実施の形態の魚釣用スピニ
ングリールの携帯を容易にする為にハンドル36(図2
を参照)のクランク腕34(図2を参照)を折り畳む時
に、駆動軸24に対してハンドル軸28をハンドル軸2
8の回転中心線に沿い相対的に移動させるには、図7の
(A)に示す如く固定状態にある固定ねじ部材30を他
方向に回転させて固定ねじ部材30をハンドル軸28の
一端部から遠ざかる方向に移動させ、固定ねじ部材30
の摘み部30bを駆動軸24の一端面から遠ざける。こ
の際に緩み止め部材32´´´は、固定ねじ部材30の
ねじ部30aが停止リング40に対して相対的に螺旋状
に回転出来るとともに係合片32bがハンドル軸28の
一端部の外周面のテーパ形状の係合面28aと駆動軸2
4の中心孔の一端部の内周面とに挟持されているので固
定ねじ部材30とともにハンドル軸28の一端部から遠
ざかる方向に移動しない。
【0060】次に図4の(C)に示す第1の実施の形態
の魚釣用スピニングリールの如くクランク腕34を折り
畳む為にハンドル軸28を駆動軸24に対してハンドル
軸28の回転中心線に沿った方向に相対的に移動させた
り、魚釣用スピニングリールの本体ケース20(図2を
参照)に対するクランク腕34の左右位置を交換する為
にハンドル軸28を駆動軸24の中心孔から引き出す際
には、図7の(A)に示された固定状態から固定ねじ部
材30を他方向に回転させて固定ねじ部材30のねじ部
30aをハンドル軸28の一端部から完全に分離する。
この際には、ハンドル軸28の一端部から完全に分離さ
れた固定ねじ部材30のねじ部30aの延出端部と固定
リング40との螺合(嵌合係止)により緩み止め部材3
2´´´もまた固定ねじ部材30のねじ部30aととも
にハンドル軸28の一端部から完全に分離される。
【0061】クランク腕34を折り畳んだ後に固定ねじ
部材30のねじ部30aを再度ハンドル軸28の一端部
に螺合させれば、緩み止め部材32´´´は固定ねじ部
材30のねじ部30aとともにハンドル軸28の一端部
と固定ねじ部材30の摘み部30bとの間に再度介在さ
れる。
【0062】ハンドル軸28を駆動軸24の中心孔から
引き出す時は、ハンドル軸28の一端部から完全に分離
された固定ねじ部材30とともに緩み止め部材32´´
´も駆動軸24の中心孔から引き出すことが出来る。 [第5の実施の形態]次は、図8の(A)及び(B)を
参照しながらこの発明の第5の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールについて説明するが、ここにおい
て:図8の(A)はこの発明の第5の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールの緩み止め部材の縦断面図で
あり;図8の(B)は図8の(A)の緩み止め部材の正
面図である。
【0063】なお、この第5の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールの大部分の構成は、図1乃至図4を
参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従
った魚釣用スピニングリールの構成の大部分と同じであ
り、第1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリール
の構成と異なる緩み止め部材50の構成のみ説明する。
そして緩み止め部材50の構成でも第1の実施の形態に
従った魚釣用スピニングリールの緩み止め部材32の構
成と同じ構成には第1の実施の形態に従った魚釣用スピ
ニングリールの緩み止め部材32の対応した構成に付さ
れていたのと同じ参照符号を記して詳細な説明は省略
し、第1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリール
の緩み止め部材32の構成と異なる緩み止め部材50の
構成のみ説明する。
【0064】第5の実施の形態の緩み止め部材50が第
1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリールの緩み
止め部材32と異なっているのは:駆動軸24の内孔と
同じ横断面形状を有した緩み止め部材50の中心孔50
aの内周面の径が、固定ねじ部材30のねじ部30aの
外径よりも大きく設定されていて、上記内周面において
係合片32bの側の端部に上記内周面の半径方向の内方
に向いた係合爪50bが形成されている;ことである。
【0065】固定ねじ部材30のねじ部30aをハンド
ル軸28の一端部に螺合する前に、第5の実施の形態の
緩み止め部材50の中心孔50aに固定ねじ部材30の
ねじ部30aを一方向に回転させながら挿入すると、固
定ねじ部材30のねじ部30aに緩み止め部材50の中
心孔50aの係合爪50bが塑性変形されて強制的に螺
合される。しかしながら、係合爪50bの体積は小さ
く、固定ねじ部材30のねじ部30aを係合爪50bに
螺合させる為に比較的大きな力は不要である。
【0066】この後の第5の実施の形態の緩み止め部材
50は、図5を参照しながら前述した第5の実施の形態
の緩み止め部材32´と同様に、固定ねじ部材30のね
じ部30aに中心孔50aの係合爪50bが螺合される
ので、図5を参照しながら前述した第5の実施の形態の
緩み止め部材32´と同様に動作し、同様に機能する。
【0067】[第6の実施の形態]次は、図9の(A)
及び(B)を参照しながらこの発明の第6の実施の形態
に従った魚釣用スピニングリールについて説明するが、
ここにおいて:図9の(A)はこの発明の第6の実施の
形態に従った魚釣用スピニングリールの緩み止め部材の
縦断面図であり;図9の(B)は図9の(A)の緩み止
め部材の正面図である。
【0068】なお、この第6の実施の形態に従った魚釣
用スピニングリールの大部分の構成は、図1乃至図4を
参照しながら前述したこの発明の第1の実施の形態に従
った魚釣用スピニングリールの構成の大部分と同じであ
り、第1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリール
の構成と異なる緩み止め部材60の構成のみ説明する。
そして緩み止め部材60の構成でも第1の実施の形態に
従った魚釣用スピニングリールの緩み止め部材32の構
成と同じ構成には第1の実施の形態に従った魚釣用スピ
ニングリールの緩み止め部材32の対応した構成に付さ
れていたのと同じ参照符号を記して詳細な説明は省略
し、第1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリール
の緩み止め部材32の構成と異なる緩み止め部材60の
構成のみ説明する。
【0069】第6の実施の形態の緩み止め部材60が第
1の実施の形態に従った魚釣用スピニングリールの緩み
止め部材32と異なっているのは:駆動軸24の内孔と
同じ横断面形状を有した緩み止め部材60の中心孔60
aの内周面の径が、固定ねじ部材30のねじ部30aの
外径よりも大きく設定されていて、上記内周面において
周方向に相互に離間した複数の位置に上記内周面の半径
方向の内方に向いた段部60bが形成されており;段部
60bには固定ねじ部材30のねじ部30aと螺合する
雌ねじが形成されていることである。
【0070】固定ねじ部材30のねじ部30aをハンド
ル軸28の一端部に螺合する前に、第6の実施の形態の
緩み止め部材60の中心孔60aに固定ねじ部材30の
ねじ部30aを一方向に回転させながら挿入すると、固
定ねじ部材60の段部60bの雌ねじが螺合する。そし
て、複数の段部60bの体積は小さく、固定ねじ部材3
0のねじ部30aを複数の段部60bの雌ねじに螺合さ
せる為に比較的大きな力は不要である。
【0071】この後の第6の実施の形態の緩み止め部材
60もまた、図5を参照しながら前述した第5の実施の
形態の緩み止め部材32´と同様に、固定ねじ部材30
のねじ部30aに中心孔60aの複数の段部60bの雌
ねじが螺合されるので、図5を参照しながら前述した第
5の実施の形態の緩み止め部材32´と同様に動作し、
同様に機能する。なお上述した種々の実施の形態では、
この発明の魚釣用リールを魚釣用スピニングリールに適
用していたが、他の形式の魚釣用リールに適用すること
も当然出来る。
【0072】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明に従った魚
釣用リールによれば、筒状の駆動軸の中心孔でのハンド
ル軸の回転中心線に沿った方向におけるハンドル軸の移
動状態と固定状態とを切り換える為にハンドル軸の他端
部に対する固定ねじ部材の締めつけと締め付け緩和とを
繰り返しても使用者の意図に反して固定ねじ部材の締め
つけ緩和を生じさせることがなく、しかも製造や組み立
てが容易で、筒状の駆動軸の中心孔からの分離も容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に従った魚釣用ス
ピニングリールを一部を切り欠いて示す側面図である。
【図2】図1のII−II線に従った横断面図である。
【図3】(A)は、図1に示された魚釣用スピニングリ
ールの図2に示された回転力伝達機構の筒状の駆動軸と
筒状の駆動軸に挿入されたハンドル軸との緩み止め部材
を伴った固定ねじ部材による固定状態を拡大して示す縦
断面図であり;(B)は、(A)に示された緩み止め部
材を伴った固定ねじ部材を拡大して示す縦断面図であ
り;(C)は、(A)に示された緩み止め部材を拡大し
て示す縦断面図であり;(D)は、(A)に示された緩
み止め部材の正面図である。
【図4】(A)は、図1に示された魚釣用スピニングリ
ールの図2に示された回転力伝達機構の駆動軸とハンド
ル軸との緩み止め部材を伴った固定ねじ部材による固定
状態を折り畳み可能なクランク腕とともに拡大して示す
縦断面図であり;(B)は、図1に示された魚釣用スピ
ニングリールの図2に示された回転力伝達機構の駆動軸
とハンドル軸との緩み止め部材を伴った固定ねじ部材に
よる固定解除状態を折り畳み可能なクランク腕とともに
拡大して示す縦断面図であり;そして(C)は、(B)
に示された固定解除状態においてクランク腕を折り畳む
為にハンドル軸が駆動軸に対してハンドル軸の回転中心
線に沿った方向に移動された様子を示す縦断面図であ
る。
【図5】(A)は、この発明の第2の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールの回転力伝達機構の筒状の駆
動軸と筒状の駆動軸に挿入されたハンドル軸との緩み止
め部材を伴った固定ねじ部材による固定状態を拡大して
示す縦断面図であり;(B)は,(A)に示された緩み
止め部材を伴った固定ねじ部材を拡大して示す縦断面図
であり;(C)は、(A)に示された緩み止め部材を拡
大して示す縦断面図であり;(D)は、(A)に示され
た緩み止め部材の正面図である。
【図6】(A)は、この発明の第3の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールの回転力伝達機構の筒状の駆
動軸と筒状の駆動軸に挿入されたハンドル軸との緩み止
め部材を伴った固定ねじ部材による固定状態を拡大して
示す縦断面図であり;(B)は、(A)に示された緩み
止め部材を伴った固定ねじ部材を拡大して示す縦断面図
であり;(C)は、(A)に示された緩み止め部材の正
面図であり;(D)は、(A)に示された緩み止め部材
を拡大して示す縦断面図である。
【図7】(A)は、この発明の第4の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールの回転力伝達機構の筒状の駆
動軸と筒状の駆動軸に挿入されたハンドル軸との緩み止
め部材を伴った固定ねじ部材による固定状態を拡大して
示す縦断面図であり;(B)は、(A)に示された緩み
止め部材を伴った固定ねじ部材を拡大して示す縦断面図
である。
【図8】(A)は、この発明の第5の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールの緩み止め部材の縦断面図で
あり;(B)は、(A)の緩み止め部材の正面図であ
る。
【図9】(A)は、この発明の第6の実施の形態に従っ
た魚釣用スピニングリールの緩み止め部材の縦断面図で
あり;(B)は、(A)の緩み止め部材の正面図であ
る。
【図10】(A)は、実開平7−18566号公報の魚
釣用リールにおいて図示されていない本体ケースに回転
自在に支持されている筒状の駆動軸に対し固定ねじを使
用してハンドル軸が駆動軸の回転中心線に沿った方向に
固定されている様子を概略的に示す縦断面であり;
(B)は、(A)の筒状の駆動軸に対する固定ねじを使
用したハンドル軸の上記回転中心線に沿った方向におけ
る固定が緩められた様子を概略的に示す縦断面である。
【符号の説明】
20 本体ケース 22 スプール 24 駆動軸 26 回転力伝達機構 28 ハンドル軸 28a 係合面 30 ハンドル 34 クランク腕 30 固定ねじ部材 32,32´,32´´,32´´´ 緩み止め部材 32a,32a´,32a´´,32a´´´ 内周面 32b 係合片 32c 係合爪 32d 弾性片 40 固定リング 50 緩み止め部材 50a 内周面 50b 係合爪 60 緩み止め部材 60a 内周面 60b 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/00 - 89/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプールを回転自在に支持した本体ケー
    スと;本体ケースに回転自在に支持された筒状の駆動軸
    を有し、駆動軸に入力された回転駆動力によりスプール
    に釣糸を巻回する回転力伝達機構と;回転力伝達機構の
    筒状の駆動軸の内孔に挿入され上記内孔において駆動軸
    の回転中心線に沿い移動自在であるとともに上記回転中
    心線の回りに駆動軸とともに回転するハンドル軸を有
    し、上記回転中心線に沿いハンドル軸の一端面から遠ざ
    かるにつれてハンドル軸の半径方向の外方に向かい傾斜
    したテーパ形状の係合面がハンドル軸の一端部の外周面
    に形成されており、上記回転中心線に沿った方向におい
    て駆動軸とハンドル軸の他端部側で対向し、入力された
    回転駆動力をハンドル軸を介して回転力伝達機構の駆動
    軸に伝達するハンドルと;ハンドル軸の一端部に螺合さ
    れ、一方向または他方向に回転することにより上記回転
    中心線に沿った方向に進退し、回転力伝達機構の駆動軸
    とハンドル軸の一端部側で当接することによりハンドル
    と協働して上記駆動軸を上記回転中心線に沿った方向に
    挟持する固定ねじ部材と;ハンドルのハンドル軸の一端
    部と固定ねじ部材との間に介在されて上記回転中心線に
    沿った方向における固定ねじ部材の進退により上記回転
    中心線に沿った方向においてハンドル軸の一端部に対し
    て接近または離間され、前記係合面との当接係合による
    テーパ作用によりハンドル軸と駆動軸との間の上記周方
    向及び上記回転中心線に沿った方向における隙間をなく
    す係合片を有した緩み防止部材と;を備えたことを特徴
    とする魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 前記緩み防止部材が、前記固定ねじ部材
    に対して前記回転中心線の回りに回転自在であるととも
    に前記回転中心線に沿った方向においては前記固定ねじ
    部材とともに移動するよう連結されている、ことを特徴
    とする請求項1に記載の魚釣用リール。
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