JP4028931B2 - テープカセット用収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はテープカセット等を収納するのに適した収納ケース、特に本体部と蓋部と両者を連結する連結部を一体形成した収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテープカセットを収納するケースの一種として、本体部と、蓋部と、前記本体及び蓋部を連結する連結部より構成された一体形成したプラスチックケースが知られている。この型の収納ケースは放送局等で使用される業務用のテープカセットを保管、運搬するに際に保護するのに良く使用されている。
小型、軽量(例えば、8mmテープカセット、VHS−C、DAT等)のテープカセットであればこのような位置規制方式を採用しても構わないが、比較的大型、重量(VHS、業務用ビデオカセット等)のテープカセットを収納するケースでは、カセットと収納ケースとの接触面積が大きく、擦れ傷などが発生することがあるので、収納ケースの内面に位置規制リブを設けて、前後、左右の位置規制を行う必要が出てくる。
例えば実開平5−95888号等では、収納されるテープカセットの向きと前後左右の位置を規制するために、収納ケースの本体部の各側壁内面の数カ所に内方に突出するナイフエッジ状のリブが形成されている。しかし、一般にこれらの位置規制手段は、テープカセットの挿入を容易にするために、位置規制リブの上側は案内テーパが付けたられており、しかも挿脱を容易にするためと寸法誤差を許容するためにテープカセットとの間にがたつきを防止するがなお充分な隙間を有するように、緩やかな位置規制がされている。この構成であると小型のテープカセットでは格別の問題は生じない。
【0003】
一方、テープカセットはカセット前面にテープの繰り出し、走行、巻き取りを行うために開口部を有しており、図7に示すようにテープカセット50を不使用時にはゴミや埃から防御するための前蓋52を備えており、また、前蓋52を閉方向に規制するばね部材が前蓋の回動軸に配備されている。また、前蓋の不用意な開き状態を防止するために一般的にはカセットハーフの一方の側面には前蓋を閉じた状態にロックするロック部材53が配備されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、大型で重量のある業務用のテープカセットでは、テープカセットを収納ケースに収納した状態で外的振動や落下、倒れなどの衝撃が加わると、カセットの前蓋52のロックされていない側が衝撃によって瞬間的に開き、前蓋の慣性が大きいためにさらに前蓋の前面において収納ケースの連結部側の壁の内面に設けられた水平方向(カセット前後方向)の位置規制用リブに乗り上げてしまい、そのまま下に戻れないで前蓋が開いたままの状態が生じてしまう。図8はこの問題を図示するものであり、収納ケース60は本体部61、蓋部62及びこれらを連結する連結部63よりなり(図示の都合上透明体樹脂製の場合を示した)、本体側壁の内面には前方位置規制リブ63’、後方位置規制リブ65、側部位置規制リブ64を設けたものである。なお、蓋部62の側壁の内面に設けたリブ66は単なる補強リブである。この収納ケースにテープカセット50を収納した状態で図8の(a)の状態から(b)の状態に収納ケースが倒れると、テープカセットでは加わる衝撃により前蓋52のロックのない側は開放しようとするが、小型のテープカセットならば前方位置規制リブ63’により開放が阻止されるはずのところ、重量の大きい業務用テープカセットでは、大きい慣性のため前蓋は前方位置規制リブ63’に乗り上げてしまう。
この状態で放置されるとテープは収納ケース内ではあるがゴミや埃が付着したり、また、前蓋のロック部材のない側面の前蓋のみが位置規制リブに乗り上げた場合前蓋が捩れた状態になり、前蓋の変形となって収納ケースからカセットを取り出した後でも前蓋は通常の閉じ状態とならない問題となっていた。
なお、前蓋側の位置規制リブの高さを高くすれば良いのではないかとの疑問が生じるが、テープカセット、収納ケース共にバラツキがあり、また前蓋前面に切欠部もあり、位置規制リブを高くしてしまうと、カセット収納時に位置規制リブによって引っかかり前蓋が開いてしまうことがあるので好ましくない。
そこで、本発明は収納ケース内のカセットの落下等の際に加わる外力による衝撃、その他の外的要因で前蓋に開放方向の力が加わる時でも前蓋を開かせることはなく、テープの信頼性の確保及びカセットの部品変形を防ぐことを可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カセット前蓋上面で前蓋ロック部材とは反対側に対応する位置において、前記前蓋の開放を阻止するリブを、収納ケースの蓋部材の内面に設けることにより、前蓋の開放を防止するものである。
本発明はまた、カセットケースの上面に対応する位置規制リブとケースのクリアランスより前蓋に対応する前蓋開き防止リブと前蓋のクリアランスを大きくすることにより、衝撃が加わらない正常な状態では前蓋開き防止リブは前蓋に接触させず、そのため前蓋やその回動軸に応力が加わることがなく前蓋の機能が保全されるものである。
より具体的には、本発明は、上下ケースを組み合わせたケース本体内にテープを巻回したテープリールを収納し、テープカセットの前面側にテープ走行用の開口部を有し、該開口部を開閉する前蓋を備え、更に前蓋を閉じた状態でロックする蓋ロック部材を備えたテープカセットを収納する本体部及び蓋部及び連結部を一体に形成したテープカセット用収納ケースにおいて、本体の各側壁の内面にはテープカセットの前後左右方向のための位置規制リブを有し、蓋部材には蓋部材を閉じた時にカセット上面に対向する位置にカセットの上下方向の位置規制をする位置規制リブがあり、更に、蓋部の側壁内面にはカセット前蓋上面の少なくとも蓋ロック部材の無い側の側面近傍部に対応する位置に前蓋開き防止リブを設けたことを特徴とする。
本発明はまた、前記前蓋開き防止リブとテープカセットの前蓋上面のクリアランスをテープカセットのケースの上下方向位置規制リブと前記ケースとのクリアランスより大きくしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図1〜6を参照して詳しく説明する。
収納ケース1は、本体部2、蓋部3、連結部4からなり、それぞれが薄肉のヒンジ部5で一体に形成されている。本体部2はテープカセット50を載置するために底板21、側壁22を有する。側壁22はテープカセット50の出し入れが簡単なように4隅部には設けるがその他は設けていない。4隅にL字形状の側壁を設けることで強度を高められるが、4隅以外の部分に低い側壁を設けてさらに強化しても良い。
側壁22の内側にはテープカセット50の前後左右方向の位置規制となる位置規制リブ23、23’が設けられる。図の例では後方(図1で本体部左側)に4個、左右壁(図1では本体部上側及び下側)にそれそれ2個、及び前方(図1で本体部右側)に4個設けられている。各位置規制リブ23、23’の上方は傾斜面24とし、テープカセット50を収納しやすいように案内面を提供している。前方位置規制リブ23’は、位置規制部が板状に形成され、傾斜面24の部分は2つのリブ状になっている。
蓋部3にはヒンジ部5以外の3方向に側壁31を有し、蓋部3を閉じた時この3つの側壁31と連結部4で収納ケース1の側壁を形成する。蓋部3の上板32の中央には突起33があるが、これはテープカセット50のリールボタン51に当接してテープカセット50内のテープリール(図示せず)のガタツキを防止するためのものである。
【0007】
また、上板32にはテープカセット50の上下方向の位置規制をする位置規制リブ34が左右に設けられている。この位置規制リブ34は側壁31に連続するL字形状となっており、左右方向の位置規制リブとも兼用している。
上板32のテープカセット50の前蓋52上面に対向する左右両端部には前蓋開き防止リブ35がある。この前蓋開き防止リブ35を設けたことで、テープカセット50を収納時に外的振動や落下、倒れなどの衝撃を受けてもテープカセット50の前蓋52が瞬間的に開いて前後方向位置規制リブ23に乗り上げることがなくなり、収納ケース1内で前蓋52が開きっぱなしになる問題が発生することが無くなる。従って、収納ケース1内でもゴミや埃の付着は発生しないし、前蓋52が捩じれた状態にもならないので前蓋52の変形は発生しないで信頼性を確保できる。衝撃によって、前蓋が瞬間的に開く現象は前蓋52の蓋ロック部材53のない側に発生する。よって、前蓋開き防止リブ35は蓋ロック部材53のない側にのみ設ければ機能的には問題ないが、収納ケース1の成形性(成形バランス)を考慮して両側に設けても良い。
また、前蓋開き防止リブ35と前蓋52上面との隙間を上下方向の位置規制リブ34とテープカセット50上面との隙間より広くすることによって前蓋52が開放する方向に力が加わった時以外は前蓋開き防止リブ35によって直接前蓋52に力が加わらないので、前蓋52や前蓋回動軸(図示せず)にクラック等が発生することも無い。
【0008】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、カセット前蓋上面で前蓋ロック部材とは反対側に対応する位置において、前記前蓋の開放を阻止するリブを、収納ケースの蓋部材の内面に設けることにより、前蓋の開放を防止するものである。より好ましくは、カセットケースの上面に対応する位置規制リブとケースのクリアランスより前蓋に対応する前蓋開き防止リブと前蓋のクリアランスを大きくすることにより、衝撃が加わらない正常な状態では前蓋開き防止リブは前蓋に接触させず、そのため前蓋やその回動軸に応力が加わることがなく前蓋の機能が保全されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収納ケースの平面図である。
【図2】(a)図1のA−A断面図、(b)図1のB−B断面図である。
【図3】本発明の収納ケースにテープカセットを収納させた平面図である。
【図4】本発明の収納ケースにテープカセットを収納させた斜視図である。
【図5】(a)図3の側面図、(b)蓋を閉じた状態の側面図である。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】テープカセット斜視図及び前蓋ロック部拡大図である。
【図8】従来例によるテープカセットの収納ケース内で前蓋が開く理由を示す図である。
【符号の説明】
1:収納ケース
2:本体部
3:蓋体部
4:連結部
5:ヒンジ部
21:底板
22:側壁
23:位置規制リブ(左右前後方向)
24:傾斜面
31:側壁
32:上板
33:突起
34:位置規制リブ(上下方向)
35:前蓋開き防止リブ
50:テープカセット
51:リールボタン
52:前蓋
53:前蓋ロック部材
Claims (1)
- 上下ケースを組み合わせたケース本体内にテープを巻回したテープリールを収納し、テープカセットの前面側にテープ走行用の開口部を有し、該開口部を開閉する前蓋を備え、更に前蓋を閉じた状態でロックする蓋ロック部材を備えたテープカセットを収納する本体部及び蓋部及び連結部を一体に形成したテープカセット用収納ケースにおいて、本体の各側壁の内面にはテープカセットの前後左右方向のための位置規制リブを有し、蓋部には蓋部を閉じた時にカセット上面に対向する位置にカセットの上下方向の位置規制をする位置規制リブがあり、更に、蓋部の側壁内面にはカセット前蓋上面の少なくとも蓋ロック部材の無い側の側面近傍部に対応する位置に前蓋開き防止リブを設けたことを特徴とする収納ケース。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20038498A JP4028931B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | テープカセット用収納ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20038498A JP4028931B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | テープカセット用収納ケース |
Publications (2)
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JP2000025876A JP2000025876A (ja) | 2000-01-25 |
JP4028931B2 true JP4028931B2 (ja) | 2008-01-09 |
Family
ID=16423433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20038498A Expired - Fee Related JP4028931B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | テープカセット用収納ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4028931B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-15 JP JP20038498A patent/JP4028931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000025876A (ja) | 2000-01-25 |
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