JP2594739Y2 - プリント基板 - Google Patents
プリント基板Info
- Publication number
- JP2594739Y2 JP2594739Y2 JP1993011222U JP1122293U JP2594739Y2 JP 2594739 Y2 JP2594739 Y2 JP 2594739Y2 JP 1993011222 U JP1993011222 U JP 1993011222U JP 1122293 U JP1122293 U JP 1122293U JP 2594739 Y2 JP2594739 Y2 JP 2594739Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- land
- solder
- circuit board
- printed circuit
- lands
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は各種電気機器に使用され
るプリント基板に関するものである。
るプリント基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気機器の小型化要求が強まり、
電気機器に使用する部品の小型化への取り組みが積極的
に行われている。しかしながら、ICのリードピッチ寸
法に関しては、従来から基本的に変更がなく、電気機器
の小型化を制限する原因となっていた。
電気機器に使用する部品の小型化への取り組みが積極的
に行われている。しかしながら、ICのリードピッチ寸
法に関しては、従来から基本的に変更がなく、電気機器
の小型化を制限する原因となっていた。
【0003】以下、従来におけるプリント基板について
図4〜図6を参照しながら説明する。図4は従来の第1
の例におけるプリント基板の平面図である。図4に示す
ように、半田の付着部分であるランド1は、導体層上に
ランド1部を除いて半田をはじくソルダーレジストを塗
布して、あるいは前記したソルダーレジスト上に別のイ
ンクを塗布して形成されている。その形状は楕円形状で
あり、中心にはリードを有する部品の接続のためにリー
ドを通す円状の貫通穴3が設けられている。また、隣接
するランド1との距離は最小間隔4とリードピッチ2で
決められている。さらに、隣接するランド1との配列は
それぞれのランド1の貫通穴3の中心が一直線上になる
ようにし、その配列方向は方向6と平行になるようにす
るとともに、隣接するランド1との距離が最小間隔4に
なるように構成されている。
図4〜図6を参照しながら説明する。図4は従来の第1
の例におけるプリント基板の平面図である。図4に示す
ように、半田の付着部分であるランド1は、導体層上に
ランド1部を除いて半田をはじくソルダーレジストを塗
布して、あるいは前記したソルダーレジスト上に別のイ
ンクを塗布して形成されている。その形状は楕円形状で
あり、中心にはリードを有する部品の接続のためにリー
ドを通す円状の貫通穴3が設けられている。また、隣接
するランド1との距離は最小間隔4とリードピッチ2で
決められている。さらに、隣接するランド1との配列は
それぞれのランド1の貫通穴3の中心が一直線上になる
ようにし、その配列方向は方向6と平行になるようにす
るとともに、隣接するランド1との距離が最小間隔4に
なるように構成されている。
【0004】以上のように構成されたプリント基板につ
いて、以下その作用について説明する。ランド1の中心
に設けられた貫通穴3に所定の部品のリードを挿入後、
このプリント基板のランド1を溶融半田と接触させれば
一括して各部品のリードが導体を介して接続され、所定
の回路網ができる。この場合、溶融半田と接触させる方
法として、溶融半田を噴流させておきプリント基板を方
向5または方向6に沿って移動させ噴流している溶融半
田の上部を通過させる方法(以下、フロー半田法とい
う)や溶融半田を溜めた槽の表面と接触させる方法があ
るが、多くの場合用いられるのはフロー半田法である。
また、貫通穴3を設けずランド1上に表面実装用部品の
リードを直接接触させ半田付けする方法もある(この場
合、貫通穴3は不要)。しかし、フロー半田法の場合、
ランド1の最小間隔4をある値以上にしないと溶融半田
がランド1と離れる時にその一部が余剰半田となってラ
ンド1どうしを誤接続してしまい、半田ショートが発生
する。
いて、以下その作用について説明する。ランド1の中心
に設けられた貫通穴3に所定の部品のリードを挿入後、
このプリント基板のランド1を溶融半田と接触させれば
一括して各部品のリードが導体を介して接続され、所定
の回路網ができる。この場合、溶融半田と接触させる方
法として、溶融半田を噴流させておきプリント基板を方
向5または方向6に沿って移動させ噴流している溶融半
田の上部を通過させる方法(以下、フロー半田法とい
う)や溶融半田を溜めた槽の表面と接触させる方法があ
るが、多くの場合用いられるのはフロー半田法である。
また、貫通穴3を設けずランド1上に表面実装用部品の
リードを直接接触させ半田付けする方法もある(この場
合、貫通穴3は不要)。しかし、フロー半田法の場合、
ランド1の最小間隔4をある値以上にしないと溶融半田
がランド1と離れる時にその一部が余剰半田となってラ
ンド1どうしを誤接続してしまい、半田ショートが発生
する。
【0005】多くの部品はこのようなことのないように
外観設計が行われているが、ICのようにピッチ2の値
(従来は2.54mm)が既に決まっている場合には貫通
穴3の大きさやランド1の最小導体幅からランド1の最
小間隔4がある値に決まってしまう。ランド1の最小間
隔4は半田付けの条件にも左右されるが、一般的には
0.6mm以上であれば半田ショートは発生しにくいもの
と考えられている。
外観設計が行われているが、ICのようにピッチ2の値
(従来は2.54mm)が既に決まっている場合には貫通
穴3の大きさやランド1の最小導体幅からランド1の最
小間隔4がある値に決まってしまう。ランド1の最小間
隔4は半田付けの条件にも左右されるが、一般的には
0.6mm以上であれば半田ショートは発生しにくいもの
と考えられている。
【0006】このような余剰半田による半田ショートの
パターン形状による対策としては、図5(実公昭62−
46299号公報)や図6に示すランドが挙げられる。
パターン形状による対策としては、図5(実公昭62−
46299号公報)や図6に示すランドが挙げられる。
【0007】図5は第2の従来例におけるプリント基板
の平面図である。図5に示すように、半田の付着部分で
あるランド1bは、その形状が円状であって、その円状
の一部が外方に突起した突起部7を有した形状であり、
中心にはリードを有する部品の接続のためにリードを通
す円状の貫通穴3を設けた構成である。また、隣接する
ランド1bとの距離は最小間隔4とリードピッチ2で決
められている。さらに、隣接するランド1bとの配列は
それぞれのランド1bの貫通穴3の中心が一直線上にな
るようにし、その配列の方向は方向6と平行になるよう
にするとともに、それぞれのランド1bの突起部7の頂
点と貫通穴3の中心を結んだ直線の方向と方向6との角
度8が90度より小さくなるように構成されている。
の平面図である。図5に示すように、半田の付着部分で
あるランド1bは、その形状が円状であって、その円状
の一部が外方に突起した突起部7を有した形状であり、
中心にはリードを有する部品の接続のためにリードを通
す円状の貫通穴3を設けた構成である。また、隣接する
ランド1bとの距離は最小間隔4とリードピッチ2で決
められている。さらに、隣接するランド1bとの配列は
それぞれのランド1bの貫通穴3の中心が一直線上にな
るようにし、その配列の方向は方向6と平行になるよう
にするとともに、それぞれのランド1bの突起部7の頂
点と貫通穴3の中心を結んだ直線の方向と方向6との角
度8が90度より小さくなるように構成されている。
【0008】この構成により方向6の向きへフロー半田
を行えば余剰半田は突起部7に吸い取られる。したがっ
て半田ショートの発生を減少させることができる。
を行えば余剰半田は突起部7に吸い取られる。したがっ
て半田ショートの発生を減少させることができる。
【0009】また、図6は第3の従来例におけるプリン
ト基板の平面図である。図6に示すように、半田の付着
部分であるランド1cは、その形状が菱形の鈍角をなす
各2辺を内接円弧で接続した形状であり、その中心には
リードを有する部品の接続のためにリードを通す円状の
貫通穴3が設けられている。また、隣接するランド1c
との距離は最小間隔4とリードピッチ2で決められてい
る。さらに、隣接するランド1cとの配列はそれぞれの
ランド1cの貫通穴3の中心が一直線上になるように
し、その配列の方向は方向6と平行になるようにすると
ともに、それぞれのランド1cの鋭角な頂点どうしを結
んだ直線の方向が方向5と平行になるように構成されて
いる。
ト基板の平面図である。図6に示すように、半田の付着
部分であるランド1cは、その形状が菱形の鈍角をなす
各2辺を内接円弧で接続した形状であり、その中心には
リードを有する部品の接続のためにリードを通す円状の
貫通穴3が設けられている。また、隣接するランド1c
との距離は最小間隔4とリードピッチ2で決められてい
る。さらに、隣接するランド1cとの配列はそれぞれの
ランド1cの貫通穴3の中心が一直線上になるように
し、その配列の方向は方向6と平行になるようにすると
ともに、それぞれのランド1cの鋭角な頂点どうしを結
んだ直線の方向が方向5と平行になるように構成されて
いる。
【0010】この構成により方向5の向きあるいは方向
5と反対の向きへフロー半田を行えば、方向5に対する
ランド1cの後縁部がテーパー状に広がっているので、
余剰半田は後縁部に集まる。したがって半田ショートの
発生を減少させることができる。
5と反対の向きへフロー半田を行えば、方向5に対する
ランド1cの後縁部がテーパー状に広がっているので、
余剰半田は後縁部に集まる。したがって半田ショートの
発生を減少させることができる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電気機器の小型化のためにICのリードピ
ッチ寸法を減少させると、半田ショートが多発してしま
うという問題点を有していた。
の構成では、電気機器の小型化のためにICのリードピ
ッチ寸法を減少させると、半田ショートが多発してしま
うという問題点を有していた。
【0012】従来のICのリードピッチは2.54mmで
あったが、現在のICのリードピッチの中には1.8mm
のものもある。このような条件下において図4に示す従
来の構成では、ランド1の最小間隔4は前記した最小距
離(0.6mm)を確保できず、半田ショートを多発さ
せ、リードピッチが1.8mmのICの導入を困難なもの
にしていた。また、半田ショートを減少させるためにフ
ロー半田する方向を方向5に限定する必要があるなどの
問題点も有していた。さらに、貫通穴3を設けずにラン
ド1上に直接表面実装用ICのリードを接触させ半田付
けする場合には、ICのリードピッチが1.27mmのも
のが大多数であり、貫通穴3がないにもかかわらず、ラ
ンド1の最小間隔4がさらに短くなり前記した最小距離
(0.6mm)を確保できず、半田ショートを多発させて
いた。また、半田ショートを減少させるためにフロー半
田する方向を方向6に限定する必要があるなどの問題点
も有していた。このように、図4の従来例に示すプリン
ト基板のランド構成では、プリント基板の小型化設計を
制限し、電気機器の小型化を困難なものにしていた。
あったが、現在のICのリードピッチの中には1.8mm
のものもある。このような条件下において図4に示す従
来の構成では、ランド1の最小間隔4は前記した最小距
離(0.6mm)を確保できず、半田ショートを多発さ
せ、リードピッチが1.8mmのICの導入を困難なもの
にしていた。また、半田ショートを減少させるためにフ
ロー半田する方向を方向5に限定する必要があるなどの
問題点も有していた。さらに、貫通穴3を設けずにラン
ド1上に直接表面実装用ICのリードを接触させ半田付
けする場合には、ICのリードピッチが1.27mmのも
のが大多数であり、貫通穴3がないにもかかわらず、ラ
ンド1の最小間隔4がさらに短くなり前記した最小距離
(0.6mm)を確保できず、半田ショートを多発させて
いた。また、半田ショートを減少させるためにフロー半
田する方向を方向6に限定する必要があるなどの問題点
も有していた。このように、図4の従来例に示すプリン
ト基板のランド構成では、プリント基板の小型化設計を
制限し、電気機器の小型化を困難なものにしていた。
【0013】また、図5に示す従来の構成では、突起部
7がランド1bの外部に突き出ているので突起部7の近
傍に他のランドを配置できず、また余剰半田を突起部7
で吸い取るように設置しなければならないため、半田シ
ョートを十分低減させようと余剰半田の吸い取り能力を
向上させれば必然的に突起部7を余剰半田の吸い取りが
可能なように十分大きくしなければならずプリント基板
の小型化設計を制限するものとなっていた。さらに、突
起部7から先にフロー半田を行う方向の場合には何らの
効果も発揮せず、したがって方向5、方向6やランド1
bの配列方向を限定しなければならないものでありプリ
ント基板の小型化設計を制限し、電気機器の小型化を困
難なものにしていた。
7がランド1bの外部に突き出ているので突起部7の近
傍に他のランドを配置できず、また余剰半田を突起部7
で吸い取るように設置しなければならないため、半田シ
ョートを十分低減させようと余剰半田の吸い取り能力を
向上させれば必然的に突起部7を余剰半田の吸い取りが
可能なように十分大きくしなければならずプリント基板
の小型化設計を制限するものとなっていた。さらに、突
起部7から先にフロー半田を行う方向の場合には何らの
効果も発揮せず、したがって方向5、方向6やランド1
bの配列方向を限定しなければならないものでありプリ
ント基板の小型化設計を制限し、電気機器の小型化を困
難なものにしていた。
【0014】また、図6に示す従来の構成では、方向5
に対して対称にランド1cが配置されているので方向5
と逆方向にフロー半田を行っても問題は生じないが方向
6の方向にフロー半田を行えば最小間隔4が従来と同一
であり、なおかつランド1cによる余剰半田の吸い取り
効果が生じないので半田ショートに対して何らの効果も
発揮せず、方向5、方向6やランド1cの配列方向を限
定しなければならないものでありプリント基板の小型化
設計を制限し、電気機器の小型化を困難なものにしてい
た。
に対して対称にランド1cが配置されているので方向5
と逆方向にフロー半田を行っても問題は生じないが方向
6の方向にフロー半田を行えば最小間隔4が従来と同一
であり、なおかつランド1cによる余剰半田の吸い取り
効果が生じないので半田ショートに対して何らの効果も
発揮せず、方向5、方向6やランド1cの配列方向を限
定しなければならないものでありプリント基板の小型化
設計を制限し、電気機器の小型化を困難なものにしてい
た。
【0015】本考案は上記従来の問題点を解決するもの
で、フロー半田法における半田ショートを防止するとと
もに、フロー半田する方向の制限のないランドを有した
小型化設計可能なプリント基板を提供することを目的と
する。
で、フロー半田法における半田ショートを防止するとと
もに、フロー半田する方向の制限のないランドを有した
小型化設計可能なプリント基板を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案のプリント基板は、略平行四辺形の形状である
ランドの中心点と隣接するランドの中心点を結ぶ直線上
に複数の前記ランドを同方向に配列するとともに、前記
ランドの相対向する2組の2辺の内、隣接するランドが
近接する2辺がランドの配列方向と略直角で他の1組の
2辺が前記ランドの配列方向と平行でないように配置し
た構成である。
に本考案のプリント基板は、略平行四辺形の形状である
ランドの中心点と隣接するランドの中心点を結ぶ直線上
に複数の前記ランドを同方向に配列するとともに、前記
ランドの相対向する2組の2辺の内、隣接するランドが
近接する2辺がランドの配列方向と略直角で他の1組の
2辺が前記ランドの配列方向と平行でないように配置し
た構成である。
【0017】
【作用】上記構成により、フロー半田法におけるプリン
ト基板の通過方向及びリードピッチの縮小にかかわら
ず、余剰半田がランドに吸い取られるので、半田ショー
トを防止することができ、プリント基板の小型化設計が
可能となる。
ト基板の通過方向及びリードピッチの縮小にかかわら
ず、余剰半田がランドに吸い取られるので、半田ショー
トを防止することができ、プリント基板の小型化設計が
可能となる。
【0018】
【実施例】(実施例1) 以下、本考案の一実施例について図1を参照しながら説
明する。図1は本考案の第1の実施例におけるプリント
基板の平面図である。図1に示すように、半田の付着部
分であるランド10はその形状が平行四辺形であり、中
心にはリードを有する部品の接続のためにリードを通す
円状の貫通穴3を設けた構成である。また、隣接するラ
ンド10との距離は最小間隔4とリードピッチ2で決め
られている。さらに、隣接するランド10との配列はそ
れぞれのランド10の貫通穴3の中心が一直線上になる
ようにし、その配列の方向は方向6と平行になるように
するとともに、それぞれのランド10の一辺の方向とラ
ンド10の配列方向との角αが90°、すなわち直角に
なるように構成されている。
明する。図1は本考案の第1の実施例におけるプリント
基板の平面図である。図1に示すように、半田の付着部
分であるランド10はその形状が平行四辺形であり、中
心にはリードを有する部品の接続のためにリードを通す
円状の貫通穴3を設けた構成である。また、隣接するラ
ンド10との距離は最小間隔4とリードピッチ2で決め
られている。さらに、隣接するランド10との配列はそ
れぞれのランド10の貫通穴3の中心が一直線上になる
ようにし、その配列の方向は方向6と平行になるように
するとともに、それぞれのランド10の一辺の方向とラ
ンド10の配列方向との角αが90°、すなわち直角に
なるように構成されている。
【0019】以上のように構成されたプリント基板につ
いて、以下その作用について説明する。
いて、以下その作用について説明する。
【0020】まず、方向5に従ってフロー半田付けを行
う場合、ランド10が噴流半田と離れる際、ランド10
に接触した噴流半田は平行四辺形の鋭角頂点と鈍角頂点
に集まると同時に、ランド10の形状による表面張力に
よって余剰半田を含めて鋭角頂点側へ集約される。そし
て、余剰半田がさらに表面張力によって表面積、体積と
もより大きい噴流半田側に吸い取られた後、ランド10
の鋭角な頂点と噴流半田が離れる。このとき、前記ラン
ド10の鋭角な頂点と隣接するランド10の鈍角な頂点
との最小距離11が前記ランド10と隣接するランド1
0との最小間隔4よりも大きいので、各ランド10は接
近していても半田ショートは起こりにくくなる。また、
方向6に従ってフロー半田付けを行う場合、平行四辺形
の後辺が噴流半田と離れる時に余剰半田は表面張力の関
係で、その辺の鋭角な頂点に集まりながら噴流半田と離
れることになる(表面張力は液体の表面積が最小になろ
うとする力であり、大きな半径よりも小さな半径になろ
うとする力が働く)。この場合対向している隣接ランド
の鈍角な頂点とこの鋭角な頂点との最小距離11は図5
〜図7の従来例の最小間隔4よりも容易に大きくできる
ので前記した方向5の場合と同様に各ランドは接近して
いても半田ショートを起こしにくくなる。さらにランド
10は方向5、方向6に対して回転対称形であるので図
示された方向5、方向6と逆方向に半田付けを行っても
その効果は変わらない。
う場合、ランド10が噴流半田と離れる際、ランド10
に接触した噴流半田は平行四辺形の鋭角頂点と鈍角頂点
に集まると同時に、ランド10の形状による表面張力に
よって余剰半田を含めて鋭角頂点側へ集約される。そし
て、余剰半田がさらに表面張力によって表面積、体積と
もより大きい噴流半田側に吸い取られた後、ランド10
の鋭角な頂点と噴流半田が離れる。このとき、前記ラン
ド10の鋭角な頂点と隣接するランド10の鈍角な頂点
との最小距離11が前記ランド10と隣接するランド1
0との最小間隔4よりも大きいので、各ランド10は接
近していても半田ショートは起こりにくくなる。また、
方向6に従ってフロー半田付けを行う場合、平行四辺形
の後辺が噴流半田と離れる時に余剰半田は表面張力の関
係で、その辺の鋭角な頂点に集まりながら噴流半田と離
れることになる(表面張力は液体の表面積が最小になろ
うとする力であり、大きな半径よりも小さな半径になろ
うとする力が働く)。この場合対向している隣接ランド
の鈍角な頂点とこの鋭角な頂点との最小距離11は図5
〜図7の従来例の最小間隔4よりも容易に大きくできる
ので前記した方向5の場合と同様に各ランドは接近して
いても半田ショートを起こしにくくなる。さらにランド
10は方向5、方向6に対して回転対称形であるので図
示された方向5、方向6と逆方向に半田付けを行っても
その効果は変わらない。
【0021】以上のように本実施例によれば各個片のラ
ンド10は互いに接近していても半田ショートを起こし
にくくなり、同一ランド形状で半田付け方向に関係なく
半田ショートを防止できるので設計の自由度が上がり、
さらに余分な突起を設ける必要もないのでランド10の
近傍の他のランドを配置でき、プリント基板の小型化設
計が可能となり、電気機器を小型化できる。
ンド10は互いに接近していても半田ショートを起こし
にくくなり、同一ランド形状で半田付け方向に関係なく
半田ショートを防止できるので設計の自由度が上がり、
さらに余分な突起を設ける必要もないのでランド10の
近傍の他のランドを配置でき、プリント基板の小型化設
計が可能となり、電気機器を小型化できる。
【0022】(実施例2) 図2は本考案の第2の実施例におけるプリント基板の平
面図である。図2に示すように、半田の付着部分である
ランド20は、その形状が菱形であり、中心にはリード
を有する部品の接続のためにリードを通す円状の貫通穴
3を設けた構成である。また、隣接するランド20との
距離は最小間隔4とリードピッチ2で決められている。
さらに、隣接するランド20との配列はそれぞれのラン
ド20の貫通穴3の中心が一直線上になるようにし、そ
の直線の方向は方向6と平行になるようにするととも
に、それぞれのランド20の一辺の方向とランド20の
配列方向との角αが90°になるように構成されてい
る。
面図である。図2に示すように、半田の付着部分である
ランド20は、その形状が菱形であり、中心にはリード
を有する部品の接続のためにリードを通す円状の貫通穴
3を設けた構成である。また、隣接するランド20との
距離は最小間隔4とリードピッチ2で決められている。
さらに、隣接するランド20との配列はそれぞれのラン
ド20の貫通穴3の中心が一直線上になるようにし、そ
の直線の方向は方向6と平行になるようにするととも
に、それぞれのランド20の一辺の方向とランド20の
配列方向との角αが90°になるように構成されてい
る。
【0023】以上のように構成されたプリント基板につ
いて、以下その作用について説明する。ランド20は菱
形状となっているので、ピッチ2、貫通孔3、最小間隔
4を固定した条件下でランド20の最小導体幅(ランド
20の幅から貫通穴3の直径を引いた距離)を上下左右
各方向に均一にしつつ幅21を0もしくは最小にでき
る。
いて、以下その作用について説明する。ランド20は菱
形状となっているので、ピッチ2、貫通孔3、最小間隔
4を固定した条件下でランド20の最小導体幅(ランド
20の幅から貫通穴3の直径を引いた距離)を上下左右
各方向に均一にしつつ幅21を0もしくは最小にでき
る。
【0024】上記したように、本実施例によるプリント
基板は図1の実施例1の効果に加えて、ランド20の最
小導体幅を無理に減少させずにランド20どうしが対向
する幅21を0もしくは最小にすることができるのでよ
り一層小型のランドで、半田ショートが発生しにくくな
る効果が得られる。
基板は図1の実施例1の効果に加えて、ランド20の最
小導体幅を無理に減少させずにランド20どうしが対向
する幅21を0もしくは最小にすることができるのでよ
り一層小型のランドで、半田ショートが発生しにくくな
る効果が得られる。
【0025】以上のように本実施例によれば、実施例1
の効果に加えてプリント基板のより一層の小型化設計が
可能となり、電気機器をより一層小型化できる。
の効果に加えてプリント基板のより一層の小型化設計が
可能となり、電気機器をより一層小型化できる。
【0026】(実施例3) 図3は本考案の第3の実施例におけるプリント基板の平
面図である。図3に示すように、半田の付着部分である
ランド30は、その形状が平行四辺形の鈍角をなす各2
辺を内接円弧で接続した形状であり、中心にはリードを
有する部品の接続のためにリードを通す円状の貫通穴3
を設けた構成である。また、隣接するランド30との距
離は最小間隔4とリードピッチ2で決められている。さ
らに、隣接するランド30との配列はそれぞれのランド
30の貫通穴3の中心が一直線上になるようにし、その
配列の方向は方向6と平行になるようにするとともに、
それぞれのランド30の内接円弧部分でない直線部分の
一直線の方向とランド30の配列方向との角αが90°
になるように構成されている。
面図である。図3に示すように、半田の付着部分である
ランド30は、その形状が平行四辺形の鈍角をなす各2
辺を内接円弧で接続した形状であり、中心にはリードを
有する部品の接続のためにリードを通す円状の貫通穴3
を設けた構成である。また、隣接するランド30との距
離は最小間隔4とリードピッチ2で決められている。さ
らに、隣接するランド30との配列はそれぞれのランド
30の貫通穴3の中心が一直線上になるようにし、その
配列の方向は方向6と平行になるようにするとともに、
それぞれのランド30の内接円弧部分でない直線部分の
一直線の方向とランド30の配列方向との角αが90°
になるように構成されている。
【0027】以上のように構成されたプリント基板につ
いて、以下その作用について説明する。ランド30はそ
の2つの鈍角な頂点が滑らかな曲線によって接続されて
いる。頂点を滑らかにすることにより、ランド30を印
刷する印刷マスクに角の部分が無くなるとともに、付着
した半田に残る応力がより均一に分散される。
いて、以下その作用について説明する。ランド30はそ
の2つの鈍角な頂点が滑らかな曲線によって接続されて
いる。頂点を滑らかにすることにより、ランド30を印
刷する印刷マスクに角の部分が無くなるとともに、付着
した半田に残る応力がより均一に分散される。
【0028】以上のように本実施例によれば実施例1の
効果に加え、印刷マスクに角の部分が無くなり破損しに
くくなるので印刷マスクの寿命が長くなるとともに、付
着した半田に残る応力がより均一に分散されるので半田
付けの信頼性が向上するという効果が生じる。
効果に加え、印刷マスクに角の部分が無くなり破損しに
くくなるので印刷マスクの寿命が長くなるとともに、付
着した半田に残る応力がより均一に分散されるので半田
付けの信頼性が向上するという効果が生じる。
【0029】なお、鈍角な頂点に加え鋭角な頂点も滑ら
かな曲線で接続することにより、より一層印刷マスクの
寿命を長くするとともに、半田付けの信頼性を向上させ
る。
かな曲線で接続することにより、より一層印刷マスクの
寿命を長くするとともに、半田付けの信頼性を向上させ
る。
【0030】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、各ランド
が接近していても半田ショートを防止するとともに、同
一ランド形状で半田付け方向に関係なく半田ショートを
防止することができるので、小型化設計の可能なプリン
ト基板を提供できるものである。
が接近していても半田ショートを防止するとともに、同
一ランド形状で半田付け方向に関係なく半田ショートを
防止することができるので、小型化設計の可能なプリン
ト基板を提供できるものである。
【図1】本考案の第1の実施例におけるプリント基板の
平面図
平面図
【図2】本考案の第2の実施例におけるプリント基板の
平面図
平面図
【図3】本考案の第3の実施例におけるプリント基板の
平面図
平面図
【図4】従来のプリント基板の平面図
【図5】従来のプリント基板の平面図
【図6】従来のプリント基板の平面図
2 リードピッチ 3 貫通穴 4 最小間隔 5 ランドの配列と直角な方向 6 ランドの配列と平行な方向 10 半田の付着部分であるランド 11 最小距離
Claims (2)
- 【請求項1】 略平行四辺形の形状であるランドの中心
点と隣接するランドの中心点を結ぶ直線上に複数の前記
ランドを同方向に配列するとともに、前記ランドの相対
向する2組の2辺の内、隣接するランドと近接する2辺
がランドの配列方向と略直角で他の1組の2辺が前記ラ
ンドの配列方向と平行でないように配置したプリント基
板。 - 【請求項2】 ランドの形状である略平行四辺形の鈍角
をなす2辺を内接円弧で接続した請求項1に記載のプリ
ント基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011222U JP2594739Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | プリント基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011222U JP2594739Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | プリント基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670276U JPH0670276U (ja) | 1994-09-30 |
JP2594739Y2 true JP2594739Y2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=11771940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993011222U Expired - Fee Related JP2594739Y2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | プリント基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594739Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5779539B2 (ja) * | 2012-04-26 | 2015-09-16 | 株式会社日立製作所 | 回路基板のランド構造、回路基板、および実装構造体 |
CN113766765A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-12-07 | 惠州雷曼光电科技有限公司 | 电路板和焊接组件 |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP1993011222U patent/JP2594739Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0670276U (ja) | 1994-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10233564A (ja) | フレキシブル基板 | |
JP2594739Y2 (ja) | プリント基板 | |
JP2858834B2 (ja) | プリント配線基板 | |
JPH01166545A (ja) | ジグザグ型ic | |
JPH066530Y2 (ja) | プリント配線板 | |
JPH1064608A (ja) | コネクタ | |
JPH07254778A (ja) | 表面実装プリント配線板のクリームハンダ印刷方法 | |
JPH0749824Y2 (ja) | ショート防止ランド | |
JP2563859B2 (ja) | 表面実装用ハイブリッドicの端子構造 | |
JPH08186337A (ja) | プリント配線板構造 | |
JP2920716B2 (ja) | 表面実装用プリント基板 | |
JPH0611531Y2 (ja) | 回路基板装置 | |
JPH0537144A (ja) | プリント配線板のパツド | |
JPH08130361A (ja) | プリント配線基板 | |
JPH0955580A (ja) | プリント基板 | |
JP4303833B2 (ja) | 多連チップ抵抗器とその製造方法 | |
JP2513561Y2 (ja) | 半田付け用ランド | |
JP2570581B2 (ja) | 垂直型表面実装半導体パッケージ | |
JPS6035258Y2 (ja) | プリント基板 | |
JPH0749825Y2 (ja) | チップ部品の半田付構造 | |
JP2545679Y2 (ja) | プリント基板のタブ端子用ランド形状 | |
JPS6120791Y2 (ja) | ||
JP2530725Y2 (ja) | 磁気ヘッド装置 | |
JP2528436B2 (ja) | 回路基板装置の製造方法 | |
JPH0427098Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |