JP3290718B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JP3290718B2 JP3290718B2 JP28361292A JP28361292A JP3290718B2 JP 3290718 B2 JP3290718 B2 JP 3290718B2 JP 28361292 A JP28361292 A JP 28361292A JP 28361292 A JP28361292 A JP 28361292A JP 3290718 B2 JP3290718 B2 JP 3290718B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に関し、さ
らに詳しくは特に優れた電磁変換特性、トラック品質を
維持して、更に耐久性を一層向上させた高記録密度用磁
気記録媒体に関する。
らに詳しくは特に優れた電磁変換特性、トラック品質を
維持して、更に耐久性を一層向上させた高記録密度用磁
気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録媒体特にビデオテープや
フロッピーディスクでは、記録密度を高めるため、抗磁
力を上げた粒径の小さい磁性粉体が用いられるようにな
ってきている。
フロッピーディスクでは、記録密度を高めるため、抗磁
力を上げた粒径の小さい磁性粉体が用いられるようにな
ってきている。
【0003】しかし、これら磁性粉体は分散が極めて困
難であり、かつ、一旦分散しても不安定であるため、凝
集粒子が発生することにより、不十分な充填状態の磁性
塗膜、不均質な塗膜表面を発生する傾向がある。このた
め電気変換特性が損なわれることによるS/N比の低
下、消去不良の増加によるトラック品質の悪化(エクス
トラパルスエラーの増加による製品化収率の悪化)、更
に耐久性の低下を招きやすいという欠点を有している。
難であり、かつ、一旦分散しても不安定であるため、凝
集粒子が発生することにより、不十分な充填状態の磁性
塗膜、不均質な塗膜表面を発生する傾向がある。このた
め電気変換特性が損なわれることによるS/N比の低
下、消去不良の増加によるトラック品質の悪化(エクス
トラパルスエラーの増加による製品化収率の悪化)、更
に耐久性の低下を招きやすいという欠点を有している。
【0004】かかる技術的課題に対し、結合剤樹脂の性
質として磁性粉末に対する親和性を向上させる観点から
広い検討が行なわれているところであり、例えば分子構
造中にスルホン酸基またはリン酸基等を導入した結合剤
樹脂が実用に供されたが、これだけでは強磁性粉末の分
散性は確保できるが耐久性を維持するにはいまだ不充分
な状態である。
質として磁性粉末に対する親和性を向上させる観点から
広い検討が行なわれているところであり、例えば分子構
造中にスルホン酸基またはリン酸基等を導入した結合剤
樹脂が実用に供されたが、これだけでは強磁性粉末の分
散性は確保できるが耐久性を維持するにはいまだ不充分
な状態である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、BE
T法による比表面積が30m2 /g以上の強磁性粉体の
分散性、分散安定性を改善して、磁性塗膜の均一な充填
状態を維持するとともに、より一層の表面平滑性をはか
ることにより、電磁変換特性(S/N比向上)、製品化
収率(トラック品質が良好でエクストラパルスエラーレ
ートの低い)を維持したまま更に一段上の耐久性を確保
することにより、全特性をバランスよく向上せしめた高
記録密度用磁気記録媒体を提供することにある。
T法による比表面積が30m2 /g以上の強磁性粉体の
分散性、分散安定性を改善して、磁性塗膜の均一な充填
状態を維持するとともに、より一層の表面平滑性をはか
ることにより、電磁変換特性(S/N比向上)、製品化
収率(トラック品質が良好でエクストラパルスエラーレ
ートの低い)を維持したまま更に一段上の耐久性を確保
することにより、全特性をバランスよく向上せしめた高
記録密度用磁気記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明により達成される。すなわち、本発明は非磁性基体上
に強磁性粉体と結合剤を含む磁性塗液を塗布して磁性層
を形成してなる磁気記録媒体において、前記磁性塗液
が、その強磁性粉体はBET法による比表面積が30m
2 /g以上の強磁性粉体からなり、且つスルホン酸基ま
たはリン酸基を含有する塩化ビニル樹脂とビニルアルコ
ール成分が8重量%以上の塩化ビニル―酢酸ビニル―ビ
ニルアルコール共重合体樹脂の両樹脂を含むことを特徴
とする磁気記録媒体である。
明により達成される。すなわち、本発明は非磁性基体上
に強磁性粉体と結合剤を含む磁性塗液を塗布して磁性層
を形成してなる磁気記録媒体において、前記磁性塗液
が、その強磁性粉体はBET法による比表面積が30m
2 /g以上の強磁性粉体からなり、且つスルホン酸基ま
たはリン酸基を含有する塩化ビニル樹脂とビニルアルコ
ール成分が8重量%以上の塩化ビニル―酢酸ビニル―ビ
ニルアルコール共重合体樹脂の両樹脂を含むことを特徴
とする磁気記録媒体である。
【0007】上述の本発明は、前記強磁性粉体を含むビ
ヒクル中にスルホン酸基またはリン酸基を含有する塩化
ビニル樹脂を添加することにより、磁性塗液中に含まれ
る分散させるべき強磁性粉体の液状ビヒクル内での親和
力を向上させ、もって分散性および分散安定性の向上を
はかり、電磁変換特性(S/N比)、製品化収率(エク
ストラパルスエラーレート)を向上させ更にビニルアル
コール成分が8重量%以上である塩化ビニル―酢酸ビニ
ル―ビニルアルコール共重合体を、好ましくは前記特定
比率にて添加して磁性塗膜の架橋密度を上げ磁性塗膜強
度を強くすることにより一層の耐久性を向上させた磁気
記録媒体を実現したものである。
ヒクル中にスルホン酸基またはリン酸基を含有する塩化
ビニル樹脂を添加することにより、磁性塗液中に含まれ
る分散させるべき強磁性粉体の液状ビヒクル内での親和
力を向上させ、もって分散性および分散安定性の向上を
はかり、電磁変換特性(S/N比)、製品化収率(エク
ストラパルスエラーレート)を向上させ更にビニルアル
コール成分が8重量%以上である塩化ビニル―酢酸ビニ
ル―ビニルアルコール共重合体を、好ましくは前記特定
比率にて添加して磁性塗膜の架橋密度を上げ磁性塗膜強
度を強くすることにより一層の耐久性を向上させた磁気
記録媒体を実現したものである。
【0008】次に本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明に使用する強磁性粉体は、比表面積
がBET法で30m2 /g以上の強磁性粉体であり、か
かる強磁性粉体としては従来公知のCo含有γ―Fe2
O3、Co含有γ―Fe3 O4 、バリウムフェライト等
の酸化物系磁性粉体、鉄、Fe―Co―Ni等のメタル
系磁性粉体等を例示することができる。ここで比表面積
が30m2 /g未満の磁性粉体はS/N比を上げること
が困難であるため高記録密度化の目的を達成できない。
がBET法で30m2 /g以上の強磁性粉体であり、か
かる強磁性粉体としては従来公知のCo含有γ―Fe2
O3、Co含有γ―Fe3 O4 、バリウムフェライト等
の酸化物系磁性粉体、鉄、Fe―Co―Ni等のメタル
系磁性粉体等を例示することができる。ここで比表面積
が30m2 /g未満の磁性粉体はS/N比を上げること
が困難であるため高記録密度化の目的を達成できない。
【0010】本発明において使用するスルホン酸基もし
くはリン酸基を有する塩化ビニル樹脂は重合度が100
〜500、平均分子量が1000〜10000の範囲で
あり、例えば塩化ビニルモノマー、スルホン酸もしくは
リン酸のアルカリ塩を含有した共重合モノマー、エポキ
シ基含有モノマー、水酸基含有モノマーおよび必要に応
じ他の共重合モノマーを共重合することによって得るこ
とができる。この共重合法はすでに公知であり、特開昭
60―235814号、同60―238306号、同6
0―238309号、特公平1―26626号、特公平
1―26627号等の各公報に記載されている。但し、
上記の水酸基はモノマーとして供給されてよいが、他の
共重合体モノマーとしての酢酸ビニル等の脂肪酸ビニル
を用いた共重合体の部分加水分解によって生成してもよ
い。
くはリン酸基を有する塩化ビニル樹脂は重合度が100
〜500、平均分子量が1000〜10000の範囲で
あり、例えば塩化ビニルモノマー、スルホン酸もしくは
リン酸のアルカリ塩を含有した共重合モノマー、エポキ
シ基含有モノマー、水酸基含有モノマーおよび必要に応
じ他の共重合モノマーを共重合することによって得るこ
とができる。この共重合法はすでに公知であり、特開昭
60―235814号、同60―238306号、同6
0―238309号、特公平1―26626号、特公平
1―26627号等の各公報に記載されている。但し、
上記の水酸基はモノマーとして供給されてよいが、他の
共重合体モノマーとしての酢酸ビニル等の脂肪酸ビニル
を用いた共重合体の部分加水分解によって生成してもよ
い。
【0011】前記塩化ビニル樹脂の添加量は強磁性粉体
100重量部当たり1〜20重量部である。
100重量部当たり1〜20重量部である。
【0012】本発明において使用するビニルアルコール
成分が8重量%以上である塩化ビニル―酢酸ビニル―ビ
ニルアルコール共重合体樹脂は、重合度が100〜50
0、平均分子量が1000〜10000の範囲であり、
公知の方法で例えば塩化ビニル―酢酸ビニル共重合体を
原料とし、その酢酸ビニルのアセチル基をケン化し、こ
れによって塩化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコール
共重合体を合成する方法によって得ることができる。
成分が8重量%以上である塩化ビニル―酢酸ビニル―ビ
ニルアルコール共重合体樹脂は、重合度が100〜50
0、平均分子量が1000〜10000の範囲であり、
公知の方法で例えば塩化ビニル―酢酸ビニル共重合体を
原料とし、その酢酸ビニルのアセチル基をケン化し、こ
れによって塩化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコール
共重合体を合成する方法によって得ることができる。
【0013】上記ビニルアルコール成分が8重量%以上
である塩化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコール共重
合体樹脂の添加量は前記スルホン酸基もしくはリン酸基
を有する塩化ビニル樹脂に対する重量比が0.2〜0.
8の範囲である。0.2未満であると磁性塗膜の架橋密
度を上げることが不充分であり、0.8を越えるとスル
ホン酸基もしくはリン酸基を有する塩化ビニル樹脂での
強磁性粉体の分散性維持が困難となる。
である塩化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコール共重
合体樹脂の添加量は前記スルホン酸基もしくはリン酸基
を有する塩化ビニル樹脂に対する重量比が0.2〜0.
8の範囲である。0.2未満であると磁性塗膜の架橋密
度を上げることが不充分であり、0.8を越えるとスル
ホン酸基もしくはリン酸基を有する塩化ビニル樹脂での
強磁性粉体の分散性維持が困難となる。
【0014】本発明の磁性層は、特性改善等のために各
種の固体粉末を含有しても良い。かかる固体粉末として
は、具体的には制電剤、潤滑剤、研磨剤、などが挙げら
れる。
種の固体粉末を含有しても良い。かかる固体粉末として
は、具体的には制電剤、潤滑剤、研磨剤、などが挙げら
れる。
【0015】かかる固体粉末としてよく使われるものと
しては、カーボンブラックがある。カーボンブラックに
は、磁性塗膜に導電性(制電性)を付与するためのいわ
ゆる導電用カーボンブラックと、必要に応じて塗膜とド
ライブヘッド間の摩擦を低減させる固体潤滑剤としての
潤滑用カーボンブラックとがある。
しては、カーボンブラックがある。カーボンブラックに
は、磁性塗膜に導電性(制電性)を付与するためのいわ
ゆる導電用カーボンブラックと、必要に応じて塗膜とド
ライブヘッド間の摩擦を低減させる固体潤滑剤としての
潤滑用カーボンブラックとがある。
【0016】導電用カーボンブラックは一般的に粒径が
小さく(30nm以下)、比表面積が大きく(100m
2 /g以上)、ストラクチャー構造が発達したものが好
ましく使用される。
小さく(30nm以下)、比表面積が大きく(100m
2 /g以上)、ストラクチャー構造が発達したものが好
ましく使用される。
【0017】潤滑用カーボンブラックはその逆に粒径が
大きく(50nm以上)、比表面積が小さく(100m
2 /g以下)、ストラクチャー構造の発達の少ないもの
が好ましく使用される。
大きく(50nm以上)、比表面積が小さく(100m
2 /g以下)、ストラクチャー構造の発達の少ないもの
が好ましく使用される。
【0018】これらのカーボンブラックの添加量は合計
で強磁性粉体100重量部当たり1〜20重量部であ
る。
で強磁性粉体100重量部当たり1〜20重量部であ
る。
【0019】よく使われる固体粉末の他の例としては、
研磨剤としてよく知られる通常モース硬度が5以上のα
―アルミナ、α―酸化鉄、酸化クロム、シリカ、炭化ケ
イ素、窒化ケイ素等があり、通常0.05〜2μmの大
きさのものが使用され、特に好ましくは0.1〜1μm
の大きさのものが使用される。
研磨剤としてよく知られる通常モース硬度が5以上のα
―アルミナ、α―酸化鉄、酸化クロム、シリカ、炭化ケ
イ素、窒化ケイ素等があり、通常0.05〜2μmの大
きさのものが使用され、特に好ましくは0.1〜1μm
の大きさのものが使用される。
【0020】前記研磨剤の添加量は強磁性粉体100重
量部当たり1〜20重量部である。
量部当たり1〜20重量部である。
【0021】本発明における磁性塗液は、前記の強磁性
粉体、必要に応じて添加されるカーボンブラック、研磨
剤等の固体粉末およびスルホン酸基またはリン酸基を含
有する塩化ビニル樹脂、ビニルアルコール成分が8重量
%以上である塩化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコー
ル共重合体樹脂の両樹脂を有機溶剤例えばメチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、シクロヘ
キサノン、テトラヒドロフラン等と混合することで調製
するが、その際、更に例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応性樹脂等の結合剤、分散剤(例えばレシチン
等)等の従来公知の添加剤を単独あるいは組み合わせて
添加してもよい。
粉体、必要に応じて添加されるカーボンブラック、研磨
剤等の固体粉末およびスルホン酸基またはリン酸基を含
有する塩化ビニル樹脂、ビニルアルコール成分が8重量
%以上である塩化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコー
ル共重合体樹脂の両樹脂を有機溶剤例えばメチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、シクロヘ
キサノン、テトラヒドロフラン等と混合することで調製
するが、その際、更に例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応性樹脂等の結合剤、分散剤(例えばレシチン
等)等の従来公知の添加剤を単独あるいは組み合わせて
添加してもよい。
【0022】なお、前記塩化ビニル樹脂(A)と前記塩
化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコール共重合体樹脂
(B)の両樹脂は、前述の通り重量比でB/Aが0.2
〜0.8の範囲で添加されることが好ましい。
化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコール共重合体樹脂
(B)の両樹脂は、前述の通り重量比でB/Aが0.2
〜0.8の範囲で添加されることが好ましい。
【0023】本発明において用いる非磁性基体としては
プラスチックフイルムが好ましく挙げられる。さらに好
ましくはポリエチレンテレフタレート系重合体フイル
ム、ポリエチレンナフタレート系重合体フイルムが挙げ
られる。かかるフイルムは二軸配向フイルムであること
が好ましい。
プラスチックフイルムが好ましく挙げられる。さらに好
ましくはポリエチレンテレフタレート系重合体フイル
ム、ポリエチレンナフタレート系重合体フイルムが挙げ
られる。かかるフイルムは二軸配向フイルムであること
が好ましい。
【0024】かかる非磁性基体の表面(片面または両
面)への前記磁性塗液の塗布は、従来公知の塗布方法を
用いることができる。塗布方法としては、例えばエアド
クターコート、ブレードコート、エアナイフコート、ス
クイーズコート、含浸コート、リバースロールコート、
グラビアコート、ダイコート等を利用することができ
る。塗布量は、乾燥およびカレンダー処理後の塗膜(磁
性層)厚みが0.3〜6μmとなる範囲が好ましい。塗
布後の処理は従来公知の処理を用いることができる。
面)への前記磁性塗液の塗布は、従来公知の塗布方法を
用いることができる。塗布方法としては、例えばエアド
クターコート、ブレードコート、エアナイフコート、ス
クイーズコート、含浸コート、リバースロールコート、
グラビアコート、ダイコート等を利用することができ
る。塗布量は、乾燥およびカレンダー処理後の塗膜(磁
性層)厚みが0.3〜6μmとなる範囲が好ましい。塗
布後の処理は従来公知の処理を用いることができる。
【0025】本発明における磁気記録媒体は優れた電磁
変換特性、製品化収率および耐久性を有し、例えば高記
録密度の磁気テープ、フロッピーディスクとして有用で
ある。
変換特性、製品化収率および耐久性を有し、例えば高記
録密度の磁気テープ、フロッピーディスクとして有用で
ある。
【0026】
【実施例】以下、実施例を上げて本発明を更に説明す
る。なお例中の「部」は重量部を意味する。また、磁気
記録媒体の特性は、次の方法で測定した。
る。なお例中の「部」は重量部を意味する。また、磁気
記録媒体の特性は、次の方法で測定した。
【0027】1)電磁変換特性 各媒体につき後記の各ドライブを用い、S/N比および
エクストラパルスエラーレイトを測定した。 S/N比 後記のドライブにて最内周のトラックに2F信号を記録
した後、スペクトル・アナライザー(TR171:株式
会社アドバンテスト製)にて、2Fのピーク値とノイズ
合計を求めデシベル表示した。結果はn=10枚の平均
で表わした。 エクストラパルスエラーレイト 後記のドライブにて全てのトラックに2F信号を記録し
た後、直流消去を行ない、再生された信号のピーク値を
同一トラックの平均振幅の1/2の値で除した値を求
め、その中の悪い方から10番目の値を表示し、エクス
トラパルスエラーレイトとした。結果はn=10枚の平
均で表わした。
エクストラパルスエラーレイトを測定した。 S/N比 後記のドライブにて最内周のトラックに2F信号を記録
した後、スペクトル・アナライザー(TR171:株式
会社アドバンテスト製)にて、2Fのピーク値とノイズ
合計を求めデシベル表示した。結果はn=10枚の平均
で表わした。 エクストラパルスエラーレイト 後記のドライブにて全てのトラックに2F信号を記録し
た後、直流消去を行ない、再生された信号のピーク値を
同一トラックの平均振幅の1/2の値で除した値を求
め、その中の悪い方から10番目の値を表示し、エクス
トラパルスエラーレイトとした。結果はn=10枚の平
均で表わした。
【0028】なお、上記測定に用いたドライブは以下の
ものである。 ・Co含有酸化鉄粉体使用のもの: ワイ・イー・データ社製3.5インチFDD YD―740(1F:125KHz、2F:250KHz) ・バリウムフェライト粉体使用のもの: 東芝製3.5インチFDD PD―212(1F:250KHz、2F:500KHz) ・メタル粉体使用のもの: 日本電気製3.5インチFDD FD1335(1F:312.5KHz、2F:625KHz)
ものである。 ・Co含有酸化鉄粉体使用のもの: ワイ・イー・データ社製3.5インチFDD YD―740(1F:125KHz、2F:250KHz) ・バリウムフェライト粉体使用のもの: 東芝製3.5インチFDD PD―212(1F:250KHz、2F:500KHz) ・メタル粉体使用のもの: 日本電気製3.5インチFDD FD1335(1F:312.5KHz、2F:625KHz)
【0029】2)耐久性 日本電気製3.5インチFDD FD1137Cを用
い、通常の回転数(360prm)およびテンションに
てメディア外周(トラック00)にヘッドロードし、同
一トラックで連続回転走行を行わせた。雰囲気として下
記の4つの温湿度条件を各6時間毎にとりながら、1日
1サイクルで運転する恒温槽にドライブを入れて試験を
行わせた。
い、通常の回転数(360prm)およびテンションに
てメディア外周(トラック00)にヘッドロードし、同
一トラックで連続回転走行を行わせた。雰囲気として下
記の4つの温湿度条件を各6時間毎にとりながら、1日
1サイクルで運転する恒温槽にドライブを入れて試験を
行わせた。
【0030】25℃、50%RH→52℃、80%RH
→25℃、20%RH→5℃フリー(free) 12時間ピッチで塗膜面を目視観察し、塗膜のいずれか
一方の面に剥離が発生するまでの総回転数(パス回数)
をもって耐久性とした。なお、チェックなどの時間を差
し引き、1日=50万パスとして換算した。結果はn=
3枚のパス回数(万パス)の平均で表わした。
→25℃、20%RH→5℃フリー(free) 12時間ピッチで塗膜面を目視観察し、塗膜のいずれか
一方の面に剥離が発生するまでの総回転数(パス回数)
をもって耐久性とした。なお、チェックなどの時間を差
し引き、1日=50万パスとして換算した。結果はn=
3枚のパス回数(万パス)の平均で表わした。
【0031】
【実施例1】 バリウムフェライト粉末 (比表面積35m2 /g、 抗磁力740エルステッド(oe)) 100部 カーボンブラック (三菱化成社製#3250、 比表面積240m2 /g) 5部 研磨剤 (住友化学社製AKP30、 比表面積6.0m2 /g、粒径0.3μm)10部 塩ビ樹脂(日本ゼオン社製MR―110、 平均重合度300) 6部 共重合体樹脂(日信化学社製TA5C、 平均重合度300、ヒ゛ニルアルコ-ル12.5%) 3部 ポリウレタン(協和醗酵社製エステン5701F1) 6部 ポリイソシアネート (日本ポリウレタン社製コロネートL) 3部 潤滑剤(ブチルステアレートと オレイルオレートの混合物) 2部 溶剤(トルエンと シクロヘキサノンの混合溶剤) 300部 上記組成の成分を混合分散し、磁性塗料を調製した。
【0032】これを75μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに乾燥・カレンダー後の塗布厚みが2.5
μmになるように両面塗布した。次いで乾燥を行ない、
カレンダー処理により磁性層表面を平滑化し、加熱キュ
ア後直径90mmのディスクに打ち抜き研磨処理を行なっ
た後、公知の方法によりフロッピーディスクを作成し
た。
ートフィルムに乾燥・カレンダー後の塗布厚みが2.5
μmになるように両面塗布した。次いで乾燥を行ない、
カレンダー処理により磁性層表面を平滑化し、加熱キュ
ア後直径90mmのディスクに打ち抜き研磨処理を行なっ
た後、公知の方法によりフロッピーディスクを作成し
た。
【0033】
【実施例2】塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110
(平均重合度300)を7部に、共重合体樹脂の日信化
学社製TA5C(平均重合度300:ビニルアルコール
12.5%)を2部に変更した以外実施例1と同一手法
でフロッピーディスクを作成した。
(平均重合度300)を7部に、共重合体樹脂の日信化
学社製TA5C(平均重合度300:ビニルアルコール
12.5%)を2部に変更した以外実施例1と同一手法
でフロッピーディスクを作成した。
【0034】
【実施例3】塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110
(平均重合度300)を5.5部に、共重合体樹脂の日
信化学社製TA5C(平均重合度300:ビニルアルコ
ール12.5%)を3.5部に変更した以外実施例1と
同一手法でフロッピーディスクを作成した。
(平均重合度300)を5.5部に、共重合体樹脂の日
信化学社製TA5C(平均重合度300:ビニルアルコ
ール12.5%)を3.5部に変更した以外実施例1と
同一手法でフロッピーディスクを作成した。
【0035】
【実施例4】 磁性金属粉末 (比表面積43m2 /g、 抗磁力1650oe) 100部 カーボンブラック (三菱化成社製#3250、 比表面積240m2 /g) 8部 研磨剤 (住友化学社製AKP30、 比表面積6.0m2 /g、粒径0.3μm)15部 塩ビ樹脂(日本ゼオン社製MR―110、 平均重合度300) 8部 共重合体樹脂(日信化学社製TA5C、 平均重合度300、ヒ゛ニルアルコ-ル12.5%) 4部 ポリウレタン(協和醗酵社製エステン5701F1) 7部 ポリイソシアネート (日本ポリウレタン社製コロネートL) 5部 潤滑剤(ブチルステアレートと オレイルオレートの混合物) 3部 溶剤(トルエンと シクロヘキサノンの混合溶剤) 400部 上記組成の成分を混合分散し、磁性塗料を調製した。
【0036】これを62μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに乾燥・カレンダー後の塗布厚みが2.5
μmになるように両面塗布した。次いで乾燥を行ない、
カレンダー処理により磁性層表面を平滑化し、加熱キュ
ア後直径90mmのディスクに打ち抜き研磨処理を行なっ
た後、公知の方法によりフロッピーディスクを作成し
た。
ートフィルムに乾燥・カレンダー後の塗布厚みが2.5
μmになるように両面塗布した。次いで乾燥を行ない、
カレンダー処理により磁性層表面を平滑化し、加熱キュ
ア後直径90mmのディスクに打ち抜き研磨処理を行なっ
た後、公知の方法によりフロッピーディスクを作成し
た。
【0037】
【実施例5】 Co含有酸化鉄粉末 (比表面積44m2 /g、 抗磁力810oe) 100部 カーボンブラック (三菱化成社製#3250、 比表面積240m2 /g) 8部 研磨剤 (住友化学社製AKP30、 比表面積6.0m2 /g、粒径0.3μm)15部 塩ビ樹脂(日本ゼオン社製MR―110、 平均重合度300) 8部 共重合体樹脂(日信化学社製TA5C、 平均重合度300、ヒ゛ニルアルコ-ル12.5%) 4部 ポリウレタン(協和醗酵社製エステン5701F1) 7部 ポリイソシアネート (日本ポリウレタン社製コロネートL) 5部 潤滑剤(ブチルステアレートと オレイルオレートの混合物) 3部 溶剤(トルエンと シクロヘキサノンの混合溶剤) 300部 上記組成の成分を混合分散し、磁性塗料を調製した。
【0038】これを75μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに乾燥・カレンダー後の塗布厚みが0.7
μmになるように両面塗布した。次いで乾燥を行ない、
カレンダー処理により磁性層表面を平滑化し、加熱キュ
ア後直径90mmのディスクに打ち抜き研磨処理を行なっ
た後、公知の方法によりフロッピーディスクを作成し
た。
ートフィルムに乾燥・カレンダー後の塗布厚みが0.7
μmになるように両面塗布した。次いで乾燥を行ない、
カレンダー処理により磁性層表面を平滑化し、加熱キュ
ア後直径90mmのディスクに打ち抜き研磨処理を行なっ
た後、公知の方法によりフロッピーディスクを作成し
た。
【0039】
【比較例1】共重合体樹脂の日信化学社製TA5C(平
均重合度300:ビニルアルコール12.5%)を全て
塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110(平均重合度3
00)に変更した以外実施例1と同一手法でフロッピー
ディスクを作成した。
均重合度300:ビニルアルコール12.5%)を全て
塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110(平均重合度3
00)に変更した以外実施例1と同一手法でフロッピー
ディスクを作成した。
【0040】
【比較例2】塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110
(平均重合度300)を4.5部に、共重合体樹脂の日
信化学社製TA5C(平均重合度300:ビニルアルコ
ール12.5%)を4.5部に変更した以外実施例1と
同一手法でフロッピーディスクを作成した。
(平均重合度300)を4.5部に、共重合体樹脂の日
信化学社製TA5C(平均重合度300:ビニルアルコ
ール12.5%)を4.5部に変更した以外実施例1と
同一手法でフロッピーディスクを作成した。
【0041】
【比較例3】共重合体樹脂の日信化学社製TA5C(平
均重合度300:ビニルアルコール12.5%)を全て
日信化学社製TA(平均重合度420:ビニルアルコー
ル5%)に変更した以外実施例1と同一手法でフロッピ
ーディスクを作成した。
均重合度300:ビニルアルコール12.5%)を全て
日信化学社製TA(平均重合度420:ビニルアルコー
ル5%)に変更した以外実施例1と同一手法でフロッピ
ーディスクを作成した。
【0042】
【比較例4】共重合体樹脂の日信化学社製TA5C(平
均重合度300:ビニルアルコール12.5%)を全て
塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110(平均重合度3
00)に変更した以外実施例4と同一手法でフロッピー
ディスクを作成した。
均重合度300:ビニルアルコール12.5%)を全て
塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110(平均重合度3
00)に変更した以外実施例4と同一手法でフロッピー
ディスクを作成した。
【0043】
【比較例5】共重合体樹脂の日信化学社製TA5C(平
均重合度300:ビニルアルコール12.5%)を全て
塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110(平均重合度3
00)に変更した以外実施例5と同一手法でフロッピー
ディスクを作成した。
均重合度300:ビニルアルコール12.5%)を全て
塩ビ樹脂の日本ゼオン社製MR―110(平均重合度3
00)に変更した以外実施例5と同一手法でフロッピー
ディスクを作成した。
【0044】以上の各例で得られたフロッピーディスク
の特性を表1、表2、表3に示す。
の特性を表1、表2、表3に示す。
【0045】なお、表1〜表3の比率は、塩ビ樹脂に対
する塩ビ―酢ビ―ビニルアルコール共重合体樹脂の重量
比である。
する塩ビ―酢ビ―ビニルアルコール共重合体樹脂の重量
比である。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】以上本発明は、磁性塗料の分散性アッ
プ、塗膜内部及び表面の均一化を図ることにより優れた
電磁変換特性、トラック品質および耐久性を有する高記
録密度用磁気記録媒体を実現するもので、磁気記録媒体
の高密度化に大きな寄与をなすものである。
プ、塗膜内部及び表面の均一化を図ることにより優れた
電磁変換特性、トラック品質および耐久性を有する高記
録密度用磁気記録媒体を実現するもので、磁気記録媒体
の高密度化に大きな寄与をなすものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−89215(JP,A) 特開 平2−122414(JP,A) 特開 昭54−46011(JP,A) 特開 昭55−151067(JP,A) 特開 平1−154316(JP,A) 特開 平3−130916(JP,A) 特開 昭51−909(JP,A) 特開 昭60−70515(JP,A) 特開 平1−150226(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/702 C09D 127/06 C09D 5/23
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性基体上に強磁性粉体と結合剤を含
む磁性塗液を塗布して磁性層を形成してなる磁気記録媒
体において、前記磁性塗液に含まれる強磁性粉体はBE
T法による比表面積が30m2/g以上の強磁性粉体で
あり、かつ結合剤としてスルホン酸基またはリン酸基を
含有する塩化ビニル樹脂とビニルアルコール成分が8重
量%以上の塩化ビニル―酢酸ビニル―ビニルアルコール
共重合体樹脂の両樹脂を含み、前記塩化ビニル―酢酸ビ
ニル―ビニルアルコール共重合体樹脂の前記塩化ビニル
樹脂に対する重量比が0.2〜0.8であり、かつ塗布
後に加熱キュアされることを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28361292A JP3290718B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28361292A JP3290718B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06111276A JPH06111276A (ja) | 1994-04-22 |
JP3290718B2 true JP3290718B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=17667763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28361292A Expired - Fee Related JP3290718B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290718B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP28361292A patent/JP3290718B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06111276A (ja) | 1994-04-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |