JP2545354Y2 - 掘削刃の保持構造 - Google Patents

掘削刃の保持構造

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JP2545354Y2
JP2545354Y2 JP1993050307U JP5030793U JP2545354Y2 JP 2545354 Y2 JP2545354 Y2 JP 2545354Y2 JP 1993050307 U JP1993050307 U JP 1993050307U JP 5030793 U JP5030793 U JP 5030793U JP 2545354 Y2 JP2545354 Y2 JP 2545354Y2
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薫 飯村
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、土地加工等に使用され
る各種土木機械のバケットの先端に固着される掘削刃の
支持部材及びロック部材の形状及び構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】回転ケージングの先端に、ホルダ部材に
着脱可能に設けた多数の掘削刃によって地下を掘削して
基礎杭等を施工する基礎工事用機械が使用されている。
又、アームを取付けた自走機械のアーム先端部にバケッ
トを取付け、このバケットにより土砂を掘削及び/又は
移送する土木・建設・農業機械が土地加工等に使用され
ている。バケットの先端に掘削刃を取付ける構造の従来
例の一つを図2に示す。刃部を取付ける為に、支持部材
2の先端部はアダプタ部材5となっており、更にその先
端部はノーズ片6として、先端へ行くほど幅は狭くなり
高さも低くなっている。そして、このノーズ片をおおい
込むような形で刃部が取付けられるが、このためノーズ
片の中央部にはたてに弾性プラグに対応する開口部4a
とピンに対応する開口部4bが開口している。弾性プラ
グ3aとピン3bからなるロック部材を、刃部に設けら
れた開口部(図示していない)と同じくノーズ片に設け
られた開口部4a、4bを突き通すことにより、掘削刃
は支持部材に保持される。これは刃部と支持部材からな
る二体式ツースクロック部材と呼ばれており、図2に示
すとおり、前記ロック部材は、弾性プラグ3aとピン3
bの二体からなり、その受け口としてノーズ片には、弾
性プラグ3aに対応する開口部4aとピン3bに対応す
る開口部4bを有する。ここで弾性プラグ3aに対応す
る開口部4aは、ピン3bの開口部4bより大きく、か
つアダプタ部材5の先端側にある。つまり、開口部4a
と開口部4bを合わせた断面形状は長方形ではなく、し
かも開口部4aの最先端位置7aはノーズ片6の中央部
よりかなり先端部分に達している。なお開口部4bの最
先端位置は図において7bで示されている。このように
開口部の最先端位置は7aであって、この部分はノーズ
片6の幅は薄く、高さも低くなっている先端部であるこ
とがわかる。
【0003】上記のように従来の掘削刃の保持構造にお
いては、弾性プラグ3aの貫通穴の面積はピン3bの貫
通穴の面積よりも大きく、かつアダプタ部材5の先端部
に位置するため、アダプタ部材の強度(断面係数)を減
じている。この結果、作業中などの重量や衝撃によりノ
ーズ片に亀裂が入ったり破損が生じた場合に、該部分に
取付けられ、ロックされた掘削刃がはずれたり、落下す
るといった事故の原因となり、作業性及び安全性におい
て軽視できない問題となっていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、バケットの
先端に掘削刃を耐荷重性を高め、確実、安全に固着する
支持部材及びロック部材の形状及び構造を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するため鋭意研究した結果、掘削刃の刃部が先細り形状
の支持部材のノーズ片に嵌合され、ロック部材によりロ
ックされる掘削刃の保持構造において、支持部材のノー
ズ片6のロック穴4は、従来の前記ロック部材の弾性プ
ラグ3aに対応する開口部4aをなくしたもので、ロッ
ク穴4の横断面の形状がほぼ長方形とし、又これに対応
してピンと少なくとも片面が弾性プラグからなる一体型
ロック部材3の横断面の形状をほぼ長方形とし、そして
一体型ロック部材3の働きは刃部1が支持部材2から脱
落するのを防止するものであって、作業中の荷重は刃部
1の凹部の奥行き部とノーズ片6の先細り部及び刃部1
の凹部の開口部とノーズ片6の支持部材2側同士で受け
ることにより、上記目的が達成されるとの知見を得た。
そして、ピンと弾性プラグからなる一体型ロック部材と
しては、弾性プラグの対面の中にピンをはさんだサンド
イッチ型、又は片面をピン他の片面を弾性プラグとした
ものが適用されることを見出した。
【0006】以下、図面を参照して本考案にかかる掘削
刃の保持構造について詳細に説明する。図1は本考案の
掘削刃の保持構造を示すもので、図1(a)は刃部を図
1(b)は支持部材の斜視図である。刃部1は支持部材
2に嵌合され、一体型ロック部材3を両者のロック穴4
に差し込むことによって保持される。図1(a)におい
て、刃部1には支持部材2のノーズ片6が嵌合できるよ
うにノーズ片とほぼ同形状の凹部が奥行きまで形成され
ている。また刃部の中心部よりやや支持部材寄りの所に
長方形状のロック穴4が該凹部まで貫通して設けられて
いる。図1(b)において、支持部材2の先端部はアダ
プタ部材5を形成しており、更に先端部はノーズ片6で
あって、該ノーズ片に刃部1が嵌合される。ノーズ片の
中央部よりやや支持部材の本体寄りの所に長方形のロッ
ク穴4が垂直方向に上面より貫通して設けられている。
刃部1と支持部材2は、一体型ロック部材3を両者のロ
ック穴4に差し込むことによって保持される。この一体
型ロック部材3は、弾性プラグとピンを一体化すること
により小型化されているので、ロック穴を小さくするこ
とができる。又、該一体化されたロック部材3の断面形
状はほぼ長方形である。このため支持部材5の強度の向
上に寄与することになる。
【0007】本考案に使用される一体型ロック部材3
は、弾性プラグの対面の中にピンをはさんだサンドイッ
チ型、又は片面をピン、他の片面を弾性プラグにしてゴ
ム焼きつけ又は糊づけした一体物である。このように一
体型ロック部材は弾性プラグとピンを一体物としたもの
なので断面の形状は長方形であり、断面積は従来のピン
と弾性プラグの合計のほぼ半分とすることが可能であ
る。つまり、ロック穴4は、図2に示される従来型の弾
性プラグ3aに対応する開口部4aを使用せず、ピン3
bに対応する開口部4bのみ残したことになるから、ロ
ック穴4の断面積は従来のピン3bに対応する開口部4
bの断面積とほぼ同じである。このように、弾性プラグ
3aに対応する開口部4aを使用しなくなったため、支
持部材2のノーズ片6におけるロック穴4の最先端位置
7は、従来型の7aから、ピンに対応する部分の最先端
位置7bに移動させることが可能である。位置7bは図
1(b)のロック穴4の最先端位置7に相当しており、
ロック穴4はノース片6の先端寄りの細い部分から本体
側の太い部分に移動したこととなり、この点によっても
本考案のノース片の強度の向上に寄与している。
【0008】
【実施例】以下に実施例を示し、本考案をさらに具体的
に説明する。図1に示される本考案の支持部材を使用し
た場合のノーズ片が耐えられる耐荷重を計算した。比較
のために、図2に示される従来型の支持部材を使用した
場合についても同様の計算を行った。最弱断面部の断面
係数をZとすると、 本考案 Z=13.45cm 従来型 Z=7.51cm となる。そこでノーズ片にかかる応力をσ(kg/mm
)とすると、耐荷重Pは、 本考案 P=0.92σ 従来型 P=0.58σ となり、P/P=1.59であるから、本考案によ
って耐荷重が約60%向上することになった。
【0009】
【考案の効果】本考案の掘削刃の保持構造とすることに
より、支持部材のノーズ片の最弱断面部の耐荷重が大幅
に向上する。このことは、掘削刃の寸法を変えずに耐荷
重が改善されることであって、建設・土木・農業機械の
性能マップ、又、過酷な作業条件にも対応可能となるだ
けでなく、作業性及び安全性の向上をもたらすものであ
る。更に、作業条件が同じであれば掘削刃の寿命を向上
させることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の斜視図である。
【図2】従来型の斜視図である。
【符号の説明】
1 刃部 2 支持部材 3 一体型ロック部材 3a 弾性プラグ 3b ピン 4 ロック穴 4a 弾性プラグに対応する開口部 4b ピンに対応する開口部 5 アダプタ部材 6 ノーズ片 7 ロック穴の最先端位置 7a 弾性プラグに対応するロック穴の最先端位置 7b ピンに対応するロック穴の最先端位置

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削刃の刃部が先細り形状の支持部材の
    ノーズ片に嵌合され、ロック部材によりロックされる掘
    削刃の保持構造において、前記ロック部材はピンと少な
    くとも片面が弾性プラグからなる一体型ロック部材であ
    り、弾性プラグの一面は刃部とノーズ片のロック穴に直
    接に接して堅実に保持し、かつ一体型ロック部材の横断
    面がほぼ長方形であることを特徴とする掘削刃の保持構
    造。
  2. 【請求項2】 ピンと弾性プラグからなる一体型ロック
    部材が弾性プラグの対面の中にピンをはさんだサンドイ
    ッチ型、又は片面をピン他の片面を弾性プラグとしたも
    のであることを特徴とする請求項1記載の掘削刃の一体
    型ロック部材。
JP1993050307U 1993-09-16 1993-09-16 掘削刃の保持構造 Expired - Lifetime JP2545354Y2 (ja)

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WO2009020175A1 (ja) * 2007-08-07 2009-02-12 Komatsu Ltd. バケットのツース取付構造および取付ピン組立体

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