JPH072883B2 - 加硫ゴム組成物 - Google Patents
加硫ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH072883B2 JPH072883B2 JP60191293A JP19129385A JPH072883B2 JP H072883 B2 JPH072883 B2 JP H072883B2 JP 60191293 A JP60191293 A JP 60191293A JP 19129385 A JP19129385 A JP 19129385A JP H072883 B2 JPH072883 B2 JP H072883B2
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- Japan
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- rubber
- acrylate
- resistance
- weight
- vinylidene fluoride
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は、耐ガソリン性、耐ガソホール性、耐サワーガ
ソリン性、耐サワーガソホール性に優れ、さらに優れた
耐オゾン性、耐熱性を有するな加硫ゴム組成物に関す
る。
ソリン性、耐サワーガソホール性に優れ、さらに優れた
耐オゾン性、耐熱性を有するな加硫ゴム組成物に関す
る。
b. 従来の技術 近年、自動車において、排出ガス規制対策や性能向上を
目的としたエンジンなどの改良の結果、耐ガソリン性ゴ
ムが使用される雰囲気は、ますます高温となる傾向にあ
り、耐熱性、耐オゾン性に優れた耐ガソリン(油)性ゴ
ムが求められている。またガソリンが酸化されてサワー
ガソリン(ガソリンが酸化されて発生するパーオキサイ
ドを含むガソリンのことを言う。詳しくはA.Nersasian:
Rubber and Plastics News June26(1978)に記載され
ている)が発生し、ゴムを劣化させるという問題が生じ
ている。
目的としたエンジンなどの改良の結果、耐ガソリン性ゴ
ムが使用される雰囲気は、ますます高温となる傾向にあ
り、耐熱性、耐オゾン性に優れた耐ガソリン(油)性ゴ
ムが求められている。またガソリンが酸化されてサワー
ガソリン(ガソリンが酸化されて発生するパーオキサイ
ドを含むガソリンのことを言う。詳しくはA.Nersasian:
Rubber and Plastics News June26(1978)に記載され
ている)が発生し、ゴムを劣化させるという問題が生じ
ている。
さらに世界的な原油需給の逼迫により、ガソリンにアル
コールを混合することが試みられるようになってきた。
このアルコール混合ガソリン(ガソホール)も、通常の
ガソリン同様に酸化されて、サワーガソホールが発生
し、ゴムを劣化させるという問題がある。
コールを混合することが試みられるようになってきた。
このアルコール混合ガソリン(ガソホール)も、通常の
ガソリン同様に酸化されて、サワーガソホールが発生
し、ゴムを劣化させるという問題がある。
従来、耐ガソリン性ゴムとして、ブタジエン−アクリロ
ニトリルゴムが、ホース、ガスケット、O−リング、パ
ッキン、オイルシールなどの用途に広く使用されてい
る。
ニトリルゴムが、ホース、ガスケット、O−リング、パ
ッキン、オイルシールなどの用途に広く使用されてい
る。
c. 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、ブタジエン−アクリロニトリルゴムは、
耐熱性が劣り、さらに耐サワーガソリン性も不充分であ
るため、前記のように高温でガソリンと接触する環境に
おいて充分な信頼性を有するゴム部品を得ることは困難
である。
耐熱性が劣り、さらに耐サワーガソリン性も不充分であ
るため、前記のように高温でガソリンと接触する環境に
おいて充分な信頼性を有するゴム部品を得ることは困難
である。
これを改良する方法として、ブタジエン−アクリロニト
リルゴムとポリ塩化ビニルとのブレンド物を使用するこ
とによって、耐サワーガソリン性、耐オゾン性の改良を
行うことが知られているが、(特開昭55-89838号)、こ
れによると耐熱性が改良されず、さらに耐ガソホール性
も充分とはいえない。
リルゴムとポリ塩化ビニルとのブレンド物を使用するこ
とによって、耐サワーガソリン性、耐オゾン性の改良を
行うことが知られているが、(特開昭55-89838号)、こ
れによると耐熱性が改良されず、さらに耐ガソホール性
も充分とはいえない。
従来、耐油性、耐熱性、耐オゾン性に優れた材料として
アクリル系ゴムが使用されているが、かかるゴムは、耐
ガソリン性、耐ガソホール性、耐サワーガソリン性にお
いて劣り、最近要求される自動車のエンジン周辺機器に
求められる性能を満足できないため不適当であり、この
改良が求められている。
アクリル系ゴムが使用されているが、かかるゴムは、耐
ガソリン性、耐ガソホール性、耐サワーガソリン性にお
いて劣り、最近要求される自動車のエンジン周辺機器に
求められる性能を満足できないため不適当であり、この
改良が求められている。
例えばこのような改良手段として、アクリル系ゴムとフ
ッ化ビニリデン系ゴムの混合物からなるゴム組成物が提
案されているが、かかる組成物は未だ耐ガソリン性、耐
ガソホール性、耐サワーガソリン性が十分なレベルに達
していない。
ッ化ビニリデン系ゴムの混合物からなるゴム組成物が提
案されているが、かかる組成物は未だ耐ガソリン性、耐
ガソホール性、耐サワーガソリン性が十分なレベルに達
していない。
d. 問題点を解決するための手段 本発明者らは、耐ガソリン性、耐ガソホール性、耐サワ
ーガソリン性、耐サワーガソホール性に優れ、さらに耐
オゾン性、耐熱性を有するゴム材料を得るべく鋭意検討
した結果、一定の重合組成を有するアクリル系ゴムと、
アクリル系ゴム、フッ素ゴム、ブタジエン−アクリロニ
トリルおよびその水素化物を除くその他のゴム群から選
ばれた少なくとも1種のゴムおよびフッ化ビニリデン樹
脂との混合物からなる加硫ゴム組成物が、耐オゾン性、
耐熱性、耐ガソリン性、耐サワーガソリン性に優れるの
みならず、新しい要求性能である耐ガソホール性、耐サ
ワーガソホール性にも優れ、さらに良好な引っ張り強
さ、伸びおよび耐ガソリン性と耐寒性のバランスを有す
ることを見出し、本発明に到達したものである。
ーガソリン性、耐サワーガソホール性に優れ、さらに耐
オゾン性、耐熱性を有するゴム材料を得るべく鋭意検討
した結果、一定の重合組成を有するアクリル系ゴムと、
アクリル系ゴム、フッ素ゴム、ブタジエン−アクリロニ
トリルおよびその水素化物を除くその他のゴム群から選
ばれた少なくとも1種のゴムおよびフッ化ビニリデン樹
脂との混合物からなる加硫ゴム組成物が、耐オゾン性、
耐熱性、耐ガソリン性、耐サワーガソリン性に優れるの
みならず、新しい要求性能である耐ガソホール性、耐サ
ワーガソホール性にも優れ、さらに良好な引っ張り強
さ、伸びおよび耐ガソリン性と耐寒性のバランスを有す
ることを見出し、本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、(A)アクリル酸アルキルエステル
および/またはアクリル酸アルコキシ置換アルキルエス
テル化合物30〜99.9重量%、(B)架橋性モノマー0.1
〜10重量%、および(C)前記(A)、(B)と共重合
可能な他のエチレン性不飽和化合物0〜70重量%、の重
合組成を有するアクリル系ゴム(I)とアクリル系ゴ
ム、フッ素ゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴムお
よびその水素化物を除くその他のゴムの群から選ばれた
少なくとも1種のゴム(II)とを含有し、それら(I)
/(II)の重量比が99.9/0.1〜70/30である混合物
(α)と、フッ化ビニリデンを90モル%以上含有するフ
ッ化ビニリデン樹脂(III)とを含有し、混合物(α)
/フッ化ビニリデン樹脂(III)の重量比が95/5〜40/60
であることを特徴とする加硫ゴム組成物を提供するもの
である。
および/またはアクリル酸アルコキシ置換アルキルエス
テル化合物30〜99.9重量%、(B)架橋性モノマー0.1
〜10重量%、および(C)前記(A)、(B)と共重合
可能な他のエチレン性不飽和化合物0〜70重量%、の重
合組成を有するアクリル系ゴム(I)とアクリル系ゴ
ム、フッ素ゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴムお
よびその水素化物を除くその他のゴムの群から選ばれた
少なくとも1種のゴム(II)とを含有し、それら(I)
/(II)の重量比が99.9/0.1〜70/30である混合物
(α)と、フッ化ビニリデンを90モル%以上含有するフ
ッ化ビニリデン樹脂(III)とを含有し、混合物(α)
/フッ化ビニリデン樹脂(III)の重量比が95/5〜40/60
であることを特徴とする加硫ゴム組成物を提供するもの
である。
本発明に用いられるアクリル系ゴム(I)は、 (A)アクリル酸アルキルエステルおよび/またはアク
リル酸アルコキシ置換アルキルエステル化合物、 (B)架橋性モノマー、および (C)前記(A)、(B)と共重合可能な他のエチレン
性不飽和化合物、 各成分とからなる多元共重合体ゴムが使用される。
リル酸アルコキシ置換アルキルエステル化合物、 (B)架橋性モノマー、および (C)前記(A)、(B)と共重合可能な他のエチレン
性不飽和化合物、 各成分とからなる多元共重合体ゴムが使用される。
前記(A)成分のアクリル酸アルキルエステルは、下記
一般式(i) [式中、R1は炭素数1〜18のアルキル基を示す。] で表わされるものであり、例えばメチルアクリレート、
エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ペ
ンチルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−ヘ
キシルアクリレート、2−メチルペンチルアクリレー
ト、n−オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、n−デシルアクリレート、n−ドデシルア
クリレート、n−アクタデシルアクリレートなどが挙げ
られ、好ましくはメチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ートであり、とくに好ましくはメチルアクリレート、エ
チルアクリレートである。
一般式(i) [式中、R1は炭素数1〜18のアルキル基を示す。] で表わされるものであり、例えばメチルアクリレート、
エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ペ
ンチルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−ヘ
キシルアクリレート、2−メチルペンチルアクリレー
ト、n−オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、n−デシルアクリレート、n−ドデシルア
クリレート、n−アクタデシルアクリレートなどが挙げ
られ、好ましくはメチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ートであり、とくに好ましくはメチルアクリレート、エ
チルアクリレートである。
前記(A)成分のアクリル酸アルコキシ置換アルキルエ
ステルとしては、下記一般式(ii) で表わされるものであり、例えば2−メトキシエチルア
クリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−
(n−プロポキシ)エチルアクリレート、2−(n−ブ
トキシ)エチルアクリレート、3−メトキシプロピルア
クリレート、3−エトキシプロピルアクリレート、2−
(n−プロポキシ)プロピルアクリレート、2−(n−
ブトキシ)プロピルアクリレートなどが挙げられ、好ま
しくは2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシ
エチルアクリレートであり、とくに好ましくは2−メト
キシエチルアクリレートである。
ステルとしては、下記一般式(ii) で表わされるものであり、例えば2−メトキシエチルア
クリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−
(n−プロポキシ)エチルアクリレート、2−(n−ブ
トキシ)エチルアクリレート、3−メトキシプロピルア
クリレート、3−エトキシプロピルアクリレート、2−
(n−プロポキシ)プロピルアクリレート、2−(n−
ブトキシ)プロピルアクリレートなどが挙げられ、好ま
しくは2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシ
エチルアクリレートであり、とくに好ましくは2−メト
キシエチルアクリレートである。
前記(B)成分である架橋性モノマーは、共重合するこ
とによって、得られる共重合体に架橋構造を導入するこ
とが可能な単量体であり、例えばジエン系化合物、ジヒ
ドロジシクロペンタジエニル基含有(メタ)アクリル酸
エステル、エポキシ基含有エチレン性不飽和化合物、活
性ハロゲン含有エチレン性不飽和化合物およびカルボキ
シル基含有エチレン性不飽和化合物の群から選ばれた少
なくとも1種の化合物を挙げることができる。
とによって、得られる共重合体に架橋構造を導入するこ
とが可能な単量体であり、例えばジエン系化合物、ジヒ
ドロジシクロペンタジエニル基含有(メタ)アクリル酸
エステル、エポキシ基含有エチレン性不飽和化合物、活
性ハロゲン含有エチレン性不飽和化合物およびカルボキ
シル基含有エチレン性不飽和化合物の群から選ばれた少
なくとも1種の化合物を挙げることができる。
かかる(B)成分の架橋性モノマーのうち、ジエン系化
合物として、例えばアルキリデンノルボルネン、アルケ
ニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、メチルシク
ロペンタジエンおよびそのダイマーなどの非共役ジエン
類、ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン類が挙げ
られるが、アルキリデンノルボルネン、アルケニルノル
ボルネン、ジシクロペンタジエン、メチルシクロペンタ
ジエンおよびそのダイマーよりなる群から選ばれた非共
役ジエンであることが望ましい。
合物として、例えばアルキリデンノルボルネン、アルケ
ニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、メチルシク
ロペンタジエンおよびそのダイマーなどの非共役ジエン
類、ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン類が挙げ
られるが、アルキリデンノルボルネン、アルケニルノル
ボルネン、ジシクロペンタジエン、メチルシクロペンタ
ジエンおよびそのダイマーよりなる群から選ばれた非共
役ジエンであることが望ましい。
また、前記(B)成分の架橋性モノマーのうち、ジヒド
ロジシクロペンタジエニル基含有(メタ)アクリル酸エ
ステルとしては、ジヒドロジシクロペンタジエニル(メ
タ)アクリレート、ジヒドロジシクロペンタジエニルオ
キシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
ロジシクロペンタジエニル基含有(メタ)アクリル酸エ
ステルとしては、ジヒドロジシクロペンタジエニル(メ
タ)アクリレート、ジヒドロジシクロペンタジエニルオ
キシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
さらにまた、前記(B)成分の化合物のうち、エポキシ
基含有エチレン性不飽和化合物としては、アリルグリシ
ジルエーテル、グリシジルメタクリレート、グリシジル
アクリレートが好ましい。
基含有エチレン性不飽和化合物としては、アリルグリシ
ジルエーテル、グリシジルメタクリレート、グリシジル
アクリレートが好ましい。
さらにまた、前記(B)成分の化合物のうち、活性ハロ
ゲン含有エチレン性不飽和化合物と具体例としては、ビ
ニルベンジルクロリド、ビニルベンジルブロミド、2−
クロルエチルビニルエーテル、ビニルクロルアセテー
ト、ビニルクロルプロピオネート、アリルクロルアセテ
ート、アリルクロルプロピオネート、2−クロルエチル
アクリレート、2−クロルエチルメタクリレート、クロ
ルメチルビニルケトン、2−クロルアセトキシメチル−
5−ノルボルネンなどが挙げられるが、このうち、ビニ
ルクロルアセテート、2−クロルエチルビニルエーテ
ル、ビニルベンジルクロリド、2−クロルエチルメタク
リレート、2−クロルエチルアクリレートが好ましい。
ゲン含有エチレン性不飽和化合物と具体例としては、ビ
ニルベンジルクロリド、ビニルベンジルブロミド、2−
クロルエチルビニルエーテル、ビニルクロルアセテー
ト、ビニルクロルプロピオネート、アリルクロルアセテ
ート、アリルクロルプロピオネート、2−クロルエチル
アクリレート、2−クロルエチルメタクリレート、クロ
ルメチルビニルケトン、2−クロルアセトキシメチル−
5−ノルボルネンなどが挙げられるが、このうち、ビニ
ルクロルアセテート、2−クロルエチルビニルエーテ
ル、ビニルベンジルクロリド、2−クロルエチルメタク
リレート、2−クロルエチルアクリレートが好ましい。
さらにまた、前記(B)成分の化合物のうち、カルボキ
シル基含有エチレン性不飽和化合物の具体例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、2−ペンテン
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられ
る。
シル基含有エチレン性不飽和化合物の具体例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、2−ペンテン
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられ
る。
前記(C)成分の他のエチレン性不飽和化合物として
は、必要に応じ種々の化合物を使用することができる
が、その例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、2−ペンテン酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸などのカルボキシル基含有化合物、2−シアノエ
チルアクリレート、3−シアノプロピルアクリレート、
4−シアノブチルアクリレートなどのシアノ置換アルキ
ル(メタ)アクリレート、メチルメタクリレート、オク
チルメタクリレートなどのメタクリレート、メチルビニ
ルケトンのようなアルキルビニルケトン、ビニルエチル
エーテル、アリルメチルエーテルなどのビニルおよびア
リルエーテル、スチレン、α−メチルスチレン、クロロ
スチレン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族化合物、
アクリロニトリル、メタアクリロニトリルなどのビニル
ニトリル、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミドなどのビニルアミド、1,1−
ジヒドロペルフルオロエチル(メタ)アクリレート、1,
1−ジヒドロペルフルオロプロピル(メタ)アクリレー
ト、1,1,5−トリヒドロペルフルオロヘキシル(メタ)
アクリレート、1,1,2,2−テトラヒドロペルフルオロプ
ロピル(メタ)アクリレート、1,1,7−トリヒドロペル
フルオロヘプチル(メタ)アクリレート、1,1−ジヒド
ロペルフルオロオクチル(メタ)アクリレート、1,1−
ジヒドロペルフルオロデシル(メタ)アクリレートなど
の含フッ素アクリル酸エステル、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)
アクリレートなどの三級アミノ基含有単量体、1−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートなどの水酸基含有化合物およびエチレ
ン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化
ビニル、フッ化ビニリデン、酢酸ビニル、アルキルフマ
レートなどが挙げられる。
は、必要に応じ種々の化合物を使用することができる
が、その例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、2−ペンテン酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸などのカルボキシル基含有化合物、2−シアノエ
チルアクリレート、3−シアノプロピルアクリレート、
4−シアノブチルアクリレートなどのシアノ置換アルキ
ル(メタ)アクリレート、メチルメタクリレート、オク
チルメタクリレートなどのメタクリレート、メチルビニ
ルケトンのようなアルキルビニルケトン、ビニルエチル
エーテル、アリルメチルエーテルなどのビニルおよびア
リルエーテル、スチレン、α−メチルスチレン、クロロ
スチレン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族化合物、
アクリロニトリル、メタアクリロニトリルなどのビニル
ニトリル、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミドなどのビニルアミド、1,1−
ジヒドロペルフルオロエチル(メタ)アクリレート、1,
1−ジヒドロペルフルオロプロピル(メタ)アクリレー
ト、1,1,5−トリヒドロペルフルオロヘキシル(メタ)
アクリレート、1,1,2,2−テトラヒドロペルフルオロプ
ロピル(メタ)アクリレート、1,1,7−トリヒドロペル
フルオロヘプチル(メタ)アクリレート、1,1−ジヒド
ロペルフルオロオクチル(メタ)アクリレート、1,1−
ジヒドロペルフルオロデシル(メタ)アクリレートなど
の含フッ素アクリル酸エステル、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)
アクリレートなどの三級アミノ基含有単量体、1−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートなどの水酸基含有化合物およびエチレ
ン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化
ビニル、フッ化ビニリデン、酢酸ビニル、アルキルフマ
レートなどが挙げられる。
この中で2−シアノエチルアクリレート、アクリロニト
リル、エチレン、酢酸ビニルが好ましく、とくに2−シ
アノエチルアクリレート、アクリロニトリルが好まし
い。
リル、エチレン、酢酸ビニルが好ましく、とくに2−シ
アノエチルアクリレート、アクリロニトリルが好まし
い。
なお、(A)成分と(C)成分との好ましい組み合わせ
は、(A)成分のアクリル酸アルキルエステルおよび/
またはアクリル酸アルコキシ置換アルキルエステル化合
物が、メチルアクリレート、エチルアクリレートおよび
メトキシエチルアクリレートの群から選ばれた少なくと
も1種の化合物であり、(C)成分の他のエチレン性不
飽和化合物がアクリロニトリルである。
は、(A)成分のアクリル酸アルキルエステルおよび/
またはアクリル酸アルコキシ置換アルキルエステル化合
物が、メチルアクリレート、エチルアクリレートおよび
メトキシエチルアクリレートの群から選ばれた少なくと
も1種の化合物であり、(C)成分の他のエチレン性不
飽和化合物がアクリロニトリルである。
本発明のアクリル系ゴム(I)における(A)、(B)
および(C)成分の組成比率は、(A)成分30〜99.9重
量%、(B)成分0.1〜10重量%および(C)成分0〜7
0重量%である。
および(C)成分の組成比率は、(A)成分30〜99.9重
量%、(B)成分0.1〜10重量%および(C)成分0〜7
0重量%である。
前記(A)成分が30重量%未満では、アクリル系ゴムの
引っ張り強さ、伸びなどの常態物性が劣り好ましくな
い。好ましくは50重量%以上であり、特に好ましくは70
重量%以上である。
引っ張り強さ、伸びなどの常態物性が劣り好ましくな
い。好ましくは50重量%以上であり、特に好ましくは70
重量%以上である。
また、前記(B)成分が約0.1重量%未満では、アクリ
ル系ゴムの架橋に長時間を要し、一方10重量%を越える
とゴムが固くなり、架橋ゴムの伸びが低下して好ましく
ない。好ましくは1〜7重量%であり、さらに好ましく
は2〜5重量%である。
ル系ゴムの架橋に長時間を要し、一方10重量%を越える
とゴムが固くなり、架橋ゴムの伸びが低下して好ましく
ない。好ましくは1〜7重量%であり、さらに好ましく
は2〜5重量%である。
さらに、前記(C)成分は、約70重量%を越えると
(A)成分が少なくなりすぎ好ましくない。
(A)成分が少なくなりすぎ好ましくない。
前記アクリル系ゴム(I)は、通常のラジカル重合触媒
を用いた乳化重合により製造することができる。
を用いた乳化重合により製造することができる。
本発明に使用されるアクリル系ゴム、フッ素ゴム、ブタ
ジエン−アクリロニトリルゴムおよびその水素化物を除
くその他のゴムの群から選ばれた少なくとも1種のゴム
(II)は、クロロプレンゴム、ヒドリンゴム、クロロス
ルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、シリコー
ンゴム、エチレン−プロピレン−(ジエン)ゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、ブチルゴ
ム、イソプレンゴム、天然ゴムなどが挙げられ、このう
ち例えばヒドリンゴム、シリコーンゴムを用いた場合
は、耐寒性改良効果があり、特に好ましくはヒドリンゴ
ムである。
ジエン−アクリロニトリルゴムおよびその水素化物を除
くその他のゴムの群から選ばれた少なくとも1種のゴム
(II)は、クロロプレンゴム、ヒドリンゴム、クロロス
ルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、シリコー
ンゴム、エチレン−プロピレン−(ジエン)ゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、ブチルゴ
ム、イソプレンゴム、天然ゴムなどが挙げられ、このう
ち例えばヒドリンゴム、シリコーンゴムを用いた場合
は、耐寒性改良効果があり、特に好ましくはヒドリンゴ
ムである。
次に、本発明に使用されるフッ化ビニリデン樹脂(II
I)は、ポリフッ化ビニリデンおよびフッ化ビニリデン
とヘキサフルオロプロペン、ペンタフルオロプロペン、
トリフルオロエチレン、トリフルオロクロロエチレン、
テトラフルオロエチレン、ビニルフルオライド、パーフ
ルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロ
ピルビニルエーテル)、酢酸ビニル、エチレン、プロピ
レン、ブタジエン、スチレンもしくはアクリル酸エステ
ルなどの1種または2種以上の共重合体であり、かつフ
ッ化ビニリデン含量は、90%以上、好ましくは95モル%
以上である。フッ化ビニリデン含量が90モル%未満のフ
ッ化ビニリデンの共重合体では、耐ガソリン性、耐ガソ
ホール性、耐サワーガソリン性、耐サワーガソホール性
の点から好ましくない。なおフッ化ビニリデン樹脂は、
特に制限されないが、好ましくは重合度100〜100,000の
ものが用いられる。
I)は、ポリフッ化ビニリデンおよびフッ化ビニリデン
とヘキサフルオロプロペン、ペンタフルオロプロペン、
トリフルオロエチレン、トリフルオロクロロエチレン、
テトラフルオロエチレン、ビニルフルオライド、パーフ
ルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(プロ
ピルビニルエーテル)、酢酸ビニル、エチレン、プロピ
レン、ブタジエン、スチレンもしくはアクリル酸エステ
ルなどの1種または2種以上の共重合体であり、かつフ
ッ化ビニリデン含量は、90%以上、好ましくは95モル%
以上である。フッ化ビニリデン含量が90モル%未満のフ
ッ化ビニリデンの共重合体では、耐ガソリン性、耐ガソ
ホール性、耐サワーガソリン性、耐サワーガソホール性
の点から好ましくない。なおフッ化ビニリデン樹脂は、
特に制限されないが、好ましくは重合度100〜100,000の
ものが用いられる。
このように本発明の加硫ゴム組成物は、アクリル系ゴム
(I)と、アクリル系ゴム、フッ素ゴム、ブタジエン−
アクリロニトリルゴムおよびその水素化物を除くその他
のゴムの群から選ばれた少なくとも1種のゴム(II)と
を含有し、それら(I)/(II)の重量比が99.9/0.1〜
70/30である混合物(α)およびフッ化ビニリデンを90
モル%以上含有するフッ化ビニリデン樹脂(III)を含
有するものであるが、両者の使用割合は、混合物(α)
/フッ化ビニリデン樹脂の重量比が95/5〜40/60であ
る。
(I)と、アクリル系ゴム、フッ素ゴム、ブタジエン−
アクリロニトリルゴムおよびその水素化物を除くその他
のゴムの群から選ばれた少なくとも1種のゴム(II)と
を含有し、それら(I)/(II)の重量比が99.9/0.1〜
70/30である混合物(α)およびフッ化ビニリデンを90
モル%以上含有するフッ化ビニリデン樹脂(III)を含
有するものであるが、両者の使用割合は、混合物(α)
/フッ化ビニリデン樹脂の重量比が95/5〜40/60であ
る。
すなわち、ゴム(II)の使用量は、混合物(α)100重
量部中多くとも30重量部未満であり、30重量部以上では
耐サワーガソリン性などが悪化する。好ましくは20重量
部以下である。
量部中多くとも30重量部未満であり、30重量部以上では
耐サワーガソリン性などが悪化する。好ましくは20重量
部以下である。
またフッ化ビニリデン樹脂(III)の使用量は混合物
(α)とフッ化ビニリデン樹脂(III)との混合物100重
量部中少なくとも5重量部であり、約5重量部未満では
耐ガソホール性改良の効果が見られず、好ましくは10重
量部以上である。混合物中のフッ化ビニリデン樹脂(II
I)の量が増えるにしたがって、加工性が悪くなり、ま
たコストが上昇するので使用量の上限はおのずと決ま
り、通常60重量部以下、好ましくは50重量部以下であ
る。
(α)とフッ化ビニリデン樹脂(III)との混合物100重
量部中少なくとも5重量部であり、約5重量部未満では
耐ガソホール性改良の効果が見られず、好ましくは10重
量部以上である。混合物中のフッ化ビニリデン樹脂(II
I)の量が増えるにしたがって、加工性が悪くなり、ま
たコストが上昇するので使用量の上限はおのずと決ま
り、通常60重量部以下、好ましくは50重量部以下であ
る。
本発明の組成物中の混合物(α)とフッ化ビニリデン樹
脂(III)との使用割合は、使用目的、要求性能に応じ
て前記の範囲内で適宜決定することができる。
脂(III)との使用割合は、使用目的、要求性能に応じ
て前記の範囲内で適宜決定することができる。
本発明の組成物の混合方法は特に制限はないが、例えば
次のような方法を用いることができる。
次のような方法を用いることができる。
(イ)アクリル系ゴムと、アクリル系ゴム、フッ素ゴ
ム、ブタジエン−アクリロニトリルゴムおよびその水素
化物を除くその他のゴムの群から選ばれた少なくとも1
種のゴムとを、ロール、バンバリーミキサー、インター
ミキサーなどの混合機を用いて混合したのち、次にフッ
化ビニリデン樹脂を添加してロール、バンバリーミキサ
ー、インターミキサーなどの混合機を用いて混合する方
法。
ム、ブタジエン−アクリロニトリルゴムおよびその水素
化物を除くその他のゴムの群から選ばれた少なくとも1
種のゴムとを、ロール、バンバリーミキサー、インター
ミキサーなどの混合機を用いて混合したのち、次にフッ
化ビニリデン樹脂を添加してロール、バンバリーミキサ
ー、インターミキサーなどの混合機を用いて混合する方
法。
(ロ)アクリル系ゴムと、アクリル系ゴム、フッ素ゴ
ム、ブタジエン−アクリロニトリルおよびその水素化物
を除くその他のゴムの群から選ばれた少なくとも1種の
ゴムとフッ化ビニリデン樹脂とを、一度にロール、バン
バリーミキサー、インターミキサーなどの混合機を用い
て混合する方法。
ム、ブタジエン−アクリロニトリルおよびその水素化物
を除くその他のゴムの群から選ばれた少なくとも1種の
ゴムとフッ化ビニリデン樹脂とを、一度にロール、バン
バリーミキサー、インターミキサーなどの混合機を用い
て混合する方法。
(ハ)アクリル系ゴムと、アクリル系ゴム、フッ素ゴ
ム、ブタジエン−アクリロニトリルゴムおよびその水素
化物を除くその他のゴムの群から選ばれた少なくとも1
種のゴムと、フッ化ビニリデン樹脂とを、それぞれラテ
ックス状または懸濁状のままで混合したのち、凝固処理
して共沈澱させる方法、または (ニ)前記(イ)と(ハ)とを併用する方法、あるいは
前記(ロ)と(ハ)とを併用する方法などが挙げられ
る。
ム、ブタジエン−アクリロニトリルゴムおよびその水素
化物を除くその他のゴムの群から選ばれた少なくとも1
種のゴムと、フッ化ビニリデン樹脂とを、それぞれラテ
ックス状または懸濁状のままで混合したのち、凝固処理
して共沈澱させる方法、または (ニ)前記(イ)と(ハ)とを併用する方法、あるいは
前記(ロ)と(ハ)とを併用する方法などが挙げられ
る。
本発明の加硫ゴム組成物には、通常の配合薬品、例えば
補強剤、充填剤、可塑剤、離型剤、軟化剤、安定剤など
が配合されるが、これらの添加剤は予めゴム混合物
(α)に配合したのち、フッ化ビニリデン樹脂と前記
(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の何れかの方法で混合
することもでき、また混合物(α)とフッ化ビニリデン
樹脂(III)とを混合したのち、配合することもでき
る。
補強剤、充填剤、可塑剤、離型剤、軟化剤、安定剤など
が配合されるが、これらの添加剤は予めゴム混合物
(α)に配合したのち、フッ化ビニリデン樹脂と前記
(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の何れかの方法で混合
することもでき、また混合物(α)とフッ化ビニリデン
樹脂(III)とを混合したのち、配合することもでき
る。
ロール、バンバリーミキサー、インターミキサーなどを
用いて混合物(α)とフッ化ビニリデン樹脂(III)を
混合する場合、具体的には150〜250℃、好ましくは150
〜200℃にて行なう。混合温度が250℃をこえると、ゴム
が劣化して好ましくなく、150℃未満だとブレンド状態
が不十分で物性が低下する。
用いて混合物(α)とフッ化ビニリデン樹脂(III)を
混合する場合、具体的には150〜250℃、好ましくは150
〜200℃にて行なう。混合温度が250℃をこえると、ゴム
が劣化して好ましくなく、150℃未満だとブレンド状態
が不十分で物性が低下する。
本発明の加硫ゴム組成物は、通常の架橋方法によって容
易に架橋物が得られる。
易に架橋物が得られる。
架橋方法に用いる架橋剤としては、前記アクリル系ゴム
中に導入された架橋に利用される官能基の種類に応じ
て、好適な化合物を選択することができる。
中に導入された架橋に利用される官能基の種類に応じ
て、好適な化合物を選択することができる。
例えばジエン系化合物や、ジヒドロジシクロペンタジエ
ニル基含有(メタ)アクリル酸エステルを共重合して、
炭素−炭素二重結合を導入した場合は、硫黄、チウラム
系などのいわゆる加硫剤や、有機過酸化物などの一般の
ジエン系ゴム(スチレン−ブタジエンゴム、イソプレン
ゴムなど)に使用される架橋剤を好適に使用することが
できる。
ニル基含有(メタ)アクリル酸エステルを共重合して、
炭素−炭素二重結合を導入した場合は、硫黄、チウラム
系などのいわゆる加硫剤や、有機過酸化物などの一般の
ジエン系ゴム(スチレン−ブタジエンゴム、イソプレン
ゴムなど)に使用される架橋剤を好適に使用することが
できる。
また、エポキシ基含有エチレン性不飽和化合物を共重合
してエポキシ基をアクリル系ゴム中に導入した場合に
は、ポリアミンカーバメイト類、有機カルボン酸アンモ
ニウム類、ジチオカルバミン酸塩類、有機カルボン酸ア
ルカリ金属塩類と硫黄化合物を組み合わせたものなどを
架橋剤として使用することができる。
してエポキシ基をアクリル系ゴム中に導入した場合に
は、ポリアミンカーバメイト類、有機カルボン酸アンモ
ニウム類、ジチオカルバミン酸塩類、有機カルボン酸ア
ルカリ金属塩類と硫黄化合物を組み合わせたものなどを
架橋剤として使用することができる。
さらに、活性ハロゲン含有エチレン性不飽和化合物をア
クリル系ゴムに共重合して活性ハロゲン基を導入した場
合には、ポリアミンカーバメイト類、有機カルボン酸ア
ンモニウム類、有機カルボン酸アルカリ金属塩類と硫黄
化合物を組み合わせたものなどを好適に使用することが
できる。
クリル系ゴムに共重合して活性ハロゲン基を導入した場
合には、ポリアミンカーバメイト類、有機カルボン酸ア
ンモニウム類、有機カルボン酸アルカリ金属塩類と硫黄
化合物を組み合わせたものなどを好適に使用することが
できる。
また本発明に利用されるアクリル系ゴム、フッ素ゴム、
共役ジエン−α,β不飽和ニトリル系共重合体ゴムおよ
びその水素化物を除くその他のゴムの群から選ばれた少
なくとも1種のゴムにおいて、通常の架橋に利用されて
いる架橋剤も好適に添加、利用することができる。
共役ジエン−α,β不飽和ニトリル系共重合体ゴムおよ
びその水素化物を除くその他のゴムの群から選ばれた少
なくとも1種のゴムにおいて、通常の架橋に利用されて
いる架橋剤も好適に添加、利用することができる。
耐寒性改良の面から可塑剤の配合が好ましいが、可塑剤
としてはジエチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシ
ル)フタレート、ジブチルフタレート、ジ−n−オクチ
ルフタレート、ジメチルシクロヘキシルフタレートなど
のフタル酸誘導体化合物、ジイソオクチルイソフタレー
トなどのイソフタル酸誘導体化合物、ジ−(2−エチル
ヘキシル)テトラヒドロフタレートなどのテトラヒドロ
フタル酸誘導体化合物、ジ−(2−エチルヘキシル)ア
ジペート、ジ−(ブトキシ・エトキシ・エチル)アジペ
ート、ブチルジグリコールアジペートなどのアジピン酸
誘導体化合物、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレート
などのアゼライン酸誘導体化合物、ジ−(2−エチルヘ
キシル)セバケート、ジ−n−ブチルセバケートなどの
セバシン酸誘導体化合物、ジエチレングリコール・モノ
ラウレートなどの脂肪酸誘導体化合物、トリブトキシエ
チルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホス
フェート、トリフェニル・ホスフェートなどのリン酸誘
導体化合物、ジブチルメチレンビス・チオグリコレート
などのグリコール誘導体化合物、グリセリン誘導体化合
物、エポキシ誘導体化合物などの他重合系可塑剤として
ポリエステル系化合物、ポリエーテル系化合物、ポリエ
ーテル・エステル系化合物などが例示される。
としてはジエチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシ
ル)フタレート、ジブチルフタレート、ジ−n−オクチ
ルフタレート、ジメチルシクロヘキシルフタレートなど
のフタル酸誘導体化合物、ジイソオクチルイソフタレー
トなどのイソフタル酸誘導体化合物、ジ−(2−エチル
ヘキシル)テトラヒドロフタレートなどのテトラヒドロ
フタル酸誘導体化合物、ジ−(2−エチルヘキシル)ア
ジペート、ジ−(ブトキシ・エトキシ・エチル)アジペ
ート、ブチルジグリコールアジペートなどのアジピン酸
誘導体化合物、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレート
などのアゼライン酸誘導体化合物、ジ−(2−エチルヘ
キシル)セバケート、ジ−n−ブチルセバケートなどの
セバシン酸誘導体化合物、ジエチレングリコール・モノ
ラウレートなどの脂肪酸誘導体化合物、トリブトキシエ
チルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホス
フェート、トリフェニル・ホスフェートなどのリン酸誘
導体化合物、ジブチルメチレンビス・チオグリコレート
などのグリコール誘導体化合物、グリセリン誘導体化合
物、エポキシ誘導体化合物などの他重合系可塑剤として
ポリエステル系化合物、ポリエーテル系化合物、ポリエ
ーテル・エステル系化合物などが例示される。
このうち、アジピン酸誘導体化合物、リン酸誘導体化合
物、重合系可塑剤のポリエステル系化合物、ポリエーテ
ル系化合物、ポリエーテル・エステル系化合物が好まし
く、ジ−(ブトキシ・エトキシ・エチル)アジペート、
トリブトキシエチルホスフェート、ポリエーテル・エス
テル系化合物が好ましい。
物、重合系可塑剤のポリエステル系化合物、ポリエーテ
ル系化合物、ポリエーテル・エステル系化合物が好まし
く、ジ−(ブトキシ・エトキシ・エチル)アジペート、
トリブトキシエチルホスフェート、ポリエーテル・エス
テル系化合物が好ましい。
本発明の加硫ゴム組成物は、耐ガソリン性、耐サワーガ
ソリン性、耐オゾン性、耐熱性に優れ、さらに新しい要
求性能である耐ガソホール性、耐サワーガソホール性に
も優れ、また良好な引っ張り強さ、伸び、耐寒性を有し
ているため、自動車の燃料系ホースをはじめとして、燃
料油、作動油、潤滑油などに接触する各種ホース類、ダ
イヤフラム類、ガスケット、O−リング、オイルシール
などの各種シール材、また製鉄用、紡績用、印刷用、製
紙用、染色用などの耐油性、耐溶剤性を必要とする各種
ロールあるいは伝動ベルト、コンベアベルト、タイミン
グベルト、チェーンテンショナー、オイルダンパーなど
に使用することができる。
ソリン性、耐オゾン性、耐熱性に優れ、さらに新しい要
求性能である耐ガソホール性、耐サワーガソホール性に
も優れ、また良好な引っ張り強さ、伸び、耐寒性を有し
ているため、自動車の燃料系ホースをはじめとして、燃
料油、作動油、潤滑油などに接触する各種ホース類、ダ
イヤフラム類、ガスケット、O−リング、オイルシール
などの各種シール材、また製鉄用、紡績用、印刷用、製
紙用、染色用などの耐油性、耐溶剤性を必要とする各種
ロールあるいは伝動ベルト、コンベアベルト、タイミン
グベルト、チェーンテンショナー、オイルダンパーなど
に使用することができる。
とくに耐サワーガソリン性、耐サワーガソホール性に優
れるという特徴を活かし自動車の燃料系ホース用ゴムと
して好適に使用することができる。
れるという特徴を活かし自動車の燃料系ホース用ゴムと
して好適に使用することができる。
e. 実施例 以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り、これら実施例に
制約されるものではない。
が、本発明はその要旨を越えない限り、これら実施例に
制約されるものではない。
実施例1〜5、比較例1〜2 表−2に示したアクリル系ゴム(I)とアクリル系ゴ
ム、フッ素ゴム、共役ジエン−α,β不飽和ニトリル系
共重合体ゴムおよびその水素化物を除くその他のゴムの
群から選ばれた少なくとも1種のゴム(II)およびポリ
フッ化ビニリデン(以下「PVDF」という)のブレンド組
成物の各試料について、表−1に示した配合処方にした
がい、バンバリーミキサーにて配合を行った。得られた
配合物を、表−1下段に示した条件にしたがいプレスキ
ュアーした。
ム、フッ素ゴム、共役ジエン−α,β不飽和ニトリル系
共重合体ゴムおよびその水素化物を除くその他のゴムの
群から選ばれた少なくとも1種のゴム(II)およびポリ
フッ化ビニリデン(以下「PVDF」という)のブレンド組
成物の各試料について、表−1に示した配合処方にした
がい、バンバリーミキサーにて配合を行った。得られた
配合物を、表−1下段に示した条件にしたがいプレスキ
ュアーした。
得られた架橋ゴムの特性をJIS K 6301にしたがって測定
した。また、耐サワーガソリン性、耐サワーガソホール
性を下記の方法にて評価した。
した。また、耐サワーガソリン性、耐サワーガソホール
性を下記の方法にて評価した。
耐サワーガソリン性 ラウロイルパーオキサイド2.5gを、Fuel C(イソオクタ
ン:トルエン=1:1(容積比)の混合溶剤)97.5gに溶か
した液に、試験片を40℃で72時間浸漬することを1サイ
クルとし、各サイクル毎に試験片を取り出した。100℃
で15時間減圧乾燥したのち、試験片を180度折り曲げ、
亀裂の発生状態を観察した。
ン:トルエン=1:1(容積比)の混合溶剤)97.5gに溶か
した液に、試験片を40℃で72時間浸漬することを1サイ
クルとし、各サイクル毎に試験片を取り出した。100℃
で15時間減圧乾燥したのち、試験片を180度折り曲げ、
亀裂の発生状態を観察した。
耐サワーガソホール性 Fuel Cの代わりに、Fuel Cとエタノールの混合溶剤(容
積比で、Fuel C:エタノール=80:20)を用いた以外は、
耐サワーガソリン性の評価法と同様にして評価した。
積比で、Fuel C:エタノール=80:20)を用いた以外は、
耐サワーガソリン性の評価法と同様にして評価した。
評価結果を表−3に示した。
表−3の結果から、本発明の加硫ゴム組成物は、耐ガソ
リン性、耐ガソホール性、耐サワーガソリン性、耐サワ
ーガソホール性に優れ、さらに耐オゾン性、耐熱性に優
れ、さらに引っ張り強さ、伸び、耐ガソリン性−耐寒性
のバランスに優れた加硫ゴム組成物を提供し得ることが
分かる。
リン性、耐ガソホール性、耐サワーガソリン性、耐サワ
ーガソホール性に優れ、さらに耐オゾン性、耐熱性に優
れ、さらに引っ張り強さ、伸び、耐ガソリン性−耐寒性
のバランスに優れた加硫ゴム組成物を提供し得ることが
分かる。
表−1において *1) ハイアブレーションファーネスブラック *2) ファーストエクスクルーディングファーネスブ
ラック *3) セミレインフォースィングファーネスブラック *4) 脂肪酸の金属塩:テクニカルプロセッシッグ社
製 *5) ポリエーテルエステル系可塑剤:アデカアーガ
ス化学(株)製 *6) トリブトキシエチルホスフェート *7) ジオクチルフタレート *8) トリアリルイソシアヌレート *9) テトラメチルチウラムジスルフィド *10) ジペンタメチレンチウラムヘキサスルフィド *11) 1,3−ジエチルチオウレア *12) 2−メルカプトイミダゾリン f. 発明の効果 本発明の加硫ゴム組成物は、耐ガソリン性、耐サワーガ
ソリン性、耐ガソホール性、耐サワーガソホール性、耐
オゾン性、耐熱性に優れ、さらに引っ張り強さ、伸び、
耐ガソリン性−耐寒性のバランスに優れた加硫ゴム組成
物である。
ラック *3) セミレインフォースィングファーネスブラック *4) 脂肪酸の金属塩:テクニカルプロセッシッグ社
製 *5) ポリエーテルエステル系可塑剤:アデカアーガ
ス化学(株)製 *6) トリブトキシエチルホスフェート *7) ジオクチルフタレート *8) トリアリルイソシアヌレート *9) テトラメチルチウラムジスルフィド *10) ジペンタメチレンチウラムヘキサスルフィド *11) 1,3−ジエチルチオウレア *12) 2−メルカプトイミダゾリン f. 発明の効果 本発明の加硫ゴム組成物は、耐ガソリン性、耐サワーガ
ソリン性、耐ガソホール性、耐サワーガソホール性、耐
オゾン性、耐熱性に優れ、さらに引っ張り強さ、伸び、
耐ガソリン性−耐寒性のバランスに優れた加硫ゴム組成
物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 延与 弘次 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−40558(JP,A) 特開 昭54−154446(JP,A) 特開 昭58−63740(JP,A) 特開 昭60−65048(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】(A)アクリル酸アルキルエステルおよび
/またはアクリル酸アルコキシ置換アルキルエステル化
合物30〜99.9重量%、(B)架橋性モノマー0.1〜10重
量%、および(C)前記(A)、(B)と共重合可能な
他のエチレン性不飽和化合物0〜70重量%、の重合組成
を有するアクリル系ゴム(I)、その他のゴム(ただ
し、フッ素ゴム、共役ジエン−α,β不飽和ニトリル系
共重合ゴムおよびその水素化物を除く)(II)、および
フッ化ビニリデンを90モル%以上含有するフッ化ビニリ
デン樹脂(III)を含有し、(I)/(II)の重量比が9
9.9/0.1〜70/30、かつ(I)+(II)/(III)の重量
比が95/5〜40/60であることを特徴とする加硫ゴム組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60191293A JPH072883B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 加硫ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60191293A JPH072883B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 加硫ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62116651A JPS62116651A (ja) | 1987-05-28 |
JPH072883B2 true JPH072883B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=16272157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60191293A Expired - Lifetime JPH072883B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 加硫ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072883B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2669621B2 (ja) * | 1987-08-24 | 1997-10-29 | 電気化学工業株式会社 | ゴム組成物 |
JP2595488B2 (ja) * | 1988-08-31 | 1997-04-02 | 日本合成ゴム株式会社 | ゴム組成物 |
JPH11343378A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-12-14 | Nippon Zeon Co Ltd | 耐油性ホース用ゴム組成物及び耐油性ホース |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1078786B (it) * | 1975-09-25 | 1985-05-08 | Du Pont | Composizione elastomerica |
JPS5946538B2 (ja) * | 1978-05-27 | 1984-11-13 | エヌオーケー株式会社 | フルオルエラストマ−組成物 |
JPS5863740A (ja) * | 1981-10-09 | 1983-04-15 | Nok Corp | エラストマ−組成物 |
JPS6065048A (ja) * | 1983-09-21 | 1985-04-13 | Nippon Zeon Co Ltd | 共架橋性フツ素ゴム含有組成物 |
-
1985
- 1985-08-30 JP JP60191293A patent/JPH072883B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62116651A (ja) | 1987-05-28 |
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