JP2593411Y2 - 絶縁電線用クランプ形コネクター - Google Patents
絶縁電線用クランプ形コネクターInfo
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- JP2593411Y2 JP2593411Y2 JP1993000486U JP48693U JP2593411Y2 JP 2593411 Y2 JP2593411 Y2 JP 2593411Y2 JP 1993000486 U JP1993000486 U JP 1993000486U JP 48693 U JP48693 U JP 48693U JP 2593411 Y2 JP2593411 Y2 JP 2593411Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は高圧配電線路の電線に対
し電気的並びに機械的に接続するためのクランプ形コネ
クタ−の改良に係り、特に絶縁電線の芯線に対する電気
的な接触を確実にした構成に関するものである。
し電気的並びに機械的に接続するためのクランプ形コネ
クタ−の改良に係り、特に絶縁電線の芯線に対する電気
的な接触を確実にした構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧配電線路の絶縁電線支持装置におい
ては、続流ア−クによる絶縁電線の断線防止或いは碍子
の破損防止を目的とした碍子保護装置が備えられてい
る。
ては、続流ア−クによる絶縁電線の断線防止或いは碍子
の破損防止を目的とした碍子保護装置が備えられてい
る。
【0003】同保護装置は図14において符号100で
示すように支持碍子101の下部を腕金などの接地側の
取付部材110で支持し、支持碍子101の頭部101
aにバインド線又は巻付グリツプなどの金属製支持部材
102により絶縁電線103を支持した絶縁支持装置に
対し、同電線103の下部に位置する支持碍子101の
胴部101bにリング状の放電電極104を備え付け、
さらに絶縁電線103より上方に位置する支持碍子10
1の頭部101aの上に限流素子ユニット105を備
え、同ユニット105の一方の充電部側電極106をク
ランプ形コネクター107により絶縁電線103に、ま
た他方の接地側電極108を放電電極104に対し夫々
電気的に接続した構成になっている。
示すように支持碍子101の下部を腕金などの接地側の
取付部材110で支持し、支持碍子101の頭部101
aにバインド線又は巻付グリツプなどの金属製支持部材
102により絶縁電線103を支持した絶縁支持装置に
対し、同電線103の下部に位置する支持碍子101の
胴部101bにリング状の放電電極104を備え付け、
さらに絶縁電線103より上方に位置する支持碍子10
1の頭部101aの上に限流素子ユニット105を備
え、同ユニット105の一方の充電部側電極106をク
ランプ形コネクター107により絶縁電線103に、ま
た他方の接地側電極108を放電電極104に対し夫々
電気的に接続した構成になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そして雷サージの侵入
があると、絶縁電線103の芯線−クランプ形コネクタ
ー107−充電側電極106−限流素子ユニツト105
−接地側電極108−放電電極104−放電ギヤップG
−接地側の取付部材110−の経路で同サ−ジを大地へ
放電(閃絡)させるもので、放電経路を構成する上記限
流素子ユニツト105と放電ギヤップGの直列接続によ
り続流アークを遮断して絶縁電線103の断線防止と碍
子体の破損防止を行うようにしている。
があると、絶縁電線103の芯線−クランプ形コネクタ
ー107−充電側電極106−限流素子ユニツト105
−接地側電極108−放電電極104−放電ギヤップG
−接地側の取付部材110−の経路で同サ−ジを大地へ
放電(閃絡)させるもので、放電経路を構成する上記限
流素子ユニツト105と放電ギヤップGの直列接続によ
り続流アークを遮断して絶縁電線103の断線防止と碍
子体の破損防止を行うようにしている。
【0005】ところで、上記保護装置100のクランプ
形コネクター107にあっては、図15に示すように絶
縁電線103との接続時、締付ネジ108の締め付けに
よって針電極109が横方向に逃げてしまい、同電線1
03の被覆103bが破れず尖った針電極109が電線
の振動や揺動によって芯線から外れ非接触状態になった
りすることがある。
形コネクター107にあっては、図15に示すように絶
縁電線103との接続時、締付ネジ108の締め付けに
よって針電極109が横方向に逃げてしまい、同電線1
03の被覆103bが破れず尖った針電極109が電線
の振動や揺動によって芯線から外れ非接触状態になった
りすることがある。
【0006】したがってこのような非接触状態或いは不
完全接触状態において、配電線路に雷サージが侵入して
きた場合には、放電遅れがあったり或いは上記放電経路
が確実に形成されていないため、絶縁電線や支持碍子の
保護が十分できないと言う問題があった。
完全接触状態において、配電線路に雷サージが侵入して
きた場合には、放電遅れがあったり或いは上記放電経路
が確実に形成されていないため、絶縁電線や支持碍子の
保護が十分できないと言う問題があった。
【0007】また上記クランプ形コネクター107にあ
っては、芯線との接触が針電極のみで而も電流集中が起
こりやすい形状になっているため、大電流放電時にこの
電流集中により針電極109の溶損や芯線103aの溶
断事故が発生したりする問題があった。
っては、芯線との接触が針電極のみで而も電流集中が起
こりやすい形状になっているため、大電流放電時にこの
電流集中により針電極109の溶損や芯線103aの溶
断事故が発生したりする問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の問題点を
解決するためのもので、第1の考案は、絶縁電線を挿通
する略C形の本体金具(26)の下部内側に、電線押さ
え金具(28)を備え、該電線押さえ金具の上端には略
V形に配置されかつ先部を刃形にした電線食い込み部
(28b)を設け、本体金具(26)の上部内側には、
針金具(27)を、その針部(27a)が上記電線食い
込み部(28b)の中心に向って突出するようにして設
け、更に本体金具(26)には、上記電線押さえ金具
(28)を針金具(27)に対して進退させる締付ネジ
(29)を備えたことを特徴とするものである。
解決するためのもので、第1の考案は、絶縁電線を挿通
する略C形の本体金具(26)の下部内側に、電線押さ
え金具(28)を備え、該電線押さえ金具の上端には略
V形に配置されかつ先部を刃形にした電線食い込み部
(28b)を設け、本体金具(26)の上部内側には、
針金具(27)を、その針部(27a)が上記電線食い
込み部(28b)の中心に向って突出するようにして設
け、更に本体金具(26)には、上記電線押さえ金具
(28)を針金具(27)に対して進退させる締付ネジ
(29)を備えたことを特徴とするものである。
【0009】また第2の考案は、上記電線押さえ金具
(28)の電線食い込み部(28b)及び針金具(2
7)の針部(27a)にはシ−ル材(34)が付設され
ていることを特徴とするものである。
(28)の電線食い込み部(28b)及び針金具(2
7)の針部(27a)にはシ−ル材(34)が付設され
ていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】絶縁電線(25)をクランプするには、絶縁電
線(25)に略C形の本体金具(26)を絶縁電線(2
5)に嵌合し、締付ネジ(29)を締め方向に回転して
電線押さえ金具(28)を針金具(27)の方向へ押し
上げる。
線(25)に略C形の本体金具(26)を絶縁電線(2
5)に嵌合し、締付ネジ(29)を締め方向に回転して
電線押さえ金具(28)を針金具(27)の方向へ押し
上げる。
【0011】この押し上げにより、その電線食い込み部
(28b)と針金具(27)の針部(27a)間に絶縁
電線(25)が挾み付けられると共にその電線食い込み
部(28b)の刃部と針部(27a)が絶縁電線(2
5)の絶縁被覆を突き破り又は切断し、それぞれ絶縁電
線(25)の芯線に確実に接触して通電状態が維持され
る。
(28b)と針金具(27)の針部(27a)間に絶縁
電線(25)が挾み付けられると共にその電線食い込み
部(28b)の刃部と針部(27a)が絶縁電線(2
5)の絶縁被覆を突き破り又は切断し、それぞれ絶縁電
線(25)の芯線に確実に接触して通電状態が維持され
る。
【0012】更に、このクランプ時においては、電線食
い込み部(28b)が略V形に形成され、かつ針部(2
7a)が電線食い込み部(28b)の中心に向って突出
しているため、絶縁電線(25)が、その中心を電線食
い込み部(28b)の中心に位置決め保持させた状態で
押し上げられ、電線食い込み部(28b)による絶縁被
覆の突き破り又は切断と、針部(27a)が絶縁電線
(25)の中心位置において絶縁被覆を突き破ることが
確実に行われる。
い込み部(28b)が略V形に形成され、かつ針部(2
7a)が電線食い込み部(28b)の中心に向って突出
しているため、絶縁電線(25)が、その中心を電線食
い込み部(28b)の中心に位置決め保持させた状態で
押し上げられ、電線食い込み部(28b)による絶縁被
覆の突き破り又は切断と、針部(27a)が絶縁電線
(25)の中心位置において絶縁被覆を突き破ることが
確実に行われる。
【0013】電線食い込み部(28b)及び針部(27
b)にシール材(34)を付設したものにおいては、こ
れが締付ネジの締付時に押圧されて絶縁被覆(25b)
の切断穴に流入し、その穴を塞ぐ。
b)にシール材(34)を付設したものにおいては、こ
れが締付ネジの締付時に押圧されて絶縁被覆(25b)
の切断穴に流入し、その穴を塞ぐ。
【0014】
【実施例】以下、本考案のクランプ形コネクターを碍子
保護装置の絶縁電線用コネクターとして使用した場合の
実施例について図1乃至図12に基づき説明する。図6
及び図12において、1は支持碍子2の頭部2a上に限
流素子ユニツト3を載置する状態で取付けた碍子保護装
置であり、同装置1は限流素子ユニツト3と、絶縁ホル
ダ−4と、クランプ形コネクター5と、放電電極6と、
充電側電極7と、充電側補助電極8と、接地側電極9、
接地側補助電極10とから大略構成されている。
保護装置の絶縁電線用コネクターとして使用した場合の
実施例について図1乃至図12に基づき説明する。図6
及び図12において、1は支持碍子2の頭部2a上に限
流素子ユニツト3を載置する状態で取付けた碍子保護装
置であり、同装置1は限流素子ユニツト3と、絶縁ホル
ダ−4と、クランプ形コネクター5と、放電電極6と、
充電側電極7と、充電側補助電極8と、接地側電極9、
接地側補助電極10とから大略構成されている。
【0015】次に上記において限流素子ユニツト3は、
周知のように酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする円柱形
の電圧非直線抵抗体からなる限流素子11と、FRP等
からなる絶縁内筒12と、その両端面にそれぞれ接続す
る充電側電極7と、接地側電極9と、止着ピン15と、
前記素子11及び両電極7、9の外周面を一体的に被覆
するゴム或いは合成樹脂等の絶縁被覆部材16とからな
り、また充電側電極7とコネクター5間はリード線状の
充電側補助電極8によって接続され、さらに接地側電極
9と放電電極6は全体がL形でかつ基部がストレコ−ン
状の接地側補助電極10によって接続されている。
周知のように酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする円柱形
の電圧非直線抵抗体からなる限流素子11と、FRP等
からなる絶縁内筒12と、その両端面にそれぞれ接続す
る充電側電極7と、接地側電極9と、止着ピン15と、
前記素子11及び両電極7、9の外周面を一体的に被覆
するゴム或いは合成樹脂等の絶縁被覆部材16とからな
り、また充電側電極7とコネクター5間はリード線状の
充電側補助電極8によって接続され、さらに接地側電極
9と放電電極6は全体がL形でかつ基部がストレコ−ン
状の接地側補助電極10によって接続されている。
【0016】なお、図10に示すように接地側補助電極
10の一部には深溝23aが形成され、この深溝23a
に対し放電電極側の絶縁装着部17の突出部17aが嵌
合して両者の結合部における水密性を高めるようにして
いる。
10の一部には深溝23aが形成され、この深溝23a
に対し放電電極側の絶縁装着部17の突出部17aが嵌
合して両者の結合部における水密性を高めるようにして
いる。
【0017】次に上記において4は、限流素子ユニツト
3を碍子体2の頭部2a上に位置して取り付けるための
合成樹脂或いはゴム性の絶縁ホルダーであり、図8に示
すように被着部4aと保持部4bとから構成され、キヤ
ップ状に形成した前者の被着部4aを支持碍子2の碍子
体の頭部2aに対し取脱自在に嵌着するようになってお
り、また受形の保持部4bに対しては上記限流素子ユニ
ツト3を取脱自在に保持するようになっている。
3を碍子体2の頭部2a上に位置して取り付けるための
合成樹脂或いはゴム性の絶縁ホルダーであり、図8に示
すように被着部4aと保持部4bとから構成され、キヤ
ップ状に形成した前者の被着部4aを支持碍子2の碍子
体の頭部2aに対し取脱自在に嵌着するようになってお
り、また受形の保持部4bに対しては上記限流素子ユニ
ツト3を取脱自在に保持するようになっている。
【0018】なお、上記被着部4aには、同カバ−4の
碍子体2への取付け並びに取外し等の作業性を考慮し
て、その周面にはスリ割り4cが、さらに下端内部には
爪形の掛止部4dがそれぞれ形成されている。また保持
部4bは限流素子ユニツト3を上方側から押し込むよう
にして保持するようになっており、而も押し込んだ同ユ
ニツト3の両端をさらに止着部4eによって係止すると
共にさらにユニツト3に接続する接地側電極10の絶縁
物23の突起部23dを止着部4eの欠所4fに嵌合し
てユニツト3のホルダ−4に対する回動を阻止するよう
にしている。4gは保持部4bから被着部4aにかけて
貫通する水抜き穴を示す。
碍子体2への取付け並びに取外し等の作業性を考慮し
て、その周面にはスリ割り4cが、さらに下端内部には
爪形の掛止部4dがそれぞれ形成されている。また保持
部4bは限流素子ユニツト3を上方側から押し込むよう
にして保持するようになっており、而も押し込んだ同ユ
ニツト3の両端をさらに止着部4eによって係止すると
共にさらにユニツト3に接続する接地側電極10の絶縁
物23の突起部23dを止着部4eの欠所4fに嵌合し
てユニツト3のホルダ−4に対する回動を阻止するよう
にしている。4gは保持部4bから被着部4aにかけて
貫通する水抜き穴を示す。
【0019】次に6は放電電極であり、図9及び図10
に示すように全体がリング状になっており、バンド状の
ゴム又は合成樹脂等の絶縁部材からなる絶縁装着部17
と該装着部17に固着されたリング状でかつ2分割形の
放電金具部18からなり、また装着部17は薄肉部17
bを中心にしてこれに対向する連結部17c,17c側
が放電金具部18と共に開閉できるようになっており、
さらに両連結部17c,17cには鉤部17dとこれに
対向して抜き差し自在な鉤穴17eとが備えられてい
る。
に示すように全体がリング状になっており、バンド状の
ゴム又は合成樹脂等の絶縁部材からなる絶縁装着部17
と該装着部17に固着されたリング状でかつ2分割形の
放電金具部18からなり、また装着部17は薄肉部17
bを中心にしてこれに対向する連結部17c,17c側
が放電金具部18と共に開閉できるようになっており、
さらに両連結部17c,17cには鉤部17dとこれに
対向して抜き差し自在な鉤穴17eとが備えられてい
る。
【0020】なお、放電電極6は絶縁装着部17に形成
した突起17fの内面17gが上記碍子体の外周面2b
に密着した状態で装着されるもので、ちょうど突起17
f以外の装着部17の内周面17hと碍子体の外周面2
bとは適当な空間が形成されて碍子体の外周面2bに対
する降雨時の雨洗効果が損なわれないようにしてある。
した突起17fの内面17gが上記碍子体の外周面2b
に密着した状態で装着されるもので、ちょうど突起17
f以外の装着部17の内周面17hと碍子体の外周面2
bとは適当な空間が形成されて碍子体の外周面2bに対
する降雨時の雨洗効果が損なわれないようにしてある。
【0021】さらに装着した状態の放電電極6の放電金
具部18は、図12に示すように同金具部18と接地側
の取付金具部20、21間の沿面距離を変えることな
く、放電金具部18とバインド線22(又は巻付グリツ
プ)との間の沿面距離をできるだけ長くするように、図
11の如く装着部17に形成した下端17i側が開口す
る深溝17j内の最奥に位置して固着されている。
具部18は、図12に示すように同金具部18と接地側
の取付金具部20、21間の沿面距離を変えることな
く、放電金具部18とバインド線22(又は巻付グリツ
プ)との間の沿面距離をできるだけ長くするように、図
11の如く装着部17に形成した下端17i側が開口す
る深溝17j内の最奥に位置して固着されている。
【0022】突起17fの上端面17kは内方が下降す
る曲面に形成されており、例えば本体碍子の形状が図1
2とは異なる図13のような形状の本体碍子2の笠部2
cに取り付ける場合、上端面17kが碍子体の笠部2c
の下面側に係止して碍子体2に対する放電電極6の位置
決めがなされるようにしたものである。
る曲面に形成されており、例えば本体碍子の形状が図1
2とは異なる図13のような形状の本体碍子2の笠部2
cに取り付ける場合、上端面17kが碍子体の笠部2c
の下面側に係止して碍子体2に対する放電電極6の位置
決めがなされるようにしたものである。
【0023】上記の構成により、放電電極6−バインド
線22(又は巻付グリツプ)間の閃絡電圧値を限流素子
11の制限電圧値に比べてより高くすることが可能にな
る。また上記接地側補助電極10は、図10に示すよう
に、ステンレス線等の剛体で作られており、全体をL形
に折り曲げ、その外周面をゴム等の絶縁物23によりス
トレスコ−ン状に形成したもので、一端10aを接続金
具24を介して放電金具部18に接続し、また他端10
bを接地側電極9にネジ接続している。なお、この場
合、上記の限流素子ユニツト側の絶縁被覆16と接地側
補助電極10側の絶縁物23とは両者の接合面16c、
23c同志が同時に接着され両者は一体化される。
線22(又は巻付グリツプ)間の閃絡電圧値を限流素子
11の制限電圧値に比べてより高くすることが可能にな
る。また上記接地側補助電極10は、図10に示すよう
に、ステンレス線等の剛体で作られており、全体をL形
に折り曲げ、その外周面をゴム等の絶縁物23によりス
トレスコ−ン状に形成したもので、一端10aを接続金
具24を介して放電金具部18に接続し、また他端10
bを接地側電極9にネジ接続している。なお、この場
合、上記の限流素子ユニツト側の絶縁被覆16と接地側
補助電極10側の絶縁物23とは両者の接合面16c、
23c同志が同時に接着され両者は一体化される。
【0024】次に、クランプ形コネクター5について図
1乃至図7により詳述する。該コネクター5は限流素子
に接続する充電部側補助電極8の一端を絶縁電線25に
対して電気的に接続するためのものである。
1乃至図7により詳述する。該コネクター5は限流素子
に接続する充電部側補助電極8の一端を絶縁電線25に
対して電気的に接続するためのものである。
【0025】図1乃至図6において、26は絶縁電線2
5を捉持するための略C形の本体金具26である。27
は針金具で、本体金具26の上部側に位置し、その針部
27aが内方(下方)に突出するようにネジ着されてい
る。28は電線押さえ金具で、上記針金具27と共働し
て絶縁電線25を挟持するようになっている。29は締
付ネジで、電線押さえ金具28を電線の挟持方向(上
方)或いは反挟持方向(下方)に可動させるために本体
金具26の下部側に位置して螺装されている。
5を捉持するための略C形の本体金具26である。27
は針金具で、本体金具26の上部側に位置し、その針部
27aが内方(下方)に突出するようにネジ着されてい
る。28は電線押さえ金具で、上記針金具27と共働し
て絶縁電線25を挟持するようになっている。29は締
付ネジで、電線押さえ金具28を電線の挟持方向(上
方)或いは反挟持方向(下方)に可動させるために本体
金具26の下部側に位置して螺装されている。
【0026】31はバンド金具で、本体金具26に一端
8aをネジ接続した充電側補助電極8をさらに確実に本
体金具26に固定するためのもので、充電側補助電極8
の上面を押さえつけるようにして両端がピン30とねじ
30aとにより固着されている。
8aをネジ接続した充電側補助電極8をさらに確実に本
体金具26に固定するためのもので、充電側補助電極8
の上面を押さえつけるようにして両端がピン30とねじ
30aとにより固着されている。
【0027】32はポリエチレン樹脂の台座で、図7に
示すように、電線25の絶縁被覆外周面25bの形状
(被覆径)に一致した半周面状の当接面32aを備えて
いる。32bは四隅に形成した嵌合穴で、前記押さえ金
具28の両端にそれぞれ突設した食い込み部28bを嵌
合穴32bを介して当接面32aよりさらに上方に向か
って突出するように挿通して押さえ金具28に止着され
ている。
示すように、電線25の絶縁被覆外周面25bの形状
(被覆径)に一致した半周面状の当接面32aを備えて
いる。32bは四隅に形成した嵌合穴で、前記押さえ金
具28の両端にそれぞれ突設した食い込み部28bを嵌
合穴32bを介して当接面32aよりさらに上方に向か
って突出するように挿通して押さえ金具28に止着され
ている。
【0028】上記食い込み部28bは図5に示すよう
に、対向する両辺が刃形で、略V形で、かつ電線受形に
なっており、上記当接面32aに位置した絶縁電線が常
に食い込み部の中心にあるように位置決めされると同時
に締付ネジ29の締付時に絶縁電線25に対しその下部
両側から絶縁被覆25bに食い込み(絶縁被覆を切断し
て)芯線25aと確実に接触するようになっている。
に、対向する両辺が刃形で、略V形で、かつ電線受形に
なっており、上記当接面32aに位置した絶縁電線が常
に食い込み部の中心にあるように位置決めされると同時
に締付ネジ29の締付時に絶縁電線25に対しその下部
両側から絶縁被覆25bに食い込み(絶縁被覆を切断し
て)芯線25aと確実に接触するようになっている。
【0029】なお、電線食い込み部28bと対向する上
記針金具27の針部27aはこの電線食い込み部28b
の中心、つまり、電線食い込み部上にある絶縁電線25
の中心に向かって突出している。
記針金具27の針部27aはこの電線食い込み部28b
の中心、つまり、電線食い込み部上にある絶縁電線25
の中心に向かって突出している。
【0030】図4において、33は皿ばねで、上記締付
ボルト29と電線押さえ金具28の連結箇所に介挿され
ており、締付ボルト29を上動すると皿バネ33を介し
て電線押さえ金具28が上動するようになっている。
ボルト29と電線押さえ金具28の連結箇所に介挿され
ており、締付ボルト29を上動すると皿バネ33を介し
て電線押さえ金具28が上動するようになっている。
【0031】34は図1に示すように針金具27の針部
27a並びに上記電線押さえ金具28の電線食い込み部
28bに付設した短冊形の自己融着テープ或いはシート
状のパテなどのシール材である。
27a並びに上記電線押さえ金具28の電線食い込み部
28bに付設した短冊形の自己融着テープ或いはシート
状のパテなどのシール材である。
【0032】35は締付ネジのネジ部29aに塗布した
マイクロカプセルからなるネジロック用塗料である。図
12において、36は締付ネジ29の頭部29bに止着
した合成樹脂製の締付トルク管理用のアダプター、37
は絶縁部材からなるコネクターカバー、38は絶縁製の
端子カバーを示す。
マイクロカプセルからなるネジロック用塗料である。図
12において、36は締付ネジ29の頭部29bに止着
した合成樹脂製の締付トルク管理用のアダプター、37
は絶縁部材からなるコネクターカバー、38は絶縁製の
端子カバーを示す。
【0033】なお、上記のクランプ形コネクター5は次
のようにして絶縁電線25に接続する。まず、本体金具
26を絶縁電線25に引っ掛け、締付ボルト29により
締め付ける。この締め付けにより電線押さえ金具側の電
線食い込み部28bが絶縁電線25の下方側から絶縁被
覆25bに食い込み(被覆を切断し)芯線25aに接触
する。
のようにして絶縁電線25に接続する。まず、本体金具
26を絶縁電線25に引っ掛け、締付ボルト29により
締め付ける。この締め付けにより電線押さえ金具側の電
線食い込み部28bが絶縁電線25の下方側から絶縁被
覆25bに食い込み(被覆を切断し)芯線25aに接触
する。
【0034】一方、針金具側の針部29aも上記締付ネ
ジ29の締め付けにより絶縁被覆25bを上方側から突
き破り、芯線25aと接触する。そして同時に針部29
aや食い込み部28bに付設したシール材34が上記締
付により押圧され、針部27aや電線食い込み部28b
により絶縁被覆25bに明けられた穴に侵入し、この穴
を塞ぎ、電線内への水の侵入を阻止する。
ジ29の締め付けにより絶縁被覆25bを上方側から突
き破り、芯線25aと接触する。そして同時に針部29
aや食い込み部28bに付設したシール材34が上記締
付により押圧され、針部27aや電線食い込み部28b
により絶縁被覆25bに明けられた穴に侵入し、この穴
を塞ぎ、電線内への水の侵入を阻止する。
【0035】なお、上記締付ネジ29の上記締付によ
り、上記トルク管理用のアダプター36の操作部側が図
示外の操作工具の締付けによりあらかじめ規定されたト
ルク値でもってその弱点部において切断する。また締付
ボルト29のネジ部29aに塗布されたマイクロカプセ
ルからなるネジロック用塗料35がこの締め付けにより
破壊し、ネジ螺合部に流れ出し、同ネジ29が緩まない
ようにネジロックされる。
り、上記トルク管理用のアダプター36の操作部側が図
示外の操作工具の締付けによりあらかじめ規定されたト
ルク値でもってその弱点部において切断する。また締付
ボルト29のネジ部29aに塗布されたマイクロカプセ
ルからなるネジロック用塗料35がこの締め付けにより
破壊し、ネジ螺合部に流れ出し、同ネジ29が緩まない
ようにネジロックされる。
【0036】以上の構成により、平常時、つまり雷サー
ジの伝搬が無い時には放電電極6と取付金具20、21
間で形成する放電ギヤツプGにより絶縁が保たれて、限
流素子11は不動作状態にある。
ジの伝搬が無い時には放電電極6と取付金具20、21
間で形成する放電ギヤツプGにより絶縁が保たれて、限
流素子11は不動作状態にある。
【0037】かかる状態において次に雷サージが伝搬し
てくると同サージにより限流素子11が動作して低抵抗
となり、放電ギヤツプGで閃絡が起こり、同サージは絶
縁電線25−コネクター5−充電側補助電極8−充電側
電極7−限流素子11−接地側電極9−接地側補助電極
10−放電電極6−放電ギヤツプG−取付金具部20、
21の経路で大地に放電される。
てくると同サージにより限流素子11が動作して低抵抗
となり、放電ギヤツプGで閃絡が起こり、同サージは絶
縁電線25−コネクター5−充電側補助電極8−充電側
電極7−限流素子11−接地側電極9−接地側補助電極
10−放電電極6−放電ギヤツプG−取付金具部20、
21の経路で大地に放電される。
【0038】したがって雷サージは上記の如く限流素子
11を通過するため同素子11により商用周波の続流が
しゃ断される。上記は雷サージが正極性の場合の説明で
あるが、負極性の場合には同一の放電経路を通り正極性
の場合と逆方向に放電されることになる。
11を通過するため同素子11により商用周波の続流が
しゃ断される。上記は雷サージが正極性の場合の説明で
あるが、負極性の場合には同一の放電経路を通り正極性
の場合と逆方向に放電されることになる。
【0039】
【考案の効果】以上のように、本考案のクランプ形コネ
クターによれば、締付ネジの締付時、針部並びに電線食
い込み部が絶縁電線を所定の位置に保持してその絶縁電
線の絶縁被覆を突き破り又は切断することができるの
で、針部及び電線食い込み部を芯線に対し確実に接触さ
せることができ、例えば放電時のような大量の放電電流
が流れる場合においても平常に通電状態が維持できる。
クターによれば、締付ネジの締付時、針部並びに電線食
い込み部が絶縁電線を所定の位置に保持してその絶縁電
線の絶縁被覆を突き破り又は切断することができるの
で、針部及び電線食い込み部を芯線に対し確実に接触さ
せることができ、例えば放電時のような大量の放電電流
が流れる場合においても平常に通電状態が維持できる。
【0040】また、食い込み部並びに針部はシール部材
を付設したものにおいては、これが締付ネジの締付時に
押圧されて絶縁被覆の切断穴に流入し、その穴を塞ぐた
め芯線の腐食、断線事故などが防止できる。
を付設したものにおいては、これが締付ネジの締付時に
押圧されて絶縁被覆の切断穴に流入し、その穴を塞ぐた
め芯線の腐食、断線事故などが防止できる。
【図1】本考案のクランプ形コネクターの側面図。
【図2】台座並びにシール材を取り除いた状態のコネク
ターの側面図。
ターの側面図。
【図3】図2の側面図。
【図4】電線押さえ金具部分の拡大図。
【図5】(a)、(b)、(c)、(d)は電線押さえ
金具の正面図、平面図、側面図及び断面図をそれぞれ示
す。
金具の正面図、平面図、側面図及び断面図をそれぞれ示
す。
【図6】本考案のコネクターを使用した絶縁電線断線防
止装置を示す一部を破断した状態における図。
止装置を示す一部を破断した状態における図。
【図7】(a)、(b)、(c)、(d)は台座の正面
図、平面図、A−A線断面図及びB−B線断面図をそれ
ぞれ示す。
図、平面図、A−A線断面図及びB−B線断面図をそれ
ぞれ示す。
【図8】(a)、(b)、(c)、(d)は絶縁ホルダ
ーの正面図、平面図、底面図、側面図及びC−C線断面
図をそれぞれ示す。
ーの正面図、平面図、底面図、側面図及びC−C線断面
図をそれぞれ示す。
【図9】一部を破断した状態の放電電極の底面図。
【図10】一部を破断した状態の図9の正面図。
【図11】図6における円D部の拡大断面図。
【図12】一部を省略した断線防止装置の取付状態図。
【図13】異なった形状の支持碍子に対する断線防止装
置の取付状態図。
置の取付状態図。
【図14】従来のクランプ形コネクターの正面図。
【図15】従来のクランプ形コネクターの側面図。
5 クランプ形コネクター 25 絶縁電線 25a 芯線 25b 絶縁被覆 26 本体金具 27 針金具 27a 針部 28 電線押さえ金具 28b 電線食い込み部 29 締付ネジ 34 シール材
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁電線を挿通する略C形の本体金具
(26)の下部内側に、電線押さえ金具(28)を備
え、該電線押さえ金具の上端には略V形に配置されかつ
先部を刃形にした電線食い込み部(28b)を設け、本
体金具(26)の上部内側には、針金具(27)を、そ
の針部(27a)が上記電線食い込み部(28b)の中
心に向って突出するようにして設け、更に本体金具(2
6)には、上記電線押さえ金具(28)を針金具(2
7)に対して進退させる締付ネジ(29)を備えたこと
を特徴とする絶縁電線用クランプ形コネクター。 - 【請求項2】 上記電線押さえ金具(28)の電線食い
込み部(28b)及び針金具(27)の針部(27a)
にはシール材(34)が付設されていることを特徴とす
る請求項1に記載の絶縁電線用クランプ形コネクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993000486U JP2593411Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 絶縁電線用クランプ形コネクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993000486U JP2593411Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 絶縁電線用クランプ形コネクター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0656973U JPH0656973U (ja) | 1994-08-05 |
JP2593411Y2 true JP2593411Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=11475106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993000486U Expired - Lifetime JP2593411Y2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 絶縁電線用クランプ形コネクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593411Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP1993000486U patent/JP2593411Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0656973U (ja) | 1994-08-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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