JPH0143519Y2 - - Google Patents

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JPH0143519Y2
JPH0143519Y2 JP9519785U JP9519785U JPH0143519Y2 JP H0143519 Y2 JPH0143519 Y2 JP H0143519Y2 JP 9519785 U JP9519785 U JP 9519785U JP 9519785 U JP9519785 U JP 9519785U JP H0143519 Y2 JPH0143519 Y2 JP H0143519Y2
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JP
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radial pin
impeller
blower
blower axle
set screw
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、アルミインペラの結合構造に係り、
特に、アルミインペラをブロワ車軸に固定するに
あたり、アルミインペラとブロワ車軸とをラジア
ルピンで有効に結合できるようにしたアルミイン
ペラの結合構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に、第5図に示すように、ブロワのロータ
aは、回転軸たるブロワ車軸bの外周側にインペ
ラcを多段に焼嵌めして構成されているが、イン
ペラcの遠心力や熱膨張等によつてインペラcと
ブロワ車軸bとの間に隙間が生じて、インペラc
が空転する虞れがある。このため、インペラcは
更にラジアルピンdでブロワ車軸bに結合させて
いる。
第6図に、ラジアルピンdによるインペラcと
ブロワ車軸bとの結合構造の拡大図を示す。図示
するように、インペラcをブロワ車軸bの外周側
に焼嵌めした後、インペラcとブロワ車軸bとに
は、その外周側からインペラcを貫通してブロワ
車軸bに至る穿孔eをリーマで一体的に加工し、
インペラcの外周部側の貫通孔f部にはタツピン
グによつて雌ネジ部gを形成する。そして、その
貫通孔fにラジアルピンdを軽圧入(中間嵌め)
で挿通し、ラジアルピンdの先端部hをブロワ車
軸bの穿孔eに植設して、インペラcとブロワ車
軸bとを結合させている。そして、インペラcの
貫通孔fの雌ネジ部gにはプラグiを螺合させ、
これを締付けることによつてラジアルピンdの頂
部jを押圧すると共にそのプラグiの螺合部にコ
ーキングを施して、ブロワの振動と遠心力とに起
因するラジアルピンdの抜け落ちを防止するよう
になつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上述の結合構造は、鉄製のインペラ
cをブロワ車軸bに結合させるときに採用してい
るものであり、そのラジアルピンdによる結合構
造をそのままアルミ製のインペラ(以後アルミイ
ンペラという)の結合構造に採用することができ
なかつた。即ち、アルミは鉄に比べてその機械的
強度が低いので、上述の構造であると、貫通孔f
の雌ネジ部gの強度が不足して上記プラグiでラ
ジアルピンdの頂部jを充分に押圧することがで
きなかつた。
このため、従来にあつては、アルミインペラと
ブロワ車軸との結合は、ラジアルピンでは無理な
ものとされ、構造的に複雑で高価なものとなるラ
ジアルキー式の構造が採用されていた。
〔考案の目的〕
本考案は、上記事情を考慮して創案されたもの
であり、その目的はアルミインペラをラジアルピ
ンで有効にブロワ車軸に結合できるアルミインペ
ラの結合構造を提供することにある。
〔考案の構成および作用〕
本考案は、上記目的を達成するために、ブロワ
車軸の外周側にアルミインペラを結合する構造に
おいて、上記アルミインペラのボス部を貫通して
ブロワ車軸に径方向に植設されるラジアルピンを
設けると共にこのラジアルピンに、これをその軸
方向に貫通してラジアルピンとブロワ車軸との双
方に螺合する止めネジを設け、かつその止めネジ
と上記ラジアルピンとの軸心を偏心させることを
要旨とするもので、ラジアルピンの抜け落ちを、
ラジアルピンを貫通してそのラジアルピンとブロ
ワ車軸との双方に螺合する止めネジで防止するよ
うになしている。
〔実施例〕
以下に、本考案の好適−実施例を添付図面に基
づき詳述する。
第1図は本考案に係るアルミインペラの結合構
造を示す側断面図であり、第2図は第1図の−
線矢視断面図、第3図は第2図の−線矢視
図である。図示するように、ブロワ車軸1の外周
側に取付けられるアルミインペラ2のボス部2a
にはこれをその径方向に貫通する貫通孔3が形成
され、その貫通孔3の位置に符合してブロワ車軸
1には貫通孔3と同径の穿孔4が穿設される。そ
して、その貫通孔3と穿孔4とには、アルミイン
ペラ2をブロワ車軸1に固定的に結合させてその
空転を防止するためのラジアルピン5が挿通され
る。このラジアルピン5は軽圧入(中間嵌め)で
装着されて、その先端部5aはブロワ車軸1の穿
孔4に植設され、頂部5bはアルミインペラ2の
ボス部2aの外周面2bと面一に形成される。
また、上記ラジアルピン5には、ブロワの運転
時における振動と遠心力とに起因してラジアルピ
ン5が抜け落ちることを防止するために、ラジア
ルピン5をその軸方向に貫通すると共に、そのラ
ジアルピン5とブロワ車軸1との双方に螺合し
て、ラジアルピン5をブロワ車軸1に固定する止
めネジ6が設けられる。そして、更に、この止め
ネジ6は、それ自体が回転して緩んで抜け落ちる
ことを防止するために、その軸心6aがラジアル
ピン5の軸心5cに対して偏心されて設けられ、
かつラジアルピン5との間に廻り止めとしてコー
キングが施される。
以降、この結合構造によるアルミインペラ2と
ブロワ車軸1との組付手順について具体的に説明
する。
先ず、アルミインペラ2をブロワ車軸1の外周
側に焼嵌めで装着した後、そのアルミインペラ2
のボス部2aに、これを外周側から径方向に貫通
してブロワ車軸1に至る下穴(貫通孔3と穿孔
4)をドリルで一体的に穿設加工して、その下穴
3,4にリーマ加工を施す。
ラジアルピン5はその長さを上記下穴3,4の
深さよりも大きく形成しておき、かつその軸心5
cに偏心させて軸方向に沿つて止めネジ6を挿通
させるための挿通孔7を予め穿設しておく。
次に、ラジアルピン5を上記下穴3,4に軽圧
入で挿通し、その先端部5aをブロワ車軸1の穿
孔4に植設する。
爾後、ラジアルピン5を装着したならば、上記
挿通孔7を案内にして、止めネジ6のタツプ穴8
の下穴をドリルでラジアルピン5とブロワ車軸1
とに一体的に共加工し、その下穴にリーマ加工、
タツピング加工とを施した後に、止めネジ6を螺
合させてラジアルピン5をブロワ車軸1に固定す
る。また、止めネジ6もそのタツプ穴8の深さよ
りも大きく形成しておき、締結後にラジアルピン
5と共に、アルミインペラ2の外周面2bと面一
になるように切削し、止めネジ6とラジアルピン
5との廻り止めとしてコーキングを施行し止めネ
ジ6の回転を防止するようにする。
尚、第1図〜第3図に示した実施例では、止め
ネジ6の軸心6aをラジアルピン5の軸心5aに
対して、ブロワ車軸1の軸方向に偏心させている
が、その偏心方向は第4図に示すように、ブロワ
車軸1の径方向に偏心させるようにしても良い。
またラジアルピン5はアルミインペラの周側に沿
つて適宜間隔を隔てて複数ケ所に設ける。
即ち、これまでの説明で明らかなように、本考
案のアルミインペラの結合構造は、アルミインペ
ラ2のボス部2aを径方向に貫通すると共に、先
端部5aがブロワ車軸1に植設されるラジアルピ
ン5でアルミインペラ2をブロワ車軸1に結合さ
せるので、アルミインペラ2の遠心力や熱膨張等
によつてこれとブロワ車軸1との間に隙間が生じ
ても、アルミインペラ2は複数のラジアルピン5
に案内されて、その周方向に一様に膨張するので
ブロワロータの回転質量には偏在が生じることが
ない。また、ラジアルピン5によつてアルミイン
ペラ2が確実にブロワ車軸1に結合されるので、
アルミインペラ2の空転(径方向へのズレ)を生
じることがない。
また、ラジアルピン5は、これを軸方向に貫通
してラジアルピン5とブロワ車軸1との双方に螺
合する止めネジ6で機械強度の高い鉄製のブロワ
車軸1に固定させるので、その固定強度を充分に
得ることができ、ブロワロータの振動及び遠心力
とによつてラジアルピン5が抜け落ちることを防
止できる。従つて、アルミインペラ2にはラジア
ルピン5を軽圧入で挿通させる貫通孔3を設ける
だけでラジアルピン5を固定しないので、破損を
招く虞れがなく、アルミインペラ2をラジアルピ
ン5で有効にブロワ車軸1に結合できるようにな
る。
一方、止めネジ6はラジアルピン5に対して偏
心されて設けられるので、ブロワロータの振動と
遠心力とが作用しても回転せず、ラジアルピン5
と止めネジ6とをコーキングするだけで、止めネ
ジ6の廻り止めが可能となり、これが緩んで抜け
落ちることを防止できる。
〔考案の効果〕
以上要するに、本考案によれば次のごとき優れ
た効果を発揮する。
(1) アルミインペラのボス部を貫通してブロワ車
軸に径方向に植設されるラジアルピンで、アル
ミインペラをブロワ車軸に結合させると共に、
そのラジアルピンを、これをその軸方向に貫通
してそのラジアルピンとブロワ車軸との双方に
螺合する止めネジでブロワ車軸に固定するよう
にしたので、ラジアルピンの固定強度を鉄製の
ブロワ車軸で充分に確保することができ、アル
ミインペラとブロワ車軸とをラジアルピンで結
合できるようになる。
(2) 止めネジとラジアルピンとの軸心を偏心させ
たので、止めネジに遠心力とブロワロータの振
動とが作用しても回転せず、ラジアルピンと止
めネジとの間をコーキングするだけで止めネジ
の廻り止めが可能となり、止めネジの緩み及び
抜け落ちを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るアルミインペラの結合構
造の好適−実施例を示す側断面図、第2図は第1
図の−線矢視断面図、第3図は第2図の−
線矢視図、第4図は止めネジをブロワ車軸の径
方向に偏心させた例を示す横断面図、第5図は従
来のブロワロータを示す概略側断面図、第6図は
インペラの結合構造の従来例を示す側断面図であ
る。 図中、1はブロワ車軸、2はアルミインペラ、
2aはボス部、5はラジアルピン、6は止めネジ
である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブロワ車軸の外周側にアルミインペラを結合す
    る構造において、上記アルミインペラのボス部を
    貫通してブロワ車軸に径方向に植設されるラジア
    ルピンを設けると共に該ラジアルピンに、これを
    その軸方向に貫通してラジアルピンとブロワ車軸
    との双方に螺合する止めネジを設け、かつ該止め
    ネジと上記ラジアルピンとの軸心を偏心させたこ
    とを特徴とするアルミインペラの結合構造。
JP9519785U 1985-06-25 1985-06-25 Expired JPH0143519Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9519785U JPH0143519Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

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JP9519785U JPH0143519Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

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JPS623997U JPS623997U (ja) 1987-01-10
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JP2533656Y2 (ja) * 1990-08-31 1997-04-23 アイセル株式会社 自在軸継手
JP4801564B2 (ja) * 2006-11-17 2011-10-26 三菱重工業株式会社 締結装置

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