JP2009541068A - 動力工具およびチャック解除装置 - Google Patents

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Abstract

動力工具、および動力工具用のチャック解除装置に関する。上記動力工具が、チャック本体を有するチャックと、チャック内に作動部材をロックするためのロック手段とを含んでおり、上記動力工具が、調節モードにおいて上記作動部材が上記チャック内で解除されている開口位置と、上記ロック手段が上記チャック内に上記作動部材を固定しているロック位置との間を上記ロック手段が運動するように動作可能であって、上記動力工具が、作動モードにおいて上記作動部材が回転を駆動させて作業を行うように動作可能である。上記チャック本体が、上記チャック解除装置と直接係合する係合部分を有しており、ユーザが上記チャック本体を手動で運動させることができ、それによって、上記ロック手段を上記ロック位置と上記開口位置との間で運動させることができる。

Description

発明の詳細な説明
〔本発明の分野〕
本発明は概して、チャックを有するタイプの動力工具とチャック解除装置とに関する。本発明は動力ドリルなどの手持ち式動力工具に応用することができる。便宜上、以後は例示の応用形に関連して本発明を開示する。しかし、当然のことながら、本発明はその応用形に限定されることはなく、作動部材を解除可能に固定するためのチャックを含む、全ての工具に応用することができる。
〔本発明の背景〕
本発明の背景についての下記の説明は、本発明の理解を容易にすることを目的としている。しかし、当然のことながら、本説明によって、言及された材料が本発明に先立って公開されたか、または、公知の技術の一部であったと承認もしくは認定するものではない。
その最も基本的な形態において、動力ドリルは電動モータ、油圧モータ、または、空気モータからなり、上記モータが、ドリルビットを解除可能に取り付けできるチャック装置を回転させる。チャック装置によって、動力ドリルに様々なサイズのドリルビットを交換可能に使用することができる。現在、動力ドリルに使用されているチャックの殆どがキーレスチャック(keyless chuck)構造である。該構造において、チャックの本体部分を手で把持して本体部分を回すことによって、チャックのロック機構が作動し、ドリル部品がチャック内に固定される。また、チャックの本体部分を把持することによってチャックのロック機構が作動して、動力工具のモータの稼動中にチャックが固定される。したがって、このタイプの機構の作動は、動力ドリルのモータを含み得る。当該ドリルは、チャック装置内のチャック本体を回転させ、続いて、固定されたロッキングナットまたはスリーブに内蔵された1つ以上のロッキングジョーを運動させ、それをチャック内に挿入されたドリルビットの端と係合させる。チャック本体を手で回転させるか、または、チャック本体を固定しながらドリルモータを作動させることによって、チャックからドリルビットを解除し、ドリルビットからロッキングボルトを解除する。
動力ドリルの他の形態は、ドリルのモータが作動してチャックのロック機構が動作し、ユーザが手でチャック本体を保持もしくは回転させなくともチャック内にドリルビットを固定できるという調節モードを有する。そのようなドリルはまた、作動モードを備える。作動モードにおいて、モータが作動して、チャックとドリルビットとがともに駆動して穴あけ作業を行うことができるようにチャックが回転することが可能である。そのような動力工具は、ドリル本体から延伸してチャックを越えるシールドまたはノーズコーンを有し得る。
上記チャック配置によってドリルビットを迅速かつ容易に取り付けることができるが、電源(電力、圧縮空気または同様のもの)が機能しなくなり、ドリルのモータが使えない場合、そのようなドリルからドリルビットを取り外すのに問題が起こる。調節モードおよび作動モード、またはチャックを越えて延伸するシールドまたはノーズコーンを有する動力ドリルにおいて、これらのドリルはチャックへのアクセス方法が厳しく制限されるので、電源が機能しないときにドリルビットを取り外す問題はより深刻である。
したがって、たとえば動力ドリルなどの動力工具のモータが使えない場合に、ユーザがドリルビットまたは他の同様の作動部材をチャック装置から取り外すのを助ける装置を提供することが求められる。
〔本発明の要約〕
本発明の1つの形態によると、動力工具のためのチャック解除装置が提供される。動力工具は、チャック本体を有するチャックと、チャック内に作動部材をロックするためのロック手段とを含む。動力工具は、調節モードにおいて作動部材がチャック内で解除されている開口位置と、ロック手段がチャック内に作動部材を固定しているロック位置との間をロック手段が運動するように動作可能である。さらに、動力工具は作動モードにおいて作動部材が回転を駆動させて作業を行うように動作可能である。チャック解除装置は、チャック本体部分と直接係合する係合部分を有しており、ユーザが手動でチャック本体を動かすことができ、ロック手段がロック位置と開口位置との間で運動することができる。
本発明は、チャックを有する動力工具から作動部材を取り除くのに有益である。ユーザは、チャック解除装置を装備することによって、手でチャック本体を保持するか、回転させる必要がなく、作動部材を解除することができる。チャック解除装置は、チャック本体と直接係合して運動することによって、作動部材を解除する。したがって、動力ドリルなどの動力工具が電力を失ったとき、例えば電池が切れたときなど、チャック解除装置を用いてチャックのチャック本体を回転させ、動力工具のモータを作動させることなく、ドリルビット、スクリュードライバビット、穴鋸などの作動部材をチャックから取り除くことができる。
上記からわかるように、チャック解除装置の係合部分とチャック本体との間の接続は、様々な異なる構成をとり得る。その最も基本的な形態では、この接続は、対応するように構成されたチャック本体の部分と相互接続された工具端または軸を備える可能性があり、それによって操作者がチャック本体を手動で運動させることができる。
好ましい実施形態において、チャック解除手段とチャック本体との係合部分が、それぞれ少なくとも1つのリブまたは溝を含む。その係合部分がチャック本体と接触するときに、リブが、これに対応の溝と相互接続する。リブまたは溝はチャック解除装置の係合部分かチャック本体かのいずれかに含まれ得る。しかし、チャック解除装置の係合部分が2つ以上の側方に延びた突起を含んでいるのが好ましく、さらに、チャック本体が、突起を挿入し得る対応の凹部を含んでいるのが好ましい。
リブおよび対応もしくは相互接続する凹部はいかなる構造もとり得る。適した構造は円筒形突起、長方形突起、楕円形突起、先細り形リブ、弓状リブ、四角形の瘤状体(ノジュール:nodule)、または同様のものを含む。しかし、対応する凹部または空洞部は実質的に同じ横断面および寸法であって、空洞によってできる空間内に実質的に摩擦係合(friction fit)可能であることが好ましい。より好ましくは、突起は細長い円筒形の構造を有しており、円筒形凹部または穴内部で実質的に摩擦係合する。
代替的実施例において、チャック解除装置の係合部分は、成形された凹部、溝または穴を備えており、それらは、チャック内またはチャック上に含まれる対応する形状の面または本体と係合する。成形された凹部、溝または穴は、チャック本体の対応する形状の特徴に係合するとともに、チャック解除装置がチャック本体を運動させ、それによってチャック本外が接続されたロック手段を運動させるような全ての適した構造を備えている。適した構造とは両口スパナヘッド、リングスパナヘッド、ボックスレンチヘッド、ソケット型ヘッド、六角レンチエンド(allen key end)、レンチヘッド、または他の型の固定ジョー、あるいはつめ型の工具類を含む。本発明に係る好ましい実施形態において、チャック解除装置の係合部分は、チャック本体上にある実質的にナット状の部分と係合するスパナ型ヘッドを含む。
上記からわかるように、本発明に係るチャック解除装置は、動力工具内部に様々な型の作動部材をロックもしくは固定することができる。たとえば、動力ドリルの場合、チャックは、ドリルビット、スクリュードライバ工具ビット、ソケットビット、鋸ビット(saw bit)、アレンキーアダプタービット、攪拌ビット、バフ研磨適応工具ビット、または同様のもの、を収容するように構成されている。
理想的には、チャック解除装置はチャックの中に挿入される全ての作動部材の中およびその周りに適合するように構成される。この点において、本発明に係るチャック解除装置が、作動部材の部分を収容するか、内蔵するか、取り付けるか、または格納するための開口部または凹部を含む係合部分を有することが好ましい。本発明に係る好ましい実施形態において、開口部または凹部は凹みを有しており、当該凹部は略円筒形の作動部材を軸方向に格納するように成形されている。例えば動力ドリルの場合、開口部または凹部はドリルビットの軸を格納する構造を有する。本例では、丸穴か凹部かのいずれかが適する。
前述のように、チャックのチャック本体は、1つ以上のロック手段がチャック内に挿入されたドリルビットなどの作動部材の端に係合するか、または、端から外れるように構成されている。本発明の好ましい実施形態において、チャック解除装置がチャック本体を回転させ、ロック手段を開口位置とロック位置との間で運動させる。しかし、作動部材からロック手段を解除し得るために、押す、引く、穴に入れる、滑らせるなどの他の想定され得る様々な運動があることを理解されたい。ロック手段が、ロック位置において作動部材と係合するように運動する1つ以上のジョーを含むことが好ましい。好ましくは、ロッキングジョーがロッキングスリーブまたはナットを含むチャック本体部分内に収容される。より好ましくは、ロッキングジョーがロッキングスリーブまたはナット内でねじ係合する。
好ましくは、チャック解除装置が把持部を有しており、ユーザの手で工具の操作がしやすいようになっている。ある実施形態において、把持部は手との係合する円筒形の部分を含む。手に沿う部分は、指用の凹部またはグリップ部、親指係合部分または親指の置き場、丸溝ひだ(flute)、ストライプ(stripe)、またはその他好ましい機能の全て、および/または装飾手段を任意に含む。しかし、そのような実施形態において、チャック解除装置が、手持ち部分の端に接続された長方形部分を含むことが好ましい。長方形部分は2つ以上の側方に突出しているリブを有し、リブは把持部の長手方向の長さに沿って軸に対して略垂直配向である。
本発明のある実施形態において、本発明に係るチャック解除装置は接続装置を有しており、当該接続装置によって、チャック解除装置を動力工具に解除可能に固定することができる。そのような接続装置によって、確実に容易に、チャック解除装置を動力工具に内蔵することができるため、操作者が工具を使う必要があるときに簡単に見つけることができる。接続装置が把持部を含むことが好ましい。
接続装置は多様な形態をとり得る。ある実施形態において、接続装置は動力工具設計の本体内部または把持部内部にある凹部を含んでおり、チャック解除装置が収容できるようになっている。他の実施形態において、接続装置はストラップを含んでおり、当該ストラップは動力工具に貼付されたホックまたは他の締結装置に接続可能である。本発明の好ましい実施形態において、接続装置は円周方向に調節可能なリングを含む。
動力工具の構成部品または機能部分に、動力工具の全ての構成材を接続するか、一体化させるか、または、内蔵させることが好ましい。例えば本発明に係るある実施形態において、チャック解除装置は、電気コード、プラグ、動力工具ケース、取り外し可能なバッテリ部分、または、動力工具における他の接続可能または取り外し可能な部分の内部に統合されるか、またはそれらと接して統合される。本発明の好ましい実施形態において、動力工具に解除可能に接続された補助またはサイドハンドル内部に、チャック解除装置を統合する。動力ドリルの場合、補助またはサイドハンドルはドリルのチャック部分に隣接して接続され得る。本発明に係る代替的実施形態において、動力工具は解除可能に固定された前面/覆い(front facia/cover)を含み得る。当該前面/覆いが取り除かれてチャック本体が露出し、それによってチャック解除装置の係合部分がチャック本体の協働部分と係合することができる。
動力工具の多くの型で、凹部または覆い部内にチャックが内蔵される。したがって、本発明に係るある実施形態では、動力工具のチャック本体が凹部に内蔵されている。本実施形態において、チャック解除装置の係合部分は凹部に挿入可能な細長い部分から延伸しており、それによって係合部分がチャック本体の協働部分と係合することができる。
本発明のある形態において、動力工具が特定のモードに切り替えられたときにのみ、チャックの手動運動ができるようにすることが望ましい。これは、モータまたは動力工具が連動しないか、または、電源が入らないことを確実にする安全モードとして使用することができる。さらに、このモードは、モータ以外の力でチャックが運動するときに損傷を受ける可能性がある動力工具の歯車装置などの特定の部分を隔離し得る。したがって、動力工具が上記安全モードになったときのみ、チャック解除装置を用いてチャック本体を手動で運動させることができる。
本発明の他の形態によると、動力工具は、チャック本体を有するチャックと、作動部材をチャック内にロックするためのロック手段とを備える。動力工具は調節モードで作動可能であり、チャック内で作動部材が解除されている開口位置と、ロック手段がチャック内で作動部材を固定している閉鎖位置との間を、ロック手段が運動する。さらに、動力工具は作動モードにおいて作動可能であり、作動部材の回転を駆動して作業を行う。チャック本体はチャック解除装置と直接係合する部分を含んでおり、ユーザが手動でチャック本体を運動させることができ、それによってロック手段を閉鎖位置と開口位置との間で運動させることができる。
ある形態において、調節モードと作動モードとの間で、動力工具の切り替えが可能である。動力工具はまた、調節モードで開口位置と閉鎖位置との間をロック手段が運動するように作動可能であって、かつ、作動モードで作動部材の回転を駆動させて作業を行うように作動可能である、モータを含んでいてもよい。
上記からわかるように、チャック本体は様々な異なる形態をとり得る。ある形態において、チャック本体は、チャック解除装置のリブまたは溝と相互接続するための少なくとも一つのリブまたは溝を含む。他の形態では、チャック本体は凹部を有しており、その中にチャック解除装置の突起を挿入することができる。凹部はチャック本体の前面にあってもよい。さらなる他の形態において、チャック本体は、成形された凹部、溝、または穴を含む。当該凹部、溝、または穴は、チャック解除装置の中、または装置上にある対応の形状の面または本体と係合可能である。チャック本体はチャック解除装置のスパナ型のヘッドと係合するナット状の部分を含んでいてもよい。
ある形態において、動力工具のチャック本体は凹部内に収容されており、その中に、チャック本体とチャック解除装置とが直接係合可能となるチャック解除装置が挿入できる。
〔図面の簡単な説明〕
本発明は、本発明の特定の好ましい実施形態を示す添付の図面の各図を参照することによって説明される。
図1は、本発明のチャック解除装置に関する特定の実施形態を内蔵する手持ち式工具の斜視図である。
図2は、解除可能に取り付けできるドリル用サイドハンドルの斜視図であり、サイドハンドルは、本発明のチャック解除装置に関する他の実施形態を内蔵する。
図3は、閉口位置にあるチャックの半分の形を示す横断面図である。図1または2に示すチャック解除装置とともにチャックを使用することができる。
図4は、図3に示すチャックが開口位置にあるときの一つの形態を示す横断面図である。
図5は、図1に示すドリルおよびチャック解除装置の正面図であって、電池式手持ちドリルのチャックを作動させるのに用いる位置にあることを示す。
図6は、図5の線A−Aに沿って見たドリルとチャック解除装置の横断面図である。
図7は、図5に示されたチャック解除装置とドリルの側面図であって、チャックの中に係合ピン(engagement pin)が挿入されていることを示す。
図8は、図7に示されたチャック解除装置とドリルの側面図であって、チャック解除装置が回転し、ドリル部品がチャックから取り外しされることを示す。
図9は、チャックを内蔵する電池式手持ちドリルの側面図である。該チャックは、取り外し可能な前面/覆い(front facia/cover)を有しており、該前面/覆いは本発明に係るチャック解除装置の他の実施形態に組み込まれている。
図10は、図9に示したドリルの側面図であり、前面が取り外されてチャックナットが露出しており、その上にチャック解除装置が係合していることを示す。
図11は、図10に示したドリルの側面図であり、前面が取り外されてチャックナットと係合したチャック解除装置が露出していることを示す。
図12は、図10に示したドリルの正面図である。
図13は、図11に示したドリルとチャック解除装置の正面図である。
〔詳細な説明〕
図1を参照すると、本発明の一つの実施形態を内蔵する手持ち式チャック解除装置30が示されている。チャック解除装置30は円筒形把持部31と作動ヘッド32という2つの主要部を有する。円筒形把持部31はユーザが手で把持するように設計されており、作動ヘッド32は側方に延伸する2つの円筒形突起(cylindrical prong)34と36とを有する。図5〜8に示すように、円筒形突起34および36は、充電式手持ち動力ドリル41におけるチャック40のチャック本体38の外面118上にある、対応する形状の空洞部または凹部37、39の中に挿入されるように構成されている。
図1に示した把持部31は、人の平均的な手の幅と実質的に同じ寸法の長手方向の長さを有する略円筒形チューブ42からなる。チューブ42は、ハンドグリップパターンによって覆われているか、または、成形されている。当該パターンは、円周上で3つに隔てられ、長手方向に延伸している略長方形の凹部44を備える。凹部44は、把持部31の遠心端46から、把持部31の長手方向の長さの約4/5に沿って延伸する。把持部31の長手方向の側面もまた曲がっており、その側面が把持部31の長さを超えて凸曲面を形成する。把持部31はこのように曲がった形状をしているため、把持部31の長手方向の長さの中間において、側断面の直径が最大となる。
把持部31の開放端または遠心端46は円盤状先端キャップ48によって閉鎖(capped)されており、先端キャップ48は管状把持部31内部の管状空洞部49内に締結されているか、または、固定されている。把持部31の隣接端50は、側方に延伸している円形の円周フランジ52を含む。円周フランジ52は、手持ち式工具30の作動ヘッド32から把持部31を有効に分離する。フランジ52は円盤状であり、その外径は、把持部31におけるチューブ42の平均外径よりも約3分の1大きい。フランジ52はストッパまたはバリアとして機能し、工具30の把持部31の上および周りにユーザの手を制限し、位置取りする。
図1に示された作動ヘッド32は、円筒形基部60を含む傾斜した部材からなる。円筒形基部60は把持部31の隣接端においてフランジ52に接続されており、側方に延伸する挿入部72に接続されている。挿入部72はその自由端64において、側方に延伸する円筒形突起34および36を有する。円筒形突起34および36は、動力ドリル41のチャック40におけるチャック本体38の外面118に設置された対応する形状の空洞部または凹部37、39の中に挿入されるように構成されている。
挿入部72は略アーチ形状または半管状の部材からなる。当該部材は、円筒形基部60に側方に取り付けられており、半管の先端が作動ヘッド32の基部60に接続されている。接続部は傾斜した挿入部66を形成する。挿入部66において、作動ヘッド32の後面が、長手方向に延伸する方向から45°の角度の部分66に沿って、側方に延伸する挿入部72まで運動する。
挿入部72がアーチ状になっているので、工具30の上面においてアーチ状の凹部68が備えられている。図5〜8からわかるように、ドリルビット70を示す実施形態において、この凹部はドリル41のチャックに挿入された工具を収容するように構成されている。
図5〜8を参照すると、図示されたドリル41におけるチャック40は凹部内に収容されており、ドリル41の前面45において管状空洞部43を介してアクセス可能である。アーチ状または切断された管状の挿入部72はまた、ドリル41の前面45において管状空洞部43に嵌合するように設計されている。したがって、挿入部72の厚さは薄く、部品が管状空洞部43内部に嵌合できるようになっている。
側方に延伸する2つの円筒先端34および36は、挿入部72の自由端64から側方に延伸する。円筒形突起34および36はアーチの周囲上で互いに離れて設置されており、各々が挿入部72のアーチ形状の脚部の近くに設置されている。後述するように、挿入部72を用いて、ドリル41のチャック40内に位置する対応する空洞部または凹部37および39の中に突起34および36が位置するようにする。
図2は、例えば、図5〜8に示された充電式動力ドリル41などのドリル用のサイドハンドル付属品80に内蔵された、本発明に係るチャック解除装置30Aの代替的実施例を示す。これらの型の把持部80は解除可能な接続式把持部として一般的に使用されている。ドリル41の作動中にドリル41を安定させるためか、または、作業面により強い力を加えるために、把持部80をドリル41に固定する。
サイドハンドル80は、図1に示した実施形態の把持部31について説明されたものと実質的に同じ構造を有するハンドグリップ部81からなる。この点に関して、ハンドグリップ部81は成形されたハンドグリップパターンを含んでおり、そのパターンは、均等に間隔を置いて配置された3つの略長方形の凹部44と、円盤状の先端キャップ48と、隣接端50における円盤状フランジ52とを備える。しかし、接続把持部80の作動ヘッド82はリング状グリップ接続部84を含んでおり、例えば図5〜8に示したドリル41のように、ドリルの前端において接続部84が円筒部の周囲に嵌合し、そこに固定されるように構成されている。リンググリップ接続部84は円周方向に調節可能なリング85を含む。リング85の直径は、調節ナット82の動作によって大きくなり得るか、または、小さくなり得る。当業者であればわかるように、調節ナット86の回転によって、接続されたスプロケットまたは歯(不図示)が作動する。スプロケットまたは歯は、リング85における上体87内部に収容されており、リング85が接続部84の破断部90に位置する延伸ロッド88を作動させる。調節ナット86の回転の方向によって、延伸ロッド88は延伸するか、または、収縮する。
本発明におけるチャック解除装置30Aは挿入部32を備える。挿入部32は、チャック解除装置30Aの右角内の接続装置における内側92に接続されている。しかし、当然のことながら、サイドハンドル80のいかなる適した位置にも、挿入部32を設置することができる。例えば、把持部82の遠心端上や接続部の上面96または同様の箇所である。挿入部は図1に示された本発明の実施形態について説明された挿入部とよく似た構造を有しており、アーチ形状または半管状で、側方に延伸する2つの円筒形突起34および36を有しており、円筒形突起34および35がその開放端64から延伸している。
サイドハンドル80はおそらく重要なドリル用の付属品であって、一般的にはドリル41の作動中は常にドリルに接続されている。したがって、サイドハンドルの中に挿入部32が含まれるということは、ユーザが容易に取り落としたり置き間違えたりしないということに関して有益であり、便利な組合せである。さらに、図1に示した個々の工具30は例えば付属品ケースや工具箱の中など、ドリルから分離して保管される可能性もある。図2に示された実施形態の場合では、殆どの例でサイドハンドル80がドリル41に接続される可能性があるため、必要な場合必要なときにチャック解除装置30Aを容易に使用することができる。
チャック解除装置30または30Aが係合可能なチャック40およびそれに関連するドリル41の構造を図3、4および6に示す。本配置において、チャック40は駆動軸132と、変速装置111を介してモータ108とに接続されたヘッド部130を備える。ヘッド部130は3つのジョー110を有するが、そのうちの1つのみを図3および4に示す。各ジョー110はドリルビット70(図5および6)の軸部に固定するのに適したグリップ面136を有しており、調節手段によって、ジョー110を係合するドリルビット70の直径に沿って、必要に応じて運動させることができる。
示された具体的な配置において、ヘッド部130上に各ジョー136が摺動自在に設置されており、軸X−Xに対して傾斜して配置された経路に沿ったヘッド部130に対して変位可能である。調節手段は、ヘッド部130に回転可能に取り付けられるとともに、ねじ山144またはスクリュー接続(worm connection)を介して各ジョー110に嵌合する調節ナット142を備える。ヘッド部130に対するナット142の回転によって、図3および4に示すように、各ジョー110のグリップ面136が軸X−Xに向かって移動するか、または、軸X−Xから遠ざかるように運動するよう配置されている。
図3は、閉口位置にあるチャック40を示す。図5および6に示すように、閉口位置においてジョー110がドリルビット70の軸部と係合する。図4は開口位置にあるチャック40を示す。図8に示すように、開口位置においてジョー110がドリルビット70の軸部から外れる。軸部132を介してヘッド部130に伝達されるドリル41のモータ108からの回転によって、これらの位置の間の運動が制御され得る。ヘッド部130は、それによってナット142に対して回転する。または、モータが使えない場合、本発明に係る工具30または30Aの突起34または36をチャック本体38のヘッド部130の前面にある空洞部または凹部37に係合させて、ナット142に対してヘッド部130を回転させることによって、制御し得る。
ドリル41は、手動でヘッド部130を保持したり回転させたりする必要なくドリル41のモータ108の作動によって開口位置と閉口位置との間を移動させることができる型のものである。チャック本体38がナット142に固定され得るとともに、ドリル本体47に対する位置に解除可能にロックされ得るスリーブ143を有するので、ドリル41は上記を実現することができる。スリーブ143がドリル本体47に対してロックされるとき、ドリル41が調節モードになる。一方で、スリーブがドリル本体47に対するロック位置から解除されるとき、ドリル41は作動モードになる。ドリル41の調節モードにおいて、スリーブ143が続いてナット142をロックし、モータ108がヘッド部130に対してチャックジョー136の位置を調節するよう作動し、各ジョー110のグリップ面136が軸X−Xに向かうか遠ざかるかという位置を調節するよう作動し、ドリルビット70の軸部を把持もしくは解除するようにする。ドリル41の作動モードにおいて、解除された軸部143が続いてナット142を解除し、モータ108が作動してチャック40の回転を駆動し、ドリルビット70およびチャック40が駆動して(縦軸X−Xの周りを回転して)穴あけ/機械作業を行うようにする。
したがって、ドリル41およびチャック40の配置は、ドリル本体47に対して軸部143をそれぞれロックする、および、解除することによって、ドリル41が調節モードと作動モードとの間で切り替え可能になるようにする。
図5および8では、図1に示したチャック解除装置30が、ドリルの前部100にあるチャック40におけるジョー110内部に固定されたドリルビット70を解除するのに使用されていることを示す。
図6および7において容易にわかるように、ドリル41は一般的な充電式手持ち型であって、取り外し可能な充電式バッテリ102、アームストラップ103、ピストルグリップ部104、および、指で作動する型のトリガースイッチ106を有する。トリガースイッチ106によってモータ108の回転が作動する。モータ108は変速機111を介してチャック40に接続されている。チャック40はドリル本体47の中心を通る軸X−Xの周りを回転することができる円筒形チャック本体38を備える。図3および4に示すように、チャック本体38はヘッド部130を含んでおり、ヘッド部の中に空洞部37および39がある。ナット142に対するヘッド部130の回転は、チャック40の空洞部112内部でロッキングジョー110を延伸もしくは収縮させる。
上述のように、通常の作動において、ドリル41が調節モードか作動モードかのいずれかのときに、モータ108によってチャック本体38およびヘッド部130が回転する。したがって、図7に示したようなドリルビット70がチャック空洞部112の中に挿入されたとき、ドリル41が調節モードの場合、トリガースイッチ106によってモータ108が作動し得る。さらに、チャック本体38を回転させ、図3に示したようにチャック空洞部112の中に挿入されたドリルビット70の部分と係合するためにロッキングジョー110が延伸するのに使用される。ヘッド部130の回転を介して、ロッキングジョー110がねじ山144に沿って運動する。ヘッド部130は、ドリルビット70がチャック40のジョー110内部にしっかりと固定されるまで、モータ108を用いた軸123の回転を介して回転する。同様に、トリガースイッチ106を用いてモータ108を作動することができ、チャック本体38のヘッド部130を反対方向に回転させ、ロッキングジョー110がチャック空洞部112の中に挿入されたドリルビット70の部分と係合しないようにする。ドリルビット70がチャック40内部から解除されるまで、モータ108を用いてロッキングジョー110を作動させる。
図示されたドリル41において、チャック本体38のヘッド部130もまた、手動で作動可能である。第一に、ドリル41を調節モードにして、ドリル本体47に対してスリーブ143がロックされるようにする。任意に、モータ108および変速機111を電源から外して手動チャック作動に関するドリル41の安全性を確保する。続いて、チャック本体32のヘッド部130を手動で運動させるのにチャック解除装置30または80を用いる。例えばバッテリ102切れたためにドリル41が動力を失ったとき、ドリル41からドリルビット70を取り除くのに上記は特に有効である。
図示されたドリル41のチャック40は密封された本体または面(facia)116内部に収容されており、密封された本体または面は図5に最もよく示されているように、面116の前面45における管状空洞部43を介してアクセス可能である。ドリル41はユーザが手動でチャック本体32を保持したり回転させたりする必要がないタイプのものであって、手でドリルビット70を外すタイプのものではなく、上記の調節モードおよび作動モードを有するものであるから、上記が可能となる。ヘッド部130の外面118は、空洞部43内の少し離れたところにあるけれども、空洞部43を介して容易にアクセス可能である。図5に最もよく示されているように、チャック本体38のヘッド部130における外面118に2つの円形空洞部または凹部37および39が設置されている。空洞部または凹部37および39は、図1または2に示されたチャック解除装置30または80における円筒形突起34および36を収容するように構成されている。
ドリル41が調節モードのとき、チャック本体38のヘッド部130がチャック解除装置30または80を用いて回転する。ドリルビット70を挿入もしくは取り除く必要があり、図6に示すようにドリル41のモータ108への電力供給が何らかの理由で中断する、例えば電池が切れたとき、そのような装置の作動をここに説明する。
まずドリル41が調節モードになり、上述のとおり、それによって特に、ヘッド部130に対してチャックジョー136の位置が手動で調節される。
図5および6に示すように、まずチャック解除装置30が突起34および36によって正しい位置に置かれ、ドリルの前面45に向かって挿入部32が置かれる。挿入部32の自由端64はドリル41のチャック空洞部43に面している。
そして、チャック解除装置30がドリルビット70における露出した軸部と接触し、ドリル41のチャック空洞部43の前に直接配置される。さらに、チャック解除装置30の挿入部32がドリル41のチャック空洞部43に挿入され、それとともに突起34および36がチャック本体38のヘッド部130における対応の空洞部37および39に挿入される(図7)。
さらに、チャック回転装置30がこの場合は右回りに回転し、ナット142とスリーブ143とに対してヘッド部130を運動させる。続いて、図4に示したように、ロッキングジョー110がヘッド部130の内部でねじ山144に沿って開口位置まで運動する。それによってロッキングジョー110がチャック空洞部112に挿入されたドリルビット70の部分から外れ、ユーザがチャック40からドリルビット70を引き出すことができる(図8)。
図9〜13は、ドリル120およびチャック解除装置122の代替的実施形態を示す。先と同様に、ドリル120は、取り外し可能な充電式バッテリ102、ピストルグリップ部104、指で操作する型のトリガースイッチ106を有する一般的な充電式手持ち型である。トリガースイッチ106はモータ(不図示)の回転を操作する。チャック126は、回転可能なチャック本体124を含む、上記実施形態において説明された同様の方法で動作する。
作動ヘッド128およびチャック本体124上の対応する協働機能は上記の実施形態とは異なる構造を有する。本実施形態において、チャック解除装置122の作動ヘッド128はスパナヘッドからなり、間に略正方形の間隔を規定する互いに離れた2つの歯を有する。スパナヘッド122はチャック本体124の前面上にある対応の形状をしたチャックナット132に係合する。したがって、スパナヘッド122はチャックナット132の周りに係合し、回転し、上記と同様の方法でチャックを作動させる。
作動ヘッド128の大きさについて、図1に示したチャック解除装置の実施形態と同様に、前面134の開口部にそれら作動ヘッド128を挿入することができないようになっている。チャック本体124へのアクセスを可能にするために、前面134は、ドリル120の前部136に接続された取り外し可能かつ固定可能なカバーを有する。図9および10に示すように、前面134は中空の截頭円錐形部分(hollow frustoconical section)を備えており、当該部分はドリル120の本体における前部136に接続可能である。締結装置、摩擦係合リムおよびビード接続(bead connection)、リブおよび溝コネクタ、または同様のものを用いて前部136をカバー134に接続することができる。チャック解除装置122を使用する必要があるとき、前面カバー134を取り除き、その下のチャック本体124を出す。
当業者であれば、ここに記載された発明について具体的に説明されたもの以外の変形や修正が可能であることがわかるだろう。本発明はその本質と範囲内にある全ての変形や修正を含むことを理解されたい。
例えば、本発明の代替的実施例は、図9〜13に示された同様のドリル構成を含む。しかし、この実施形態において、チャック解除装置の作動ヘッドは、チャック本体124のナット132に解除可能に係合するように構成されたソケットアダプタを有する。図1に示したチャック解除装置の実施形態と同様に、そのようなソケットアダプタを前面134の開口部に挿入することができる。
本明細書の説明および特許請求の範囲全体を通して、用語「備える」(comprise)およびその活用形「備えている(comprising)、(comprises)」は、付加的なもの、構成部品、完成品(integer)、またはステップなどの他のものを排除することを意図しない。
本発明を基礎として、または本発明に基づく優先権を主張して、オーストラリアまたは外国においてさらなる出願がなされる可能性がある。下記の添付の特許請求の範囲は例によってのみ提示され、そのようなさらなる出願において請求する範囲を限定する意図のものではないことを理解されたい。本発明をさらに定義するか、または定義しなおすために、後に、現行の請求項に特徴を付け加えてもよいし、または、特徴を削除してもよい。
本発明のチャック解除装置に関する特定の実施形態を内蔵する手持ち式工具の斜視図である。 解除可能に取り付けできるドリル用サイドハンドルの斜視図であり、サイドハンドルは、本発明のチャック解除装置に関する他の実施形態を内蔵する。 閉口位置にあるチャックの半分の形を示す横断面図である。図1または2に示すチャック解除装置とともにチャックを使用することができる。 図3に示すチャックが開口位置にあるときの一つの形態を示す横断面図である。 図1に示すドリルおよびチャック解除装置の正面図であって、電池式手持ちドリルのチャックを作動させるのに用いる位置にあることを示す。 図5の線A−Aに沿って見たドリルとチャック解除装置の横断面図である。 図5に示されたチャック解除装置とドリルの側面図であって、チャックの中に係合ピン(engagement pin)が挿入されていることを示す。 図7に示されたチャック解除装置とドリルの側面図であって、チャック解除装置が回転し、ドリル部品がチャックから取り外しされることを示す。 チャックを内蔵する電池式手持ちドリルの側面図である。該チャックは、取り外し可能な前面/覆い(front facia/cover)を有しており、該前面/覆いは本発明に係るチャック解除装置の他の実施形態に組み込まれている。 図9に示したドリルの側面図であり、前面が取り外されてチャックナットが露出しており、その上にチャック解除装置が係合していることを示す。 図10に示したドリルの側面図であり、前面が取り外されてチャックナットと係合したチャック解除装置が露出していることを示す。 図10に示したドリルの正面図である。 図11に示したドリルとチャック解除装置の正面図である。

Claims (31)

  1. 動力工具用のチャック解除装置であって、
    上記動力工具が、チャック本体を有するチャックと、上記チャック内に作動部材をロックするためのロック手段とを含んでおり、
    上記動力工具は、調節モードにおいて上記作動部材が上記チャック内で解除されている開口位置と、上記ロック手段が上記チャック内に上記作動部材を固定しているロック位置との間を上記ロック手段が運動するように動作可能であって、
    上記動力工具は、作動モードにおいて上記作動部材の回転を駆動させて作業を行うように動作可能であって、
    上記チャック解除装置が、上記チャック本体の一部分と直接係合する係合部分を有しており、ユーザが上記チャック本体を手動で運動させることができ、それによって、上記ロック手段を上記ロック位置と上記開口位置との間で運動させることができる、動力工具用のチャック解除装置。
  2. 上記チャック解除装置と上記チャック本体との上記係合部分が、少なくとも1つのリブまたは溝をそれぞれ含んでおり、上記係合部分が上記チャック本体と係合するときに、上記リブが、これに対応する溝と相互接続することを特徴とする請求項1に記載のチャック解除装置。
  3. 上記チャック解除装置の上記係合部分が、2つ以上の側方に突出する突起を含んでおり、かつ、上記チャック本体が、上記突起を挿入することができる凹みを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のチャック解除装置。
  4. 上記チャック解除装置の上記係合部分が、上記チャック本体の中もしくは上に設けられた対応する形状の面または本体と係合可能である、成形された凹み、溝、または穴を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  5. 上記チャック解除装置の上記係合部分が、上記チャック本体のナット状の部分と係合するスパナ型ヘッドを含むことを特徴とする請求項4に記載のチャック解除装置。
  6. 上記チャック解除装置の上記係合部分が、上記作動部材の一部を収容もしくは内蔵するための開口部または凹部を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  7. 上記開口部または凹部が、略円筒形の作動部材を軸方向に内蔵するように成形された凹みを含むことを特徴とする請求項6に記載のチャック解除装置。
  8. 上記チャック解除装置が回転して上記開口位置とロック位置との間で上記ロック手段を運動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  9. 上記ロック手段が、上記ロック位置において上記作動部材と係合する1つ以上のジョーを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  10. 上記チャック解除装置が把持部を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  11. 上記把持部が円筒形の手との係合部分を含むことを特徴とする請求項10に記載のチャック解除装置。
  12. 上記係合部分が上記手の部分の端に接続された長方形部分を含んでおり、上記長方形部分が、上記把持部の長手方向の長さに沿って軸に対して略垂直配向を有する、2つ以上の側方に突出するリブを含むことを特徴とする請求項10または11に記載のチャック解除装置。
  13. 上記チャック解除装置が接続装置を含んでおり、当該接続装置によって上記チャック解除装置が上記動力工具に解除可能に固定できることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  14. 上記接続装置が円周方向に調節可能なリングを含むことを特徴とする請求項13に記載のチャック解除装置。
  15. 上記接続装置が把持部を含むことを特徴とする請求項13または14に記載のチャック解除装置。
  16. 上記接続装置が、上記動力工具の前部に嵌合可能な補助またはサイドハンドルを含むことを特徴とする請求項13〜15のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  17. 上記動力工具の上記チャック本体が凹部に収容されており、かつ、上記チャック解除装置の上記係合部分を凹部内に挿入できる細長い部分から延伸しており、当該凹部は上記係合部分と上記チャック本体の協働部分との係合を可能にすることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  18. 上記動力工具が解除可能かつ固定可能な前面を含んでおり、当該前面は、上記チャック本体を露出するために取り外し可能であって、それによって、上記解除装置における上記係合部分が上記チャック本体の上記部分と係合可能となることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  19. 上記動力工具が上記調節モードと上記作動モードとの間で切り替え可能であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載のチャック解除装置。
  20. 上記添付の図面に従って実質的にここで説明されているような動力工具用のチャック解除装置。
  21. チャック本体を有するチャックと、上記チャック内に作動部材をロックするためのロック手段とを含む動力工具であって、
    上記動力工具は、調節モードにおいて上記作動部材が上記チャック内で解除されている開口位置と、上記ロック手段が上記チャック内に上記作動部材を固定しているロック位置との間を上記ロック手段が運動するように動作可能であって、
    上記動力工具は、作動モードにおいて上記作動部材の回転を駆動させて作業を行うように動作可能であって、
    上記チャック本体が、上記チャック解除装置と直接係合する部分を有するのでユーザが上記チャック本体を手動で運動させることができ、それによって、上記ロック手段が上記ロック位置と上記開口位置との間で運動することができる、動力工具。
  22. 上記動力工具が上記調節モードと上記作動モードとの間で切り替え可能であることを特徴とする請求項21に記載の動力工具。
  23. 上記動力工具が、上記調節モードにおいて上記開口位置と上記ロック位置との間で上記ロック手段を運動させるように動作可能であって、かつ、上記作動モードにおいて上記作動部材の回転を駆動させて作業を行うように動作可能であるモータを含むことを特徴とする請求項21または22に記載の動力工具。
  24. 上記チャック本体が、上記チャック解除装置のリブまたは溝と相互接続するための少なくとも1つのリブまたは溝を含むことを特徴とする請求項21〜23のいずれか一項に記載の動力工具。
  25. 上記チャック本体が、上記チャック解除装置における突起を中に挿入することができる凹みを含むことを特徴とする請求項21〜24のいずれか一項に記載の動力工具。
  26. 上記凹みが上記チャック本体の前面にあることを特徴とする請求項25に記載の動力工具。
  27. 上記チャック本体が、上記チャック解除装置の中または上に設けられた対応する形状の面または本体と係合可能な、成形された凹み、溝または穴を含むことを特徴とする請求項21〜26のいずれか一項に記載の動力工具。
  28. 上記チャック本体が、上記チャック解除装置におけるスパナ型ヘッドと係合するためのナット状部分を有することを特徴とする請求項21〜27のいずれか一項に記載の動力工具。
  29. 上記動力工具の上記チャック本体が凹部の中に収容されており、上記チャック本体と上記チャック解除装置とが直接係合できるように、当該凹部の中に上記チャック解除装置が挿入されることを特徴とする請求項21〜28のいずれか一項に記載の動力工具。
  30. 上記動力工具がドリルであることを特徴とする請求項21〜29のいずれか一項に記載の動力工具。
  31. 上記添付の図面に従って実質的にここに記載されているような動力工具。
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