JPS5846326Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機の熱交換器をベース等に取付ける際
の熱交換器の固定構造に関するものである。

従来の構成を第１図〜第３図により説明する。

第１図〜第２図において、１はベース、２は熱交換器、
３は送風機である。

熱交換器２および送風機３はそれぞれベース１に取付は
固定されている。

４は前面カバーである。

空気は空気吸込口５、送風機３の入口からランナ６を通
って出ロアに至り、熱交換器２に送風される。

そして吐出口８から吹出される。

第３図において、熱交換器２はフィン９と銅パイプ１０
、熱交換器２をベース１に取付は固定するためのブラケ
ット１１．送風機との接合フランジ１２とから構成され
ている。

一方送風機３は、ベース１に固定するためのケーシング
の座１３、出ロアの熱交換器２との接合用のフランジ１
４，１５．１６を有している。

熱交換器２はブラケット１１の取付穴１７．１８により
ネジ１９で゛ベース１に固定される。

また送風機３も座１３の取付穴２０によりネジ１９でベ
ース１に固定される。

２１はベース１のネジ穴である。

尚、図は左右の内心側のみを示しているが左側も同様な
構成である。

この構成においては、熱交換器２をベース１に取付ける
ために４本の取付ねじ９を締めつける必要があり、熱交
換器の取付作業に時間がかかる。

また送風機３接合側の取付穴１８を設けるためには、送
風機接合フランジ１２と銅パイプ１０との間にドライバ
ー等の締付工具を挿入するスペース寸法Ｂ１が必要であ
り、フィン９の端面と接合フランジ１２とは同一面にす
ることができない。

このため送風機３の出ロアの端面にはＢ２寸法の段差が
必要であり形状が複雑となる。

更に熱交換器２と送風機３とを各々別々にベース１に取
付けるため、熱交換器２の開口部の端部Ｌ１と送風機３
の開口部の端部Ｌ２とが取付径合致せず、ずれが発生す
ることがある。

本考案はかかる欠点を改良するためになされたものであ
る。

即ち送風機側の熱交換器取付ねじ１９を廃止し、熱交換
器２と送風機３の接合部の形状を簡単にすると共に接合
を容易にし、かつ両者の取付けずれをなくしたものであ
る。

以下本考案を第４図〜第７図に示す一実施例により説明
する。

第４図において、熱交換のフランジ１２は熱交換器と同
一面である。

また対応する送風機のフランジ１４．１６も同一面であ
る。

２３は接合フランジ１２の下端の一部を送風機３の方向
に折り曲げて形成したつめ状の突起、２４は接合フラン
ジ１６の一部分を切欠いで形成した角穴、第５図におい
て、２５は角穴２４のつめ状の突起２３を容易に導くた
め、つめ状の突起２３の先端両角に設けた斜面、２６は
つめの突起２３の上面、２７は同側面、第６図において
、２８は角穴２４の−Ｌ縁、２９．３０は角穴の側縁で
、いずれも角穴２４につめ状の突起２３を差し込んだ際
、互に接触して熱交換器２を拘束する。

尚第３図〜第６図は左右の固有側のみを示しているが、
左側も同様ま構成である。

以上の構成において、熱交換器２をベース１に固定する
には、取付ねじ１９をブラケット１１の取付穴１７を介
してベース１のわじ穴２１にねし込む。

次に送風機３の接合フランジ１６に設けた角穴２４を熱
交換器の突起２３に差し込み、第７に示す如く、接合フ
ランジ１２と接合フランジ１４．１６を接触させ、送風
機取付ねじ１９で送風機３をベース１に固定する。

送風機３が固定されると、つめ状の突起２３の上面２６
は角穴２４の上縁２８で押えられると同時に、つめ状の
突起２３の両側面２７は角穴２４の側縁２９．３０に制
限されて、熱交換器２は上下、左右共拘束され、ベース
に固定される。

以上の如く本考案によれば、熱交換器２をベース１に取
付ける場合、反送風機側の取付ねじ１９を２本のみ締め
つければよく、送風機側は単につめ状の突起２３を角穴
２４に差し込み、送風機３をベース１に固定するのみで
熱交換器２も同様に固定される構造であるため、取付ね
じ１つが従来例に比べて少なくなり、熱交換器２のベー
ス１への取付作業時間が短縮できる。

また本案では第２図に示すＢ１寸法の段差は必要ないた
め、熱交換器２の端面と接合フランジ１２とを同一面と
することができる。

したがってこの都合と接触する送風機３の接合フランジ
１４．１６も全面にわたって同一面でよく、第２図に示
すＢ２寸法の段差は必要なくなり、送風機の接合フラン
ジの形状が単純となり、製作か゛容易である。

更に第３図に示すＬｌ、Ｌ２５Ｍ１〜Ｍ４寸法を製作時
管理しておけば、上記の如く固定することによって、熱
交換器２の開口部幅寸法Ｌ１と送風機３の開口部幅寸法
Ｌ２とが自動的に合致するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の上面カバーを取除いた空気調和機の正面
図、第２図は第１図の中央縦断面図、第３図は従来の熱
交換器と送風機の固定を示す分解斜視図、第４図は本考
案の一実施例の熱交換器と送風機の固定を示す分解斜視
図、第５図は熱交換器に設けたつめ状の突起の詳細を示
す斜視図、第６図は送風機に設けた角穴の詳細を示す斜
視図、第７図は熱交換器と送風機を接合し、送風機をベ
ースに固定した状態を示す斜視図である。 １・・・・・・ベース、２・・・・・・熱交換器、３・
・・・・・送風機、１１・・・・・・ブラケツ＋−１１
２，１４，１６・・・・・・フランジ、１３・・・・・
・つめ状の突起、１４・・・・・・角穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱交換器をベースに固定するために設けた熱交換器の左
   右両端のブラケットの一部分を切り起し、この熱交換器
   に接合される送風機の方向につめ状の突起を設け、前記
   送風機のケーシング端部で熱交換器と接合される部分の
   左右両側のフランジに角穴を設け、この角穴に前記熱交
   換器より突き出たつめ状の突起を差し込んでなる空気調
   和機。