JP2654921B2 - ドライバ - Google Patents

ドライバ

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JP2654921B2
JP2654921B2 JP6164915A JP16491594A JP2654921B2 JP 2654921 B2 JP2654921 B2 JP 2654921B2 JP 6164915 A JP6164915 A JP 6164915A JP 16491594 A JP16491594 A JP 16491594A JP 2654921 B2 JP2654921 B2 JP 2654921B2
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俊邦 津田
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TSUDA SHOKAI JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライバに関し、より
詳細には、プラスねじ、マイナスねじ等のねじの頭部に
ドライバの穂先部材の穂先端部を押しつけながら柄部材
を手で回転操作することにより上記ねじを締め付けた
り、緩めたりするためのドライバの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プラスねじあるいはマイナスねじを締め
付けたり、緩めたりするドライバとして、最も標準的な
もの(以下「標準型ドライバ」という)は、穂先部材の
先端がマイナス状になっていたり、プラス(クロス)状
になっており、いわゆるマイナスドライバあるいはプラ
スドライバと称されている。これらのドライバは、穂先
部材が柄部材内に嵌入固着されており、マイナスねじ専
用、プラスねじ専用となっているばかりでなく、ねじの
頭部の大きさによって使い分けるように、複数本のドラ
イバを準備しておくことになる。
【0003】また、他の種類のドライバとして、柄部材
は1つで、穂先部材が各種の大きさのもの複数本と、マ
イナスねじ用、プラスねじ用等、種類の異なるもの複数
本とを取り揃え、締め付けるねじの大きさ、および種類
に応じてそのうちの適当なものを選択して、上記柄部材
に装着して使用し得るようにした穂先部材交換型のドラ
イバも多用されている。
【0004】この従来例の場合、穂先部材を単に柄部材
に形成した嵌入孔に差し込むだけの形式のもの(以下
「差し込み式交換型ドライバ」という)と、穂先部材の
嵌入孔に挿入した後、該嵌入孔の入口部に設けた緊締ね
じ手段(テーパ状に形成されたリング外周に雄ねじが形
成され且つ軸方向に複数のスリットが形成されてなる雄
ねじリングと、この外周に螺合される雌ねじリングとか
ら成る)の雌ねじリングの締付けにより雄ねじリングを
縮径させることによって、穂先部材を固定するように構
成して成るもの(以下「半固定式交換型ドライバ」とい
う)とがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のドライ
バのうち、標準型ドライバは、構造が簡単で1本当りの
単価が比較的安く済むという利点がある。しかしなが
ら、その反面、ねじ止めすべきねじの種類(マイナスね
じ、プラスねじ)およびねじの大きさに適合するような
ドライバを複数本準備しておかなければならず、全体と
して費用が大きく嵩み、また、使用に際しては、例え
ば、電柱上での機器の取付作業の場合、複数本のドライ
バを腰ベルトに差し込んでの作業となるため、作業者に
とって作業工具全体の嵩が大きくなって作業性を悪くす
るほか、高重量化に伴って疲労度が増大する、という問
題がある。
【0006】また、上記「差し込み式交換型ドライバ」
および「半固定式交換型ドライバ」においては、穂先部
材は、ねじ込むべきねじの種類および大きさに応じて複
数本必要とするが、比較的高価な柄部材は共通して使用
するため、経済性については上記標準型ドライバに対し
てはるかに有利である。
【0007】しかしながら、上記「差し込み式交換型ド
ライバ」は、ねじの種類と大きさに応じていちいち穂先
部材を抜き取り新たに所望の穂先部材を選んで差し込ま
なければならず、操作が煩雑であり、特に穂先部材の交
換には両手の操作が必要であり、例えば一方の手がふさ
がっているときは、その交換ができない、という不都合
がある他、穂先部材は単に柄部材の穴に挿入されている
だけであるので、穂先部材を下に向けた状態で、わずか
な衝撃や振動が加わるだけで穂先部材が脱落し易く、従
って、高所作業においては、下位または地上に居る他の
作業者に危害が加わる虞れがあり、さらには、地上に落
下した穂先部材を取りに地上に下りる分だけ作業効率も
低下する。
【0008】また、上記「半固定式交換型ドライバ」
は、上記「差し込み式交換型ドライバ」と同様に、ねじ
の種類と大きさが適合しない場合、いちいち穂先部材を
抜き取り、新たに適合する所望の穂先部材を選んで差し
込まなければならない、という煩わしさがあるばかりで
なく、上記穂先部材を抜き出すに際しては、上記緊締ね
じ手段を緩めた上で行い、新たな穂先部材を柄部材に差
し込んだ後、再び緊締ねじ手段を締め付ける、という作
業が加わり、煩雑さは更に増大し、しかも上記緊締ねじ
手段の操作は両手でないと行い難く、一方の手がふさが
っているときは、その交換および緊締操作ができない、
という大きな問題が残されていた。
【0009】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、簡単且つ安価な構成で
ありながら、穂先部材の切換操作が片手で容易に行え、
しかも穂先部材の柄部材への固定も簡単な操作で確実に
行え、穂先部材の柄部材からの脱落事故も殆ど皆無とな
し得るから特に高所作業時の危険性を低減化し得ると共
に、作業効率を高め得るドライバを提供することができ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、プラスねじ、マイナスねじ等のねじの
頭部にドライバの穂先部材の穂先端部を押し付けながら
柄部材を手で回転操作することにより上記ねじを締め付
けたり緩めたりするドライバにおいて、中心軸に沿って
一端面から他端面に達する貫通孔が穿設されると共に上
記中心軸に略直交する方向に中心軸方向において同一位
置であって中心軸に対し一定角度ずらせた角度位置に
入孔およびクリックボール嵌入孔、上記中心軸に略直
交する方向に穿設された柄部材と、この柄部材の全長よ
り十分に長い全長を有し、その一端部と他端部に大きさ
あるいは種類の異なる穂先端部が形成され且つ中間部の
2個所にクリックストップ溝を兼ねた周回溝からなる
合凹部が形成され、上記貫通孔内に移動可能に嵌入され
るドライバの穂先部材と、上記クリックストップ溝に対
し落ち込む方向に弾性付与されたクリックボールが上記
クリックボール嵌入溝に埋設され、上記穂先部材の一方
側が使用状態位置に位置付けられたとき、上記クリック
ボールが上記クリックストップ溝に落ち込み得るように
構成されたクリックストップ機構と、上記挿入孔内に挿
入され上記穂先部材の一端側または他端側を、使用状態
まで突出させた状態において上記穂先部材に形成された
係合凹部と係合し、上記穂先部材を板部材に係止保持す
る係止部材と、を有し、上記係止部材の係止状態を解除
したとき、上記穂先部材の差し換えまたは移動が可能
で、上記穂先部材の一端側あるいは他端側を使用状態に
突出させた状態で上記係止部で上記穂先部材を係止させ
得るように構成したことを特徴とするものである。
【0011】さらにまた、上記の目的をよりよく達成す
るために、上記挿入孔は、上記中心軸と直交する方向に
向い且つ上記中心軸に対し所定量ずれた部位を通るよう
に穿設されており、上記係止部材は、上記挿入孔に嵌合
するに適する直径を有し少なくとも上記貫通孔に臨む部
位の断面が略半円形状に切欠かれてD形断面とされ、上
記穂先部材に形成された上記係合凹部が上記挿入孔に対
応する位置まで移動させた状態で上記係止部材の上記D
形断面部が上記係合凹部に嵌入するように上記係止部材
を回転させることで、上記穂先部材を係止するように構
成したことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明において、上記係止部材は、
一体的に連結された操作レバー部材を、上記柄部材に沿
うように一方向を向けた位置まで回転操作することによ
り係止機能を果たし得、この回転位置より180°回転
操作することにより、上記係止機能を解除し得るように
構成したことを特徴とするものである。
【0013】
【0014】
【作用】上記のように構成されたドライバは、穂先部材
の長さが柄部材の全長より十分に長い全長を有し、その
両端が種類(プラス型か、マイナス型かの別)または大
きさを異にするように形成されているため、所望の穂先
端部を選択的に柄部材の一方の貫通孔の端部から突出さ
せることで、直ちに所望の穂先端部で相手方のねじを締
め付け、あるいは緩めることに使用することができる。
【0015】そして、穂先部材の一方端側を突出させた
状態は、係止部材によって確実に係止保持させることが
できる。また、本発明は、穂先部材の両端に種類または
大きさの異なる穂先を形成してあり、柄部材に対して単
に摺動させて一方側の穂先を選択させればよいので片方
の手だけでその選択操作を迅速且つ容易に行うことがで
き、また、係止部材の係止・解除操作も片方の手のみで
行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
具体的に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るド
ライバの内部構成を示す縦断面図、図2は、同実施例の
平面図、図3は、同実施例の底面図、図4は、同実施例
の正面図、図5は、同実施例の背面図、図6は、同実施
例に用いられている係止部材の一例の構成を示す左側面
図である。
【0017】図1〜図6において、1は柄あるいは把手
などと称されている柄部材である。この柄部材1の外形
は、ほぼ円柱状を呈しており、より具体的には、中間部
には、大径に形成された大径部1aが、両端に近い部分
には、大径部1aよりも小径に形成された小径部1b,
1cが、大径部1aと小径部1b,1cとに挟まれた部
分には、小径部1b,1cよりも小径に形成された凹陥
部1d,1eが、それぞれ設けられている。
【0018】この柄部材1には、一端面(正面)から他
端面(背面)に達する貫通孔1hが中心軸1iを円中心
として穿設されている。また、柄部材1には、外周面の
上面から底面に達する挿入孔1jが穿設されている。2
は、プラスねじあるいはマイナスねじ(図示せす)の頭
部に形成されたドライバ溝にその穂先端部2aあるいは
2bを押し付けながら回転させることにより、ねじを締
め付けたり、緩めたりする穂先部材である。
【0019】この穂先部材2は、この実施例の場合、全
体が六角柱状に形成されており、一端側(図1において
左側)は、プラスねじの十文字状溝に係合させて該プラ
スねじに回転力(トルク)を与えるに適するように十文
字(+)状の穂先端部2aが形成されており、また他端
部(図1において右側)は、マイナスねじの一文字状溝
に係合させて該マイナスねじに回転力(トルク)を与え
るに適するように一文字状の穂先端部2bが形成されて
いる。
【0020】また、穂先部材2には、その長手方向の2
個所に断面が略半円弧状を呈する周回溝よりなる係合凹
部2c,2dが設けられている。これら係合凹部2c,
2dの形成位置関係については、1つの係合凹部2c
は、プラス側穂先端部2aが左方に大きく突出し、マイ
ナス側穂先端部2bが柄部材1内に収納された位置(穂
先端部2bが柄部材1の他端面1gと略同一面となる位
置)にある状態において、柄部材1に穿設された挿入孔
1jに臨む(対応する)位置に合せて形成してある。
【0021】また、他の係合凹部2dは、マイナス側穂
先端部2bが右方に大きく突出し、プラス側穂先端部2
aが柄部材1内に収納された位置(穂先端部2aが柄部
材1の一端面1fと略同一面となる位置)にある状態に
おいて、柄部材1に穿設された挿入孔1jに臨む(対応
する)位置に合せて形成してある。3は、柄部材1の挿
入孔1j内に挿入保持され、穂先部材2の穂先端部2a
または2bの一方側が使用状態にあり、他方側が収納状
態にあるときに、その状態を係止保持する係止部材であ
る。
【0022】この係止部材3は、図6に示すように、円
柱状をなす軸部3aと、この軸部3aの一端に連接され
た操作レバー部3bと、カシメ部3cとから成り、軸部
3aの中間には、図1に示すように軸部3aの半分を、
操作レバー3bの長手方向に沿って摺り落とすように摺
り削り加工が施こされて、D形断面部3dが設けてあ
る。
【0023】カシメ部3cは、当初の段階では、軸部3
aと同径であり、柄部材1の挿入孔1jに軸部3aを挿
入した後に、図示省略のカシメ具を用いて図6に示すよ
うに半円球状にカシメることによって、係止部材3の柄
部材1からの脱け出しの阻止機能を果たし得るようにな
る。
【0024】次に、上述のように構成された本発明の一
実施例に係るドライバの作用につき説明する。穂先部材
2については、図には1本しか示していないが、例え
ば、一方の穂先端部2aと他方の穂先端部2bとが異な
る種類(プラス型、マイナス型)のもの、あるいは同じ
種類であって異なる大きさのもの等、複数本(例えば、
5〜6本)が準備されているものとして説明する。
【0025】先ず、締め付けあるいは緩めるべきねじ
が、プラスねじであるかマイナスねじであるか、および
どの位の大きさのねじであるかを考慮して、それに適合
する穂先部材2を選択する。係止部材3は、予め操作レ
バー3bを回転操作してD形断面部3dが貫通孔1h内
から退避た状態に設定しておく。
【0026】そして、穂先端部2a,2bの一方側から
穂先部材2を柄部材1の貫通孔1h内に挿入し、使用が
予定されない側の穂先端部2aまたは2bが貫通孔1h
内に収納され柄部材1の端面1fまたは1gと同一面と
なるまで挿入する。このとき、穂先部材2の係合凹部2
cまたは2dのいずれか一方が、柄部材1の挿入孔1j
に対応することとなる。
【0027】次いで、操作レバー3bを約180°手で
回動させ、図2に示す角度位置に設定する。すると、係
止部材3のD形断面部3dが図1に示すように穂先部材
2の係合凹部2cまたは2dのいずれかに係合するの
で、穂先部材2は、柄部材1に確実に係止保持される。
このように設定したドライバは、通常のドライバと同様
の使い勝手でねじの締め付け、あるいは緩めの作業に用
いることができる。
【0028】また、図1に示すように設定されている状
態から、マイナスねじの緩め付け作業が必要となった場
合には、先ず係止部材3の操作レバー3bを、図の設
定位置から時計方向に約180°回転させ、D形断面部
3dを周回溝からなる係合凹部2cから脱出させて貫通
孔1h内から退避させる。これにより、穂先部材2は、
柄部材1の貫通孔1h内を自由に摺動させることができ
るので、この状態から穂先部材2を、図1において右方
向に押して穂先端部2aが一端面1fと略同一面となる
まで押し込む。
【0029】このとき、係合凹部2dが、挿入孔1jの
形成位置に臨むので、係止部材3の操作レバー3bを、
反時計方向に180°回転させて、D形断面部3dが係
合凹部2dに嵌入させる。これにより、穂先部材2は、
穂先端部2bが使用位置に設定された状態で柄部材1に
確実に係止保持される。
【0030】また、周回溝よりなる係合凹部2cまたは
2dと、挿入孔1jとの位置を合致させるために上述し
たところでは、穂先端部2aまたは2bが柄部材1の一
端面1fおよび他端面1gと同一面となるようにして合
致させる例について説明したが、図1に具体的に示すよ
うな、クリップストップ機構を付設すれば、穂先端部2
a,2bの一方をより柄部材1の内方に収納させるよう
に構成することもできる。
【0031】すなわち、図1において、柄部材1の大径
部1aの上記挿入孔1jの形成個所とずらした(図1の
実施例では90°ずらせてある)部位にて外周面から貫
通孔1hに達するクリックボール嵌入孔1kを穿設す
る。ただし、このクリックボール嵌入孔1kの深部(貫
通孔1hの近くの部位)の孔径は、クリックボール4の
直径よりも小さくなるように徐々に(または段階的に)
縮径されており、クリックボール4が、一部だけ貫通孔
1h内に臨むが、落ち込まないように構成してある。
【0032】このようにクリックボール嵌入孔1k内の
底部に嵌入されたクリックボール4は、押圧ばね5によ
り常時、中心方向に弾性力をもって押圧されており、ま
た、押圧ばね5の他端側は、クリックボール嵌入孔1k
に形成された雌ねじに対し螺合されるばね押え6によっ
て保持されている。
【0033】このように構成されたクリックストップ機
構のクリックボール4は、穂先部材2の外周面を常時弾
性的に押圧しているが、穂先部材2の軸方向への移動は
許容しており、例えば、穂先部材2の適所に形成された
少なくとも2つのクリックストップ溝を兼ねた係合凹部
2cおよび2dの内の一方に嵌入すると、穂先部材2の
移動が重くなり、実質的にその位置に停止することとな
る。このクリックストップ位置を、2つの係合凹部2c
および2dが挿入孔1jに対応する位置となるように設
定しておけばよいのである。
【0034】上述し且つ図面に示した実施例によれば、
以下に述べるような種々の効果を奏するドライバを提供
することができる。第1に、穂先部材2は、それぞれ種
類または大きさの異なる穂先端部2a,2bを有し、柄
部材1の全長よりはるかに大きい長さを有しており、穂
先端部2a,2bのうちの一方のみを使用位置に突出さ
せて、その状態を係止保持せしめるように構成したか
ら、ねじ回し作業としては、通常のドライバと同じ感覚
で使用することができ。
【0035】特に、他方の側の穂先端部を使用しようと
するときは、係止部材3を180°回動させるだけで、
係止解除ができ、穂先部材1を他方側に突出させるよう
に移動させた状態で再び係止部材3を反対方向に180
°回動させるだけで、穂先部材1の切換えおよび係止保
持が行える。しかもその穂先端部2a,2bの選択切換
え操作は、極めて簡単で且つ迅速に行え、片手操作がで
きるから一方の手がふさがっている場合も切換えがで
き、頗る使い勝手の良好なドライバを提供することがで
きる。
【0036】第2に、柄部材は1個で足り、また穂先部
材2も1本で2つの穂先端部を有しているから、従来の
差し込み式交換型ドライバや半固定式交換型ドライバに
比べても、穂先部材2の本数が半分で足り、トータルコ
ストを大幅に低減化することができると共に、重量もそ
の分軽量化されるので、作業者の疲労度も軽減化させる
ことができる。
【0037】第3に、穂先部材2は、係止部材3によっ
てその使用状態に係止保持されるから、穂先部材2を下
に向けた状態で、相当大きな衝撃や振動が加わっても穂
先部材2が脱落することなく、高所作業中において、下
位または地上に居る他の作業者に危害が加わる虞れはな
い。
【0038】第4に、上記実施例によれば、クリックス
トップ機構をもって穂先部材2の柄部材1への設定位置
付け、換言すれば、係止部材3のD形断面部3dへの係
合凹部2c,2dの位置づけを行い得るようにしたの
で、穂先部材1の選択切換え操作が極めて容易化され且
つ迅速化され、ねじ止め作業の効率をより一層向上させ
ることができると共に、係止部材3の係止解除時に穂先
部材2が不用意に脱落するのを防止することもできる。
【0039】尚、本発明は、上述し且つ図面に示した実
施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々に変形実施し得るものであ
る。例えば、係止部材は、操作レバーの回転によって、
穂先部材の係止および解除を行うように構成したが、操
作レバーに代えてノブとしてもよいし、また、D形断面
部3dを形成する代りに、貫通孔1hに落ち込んだり、
退避したりするように、軸部を上下動させるように構成
し、且つ貫通孔1hに常時落ち込む方向に軸部にばね付
勢力を付与するように構成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、1
個の柄部材で複数本の穂先部材を共通使用することがで
きる上、穂先部材は両端に種類または大きさの異なる穂
先端部を各1つ宛有していることから準備すべき穂先部
材は半数で足り、その分、トータルコストを大幅に低減
化させ得ると共に、作業者が携帯する重量が軽減化され
作業者の疲労度を低減化することができ、また、穂先部
材の一方の穂先端部と他方の穂先端部との選択切換え
は、係止部材を解除して、穂先部材を移動せしめた後、
再び係止するだけの簡単な操作で足りるため、片手の操
作で、しかも迅速に行うことができ、さらには、使用し
ない側の穂先端部は、柄部材の貫通孔内に完全に収納さ
れ、且つ確実に係止保持されるから、ねじ回し操作中に
手に刺さる虞れは全くなく、また、穂先端部を下側に向
けた状態下で振動や衝撃が加わっても穂先部材が柄部材
から抜け落ちることはなく、従って、高所作業中に下位
または地上にいる他の作業者に危害が加わる虞れのな
い、ドライバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るドライバの内部構成を
示す縦断面図である。
【図2】同実施例の外観構成を示す平面図である。
【図3】同実施例の外観構成を示す底面図である。
【図4】同実施例の外観構成を示す正面図である。
【図5】同実施例の外観構成を示す背面図である。
【図6】同実施例に用いられている係止部材の一例の構
成を示す左側面図である。
【符号の説明】
1 柄部材 1f 一端面 1g 他端面 1h 貫通孔 1j 挿入孔 1k クリックボール嵌入孔 2 穂先部材 2a,2b 穂先端部 2c,2d 係合凹部 3 係止部材 3a 軸部 3b 操作レバー 3c カシメ部 3d D型断面部 4 クリックボール 5 押圧ばね 6 ばね押え

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスねじ、マイナスねじ等のねじの頭
    部にドライバの穂先部材の穂先端部を押し付けながら柄
    部材を手で回転操作することにより上記ねじを締め付け
    たり緩めたりするドライバにおいて、 中心軸に沿って一端面から他端面に達する貫通孔が穿設
    されると共に上記中心軸に略直交する方向に中心軸方向
    において同一位置であって中心軸に対し一定角度ずらせ
    た角度位置に挿入孔およびクリックボール嵌入孔、上
    記中心軸に略直交する方向に穿設された柄部材と、 この柄部材の全長より十分に長い全長を有し、その一端
    部と他端部に大きさあるいは種類の異なる穂先端部が形
    成され且つ中間部の2個所にクリックストップ溝を兼ね
    た周回溝からなる係合凹部が形成され、上記貫通孔内に
    移動可能に嵌入されるドライバの穂先部材と、上記クリックストップ溝に対し落ち込む方向に弾性付与
    されたクリックボールが上記クリックボール嵌入溝に埋
    設され、上記穂先部材の一方側が使用状態位置に位置付
    けられたとき、上記クリックボールが上記クリックスト
    ップ溝に落ち込み得るように構成されたクリックストッ
    プ機構と、 上記挿入孔内に挿入され上記穂先部材の一端側または他
    端側を、使用状態まで突出させた状態において上記穂先
    部材に形成された係合凹部と係合し、上記穂先部材を板
    部材に係止保持する係止部材と、を有し、 上記係止部材の係止状態を解除したとき、上記穂先部材
    の差し換えまたは移動が可能で、上記穂先部材の一端側
    あるいは他端側を使用状態に突出させた状態で上記係止
    部で上記穂先部材を係止させ得るように構成したことを
    特徴とするドライバ。
  2. 【請求項2】 上記挿入孔は、上記中心軸と直交する方
    向に向い且つ上記中心軸に対し所定量ずれた部位を通る
    ように穿設されており、上記係止部材は、上記挿入孔に
    嵌合するに適する直径を有し少なくとも上記貫通孔に臨
    む部位の断面が略半円形状に切欠かれてD形断面とさ
    れ、上記穂先部材に形成された上記係合凹部が上記挿入
    孔に対応する位置まで移動させた状態で上記係止部材の
    上記D形断面部が上記係合凹部に嵌入するように上記係
    止部材を回転させることで、上記穂先部材を係止するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載のドライ
    バ。
  3. 【請求項3】 上記係止部材は、一体的に連結された操
    作レバーを、上記柄部材に沿うように一方向を向けた位
    置まで回転操作することにより係止機能を果たし得、こ
    の回転位置より180°回転操作することにより、上記
    係止機能を解除し得るように構成したことを特徴とする
    請求項2に記載のドライバ。
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