JP2568853Y2 - 絶縁電線の断線防止装置 - Google Patents
絶縁電線の断線防止装置Info
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- JP2568853Y2 JP2568853Y2 JP1991046309U JP4630991U JP2568853Y2 JP 2568853 Y2 JP2568853 Y2 JP 2568853Y2 JP 1991046309 U JP1991046309 U JP 1991046309U JP 4630991 U JP4630991 U JP 4630991U JP 2568853 Y2 JP2568853 Y2 JP 2568853Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は高圧配電線路の絶縁電線
支持装置に備え付けて絶縁電線の断線事故等を防止する
ための断線防止装置に関するものであり、特に絶縁電線
の被覆が破れたりしていてバインド線等の支持金具が充
電状態にあっても雷サージを確実に捕捉し、そして同装
置の限流素子へ適確に誘導できるようにした断線防止装
置を提案しようとするものである。
支持装置に備え付けて絶縁電線の断線事故等を防止する
ための断線防止装置に関するものであり、特に絶縁電線
の被覆が破れたりしていてバインド線等の支持金具が充
電状態にあっても雷サージを確実に捕捉し、そして同装
置の限流素子へ適確に誘導できるようにした断線防止装
置を提案しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】高圧配電線路の絶縁電線支持装置におい
ては、続流アークによる絶縁電線の断線防止、碍子の破
損防止を目的とする断線防止装置が備えられている。
ては、続流アークによる絶縁電線の断線防止、碍子の破
損防止を目的とする断線防止装置が備えられている。
【0003】これは、図7にあるように断線電線防止装
置100を絶縁支持装置101の近傍の絶縁電線102
に取り付け、さらに同装置100の電圧非直線性を有す
る限流素子103の一方に密接する充電側電極104を
同電極に接続するクランプ金具111により電線の芯線
102bに、また同素子103の他方に密接する接地側
電極105に接続する放電電極109をバインド線ある
いは巻付けグリップ等の電線支持金具106に直接ない
しは若干の絶縁距離(沿面距離)を介して接続するよう
にしていた。
置100を絶縁支持装置101の近傍の絶縁電線102
に取り付け、さらに同装置100の電圧非直線性を有す
る限流素子103の一方に密接する充電側電極104を
同電極に接続するクランプ金具111により電線の芯線
102bに、また同素子103の他方に密接する接地側
電極105に接続する放電電極109をバインド線ある
いは巻付けグリップ等の電線支持金具106に直接ない
しは若干の絶縁距離(沿面距離)を介して接続するよう
にしていた。
【0004】そして雷サージの侵入があると、芯線10
2bークランプ金具111ー充電側電極104ー限流素
子103ー接地側電極105ー放電電極109ー支持金
具106ー碍子体108の沿面(放電ギヤツプG)ーピ
ン107(腕金110)の経路で放電(閃絡)させるも
ので、放電経路を構成する上記限流素子103により続
流アークを遮断して絶縁電線102の断線防止と碍子体
108の破損防止を行うようにしている。
2bークランプ金具111ー充電側電極104ー限流素
子103ー接地側電極105ー放電電極109ー支持金
具106ー碍子体108の沿面(放電ギヤツプG)ーピ
ン107(腕金110)の経路で放電(閃絡)させるも
ので、放電経路を構成する上記限流素子103により続
流アークを遮断して絶縁電線102の断線防止と碍子体
108の破損防止を行うようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記断線防止
装置100にあっては、絶縁電線102の被覆102a
が、バインド線や巻き付けグリップ等の支持金具106
の食い込みや風や通行車両等の振動による摩耗などで破
れたり、穴があいたりしていたりすると、上記バインド
線等の支持金具106が充電状態となる。そのため侵入
する雷サージは芯線102bー支持金具106ー碍子体
108の沿面(放電ギヤツプG)ーピン107(腕金1
10)の放電経路で流れて上記正規の放電経路の場合の
ように限流素子103を通過しないことが出てくる。
装置100にあっては、絶縁電線102の被覆102a
が、バインド線や巻き付けグリップ等の支持金具106
の食い込みや風や通行車両等の振動による摩耗などで破
れたり、穴があいたりしていたりすると、上記バインド
線等の支持金具106が充電状態となる。そのため侵入
する雷サージは芯線102bー支持金具106ー碍子体
108の沿面(放電ギヤツプG)ーピン107(腕金1
10)の放電経路で流れて上記正規の放電経路の場合の
ように限流素子103を通過しないことが出てくる。
【0006】したがってこのような放電(閃絡)時には
商用周波の続流アークが発生し、断線防止装置が取り付
けられているにも拘わらず依然として絶縁電線の断線や
碍子体の破損を生じさせることになる。
商用周波の続流アークが発生し、断線防止装置が取り付
けられているにも拘わらず依然として絶縁電線の断線や
碍子体の破損を生じさせることになる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
絶縁電線の被覆が絶縁破壊した状態にある時にも確実に
雷サージが限流素子を通過するように工夫した断線防止
装置を提案しようとするもので、第1の考案は碍子体
(4)の頭部(4a)に絶縁電線(2)をバインド線あ
るいは巻付グリップ等の支持金具(6)により支持固定
し、さらにその碍子体(4)を同碍子体(4)に固着し
たピン(7)によりアース側の腕金(8)に取付固定し
た高圧配電線路における絶縁電線支持装置(1)と、こ
れとは別に電圧非直線性を有する限流素子(11)と、
同素子(11)の一方の端面(11b)に密接する充電
側電極(12)と、同素子(11)の他方の端面(11
c)に密接する非充電側電極(13)と、該非充電側電
極(13)に接続され、前記絶縁電線(2)側の側方に
延出させたステンレス線等の弾性線部材からなる放電電
極(16)と、上記限流素子(11)、非充電側電極
(13)、充電側電極(12)及び上記放電電極(1
6)の外周面を一体に被覆した絶縁物(17)とからな
る断線防止装置(10)を設け、この断線防止装置(1
0)をクランプ部(20)により上記碍子体(4)の近
傍の絶縁電線(2)に対し電気的並びに機械的に接続
し、さらに上記放電電極(16)の先端側には、常態で
はこれを取り付ける部分である碍子体(4)の円筒部
(4b)の外周径より若干小径の捕捉部(16a)をリ
ング状に形成し、同捕捉部(16a)を上記碍子体
(4)の頭部(4a)より下方の円筒部(4b)の外周
面(4c)に対し同心的且つ弾力的に密着嵌合し、而も
同捕捉部(16a)には上記アース側のベース金具
(5)及び腕金(8)に対向する側で且つ円筒部(4
b)の外周面(4c)に接近して非絶縁被覆状態の放電
部(16b)を設けたことを特徴とするものである。
絶縁電線の被覆が絶縁破壊した状態にある時にも確実に
雷サージが限流素子を通過するように工夫した断線防止
装置を提案しようとするもので、第1の考案は碍子体
(4)の頭部(4a)に絶縁電線(2)をバインド線あ
るいは巻付グリップ等の支持金具(6)により支持固定
し、さらにその碍子体(4)を同碍子体(4)に固着し
たピン(7)によりアース側の腕金(8)に取付固定し
た高圧配電線路における絶縁電線支持装置(1)と、こ
れとは別に電圧非直線性を有する限流素子(11)と、
同素子(11)の一方の端面(11b)に密接する充電
側電極(12)と、同素子(11)の他方の端面(11
c)に密接する非充電側電極(13)と、該非充電側電
極(13)に接続され、前記絶縁電線(2)側の側方に
延出させたステンレス線等の弾性線部材からなる放電電
極(16)と、上記限流素子(11)、非充電側電極
(13)、充電側電極(12)及び上記放電電極(1
6)の外周面を一体に被覆した絶縁物(17)とからな
る断線防止装置(10)を設け、この断線防止装置(1
0)をクランプ部(20)により上記碍子体(4)の近
傍の絶縁電線(2)に対し電気的並びに機械的に接続
し、さらに上記放電電極(16)の先端側には、常態で
はこれを取り付ける部分である碍子体(4)の円筒部
(4b)の外周径より若干小径の捕捉部(16a)をリ
ング状に形成し、同捕捉部(16a)を上記碍子体
(4)の頭部(4a)より下方の円筒部(4b)の外周
面(4c)に対し同心的且つ弾力的に密着嵌合し、而も
同捕捉部(16a)には上記アース側のベース金具
(5)及び腕金(8)に対向する側で且つ円筒部(4
b)の外周面(4c)に接近して非絶縁被覆状態の放電
部(16b)を設けたことを特徴とするものである。
【0008】また第2の考案は上記において、前記リン
グ状に形成された捕捉部(16a)は、これを碍子体
(4)の頭部(4a)と円筒部(4b)間に位置する細
径の頸部(4e)に案内するための開口部(16e)を
有することを特徴とするものである。
グ状に形成された捕捉部(16a)は、これを碍子体
(4)の頭部(4a)と円筒部(4b)間に位置する細
径の頸部(4e)に案内するための開口部(16e)を
有することを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】以下、本考案の第1実施例を図1乃至図4に
基づき具体的に説明する。1は周知の絶縁電線支持装置
を示すもので、芯線2bとその周囲を覆う絶縁被覆2a
とからなる絶縁電線2を高圧中実碍子3の碍子体4の頭
部4aに対し、バインド線、巻付グリップ等の支持金具
6によって支持固定したもので、深溝4dを備えた碍子
体4は同碍子体4に固着するピン7を介してアースした
腕金8に対しナット9によって取付けられている。
基づき具体的に説明する。1は周知の絶縁電線支持装置
を示すもので、芯線2bとその周囲を覆う絶縁被覆2a
とからなる絶縁電線2を高圧中実碍子3の碍子体4の頭
部4aに対し、バインド線、巻付グリップ等の支持金具
6によって支持固定したもので、深溝4dを備えた碍子
体4は同碍子体4に固着するピン7を介してアースした
腕金8に対しナット9によって取付けられている。
【0010】10は本考案の断線防止装置を示すもの
で、同装置10は図3に示すように、電圧非直線性を有
する炭化ケイ素(Sic)や酸化亜鉛(ZnO)からな
る円柱形の限流素子11と、アルミあるいは銀等の金属
溶射を施した限流素子11の一方の端面11bに密接す
る銅、アルミ等からなる充電側電極12と、同じく金属
溶射を施した素子11の他方の端面11cに同じく密接
する銅、アルミ等からなる非充電電極13と、一端を圧
着等により非充電側電極13に接続すると共にその他端
を絶縁電線2側の側方へ大きく延出形成した弾性部材、
例えばステンレス線、黄銅線、リン青銅線等からなる放
電電極16と、上記限流素子11および非充電側電極1
3と充電側電極12に接続するクランプ部20を除いた
同電極12と放電電極16の外周面を一体に絶縁被覆し
たEPT等のゴムよりなる絶縁物17からなる。
で、同装置10は図3に示すように、電圧非直線性を有
する炭化ケイ素(Sic)や酸化亜鉛(ZnO)からな
る円柱形の限流素子11と、アルミあるいは銀等の金属
溶射を施した限流素子11の一方の端面11bに密接す
る銅、アルミ等からなる充電側電極12と、同じく金属
溶射を施した素子11の他方の端面11cに同じく密接
する銅、アルミ等からなる非充電電極13と、一端を圧
着等により非充電側電極13に接続すると共にその他端
を絶縁電線2側の側方へ大きく延出形成した弾性部材、
例えばステンレス線、黄銅線、リン青銅線等からなる放
電電極16と、上記限流素子11および非充電側電極1
3と充電側電極12に接続するクランプ部20を除いた
同電極12と放電電極16の外周面を一体に絶縁被覆し
たEPT等のゴムよりなる絶縁物17からなる。
【0011】上記放電電極16の先端側は、図2に示す
ように、平面形状が有端のリング状にしてなる捕捉部1
6aに形成されている。更に同捕捉部16aはその内外
方向に弾性を有し、常態では、これを取付ける部分であ
る碍子体4の外周面の径よりも若干小径に形成されてい
る。
ように、平面形状が有端のリング状にしてなる捕捉部1
6aに形成されている。更に同捕捉部16aはその内外
方向に弾性を有し、常態では、これを取付ける部分であ
る碍子体4の外周面の径よりも若干小径に形成されてい
る。
【0012】16eはその取付用の開口部であり、捕捉
部16aを碍子体の頭部4aと円筒部4b間に位置する
細径の頸部4eに案内するためのもので、開口部16e
を利用して頸部4eに一旦案内した捕捉部16aは図1
において円筒部4bの左側に位置させた状態から右側に
引っ張るようにして図1および図2の如く円筒部4bの
外周面14cに引掛状態で取り付けられる。そして、こ
のリング状の捕捉部16aが、その取付時に碍子体4の
頭部4aの下方の円筒部4bの外周面4cに対し弾力的
かつ同心的に密着嵌合する。
部16aを碍子体の頭部4aと円筒部4b間に位置する
細径の頸部4eに案内するためのもので、開口部16e
を利用して頸部4eに一旦案内した捕捉部16aは図1
において円筒部4bの左側に位置させた状態から右側に
引っ張るようにして図1および図2の如く円筒部4bの
外周面14cに引掛状態で取り付けられる。そして、こ
のリング状の捕捉部16aが、その取付時に碍子体4の
頭部4aの下方の円筒部4bの外周面4cに対し弾力的
かつ同心的に密着嵌合する。
【0013】16bは図2に示すように、捕捉部16a
の下面16c側において、その絶縁物17に形成した小
穴からなる放電部で、捕捉部16aの全周において適宜
間隔を存して多数形成されている。そして、捕捉部16
aを取り付けることにより、放電部16bがアース側の
ベース金具あるいは腕金8に対向して所定の放電ギヤツ
プGを形成するようになっている。
の下面16c側において、その絶縁物17に形成した小
穴からなる放電部で、捕捉部16aの全周において適宜
間隔を存して多数形成されている。そして、捕捉部16
aを取り付けることにより、放電部16bがアース側の
ベース金具あるいは腕金8に対向して所定の放電ギヤツ
プGを形成するようになっている。
【0014】なお、この放電ギヤップGのギヤップ長は
少なくとも6KV級高圧配電線路において規定される絶
縁耐力(充電部ー大地間の閃絡電圧)値を確保する長さ
(位置)に設定されている。18は放電電極16の中間
部16fを絶縁電線2に縛着するためのテープあるいは
バンドからなる止着具を示す。
少なくとも6KV級高圧配電線路において規定される絶
縁耐力(充電部ー大地間の閃絡電圧)値を確保する長さ
(位置)に設定されている。18は放電電極16の中間
部16fを絶縁電線2に縛着するためのテープあるいは
バンドからなる止着具を示す。
【0015】なお、断線防止装置10は、上記のように
一方の放電電極16を碍子体4の円筒部4bの外周面4
cに対し同心的に密着嵌合し、さらに他方に備えたクラ
ンプ部20を絶縁電線2に対し挟持して電気的並びに機
械的に取り付けることになっている。
一方の放電電極16を碍子体4の円筒部4bの外周面4
cに対し同心的に密着嵌合し、さらに他方に備えたクラ
ンプ部20を絶縁電線2に対し挟持して電気的並びに機
械的に取り付けることになっている。
【0016】つまり、図4に示すように、充電側電極1
2にネジ26着された充電側電極12に接続する受部1
2aと押圧部12bとで絶縁電線2を挟着するようにす
ると共に受部12aの内面側に絶縁電線2の芯線2bと
電気的に接続されるように針形状の接触部12cを付設
し、蝶ボルト21の締付時にこの接触部12cが絶縁被
覆2aを突き破って芯線2bと接触するようになってい
る。
2にネジ26着された充電側電極12に接続する受部1
2aと押圧部12bとで絶縁電線2を挟着するようにす
ると共に受部12aの内面側に絶縁電線2の芯線2bと
電気的に接続されるように針形状の接触部12cを付設
し、蝶ボルト21の締付時にこの接触部12cが絶縁被
覆2aを突き破って芯線2bと接触するようになってい
る。
【0017】22は接触部12cに付設した破壊部
(穴)を補修するための粘着部材、24は断面コ字形に
形成した座金兼用のナット、25はクランプ部20の外
周を覆うようにして絶縁被覆17の突出部17aと絶縁
電線2に対して取脱自在に装着したゴムあるいは合成樹
脂製の絶縁カバーを締めす。
(穴)を補修するための粘着部材、24は断面コ字形に
形成した座金兼用のナット、25はクランプ部20の外
周を覆うようにして絶縁被覆17の突出部17aと絶縁
電線2に対して取脱自在に装着したゴムあるいは合成樹
脂製の絶縁カバーを締めす。
【0018】なお、図5、図6のものは前記実施例とク
ランプ部20の一部が異なる場合の本考案の他の実施例
を示すもので、所謂間接工法のホットステックを使用し
た場合に対処できるようにした構造のクランプ部20か
らなる。すなわち、フック状の受部12aを絶縁電線2
に引っかけて吊り下げた状態で、下方に突出するボルト
27をホットステックにより締め付けてボルト先端の押
圧部12bと上記受部12a間で電線2を挟持して取り
付けるもので、受部12aの内面側には前記実施例と同
じく針形状の接触部12cが付設され、さらに接触部の
近傍には絶縁被覆の破壊部を補修するための粘着部材2
2が同じく添設されている。
ランプ部20の一部が異なる場合の本考案の他の実施例
を示すもので、所謂間接工法のホットステックを使用し
た場合に対処できるようにした構造のクランプ部20か
らなる。すなわち、フック状の受部12aを絶縁電線2
に引っかけて吊り下げた状態で、下方に突出するボルト
27をホットステックにより締め付けてボルト先端の押
圧部12bと上記受部12a間で電線2を挟持して取り
付けるもので、受部12aの内面側には前記実施例と同
じく針形状の接触部12cが付設され、さらに接触部の
近傍には絶縁被覆の破壊部を補修するための粘着部材2
2が同じく添設されている。
【0019】このように構成されたものにおいて、雷サ
ージが侵入し、その衝撃過電圧(雷サージ)が少なくと
もあらかじめ設定した所定の閃絡電圧より大きければア
ース側のベース金具5ないし腕金8と放電電極16の捕
捉部16a間で形成する放電ギヤップGで閃絡し、これ
により同サージは絶縁電線の芯線2bークランプ部20
ー充電側電極12ー限流素子11ー非充電側電極13ー
放電側電極16の捕捉部16aー放電ギヤップG(碍子
体)ーベース金具5ないしは腕金8の放電経路で速やか
にアース(大地)へ逃がされる。
ージが侵入し、その衝撃過電圧(雷サージ)が少なくと
もあらかじめ設定した所定の閃絡電圧より大きければア
ース側のベース金具5ないし腕金8と放電電極16の捕
捉部16a間で形成する放電ギヤップGで閃絡し、これ
により同サージは絶縁電線の芯線2bークランプ部20
ー充電側電極12ー限流素子11ー非充電側電極13ー
放電側電極16の捕捉部16aー放電ギヤップG(碍子
体)ーベース金具5ないしは腕金8の放電経路で速やか
にアース(大地)へ逃がされる。
【0020】そしてこの場合上記経路には限流素子11
が直列に介在されているため同素子11および碍子体4
の放電(沿面)ギヤップGにより商用周波の続流が阻止
(遮断)されて従来発生したような絶縁電線2の続流ア
ークによる断線事故防止が確実に防止される。
が直列に介在されているため同素子11および碍子体4
の放電(沿面)ギヤップGにより商用周波の続流が阻止
(遮断)されて従来発生したような絶縁電線2の続流ア
ークによる断線事故防止が確実に防止される。
【0021】上記動作は絶縁電線2に正(プラス)の雷
サージが印加された場合の説明であるが、雷サージの極
性が負(マイナス)の場合には上記と同じ放電経路を通
り、正の場合とは逆方向に放電電流が流れることにな
る。
サージが印加された場合の説明であるが、雷サージの極
性が負(マイナス)の場合には上記と同じ放電経路を通
り、正の場合とは逆方向に放電電流が流れることにな
る。
【0022】
【考案の効果】本考案は以上の構成からなり、雷サージ
が侵入してきた場合には、同サージを限流素子を介して
アースに速やかに放電し、同時に商用周波の続流を同素
子によって阻止(遮断)するため従来みられたような続
流アークによる絶縁電線の断線事故が確実に防止できる
のは勿論のこと、放電電極(16)は弾性線部材からな
り、かつ捕捉部(16a)はその先端側を側方に延出
し、リング状に折り曲げて一体形成する構成により、放
電電極部の構造が簡略化できる。また、捕捉部(16
a)は円筒部(4b)の外周径より小径のリング状に形
成された構成により、自体の弾性を利用して碍子体
(4)の円筒部(4b)の外周面(4c)に対し弾力的
に密着嵌合するため、碍子体に対し確実な取り付けがで
きる。このことは捕捉部(16a)がしっかり固定され
て動かないことであり、したがって捕捉部(16a)の
放電部(16b)とベース金具(5)間で形成する放電
ギャップ(G)のギャップ長が常に一定の間隔に維持さ
れて、安定した放電特性が発揮されることになる。又、
捕捉部(16a)には上記アース側のベース金具(5)
及び腕金(8)に対向する側で且つ円筒部(4b)の外
周面(4c)に接近して非絶縁被覆状態の放電部(16
b)を設けた構成により、碍子体(4)の円筒部(4
a)の外周面(4b)上を進展する沿面ストリーマ、つ
まりアース側のベース金具(5)から充電部側の絶縁電
線(2)側に向かって外周面(4b)上を伸びる沿面ス
トリーマを、ベース金具(5)と絶縁電線(2)の中間
の上記円筒部(4b)の外周面(4c)に接近して設け
た放電電極(16)のリング状の捕捉部(16a)の放
電部(16b)により、的確に捕捉することができるた
め、雷サージの侵入時には同サージを捕捉部で的確に据
え正規の放電経路に確実に誘導することができるため、
放電特性の安定化と確実な保護が期待できる。更に、捕
捉部(16a)は、リング状に形成され且つその一部に
捕捉部(16a)を碍子体(4)の頭部(4a)と円筒
部(4b)間に位置する細径の頸部(4e)に案内する
ための開口部(16e)を有する構成により、前記捕捉
部(16a)を碍子体(4)の円筒部(4b)に引っ掛
けながら引っ張るだけで、捕捉 部を円筒部に対し簡単且
つ確実に取り付けできる。
が侵入してきた場合には、同サージを限流素子を介して
アースに速やかに放電し、同時に商用周波の続流を同素
子によって阻止(遮断)するため従来みられたような続
流アークによる絶縁電線の断線事故が確実に防止できる
のは勿論のこと、放電電極(16)は弾性線部材からな
り、かつ捕捉部(16a)はその先端側を側方に延出
し、リング状に折り曲げて一体形成する構成により、放
電電極部の構造が簡略化できる。また、捕捉部(16
a)は円筒部(4b)の外周径より小径のリング状に形
成された構成により、自体の弾性を利用して碍子体
(4)の円筒部(4b)の外周面(4c)に対し弾力的
に密着嵌合するため、碍子体に対し確実な取り付けがで
きる。このことは捕捉部(16a)がしっかり固定され
て動かないことであり、したがって捕捉部(16a)の
放電部(16b)とベース金具(5)間で形成する放電
ギャップ(G)のギャップ長が常に一定の間隔に維持さ
れて、安定した放電特性が発揮されることになる。又、
捕捉部(16a)には上記アース側のベース金具(5)
及び腕金(8)に対向する側で且つ円筒部(4b)の外
周面(4c)に接近して非絶縁被覆状態の放電部(16
b)を設けた構成により、碍子体(4)の円筒部(4
a)の外周面(4b)上を進展する沿面ストリーマ、つ
まりアース側のベース金具(5)から充電部側の絶縁電
線(2)側に向かって外周面(4b)上を伸びる沿面ス
トリーマを、ベース金具(5)と絶縁電線(2)の中間
の上記円筒部(4b)の外周面(4c)に接近して設け
た放電電極(16)のリング状の捕捉部(16a)の放
電部(16b)により、的確に捕捉することができるた
め、雷サージの侵入時には同サージを捕捉部で的確に据
え正規の放電経路に確実に誘導することができるため、
放電特性の安定化と確実な保護が期待できる。更に、捕
捉部(16a)は、リング状に形成され且つその一部に
捕捉部(16a)を碍子体(4)の頭部(4a)と円筒
部(4b)間に位置する細径の頸部(4e)に案内する
ための開口部(16e)を有する構成により、前記捕捉
部(16a)を碍子体(4)の円筒部(4b)に引っ掛
けながら引っ張るだけで、捕捉 部を円筒部に対し簡単且
つ確実に取り付けできる。
【0023】
【0024】
【0025】
【図1】本考案の第1実施例を示す断線防止装置の一部
を破断した取付状態図である。
を破断した取付状態図である。
【図2】図1におけるA−A線で切断した底面図であ
る。
る。
【図3】同断線防止装置の要部を示す破断図である。
【図4】同クランプ部の取付状態図である。
【図5】本考案の断線防止装置におけるクランプ部の異
なる第2実施例の正面図である。
なる第2実施例の正面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】従来例の断線防止装置の取付状態図である。
2 絶縁電線 4 碍子体 4a 頭部 4b 円筒部 4c 外周部 6 支持金具 7 ピン 8 腕金 10 断線防止装置 11 限流素子 12 充電側電極 12a 受部 13 非充電側電極 16 放電電極 16a 捕捉部 16b 放電部 17 絶縁物
Claims (2)
- 【請求項1】 碍子体(4)の頭部(4a)に絶縁電線
(2)をバインド線あるいは巻付グリップ等の支持金具
(6)により支持固定し、さらにその碍子体(4)を同
碍子体(4)に固着したピン(7)によりアース側の腕
金(8)に取付固定した高圧配電線路における絶縁電線
支持装置(1)と、これとは別に電圧非直線性を有する
限流素子(11)と、同素子(11)の一方の端面(1
1b)に密接する充電側電極(12)と、同素子(1
1)の他方の端面(11c)に密接する非充電側電極
(13)と、該非充電側電極(13)に接続され、前記
絶縁電線(2)側の側方に延出させたステンレス線等の
弾性線部材からなる放電電極(16)と、上記限流素子
(11)、非充電側電極(13)、充電側電極(12)
及び上記放電電極(16)の外周面を一体に被覆した絶
縁物(17)とからなる断線防止装置(10)を設け、
この断線防止装置(10)をクランプ部(20)により
上記碍子体(4)の近傍の絶縁電線(2)に対し電気的
並びに機械的に接続し、さらに上記放電電極(16)の
先端側には、常態ではこれを取り付ける部分である碍子
体(4)の円筒部(4b)の外周径より若干小径の捕捉
部(16a)をリング状に形成し、同捕捉部(16a)
を上記碍子体(4)の頭部(4a)より下方の円筒部
(4b)の外周面(4c)に対し同心的且つ弾力的に密
着嵌合し、而も同捕捉部(16a)には上記アース側の
ベース金具(5)及び腕金(8)に対向する側で且つ円
筒部(4b)の外周面(4c)に接近して非絶縁被覆状
態の放電部(16b)を設けたことを特徴とする絶縁電
線の断線防止装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記リング状に形成
された捕捉部(16a)は、これを碍子体(4)の頭部
(4a)と円筒部(4b)間に位置する細径の頸部(4
e)に案内するための開口部(16e)を有することを
特徴とする絶縁電線の断線防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046309U JP2568853Y2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 絶縁電線の断線防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046309U JP2568853Y2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 絶縁電線の断線防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051192U JPH051192U (ja) | 1993-01-08 |
JP2568853Y2 true JP2568853Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=12743591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991046309U Expired - Lifetime JP2568853Y2 (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 絶縁電線の断線防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568853Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002073760A1 (fr) * | 1999-11-04 | 2002-09-19 | Nippon Kouatsu Electric Co., Ltd. | Dispositif empechant la deconnexion d'un fil isole |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6344956Y2 (ja) * | 1981-06-22 | 1988-11-22 | ||
JPS59194290U (ja) * | 1983-06-09 | 1984-12-24 | 日本高圧電気株式会社 | 電線支持用碍子体の雷サ−ジに対する保護装置 |
-
1991
- 1991-06-20 JP JP1991046309U patent/JP2568853Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002073760A1 (fr) * | 1999-11-04 | 2002-09-19 | Nippon Kouatsu Electric Co., Ltd. | Dispositif empechant la deconnexion d'un fil isole |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH051192U (ja) | 1993-01-08 |
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