JP2571929Y2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2571929Y2
JP2571929Y2 JP1993041460U JP4146093U JP2571929Y2 JP 2571929 Y2 JP2571929 Y2 JP 2571929Y2 JP 1993041460 U JP1993041460 U JP 1993041460U JP 4146093 U JP4146093 U JP 4146093U JP 2571929 Y2 JP2571929 Y2 JP 2571929Y2
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恒久 大平
弘幸 梅田
宣昭 松塚
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カセット筐体内に磁気
テープを巻回したテープリールを回転自在に収納し、カ
セット筐体の前方部位に開閉自在に設けた前蓋により磁
気テープを保護するよう構成したテープカセットにおい
て、閉蓋した前蓋の天板部の上方からの押圧による前蓋
の変形を防ぐよう構成したテープカセットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダなどの磁気記録及
び/又は再生装置に用いられるテープカセットの一例と
して図4に示した如くのものがある。図4(A),
(B)は従来のテープカセットを説明するための斜視図
であり、(A)は上面側から見た図,(B)は下面側か
ら見た図である。また、図5(A),(B)は従来のテ
ープカセットにおける前蓋の巾方向中央部近傍を断面し
て示した側断面図であり、(A)は前蓋の平常時の閉蓋
状態を示した図,(B)は閉蓋した前蓋の天板部を上方
から押圧した時の変形状態を示した図である。
【0003】図4(A),(B)に示した従来のテープ
カセット1Bは、例えばテープ巾が1/2インチの磁気
テープTを収納したVHS対応型テープカセットとして
構成されている。
【0004】ここで、テープカセット1Bの外装の一部
を構成するカセット筐体2は、樹脂材を用いて成形した
上ハーフ部材3の外周部と下ハーフ部材4の外周部とを
上下に蓋合わせし、且つ、ネジなどで結合して直方体形
状に組み立てられたものである。また、カセット筐体2
内に回転自在に収納した供給側のテープリール5と巻取
側のテープリール6との間には磁気テープTが巻回され
ており、供給側のテープリール5に巻回した磁気テープ
Tが供給側のガイドポール7を経由し、カセット筐体2
の前方部位から前方及び上方に空間を形成しながら開口
したテープローディング用開口部2a〜2aに沿っ
て張架され、更に、巻取側のガイドポール8,9を経由
して巻取側のテープリール6に巻取られている。
【0005】この際、下ハーフ部材4の底板部4aに
は、前方部位にカセット筐体2のテープローディング用
開口部2a〜2aを包囲するための切欠部4a
4aが3分割して肉抜き形成され、中間部位にテープ
リール5,6を臨むリール孔4a,4aが穿設され
ている。尚、カセット筐体2のテープローディング用開
口部2a〜2a内には、装置側のテープローディン
グ部材(図示せず)が入り込むことにより磁気テープT
をカセット筐体2の外に引き出すようになっている。
【0006】更に、カセット筐体2の前方部位には、前
蓋10が張架した磁気テープTより外側に位置するよう
開閉自在に支持されている。上記前蓋10は、テープカ
セット1Bの外装の一部を構成しており、樹脂材を用い
てカセット筐体2の巾方向と対応して長尺に成形され、
前方の前板部10aと上方の天板部10bとがほぼ直角
に連接されて“逆L字状”に形成されており、且つ、巾
方向左右に側板部10c,10dが前板部10a及び天
板部10bと連接して奥行き方向に延出されており、側
板部10c,10dの内側には軸10c,(10d
…図示せず)が突出形成されている。そして、上ハーフ
部材3と下ハーフ部材4とを上下に蓋合わせしてカセッ
ト筐体2を組み立てる際に、カセット筐体2の前方から
前蓋10の側板部10c,10dの内側に形成した軸1
0c,(10d)を上ハーフ部材3に形成した支持
孔(図示せず)に支持させている。この際、前蓋10の
軸10cに予めネジリバネ11を嵌入させ、ネジリバ
ネ11の一端を前蓋10側に掛止させ、他端をカセット
筐体2側に掛止させることにより、前蓋10が常に閉蓋
方向に付勢されている。また、前蓋10の閉蓋時には、
前蓋10の前板部10aにより磁気テープTを保護しな
がらカセット筐体2に開口したテープローディング用開
口部2a〜2aの前方の空間を覆うと共に、前蓋1
0の天板部10bによりテープローディング用開口部2
〜2a(切欠部4a〜4a)の上方の空間を
覆うようになっている。
【0007】また、下ハーフ部材4の側面4bには、前
蓋ロック部材12が僅かに突出して設けられており、前
蓋10の閉蓋時に前蓋ロック部材12が前蓋10を係止
することにより不用意に開蓋されることを防いでいる。
尚、前蓋ロック部材12は装置側の前蓋開蓋手段(図示
せず)により前蓋10への係止を解除できるものであ
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のテープカセット1Bは、例えばVHS対応型テープ
カセットとして盛んに使用されているものの、テープカ
セット1Bの装置への負荷を軽減したり、あるいは携帯
性能向上ためテープカセット1Bの重量を軽減したり、
もしくはテープカセット1Bのコストダウンをするため
にテープカセット1Bに対してより軽量化が要求されて
いる。
【0009】一般的に、テープカセット1Bを軽量化す
る方法として、テープカセット1Bの外装を構成する上
ハーフ部材3及び下ハーフ部材4並びに前蓋10などの
樹脂材の板厚(肉厚)を薄肉に形成することが考えら
れ、この思想を従来のテープカセット1Bにそのまま適
用すると、カセット筐体2は上ハーフ部材3と下ハーフ
部材4とで周囲を囲んで直方体形状に組み立てられるた
めカセット筐体2の剛性を維持できるものの、前蓋10
はカセット筐体2の巾方向に長尺であり、且つ、天板部
10bの下方にはテープローディング用開口部2a
2aが形成されているため、前蓋10を薄肉の板厚に
形成すると前板部10a,天板部10bの剛性が著しく
低下してしまう。
【0010】即ち、図5(A)に拡大して示したよう
に、前蓋10の平常な閉蓋時に、薄肉の板厚に形成した
前蓋10の前板部10aは、カセット筐体2に開口した
テープローディング用開口部2a〜2aの前方に張
架した磁気テープTを保護しており、且つ、前蓋10の
天板部10bの上面10bは、上ハーフ部材3の天板
部3aの上面3aと略同一高さに合わせて支持されて
テープローディング用開口部2a〜2aの上方を覆
っている。また、前蓋10の天板部10bの奥行き方向
後方にはテーパ状の突き合わせ面10bが形成され、
この突き合わせ面10bと対向して上ハーフ部材3の
天板部3aの前方にテーパ状の突き合わせ面3bが形
成され、両突き合わせ面10b,3bは僅かな隙間
を隔てて対向しながら互いにオーバラップしている。上
記のように、前蓋10を薄肉の板厚に形成しても、閉蓋
した前蓋10の前板部10aの上面10bの上方から
押圧しなければ、前蓋10は正常な閉蓋状態を保つこと
ができる。
【0011】しかしながら、図5(B)に拡大して示し
たように、閉蓋した前蓋10の天板部10bの上面10
のうちで巾方向中央部近傍を上方(矢印方向)から
押圧すると、薄肉の板厚に形成した天板部10bが下方
に向かって凹状に変形し、この変形により前蓋10の突
き合わせ面10bが上ハーフ部材3の突き合わせ面3
の下にもぐり込むようになり、更に天板部10bの
変形に伴い薄肉の板厚に形成した前板部10aが前方に
迫り出してしまうなどの前蓋10の変形現象が生じる。
【0012】上記のような前蓋10の変形現象が起きる
と、前蓋10の天板部10bの上面10bと上ハーフ
部材3の天板部3aの上面3aとの高さが合致しない
ためテープカセット1Bの外観が悪くなるばかりか、前
蓋10の突き合わせ面10bが上ハーフ部材3の突き
合わせ面3bの下にもぐり込んだままの状態でテープ
カセット1Bを装置の中に挿入すると、装置内で前蓋1
0の開蓋動作に悪影響を与え、せっかくテープカセット
1Bを軽量化したとしても軽量化の効果が失われてしま
うなどの問題が生じる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題に鑑み
てなされたものであり、カセット筐体内に磁気テープを
巻回したテープリールを回転自在に収納し、且つ、前記
磁気テープを前記カセット筐体の前方部位に開口したテ
ープローディング用開口部の前方に沿って張架すると共
に、前記カセット筐体の前方部位に前蓋を開閉自在に設
けてなり、前記前蓋の閉蓋時に、前記前蓋の前板部によ
り前記磁気テープを保護しながら前記テープローディン
グ用開口部の前方を覆うと共に、前記前蓋の天板部によ
り前記テープローディング用開口部の上方を覆うよう構
成したテープカセットにおいて、前記前蓋の天板部の裏
面に突出形成した凸状の突起と、前記テープローディン
グ用開口部内にあって、前記前蓋の天板部の裏面と対向
して前記カセット筐体と一体に突出形成したリブに穿設
され、前記凸状の突起が該前蓋の開閉動作に支障なく進
退し得る凹状の孔とを備えてなり、前記前蓋の閉蓋時に
前記凸状の突起を前記凹状の孔内に嵌入させた際、前記
前蓋の天板部上方からの押圧に対して前記凸状の突起と
前記凹状の孔との嵌入時の寸法関係のうちで上下方向の
スキマを前記前蓋の天板部の変形を規制できる程度に設
定する一方、前方向のスキマを前記前蓋の前板部が前方
に迫り出さない程度に設定したことを特徴とするテープ
カセットを提供するものである。
【0014】
【実施例】以下に本考案に係わるテープカセットの一実
施例を図1乃至図3を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本考案に係わるテープカセットを前
蓋を開蓋した状態で示した斜視図、図2は同テープカセ
ットの要部となるカセット筐体側に形成した凹状の孔近
傍と前蓋側に形成した凸状の突起近傍とを断面して示し
た側断面図、図3は図2に示したカセット筐体側に形成
した凹状の孔近傍と前蓋側に形成した凸状の突起近傍と
を拡大して示した側断面図である。
【0016】本考案に係わるテープカセット1Aは、先
に説明した従来のテープカセット1Bの構成と一部を除
いて同様の構成であり、ここでは説明の便宜上、先に示
した構成部材に対しては同一の符号を付し、且つ、先に
示した構成部材は必要に応じて適宜説明し、従来と異な
る構成部材に新たな符号を付して説明すると共に、異な
る点を中心に説明する。
【0017】図1に示した本考案に係わるテープカセッ
ト1Aは、例えばテープ巾が1/2インチの磁気テープ
Tを収納したVHS対応型テープカセットとして構成さ
れている。また、テープカセット1Aの外観の一部を構
成するカセット筐体2は上ハーフ部材3と下ハーフ部材
4とを蓋合わせして直方体形状に組み立てられ、且つ、
外観の一部を構成する前蓋10がカセット筐体2の前方
部位に開閉自在に支持されている。また、テープカセッ
ト1Aの軽量化を計るため、カセット筐体2及び前蓋1
0は、樹脂材を用いて薄肉の板厚に成形されている。
尚、カセット筐体2は薄肉の板厚に成形されても、上ハ
ーフ部材3と下ハーフ部材4とで直方体形状に組み立て
られているので剛性を備えている。
【0018】また、カセット筐体2内に回転自在に収納
した供給側のテープリール5と巻取側のテープリール6
との間に磁気テープTが巻回されており、この磁気テー
プTはカセット筐体2の前方部位から前方及び上方に空
間を形成しながら開口したテープローディング用開口部
2a〜2aに沿って張架されている。また、開閉自
在な前蓋10は、カセット筐体2の前方部位に張架した
磁気テープTより外側に位置するよう開閉自在に支持さ
れている。また、薄肉の板厚に形成した前蓋10は、前
方の前板部10aと上方の天板部10bとがほぼ直角に
連接されて“逆L字状”に形成されており、且つ、巾方
向左右に側板部10c,10dが前板部10a及び天板
部10bと連接して奥行き方向に延出されている。そし
て、前蓋10の閉蓋時には、前蓋10の前板部10aに
より磁気テープTを保護しながらカセット筐体2に開口
したテープローディング用開口部2a〜2aの前方
の空間を覆うと共に、前蓋10の天板部10bによりテ
ープローディング用開口部2a〜2a(切欠部4a
〜4a)の上方の空間を覆っている。
【0019】ここで、本考案の要部となるカセット筐体
2側に形成した凹状の孔2b,2cと、前蓋10側
に形成した凸状の突起10b,10bとについて図
1乃至図3を併用して説明する。
【0020】図1において、カセット筐体2の前方部位
に開口したテープローディング用開口部2a〜2a
は、カセット筐体2の前方に突出したリブ2b,2cに
より3分割に仕切られている。また、これらのリブ2
b,2cは、テープローディング用開口部2a〜2a
内にあって、実質的にはテープローディング用開口部
2a〜2a内に突出した状態に形成されており、即
ち、リブ2b,2cは下ハーフ部材4の前方部位を切り
欠いた切欠部4a〜4a(図4)の側壁の一部を形
成し、テープローディングに支障なく設けられている。
また、リブ2b,2cは、図2に拡大して示したよう
に、上ハーフ部材3と下ハーフ部材4とを上下に突き合
わせて、上方から押圧しても変形しない程度の剛性を持
って形成されている。尚、リブ2b,2cはいずれか一
方のハーフ部材3,4だけで形成しても良く、更に上ハ
ーフ部材3だけで形成した場合には高さ方向の寸法が後
述する前蓋10側に形成した凸状の突起10b,10
に対応でき、且つ、上方から押圧しても変形しない
高さであれば良い。また、カセット筐体2のリブ2b,
2cは、実施例ではカセット筐体2の巾方向中央部に近
接して左右に設けられている。この理由は、後述するよ
うに閉蓋した前蓋10の天板部10bのうちで巾方向の
中央部近傍を上方から押圧した際に天板部10bが下方
に変形することを防げるような位置にリブ2b,2cが
剛性を備えて設けられており、リブ2b,2cをテープ
ローディング用開口部2a〜2a内の左右端に設け
た場合より効果が得られる位置に設定されている。尚、
リブ(2b,2c)を巾方向中央部に近接して設けた場
合に設置数はとくに限定されるものではない。更に、カ
セット筐体2のリブ2b,2cの上端部2b,2c
は、前蓋10の天板部10bの裏面10bと僅かな隙
間を隔て接近し、且つ対向しており、これらの上端部2
,2cに凹状の孔2b,2cが浅く穿設され
ている。
【0021】次に、前蓋10の天板部10bの裏面10
には、カセット筐体2のリブ2b,2cに穿設した
凹状の孔2b,2cと対応して凸状の突起10
,10bが下方に僅かに突出形成されている。
尚、前蓋10側の凸状の突起10b,10bは、カ
セット筐体2側の凹状の孔2b,2cに対応して設
ければ良いものであり、前述した理由から凹状の孔2b
,2cも巾方向中央部に近接して設けられているこ
とは言うまでもない。
【0022】ここで、図2に示した如く、前蓋10を閉
蓋した時、前蓋10側の凸状の突起10b,10b
がカセット筐体2側の凹状の孔2b,2c内に嵌入
することにより、薄肉の板厚に形成した前蓋10の天板
部10bを上方から押圧しても天板部10b及び前板部
10aが変形しない設定条件について述べる。勿論、実
施例ではテープカセット1Aの軽量化を計るために、前
述したように前蓋10を薄肉の板厚に形成したが、前蓋
10を薄肉の板厚に形成しない場合にも適用しても何ら
の支障も生じない。
【0023】即ち、上記のように形成したカセット筐体
2側の凹状の孔2b,2cと、前蓋10側の凸状の
突起10b,10bの寸法形状は、下記する及び
の条件を満たして設定されている。 .前蓋10側の凸状の突起10b,10bが前蓋
10の開閉動作に支障なくカセット筐体2側の凹状の孔
2b,2cに進入及び退出(進退)でき得る大きさ
形状に設定されている。 .前蓋10を閉蓋して、前蓋10側の凸状の突起10
,10bがカセット筐体2側の凹状の孔2b
2c内に嵌入させ際、閉蓋した前蓋10の天板部10
bの上面10bのうちで巾方向中央部近傍を上方(矢
印方向)から押圧しても、天板部10bが下方に変形す
ることを規制され、これに伴って前板部10aが前方に
迫り出してしまうことが生じない大きさ形状に設定され
ている。
【0024】この際、図3に拡大して示した如く、前蓋
10側の凸状の突起10b,10bがカセット筐体
2側の凹状の孔2b,2c内に嵌入した時の寸法関
係において、両者(10b,10b),(2b
2c)の図示上下方向のスキマは、前蓋10を閉蓋し
た時に当接しない程度の所定量のスキマ(例えば0.1
〜0.4mm程度)に設定しておけば、前蓋10の天板
部10bが上方に膨らむことがなく、且つ、天板部10
bが下方に変形する量を上下方向のスキマ以内に規制す
ることができ、実質的に目視状態では天板部10bが下
方に変形したと判断されない。また、両者(10b
10b),(2b,2c)の図示前方向のスキマ
は、前蓋10の天板部10bの上面10bのうちで巾
方向中央部近傍を上方(矢印方向)から押圧した場合
に、天板部10bの上下方向のスキマ分だけの僅かな変
形による前板部10aの前方への迫り出しを規制できる
程度の所定量のスキマ(例えば0〜0.2mm程度)に
設定しておけば、天板部10bが下方に僅か変形して
も、前板部10aは前方に迫り出すことなく規制され
る。更に、両者(10b,10b),(2b,2
)の図示開閉方向のスキマは、前蓋10の回動支点
となる軸10c,(10d)が両者よりも奥行き方
向後方に位置しているので、前蓋10の開閉動作に支障
のない余裕のあるスキマに設定しておけば良く、ここで
のスキマは設計時適宜設定されるものである。
【0025】上記したように、本考案のテープカセット
1Aによると、前蓋10の閉蓋時、前蓋10の天板部1
0bの裏面10bに突出形成した凸状の突起10
,10bを、カセット筐体2のテープローディン
グ用開口部2a〜2a内に突出形成したリブ2b,
2cに穿設した凹状の孔2b,2cに嵌合させたの
で、閉蓋した前蓋10の天板部10bの上方から押圧し
ても天板部10bが下方に凹状に変形することなく、こ
れに伴って前蓋10の前板部10aが前方に迫り出すこ
とがなくなり、テープカセット1Aの外観を構成するカ
セット筐体2及び前蓋10を樹脂材を用いて薄肉の板厚
に形成して軽量化を計ることができ、この軽量化に伴い
テープカセット1Aの装置への負荷を軽減でき、且つ、
携帯時のテープカセット1Aの重量を軽減でき、更にテ
ープカセット1Aのコスト低減に寄与できるなどの実用
的な利点がある。勿論、カセット筐体2及び前蓋10の
板厚を薄肉に形成しない場合でも何等の支障も生じな
い。また、前蓋10が変形しないため、テープカセット
1Aの外観を良好に維持できると共に、テープカセット
1Aを装置に挿入した際には装置内で前蓋10の開閉動
作を信頼性良く確実に行うことができる。
【0026】
【考案の効果】以上詳述した本考案に係わるテープカセ
ットによると、前蓋の閉蓋時、前蓋の天板部の裏面に突
出形成した凸状の突起を、カセット筐体のテープローデ
ィング用開口部内に突出形成したリブに穿設した凹状の
孔に嵌合させたので、閉蓋した前蓋の天板部の上方から
押圧しても天板部が下方に凹状に変形することなく、こ
れに伴って前蓋の前板部が前方に迫り出すことがなくな
り、テープカセットの外観を構成するカセット筐体及び
前蓋を樹脂材を用いて薄肉の板厚に形成して軽量化を計
ることができ、この軽量化に伴いテープカセットの装置
への負荷を軽減でき、且つ、携帯時のテープカセットの
重量を軽減でき、更にテープカセットのコスト低減に寄
与できるなどの実用的な利点がある。勿論、カセット筐
体及び前蓋の板厚を薄肉に形成しない場合でも何等の支
障も生じない。また、前蓋が変形しないため、テープカ
セットの外観を良好に維持できると共に、テープカセッ
トを装置に挿入した際には装置内で前蓋の開閉動作を信
頼性良く確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるテープカセットを前蓋を開蓋し
た状態で示した斜視図である。
【図2】本考案に係わるテープカセットの要部となるカ
セット筐体側に形成した凹状の孔近傍と前蓋側に形成し
た凸状の突起近傍とを断面して示した側断面図である。
【図3】図2に示したカセット筐体側に形成した凹状の
孔近傍と前蓋側に形成した凸状の突起近傍とを拡大して
示した側断面図である。
【図4】(A),(B)は従来のテープカセットを説明
するための斜視図であり、(A)は上面側から見た図,
(B)は下面側から見た図である。
【図5】(A),(B)は従来のテープカセットにおけ
る前蓋の巾方向中央部近傍を断面して示した側断面図で
あり、(A)は前蓋の平常時の閉蓋状態を示した図,
(B)は閉蓋した前蓋の天板部を上方から押圧した時の
変形状態を示した図である。
【符号の説明】
1A…テープカセット、2…カセット筐体、2a〜2
…テープローディング用開口部、2b,2c…リ
ブ、2b,2c…凹状の孔、5…テープリール、6
…テープリール、10…前蓋、10a…前板部、10b
…天板部、10b…裏面、10b,10b…凸状
の突起、T…磁気テープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 23/087 521

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセット筐体内に磁気テープを巻回したテ
    ープリールを回転自在に収納し、且つ、前記磁気テープ
    を前記カセット筐体の前方部位に開口したテープローデ
    ィング用開口部の前方に沿って張架すると共に、前記カ
    セット筐体の前方部位に前蓋を開閉自在に設けてなり、
    前記前蓋の閉蓋時に、前記前蓋の前板部により前記磁気
    テープを保護しながら前記テープローディング用開口部
    の前方を覆うと共に、前記前蓋の天板部により前記テー
    プローディング用開口部の上方を覆うよう構成したテー
    プカセットにおいて、 前記前蓋の天板部の裏面に突出形成した凸状の突起と、 前記テープローディング用開口部内にあって、前記前蓋
    の天板部の裏面と対向して前記カセット筐体と一体に突
    出形成したリブに穿設され、前記凸状の突起が該前蓋の
    開閉動作に支障なく進退し得る凹状の孔とを備えてな
    り、 前記前蓋の閉蓋時に前記凸状の突起を前記凹状の孔内に
    嵌入させた際、前記前蓋の天板部上方からの押圧に対し
    て前記凸状の突起と前記凹状の孔との嵌入時の寸法関係
    のうちで上下方向のスキマを前記前蓋の天板部の変形を
    規制できる程度に設定する一方、前方向のスキマを前記
    前蓋の前板部が前方に迫り出さない程度に設定したこと
    を特徴とするテープカセット。
JP1993041460U 1993-06-30 1993-06-30 テープカセット Expired - Lifetime JP2571929Y2 (ja)

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