JP2595488B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JP2595488B2
JP2595488B2 JP63215043A JP21504388A JP2595488B2 JP 2595488 B2 JP2595488 B2 JP 2595488B2 JP 63215043 A JP63215043 A JP 63215043A JP 21504388 A JP21504388 A JP 21504388A JP 2595488 B2 JP2595488 B2 JP 2595488B2
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正人 坂井
規晶 田中
逸樹 梅田
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日本合成ゴム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゴム組成物に関し、さらに詳細にはフッ素
ゴムと特定の単量体組成を有するアクリルゴムを主成分
とする加工性、耐熱性、耐油性、耐候性、圧縮永久歪性
に優れた架橋製品を提供し得るゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
近年、ゴム材料の性能に対する要求は年々厳しくなっ
てきており、使用されるゴム素材の種類にも変化が生じ
ている。ゴムのうちでも、フッ素ゴムは、耐溶剤性、耐
熱性、耐薬品性、耐候性において他の特殊ゴムと比較し
て抜群の性能を有しており、工業用品、自動車、航空機
分野においてその需要は年々増加している。しかし、そ
の価格が、フッ素ゴム以外のエラストマーと比較して非
常に高価であり、かつ比重が高いことから製品価格の著
しい上昇をきたすため、使用される分野は限定されてき
た。このように、高性能と低価格という相反する要求を
同時に満たすためには、1種類のゴム素材で対応するこ
とは困難になってきたといえる。
このような要求に対し、フッ素ゴムにフッ素ゴム以外
のエラストマーを混合する方法が提案されている。フッ
素ゴムとアクリルゴムとの混合については、特開昭52−
40558号公報、特開昭53−146752号公報、特開昭54−101
847号公報、特開昭54−154446号公報、特開昭54−15605
2号公報、特開昭55−23128号公報、あるいは特開昭58−
63740号公報などにおいて、フッ素ゴムとアクリルゴム
の双方を架橋させる架橋剤を選択し、2種のポリマーの
物性値の低下を防止し、また加工性を改良する試みがな
されている。
しかしながら、フッ素ゴムとアクリルゴムを単純に混
合したのみでは、物性値の低下を防止する効果は充分と
はいえなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたも
ので、フッ素ゴムとアクリルゴムとをブレンドし、さら
に有機過酸化物により共架橋させ、その結果、架橋製品
の常態物性、耐熱性、圧縮永久歪性、耐油性および加工
性に優れたゴム組成物を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、フッ素ゴム(I)5〜95重量部と、アクリ
ル酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルコ
キシアルキルエステル〔ただし、(メタ)アクリル酸シ
アノ置換アルキルエステルを除く〕を主たる単量体成分
とし、これにジヒドロジシクロペンタジエニル基含有モ
ノマーを1〜20重量%共重合させたアクリルゴム(II)
95〜5重量部〔ただし、(I)+(II)=100重量部〕
に、有機過酸化物0.1〜10重量部を配合したゴム組成物
を提供するものである。
本発明におけるフッ素ゴム(I)は、有機過酸化物に
架橋可能なもので、以外の含フッ素モノマーの組み合わ
せが挙げられる。
含フッ素モノマーとしては、ビニリデンフルオライ
ド、ヘキサフルオロプロペン、ペンタフルオロプロペ
ン、トリフルオロエチレン、トリフルオロクロロエチレ
ン、テトラフロオロエチレン、ビニルフルオライド、パ
ーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ
(プロピルビニリデン)などを用い、さらにこれらと共
重合可能なモノマーとして、アクリル酸エステルなどの
ビニル化合物、プロピレンなどのオレフィン化合物ある
いはジエン化合物、塩素、臭素、ヨウ素を含有する含ハ
ロゲンビニル化合物などを共重合したゴムを挙げること
ができる。
フッ素ゴム(I)の具体例としては、フッ化ビニリデ
ン−六フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−
六フッ化プロピレン−四フッ化エチレン三元共重合体、
四フッ化エチレン−プロピレン共重合体、四フッ化エチ
レン−フッ化ビニリデン−プロピレン三元共重合体など
の有機過酸化物により架橋可能なフッ素ゴムが挙げられ
る。
フッ素ゴム(I)のムーニー粘度(ML1+4、100℃)は
特に制限されるものではないが、好ましくは30〜150の
ものが用いられる。
次に、本発明のアクリルゴム(II)は、アクリル酸ア
ルキル(またはアルコキシアルキル)エステルを主成分
とし、これに架橋性基としてジヒドロジシクロペンタジ
エニル基を必須の成分として含有するものである。
ここで、アクリルゴム(II)の主成分であるアクリル
酸アルキル(またはアルコキシアルキル)エステルとし
ては、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ペン
チルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘプチルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチ
ルアクリレート、ドデシルアクリレート、エトキシエチ
ルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エトキ
シプロピルアクリレートなどがあり、これらは1種単独
であるいは2種以上を併用することができる。これらの
アクリル酸アルキル(またはアルコキシアルキル)エス
テルの使用量は、通常、55〜99重量%であり、55重量%
未満では得られるアクリルゴム(II)が硬くなり、一方
99重量%を超えるとアクリルゴム(II)の加工性が悪化
する。
このアクリルゴム(II)中にジヒドロジシクロペンタ
ジエニル基を導入するモノマーとしては、不飽和カルボ
ン酸のジヒドロジシクロペンタジエニル基含有エステル
を挙げることができる。
このジヒドロジシクロペンタジエニル基含有エステル
としては、アクリル酸ジヒドロジシクロペンテニル メタクリル酸ジヒドロジシクロペンテニル、イタコン酸
ジヒドロジシクロペンテニル、マレイン酸ジヒドロジシ
クロペンテニル、フマル酸ジヒドロジシクロペンテニル
のほか、ジヒドロジシクロペンタジエニルオキシエチレ
ンとアクリル酸、メタクリル酸イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸のエステルなどが
あり、特にジヒドロジシクロペンタジエニルオキシエチ
ルアクリレート が加工性、強度特性の点において好ましい。
これらのジヒドロジシクロペンタジエニル基含有モノ
マーの使用量は、アクリルゴム(II)中:通常、1〜20
重量%であり、1重量%未満か、あるいは20重量%を超
えると得られるゴム組成物の架橋物の性質が、引張強度
および伸びが低下し、また硬度上昇の点において悪くな
る。
アクリルゴム(II)中には、さらに他のモノビニル
系、モノビニリデン系およびモノビニレン系不飽和化合
物を共重合することができる。
これらの不飽和化合物は、アクリルゴム(II)の加工
性を向上させる働きをするもので、例えばスチレン、ビ
ニルトルエン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレ
ン、ハロゲン化スチレン、アクリロニトリル、メタクリ
ルニトリル、アクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、シ
クロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレートなど
の芳香族あるいは脂環族アルコールのアクリル酸エステ
ル、ならびにメタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マ
レイ酸などの不飽和カルボン酸と低級飽和アルコールと
のエステルなどが挙げられる。
これらの不飽和化合物は、1種単独であるいは2種以
上を混合して使用することができる。
これらの不飽和化合物の使用量は、アクリルゴム(I
I)中、通常、0〜20重量%であり、20重量%を超える
とアクリルゴム(II)が硬くなる。
さらに、アクリルゴム(II)中には、ジビニル化合物
を共重合させることができる。このジビニル化合物、架
橋を増強させる働きをするもので、例えばジビニルベン
ゼン、ジビニルトルエン、ジビニルエチルベンゼン、ジ
ビニルキシレン、ジビニルナフタレン、ジビニルスルホ
ン、ジビニルケトン、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、ビシクロ
(2,2,1)−5−ヘプテン−2−ジメチロールのジアク
リレートまたはジメタクリレートなどが挙げられること
ができる。
これらのジビニル化合物は、1種単独であるいは2種
以上を混合して使用することができる。
これらのジビニル化合物の使用量は、アクリルゴム
(II)中、通常、0〜5重量%である。
前記のモノビニル系、モノビニリデン系およびモノビ
ニレン系不飽和化合物をアクリルゴム(II)中に比較的
多量に使用する場合には、架橋用のジビニル化合物を全
く使用しなくても加工性の比較的良好なアクリルゴム
(II)を製造することができる。
しかしながら、これらの不飽和化合物の使用量が少な
い場合には、架橋用の前記ジビニル化合物を多く使用し
なければ加工性の優れた強靱なアクリルゴム(II)が得
られなくなる。しかし、架橋用のジビニル化合物の使用
量が、アクリルゴム(II)中、5重量%を超えると、得
らるアクリルゴム(II)の加工性が不充分となる。
これらのアクリルゴム(II)は、前記の単量体混合物
を通常のラジカル重合法によって相互共重合させること
により容易に製造することができる。
例えば、前記の単量体混合物を、アルキルサルフェー
ト、アルキルアリールスルホネート、高級脂肪酸の塩な
どの乳化剤水溶液に乳化分散させ、これに触媒として過
硫酸塩、過酸化物どのラジカル重合触媒を添加して乳化
重合させたのち、未反応の単量体を除去したのち、凝固
し乾燥させると、有機過酸化物により架橋可能なアクリ
ルゴム(II)が得られる。
以上のアクリルゴム(II)は、混練り作業性、フッ素
ゴム(I)との均一分散性などの面からムーニー粘度
(ML1+4、100℃)が10〜200、好ましくは20〜150、さら
に好ましくは30〜100の範囲のものが好適であり、この
ようなムーニー粘度のアクリルゴム(II)を用いること
により、安定した品質および特性を有するゴム組成物を
得ることができる。アクリルゴム(II)のムーニー粘度
が前記範囲外にあると、混練り作業性、分散性が悪くな
り、品質特性を維持することが困難となる。
本発明のゴム組成物におけるフッ素ゴム(I)とアク
リルゴム(II)との重量比は、フッ素ゴム(I)5〜95
重量部、好ましくは10〜90重量部、アクリルゴム(II)
95〜5重量部、好ましくは90〜10重量部〔ここで、
(I)+(II)=100重量部〕であり、フッ素ゴム
(I)が5重量部未満で得られるゴム組成物の耐熱性が
不充分となり、一方95重量部を超えるとアクリルゴム
(II)を配合し、コストを下げる点で不充分である。
次に、本発明において、フッ素ゴム(I)およびアク
リルゴム(II)には、架橋剤である有機過酸化物のほ
か、必要に応じて架橋助剤、架橋促進剤、促進助剤、架
橋遅延剤などを配合してもよい。
前記有機過酸化物としては、例えば2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)−p−ジ
イソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイド、ジ−
t−ブチルパーオキシサイド、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,4−ジクロルベンゾ
イルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキシサイド、p
−クロルベンゾイルパーオキサイドなどであり、好まし
くは2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン、α、α′−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−p−ジイソプロピルベンゼンである。
この有機過酸化物の添加量は、(I)成分および(I
I)成分からなるゴム成分100重量部に対して、0.01〜10
重量部、好ましくは0.1〜5重量部であり、この架橋剤
の使用料を少なすぎるとゴム成分の架橋密度が低く、機
会的強度、耐油性、耐クリープ性が不充分となり、一方
多すぎるとゴム成分の架橋密度が高くなりすぎ、得られ
るゴム組成物の架橋物の伸びが低下する。
この有機過酸化物架橋に際して、2官能性のビニルモ
ノマーなどを架橋助剤として使用することできる。
かかる架橋助剤としては、以下の化合物が挙げられ
る。すなわち、エチレングリコールジメタアクリレー
ト、1,3−ブタンジオールジメタアクリレート、1,4−ブ
タンジオールジメタアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ール・ジメタアクリレート、ポリエチレングリコールジ
メタアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、2,2′−ビ
ス(4−メタクリロイルジエトキシフェニル)プロパ
ン、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、ジビニルベンゼン、N,N′
−メチレンビスアクリルアミド、p−キノンジオキシ
ム、p,p′−ジベンゾイルキノンジオキシム、トリアジ
ンジチオール、トリアリルシアヌレート、トリアリルイ
ソシアヌレート、ビスマレイミドなどである。この架橋
助剤の添加量は、ゴム成分100重量部に対して、通常、
0.1〜20重量部、好ましく0.5〜7重量部である。
なお、本発明のゴム組成物は、(I)〜(II)成分を
主成分とするが、これ以外に前記ゴム成分以外のスチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプ
レンゴム(CR)などのジエン系ゴム;ブチルゴム、エチ
ル−α−オレフィン系共重合ゴム、クロルスルホン化ポ
リエチレン、ハロゲン化ポリエチレン系エラストマー、
エピクロルヒドリン系ゴムなどの飽和ゴム、通常のエラ
ストマーを10重量%以下程度、さらには通常使用される
各種の配合剤を添加することができる。
すなわち、補強充填剤および増量剤としては、例えば
カーボンブラック、ヒュームドシリカ、湿式シリカ、石
英微粉末、ケイソウ土、亜鉛華、塩基性炭酸マグネシウ
ム、活性炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸
アルミニウム、二酸化チタン、タルク、雲母粉末、硫酸
アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、アスベ
スト、グラファイト、ウォラストナイト、二硫化アスベ
スト、ポリテトラフルオロエチレン、ガラス繊維、有機
補強剤、有機充填剤を挙げることができる。
分散助剤としては、高級脂肪酸およびその金属アミノ
塩;可塑剤としては、例えばフタル酸誘導体、アジピン
酸誘導体、セバシン酸誘導体;軟化剤としては、例えば
潤滑油、プロセスオイル、コールタール、ヒマシ油、ス
テアリン酸カルシウム;老化防止剤としては、例えばフ
ェニレンジアミン類、フォスフェート類、キノリン類、
クレゾール類、フェノール類、ジチオカルバメート金属
塩類、ヒンダードアミン類;そのほか着色剤、紫外線吸
収剤、難燃剤、発泡剤、スコーチ防止剤、粘着付与剤、
滑剤などを任意に配合できる。
混合は、各種押し出し機、バンバリーミキサー、ニー
ダー、ロールなどで温度;50〜250℃、好ましくは100〜2
00℃、時間;2分〜1時間、好ましくは3分〜45分程度混
練りすることによって行うことができ、好ましい混練り
方法としては、バンバリーミキサー、ニーダーなどのイ
ンターナルミキサーを用いる方法である。
これらのゴム組成物は、通常の架橋ゴム製造条件によ
って形成、架橋を行い、架橋ゴム製品となすことができ
る。
すなわち、本発明のゴム組成物を架橋するには、通
常、80〜200℃で数分間〜3時間、20〜200kg/cm2の加圧
下で一次架橋、さらに必要に応じて80〜200℃で1〜48
時間、二次架橋して架橋ゴム製品とする。
以上のように、本発明のゴム組成物は、前記のような
バンバリーミキサー、ニーダー、二本ロールなどの混練
り機器で均一に混練りすることができる。また、ロール
による架橋剤、架橋促進剤などの添加作業に際して、単
にフッ素ゴムとアクリルゴムのの混合物(充填剤などの
添加剤を配合したのも含む)では、ロール巻きつけに多
大な時間を要するが、本発明のゴム組成物は、瞬時にロ
ール巻きつけが可能であり、作業性の改善が顕著であ
る。
さらに、本発明のゴム組成物を架橋した架橋ゴム製品
(ゴム弾性体)は、優れた耐熱性、耐油性、耐候性、圧
縮永久歪を有しており、一般工業、電気、化学分野への
利用が可能である。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明す
る。
なお、実施例中、初期物性、老化試験、圧縮永久歪試
験は、JISK6301に準拠し、第3表に示した条件で評価し
た。
参考例1 第1表に示す重合処方に従って、内容積6のオート
クレーブを用い、反応温度5℃で単量体の重合転化率が
90%に達するまで反応させた。
反応終了後、ジメチルチオカルバミン酸ナトリウム0.
5重量部を加え、重合を停止させた。
次に、反応溶液に安定剤としてアルキル化ジフェニル
アミン1重量部を加え、水蒸気蒸溜により未反応単量体
を除去したのち、硫酸アルミニウムを加えて、生成した
重合体を凝固させた。
この凝固した重合体を水洗したのち、真空乾燥機を用
いて乾燥した。
参考例2〜4 単量体組成を第2表のように変えた以外は、参考例1
と同様にして重合体を得た。
実施例1〜11、比較例1〜5 第3表に示す配合処方に従って(ただし、架橋剤を除
く)、順次、ゴムミキサー(50〜150℃、60rpm)に投入
し、混練りし、均一状態になった時点で(10〜30分)、
ゴム組成物を排出した。
次に、このようにして得られたゴム組成物を、再び二
本ロールに巻きつけ、第3表に示す架橋剤を加えて混練
りしたものについて、プレス架橋(100〜150kg/cm2、17
0℃×20分、加圧・加熱)し、さらにオーブン架橋(200
℃×4時間)したものについて、架橋物性を測定した。
結果を併せて第3表に示す。
〔発明の効果〕 本発明のゴム組成物は、フッ素ゴムとアクリルゴムと
を単純に混合したものに比較して、ロール加工性が極め
て優れており、成形加工性が容易であり、またこのゴム
組成物を架橋した架橋ゴム製品についても、耐熱性、圧
縮永久歪性に優れた特徴を有している。
本発明の架橋ゴム製品は、このような特性を有するた
め、自動車、船舶、航空機などの輸送機関における耐
油、耐薬品、耐熱、耐スチーム、あるいは耐候用のパッ
キング、O−リング、ホース、その他のシール材、ダイ
ヤフラム、バルブに、また化学プラントにおける同様に
パッキング、O−リング、シール材、ダイヤフラム、バ
ルブ、ホース、ロール、チューブ、耐薬品用コーティン
グ、ライニングに、食品プラント機器および食品機器
(家庭用品を含む)における同様のパッキング、O−リ
ング、ホース、シール材、ベルト、ダイヤフラム、バル
ブ、ロール、チューブに、原子力プラント機器における
同様のパッキング、O−リング、ホース、シール材、ダ
イヤフラム、バルブ、チューブに、一般工業部品におけ
る同様のパッキング、O−リング、ホース、シール材、
ダイヤフラム、バルブ、ロール、チューブ、ライニン
グ、マンドレル、電線、フレキシブルジョイント、ベル
ト、ゴム板、ウエザーストリップ、PPC複写機のロール
ブレードなどへの用途に好適である。
さらに、具体的な用途としては、(イ)自動車関連で
は、 シール用途として、 *キャブレーターのニードルバルブの芯弁、 *キャブレーターフランジガスケット、 *パワーピストンパッキン、 *自動車ガソリン混合ポンプのO−リング、 *シリンダーライナーのシール、 *バルブステムのシール、 *自動変速機のフロントポンプシール、 *リアーアクスルピニオンシール、 *ユニバーサルジョイントのガスケット、 *スピードメーターのピニオンシール、 *フートブレーキのピストンカップ、 *トルク伝達のO−リング、オイルシール、 *排気ガス再燃焼装置シール、 *ベアリングシール、 *ガソリンポンプのO−リング、 *ガソリンホースのシール、 *カーエアコン用シール、 ホース用途として、 *燃料ホース、 *EGRチューブ、 *ツインキャブチューブ、 ダイヤフラム用途として、 *ガソリンポンプのダイヤフラム、 *キャブレーターのセンサー用ダイアフラム、 その他の用途として、 *防振ゴム(エンジンマウント、排気部など)、 *再燃焼装置用ホース、 (ロ)化学工業関連では、 シール用途として、 *化学薬品用ホンプ、流動計、配管のシール、 *熱交換器のシール、 *硫酸製造装置のガラス冷却器パッキング、 *農薬散布機、農薬移送ポンプのシール、 *ガス配管のシール、 *メッキ液用シール、 *高温真空乾燥機のパッキン、 *製紙用ベルトのコロシール、 *燃料電池のシール、 *風洞のジョイントシール、 ロール用途として、 *耐トリクレン用ロール(繊維染色用)、 ライニング、コーティング用途として、 *アルマイト加工槽の耐蝕ライニング、 *メッキ用マスキング治具コーティング、 *ガソリンタンクのライニング、 *風洞のライニング、 その他の用途として、 *耐酸ホース(濃硫酸用)、 *ガスクロマトグラフィー、pHメーターのチューブ結合
部のパッキン、 *塩素ガス移送ホース、 *耐油ホース、 *ベンゼン、トルエン貯槽の雨水ドレンホース、 *煙道のエクスパンションジョイント(アスベスト布の
コーティング)、 (ハ)一般機械関連では、 シール用途として、 *油圧、潤滑機械のシール、 *ベアリングシール、 *乾式複写機のシール、 *ドライクリーニング機器の窓、その他のシール、 *六フッ化ウラン濃縮装置のシール、 *サイクロトロンのシール(真空)バルブなど、 *自動包装機のシール、 その他の用途として、 *乾式複写機のベルト、 *空気中の亜硫酸ガス、塩素ガス分析用ポンプのダイヤ
フラム(公害測定器)、 *スネークポンプライニング、 *印刷機のロール、ベルト、 *酸洗い用絞りロール、 (ニ)航空機関連では、 *ジェットエンジンバルブステムシール、 *燃料供給用ホース、ガスケットおよびO−リング、 *ローテーティングシャフトシール、 *油圧機器のガスケット、 *防火壁シール、 (ホ)船舶関連では、 *スクリューのプロペラシャフト船尾シール、 *ディーゼルエンジンの吸排気用バルブステムシール、 *バタフライバルブのバルブシール、 *バタフライ弁の軸シール、 (ヘ)食品、医療関連では、 *プレート式熱交換器のシール、 *自動販売機の電磁弁シール、 *薬栓、 (ト)電気関連では、 *新幹線の絶縁油キャップ、 *液封型トランスのベンチングシール、 *油井ケーブルのジャケット、 などへの利用が挙げられる。
フロントページの続き (72)発明者 片山 誠三 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−136544(JP,A) 特開 昭62−116651(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素ゴム(I)5〜95重量部と、アクリ
    ル酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルコ
    キシアルキルエステル〔ただし、(メタ)アクリル酸シ
    アノ置換アルキルエステルを除く〕を主たる単量体成分
    とし、これにジヒドロジンクロペンタジエニル基含有モ
    ノマーを1〜20重量%共重合させたアクリルゴム(II)
    95〜5重量部〔ただし、(I)+(II)=100重量部〕
    に、有機過酸化物0.1〜10重量部を配合したゴム組成
    物。
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