JP3070828B2 - 空気調和機の室内機、空気調和機の室内機における配管クランプ具および空気調和機の室内機における配管の固定方法 - Google Patents

空気調和機の室内機、空気調和機の室内機における配管クランプ具および空気調和機の室内機における配管の固定方法

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JP3070828B2 JP8117932A JP11793296A JP3070828B2 JP 3070828 B2 JP3070828 B2 JP 3070828B2 JP 8117932 A JP8117932 A JP 8117932A JP 11793296 A JP11793296 A JP 11793296A JP 3070828 B2 JP3070828 B2 JP 3070828B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室内
機において、筺体の後面に凹設した狭隘空間内に配設し
た冷媒用配管及びドレン用配管がその狭隘空間内から外
に飛び出さないようにクランプするための配管クランプ
具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば室内機と室外機とからなる
セパレート型の空気調和機では、図5に示すように、室
内機の筺体1内に熱交換器2とファン3とが配設され、該
筺体1の後面に凹設した狭隘空間4内に冷媒用配管5及び
ドレン用配管6が配設され、該狭隘空間4の開口部に配管
クランプ具7が係脱可能に係止されている。
【0003】上記構成において、室内機を組み立てる場
合には、冷媒用配管5及びドレン用配管6を狭隘空間4内
に押し込んだ後、図5に仮想線に示すように、筺体1の底
板部1aの後部を押し下げて狭隘空間4の開口部を強制的
に広げた状態で、その開口部内に配管クランプ具7を嵌
め込み、これによって、冷媒用配管5及びドレン用配管6
が狭隘空間4内から外に飛び出さないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
筺体1の底板部1aの後部を押し下げて狭隘空間4の開口部
を強制的に広げ、その広げた開口部内に配管クランプ具
7を嵌め込むようになっており、その配管クランプ具7の
取付作業に手間がかかって、作業能率が低いという欠点
がある。
【0005】本発明は、上記従来の欠点に鑑み、取付作
業を能率的に行うことができる空気調和機の室内機にお
ける配管クランプ具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、筺体の後面に凹設した狭隘
空間内に冷媒用配管およびドレン用配管が配設され、前
記狭隘空間の開口部に配管クランプ具が係脱可能に係止
された空気調和機の室内機において、前記開口部には、
その上部に係止孔を形成し、その下部に略L字状の被係
合枠部を形成し、前記クランプ具は、中央部に横断方向
に沿って形成したヒンジ部を中心に折曲可能なクランプ
具本体を有し、該クランプ具本体の上端部に抜止部を有
する嵌挿部を形成し、該クランプ具本体の下端部に前記
被係合枠部に係止する略コ字状の係合枠部を形成したこ
とを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、筺体の後面
に凹設した狭隘空間内に冷媒用配管およびドレン用配管
が配設される空気調和機の室内機に用いられるものであ
って、前記狭隘空間の開口部に係脱可能に係止された配
管クランプ具において、中央部に横断方向に沿って形成
したヒンジ部を中心に折曲可能なクランプ具本体を有
し、該クランプ具本体の上端部に抜止部を有する嵌挿部
を形成し、該クランプ具本体の下端部に略コ字状の係合
枠部を形成したことを特徴とする空気調和機の室内機に
おける配管クランプ具である。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項2の配
管クランプ具を用いた空気調和機における配管の固定方
法であり、前記嵌挿部を前記開口部の上部の係止孔に貫
通させて挿入し該嵌挿部を開口部上部に抜止めされた状
態で係止した後、前記ヒンジ部を中心にクランプ具本体
を直線状に伸展することにより、前記狭隘空間内の配管
を該空間奥部に押し入れると共にクランプ具下端の係合
枠部を前記開口部の下部の被係合枠部に係合しうる位置
までもたらし、その後押し込み力を解除することにより
前記係合枠部を被係合枠部に係止させることを特徴とす
る空気調和機の室内機における配管の固定方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の実施の一形
態である配管クランプ具7を狭隘空間4の開口部4aに係止
した状態を示すものであって、前記配管クランプ具7
は、弾性変形可能な合成樹脂材からなり、クランプ具本
体7aを有し、該クランプ具本体7aの上下端部を係止枠部
8及び被係合枠部9にそれぞれ係脱可能に係止させるよう
になっている。
【0010】前記係止枠部8は、図3に示すように、開口
部4a内の上部において筺体1に一体突設されており、細
長状の係止孔10が形成されている。
【0011】前記被係合枠部9は、図3に示すように、略
L字状であって、筺体1の底板部1aの後端から開口部4a内
に向けて一体突設されている。
【0012】前記クランプ具本体7aは、矩形板状に形成
されており、その中央部に横断方向に沿って薄肉状ヒン
ジ部11が形成されており、そのヒンジ部11を中心に折曲
することにより、開口部4a内に容易に挿入することがで
きる。
【0013】図3に示すように、前記クランプ具本体7a
の上端部に該クランプ具本体7aの幅よれも小幅の嵌挿部
7bが形成されており、該嵌挿部7bを前記係止孔10に嵌挿
することにより、クランプ具本体7aの上端角部12が係止
枠部8の下面に当接され、これによって、クランプ具本
体7aの上部を係止枠部8に簡単に係止することができ
る。
【0014】前記嵌挿部7bの先端から所定間隔において
一対のスリット13がクランプ具本体7aの中央部に向かっ
て形成され、その両スリット13で挟まれた嵌挿片14の前
記係止孔10から上方に突出する部分に該係止孔10の上端
縁に係合可能な抜止部15が一体突設されている。
【0015】上記構成によれば、嵌挿部7bを係止孔10に
嵌挿するだけで、抜止部15を係止孔10の上端縁に係合さ
せて、その嵌挿部7bを係止孔10から抜けないようにする
ことができる(図1及び図2参照)。
【0016】前記抜止部15は、先すぼまりの略三角形状
に形成されているので、その抜止部15を係止孔10内に容
易に差し込むことができる。
【0017】前記嵌挿片14は、その厚さt1が嵌挿部7bの
厚さt2に比べて小さく、薄肉状に形成されているので、
抜止部15を係止孔10に差し込む際に、嵌挿片14が弾性変
形されて、その抜止部15を一層容易に差し込むことがで
きる。
【0018】図3に示すように、前記クランプ具本体7a
の下端部に略コ字状の係合枠部7cが一体形成されてお
り、その係合枠部7cの先端を前記被係合枠部9の先端に
係合させるだけで、クランプ具本体7aの下端部を開口部
4aの下部に係止することができる(図1参照)。
【0019】前記係合枠部7cの先端に傾斜面16が形成さ
れており、その傾斜面16が係合枠部7cの先端に当接され
ることにより、該係合枠部7cを被係合枠部9に確実に係
合させることができる。
【0020】上記実施の形態では、傾斜面16を係合枠部
7cの先端にのみ形成したが、これに限定されるわけでは
なく、その傾斜面16を被係合枠部9の先端に形成しても
よいし、その両先端に形成してもよい。
【0021】上記構成において、室内機を組み立てる場
合には、図4(a)に示すように、冷媒用配管5及びドレ
ン用配管6を狭隘空間4内に押し込んだ後、ヒンジ部11を
中心に略L字状に折曲したクランプ具本体7aを狭隘空間4
の開口部4a内に挿入し、嵌挿部7bを係止孔10に嵌挿す
る。
【0022】続いて、図4(b)に示すように、クランプ
具本体7aを開口部4a内に押し込んだ後、その押し込みを
解除してクランプ具本体7aを直線状に戻すことにより、
係合枠部7cが被係合枠部9に係合され、冷媒用配管5及び
ドレン用配管6が狭隘空間4内から外に飛び出さないよう
にすることができる(図1参照)。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述のとおりの空気調和機の室
内機、空気調和機の室内機における配管クランプ具およ
び、空気調和機の室内機における配管の固定方法である
ので、作業者が当該配管クランプ具の嵌挿部を開口部の
上部の係止孔に押し込めば、簡単に配管クランプ具が該
開口部に抜け止めされた状態で係止され、作業者は次の
作業、つまり配管クランプ具を直線状に伸ばして配管を
狭隘空間に押し込む作業を容易に行える。
【0024】また、その後配管クランプ具を押し込む力
を解除すれば、配管クランプ具の下端の係合枠部が前記
開口部の下部の被係合枠部に係止するのでこの点でも作
業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である配管クランプ具を
狭隘空間の開口部に係止した状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】同背面図である。
【図3】同分解斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は同配管クランプ具の取付手順
を示す縦断面図である。
【図5】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 筺体 4 狭隘空間 4a 狭隘空間の開口部 5 冷媒用配管 6 ドレン用配管 7 配管クランプ具 7a クランプ具本体 7b 嵌挿部 7c 係合枠部 9 被係合枠部 10 係止孔 11 ヒンジ部 13 スリット 14 嵌挿片 15 抜止部 16 傾斜面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筺体の後面に凹設した狭隘空間内に冷媒用
    配管及びドレン用配管が配設され、前記狭隘空間の開口
    部に配管クランプ具が係脱可能に係止された空気調和機
    の室内機において、前記開口部には、その上部に係止孔を形成し、その下部
    に略L字状の被係合枠部を形成し、 前記クランプ具は、中央部に横断方向に沿って形成した
    ヒンジ部を中心に折曲可能なクランプ具本体を有し、該
    クランプ具本体の上端部に抜止部を有する嵌挿部を形成
    し、該クランプ具本体の下端部に前記被係合枠部に係止
    する略コ字状の係合枠部を形成したことを特徴とする空
    気調和機の室内機。
  2. 【請求項2】筺体の後面に凹設した狭隘空間内に冷媒用
    配管及びドレン用配管が配設される空気調和機の室内機
    に用いられるものであって、前記狭隘空間の開口部に係
    脱可能に係止された配管クランプ具において、 中央部に横断方向に沿って形成したヒンジ部を中心に折
    曲可能なクランプ具本体を有し、該クランプ具本体の上
    端部に抜止部を有する嵌挿部を形成し、該クランプ具本
    体の下端部に略コ字状の係合枠部を形成したことを特徴
    とする空気調和機の室内機における配管クランプ具。
  3. 【請求項3】請求項2の配管クランプ具を用いた空気調
    和機における配管の固定方法であり、前記嵌挿部を前記
    開口部の上部の係止孔に貫通させて挿入し該嵌挿部を開
    口部上部に抜止めされた状態で係止した後、前記ヒンジ
    部を中心にクランプ具本体を直線状に伸展することによ
    り、前記狭隘空間内の配管を該空間奥部に押し入れると
    共にクランプ具下端の係合枠部を前記開口部の下部の被
    係合枠部に係合しうる位置までもたらし、その後押し込
    み力を解除することにより前記係合枠部を被係 合枠部に
    係止させることを特徴とする空気調和機の室内機におけ
    る配管の固定方法。
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