JP3448093B2 - ねじ締め用工具 - Google Patents

ねじ締め用工具

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JP3448093B2
JP3448093B2 JP04485394A JP4485394A JP3448093B2 JP 3448093 B2 JP3448093 B2 JP 3448093B2 JP 04485394 A JP04485394 A JP 04485394A JP 4485394 A JP4485394 A JP 4485394A JP 3448093 B2 JP3448093 B2 JP 3448093B2
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和志 三宅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手動式や、電動等の
駆動源により回転させられるドライバーなどのねじ締め
用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】手動式のドライバー工具には、従来、例
えば、実公昭56‐14053号公報で示されるものが
ある。
【0003】これによれば、ドライバー工具は操作力伝
達軸を有し、この操作力伝達軸の一端に入力部である操
作用グリップが連結され、他端にはねじ締め用の工具本
体が取り付けられる。この工具本体は、作業対象物であ
るねじの頭部に形成された凹溝に嵌脱自在とされるもの
である。また、上記操作力伝達軸は弾性的に折り曲げ可
能な可撓体とされている。
【0004】上記ドライバー工具を用いて作業をしよう
とする際、この作業空間が狭い隅部で、この隅部の奥に
作業対象物であるねじが位置する場合には、この空間に
合うように上記操作力伝達軸を折り曲げながら、工具本
体を上記ねじに嵌合させる。次に、グリップの回転操作
により上記操作力伝達軸と工具本体とを介しねじを回転
させる。このようにして、上記のような制約のある作業
空間であっても、所望の締結作業ができることとされて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ドライ
バー工具を用いるに際し、作業空間が広い場合には、上
記操作力伝達軸は折り曲げる必要はなく、作業性の点で
は、上記操作力伝達軸は剛性のある方が好ましい。
【0006】しかし、上記操作力伝達軸は可撓体である
ため、上記作業において、上記操作力伝達軸に外力を与
えると、これが必要以上に折れ曲がってしまうおそれが
あり、このため、上記作業が無用に煩雑になるという問
題がある。
【0007】一方、上記したように作業空間が狭い隅部
であって、しかも、上記したねじの位置から、グリップ
を回転させるための作業空間までがかなり離れている場
合には、上記ドライバー工具は長い形状である必要があ
るが、これでは、携帯がしにくいという問題がある。
【0008】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、その目的は、第1に、ねじ締め用工
具を用いた作業をする場合に、その作業空間が十分に広
い場合のように通常の作業ができる場合には、その作業
が無用に煩雑にならないようにすることである。
【0009】また、第2に、作業空間が狭い隅部であっ
て、しかも、上記空間の奥に位置する作業対象物から、
入力部を回転させるための作業空間までがかなり離れて
いる場合でも、ねじ締め用工具による作業が容易にでき
るようにすることである。
【0010】更に、第3に、上記のように作業対象物か
ら入力部を回転させるための作業空間までがかなり離れ
ている場合に、作業を可能にするねじ締め用工具であり
ながら、このねじ締め用工具の携帯が容易にできるよう
にすることである。
【0011】第4に、ねじ締め用工具の構成を簡単に
し、かつ、ねじ締め用工具に対する操作が容易にできる
ようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明のねじ締め用工具は、一端側に入力部が連結
可能とされ、他端側に工具本体が取り付け可能とされる
操作力伝達軸を備えた場合において、上記操作力伝達軸
を、この操作力伝達軸の軸心回りに回転自在とされる剛
性の回転筒体と、この回転筒体の一端々面に開口した開
口部を通してこの回転筒体内に出し入れ自在に挿入され
弾性的に折り曲げ可能な可撓軸と、上記回転筒体への挿
入端である上記可撓軸の一端に外嵌して固着される剛性
の内側嵌合体と、同上可撓軸の他端に外嵌して固着され
る剛性の外側嵌合体と、上記回転筒体に対し上記可撓軸
を軸方向に移動させたとき、上記内、外側嵌合体のうち
のいずれか一方を選択的に上記回転筒体の開口部に係脱
自在に係止させる係止具とで構成し、上記回転筒体の他
端と、上記外側嵌合体のうちのいずれか一方に上記入力
部を連結可能とし、他方に上記工具本体を取り付け可能
としたものである。
【0013】上記の場合、係止具を、回転筒体の開口部
の内周面に形成される係止孔と、内側嵌合体と外側嵌合
体の各外周面にそれぞれ形成される係止部とで構成し、
上記回転筒体に対する可撓軸の軸方向移動で、上記両係
止部のうちいずれか一方が選択的に上記係止孔に嵌脱可
能となるようにしてもよい。
【0014】また、回転筒体から可撓軸の他端側を引き
出して上記回転筒体の開口部に対し、係止具により内側
嵌合体を係止させたとき、上記回転筒体からの可撓軸の
他端側のそれ以上の引き出しを阻止するストッパを設け
てもよい。
【0015】また、操作力伝達軸の長手方向中途部を収
容してこの中途部をその軸心回りに回転自在に支承する
筒状ケーシングを設けてもよい。
【0016】更に、操作力伝達軸の軸心に沿った方向に
おける回転筒体の外側で、外側嵌合体に外嵌する筒状把
持部を設け、この筒状把持部を軸心回りで上記外側嵌合
体に相対的に回転可能にしてもよい。
【0017】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0018】一端側に入力部の一例である操作用グリッ
プ4が連結可能とされ、他端側に工具本体6が取り付け
可能とされる操作力伝達軸3を備えたねじ締め用工具1
において、上記操作力伝達軸3を、この操作力伝達軸3
の軸心回りに回転自在とされる剛性の回転筒体10と、
この回転筒体10の一端々面に開口した開口部13を通
してこの回転筒体10内に出し入れ自在に挿入され弾性
的に折り曲げ可能な可撓軸12と、上記回転筒体10へ
の挿入端である上記可撓軸12の一端に外嵌して固着さ
れる剛性の内側嵌合体17と、同上可撓軸12の他端に
外嵌して固着される剛性の外側嵌合体18と、上記回転
筒体10に対し上記可撓軸12を軸方向に移動させたと
き、上記内、外側嵌合体17,18のうちのいずれか一
方を選択的に上記回転筒体10の開口部13に係脱自在
に係止させる係止具26とで構成し、上記回転筒体10
の他端と、上記外側嵌合体18のうちのいずれか一方に
上記グリップ4を連結可能とし、他方に上記工具本体6
を取り付け可能としてある。
【0019】このため、ねじ締め用工具1を用いた作業
をする場合に、その作業空間が十分に広い場合のように
通常の作業ができる場合には、図1から図4で示すよう
に、回転筒体10内に可撓軸12を挿入させて、外側嵌
合体18を回転筒体10の開口部13に対し係止具26
により係止させ、ねじ締め用工具1を全体として短くさ
せる(「収縮状態」にさせる)。
【0020】上記の場合、回転筒体10、および外側嵌
合体18は共に剛性であるため、これらによって互いに
連結されるグリップ4と工具本体6とは、剛性をもって
連結される。
【0021】よって、上記ねじ締め用工具1は、剛性の
ある通常のねじ締め用工具と同じように用いられる。
【0022】一方、狭い作業空間の奥に位置するねじ等
の作業対象物8から、グリップ4を回転させるための作
業空間までがかなり離れている場合には、図5から図7
中実線で示すように、回転筒体10内から可撓軸12の
他端側を抜き出して、内側嵌合体17を回転筒体10の
開口部13に対し係止具26により係止させ、ねじ締め
用工具1を全体として長くさせる(「伸長状態」にさせ
る)。
【0023】すると、上記工具本体6からグリップ4に
至る長さが長くなるため、上記したような奥の深い作業
空間においても作業が可能となる。
【0024】しかも、上記作業空間が、図5中二点鎖線
で示すように、例えば、ほぼ直角に交わる二つの壁49
に囲まれた狭い隅部であって、作業対象物8が上記空間
の奥に位置する場合には、同上図5中二点鎖線で示すよ
うに、まず、ねじ締め用工具1を「伸長状態」にさせ、
上記可撓軸12を折り曲げながら工具本体6を上記作業
対象物8に係合させる。そして、グリップ4の回転操作
により、上記回転筒体10、内側嵌合体17、可撓軸1
2、外側嵌合体18、および工具本体6を介して上記作
業対象物8を回転させ、作業を行う。
【0025】よって、上記のような制約のある作業空間
であっても、ねじ締め用工具1による作業が可能であ
り、かつ、この作業が容易にできることとなる。
【0026】なお、上記ねじ締め用工具1を携帯しよう
とするときには、このねじ締め用工具1を前記したよう
に「収縮状態」にさせて、小形にすればよい。
【0027】上記の場合、係止具26を、回転筒体10
の開口部13の内周面に形成される係止孔27と、内側
嵌合体17と外側嵌合体18の各外周面にそれぞれ形成
される係止部28,29とで構成し、上記回転筒体10
に対する可撓軸12の軸方向移動で、上記両係止部2
8,29のうちいずれか一方が選択的に上記係止孔27
に嵌脱可能となるようにしてもよい。
【0028】このようにすれば、回転筒体10の開口部
13に対し外側嵌合体18を係止させる手段と、同上回
転筒体10の開口部13に対し内側嵌合体17を係止さ
せる手段とが係止孔27を共用することとなって、係止
具26の構成が簡単となる。
【0029】また、ねじ締め用工具1を「伸長状態」に
しようとして、回転筒体10から可撓軸12の他端側を
引き出して上記回転筒体10の開口部13に対し、係止
具26により内側嵌合体17を係止させたとき、上記回
転筒体10からの可撓軸12の他端側のそれ以上の引き
出しを阻止するストッパ42を設けてもよい。
【0030】このようにすれば、回転筒体10から可撓
軸12の他端側を引き出して、この引き出しが阻止され
たとき、回転筒体10の開口部13に対し係止具26に
より内側嵌合体17が自動的に係止されることとなり、
この係止作業が容易にできる。また、この際、可撓軸1
2が上記回転筒体10から不意に抜け落ちることが防止
される。
【0031】また、操作力伝達軸3の長手方向中途部を
収容してこの中途部をその軸心2回りに回転自在に支承
する筒状ケーシング7を設けてもよい。
【0032】このようにすれば、グリップ4の回転操作
により、操作力伝達軸3を介し作業対象物8を回転させ
る作業をするとき、ねじ締め用工具1を「収縮状態」と
「伸長状態」のいずれにした場合でも、上記筒状ケーシ
ング7を固定的に把持して、上記作業をすることができ
る。
【0033】そして、上記操作力伝達軸3は、上記のよ
うに固定的に把持された筒状ケーシング7に支承される
ものであるため、上記作業は安定した状態でできる。
【0034】更に、操作力伝達軸3の軸心2に沿った方
向における回転筒体10の外側で、上記外側嵌合体18
に外嵌する筒状把持部46を設け、この筒状把持部46
を軸心2回りで上記外側嵌合体18に相対的に回転可能
にしてもよい。
【0035】このようにすれば、ねじ締め用工具1の
「伸長状態」で、このねじ締め用工具1を用いて作業を
する場合において、作業者が上記筒状把持部46を固定
的に把持して、グリップ4を回転操作すれば、上記可撓
軸12は、上記固定的に把持された筒状把持部46によ
って、自由に折れ曲がろうとすることが防止される。ま
た、上記筒状把持部46の把持によって、作業対象物8
に対する工具本体6の係合状態も確実に保たれる。
【0036】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0037】(実施例1)
【0038】図1から図8は、実施例1を示している。
【0039】図1から図4において、符号1はねじ締め
用工具であり、図例では手動式のドライバー工具を示し
ている。なお、説明の便宜上、図中矢印Frで示す方向
を前方として、以下説明する。
【0040】上記ねじ締め用工具1は、前後方向に直線
的に延びる軸心2を備えた操作力伝達軸3を有してい
る。この操作力伝達軸3の一端側たる後端には、入力部
の一例である操作用グリップ4が着脱自在に連結され、
他端側たる前端には固着具5によりドライバー先端の係
合体である工具本体6が着脱自在に取り付けられてい
る。
【0041】また、同上ねじ締め用工具1は上記軸心2
とほぼ同じ軸心上に位置する円筒状の筒状ケーシング7
を有している。この筒状ケーシング7は上記操作力伝達
軸3の長手方向中途部を収容してこの中途部をその軸心
2回りに回転自在に支承している。上記筒状ケーシング
7は金属製で、十分の剛性を有している。
【0042】そして、上記筒状ケーシング7を固定的に
把持して、工具本体6をねじ等の作業対象物8に係脱自
在に係合させ、グリップ4を回転操作すれば、上記操作
力伝達軸3と工具本体6を介し上記作業対象物8が回転
させられて、ねじ込み、緩めなど所望の作業ができるよ
うになっている。
【0043】上記操作力伝達軸3は、金属製で剛性のあ
る回転筒体10を有し、この回転筒体10は上記筒状ケ
ーシング7に嵌入されると共に上記操作力伝達軸3の軸
心2回りに回転自在とされている。上記回転筒体10の
後端には、連結軸11の前端部が嵌入されて、かしめに
より固着されている。この連結軸11の後端部は上記軸
心2上に位置して、断面が正多角形(正六角)をなして
いる。そして、この連結軸11に対し前記グリップ4が
嵌脱自在であり、この嵌合で、連結軸11に対しグリッ
プ4が軸心2回りに相対回転しないように連結される。
【0044】また、同上操作力伝達軸3は、前後方向に
延びる可撓軸12を有している。この可撓軸12は多数
の弾性的な金属線材を撚ることにより成形された弾性的
に折り曲げ可能なワイヤーであり、この可撓軸12は、
自由状態では、それ自体の弾性力で直線的に延びるもの
である。
【0045】上記回転筒体10の一端たる前端の端面に
は開口部13が開口している。上記可撓軸12は上記開
口部13を通して、上記回転筒体10内の内部空間14
に出し入れ自在に挿入されている。
【0046】上記回転筒体10への挿入端である上記可
撓軸12の一端には、つまり、この可撓軸12の後端に
は全体として円筒状の内側嵌合体17が外嵌して固着さ
れている。この内側嵌合体17は金属製で十分の剛性を
有している。
【0047】また、上記回転筒体10の他端である前端
には全体として円筒状の外側嵌合体18が外嵌して固着
されている。この外側嵌合体18も金属製で十分の剛性
を有している。前記固着具5は、上記外側嵌合体18の
長手方向中途部に嵌入されて固着された永久磁石19を
有している。同上固着具5は、上記外側嵌合体18の前
端端面に形成された係合孔20を有し、この係合孔20
は断面が多角形(六角形)をなして、上記工具本体6を
嵌脱自在とさせている。そして、上記係合孔20に工具
本体6を嵌入させると、この工具本体6は上記磁石19
によって取り外し可能に吸着され、この状態で、工具本
体6と外側嵌合体18とは軸心2回りに一体的に回転可
能とされている。
【0048】上記回転筒体10の後端外周面には環状突
起23が一体成形されている。一方、同上回転筒体10
の前端外周面にはスナップリング24が着脱自在に取り
付けられている。そして、上記環状突起23とスナップ
リング24との間に上記筒状ケーシング7が設けられ、
これにより、上記筒状ケーシング7と回転筒体10とは
軸方向において相対的に位置決めされている。なお、上
記環状突起23は、スナップリング24と同じようなス
ナップリングであってもよい。
【0049】上記回転筒体10に対し、上記可撓軸12
を軸方向に前後移動させたとき、上記内側嵌合体17と
外側嵌合体18のうちいずれか一方を選択的に上記回転
筒体10の開口部13に係脱自在に係止させる係止具2
6が設けられている。
【0050】上記係止具26は、上記開口部13の内周
面に形成される多角孔(六角孔)である係止孔27と、
上記内側嵌合体17と外側嵌合体18の外周面にそれぞ
れ形成される多角部(六角部)である係止部28,29
とで構成され、これら両係止部28,29は互いに同じ
大きさである。
【0051】そして、上記回転筒体10に対する可撓軸
12の軸方向移動で、上記両係止部28,29のうちい
ずれか一方が選択的に上記係止孔27に対し緊密に嵌脱
可能とされている。
【0052】図1から図4において、上記回転筒体10
内に可撓軸12を挿入させて、外側嵌合体18を回転筒
体10の開口部13に対し係止具26により係止させ
る。即ち、上記外側嵌合体18に形成された係止部29
を回転筒体10の開口部13内の係止孔27に嵌入させ
る。すると、上記ねじ締め用工具1は全体として短くな
る(以下、これをねじ締め用工具1の「収縮状態」とい
う)。
【0053】図6から図8中実線図示において、上記回
転筒体10内から可撓軸12の他端側たる前端側を抜き
出して、内側嵌合体17を回転筒体10の開口部13に
対し係止具26により係止させる。即ち、上記内側嵌合
体17に形成された係止部28を回転筒体10の開口部
13内の係止孔27に嵌入させる。すると、上記ねじ締
め用工具1は全体として長くなる(以下、これをねじ締
め用工具1の「伸長状態」という)。
【0054】上記ねじ締め用工具1を「収縮状態」にし
たとき、回転筒体10に対し外側嵌合体18を解除可能
にロックさせ、かつ、同上ねじ締め用工具1を「伸長状
態」にしたとき、同上回転筒体10に内側嵌合体17を
解除可能にロックさせるロック手段32が設けられてい
る。
【0055】上記ロック手段32は、次のように構成さ
れている。
【0056】即ち、上記筒状ケーシング7はその後部を
構成する寸法の長いケーシング本体33と、前部を構成
する寸法の短い可動ケーシング34とで構成され、上記
ケーシング本体33の前端に可動ケーシング34の後端
が軸方向摺動自在に外嵌している。上記ケーシング本体
33と可動ケーシング34との間には、これら両者を互
いに前後方向に離すよう付勢するコイル式のばね35が
設けられている。
【0057】上記回転筒体10の前端には径方向に貫通
する一対のロック孔37,37が形成され、これら各ロ
ック孔37,37にそれぞれロックボール38が嵌入さ
れている。上記内側嵌合体17と外側嵌合体18の外周
面にはそれぞれ周溝39が形成されている。これら両周
溝39,39のうちいずれか一方に選択的に上記両ロッ
クボール38が嵌脱自在とされている。
【0058】上記可動ケーシング34の内周面は、後方
に向って先細となる円錐台形のテーパ面40とされてい
る。このテーパ面40は上記ばね35の弾性力により、
上記両ロックボール38を押圧して、これら両ロックボ
ール38を上記周溝39に嵌入させるよう押圧する。
【0059】図1から図4において、上記ねじ締め用工
具1を「収縮状態」にしたとき、テーパ面40がばね3
5の弾性力により上記両ロックボール38を押圧して、
これらロックボール38は、その一部が回転筒体10に
形成されたロック孔37に嵌入されたままで、他部が上
記外側嵌合体18に形成された周溝39に嵌入させられ
る。すると、上記回転筒体10に対し外側嵌合体18が
ロックされ、ねじ締め用工具1は「収縮状態」に保持さ
れる。
【0060】上記ロックを解除させるためには、図3中
仮想線と矢印Aとで示すように、ばね35の弾性力に抗
して、上記可動ケーシング34をケーシング本体33側
に摺動させ、テーパ面40をロックボール38から離
す。これにより、このロックボール38が上記周溝39
から離脱可能となれば、上記ばね35の撓み量が最大と
なって、このばね35が可動ケーシング34のそれ以上
の摺動を阻止する。そして、この阻止により、上記可動
ケーシング34の前端部が、ロック孔37からのロック
ボール38の抜け落ちを阻止する。
【0061】上記状態から同上図3中仮想線と矢印Bと
で示すように、上記外側嵌合体18を可撓軸12や内側
嵌合体17と共に前方移動させる。すると、上記外側嵌
合体18に形成された周溝39に嵌合していた両ロック
ボール38が、上記周溝39からロック孔37側に押し
出され、これにより、上記ロックが解除される。
【0062】上記したように、外側嵌合体18を可撓軸
12や内側嵌合体17と共に前方移動させ、上記可撓軸
12の前端側を回転筒体10内から引き出せば、図5〜
図7中実線で示したように、ねじ締め用工具1は「伸長
状態」となる。
【0063】図6から図8において、上記ねじ締め用工
具1を「伸長状態」にしたとき、もしくはそれ以前にお
いて、可動ケーシング34から手を離せば、この可動ケ
ーシング34は上記ばね35の弾性力によりスナップリ
ング24に当接するまで前方に摺動して、元の位置に戻
ろうとする。この際、上記テーパ面40はばね35の弾
性力により上記両ロックボール38を押圧して、これら
ロックボール38は、その一部が回転筒体10に形成さ
れたロック孔37に嵌入されたままで、他部が上記外側
嵌合体18に形成された周溝39に嵌入させられる。す
ると、上記回転筒体10に対し内側嵌合体17がロック
され、ねじ締め用工具1は「伸長状態」に保持される。
【0064】上記ロックを解除させるためには、前記図
3中仮想線と矢印Aを用いて説明したと同じように、ば
ね35の弾性力に抗して、上記可動ケーシング34をケ
ーシング本体33側に摺動させ、テーパ面40をロック
ボール38から離す。
【0065】そこで、上記内側嵌合体17を可撓軸12
や外側嵌合体18と共に後方移動させる。すると、上記
内側嵌合体17に形成された周溝39に嵌合していた両
ロックボール38が上記周溝39からロック孔37側に
押し出され、これにより上記ロックが解除される。
【0066】上記したように、内側嵌合体17を可撓軸
12や外側嵌合体18と共に後方移動させれば、図1か
ら図4で示したように、ねじ締め用工具1は再び「収縮
状態」に戻る。
【0067】図5において、上記ロック孔37の内周面
において、軸心2の径方向内端側には環状の係止突起3
7aが一体的に突設されている。この係止突起37a
は、ロック孔37内のロックボール38が上記軸心2の
径方向内方に向って、同上ロック孔37内から抜け落ち
るということを阻止する。つまり、周溝39に嵌入して
いないロックボール38が、ロック孔37から不意に抜
け落ちるということが防止される。
【0068】図5から図7で示すように、ねじ締め用工
具1を「伸長状態」にさせたとき、上記回転筒体10か
らの可撓軸12の前端側のそれ以上の引き出しを阻止す
るストッパ42が設けられている。
【0069】上記ストッパ42は、上記内側嵌合体17
の前後中途部に嵌脱自在に外嵌されたストッパリング4
3を有している。そして、上記ねじ締め用工具1が「伸
長状態」になったとき、上記ストッパリング43は回転
筒体10の内面の段差面44に当接して、上記したそれ
以上の引き出しを阻止する。
【0070】図1と図2において、上記軸心2に沿った
方向における筒状ケーシング7、および回転筒体10の
外側で、つまり、これら筒状ケーシング7や回転筒体1
0の前方で、上記外側嵌合体18の前後中途部に筒状把
持部46が外嵌している。この筒状把持部46は上記軸
心2回りで上記外側嵌合体18に相対的に回転可能とさ
れている。また、上記筒状把持部46を上記外側嵌合体
18の軸方向の所定位置に位置決めする位置決めリング
47が設けられている。
【0071】そして、ねじ締め用工具1を用いた作業を
する場合に、その作業空間が十分に広い場合のように通
常の作業ができる場合には、図1から図4で示すよう
に、ねじ締め用工具1を「収縮状態」にさせる。
【0072】上記の場合、回転筒体10、および外側嵌
合体18は共に剛性であるため、これらによって互いに
連結されるグリップ4と工具本体6とは、剛性をもって
連結される。
【0073】よって、上記ねじ締め用工具1は、剛性の
ある通常のねじ締め用工具と同じように用いることがで
きる。
【0074】一方、狭い作業空間の奥に位置するねじ等
の作業対象物8から、グリップ4を回転させるための作
業空間までがかなり離れている場合には、図5から図7
中実線で示すように、ねじ締め用工具1を「伸長状態」
にさせる。
【0075】すると、上記工具本体6からグリップ4に
至る長さが長くなるため、上記したような奥の深い作業
空間においても作業が可能となる。
【0076】しかも、上記作業空間が、図5中二点鎖線
で示すように、例えば、ほぼ直角に交わる二つの壁49
に囲まれた狭い隅部であって、作業対象物8が上記空間
の奥に位置する場合には、同上図5中二点鎖線で示すよ
うに、まず、ねじ締め用工具1を「伸長状態」にさせ、
上記可撓軸12を折り曲げながら工具本体6を上記作業
対象物8に係合させる。そして、グリップ4の回転操作
により、上記回転筒体10、内側嵌合体17、可撓軸1
2、外側嵌合体18、および工具本体6を介して上記作
業対象物8を回転させ、作業を行う。
【0077】よって、上記のような制約のある作業空間
であっても、ねじ締め用工具1による作業が可能であ
り、かつ、この作業が容易にできることとなる。
【0078】なお、上記グリップ4の回転操作により、
操作力伝達軸3を介し作業対象物8を回転させる作業を
するとき、ねじ締め用工具1を「収縮状態」と「伸長状
態」のいずれにした場合でも、上記筒状ケーシング7を
固定的に把持して、上記作業をすることができる。
【0079】そして、上記操作力伝達軸3は固定的に把
持された筒状ケーシング7に支承されるものであるた
め、上記作業は安定した状態ででき、よって、この作業
が容易にできることとなる。
【0080】また、上記ねじ締め用工具1を携帯しよう
とするときには、このねじ締め用工具1を前記したよう
に「収縮状態」にさせて、小形にすればよい。
【0081】上記の場合、係止具26が、回転筒体10
の開口部13の内周面に形成される係止孔27と、内側
嵌合体17と外側嵌合体18の各外周面にそれぞれ形成
される係止部28,29とで構成され、上記回転筒体1
0に対する可撓軸12の軸方向移動で、上記両係止部2
8,29のうちいずれか一方が選択的に上記係止孔27
に嵌脱可能とされているため、回転筒体10の開口部1
3に対し外側嵌合体18を係止させる手段と、同上回転
筒体10の開口部13に対し内側嵌合体17を係止させ
る手段とが係止孔27を共用することとなって、係止具
26の構成が簡単なものとされている。
【0082】また、ねじ締め用工具1を「伸長状態」に
しようとして、回転筒体10から可撓軸12の他端側を
引き出して上記回転筒体10の開口部13に対し、係止
具26により内側嵌合体17を係止させたとき、上記回
転筒体10からの可撓軸12の他端側のそれ以上の引き
出しを阻止するストッパ42を設けられているため、回
転筒体10から可撓軸12の他端側を引き出して、この
引き出しが阻止されたとき、回転筒体10の開口部13
に対し係止具26により内側嵌合体17が自動的に係止
されることとなり、この係止作業が容易にできる。ま
た、この際、可撓軸12が上記回転筒体10から不意に
抜け落ちることが防止される。
【0083】また、上記外側嵌合体18に外嵌する筒状
把持部46を設け、この筒状把持部46を軸心2回りで
上記外側嵌合体18に相対的に回転可能としてあるた
め、ねじ締め用工具1の「伸長状態」で、このねじ締め
用工具1を用いて作業をする場合において、作業者が上
記筒状把持部46を固定的に把持して、グリップ4を回
転操作すれば、上記可撓軸12は、上記固定的に把持さ
れた筒状把持部46の把持によって、自由に折れ曲がろ
うとすることが防止される。また、上記筒状把持部46
の把持によって、作業対象物8に対する工具本体6の係
合状態も確実に保たれる。
【0084】なお、以上は図示の例によるが、筒状ケー
シング7は可撓性のあるものでもよい。また、グリップ
4は回転筒体10に対し固定的に取り付けてもよい。更
に、ロック手段32におけるロック孔37とロックボー
ル38はそれぞれ単一でもよい。
【0085】また、上記実施例では、入力部を手動式の
グリップとして説明したが、この入力部は電動機、圧縮
空気等の駆動源であってもよい。この場合、例えば、工
具本体6を約600R.P.Mで、高速回転させると、
この工具本体6が作業対象物8から外れ易くなるおそれ
を生じるが、これは、上記筒状ケーシング7を固定的に
把持することにより防止されるのであり、筒状ケーシン
グ7の存在意義は大きい。
【0086】更に、ねじ締め用工具1は、ボルト、ナッ
ト、タッピングねじ等の作業対象物8のねじ締め用に使
用してもよい。
【0087】(実施例2)
【0088】図9と図10は、実施例2を示している。
【0089】これによれば、回転筒体10の開口部13
とは反対側で、この回転筒体10の端部に固着具5が取
り付けられている。一方、外側嵌合体18に連結軸11
が一体成形されて、この連結軸11にグリップ4が取り
付け可能とされている。
【0090】また、前記実施例1の環状突起23に代え
て、スナップリング50が回転筒体10に対し着脱自在
に取り付けられている。
【0091】この実施例によれば、ねじ締め用工具1を
「収縮状態」と「伸長状態」のいずれにした場合でも、
固着具5は筒状ケーシング7の近傍に位置してこれら両
者5,7間に相対的な位置変化がない。このため、前記
実施例1で示した筒状把持部46を把持することに代え
て、筒状ケーシング7の把持で足りるため、上記筒状把
持部46はこの実施例2では設けられていない。よっ
て、その分、ねじ締め用工具1の構成が簡単になってい
る。
【0092】他の構成や作用は、前記実施例1と同様で
あるため、図面に共通の符号を付して、その説明を省略
する。
【0093】
【発明の効果】この発明によれば、一端側に入力部が連
結可能とされ、他端側に工具本体が取り付け可能とされ
る操作力伝達軸を備えたねじ締め用工具において、上記
操作力伝達軸を、この操作力伝達軸の軸心回りに回転自
在とされる剛性の回転筒体と、この回転筒体の一端々面
に開口した開口部を通してこの回転筒体内に出し入れ自
在に挿入され弾性的に折り曲げ可能な可撓軸と、上記回
転筒体への挿入端である上記可撓軸の一端に外嵌して固
着される剛性の内側嵌合体と、同上可撓軸の他端に外嵌
して固着される剛性の外側嵌合体と、上記回転筒体に対
し上記可撓軸を軸方向に移動させたとき、上記内、外側
嵌合体のうちのいずれか一方を選択的に上記回転筒体の
開口部に係脱自在に係止させる係止具とで構成し、上記
回転筒体の他端と、上記外側嵌合体のうちのいずれか一
方に上記入力部を連結可能とし、他方に上記工具本体を
取り付け可能としてある。
【0094】このため、ねじ締め用工具を用いた作業を
する場合に、その作業空間が十分に広い場合のように通
常の作業ができる場合には、ねじ締め用工具を「収縮状
態」にさせる。
【0095】上記の場合、回転筒体、外側嵌合体、およ
び上記回転筒体を嵌入させて支承する筒状ケーシングは
共に剛性であるため、これらによって互いに連結される
入力部と工具本体とは、剛性をもって連結される。
【0096】よって、上記ねじ締め用工具は、通常の剛
性のあるねじ締め用工具と同じように用いることができ
るのであり、上記ねじ締め用工具が不意に折れ曲がるこ
とが防止されて、このねじ締め用工具を用いた作業が無
用に煩雑になることは防止される。
【0097】一方、狭い作業空間の奥に位置するねじ等
の作業対象物から、入力部を回転させるための作業空間
までがかなり離れている場合には、ねじ締め用工具を
「伸長状態」にさせる。
【0098】すると、上記工具本体から入力部に至る長
さが長くなるため、上記したような奥の深い作業空間に
おいても作業が可能となる。
【0099】しかも、上記作業空間が、例えば、壁に囲
まれた狭い隅部であって、作業対象物が上記空間の奥に
位置する場合には、まず、ねじ締め用工具を「伸長状
態」にさせ、上記可撓軸を折り曲げながら工具本体を上
記作業対象物に係合させる。そして、入力部の回転操作
により、上記回転筒体、内側嵌合体、可撓軸、外側嵌合
体、および工具本体を介して上記作業対象物を回転さ
せ、作業を行う。
【0100】よって、上記のような制約のある作業空間
であっても、ねじ締め用工具による作業が可能であり、
かつ、この作業が容易にできることとなる。
【0101】なお、上記ねじ締め用工具を携帯しようと
するときには、このねじ締め用工具を前記したように
「収縮状態」にさせて、小形にすればよい。
【0102】よって、上記したように作業対象物から入
力部を回転させるための空間までがかなり離れている場
合の作業を可能とするねじ締め用工具でありながら、こ
のねじ締め用工具の携帯が容易にできることとなる。
【0103】上記の場合、係止具を、回転筒体の開口部
の内周面に形成される係止孔と、内側嵌合体と外側嵌合
体の各外周面にそれぞれ形成される係止部とで構成し、
上記回転筒体に対する可撓軸の軸方向移動で、上記両係
止部のうちいずれか一方が選択的に上記係止孔に嵌脱可
能となるようにしてもよい。
【0104】このようにすれば、回転筒体の開口部に対
し外側嵌合体を係止させる手段と、同上回転筒体の開口
部に対し内側嵌合体を係止させる手段とが係止孔を共用
することとなって、係止具の構成が簡単となり、つま
り、ねじ締め用工具の構成が簡単となる。
【0105】また、ねじ締め用工具を「伸長状態」にし
ようとして、回転筒体から可撓軸の他端側を引き出して
上記回転筒体の開口部に対し、係止具により内側嵌合体
を係止させたとき、上記回転筒体からの可撓軸の他端側
のそれ以上の引き出しを阻止するストッパを設けてもよ
い。
【0106】このようにすれば、回転筒体から可撓軸の
他端側を引き出して、この引き出しが阻止されたとき、
回転筒体の開口部に対し係止具により内側嵌合体が自動
的に係止されることとなり、この係止作業が容易にでき
る。また、この際、可撓軸が上記回転筒体から不意に抜
け落ちることが防止される。よって、その分、ねじ締め
用工具に対する操作が容易となる。
【0107】また、操作力伝達軸の長手方向中途部を収
容してこの中途部をその軸心回りに回転自在に支承する
筒状ケーシングを設けてもよい。
【0108】このようにすれば、入力部の回転操作によ
り、操作力伝達軸を介し作業対象物を回転させる作業を
するとき、ねじ締め用工具を「収縮状態」と「伸長状
態」のいずれにした場合でも、上記筒状ケーシングを固
定的に把持して、上記作業をすることができる。
【0109】そして、上記操作力伝達軸は、上記のよう
に固定的に把持された筒状ケーシングに支承されるもの
であるため、上記作業は安定した状態ででき、よって、
この作業が容易にできることとなる。
【0110】更に、操作力伝達軸の軸心に沿った方向に
おける回転筒体の外側で、上記外側嵌合体に外嵌する筒
状把持部を設け、この筒状把持部を軸心回りで上記外側
嵌合体に相対的に回転可能にしてもよい。
【0111】このようにすれば、ねじ締め用工具の「伸
長状態」で、このねじ締め用工具を用いて作業をする場
合において、作業者が上記筒状把持部を固定的に把持し
て、入力部を回転操作すれば、上記可撓軸は、上記固定
的に把持された筒状把持部によって、自由に折れ曲がろ
うとすることが防止される。また、上記筒状把持部の把
持によって、作業対象物に対する工具本体の係合状態も
確実に保たれる。
【0112】よって、上記ねじ締め用工具を「伸長状
態」として、これを用いた作業中に、上記可撓軸が自由
に折れ曲がったり、工具本体が作業対象物から不意に外
れたりすることが防止されて、この作業が容易にできる
こととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、ねじ締め用工具を「収縮状態」に
した側面図である。
【図2】実施例1で、図1の拡大断面図である。
【図3】実施例1で、図2の部分拡大断面図である。
【図4】実施例1で、図3の4‐4線矢視断面図であ
る。
【図5】実施例1で、図3の部分拡大図である。
【図6】実施例1で、ねじ締め用工具を「伸長状態」に
した側面図である。
【図7】実施例1で、図6の拡大断面図である。
【図8】実施例1で、図7の部分拡大断面図である。
【図9】実施例2で、図2に相当する図である。
【図10】実施例2で、図6に相当する図である。
【符号の説明】
1 ねじ締め用工具 2 軸心 3 操作力伝達軸 4 グリップ 5 固着具 6 工具本体 7 筒状ケーシング 8 作業対象物 10 回転筒体 12 可撓軸 13 開口部 14 内部空間 17 内側嵌合体 18 外側嵌合体 26 係止具 27 係止孔 28 係止部 29 係止部 32 ロック手段 42 ストッパ 46 筒状把持部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25B 15/00 B25B 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に入力部が連結可能とされ、他端
    側に工具本体が取り付け可能とされる操作力伝達軸を備
    えたねじ締め用工具において、 上記操作力伝達軸を、この操作力伝達軸の軸心回りに回
    転自在とされる剛性の回転筒体と、この回転筒体の一端
    々面に開口した開口部を通してこの回転筒体内に出し入
    れ自在に挿入され弾性的に折り曲げ可能な可撓軸と、上
    記回転筒体への挿入端である上記可撓軸の一端に外嵌し
    て固着される剛性の内側嵌合体と、同上可撓軸の他端に
    外嵌して固着される剛性の外側嵌合体と、上記回転筒体
    に対し上記可撓軸を軸方向に移動させたとき、上記内、
    外側嵌合体のうちのいずれか一方を選択的に上記回転筒
    体の開口部に係脱自在に係止させる係止具とで構成し、
    上記回転筒体の他端と、上記外側嵌合体のうちのいずれ
    か一方に上記入力部を連結可能とし、他方に上記工具本
    体を取り付け可能としたねじ締め用工具。
  2. 【請求項2】 係止具を、回転筒体の開口部の内周面に
    形成される係止孔と、内側嵌合体と外側嵌合体の各外周
    面にそれぞれ形成される係止部とで構成し、上記回転筒
    体に対する可撓軸の軸方向移動で、上記両係止部のうち
    いずれか一方が選択的に上記係止孔に嵌脱可能となるよ
    うにした請求項1に記載のねじ締め用工具。
  3. 【請求項3】 回転筒体から可撓軸の他端側を引き出し
    て上記回転筒体の開口部に対し、係止具により内側嵌合
    体を係止させたとき、上記回転筒体からの可撓軸の他端
    側のそれ以上の引き出しを阻止するストッパを設けた請
    求項1もしくは2に記載のねじ締め用工具。
  4. 【請求項4】 操作力伝達軸の長手方向中途部を収容し
    てこの中途部をその軸心回りに回転自在に支承する筒状
    ケーシングを設けた請求項1から3のうちのいずれか1
    つに記載のねじ締め用工具。
  5. 【請求項5】 軸心に沿った方向における回転筒体の外
    側で、外側嵌合体に外嵌する筒状把持部を設け、この筒
    状把持部を軸心回りで上記外側嵌合体に相対的に回転可
    能にした請求項1から4のうちいずれか1つに記載のね
    じ締め用工具。
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KR100671710B1 (ko) * 2006-01-03 2007-02-12 이종호 자유각도의 임플란트 드라이버및 자유각도의 삽입구멍 임플란트 지대주
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