JP2593136Y2 - クリップ - Google Patents

クリップ

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JP2593136Y2
JP2593136Y2 JP1991061910U JP6191091U JP2593136Y2 JP 2593136 Y2 JP2593136 Y2 JP 2593136Y2 JP 1991061910 U JP1991061910 U JP 1991061910U JP 6191091 U JP6191091 U JP 6191091U JP 2593136 Y2 JP2593136 Y2 JP 2593136Y2
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尚広 島尻
秀治 安保
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Nifco Inc
Toyota Motor Corp
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Nifco Inc
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、留め具として用いられ
るクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、例えば、図7に示されるよ
うにトランクルーム50を構成するパネル18に内張り
されたトリム16を留めるクリップ52が用いられてい
る。
【0003】図8に示されるように、この種のクリップ
52の脚部54には、挿入方向及び抜き出し方向へ弾性
変形可能な弾性ひれ56が軸方向に沿って複数個配列さ
れている。これによって、クリップ54は、挿入時に、
図9に示されるように、弾性ひれ56が矢印A方向に弾
性変形しながらパネル18に穿設された取付孔22を通
過し、通過後は、弾性復帰することによって取付孔22
の縁部に係止され、皿状の頭部58とパネル18との間
にトリム16を挟持して留めるようになっている。
【0004】しかしながら、このようなクリップ52
は、取付孔22によって複数の弾性ひれ56が弾性変形
されながら挿入され、また取付孔22との摩擦面積も大
きいため、大きな挿入力を必要としていた。
【0005】さらに、トリム16の張替え等のためにク
リップ52を抜去する時、弾性ひれ56が矢印Aと反対
方向に変形するが、このようなクリップ52の挿入及び
抜去の作業が繰り返して行われると、弾性ひれ56が疲
労し、亀裂あるいは剪断されることもある。このため、
頻繁に挿入及び抜去される必要がある箇所では、従来の
クリップ52は繰り返して使用出来ず、経済的ではなか
った。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は係る事実を考
慮し、挿入力及び抜去力が小さく、しかも挿入及び抜去
の繰り返し作業に耐えうるクリップを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のクリッ
プは、被取付部材に形成された孔を貫通し取付部材に穿
設された取付孔へ挿入される筒状の脚部と、この脚部の
一端部に設けられた頭部と前記取付部材との間に前記被
取付部材を挟持して取付部材に被取付部材を固定するク
リップにおいて、前記脚部の先端部に形成されたガイド
部と、前記ガイド部を残して前記頭部との連結部付近ま
で前記脚部の外周面へ軸線に沿って互いに向かい合うよ
うに形成されたスリットと、前記スリットの間に複数列
をなして前記脚部の外周面から突設された突起と、を有
することを特徴としている。
【0008】請求項2に記載のクリップは、前記脚部の
軸線に沿って一定の間隔で前記突起を突設し起列とし、
この突起列を並列に複数列設け、互いに隣合う前記突起
列を構成するそれぞれの突起の位置が脚部の軸線と直交
する線と同一線上にないことを特徴としている。
【0009】請求項3記載のクリップは、前記スリット
から前記脚部の円周方向へ最も離れた位置に配設された
前記突起列の前記脚部の挿入部側に位置する突起が、他
の突起列の突起より脚部の挿入部側に位置しているこ
と、を特徴としている。
【0010】請求項4記載のクリップは、前記突起の外
面に前記脚部の挿入方向及び抜出し方向へ向かってテー
パー部が形成されていること、を特徴としている。
【0011】
【作用】上記構成のクリップでは、被取付部材に形成さ
れた孔と取付部材に穿設された取付孔へ、ガイド部をガ
イドとして筒状の脚部を挿入し、頭部と取付部材とで被
取付部材を挟持し、取付部材に被取付部材を固定する。
取付孔へ脚部を挿入するとき、スリットが押し潰され、
脚部の外径が小さくなり、挿入力が低減される。また、
突起が取付孔の縁部に係止されるので、クリップが取付
孔から抜け出すことがない。さらに、スリットは、ガイ
ド部には、形成されていない。従って、取付孔から受け
る押圧力によって、スリットが長手方向に亘って全体に
間隔を狭める訳でなく、スリットの間に複数列をなして
突設された突起が取付孔の孔壁に当り、取付孔と対応す
る部分だけが狭まる。このため、脚部のガイド部側は、
元の外径を維持するので、クリップは突起の機能と相ま
って取付孔から不用意に抜け出すことがなくなる。
【0012】この突起は、脚部の軸線に沿って一定の間
隔で突設され、並列に配列された複数の突起列を形成し
ている。また、互いに隣合う突起列を構成する突起の位
置が、脚部の軸線と直交する線と同一線上にない。この
ため、脚部を取付孔へ挿入したとき、突起が突設されて
いない脚部の何れかの外周面が取付孔の縁部に当接する
ので、取付けたクリップにガタが生じない。
【0013】また、スリットから脚部の円周方向へ最も
離れた位置に配設された突起列を構成する突起のうち、
脚部の挿入部側に位置する突起は、他の突起列の突起よ
り脚部の挿入部側に位置している。従って、脚部の挿入
部側に位置する突起が、真先に取付孔の縁部と当接する
ので、挿入直後からスリットが押し潰され、脚部の外径
が小さくなり、挿入力が低減される。
【0014】さらに、突起の外面には、挿入方向及び抜
出し方向に向かうテーパー部が形成されているので、こ
のテーパー部に沿って脚部が取付孔に案内される。これ
により、クリップの挿入及び抜出しが容易となる。
【0015】
【実施例】図1に示されるように、本考案に係るクリッ
プ10は、かさ状の頭部12と円筒状の脚部14から構
成されている。脚部14の挿入部側は先細となってお
り、図2に示されるトリム16及びパネル18に、それ
ぞれ形成された取付孔20、22へ脚部14が挿入され
る際のガイド部24となっている。この脚部14の外周
面には、図3及び図5に示されるように、脚部14の軸
線上に互いに向かい合う2つのスリット26が形成され
ている。図6に示されるように、この2つのスリット2
6は、脚部14と頭部12との連結部近傍からガイド部
24の手前まで形成されている。
【0016】図3及び図4に示されるように、脚部14
の外周面には、スリット26の両縁部に沿って、及びこ
のスリット26から脚部14の円周方向に最も離れた位
置へ脚部14の軸線に沿って、所定間隔で複数の突起2
8が突設され、脚部14の軸線方向に突起列を形成して
いる。
【0017】この突起28は、図3に示されるように、
略四角錐の底面を脚部14の外周面に接合された形状と
なっている。突起28の頂部28Aの角は切り落とさ
れ、図5に示すように、脚部14の軸線と直交する断面
では、円弧状となっている。これによって、クリップ1
0がパネル18の取付孔22に圧入される際、所定の節
度感が得られると共に、クリップ10が取付孔22に対
して回動可能となっている。さらに、図3に示されるよ
うに、突起28の外面には、その頂部28Aから脚部1
4の挿入方向及び抜去方向に向かって、挿入及び抜去時
のガイド部としてのテーパー部28Bが形成されてい
る。
【0018】また、図4に示されるように、互いに隣合
う突起列を構成する各突起28は、脚部14の軸線と直
交する線と同一直線上に位置しないように配設されてい
る。これによって、トリム16の厚さに関わらず、突起
28が突設されていない脚部14の外周面が、必ずパネ
ル18の取付孔22の縁部が当接するので、クリップ1
0が取付孔22に挿入された後、ガタを生じることがな
い。
【0019】さらに、スリット26から円周方向に最も
離れた位置へ脚部14の軸線に沿って突設された突起2
8のうち、脚部14の挿入部側に突設された突起28S
(図4参照)は、他の突起列の突起28よりも、脚部1
4の挿入部側に位置している。このため、脚部14が取
付孔22に挿入される際、真先に突起28Sが取付孔2
2の縁部に押圧され、スリット26を押し潰し、脚部1
4の外径を現象させる。
【0020】次に、本実施例に係るクリップ10を使用
してトリム16をパネル18に取付ける手順を説明す
る。
【0021】先ず、図2に示されるように、トリム16
の取付孔20とパネル18の取付孔22の孔心を合わ
せ、頭部12を押圧してクリップ10の脚部14を取付
孔20、22に押し込む。このとき、スリット26を押
し潰す方向に配置された突起28Sが最初に取付孔22
の縁部に押圧される。これによって、スリット26が押
し潰されて脚部14が小径となるので、小さい挿入力で
クリップ10を押し込むことができる。さらに、クリッ
プ10を押し込むと、突起28が取付孔22を通過する
度に一定の節度感が得られる。なお、図3に示されるよ
うに、突起28の頂部の角は、切り落とされており、ま
たこの頂部28Aから脚部14の挿入及び抜出し方向に
向かってテーパー部28Bが形成されているので、小さ
い挿入力でクリップ10を押し込むことができる。
【0022】ここで、最後までクリップ10を押し込む
ことによって、トリム16はパネル18と頭部12との
間に挟まれて固定される。なお、この状態では、突起2
8が突設されていない脚部14の外周面が、取付孔22
の縁部と当接するので、ガタを生じることがない。
【0023】なお、クリップ10を抜き取る際にも、突
起28のテーパー部28Bに案内されて脚部14が抜去
されるので、抜去力が低減される。
【0024】
【考案の効果】本考案に係るクリップは、上記構成とし
たので、挿入力及び抜去力が小さく、また、挿入及び抜
去を繰り返しても、破断することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るクリップの斜視図である。
【図2】本考案に係るクリップの装着状態を示した断面
図である。
【図3】本考案に係るクリップの正面図である。
【図4】本考案に係るクリップの側面図である。
【図5】本考案に係るクリップの底面図である。
【図6】本考案に係るクリップの断面図である。
【図7】従来のクリップによってトランクルーム内へト
リムが取付けられた状態を示す概略図である
【図8】従来のクリップの斜視図である。
【図9】従来のクリップの装着状態を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
14 脚部 26 スリット 28 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安保 秀治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−63534(JP,A) 実開 平3−22112(JP,U) 実開 昭50−12168(JP,U) 実開 平2−50507(JP,U) 実開 昭63−86409(JP,U) 実開 昭49−37666(JP,U)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材に形成された孔を貫通し取付
    部材に穿設された取付孔へ挿入される筒状の脚部と、こ
    の脚部の一端部に設けられた頭部と前記取付部材との間
    に前記被取付部材を挟持して取付部材に被取付部材を固
    定するクリップにおいて、 前記脚部の先端部に形成されたガイド部と、前記ガイド
    部を残して前記頭部との連結部付近まで前記脚部の外周
    面へ軸線に沿って互いに向かい合うように形成されたス
    リットと、前記スリットの間に複数列をなして前記脚部
    の外周面から突設された突起と、を有することを特徴と
    するクリップ。
  2. 【請求項2】 前記脚部の軸線に沿って一定の間隔で前
    記突起を突設して突起列とし、この突起列を並列に複数
    列設け、互いに隣合う前記突起列を構成するそれぞれの
    突起の位置が脚部の軸線と直交する線と同一線上にない
    ことを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 【請求項3】 前記スリットから前記脚部の円周方向へ
    最も離れた位置に配設された前記突起列の脚部の挿入部
    側に位置する突起が、他の突起列の突起より脚部の挿入
    部側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の
    クリップ。
  4. 【請求項4】 前記突起の外面に前記脚部の挿入方向及
    び抜出し方向へ向かうテーパー部が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のクリ
    ップ。
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JPS5012168U (ja) * 1973-05-30 1975-02-07
JPS5663534A (en) * 1979-10-29 1981-05-30 Hashimoto Forming Co Ltd Molding engaging apparatus for base panel
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JP3022112U (ja) * 1995-08-29 1996-03-22 ローランド株式会社

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