JP2592591Y2 - 油圧式掘削機 - Google Patents

油圧式掘削機

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JP2592591Y2
JP2592591Y2 JP1993063936U JP6393693U JP2592591Y2 JP 2592591 Y2 JP2592591 Y2 JP 2592591Y2 JP 1993063936 U JP1993063936 U JP 1993063936U JP 6393693 U JP6393693 U JP 6393693U JP 2592591 Y2 JP2592591 Y2 JP 2592591Y2
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Japan
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breaker
chisel
arm
bucket
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幹雄 野尻
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はブレーカ、内蔵式アー
ムを具えた油圧式掘削機に関し、特にバケットを駆動さ
せるバケットリンク機構に装着され、しかもバケットチ
ルトの状態で破砕作業を可能としたことを特徴としたブ
レーカ内蔵式アームを具えた油圧式掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーカ内蔵式アームを具えた油
圧掘削機に関する出願として本出願人の出願である実願
平3−31051号(実開平4−119847号)の図
2、図3がある。本願はアームの内部にブレーカを装着
すると共に、バケットをバケットリンクとアームに取り
付け、ブレーカ使用時にはバケットをアームやバケット
リンクから取り外すことなく破砕作業をすることがで
き、またバケット使用時にはブレーカのチゼルをアーム
から取り外す必要がない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし図8に示すよう
な従来の技術におけるブレーカ内蔵式アーム4aを装備
した油圧式掘削機は、通常の掘削作業の他にブレーカ作
業を行う際には、バケット6がダンプ側の場合しかチゼ
ル10が取り付けられない。更に図9に示すように壁際
作業においてチゼル10を垂直に操作した場合には、バ
ケットシリンダ7を収縮させてバケット6をダンプ側に
操作しているため、壁とチゼル10の距離l1 に対応す
る長い破砕残りが存在したり、チゼル10の貫入限界が
1 に制限される問題があった。また、この問題を回避
するためにはバケット6を取り外して作業する必要があ
る等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は前記従来の技
術における課題を解決するためになされたもので、バケ
ット底部にブレーカチゼルが貫通可能な穴をあけてその
穴を貫通してブレーカチゼルをブレーカ内蔵アームに着
脱可能とした。
【0005】
【作用】上述の構成を採用することにより、バケットを
取り付けたままで、ブレーカチゼルの脱着が可能となる
と共に、作業深さが制限されることもなく、さらにバケ
ットを取り外した場合のバケットリンクのような不安定
な部品が無い。
【0006】
【実施例】次にこの考案の実施例について図面により詳
述する。図1はこの考案の油圧式掘削機の正面図、図2
はこの考案の一実施例の油圧掘削機におけるブレーカ内
蔵式アームのチゼル取り付け装置の要部を示す図で、
(A)は側面図、(B)は底面図である。図3〜図7は
チゼルのブレーカ内蔵式アームへの取り付け関係の説明
図で、図3はバケットチルト時におけるブレーカ内蔵式
アームからチゼルを外した状態を示す図、図4は図3の
Y矢視図、図5は図4のZ視におけるチゼルのロック・
解除方法の説明図で、(A)は工具を示し、(B)はチ
ゼルロック解除状態を示し、(C)はチゼルロック状態
を示す図、図6はチゼル装着ロック時におけるブレーカ
チゼル取り付け部の横断面図、図7はチゼル取り外し時
におけるブレーカチゼル取り付け部の横断面図である。
【0007】この考案の実施例の油圧式掘削機における
ブレーカ内蔵式アームのチゼル取り付け装置の要部を示
す図1において、前記図8、図9と同一部品には同一符
号を付してその説明は省略する。図1及び図2に示すこ
の考案の実施例の油圧式掘削機において、4bは図8、
図9の4aと同様なブレーカ内蔵式アーム、6bは図
8、図9の6aと同様なバケットブラケット、8aは図
8、図9の8と同様なバケットリンク、9aは図8、図
9の9と同様な中間リンクである。図1において掘削作
業の状態からブレーカ作業を行うには、バケットシリン
ダ7を伸長させてバケット6をチルト側に操作した状態
で、バケット6の底部にブレーカチゼル10が貫通可能
な直径d寸法を有する穴6cを設け、ブレーカチゼル1
0を通してブレーカ内蔵式アーム4bに装着すればバケ
ット6をブレーカ内蔵式アーム4bに装着したままでブ
レーカ作業を行うことができる。壁際のブレーカ作業時
においてチゼル10を垂直に操作した場合には、チゼル
10と壁Wとの距離l2 を図9に示す従来の技術の距離
1 に比べ大幅に減少することができる。また、バケッ
ト6、またはバケットリンク8aから底面までの距離h
2 も図9に示す従来の技術のh1 に比べ大幅に増大させ
ることができるため、壁際のブレーカ作業時におけるブ
レーカ作業の作業性の向上を図ることができる。
【0008】次に図4〜図7によりブレーカ内蔵式アー
ム4bに対するチゼル10の取り付け方法について説明
する。先ず、図4に示すロックピン11のピン穴11a
に図5に示す工具12のピン部12aを挿入して矢印A
方向に回して図5(C)の状態にすると、図6に示すよ
うにブレーカ内蔵式アーム4bに挿入されたスリーブ4
c、4dに装着したチゼル10の切欠10aにロックピ
ン11の外径部が当接してチゼル10がブレーカ内蔵式
アーム4bにロックされる。ブレーカ作業から通常の掘
削作業を行うには、図5(C)の状態から図5に示す工
具12のピン部12aをロックピン11のピン穴11a
に挿入して矢印B方向に回すと、図7に示すようにブレ
ーカ内蔵式アーム4bに挿入されたスリーブ4c、4d
に装着したチゼル10の切欠10aにロックピン11の
切欠部11bがチゼル10の外径より引き込むため、チ
ゼル10をブレーカ内蔵式アーム4bから取り外すこと
ができる。この場合、ダミーキャップ13をスリーブ4
c、4d内に装着して、チゼル10と同様にしてダミー
キャップ13の切欠13aにロックピン11の外径部を
当接してダミーキャップ13をブレーカ内蔵式アーム4
bにロックすれば、ブレーカ内蔵式アーム4bのスリー
ブ4c、4d内に土砂等が進入するのを防止することが
できる。
【0009】
【考案の効果】以上詳述したようにこの考案によるとき
は次のような効果を得ることができる。 (1)バケットをチルト状態にしてブレーカ内蔵式アー
ムに装着したままで、チゼルをブレーカ内蔵式アームに
着脱可能にすることにより、壁際破砕作業における壁際
までの破砕量の増大、あるいはチゼルの貫入量の増大を
図り作業性を向上できる。 (2)バケットをチルトとダンプの両方の状態でチゼル
を着脱できるため、障害物に対する回避が容易となる。 (3)従ってこの考案は上述したように、掘削、積込作
業と削岩、破砕作業の現場において、バケットとブレー
カの交換作業が短時間に効率的に実施可能となり、作業
能率の向上に寄与することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のブレーカ内蔵式アームを有する油圧
式掘削機の正面図である。
【図2】この考案の油圧式掘削機におけるブレーカ内蔵
式アームのチゼル取り付け装置の要部を示す図で(A)
は側面図、(B)は底面図である。
【図3】バケットチルト時におけるブレーカ内蔵式アー
ムからチゼルを外した状態を示す図である。
【図4】図3のY矢視図である。
【図5】図4のZ視におけるチゼルのロック・解除方法
の説明図で、(A)は工具を示し、(B)はチゼルロッ
ク解除状態を示し、(C)はチゼルロック状態を示す図
である。
【図6】チゼル装着ロック時におけるブレーカチゼル取
り付け部の横断面図である。
【図7】チゼルロック解除時におけるブレーカチゼル取
り付け部の横断面図である。
【図8】従来の技術を示す図面である。
【図9】従来の技術を示す図面である。
【符号の説明】
4b ブレーカ内蔵アーム 6 バケット 6c 穴 10 ブレーカチゼル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 3/40

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バケット底部にブレーカチゼルが貫通可
    能な穴を設けて、その穴を貫通してブレーカチゼルを脱
    着可能としたことを特徴とするブレーカ内蔵アームを有
    する油圧式掘削機
JP1993063936U 1993-11-05 1993-11-05 油圧式掘削機 Expired - Lifetime JP2592591Y2 (ja)

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JPH0729043U JPH0729043U (ja) 1995-06-02
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