JPH079264Y2 - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JPH079264Y2
JPH079264Y2 JP5163389U JP5163389U JPH079264Y2 JP H079264 Y2 JPH079264 Y2 JP H079264Y2 JP 5163389 U JP5163389 U JP 5163389U JP 5163389 U JP5163389 U JP 5163389U JP H079264 Y2 JPH079264 Y2 JP H079264Y2
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JP
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case
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lock
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健二 橋爪
昌寿 岡村
晴男 芝
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TDK Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ビデオ、テープレコーダなどに使用される磁
気テープカセット、特にケースの前面を覆うダストカバ
ーを開閉自在に備えた磁気テープカセットに関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、ビデオテープレコーダに用いられるテープカセッ
トでは、カセットケース前面の開口部にダストカバーと
なる前蓋、いわゆるリッドを開閉自在に軸支配備されて
いて、該前蓋はカセット不使用時にはバネの力を受けて
開口部を閉じ、磁気テープを前面より保護して、ケース
前面側の開口部からケース内に塵埃が侵入したり、取り
扱いの際に誤ってテープに手を触れて傷をつけたり、折
りぐせをつけたり指紋や油付着などをつけたりすること
がないように、突起のあるロックレバーを介在配備して
前蓋をロックする構成とすることが知られている。
この従来の磁気テープカセットでは、ケースの前蓋を閉
じていた前蓋を開く際に、突起を押圧するロックレバー
もバネ力に抗して押し込まれて前蓋に設けた規制部から
ロック爪が外れ前蓋を回動してケース前面を開きうる状
態となるものであるが、このロックレバーは第9図に示
すように、ケースaから突出した突起bを持ったロック
レバーcがコイルバネdを嵌装してケース内壁a1とケー
ス外壁との間に封入された状態で突没自在に装備されて
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、この従来のコイルバネを用いたものは組込が
煩雑なうえにバネ組立上のスペースが取りにくく、ロッ
クレバーの押込操作の際に生ずる不具合もあるためコイ
ルバネに代えてトーションバネを用いるとトーションバ
ネのロック側一先端が露出していて、テープに接触する
事故が生じやすいほか、ロックレバーを備えた上ケース
に規制用の仕切壁を設けると共に、バネ組立上煩雑で実
用的ではないなどの問題があった。
本考案は、これら従来の欠点を容易に排除しようとする
もので、ロックレバーに係支されているトーションバネ
先端の移動範囲が仕切壁でカバーされ磁気テープ側に突
出せず、常時安全に区画され、ケース内に収納されてい
るテープ接触を未然に防止すると共に、上ケースと下ケ
ースと別々に対応して備えられているのでバネ組立時の
スペースが充分にとれ取扱い容易で生産性をも大幅に向
上できる磁気テープカセットを構成簡単で安価な形態で
提供することを目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、磁気テープを収容し、上ケースと下ケースと
からなるケースと、このケースの前面に架張される前記
磁気テープを保護し、かつケース前面を開閉自在に設け
た前蓋と、該前蓋を閉方向に付勢するバネ部材と、前蓋
の閉位置を維持するロックレバーとを備えた磁気テープ
カセットにおいて、前記ロックレバーがケースに突設さ
れた支軸に挿着されたトーションバネでロック位置に付
勢配備されるようにトーションバネの一端はケース側壁
に設けたバネ受部に当接させ、またトーションバネの他
端はロックレバーに形成されている係止部に係支させ、
前記ロックレバーは上ケースに設けた位置規制リブにガ
イドさせると共に、前記トーションバネのロックレバー
側の先端位置を規制する仕切壁を下ケースに配備したこ
とを特徴とする磁気テープカセットである。
〔作用〕 この磁気テープカセットは、保存時には前蓋2がケース
前面を閉じており、該前蓋2で磁気テープを保護すると
共に、該前蓋2をロックレバー4のロック爪41をトーシ
ョンバネ6で前蓋2に押しつけてロック状態を完全とし
て前蓋2がみだりに開放しないように保持され、磁気テ
ープを安全にケース内に収容することが可能である。ま
た、前蓋2を開く時、ロックレバー4の突起14を押し込
む際に、その押圧方向がどのような状態にもトーション
バネ6が撓んでロックレバー4のバネ係止部に係支され
たトーションバネ先端が移動しても、その位置を規制す
る仕切壁9が存在することでテープ接触を容易に防止で
き、しかもロックレバー4と仕切壁9とが上ケース又は
下ケースとに別々に備えたことでバネ組立上のスペース
が大きく取れ、組立作業も簡便化して生産性を大幅に向
上することができ、商品価値も著しく高められるもので
ある。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1〜5図例で説明すると、磁気テー
プを巻装した一対の巻取用リールをケース1内に回転可
能に備え、このケース1は上ケース11と下ケース12とか
らなり、ケース1の前面に架張される前記磁気テープを
保護し、かつケース前面を開閉自在に設けた前蓋2と、
該前蓋2を閉方向に付勢する前蓋用バネ部材3と、前蓋
2の閉位置を維持するロックレバー4とを備えた磁気テ
ープカセットにおいて、前記ロックレバー4がケース1
に突設された支軸5に挿着されたトーションバネ6でロ
ック位置に付勢配備されるようにトーションバネ6の一
端61はケース側壁に設けたバネ受部7に当接させ、また
トーションバネ6の他端62はロックレバー4にあるロッ
ク爪41の位置より上下方向に対して離れた位置で、ロッ
クレバー4に備えた操作用突起の中心より越えたロック
レバー位置に形成されている係止部8に係支させ、前記
ロックレバー4は上ケース11に設けた位置規制リブ12に
ガイドされるように嵌挿されると共に、前記トーション
バネ6のロックレバー側の先端位置を規制する仕切壁9
を下ケース12に配備した磁気テープカセットとしてあ
る。
この場合、前記ロックレバー4がガイド溝42があるもの
であって、該ガイド溝42をケースに設けた位置規制リブ
12に嵌挿させ、トーションバネ6の他端62で係支された
係止部8をスライドさせ、早く正確にロック爪41が前蓋
2より外れロック解除ができるようにするのがよい。即
ちロックレバー4の突起14に偏荷重がかかっても、前記
ロックレバー4が回動したのち位置規制部13で止まり、
この点を支点として係止部8が押込み方向に摺動する2
段階移動を可能としてある。例えばロックレバー4の押
込操作で先ずロック爪41の先端が回転移動ののちに係止
部8をスライドさせることでロックレバー4が押し込ま
れ、突起14の押し込み操作がどんな状態でもロック解除
が早くできる。さらに下ケース12に設けた仕切壁9に対
応して上ケース11に設けたストッパリブとなる区画壁10
に沿ってロックレバー4のロック爪側の先端を移動する
ようにロックレバー4を配備してある。
また、前記突起14は上ケース11の側壁に形成した窓孔11
より突出させ摺動自在に配備し、トーションバネ6の他
端62を中心として、これより遠い位置にあるロック爪41
がロックレバー4を介して回動して、前蓋2より外れ位
置規制部13で止まり、トーションバネ6の他端62で係支
されている係止部8がスライドすることによってロック
が前蓋2より早く正確に外れるようになっている。
しかして、ケース1を装置側に装填すると、第6図aの
ようにケース1に突出している突起14はトーションバネ
6に抗して押し込まれ、トーションバネ6の他端62がロ
ックレバー4の係止部8に係支されているために、ロッ
クレバー4がトーションバネ6を中心としてロック爪41
がケース内方に回動し(第6図b)、前蓋2との係止を
外した状態として位置規制部13で止まり、次で前蓋2を
機械操作でバネ部材3に抗して開放して磁気テープの前
面にある前蓋2をなくし、所定の記録或いは再生ができ
るようになっていて、前記突起14の突出量がなくなるま
で(第6図c)押し込み操作をまつことなく早く正確に
ロックレバー4のロック解除ができるものであり、また
前記突起14の押込み方向がどの方向に偏向してもロック
レバー4のロック爪41が速動してロック解除が可能とな
るものである。しかも、前記ロックレバー4はガイド溝
42に嵌挿されている規制リブ12で所定位置までの回動を
阻止され、かつトーションバネの移動先端は仕切壁9で
区切った空間を移動し、バネ先端のテープ接触を防止
し、さらにロックレバー4のロック爪41は位置規制部13
に止められ規制されてロックレバー4の操作上の安全性
を高めている。
図中、13は前蓋の枢支軸、15は空回り防止用のテープリ
ール、16は磁気テープである。17は案内溝でケース外側
面に備えられる。
なお、前記トーションバネ6の他端62は押圧操作用突起
の中心より越えた位置でロック爪41よりなるべく離れた
遠い位置(下端位置)に係止させるのがよく、係止部8
はロックレバー4の突起14の裏側に係止用切目或いは鈎
形片などの凹凸部の組合せ構成とすることがトーション
バネ6の組立容易性の目的のために配慮されている。
また、ケース1の上ケース11と下ケース12とはビス止め
結合され、収容された磁気テープの通路が仕切壁で区画
された凹所の前面側開口部の前側を横切っていて、この
磁気テープの前面を覆う前蓋2でテープをカバー保護す
るようになっている。
〔考案の効果〕
本考案は、ロックレバーがケースに突設された支軸に挿
着されたトーションバネでロック位置に付勢配備される
ようにトーションバネの一端はケース側壁に設けたバネ
受部に当接させ、またトーションバネの他端はロックレ
バーに形成されている係止部に係支させ、前記ロックレ
バーは上ケースに設けた位置規制リブにガイドさせると
共に、前記トーションバネのロックレバー側の先端位置
を規制する仕切壁を下ケースに配備したことにより、ロ
ック解除操作の際にロックレバーのトーションバネ先端
が仕切壁で安全に保護され、テープ側に突出することが
なくテープ接触防止が確実に行われ、さらにトーション
バネ組立上のスペースも大きくとれて作業性を著しく容
易化して構成簡単で安価な形態で提供できると共に、前
蓋のロック解除用のロックレバーのロック爪をカバーす
る動きも可能となって、操作上で生ずる不具合をなく
し、商品価値を著しく高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の斜面図、第2図は一部を切欠して内部を
示した一部の拡大斜面図、第3図はロックレバーの正面
図、第4図はその平面図、第5図はその側面図、第6図
a〜cはそれぞれ作用状態の側面図、第7図はケース組
込状態の一部の側面図、第8図はその平面図、第9図は
従来例の一部の縦断面図である。 1……ケース、2……前蓋、3……前蓋用バネ部材、4
……ロックレバー、41……ロック爪、42……ガイド溝、
5……支軸、6……トーションバネ、61,62……バネ端
部、7……バネ受部、8……係止部、9……仕切壁、10
……区画壁、12……規制用リブ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを収容し、上ケースと下ケース
    とからなるケースと、このケースの前面に架張される前
    記磁気テープを保護し、かつケース前面を開閉自在に設
    けた前蓋と、該前蓋を閉方向に付勢するバネ部材と、前
    蓋の閉位置を維持するロックレバーとを備えた磁気テー
    プカセットにおいて、前記ロックレバーがケースに突設
    された支軸に挿着されたトーションバネでロック位置に
    付勢配備されるようにトーションバネの一端はケース側
    壁に設けたバネ受部に当接させ、またトーションバネの
    他端はロックレバーに形成されている係止部に係支さ
    せ、前記ロックレバーは上ケースに設けた位置規制リブ
    にガイドさせると共に、前記トーションバネのロックレ
    バー側の先端位置を規制する仕切壁を下ケースに配備し
    たことを特徴とする磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】前記ロックレバーが、その先端のロック爪
    を回動させて前記上ケースに形成した位置規制部に係支
    可能に配備され、該位置規制部に係支されたロックレバ
    ーを押込方向に摺動可能にトーションバネで支持した請
    求項1記載の磁気テープカセット。
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