JPH0212703B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 中央軸線に関して放射方向と軸線方向の両方
向の成分をもつて伸長する傾斜した複数の案内面
を有し、中央軸線のまわりで回転駆動されるドラ
イバと、 中央軸線に対し付随的な軸線方向への移動に伴
つて内及び外方向に移動させるため、ドライバの
案内面にそれぞれ取り付けられる複数のジヨーで
あつて、それぞれが中央軸線から外に向かつて開
いたスロツトを有するジヨーと、 中央軸線に関して内側方向に突き出し、ジヨー
スロツトの中に滑動可能に収納される環状フラン
ジを有するアジヤスタと、 アジヤスタをドライバ上で支持し、ジヨーを軸
線方向並びに付随的な内及び外方向に移動させ
て、サイズを調整する調整回転のためのかみ合い
螺旋表面と、 から成る調整可能なソケツト。

２ 請求項第１項に記載された調整可能なソケツ
トであつて、 アジヤスタが、 環状フランジが設けられたジヨー操作部材と、 回転により中央軸線にそつて軸線方向に移動す
る、ドライバ上に支持された回転可能な調整部材
と、 ジヨー操作部材及び調整部材をソケツト組立体
に止め付けるための結合手段と、 とから成る、ところのソケツト。

３ 請求項第２項に記載された調整可能なソケツ
トであつて、 ジヨー操作部材が、環状フランジが配置される
第１の端部、及び調整部材に近接した第２の端部
を含むスリーブ構造体を有し、 調整部材が、ジヨー操作部材の第２の端部の中
に圧入され、部材間を結合する端部を有し、 前記部材の１つが、ソケツトの使用中にそれら
の間で軸線方向への移動を妨げるめに他の部材と
軸線方向に係合するシヨルダを有する、 ところのソケツト。

４ 請求項第３項に記載された調整可能なソケツ
トであつて、 ジヨーのスロツトが中央軸線に関して放射方向
に伸長し軸線方向の要素を有さず、 ジヨー操作部材の第１の端部の環状フランジ
が、いかなる軸線方向の要素を有せず、ジヨース
ロツトの中へと放射方向内側に伸長する、 ところのソケツト。

５ 請求項第１、第２、第３又は第４項に記載さ
れた調整可能なソケツトであつて、 ドライバが、案内面によりジヨーが取り付けら
れる第１の端部を有し、またアジヤスタが取り付
けられる第２の端部を有する、 ところのソケツト。

６ 請求項第５項に記載された調整可能なソケツ
トであつて、 ドライバの第１の端部が、内側及び外側への調
整移動のための、傾斜案内面の外側でかつ案内面
により取り付けられるジヨーの外側に位置する外
側支持リングを有する、ところのソケツト。

７ 請求項第６項に記載された調整可能なソケツ
トであつて、 ドライバのジヨー及び案内面が、案内面の傾斜
方向にそつて丸みが付けられ、 各ジヨーが、中央軸線へ放射方向内側へ向き、
環状フランジとジヨースロツトとの間の係合によ
り維持される方向をもつ平坦なジヨー表面を有す
る、 ところのソケツト。

８ 請求項第７項に記載された調整可能なソケツ
トであつて、 各ジヨーがまた中央軸線のまわりに伸長してい
る部分的に丸みが付けられた外表面を有してい
る、ところのソケツト。

９ 請求項第６項に記載された調整可能なソケツ
トであつて、 ドライバが、その第１及び第２の端部の間を伸
長する中央孔を含み、 前記ドライバの中央孔が、ジヨーのための外側
支持リングに近接した第１の膨出端部を有し、ソ
ケツトに回転駆動を与えるための第２の四角の端
部を有する、 ところのソケツト。

１０ 中央軸線に関して放射方向と軸線方向の両
方向の成分をもつて伸長する傾斜した複数の案内
面を有し、中央軸線のまわりで回転駆動されるド
ライバであつて、前記案内面がその傾斜方向にそ
つて丸みが付けられた断面を有するところのドラ
イバと、 中央軸線に対し付随的な軸線方向への移動に伴
つて内及び外方向に移動させるため、ドライバの
案内面にそれぞれ取り付けられる複数のジヨーで
あつて、それぞれが、関連した案内面により収納
される丸みのある形状を有し、さらに中央軸線か
ら外に向かつて開いたスロツトを有するジヨー
と、 中央軸線に関して内側方向に突き出し、ジヨー
スロツトの中に滑動可能に収納される環状フラン
ジを有するアジヤスタと、 アジヤスタをドライバ上で支持し、ジヨーを軸
線方向並びに付随的な内及び外方向に移動させ
て、サイズを調整する調整回転のためのかみ合い
螺旋ネジ部と、 から成る調整可能なソケツト。

１１ 中央軸線に関して放射方向と軸線方向の両
方向の成分をもつて伸長する傾斜した複数の案内
面を有し、中央軸線のまわりで回転駆動されるド
ライバと、 中央軸線に関して付随的軸線方向への移動に伴
つて内及び外方向に移動させるため、ドライバの
案内面によつてそれぞれ取る付けられる複数のジ
ヨーであつて、それぞれが軸線方向で中央軸線か
ら外に向かつて開けられ、軸線方向の成分を持た
ないスロツトを有するところのジヨーと、 中央軸線に関して内側方向に突き出し軸線方向
の成分を持たない、ジヨースロツトの中に滑動可
能に収納される環状フランジを有するアジヤスタ
と、 アジヤスタをドライバ上で支持し、ジヨーを軸
線方向並びに付随的な内及び外方向に移動させ
て、サイズを調整する調整回転のためのかみ合い
螺旋ネジ部と、 から成る調整可能なソケツト。

１２ 中央軸線に関して放射方向と軸線方向の両
方向の成分をもつて伸長する傾斜した複数の案内
面を有し、中央軸線のまわりで回転駆動されるド
ライバと、 中央軸線に関して付随的軸線方向への移動に伴
つて内及び外方向に移動させるため、ドライバの
案内面によつてそれぞれ取る付けられる複数のジ
ヨーであつて、それぞれが外に向かつて開けられ
たスロツトを有するところのジヨーと、 ジヨー操作部材、回転可能な調整部材、及びソ
ケツトの組立体として維持するために、ジヨー操
作部材と調整部材と留め付けるための結合手段と
から成り、前記ジヨー操作部材がジヨーを案内面
にそつて内及び外に向かつて移動させるためにジ
ヨースロツトの中に収納される環状フランジを有
するところのアジヤスタと、 アジヤスタをドライバ上で支持し、ジヨーを軸
線方向並びに付随的な内及び外方向に移動させ
て、サイズを調整する調整回転のためのかみ合い
螺旋ネジ部と、 から成る調整可能なソケツト。

１３ 調整可能なソケツトであつて、 ａ） 複数の傾斜した案内面を有する第１の端部
及びソケツトを回転駆動するための四角の孔を
有する第２の端部を有するドライバであつて、 前記案内面が中央軸線に関し放射方向と軸線
方向の両方向の成分をもつて伸長し、その傾斜
方向にそつて丸みを持つ断面を有し、 前記第１の端部が案内面のまわりを伸張する
外側支持リングを有する、ところの中央軸線の
まわりで回転駆動されるドライバと、 ｂ） 中央軸線に関して付随的軸線方向への移動
に伴つて内及び外方向に移動させるため、ドラ
イバの案内面によつてそれぞれ取る付けられる
複数のジヨーであつて、 各ジヨーが関連した案内面により収納される
丸みを持つ形状を有し、さらに軸線方向で中央
軸線から外に向かつて開けられ、軸線方向の成
分を持たないスロツトを有し、 さらに、各ジヨーが中央軸線に対し放射方向
内側に向いた平坦なジヨー表面を有する、 ところのジヨーと、 ｃ） ジヨー操作部材、回転可能な調整部材、及
びソケツトを組立体として維持するために、ジ
ヨー操作部材と調整部材とを留め付けるための
結合手段とから成るアジヤスタ部材であつて、 前記ジヨー操作部材が、ジヨーを案内面にそ
つて内及び外に向かつて移動させるためにジヨ
ースロツトの中に収納され、中央軸線に関して
内側方向に突き出し軸線方向の成分を持たない
環状フランジを有する、 ところのアジヤスタ部材と、 ｄ） アジヤスタ部材をドライバの第２の端部上
で支持し、ジヨー操作部材及びジヨーを軸線方
向に移動させ、ジヨーを内及び外に移動させて
サイズを調整する調整回転のためのかみ合い螺
旋ネジ部と、 から成る調整可能なソケツト。

１４ 調整可能なソケツトであつて、 ａ） 中央軸線に関し放射方向と軸線方向の両方
向の成分をもつて伸長する複数の傾斜した案内
面を有する第１の端部、第２の端部、並びにそ
れら端部の間で伸長した中央孔を有するドライ
バであつて、 前記案内面がその傾斜方向にそつて丸みを持
つ断面を有し 前記第１の端部がさらに案内面のまわりで伸
張した外側支持リングを有し、 前記中央孔がソケツトの回転駆動を可能にす
るために前記第２の端部に四角の端部を有す
る、 ところの中央軸線のまわりで回転駆動されるド
ライバと、 ｂ） 中央軸線に関して付随的軸線方向への移動
に伴つて内及び外方向に移動させるため、ドラ
イバの案内面によつてそれぞれ取る付けられる
複数のジヨーであつて、 各ジヨーが関連した案内面により収納される
丸みを持つ形状を有し、さらに軸線方向で中央
軸線から外に向かつて開けられ、軸線方向の成
分を持たないスロツトを有し、 さらに、各ジヨーが中央軸線に対し放射方向
内側に向いた平坦なジヨー表面を有する、 ところのジヨーと、 ｃ） ジヨー操作部材、回転可能な調整部材、及
びソケツトを組立体として維持するために、ジ
ヨー操作部材と調整部材とを留め付けるための
結合手段とから成るアジヤスタ部材であつて、 前記ジヨー操作部材が、ジヨーを案内面にそ
つて内及び外に向かつて移動させるためにジヨ
ースロツトの中に収納され、中央軸線に関して
内側方向に突き出す軸線方向の成分を持たない
環状フランジを有し、 前記環状フランジが、平坦なジヨー表面の内
側に向いた方向を維持するためにジヨースロツ
トと協働する、 ところのアジヤスタ部材と、 ｄ） アジヤスタ部材をドライバの第２の端部上
で支持し、ジヨー操作部材及びジヨーを軸線方
向に移動させ、ジヨーを内及び外に移動させて
サイズを調整する調整回転のためのかみ合い螺
旋ネジ部と、 から成る調整可能なソケツト。

１５ 調整可能なソケツトであつて、 ａ） 中央軸線に関して放射方向と軸線方向の両
方向の成分をもつて伸長する傾斜した複数の案
内面を有し、中央軸線のまわりで回転駆動され
るドライバであつて、 前記案内面がその傾斜方向にそつて丸みが付
けられた形状を有するところのドライバと、 ｂ） 中央軸線に対し付随的な軸線方向への移動
に伴つて内及び外方向に移動させるため、ドラ
イバの案内面にそれぞれ取り付けられる複数の
ジヨーであつて、 各ジヨーが、中央軸線から外に向かつて開け
られスロツトを有し、さらにナツトまたはボル
トヘツドを握持するために放射方向内側に面し
た平坦な表面を有し、 さらに、各ジヨーが、案内面の傾斜した軸線
にそつて丸みを持つ、 ところのジヨーと、 ｃ） 中央軸線に関して内側方向に突き出し、ジ
ヨースロツトの中に滑動可能に収納される環状
フランジであつて、 前記環状フランジがジヨーの平坦な表面の内
側に向いた方向を維持するために、ジヨースロ
ツトと協働する、 ところのフランジと、 ｄ） アジヤスタをドライバ上で支持し、ジヨー
を軸線方向並びに付随的な内及び外方向に移動
させて、サイズを調整する調整回転のためのか
み合い螺旋表面と、 から成る調整可能なソケツト。

技術分野 本発明は、いろいろなサイズの、螺刻されたボ
ルトやナツトを駆動する調整可能なソケツトに関
する。

背景技術 従来、いろいろなサイズのボルトやナツトを駆
動する多数のいろいろなサイズのソケツトを有す
る在来のソケツトセツトに対し置き換えられる調
整可能なソケツトが開示されてきた。通常、この
ような調整可能なソケツトは、レンチの開口内に
収納されるベント端部を有するラチエトレンチま
たはユニバーサルレンチで駆動される。もつと
も、通常手回しタツプで使用されるタイプの滑動
自在のレンチハドルまたはネジ回しのようなハン
ドル端部を有する真つすぐなレンチで使用するこ
とが可能な調整可能なソケツトを持つことも可能
である。

在来の調整可能なソケツトは、いろいろなサイ
ズのナツト及びボルトを収納し回転駆動させるた
め、放射方向に可動な複数のジヨーを含む。ジヨ
ーが調整されうる位置の数は、通常英国式のサイ
ズのナツト及びボルトも、メートル式のナツト及
びボルトも適切に調整してソケツトにより駆動し
うる程十分なものである。したがつて、操作員が
１つのソケツトをレンチから取り出し、それを他
のソケツトに置き換えることなく調整可能なソケ
ツトをもつて様々な仕事を遂行でき、特定のサイ
ズのソケツトを常に捜すといつたことが調整可能
なソケツトによりなくなる。

Luchtによる米国特許第282444号に、可動なジ
ヨーがソケツトのヘツドに取り付けられる調整可
能なソケツトが開示されている。そのソケツト
は、ジヨーがヘツドにねじこまれるカラーを制御
することで内側及び外側に移動できるものであ
る。カラーを一方向に回転させると、バネはジヨ
ーを外側に押し出し、様々なサイズのボルト及び
ナツトを握持するこたができる。他方向にカラー
を回転させると、ジヨーはバネのバイアス力に抗
してカム動作により内側に移動する。したがつ
て、ソケツトの動作はジヨーの開閉のためにスプ
リングを含むものである。

H.Warmeによるスエーデン特許第50357号
（1918年９月28日）に２つのジヨーを含む調整可
能なレンチが開示されている。そのジヨーは、回
転可能なドライバ上でウオームタイプの調整器に
より相互に接近しまたは離れるように回転軸線に
そつて可動となつている。このレンチは、通常の
六角のナツト及びボルトを駆動するために必要な
つている３つのジヨーから成るものに適用できな
い。

M.Etienne Cholによるフランス特許第930657
号は３つのジヨーを有する調整可能なレンチを開
示している。このレンチにおいて、回転駆動な調
整部材が、ジヨーをレンチの回転軸線に関して軸
線及び放射方向に動かすために、放射方向外側に
関連したジヨーの穴へと伸長する３つのピンを有
する。このタイプのレンチはほとんど利用されて
いない。これは、おそらく、ピンや穴を有するタ
イプのものが、製造上特に不適で、通常のサイズ
のソケツト１つよりも実質的に長くな長さを持つ
有効で容易に使用できる構造となつていないから
であろう。また、このタイプの調整可能なソケツ
トは、トルクが小さい場合のみ利用できるものな
のである。

Colvinによる米国特許第4213355号、第4366733
号及び第4378714号に、調整可能なソケツトが開
示されている。このソケツトには、バネバイアス
に抗して内側方向の運動を調整し、バネバイアス
の運動で外側方向への運動を調整するための案内
面によりドライバに取り付けられたジヨーがあ
る。この調整運動によりジヨーのカム表面と係合
するカム表面を有するスリーブを動かすために、
ドライバ上の螺旋ロツキング表面と係合する螺旋
ロツキング表面を有するアジヤスタが回転する。
このタイプの調整可能なソケツトはよく使用され
てはいるが、内側及び外側調整運動はLuchtの特
許におけるようなバネバイアスによる。

Fisherによる米国特許第1554963号、Conway
による米国特許第2850931号、及びBruhnによる
米国特許第2884826号に、完全に開放した位置と
閉鎖した位置との間で可動なジヨーを調整するた
めにピン及びスロツトアジヤスタを利用した調整
可能なソケツトが開示されている。このピンとそ
れと関連したスロツトの位置を制御するロツキン
グ動作を必要とし、そのためソケツトが複雑にな
る。

他の調整可能なソケツトは次の米国特許に開示
されている。Jonsonによる第1498040号、
Secondi等による第2580247号、Cloughによる第
266896号、Osbornによる第2701489号、
Lievewrmontによる第3102732号、及びNelsonに
よる第3724299号。

発明の開示 本発明の目的は、どのようなバネバイアスも必
要とせずに開放及び閉鎖運動をなし、有効な動作
をなすが製造が容易で、一体型のソケツトと比較
して比較的に大きいトルクをかけることができ。
実施に際し十分に小さい改良された調整可能なソ
ケツトを提供することである。上記目的を達成す
るために、本発明の調整可能なソケツトは、中央
軸線の廻りで回転駆動され、その中央軸線に関し
て放射方向及び軸線方向の要素を有する複数の傾
斜した案内部を有するドライバを含む。複数のジ
ヨー（在来の六角のナツト、ボルトに対して有用
にするために好適には３つのジヨー）は、中央軸
線に関して付随的な軸線方向に沿つた内側及び外
側方向へと移動するようにドライバの案内面にそ
れぞれ取り付けられている。各ジヨーは、ドライ
バが回転する中央軸線から外側に向かつて開いた
スロツトを有する。ソケツトのアジヤスタは、中
央軸線に関して内側に突き出し、ジヨースロツト
を滑動可能に収納される環状フランジを含む。サ
イズを調整するためにジヨーを軸線方向並びに付
随的な内側及び外側方向に移動させるという調整
回転をするために、アジヤスタはドライバ上でか
み合う螺旋状表面より支持されている。

ドライバ、ジヨー及びアジヤスタの構成並びに
相互の働きにより、どのようなバネバイアスを必
要とすることなく調整可能なソケツトは開放及び
閉鎖のための移動を可能にし、また製造を経済的
なものにする一方、有効な使用寿命をもばすこと
ができる。

調整可能なソケツトの好適な構成において、フ
ランジが設けられるジヨー操作部材、及びドライ
バに関して回転すると中央軸線にそつて軸線方向
へ移動させるためにドライバ上に支持された回転
可能な調整部材を有する。アジヤスタの結合によ
り、ジヨー操作部材及び調整部材はソケツト組立
体に取り付けられ、組み立て状態が維持される。
最も好適には、ジヨー操作部材は環状フランジに
配置される第１の端部、及び調整部材に近接した
第２の端部を含むスリーブ構造体を有する。最も
好適な構成の調整部材は部材間を連結するために
ジヨー操作部材の第２の端部の中に圧入される端
部を有する。アジヤスタの部材の１つは、他の部
材と軸線方向に係合し、ソケツトの使用中にそれ
らの間で軸線方向に移動することを妨げるための
シヨルダを有する。以下で説明するように、シヨ
ルダは調整部材上に設けられ、スリーブ状ジヨー
操作部材の第２の端部と軸線方向に係合し、ソケ
ツトの使用中にそれらの間で軸線方向に移動する
ことを妨げる。

調整可能なソケツトの好適な構成により、ジヨ
ーのスロツトは、中央軸線に関して放射方向に伸
長し、軸線方向の要素を持たない。同様に、ジヨ
ー操作部材の第１の端部にある環状フランジは、
ジヨースロツトに関し、放射方向内側に伸長し、
軸線方向の要素を持たない。このような完全な放
射方向を向いたジヨースロツト及び環状フランジ
により、使用中にジヨーに負荷がかかでつても何
の拘束もなく開放及び閉鎖を行うことができる。

調整可能なソケツトの好適な構成として、ドラ
イバは、ジヨーが案内面により取り付けられる第
１の端部、及びアジヤスタが、好適には螺刻され
るかみ合い螺旋表面により取り付けられる第２の
端部を有する伸長体を含む。ドライバの第１の端
部は、傾斜した案内面から外側で、かつその案内
面により取り付けられるジヨーの外側に配置され
る、内側及び外側への調整移動をなす外側支持リ
ングを含む。

調整可能なソケツトのジヨー及びドライバの案
内面は、案内面の傾斜方向にそつて丸みが付けら
れている。各ジヨーはまた、調整可能なソケツト
が回転できる中央軸線に向かつて内側に面する平
坦なジヨー表面を有する。このジヨーの方向は、
アジヤスタの環状フランジとジヨースロツトとの
間の係合を維持する。更に、各ジヨーは中央軸線
に関して伸長し、支持リング向かい、アジヤスタ
の環状フランジの側方で露出する部分的に丸みが
付けられた外表面を有する。

調整可能なソケツトのドライバはまた、第１及
び第２の端部の間で伸長する中央孔を含む。その
中央孔は、ジヨーの外側支持リングに近接した第
１の膨出端部を有する。中央孔の第２の四角の端
部が、ソケツトを回転駆動するためのものであ
り、ボール移動止めにより関連したレンチに調整
可能なソケツトを取り付けるための凹部を有す
る。

本発明の目的、特徴及び効果は、図面とともに
本発明の最良に実施した例の詳細な説明により明
らかになるであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、図示のようなボルトに回転駆動を与
えるための、本発明を実施して構成された調整可
能なソケツトを示す斜視図である。

第２図は、調整可能なソケツトの分解斜視図で
ある。

第３図は、部分的に開放位置にして示す、第１
図の３−３線にそつた調整可能なソケツトの縦断
面図である。

第４図は、第３図の４−４線にそつた調整可能
なソケツトのジヨーの端面図である。

第５図は、第３図の５−５線の方向にそつた調
整可能なソケツトのドライバの端面図である。

第６図は、第３図と同じ方向であるが、回転駆
動されるナツトを握持する完全に閉じた位置にし
て図示した、調整可能なソケツトの一部断面図と
なつた側面図である。

第７図は、第６図の７−７線の方向にそつた調
整可能なソケツト及び握持されたナツトの端面図
である。

第８図は、組立体の操作方法を示す調整可能な
ソケツトの一部断面図となつた側面図である。

第９図は、第３図の９−９線の方向にそつた調
整可能なソケツトの斜視図である。

発明を実施するための最良の形態 第１図に、本願発明を実施した調整可能なソケ
ツト１０が示され、そのソケツトは通常の六角ヘ
ツド１４とともに図示されたボルト１２のような
ボルト又はナツトを回転させるために利用され
る。以下で、詳説するように、調整可能なソケツ
ト１０は、いろいろなナツトやボルトを握持した
り、回転トルクを与えるため調整することができ
る。したがつて、調整可能なソケツト１０は、一
つのサイズ用のソケツトの場合に通常必要とされ
るレンチを取り外すことなくいろいろなナツトや
ボルトに回転トルクや非トルクを与えるために利
用することができる。

第１、第２及び第３図から分かるように、調整
可能なソケツト１０は、以下で説明する方法で関
連したレンチによつて回転軸線Ａのまわりに回転
駆動させるドライバ１６を有する。このドライバ
１６は複数の傾斜した案内面を有する。この面
は、中央軸線Ａに関して放射方向と軸線方向の両
方の面を有し、関連軸線Ｂにそつて伸長してい
る。複数のジヨー２０は、中央軸線Ａに関し付随
した軸線方向の移動を伴う内側及び外側方向の移
動をなすため、ドライバ１６の案内面１８により
それぞれに取り付けられて入る。図示のように、
通常の六角ナツト又はボルトの一つおきの面を握
持するため三つの案内面に１８及び三つの関連ジ
ヨー２０がある。しかし、握持又はトルクをかけ
る特殊なタイプの要素に対応させて、その他にジ
ヨーを加え、利用することもできる。ジヨー２０
は中央軸線Ａから離れたところにスロツト２２を
有する。調整可能なソケツトのアジヤスタ２４
は、第３図に最良に示されているように、中央軸
線Ａに関して内側に突き出し、ジヨースロツト２
２内に滑動可能に収納される環状フランジ２６を
有する。ドライバ１６上のネジ部３０とが好適に
結合することにより、アジヤスタがドライバ上で
支持され、中央軸線Ａのまわりに回転される。こ
のような回転を行うと、環状フランジ２６がジヨ
ースロツト内で滑動し、ジヨー２０はいろいろな
サイズに対応できるようにして軸線方向と付随し
た内側及び外側方向に移動する。

第２及び第３図に示されているように、調整可
能なソケツトのアジヤスタは、そのアジヤスタの
回転によりジヨーを移動させるため、ジヨースロ
ツト２２内に収納される環状フランジ２６が形成
されたジヨー開放部材３２を有する。アジヤスタ
の回転により中央軸線Ａにそつてアジヤスタを軸
線方向に移動させるため、ドライバのネジ２８と
係合するアジヤスタのネジ３０を有する回転可能
な調整部材３４を含む。連結器３６は、以下で詳
説するようにソケツト組立体となるように開放部
材３２を調整部材３４に留め付けている。ジヨー
開放部材３２を調整部材３４に留め付けることに
よつて、ジヨーを軸線方向に移動させるために調
整部材を回転するジヨー開放部材が軸線方向に移
動する。上述したように、ジヨーが軸線方向に移
動すると、ジヨースロツト２２と開放部材３２の
環状フランジ２６との間の滑動によりジヨーは付
随した内側及び外側の放射方向に移動する。

第３図に示されているように、ジヨー開放部材
３２は、環状フランジが位置する第１の端部３８
及び回転可能な調整部材３４に近接した第２の端
部４０を含むスリーブ構造物を有する。回転可能
な調整部材３４の端部４２は、ジヨー開放部材と
調整部材との間を連結するためにジヨー開放部材
の端部４０の中に圧入されている。調整部材３４
はまた環状シヨルダ４４を有し、そのシヨルダ４
４は調整可能なソケツトがナツトやボルトヘツド
へと締め付けられ、トルクを与えるために使用す
るときに、ジヨー開放部材３２の第２の端部４０
と軸線方向に係合する。

第３図から分かるように、ジヨー２０のスロツ
ト２２は、各ジヨーを完全に交差することなく、
中央軸線Ａに関して放射方向に伸長している。ジ
ヨー開放部材３２の第１の端部３８の環状フラン
ジ２６は、軸線方向の厚さを有することなく、ジ
ヨーのスロツト２２の中に放射方向内側に伸長し
ている。ジヨースロツト２２及び環状フランジ２
６のこの放射方向（半径方向）に向かつているこ
とにより、ジヨーがナツトやボルトのヘツドを握
持し、トルクを与えるように調整されたとき、以
下なる束縛もなくジヨーを滑動させることができ
る。

第２及び第３図に示されているように、調整可
能ソケツトのドライバ１６は、案内面１８により
ジヨー２０が設けられている第１の端部４８を有
する伸長体（ドライバ）４６を含む。ドライバ体
４６もまた、調整部材３４のネジ３０とかみ合う
ドライバのネジ２８によりアジヤスタ２４が設け
られている第２の端部５０を含む。ドライバ１６
の第１の端部４８には、傾斜した案内面１８から
離れ、かつ内側及び外側への調整移動のための案
内面に設置されたジヨー２０から外側に離れたと
ころに外側支持リング５２が形成されている。こ
のジヨー支持リング５２の内側には、ジヨー案内
面１８の外側面を画成する、間隔があけられた案
内面５２が形成されている。

第９図に最良に示されているように、ジヨー２
０及び案内面１８は、関連した軸線Ｂにそつて伸
長した案内面の傾斜方向にそつて丸みが付けられ
ている。ドライバ体の中間部分５６が第５図に示
されている。その中間部分５６は各案内面と関連
した表面５８を有し、第９図に示されているよう
に丸み形状の案内面１８を画成するための支持リ
ング５２の関連した案内面５４と協働する。第２
図に示された各案内面５８が案内面の方向から見
てドライバ体４６の第２の端部へと突き出た先端
部を有する楕円形状となつて伸長している。ドラ
イバの案内面５８と隣接して、各ジヨーは僅かに
隠され、連結部分６２により外側ジヨー端部６４
に至つた内側端部６０を有する。外側端部６４と
ころに、各ジヨー２０はナツト又はドルトヘツド
を握持するのに使用する平坦面６６を含む。これ
らジヨーの表面は、中央軸線Ａに向かう半径内側
方向に向き、その方向はジヨースロツト２２内に
ある回転可能なアジヤスタの環状フランジ２６と
摺動係合することにより維持される。関連した案
内面の軸線Ｂの方向にそつて丸みを持つジヨーの
形状を画成する丸みを持つジヨー表面６７（第９
図）に加え、各ジヨーは、ジヨーの外端部６４及
び６６の両方で中央軸線Ａのまわりに伸長した部
分的に丸みが付けられた外側表面６８を含む。ま
た、ジヨーの外側先端部において、丸みが付けら
れたジヨー表面６７は端部表面６９によりジヨー
表面６６に連結されている。

第３、第４及び第５図に示されているように、
ドライバ１６は、中央軸線Ａにそつてドライバ体
を貫通する中央孔７０を有する。この中央孔７０
はジヨーを支持するための外側支持リング５２の
近くに第１の伸長した端部７２を有する。中央孔
はまた、関連したレンチのなかごによりソケツト
を回転駆動させるための第２の四角の端部７４を
有する。四角の孔の端部７４は、レンチを緩める
ことにより関連したレンチに調整可能なソケツト
を取り付けるための凹所７６を含む。ドライバの
中央孔７０には、調整可能なソケツトにより握持
され、トルクがかけられるナツトを通過して伸び
るボルトシヤンクが収納される。

前述した調整可能なソケツト組立体は、第８図
に示されたように配置された要素が開始のもので
ある。その第８図では、環状フランジ２６の内側
先端がジヨースロツト２２の外端とまさに整合
し、ジヨー操作部材３２のスリーブ端部４０が調
整部材３４の端部４２上でほんの僅かに適合して
いることが示されている。ジヨー２０は、スロツ
ト２２が環状フランジ２６を収納し、スリーブ端
部４０が調整部材３４のシヨルダ４６と圧入関係
で係合するように右方向へと移動される。動作中
に、内側ジヨー端部６０の外側表面６８は、開放
を制限するためにジヨー操作部材３２のスリーブ
端部３８の内側と係合する。締め付け動作は、調
整部材のネジ３０の最終巻き３０′により制限さ
れる。そのネジは、ジヨースロツト内に環状フラ
ンジ２６を挿入したままで調整可能なソケツトを
組み立てた状態に維持するために、第６図の位置
を通過して実質的に内側に移動することを防止す
るために変形されている。

本願発明の最良の形態を詳細に説明してきた
が、当業者であれば請求の範囲によつて限定され
る発明を実施する上でいろいろに変形することが
できるは明らかである。