JP2592695B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2592695B2 JP1839490A JP1839490A JP2592695B2 JP 2592695 B2 JP2592695 B2 JP 2592695B2 JP 1839490 A JP1839490 A JP 1839490A JP 1839490 A JP1839490 A JP 1839490A JP 2592695 B2 JP2592695 B2 JP 2592695B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非磁性支持体と磁性層からなる磁気記録媒
体に関するものである。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体は、録音用テープ、ビデオテープ、コン
ピユーターテープあるいはフロツピーデスクなどとして
広く用いられている。磁気記録媒体は、基本的には、強
磁性粉末が結合剤(バインダ)中に分散された磁性層が
非磁性支持体上に積層されてなる。
基本的に、磁気記録媒体は、電磁変換特性、走行耐久
性および走行性能などの諸特性において高いレベルにあ
ることが必要とされる。殊に、最近の8ミリビデオテー
プレコーダーなどの普及に伴ない、ビデオテープは、ビ
デオ出力が高く、そして原画再生能力が優れていること
など特に電磁変換特性が優れているものであることが要
求されている。
磁気記録媒体の電磁変換特性を向上させる方法には種
々の改良方法があるが、磁気記録物質である強磁性粉末
の特性を改良する方法が直接的であり、かつ効果的であ
る。従って、強磁性粉末は、高密度記録が可能なように
次第に微粉末化され、さらに強磁性粉末の素材も、酸化
鉄からコバルトなどの異種金属で変性した酸化鉄へと移
行しており、さらに最近では鉄、ニツケル、コバルトの
ような強磁性の金属あるいはこれらを含む合金が使用さ
れるようになつてきている。
このようにして改良された強磁性粉末を用いることに
より、本質的には電磁変換特性の良好な磁気記録媒体を
得ることが可能であるが、実際には強磁性粉末の改良に
対応するように電磁変換特性が向上した磁気記録媒体を
製造することが難しい。これは、強磁性粉末が微粉末に
なるに従って結合剤への分散性が低下する傾向があり、
また強磁性粉末の特性として、たとえばγ−酸化鉄、コ
バルト被着γ−酸化鉄、強磁性金属微粉末の順に分散性
が低下する傾向があるので、強磁性粉末を改良すること
により逆に磁性層における強磁性粉末の分散状態は悪く
なるとの事態を生ずることがあり、従って強磁性粉末の
優れた特性が充分に発揮されないことに起因する。
こうして強磁性微粉末の分散状態を改善するために磁
性塗料を調製する際の混練分散を長時間行なう方法もあ
るが、混練分散時には強磁性微粉末に相当の剪断力が作
用するので、強磁性微粉末の特性が損なわれることがあ
り、さらに磁気記録媒体の製造に長時間を要するように
なることは作業効率上も問題がある。
そこで、通常の磁気記録媒体の製造方法に大きな変更
を加えることなく上記のような強磁性微粉末を有効に分
散させる方法が検討されており、このような方法として
は強磁性微粉末をシランカツプリング剤のような表面処
理剤により表面処理された強磁性微粉末を用いる方法、
および脂肪酸のような強磁性微粉末の分散性を向上させ
る成分(分散剤)を用いる方法や、各種官能基を含む塩
化ビニル共重合体を結合剤として用いる方法(特開昭63
−83913)等が知られている。又磁性層中に極性官能基
を有し且つ重合度が100以下の重合体を含有する磁気記
録媒体(特開昭57−53824)も提案されている。
しかしながら、本発明者らの検討によると、上記の方
法を利用したとしても、強磁性微粉末の分散状態が充分
に改善されない場合があることが判明した。
すなわち、たとえば、前記のシランカツプリング剤を
用いて表面処理した強磁性微粉末は、シランカツプリン
グ剤により強磁性微粉末の表面が疎水化処理されるの
で、強磁性微粉末粒子の磁性塗料中における分散状態の
安定性は通常は向上するが、樹脂成分に対する相溶性は
逆に低下することがある。従って、最終的に磁性層にお
ける強磁性微粉末の分散状態が充分には改善されないこ
とがある。さらに、シランカツプリング剤自体が非常に
高価であるので、通常の磁気記録媒体に用いる強磁性微
粉末の処理剤としては使用しにくいとの問題もある。
また、磁気記録媒体の磁性層に潤滑剤として通常含有
されている脂肪酸は、強磁性微粉末に対する分散作用を
有している。従って、使用量を調整することにより強磁
性微粉末の分散状態を改善することが可能であるが、一
般に、脂肪酸を分散剤として使用する場合には、通常潤
滑剤として磁性層に配合する場合よりも多量に使用しな
ければ充分な効果を得ることができない。他方、脂肪酸
は、過剰に使用すると結合剤に対して可塑剤として作用
することが知られており、脂肪酸を強磁性微粉末の分散
剤として作用させると必然的に結合剤が可塑化するとの
問題がある。
一方、強磁性微粉末の分散状態を良くすることによ
り、磁気記録媒体の表面の平滑性が良くなり、そのため
走行性が悪くなると言う問題が生じている。たとえば脂
肪酸を多く用いて分散状態を改善することは可能であつ
たが耐久性や走行性の面で不十分な点があつた。
又特開昭57−53824号で提案されたような重合体は極
性基がフリーの酸であるため極めて増粘しやすく、十分
な表面光沢やSQが得られなかった。
また特開昭63−83913号で提案されたような、各種官
能基を含む低分子塩化ビニル共重合体を混練あるいは分
散時に用いると、低分子塩化ビニル共重合体は、脱塩酸
しやすいため、ヘツド腐触の原因となり好ましくなかつ
た。
(発明の目的) 本発明は、特に電磁変換特性及び走行性が良好な磁気
記録媒体を提供することを目的とする。
さらに詳しくは、本発明は、用いた強磁性微粉末の特
性が充分に発揮されるように磁性層における強磁性微粉
末の分散状態を改善して電磁変換特性を向上させなお優
れた走行性を保つた磁気記録媒体を提供することを目的
とする。
(発明の構成) 本発明の上記目的は非磁性支持体上に、結合剤中に強
磁性粉末を分散させた磁性層を設けた磁気記録媒体にお
いて、該磁性層中に同一分子内にエポキシ基および極性
基として−COOM,−SO3M,−OSO3M,−OPO(OM)2,−PO(O
M)(ここでMはアルカリ金属原子あるいはアンモニ
ウム)のいずれか1種以上を含有する分子量2,000以下
の低分子化合物を含有することを特徴とする磁気記録媒
体によつて達成できる。
更に好ましくは本発明の上記目的は前記低分子化合物
がエーテル化合物、エステル化合物、アミノ化合物又は
塩化ビニルを含まないビニル重合体より選ばれた少なく
とも1種の化合物であることを特徴とする磁気記録媒体
によつて達成することができる。
すなわち本発明の化合物は低分子量ではあるが塩化ビ
ニルの如き、脱塩酸しやすい成分を含まないためにエポ
キシ基が安定して存在し、強磁性粉末への吸着にすぐ
れ、分散性が改良されると共に、極性基を有するため
に、強磁性粉末と結合剤の仲介作用もする。又結合剤と
の間に適度な親和性を有するが量を用いても磁性層を可
塑化し、耐久性を劣化するようなこともない優れた化合
物である。又はエポキシ基は硬化剤のイソシアネート基
と速やかに反応してウレタン結合を形成し更に強固に結
合剤と強磁性粉末を結びつけ、耐久性が改良されるもの
である。
本発明における化合物は、同一分子内にエポキシ基
と、極性基として、COOM−SO3M,−OSO3M,−OPO(OM)2,
−PO(OM)(ここでMはアルカリ金属またはアンモニ
ウム)のいずれか1種を含むことを特徴とする。
ここで塩としてこれらの基を導入するのはフリーの酸
とした場合、表面処理あるいは結合剤との混練の際、増
粘する場合があるからである。
エポキシ基を導入する方法としては、一般に市販され
ている各種のエポキシ化合物を使用することができる。
また脂肪族アルコールあるいは芳香族フエノール、脂肪
族アミンおよび芳香族アミンにエピハロルヒドリンを反
応させて合成する方法が知られている。
これらの化合物に−COOM,−SO3M,−OSO3M,−OPO(O
M)2,−PO(OM)を導入する方法としては、一般に知
られているカルボン酸、スルホン酸、ホスホン酸の塩を
合成する方法が採用できる。
これらの方法をエポキシ基を導入する前の脂肪族アル
コールあるいは芳香族フエノール、脂肪族アミン、芳香
族アミン成分に適用し、前もつて極性基を導入しておく
こともできる。これらの化合物の分子量は2,000以下、
望ましくは1,000以下である。分子量が2,000以上になる
と強磁性粉末の分散性改良の効果は小さくなる。
本発明において使用される化合物の化学構造を一般式
で示す。
エステル化合物 エーテル化合物 アミノ化合物 (ここでR1,R2は脂肪族および芳香族の基、Xは極性
基、−SO3M,−OSO3M,−OPO(OM)2,−PO(OM)を示
す。) また各種のビニルモノマーをエポキシ基を含むビニル
化合物−COOM,−SO3M,−OSO3M,−OPO(OM)2,−PO(O
M)を含むビニル化合物と共重合してもよい。
各種のビニルモノマーとしては があげられる。
またエポキシ基を含むビニルモノマーとして、 を用いることができる。
−SO3Mを含むビニルモノマーとしては、 が挙げられる。
−OSO3Mを含むビニルモノマーとしては、 が挙げられる。
また、−OPO(OM)を含むビニルモノマーとしては が挙げられる。
−PO(OM)を含むビニルモノマーとしては が挙げられる。
又−COOMを含むビニルモノマーとしては が挙げられる。
上記化合物を有機溶剤に溶かし、強磁性粉末を加えて
表面処理あるいは混練分散すると、このような化合物は
強磁性粉末の表面に吸着もしくは結合する。これにさら
に結合剤を加えて混練すると強磁性粉末の分散性が著し
く改良される。
これは、強磁性粉末の表面に極性基が強く吸着して磁
性体の表面が被覆されることによつて磁性体粒子間の凝
集が妨げられ、また磁性層を形成した場合強磁性粉末の
樹脂成分に対する親和性が適度に向上して磁性層におけ
る強磁性微粉末の分散状態が改善されるものと推察され
る。
またイソシアネート系架橋剤を配合した場合、分散状
態が改善されると共に驚く程膜物性の向上が見られる
が、これは強磁性粉末に吸着していない極性基と結合剤
との相互作用、特にエポキシ基が開環して架橋剤中のイ
ソシアネート基と反応し、ウレタン結合を形成するた
め、あるいはイソシアネート基とエポキシ基が反応して
オキサゾリドンを形成するためと推定される。また上記
化合物の磁性層への含有量は強磁性粉末100重量部に対
し通常0.1〜10重量部の範囲内の含有量が望ましい。
特にその含有量を0.2〜6重量部の範囲内に設定する
ことにより磁性層表面の光沢度が高くなるなど強磁性粉
末の分散状態が良好となり電磁変換特性が著しく改善さ
れる。含有量が0.1重量部より少いと、配合の効果が有
効に現れないことがあり、また10重量部より多く配合し
ても強磁性微粉末の分散状態がそれ以上改善されず、可
塑剤として働き、磁性層の物性を低下する場合がある。
本発明において、上記化合物によつて強磁性粉末の分
散性を向上させる方法としては、この化合物を低沸点の
有機溶媒中に溶解もしくは分散状態にし、この溶液中に
強磁性粉末を投入して混合したのち、有機溶剤を除去し
て前処理した強磁性微粉末を調製し、この強磁性微粉末
を結合剤溶液に分散し、非磁性支持体に塗布することに
より磁気記録媒体を製造する方法、及び磁性塗料を調整
する際に上記の化合物を強磁性粉末と共に磁性塗料調製
用溶剤の一部に溶解もしくは分散し次いで結合剤を加え
て混練分散を行い塗布する方法などがある。
本発明による磁気記録媒体は、エポキシ基および−SO
3M,−OSO3M,−OPO(OM)2,−PO(OM)のいずれかの極
性基を含有する化合物を用いることにより、この化合物
が強磁性粉末の分散剤として作用し、磁性層における強
磁性微粉末の分散状態が改善されると共に、強磁性粉末
に吸着していない極性基と結合剤特に結合剤中の架橋剤
中のイソシアネートの相互作用、あるいは反応により膜
物性が向上する。
具体的には上記化合物を用いることによつて強磁性粉
末が良好に分散し磁性層表面が平滑になり、磁性層の最
大磁束密度及び角型比が上昇する。また膜物性が向上す
ることにより、走行耐久性も向上する。
本発明による磁気記録媒体は、基本的には、非磁性支
持体と、結合剤中に分散された強磁性粉末(強磁性体)
からなる磁性層がこの支持体上に設けられた構成を有す
る。
非磁性支持体を形成する素材は、通常磁気記録媒体の
非磁性支持体の素材として使用されているものを用いる
ことができる。
素材の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリアミド、ポリアミドイミドおよびポリイミ
ドなどの他に、アルミ箔、ステンレス箔などの金属箔も
挙げることができる。
非磁性支持体の厚さは、通常3〜50μm(好ましくは
5〜30μm)の範囲内にある。
非磁性支持体は、磁性層が設けられていない側にバツ
クコート層(バツキング層)が設けられたものであつて
も良い。
本発明のによる磁気記録媒体には、上述したような非
磁性支持体上に強磁性粉末が結合剤中に分散された磁性
層が設けられている。
強磁性粉末の例としては、γ−Fe2O3、Fe3O4およびベ
ルトライト等の金属酸化物系の強磁性粉末、バリウムフ
エライト、Coを含有するγ−Fe2O3のような異種金属・
酸化鉄系の強磁性粉末、および鉄などの強磁性金属を主
成分とする強磁性金属粉末を挙げることができる。
本発明で用いる強磁性粉末の形状に特に制限はない
が、通常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状および板状
のものなどが使用される。特に針状のものを使用するこ
とが好ましい。
特に本発明は、分散性が他の強磁性粉末よりも劣る強
磁性金属粉末を用いた磁気記録媒体に利用すると有利で
ある。強磁性金属粉末を使用する場合、鉄、コバルトあ
るいはニツケルを含む強磁性金属粉末であつて、その比
表面積が42m2/g以上(特に好ましくは45m2/g以上)を用
いた場合に有効性が高い。
このような強磁性金属粉末の具体的な例としては、強
磁性金属粉末中の金属分が75重量%以上であり、そして
金属分の80重量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属
あるいは合金、(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co
−Ni、Co−Ni−Fe)であり、該金属分の20重量%以下の
範囲内で他の成分(例、Al、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、
Mn、Cu、Zn、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、W、Sn、Sb、B、T
e、Ba、Ta、Re、P、Au、Hg、Bi、La、Ce、Pr、Nd、P
b、Zn)を含むことのある合金を挙げることができる。
また、上記強磁性金属分が少量の水、水酸化物または酸
化物を含むものなどであつてもよい。これらの強磁性金
属微粉末の製造方法は既に公知であり、本発明で用いる
強磁性金属粉末についてもこれら公知の方法に従って製
造することができる。
結合剤としては、通常使用されているものを強磁性粉
末100重量部に対して通常10〜40重量部(好ましくは15
〜30重量部)の範囲内で用いることができる。
使用する樹脂の例としては、セルロース誘導体、塩化
ビニル系共重合体(例、塩化ビニル・酢酸ビニル・無水
マレイン酸共重合体のように第三成分を含む塩化ビニル
・酢酸ビニル系共重合体および塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体あるいはこれらの鹸化物、あるいはCO2M,SO3M,
PO3M2などの極性基を含む塩化ビニル系共重合体)、塩
化ビニリデン系共重合体、ポリエステル系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルブ
チラール系樹脂、フエノキシ系樹脂、エポキシ系樹脂、
ブタジエン・アクリロニトリル系共重合体、ポリウレタ
ン系樹脂、およびウレタンエポキシ系樹脂を挙げること
ができ、本発明においては、これらを単独であるいは組
合わせて使用することができる。
上記の樹脂の中でもポリウレタン系樹脂と塩化ビニル
系共重合体とを併用することが好ましい。さらに、ポリ
ウレタン系樹脂および塩化ビニル系共重合体を使用する
場合に、これらの樹脂の少なくとも一方が極性基を有す
る繰り返し単位を含む樹脂であることが特に好ましい。
塩化ビニル系共重合体が含む極性基を有する繰返し単
位の例としては−COOM、−SO3M1、−OSO3M1、及び−PO
(OM1[M1は水素原子、アルカリ金属原子もしくは
アンモニウムを表す]を挙げることができる。塩化ビニ
ル系重合体がこれらの繰り返し単位を単独で含んでいて
も、二種以上を含んでいてもよい。これらのなかでも−
SO3Naを有する繰り返し単位および/または−COOHを有
する繰り返し単位を含む塩化ビニル系共重合体の使用が
好適である。
極性基を有する繰り返し単位の塩化ビニル系共重合体
中における含有率は、通常0.001〜5.0モル%(好ましく
は、0.05〜3.0モル%)の範囲内にある。極性基を有す
る繰り返し単位の含有率が0.001モル%より低いと強磁
性粉末の分散状態が低下することがあり、また5.0モル
%より高いと共重合体が吸湿性を有するようになり磁気
テープの耐候性が低下しやすい。
上記の塩化ビニル系共重合体は、更にエポキシ基を有
する繰り返し単位を含むことが好ましい。塩化ビニル系
共重合体中におけるエポキシ基は、主に塩化ビニル系共
重合体を安定化させ、経時的に進行する共重合体の脱塩
酸反応を抑制するように作用する。
エポキシ基を有する繰り返し単位を含む場合、共重合
体中におけるエポキシ基を有する繰り返し単位の含有率
は、1〜30モル%の範囲内にあることが好ましく、塩化
ビニル系共重合体を構成する塩化ビニル繰り返し単位1
モルに対するエポキシ基を有する繰り返し単位の比率は
0.01〜0.5モル(特に好ましくは0.01〜0.3モル)の範囲
内にあることが好ましい。
このような塩化ビニル系共重合体の数平均分子量は、
通常10,000〜100,000(好ましくは15,000〜60,000)の
範囲内にある。
さらに結合剤は、上記の塩化ビニル系共重合体とポリ
ウレタン系樹脂にポリイソシアネート化合物を添加した
硬化体であることが好ましい。
この場合、ポリイソシアネート化合物としては通常の
ものを用いることができ、その具体的な例としては、ジ
フエニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの
ジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパン1モ
ルの反応生成物、ヘキサメチレンジイソシアネート3モ
ルのビユーレツトアダクト化合物、トリレンジイソシア
ネート5モルのイソシアヌレートアダクト化合物、トリ
レンジイソシアネート3モルとセヘキサメチレンジイソ
シアネート2モルのイソシアヌレートアダクト化合物お
よびジフエニルメタンジイソシアネートのポリマーを挙
げることができる。
ポリイソシアネート化合物の使用量は、通常上記ポリ
ウレタン系樹脂と同等もしくはそれ以下とする。
このようにポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系共重合
体およびポリイソシアネート化合物を用いることによ
り、ポリイソシアネート化合物がポリウレタン系樹脂と
塩化ビニル系共重合体との間に三次元的な架橋を形成し
強靭な結合剤とすることができる。
本発明は前記化合物を有機溶剤に溶かして強磁性粉末
と混合した後に、結合剤として上記塩化ビニル系共重合
体、ポリウレタン系樹脂、を用いて分散し、ポリイソシ
アネート化合物を用いて磁性塗液となすことにより、結
合剤は効果的に架橋し強靭な磁性層を形成することが出
来る。
さらに、本発明の磁気記録媒体の磁性層には、脂肪酸
が含有されていることが好ましい。磁性層において、脂
肪酸は潤滑剤として作用するが、磁性塗料を調製する際
には、強磁性粉末の分散性を向上させるように作用す
る。
脂肪酸を含む場合に、脂肪酸の含有量は、強磁性微粉
末100重量部に対して通常0.1〜5重量部(特に好ましく
は0.3〜4重量部)の範囲内に設定する。
本発明で使用する脂肪酸の例としては、カブリン酸、
ラウリン酸、ウンデシル酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、オレイン
酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸およびステ
アロール酸を挙げることができる。
また、脂肪酸を使用した場合には、潤滑剤として、こ
の脂肪酸と脂肪酸エステルとを組み合わせて使用するこ
とにより潤滑性が向上する。
脂肪酸エステルを用いる場合に、脂肪酸エステルの含
有量は、強磁性粉末100重量部に対して通常0.1〜5重量
部(特に好ましくは0.3〜4重量部)の範囲内に設定す
る。
さらに、脂肪酸および脂肪酸エステルを併用する場
合、通常脂肪酸と脂肪酸エステルとは重量比で1:9〜9:1
の範囲内の配合比率にて使用する。
本発明で用いる脂肪酸エステルの例としては、ミリス
チン酸オクチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸メ
チル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸エチル、パル
ミチン酸ブトキシエチル、オレイン酸オレイル、ステア
リン酸トリデシルおよびステアリン酸ブトキシエチルな
どを挙げることができる。
本発明による磁気記録媒体の磁性層には、さらにモー
ス硬度5以上の無機質粒子を含有することが好ましい。
使用される無機質粒子は、モース硬度が5以上であれ
ば特に制限はない。モース硬度が5以上の無機質粒子の
例として、Al2O3(モース硬度9),TiO(同6),TiO
2(同6.5),SiO2(同7),SnO2(同6.5),Cr2O3(同
9),およびα−Fe2O3(同5.5)を挙げることができ、
これらを単独あるいは混合して用いることができる。
とくに好ましいのはモース硬度が8以上の無機質粒子
である。モース硬度が5よりも低い無機質粒子を用いた
場合には、磁性層から無機質粒子が脱落しやすく、また
ヘツドの研磨用も殆どないため、ヘツド目詰まりを発生
しやすく、また走行耐久性を乏しくなる。
無機質粒子の含有量は、通常、強磁性粉末100重量部
に対して0.1〜20重量部の範囲であり、好ましくは1〜1
0重量部の範囲である。
また磁性層には上記の無機質粒子以外にも、カーボン
ブラツク(特に平均粒径が10〜300nm(ナノメートル;10
-9m)のもの)などを含有させることが望ましい。
本発明による磁気記録媒体は、強磁性粉末、結合剤、
さらに所望により用いられる上記の添加剤などを、通常
使用されているトルエン、酢酸ブチル、酢酸エチル、メ
チルエチルケトンおよびシクロヘキサノン、テトラヒド
ロフランなどの有機溶剤に分散して磁性塗料を調製し、
この磁性塗料を磁性層の乾燥厚が通常0.1〜10μmとな
るように非磁性支持体上に塗布した後、磁場配向処理、
乾燥、表面平滑化処理および硬化処理などを行ない、次
いで裁断する通常の方法を利用して製造することができ
る。
ただし、上記方法を実施する際に、上述したようにし
て前処理した強磁性粉末を用いるか、もしくは混練分散
の際に上記化合物を添加するなどの方法を利用する。
混練時の好ましい態様は次の通りである。
(1) 強磁性粉末1.0に対し溶剤を0.3〜1.0、更に上
記化合物を加えて混練することが好ましい。
(2) 強磁性粉末1.0に対し溶剤を0.3〜1.0、更に、
上記化合物、イソシアネート系硬化剤を加えて混練する
ことが好ましい。
磁性層は非磁性支持体上に直接塗布して付設されるの
が一般的であるが、接着層あるいは下塗り層を介して付
設することも可能である。
磁性塗料の調整方法、塗布方法、磁場配向処理方法、
乾燥方法、表面平滑化処理方法および硬化処理方法など
に既に公知であり、本発明の磁気記録媒体もこれらの方
法に従って製造することができる。
(発明の効果) 本発明は磁性層中に同一分子内にエポキシ基と極性基
を含有する分子量を2000以下の低分子化合物を含むもの
であるが低分子量の極性基は強磁性粉末の表面に非常に
吸着しやすく、又エポキシ基はポリイソシアネートと反
応しやすく、結合剤との結合が強固に行なわれる。すな
わち本発明の化合物は低分子量であるため反応性が高
く、強磁性粉末と結合剤との強力な仲介役を果たす。そ
して、極性基は強磁性粉末に吸着して分散性を上がるこ
とにより表面光沢、SQが改良し、分散性が上がることか
ら充填度が増加してBmが改良され、更に均一に強磁性粉
末が本発明の化合物及び結合剤によつて吸着し、くるま
れるためにヘツド目詰まりや、磁性層降伏応力も改良さ
れる。又、エポキシ化合物が結合剤及びポリイソシアネ
ートと反応して網目状構造が更に強固となりヘツド目詰
まり、磁性層降伏応力が大巾に改良される。
尚本発明では極性基が塩の構造をしているため、更に
好ましくは分子中に塩化ビニル結合を含まないためエポ
キシ基の開環反応が起こりにくく、そのためポリイソシ
アネートや結合剤との結合反応に有効に使われ、耐久性
が向上するものと推定される。
〔実施例〕
次に本発明の実施例および比較例を示す。なお、以下
に記載する実施例および比較例において、「部」とは
「重量部」を表すものである。
実施例1 強磁性金属微粉末 上記組成物を充分に混練分散した後に下記組成物を加
えて再度分散する。
ステアリン酸ブチル 2部 メチルエチルケトン 225部 塩化ビニル共重合体(平均重合度=310塩化ビニル77重
量%、−SO3Na0.8重量%、エポキシ基3.9重量%、水酸
基0.5重量%) 10部 ポリエステルポリウレタン(重量平均分子量4万、−SO
3Na1分子当り2価) 10部 α−Al2O3 5部 ステアリン酸 2部 上記の組成物成分の残部をボールミルを用いて48時間
混練分散した後、これにポリイソシアネート化合物(コ
ロネートL、日本ポリウレタン(株)製)5部を加え、
さらに1時間混練分散した後、1μmの平均孔径を有す
るフルイタを用いて濾過し、磁性塗料を調製した。
得られた磁性塗料を乾燥後の厚さが3.0μmとなるよ
うに、厚さ10μmのポリエチレンテレフタレート支持体
の表面にリバースロールを用いて塗布した。磁性塗料が
塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾燥の状態で
3,000ガウスの磁石で磁場配向処理を行い、さらに乾燥
後、スーパーカレンダー処理を行い、8mm幅にスリツト
して8mmビデオテープを製造した。
実施例2 実施例1において化合物Aを用いるかわりに 化合物B 5部とした以外は同様にして8mmビデオ用テープを製
造した。
実施例3 実施例1において化合物Aを用いるかわりに、 化合物C 1部とした以外は同様にして8mmビデオ用テープを製造
した。
実施例4 メチルエチルケトン99重量部に対して1重量部の化合
物Aを添加して溶解した。
この溶液100重量部に実施例1で用いた強磁性粉末100
重量部の割合で投入して混合した後、メチルエチルケト
ンを除去して、上記化合物Aで処理した強磁性金属微粉
末を得た。
上記の強磁性金属微粉末を用い、混練分散時には、化
合物Aを添加しなかつた以外は実施例1と同様にして8m
mビデオ用テープを製造した。
実施例5 実施例1において強磁性金属微粉末を化合物A と溶剤だけで混練していた工程を無くして、全部の組成
分を同時に仕込み分散した以外は同様にして8mmビデオ
テープを製造した。
比較例1 実施例1において、化合物Aを使用せず前分散工程を
無くした以外は、同様にして8mmビデオテープを製造し
た。
比較例2 実施例1において、化合物Aを、ポリエチレングリコ
ール(分子量約400)3部とした以外は同様にして8mmビ
デオ用テープを製造した。
比較例3 実施例1において化合物Aをブチルアクリレートアク
リル酸共重合体(モル比80:20、数平均重合度LPn)約3
0)とした以外は同様にして8mmビデオ用テープを製造し
た。
〔評価項目〕
表面光沢度 標準光沢度計(スガ試験機(株)製)を用いて入射角
45度、反射角45度における磁性層表面の光沢度を測定し
た。なお、表記した値は比較例−1で得られた磁気記録
媒体の磁性層表面の光沢度を100%としたときの値であ
る。
最大残留磁束密度(Bm)及び角型比(SQ) 振動試験磁束計(VSM)(東英工業(株)製)を用い
て磁場強度(Hm)5kOeにおける磁気特性を測定して求め
た。
C/N比 市販の8mmビデオテープレコーダー(Fujix−8)を用
いて、5MHzの信号を記録し、この信号を再生したときの
5±1MHzの範囲内に発生するノイズを測定し、このノイ
ズに対する再生信号の比を測定した。測定は、NV−870H
D出力レベル測定機(松下電気産業(株)製)を用いて
行なつた。なお、表記した値は比較例−1で得られた磁
気記録媒体のC/N比をOdBとしたときの値である。
ヘツド目詰まり 気温20℃、相対湿度10%の条件で、上記VTRにて、録
画、再生をおこない、再生30分当りのヘツド目詰まりを
観測した。評価は、出力が3dB以上低下した回数を調
べ、30分走行当り出力低下回数が0回のものを○、1〜
2回のものを△、3回以上のものを×とした。
磁性層降伏応力 引張り試験機(東洋ボールドウイン(株)製テンシロ
ン)を用いて8mmテープサンプルと、テープサンプルか
ら磁性層を剥離した残りのベースを各々引張り速度100
%/min、23℃60%RH環境で測定した。
得られたDataから下式により磁性層の応力−歪曲線を
求め、これより磁性層の降伏応力を求めた。
評価結果を第1表に示す。
第1表に示すように、本発明により分子量2000以下、
望ましくは1,000以下で、同一分子内にエポキシ基およ
び極性基として−SO3M,−SO4M, −PO(OM)のいずれか一種を含有する化合物で表面処
理された強磁性微粉末を用いることにより、磁性層にお
ける強磁性粉末の分散状態を改善して電磁変換特性を向
上させ、なお優れた走行性を保つ磁気記録媒体を製造す
ることができた。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に、結合剤中に強磁性粉末
    を分散させた磁性層を設けた磁気記録媒体において、該
    磁性層中に同一分子内にエポキシ基および極性基として
    COOM−SO3M,−OSO3M,−OPO(OM)2,−PO(OM)(ここ
    でMはアルカリ金属原子あるいはアンモニウム)のいず
    れか1種以上を含有する分子量2,000以下の低分子化合
    物を含有することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】前記低分子化合物がエーテル化合物、エス
    テル化合物、アミノ化合物又は塩化ビニルを含まないビ
    ニル重合体より選ばれた少なくとも1種の化合物である
    ことを特徴とする請求項第(1)項の磁気記録媒体。
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