JP2595838Y2 - 車両用シートにおける異硬度パッドの構造 - Google Patents
車両用シートにおける異硬度パッドの構造Info
- Publication number
- JP2595838Y2 JP2595838Y2 JP1993057973U JP5797393U JP2595838Y2 JP 2595838 Y2 JP2595838 Y2 JP 2595838Y2 JP 1993057973 U JP1993057973 U JP 1993057973U JP 5797393 U JP5797393 U JP 5797393U JP 2595838 Y2 JP2595838 Y2 JP 2595838Y2
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- Japan
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- pad
- slit
- seat
- hardness
- partition wall
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用シート(座
席)などの車両用シートのクッション体として使用され
る異硬度パッド、詳しくは、成形型内に仕切壁を設けて
高硬度パッドからなるサイド部と低硬度パッドからなる
着座部とを一体に発泡成形して車両用シートの異硬度パ
ッドに関する。
席)などの車両用シートのクッション体として使用され
る異硬度パッド、詳しくは、成形型内に仕切壁を設けて
高硬度パッドからなるサイド部と低硬度パッドからなる
着座部とを一体に発泡成形して車両用シートの異硬度パ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用シートのパッドには、図
7に示すシートクッションのパッド(P)の如く着座部
(1)に低硬度パッドを使用して着座感を、また、着座
部(1)の左右に有するサイド部(2)(2)を高硬度
パッドを使用して、ホールド性を夫々向上させているも
のがある。
7に示すシートクッションのパッド(P)の如く着座部
(1)に低硬度パッドを使用して着座感を、また、着座
部(1)の左右に有するサイド部(2)(2)を高硬度
パッドを使用して、ホールド性を夫々向上させているも
のがある。
【0003】この図7に示すパッド(P)は、図9に示
す方法で発泡成形している。即ち、成形下型(5)内
に、パッド(P)を被覆する表皮(不図示)吊込用の凹
溝を形成する突起(3A)と、この突起(3A)に仕切
壁(4A)を一体に設け、この仕切壁(4A)に仕切ら
れた一方に、高硬度パッド発泡用の発泡液(2A)、他
方に、低硬度パッド発泡用の発泡液(1A)を夫々注入
して、発泡成形して、図7、8に示すようなパッド
(P)を成形している。
す方法で発泡成形している。即ち、成形下型(5)内
に、パッド(P)を被覆する表皮(不図示)吊込用の凹
溝を形成する突起(3A)と、この突起(3A)に仕切
壁(4A)を一体に設け、この仕切壁(4A)に仕切ら
れた一方に、高硬度パッド発泡用の発泡液(2A)、他
方に、低硬度パッド発泡用の発泡液(1A)を夫々注入
して、発泡成形して、図7、8に示すようなパッド
(P)を成形している。
【0004】即ち、成形下型(5)の突起(3A)に対
応する部分が、表皮吊込用の凹溝(3)、仕切壁(4
A)に対応する部分がスリット(4)となる。
応する部分が、表皮吊込用の凹溝(3)、仕切壁(4
A)に対応する部分がスリット(4)となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】以上のパッド(P)
は、着座部(1)とサイド部(2)の上面側の境界に設
けた凹溝(3)の底部にスリット(4)が形成されてお
り、サイド部(2)には、乗員の着座時、乗降時に、着
座部(1)に対して外方に負荷が加わる。そのため、ス
リット(4)の下方に、応力が集中し、図8に示すよう
にパッド(P)に割れ(41)が発生し、シートの長期
使用により、サイド部(2)が着座部(1)から分離す
る虞れがあった。
は、着座部(1)とサイド部(2)の上面側の境界に設
けた凹溝(3)の底部にスリット(4)が形成されてお
り、サイド部(2)には、乗員の着座時、乗降時に、着
座部(1)に対して外方に負荷が加わる。そのため、ス
リット(4)の下方に、応力が集中し、図8に示すよう
にパッド(P)に割れ(41)が発生し、シートの長期
使用により、サイド部(2)が着座部(1)から分離す
る虞れがあった。
【0006】そこで、本考案は、上述の如く、パッドの
サイド部を着座部と異硬度の発泡体で一体成形してなる
ものにおいて、サイド部と着座部との間に割れが生じな
いようにすることを目的とする。
サイド部を着座部と異硬度の発泡体で一体成形してなる
ものにおいて、サイド部と着座部との間に割れが生じな
いようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本考案は、高硬度パッドからなるサイド部と低硬度
パッドからなる着座部との間に、パッド発泡用の成形型
における仕切壁によって形成されるスリット内に、接着
剤、若しくは、相互に係合する連結部材を設けて、スリ
ットによって分離される部分のサイド部と着座部を一体
にしてなるものである。
めの本考案は、高硬度パッドからなるサイド部と低硬度
パッドからなる着座部との間に、パッド発泡用の成形型
における仕切壁によって形成されるスリット内に、接着
剤、若しくは、相互に係合する連結部材を設けて、スリ
ットによって分離される部分のサイド部と着座部を一体
にしてなるものである。
【0008】
【作用】サイド部はスリット部分において、接着剤等に
より着座部に一体に形成されるため、サイド部と着座部
との境界部分に応力集中が発生しない。
より着座部に一体に形成されるため、サイド部と着座部
との境界部分に応力集中が発生しない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図1乃至図6に基
づいて説明する。図1、2は、本考案の第1実施例を示
し、前記図9に示すが如く、従来と同一の方法で、発泡
成形したパッド(P)を使用し、その高硬度パッドから
なるサイド部(2)と低硬度パッドからなる着座部
(1)との間のスリット(4)が拡開するように、サイ
ド部(2)を着座部(1)に対して外方に加圧する。こ
の状態で、スリット(4)を形成する隔壁(42)(4
3)に接着剤を塗布する。然る後、スリット(4)が閉
鎖するように、サイド部(2)を着座部(1)方向に加
圧して、両隔壁(42)(43)を一体に接着する。こ
れにより、前記スリット(4)は閉口され、図2に示す
パッド(P)が得られる。
づいて説明する。図1、2は、本考案の第1実施例を示
し、前記図9に示すが如く、従来と同一の方法で、発泡
成形したパッド(P)を使用し、その高硬度パッドから
なるサイド部(2)と低硬度パッドからなる着座部
(1)との間のスリット(4)が拡開するように、サイ
ド部(2)を着座部(1)に対して外方に加圧する。こ
の状態で、スリット(4)を形成する隔壁(42)(4
3)に接着剤を塗布する。然る後、スリット(4)が閉
鎖するように、サイド部(2)を着座部(1)方向に加
圧して、両隔壁(42)(43)を一体に接着する。こ
れにより、前記スリット(4)は閉口され、図2に示す
パッド(P)が得られる。
【0010】図3乃至図6は、本考案の第2実施例を示
し、斯かる実施例は、前記スリット(4)の隔壁(4
2)(43)に相互に係合する面状ファスナーなどの連
結部材(42A)(43A)を設けて、サイド部(2)
と着座部(1)とをスリット(4)部分で一体に形成し
たものである。
し、斯かる実施例は、前記スリット(4)の隔壁(4
2)(43)に相互に係合する面状ファスナーなどの連
結部材(42A)(43A)を設けて、サイド部(2)
と着座部(1)とをスリット(4)部分で一体に形成し
たものである。
【0011】以上の連結部材(42A)(43A)は、
図5、6に示すように、成形下型(5)の仕切壁(4
A)における左右両面に固定し、前記従来方法と同一方
法で、サイド部(2)と着座部(1)とを成形する。こ
れにより、スリット(4)の隔壁(42)(43)に連
結部材(42A)(43A)が一体に固定される。この
連結部材(42A)(43A)をパッドを発泡成形後、
相互に係合することにより、図3、4に示すように、ス
リット(4)の両側の着座部(1)とサイド部(2)と
が一体に連結される。図5、6において、図9と同一符
号は同一部材を示し、その説明を省略する。
図5、6に示すように、成形下型(5)の仕切壁(4
A)における左右両面に固定し、前記従来方法と同一方
法で、サイド部(2)と着座部(1)とを成形する。こ
れにより、スリット(4)の隔壁(42)(43)に連
結部材(42A)(43A)が一体に固定される。この
連結部材(42A)(43A)をパッドを発泡成形後、
相互に係合することにより、図3、4に示すように、ス
リット(4)の両側の着座部(1)とサイド部(2)と
が一体に連結される。図5、6において、図9と同一符
号は同一部材を示し、その説明を省略する。
【0012】
【考案の効果】本考案は成形型の仕切壁によって形成さ
れるスリットが接着剤、相互に係合する連結部材によっ
て閉口されて、スリットによって分離されていた着座部
とサイド部とが一体になる。従って、応力が前記従来品
の如く、スリットの下方に集中することがないため、サ
イド部と着座部との間におけるパッドに割れが発生せ
ず、シートの長期使用によっても、サイド部が着座部か
ら分離することがない。また、従来品を単に接着等する
ことにより、従来品の不具合を除去でき、特別の設置、
装置…等を必要としないため、低原価で提供できる。
れるスリットが接着剤、相互に係合する連結部材によっ
て閉口されて、スリットによって分離されていた着座部
とサイド部とが一体になる。従って、応力が前記従来品
の如く、スリットの下方に集中することがないため、サ
イド部と着座部との間におけるパッドに割れが発生せ
ず、シートの長期使用によっても、サイド部が着座部か
ら分離することがない。また、従来品を単に接着等する
ことにより、従来品の不具合を除去でき、特別の設置、
装置…等を必要としないため、低原価で提供できる。
【図1】第1実施例を示し、接着剤で接着する状態の部
分断面図である。
分断面図である。
【図2】第1実施例を示す部分断面図である。
【図3】第2実施例を示す部分断面図である。
【図4】図3のA部の拡大図である。
【図5】第2実施例に使用する成形型の部分断面図であ
る。
る。
【図6】第2実施例の成形型における部分斜視図であ
る。
る。
【図7】従来の自動車用シートのパッドを示す斜視図で
ある。
ある。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿える断面図で
ある。
ある。
【図9】図7に示すパッドの成形方法を示す部分断面図
である。
である。
P パッド 1 接着部 2 サイド部 4 スリット 4A 成形型の仕切壁 42A 連結部材 43A 連結部材 5 成形型
Claims (1)
- 【請求項1】 成形型内に仕切壁を設けて高硬度パッド
からなるサイド部と低硬度パッドからなる着座部とを一
体に発泡成形してなる車両用シートのパッドにおいて、 前記サイド部と着座部との間に、前記仕切壁によって形
成されるスリット内に、接着剤、若しくは相互に係合す
る連結部材を設けて、スリットによって分離される部分
のサイド部と着座部を一体にしてなる車両用シートにお
ける異硬度パッドの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993057973U JP2595838Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 車両用シートにおける異硬度パッドの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993057973U JP2595838Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 車両用シートにおける異硬度パッドの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720893U JPH0720893U (ja) | 1995-04-18 |
JP2595838Y2 true JP2595838Y2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=13070959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993057973U Expired - Fee Related JP2595838Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 車両用シートにおける異硬度パッドの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595838Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001346652A (ja) * | 2000-06-07 | 2001-12-18 | Kanto Auto Works Ltd | シートパッドの発泡成形方法 |
JP6339860B2 (ja) * | 2014-05-26 | 2018-06-06 | 株式会社タチエス | シートのパッド及びシート |
KR101645442B1 (ko) * | 2014-09-17 | 2016-08-04 | 한희주 | 차량용 복수 경도 발포 우레탄 시트의 제조 방법 |
JP6693333B2 (ja) * | 2016-08-22 | 2020-05-13 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP1993057973U patent/JP2595838Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0720893U (ja) | 1995-04-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |