JPS6039722Y2 - 熱交換ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は分離型空気調和機の熱交換ユニットに係り、特
に熱交換器を確実に、このユニットに固着させると共に
、組み立て時の作業性を良好にすることを目的とするも
のである。

以下、この考案の一実施例を図面と共に説明する。

第１図に於いて、１は空気調和機の室外側熱交換ユニッ
ト、２は該ユニットの底板３と、左右の両側板４，５と
を有する略Ｕ字状のフレームで、底板３には、圧縮機６
が載置され、この底面の裏面には台脚７が取り付けられ
ている。

又このフレーム２に於いて、前、後縁には絞り成型によ
る嵌合片８が、両側板４，５の上縁には突起片９．１０
を有するフランジ部１１が夫々猛威されており、且つこ
のフランジ部１１と嵌合片８とは一体に連続して成型さ
れており、フレーム２全体が強固な形状となっている。

そして前後縁に形成したこの嵌合片８には夫々送風機１
２を取り付けた背面パネル１３の外周枠１４、吹出グリ
ル１５を取り付けた前面パネル１６の外周枠１７が嵌着
される。

１８は内外２列状のプレートフィン型室外熱交換器で、
第２図の如く、この２列状の熱交換器１８ａ、１８ｂの
同一端面に配設、された管板１９には突起片９の両側２
０．２１を摺動し、フランジ部１１の内方に挿入される
前後の案内片２２，２３と、突起片９の上面２４に載置
される接合片２５と、突起片９の外側面２６に固着され
る固定片２７とを備えた固定具３０が取り付けられてい
る。

この時、突起片９の高さ寸法Ｈの方を固定具３０の底面
３１と接合片２５との間隔寸法りより大きくして、フレ
ーム２のフランジ部１１と固定具３０の底面３１とに間
隙３２を形成させている。

一方、内外２列状の段差部３３に於いては第１図の如く
外列１８ａの管板３４に補助固定具３０′の一端３５を
取り付けると共にこの金具の他端３６を固定具３０″の
凹部３７に嵌入固定腰且つこの固定具を内列１８ｂの管
板３８に固着する。

そしてこの固定具３０″は同一端面に固着される固定具
３０と同様に案内片２２’、２３’、接合片２５′、固
定片２７′を有し、特に接合片２５′固定片２７′を袋
状にして突起片１０全体を包囲すると共に、この固定具
３０″が内外２列状の熱交換器１８ａ、１８ｂの端部同
志の結合具としても兼用されている。

３９は熱交換器１８の外側を包囲する吸気用保護カバー
で、前述のフレーム２のフランジ部１１と固定具３０．
３０″の底面３１との間に形威した間隙３２にこのカバ
ー３９の下端折曲片４０を挿入し、固定具３０．３０″
の穴４１を介して螺子穴４２．４３を共線めして固定さ
せるものである。

又このカバー３９の前後縁にはフレーム２の嵌合片８と
同様な嵌合片８′が形威され、背面パネル１３、前面パ
ネル１６の外周枠１４，１７が嵌着されるようになって
いる。

４４は、吹出グリル１５に取りつける銘板で、文字が印
刷されており、且つこの銘板の背方にはグリルの取付穴
４５に挿入折曲させる爪４６ａ。

４６ｂ、４６ｃを形威し、特に第３図の如く銘板の上下
方向を示すため上部の爪４６ａの長さを下部、中部の爪
４６ｂ、４６ｃの長さより長くし且つこの爪４６ａの上
面に１上ヨを刻印させである。

従って吹出グリル１５の取付穴４５より挿入し折曲させ
た長い爪４６ａで且つ１上ヨと刻印された文字を目印に
すれば、銘板４４の前面に印刷された文字の方向に気を
付けることなく、面パネル１６の円孔４７内に矢印の如
く背方からこの吹出グリル１５を嵌合させることが出来
る。

上述の如き構成を有する熱交換ユニットに於いてフレー
ム２に熱交換器１８を取り付ける際には第４図イ９口の
如く逆Ｕ字状熱交換器１８の両端管板１９，３４，３８
にビス４８止めした固定具３０．３０″の案内片２２．
２２’を第４図への如くフレーム２の両側板４，５の内
側に沿わせながら上方より挿入し、第４図二のように接
合片２５．２５’をフレーム２の突起片９，１０上部２
４．２４’に載置させて、この固定具３０，３０″の固
定片２７．２７’とフレーム２の突起片９．１０とを外
方よりバス４９止めするものである。

従って、固定具３０．３０″を取り付けたＵ字状熱交換
器１８を上方からフレーム２の両側板内方に挿入させて
ビス止めするだけの簡単な作業にて、固定具３０．３０
″の接合片２５．２５’がフレーム２の突起片９，１０
上面に載置され、案内片２２．２２’にて前後方向、又
案内片２２゜２２′と固定片２７．２７’にて左右方向
のフレーム２に対する位置決めが行なわれ、熱交換器１
８が確実にフレーム２に固定される。

又、前述のフレーム２のフランジ部１１と固定具３０．
３０″の底面３１．３１’との間に形威した間隙３２に
熱交換器１８の保護カバー３９の下端折曲片４０を挿入
しビスにて固定具３０，３０″の穴を貫通してフレーム
２の突起片９，１０と固定するようにしたので、フラン
ジ部１１と下端折曲片４０とにより確実に保護カバー３
９がフレーム２に螺着固定され、あわせて、保護カバー
３９にて熱交換器１８の管板１９，３４，３８、固定具
３０．３０’およびビス４８等を隠して見栄えを良好に
している。

以上、詳述したように本考案によれば、底板の両端を立
ち上げて略Ｕ字状のフレームを形威し、この底板に圧縮
機を載置し、このフレームの立ち上げた両側板の上端フ
ランジに略逆Ｕ字状の熱交換器の両下端を固定するよう
にして、圧縮機と熱交換器とを上下関係に配置したので
、底板の面積を小さく抑えることができる。

又、圧縮機を熱交換器の通風路よりも下方に位置させた
ので、圧縮機が通風抵抗となって熱交換効率が低下する
虞れはなく、且つ圧縮機の騒音をフレームの両側板と前
後両面パネルで遮断して外部に漏れにくくすることがで
きる。

更に熱交換器の雨下端部には固定具が装着されており、
この固定具を介してフレームに熱交換器を固定するよう
にし、しかもこのフレーム並びに保護カバーに装着され
る背面パネルには送風機を取り付けておくようにしたの
で、ユニットの組み立て作業性を向上させることができ
る。

そしてフレーム並びに保護カバーの前面に装着される前
面パネルには吹出グリルを設けて空気をユニットの側面
から吸込み前面へ吐出させるようにしてこのユニットの
背面を家屋の壁面に近づけるようにしたので、熱交換ユ
ニットの設置スペースを小さくすることができる。

上記実施例のようにフランジ部に突起片を形威し、該突
起片に摺動し嵌合される固定具を熱交換器の両端に装着
したので、組み立て時の作業性が良好となる。

又、熱交換器の内外列段差端部同志をフランジ部に嵌合
させる固定具にて結合させたので、新たに段差端部同志
の結合具を設ける必要がない。

併せて、保護カバーをフランジ部に接合させたので、こ
のフランジ部にて保護カバーが、フレームに確実固定さ
れる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は熱交換
ユニットの分解斜視図、第２図は第１図に於ける要部拡
大斜視図、第３図は銘板の拡大斜視図、第４図イ９口、
ハ、二は夫々フレームに熱交換器を装着する状態を示す
動作図である。 １・・・・・・熱交換ユニット、２・・・・・・フレー
ム、９゜１０・・・・・・突起片、１１・・・・・・フ
ランジ部、１８・・・・・・熱交換器、３０．３０’、
３０″・・・・・・固定具、３９・・・・・・保護カバ
ー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮機が載置される底板とこの圧縮機を両側から囲む両
   側板とを一体に形成した略Ｕ字状のフレームと、略逆Ｕ
   字状の熱交換器の雨下端部に固着され前記両側板の上縁
   フランジ部と係合される固定具と、吸気グリルを有し前
   記熱交換器の外側を包囲する保護カバーと、吹出グリル
   を有しこれらフレーム並びに保護カバーの前部に装着さ
   れる前面パネルと、送風機を有しこれらフレーム並びに
   保護カバーの後部に装着される後面パネルとを備えたこ
   とを特徴とする熱交換ユニット。