JP2593536Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2593536Y2
JP2593536Y2 JP1993004406U JP440693U JP2593536Y2 JP 2593536 Y2 JP2593536 Y2 JP 2593536Y2 JP 1993004406 U JP1993004406 U JP 1993004406U JP 440693 U JP440693 U JP 440693U JP 2593536 Y2 JP2593536 Y2 JP 2593536Y2
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JP
Japan
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tape
case
cassette
guide surface
rib
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博志 金田
昌寿 岡村
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TDK Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ビデオテープカセット
などのテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のビデオテープカセットでは、磁気
テープをテープリールに巻回してケース内のテープリー
ル収納エリアに納められ、ケース前面に開閉蓋が備えら
れており、ビデオ装置に装填した時に開閉蓋を開き、磁
気テープをヘッド側に引き出せるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のビデ
オテープカセットでは、ケースの変形を防ぐのにケース
の強度をあげるためにケース肉厚を厚くすると、ヒケな
どの外観不良が発生しやすいので、図6のようにケース
肉厚を薄くして、ケース側壁から延長して内面全体に格
子状のリブを設けて補強して強度アップを図っている
が、ケース前面部に備えられるテープ走行用案内壁aと
しては、下ケースbからテープ幅まで延設されたガイド
面部cと、上ケースdから該ガイド面部cの裏側に垂直
に延設された支承部eとからなり、ガイド面部cと支承
部eの両者をカセット合わせで突き合わせて構成してい
るためテープカセットに長時間使用後のソリ変形や上下
いずれかの方向からの応力が加わると変形生じやすく、
環境的な変化に対して剛性力の低下となりやすく、カセ
ットの長手方向のズレとなってテープ走行に支障を来す
欠点があり、このズレ防止のためにケース合せ位置から
リブを延在させることも実開昭63−122965号公
報などで提案されてはいるが、組合せ不良や落下衝撃に
より折損事故も発生しやすく、耐久性や信頼性の上で問
題があった。本考案は、これら従来例の欠点を排除しよ
うとするもので、テープカセットを長時間使用した後で
も或いは環境的な変化に対してもソリ変形や上下いずれ
かの方向からの応力が加わってもカセット長手方向のズ
レを防止し、安全に維持使用でき、組合せ不良もなく、
衝撃力にも強く、耐久性を増し、テープ走行の不具合も
なく、ケースの強度アップが合理的に可能な信頼性の高
い安価なテープカセットを提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上ケース及び
下ケースからなるカセットケース内にテープを巻装した
一対のテープリールを回転自在に備え、該テープを引き
出す開口部を覆う開閉蓋を配備したものであって、ケー
ス前面部に備えられるテープ走行案内壁が下ケースから
テープ幅まで延設されたガイド面部と上ケースから、該
ガイド面部の裏側に垂直に延設された支承部とからなる
テープカセットにおいて、前記ガイド面部と前記支承部
との両部の対向面の一方に垂直なリブと、他方に該リブ
と嵌合するリブとを突設したものである。
【0005】
【作用】保存時にはケースにある開閉蓋が閉じられロッ
クされて、ケース中のテープを安全な状態で保護し、使
用時にケースをデッキに装填すると、デッキ側にあるロ
ック解除操作部が開閉蓋を開放し、テープが露出されて
テープ走行用案内壁上を滑走して使用できるようになる
が、ケース前面部に備えられるテープ走行用案内壁が、
下ケースからテープ幅まで延設されたガイド面部と、上
ケースから該ガイド面部の裏側に垂直に延設された支承
部とからなり、両部の対向面の一方に垂直なリブと、他
方に該リブと嵌合するリブとを突設したことで、捩れ方
向に対する応力にも強固でカセット合わせ位置がズレた
りすることがなく、テープ走行用案内壁を適確に保持
し、長時間安全に用いられる。
【0006】
【実施例】本考案の実施例を図1乃至図5の例によって
説明すると、上ケース1及び下ケース2からなるケース
体内に磁気テープを巻装した一対のテープリール3,3
を回転自在に備え、該磁気テープを引き出す開口部4を
覆う回動自在の開閉蓋5を配備した磁気テープカセット
であって、上ケース1にテープリール3への押圧部材7
を備え、上ケース及び下ケースからなるケース内にテー
プを巻装した一対のテープリールを回転自在に備え、該
テープを引き出す開口部を覆う回動自在の開閉蓋を配備
したものであって、ケース前面部に備えられるテープ走
行用案内壁10が、下ケース2からテープ幅まで延設さ
れたガイド面部11と、上ケース1から該ガイド面部1
1の裏側に垂直に延設された支承部12とからなるテー
プカセットにおいて、前記上ケース1に形成した検出孔
15を囲う隔壁141 と、該隔壁141 と隔離して突設
したリブ14とを前記支承部12に平行して上ケース1
に設け、これら隔壁141 とリブ14とにそれぞれ嵌合
する一対のリブ13,13を下ケース2のガイド面部1
1に対設した磁気テープカセットとしてある。
【0007】この場合、前記リブ13,14は、ケース
の上下方向に平行な直線状リブを間隔をあけて設けられ
ていて、ケース内方に突出し、互に喰い違い位置で嵌合
係止して下ケースのリブ13は長く、上ケース側には漸
次短い補強用リブとして配列してあるが、カセットの長
手方向、即ち左右両方向のズレに対してリブ13,14
同志と、リブ131 及び隔壁141 同志がいずれかが互
に係合作用し合って、カセット長手方向のズレ防止に役
立つ配置にするのがよい。また、隔壁141 を活用しな
い場合にはリブを複数対に設けて対応するのがよい。
【0008】なお、前記ケース1は、前記上ケースが、
前記テープリール3に対向するテープリール収納エリア
6の外周方向に肉厚を漸減したものにして、テープリー
ル3とのクリアランスを増大させて接触による削り粉発
生などの不具合がないように配慮するのがよい。
【0009】図中、8はテープ、9は仕切壁、16は窓
部材、17は凹凸状の縞模様部、18は溶着部または結
合用ボスである。
【0010】
【考案の効果】本考案は、上ケース及び下ケースからな
るカセットケース内にテープを巻装した一対のテープリ
ールを回転自在に備え、該テープを引き出す開口部を覆
う開閉蓋を配備したものであって、ケース前面部に備え
られるテープ走行用案内壁が、下ケースからテープ幅ま
で延設されたガイド面部と、上ケースから該ガイド面部
の裏側に垂直に延設された支承部とからなるテープカセ
ットにおいて、前記ガイド面部11と前記支承部12と
両部の対向面の一方に垂直なリブと、他方に該リブと
嵌合するリブとを突設したことで、ケースの肉厚を薄く
してもテープ走行用案内壁にある補強用リブがケース側
壁にまで届かないで存在するので、カセットの長手方向
のズレがなく、特にテープカセットを長時間使用した後
でも或いは環境的な変化に対してもソリ変形や上下いず
れかの方向からの応力が加わってもカセット長手方向の
ズレを防止し、安全に維持使用でき、組合せ不良もな
く、衝撃力にも強く、耐久性を増し、テープ走行の不具
合もなく、可及的に少量の補強用リブでケース強度アッ
プができ、補強部の簡素化とケース外観上のヒケもない
体裁良好な信頼性の高いテープカセットとできる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の上下ケース組合せの一部の切
断平面図である。
【図2】図1の例の分離状態の斜視図である。
【図3】図2の例の展開状態を示す上下ケースの分離平
面図である。
【図4】図3の例の上ケースの正面図である。
【図5】図1の例の使用状態の実施製品の分離斜視図で
ある。
【図6】従来例のテープカセットの上下ケースの分離状
態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 上ケース 2 下ケース 3 リール 4 開口部 5 開閉蓋 6 テープリール収納エリア 7 押圧部材 8 テープ 10 テープ走行用案内壁 11 ガイド面部 12 支承部 13 リブ 131 リブ 14 リブ 141 隔壁 15 検出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 23/087 505 G11B 23/087 511

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ケース1及び下ケース2からなるカセ
    ットケース内にテープ8を巻装した一対のテープリール
    3を回転自在に備え、該テープ8を引き出す開口部4を
    覆う開閉蓋5を配備したものであって、ケース前面部に
    備えられるテープ走行案内壁10が下ケース2からテー
    プ幅まで延設されたガイド面部11と上ケース1から、
    該ガイド面部11の裏側に垂直に延設された支承部12
    とからなるテープカセットにおいて、前記ガイド面部1
    1と前記支承部12との両部の対向面の一方に垂直なリ
    ブ13と、他方に該リブ13と嵌合するリブ14とを突
    設したことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 上ケース1及び下ケース2からなるカセ
    ットケース内にテープ8を巻装した一対のテープリール
    3を回転自在に備え、該テープ8を引き出す開口部4を
    覆う開閉蓋5を配備したものであって、ケース前面部に
    備えられるテープ走行用案内壁10が、下ケース2から
    テープ幅まで延設されたガイド面部11と、上ケース1
    から該ガイド面部11の裏側に垂直に延設された支承部
    12とからなるテープカセットにおいて、前記上ケース
    1に形成した検出孔15を囲う隔壁14と、該隔壁1
    と隔離して突設したリブ14とを前記支承部12に
    平行して上ケース1に設け、これら隔壁14とリブ1
    4とにそれぞれ嵌合する一対のリブ13,13を下ケ
    ース2のガイド面部11裏面側に対設したことを特徴と
    するテープカセット。
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