JP2592413B2 - Ｆｒｐ製メタルコートロールの製造方法 - Google Patents
Ｆｒｐ製メタルコートロールの製造方法Info
- Publication number
- JP2592413B2 JP2592413B2 JP8005210A JP521096A JP2592413B2 JP 2592413 B2 JP2592413 B2 JP 2592413B2 JP 8005210 A JP8005210 A JP 8005210A JP 521096 A JP521096 A JP 521096A JP 2592413 B2 JP2592413 B2 JP 2592413B2
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- Japan
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- plating
- frp
- roll
- outer peripheral
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量、高剛性にし
てかつ低慣性モーメントを有する繊維強化プラスチック
（以下ＦＲＰと略記）製ロールのメタルコートの製造方
法に関するものであり、フィルム、印刷、製紙工業等に
おける種々のＦＲＰ製ロールに利用可能である。
てかつ低慣性モーメントを有する繊維強化プラスチック
（以下ＦＲＰと略記）製ロールのメタルコートの製造方
法に関するものであり、フィルム、印刷、製紙工業等に
おける種々のＦＲＰ製ロールに利用可能である。
【０００２】
【従来の技術】ＦＲＰ製ロールは、鉄製ロール、アルミ
製ロールに比し、比強度、比剛性に優れ、非常に慣性モ
ーメントの小さいロールの製作が可能であるが、ロール
の平滑性や耐磨耗性に問題があり、、毛羽立ち等が発生
するため、最近メタルコート等の表面処理が施されつつ
ある。
製ロールに比し、比強度、比剛性に優れ、非常に慣性モ
ーメントの小さいロールの製作が可能であるが、ロール
の平滑性や耐磨耗性に問題があり、、毛羽立ち等が発生
するため、最近メタルコート等の表面処理が施されつつ
ある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このメ
タルコートは、ＦＲＰ製ロールの表面に導電処理層を設
けた後、電気化学メッキ法により、Ｃｕメッキ膜、Ｃｒ
メッキ膜を付けるわけであるが、ロール外周端部の処理
が難しく、従来のＦＲＰ製メタルコートコートロールの
外周端部は、コーティング時、軸方向へのはみ出し等は
なりゆきのままとしておき、最後にロール端面を研磨も
しくは、研削にて仕上げるため、第２図に示すごとく端
面にＣｒメッキ層１、Ｃｕメッキ層２、導電処理層３、
ＣＦＲＰ４とすべての層の断面が露出しており、仕上げ
機械加工中もしくは使用中に剥離を生ずることが多く、
また使用環境によっては各層間において電触が生じる等
の問題があった。
タルコートは、ＦＲＰ製ロールの表面に導電処理層を設
けた後、電気化学メッキ法により、Ｃｕメッキ膜、Ｃｒ
メッキ膜を付けるわけであるが、ロール外周端部の処理
が難しく、従来のＦＲＰ製メタルコートコートロールの
外周端部は、コーティング時、軸方向へのはみ出し等は
なりゆきのままとしておき、最後にロール端面を研磨も
しくは、研削にて仕上げるため、第２図に示すごとく端
面にＣｒメッキ層１、Ｃｕメッキ層２、導電処理層３、
ＣＦＲＰ４とすべての層の断面が露出しており、仕上げ
機械加工中もしくは使用中に剥離を生ずることが多く、
また使用環境によっては各層間において電触が生じる等
の問題があった。
【０００４】本発明は、ＦＲＰ製メタルコートロールの
外周端部処理の困難さ、それに伴う端部メッキ層の剥離
を防止し、かつ層間の電触を防止することができるＦＲ
Ｐ製メタルコートロールの製造方法を提供することを目
的とする。
外周端部処理の困難さ、それに伴う端部メッキ層の剥離
を防止し、かつ層間の電触を防止することができるＦＲ
Ｐ製メタルコートロールの製造方法を提供することを目
的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、外周端
部にＲ加工を施したＦＲＰ製素管に金属製フィッティン
グ部を接合したＦＲＰ製ロールの外周面及び端面に金属
フィッティング部にかかるように導電処理層を形成し、
この上に電気メッキ法により設けたＣｕメッキ又はＮｉ
メッキ層を研磨研削してメッキ層厚を整え、外周端部に
Ｒ加工を行った後、Ｃｒメッキすることを特徴とするＦ
ＲＰ製メタルコートロールの製造方法にある。
部にＲ加工を施したＦＲＰ製素管に金属製フィッティン
グ部を接合したＦＲＰ製ロールの外周面及び端面に金属
フィッティング部にかかるように導電処理層を形成し、
この上に電気メッキ法により設けたＣｕメッキ又はＮｉ
メッキ層を研磨研削してメッキ層厚を整え、外周端部に
Ｒ加工を行った後、Ｃｒメッキすることを特徴とするＦ
ＲＰ製メタルコートロールの製造方法にある。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明のメタルコートロールの製
造手順を図に従って説明する。まず、外周端部に１〜５
ｍｍのＲの設けられたＦＲＰ製素管に金属フィッティン
グ部を接合し、図５に示すように金属フィッティング部
５まで導電処理を行う。次に電気化学メッキ法によりＣ
ｕメッキ層又はＮｉメッキ層をロール外周面及びロール
端部に設ける。この段階では、Ｃｕメッキ又はＮｉメッ
キ層表面は粗くかつメッキ層厚みも軸方向に鼓状の分布
をしている。このため、図６に示すように、外周面の研
磨を行って、層厚を整え、必要に応じて表面粗度の調整
を行う。その後、端部のはみ出し部を研削して削り落と
し、その後１〜５ｍｍのＲ加工を行い、図７に示すよう
にＣｕメッキ又はＮｉメッキ層の仕上げを行う。形状的
な仕上げはすべてこのＣｕメッキ又はＮｉメッキ層の段
階で行い、最後に硬質Ｃｒメッキ層を設けて、図３又は
図４に示したロール外周端部のメタルコート処理を得
る。
造手順を図に従って説明する。まず、外周端部に１〜５
ｍｍのＲの設けられたＦＲＰ製素管に金属フィッティン
グ部を接合し、図５に示すように金属フィッティング部
５まで導電処理を行う。次に電気化学メッキ法によりＣ
ｕメッキ層又はＮｉメッキ層をロール外周面及びロール
端部に設ける。この段階では、Ｃｕメッキ又はＮｉメッ
キ層表面は粗くかつメッキ層厚みも軸方向に鼓状の分布
をしている。このため、図６に示すように、外周面の研
磨を行って、層厚を整え、必要に応じて表面粗度の調整
を行う。その後、端部のはみ出し部を研削して削り落と
し、その後１〜５ｍｍのＲ加工を行い、図７に示すよう
にＣｕメッキ又はＮｉメッキ層の仕上げを行う。形状的
な仕上げはすべてこのＣｕメッキ又はＮｉメッキ層の段
階で行い、最後に硬質Ｃｒメッキ層を設けて、図３又は
図４に示したロール外周端部のメタルコート処理を得
る。
【０００７】以上のようにして得られたメタルコート
は、従来の図２に示したメタルコートように、ＦＲＰ
層、導電処理層、Ｃｕメッキ又はＮｉメッキ層がロール
端部に露出することなく、金属フィッティング部まで硬
質Ｃｒメッキ層により被覆されているので、導電処理層
−Ｃｕ又はＮｉ、Ｃｕ又はＮｉ−金属フィッティング部
の金属、Ｃｕ又はＮｉ−Ｃｒ等の電位差を伴う異種金属
間の界面が、耐蝕性に優れたＣｒメッキ層によって外部
雰囲気と遮断されており、耐蝕性に優れた構造となって
いる。
は、従来の図２に示したメタルコートように、ＦＲＰ
層、導電処理層、Ｃｕメッキ又はＮｉメッキ層がロール
端部に露出することなく、金属フィッティング部まで硬
質Ｃｒメッキ層により被覆されているので、導電処理層
−Ｃｕ又はＮｉ、Ｃｕ又はＮｉ−金属フィッティング部
の金属、Ｃｕ又はＮｉ−Ｃｒ等の電位差を伴う異種金属
間の界面が、耐蝕性に優れたＣｒメッキ層によって外部
雰囲気と遮断されており、耐蝕性に優れた構造となって
いる。
【０００８】また、メタルコート層がロール端面に至っ
ているので、形状的に作用する外力のうちで端部のメタ
ルコート層の層間を剥離しようとする方向には外力が作
用しなくなり、端部を起点とする外力によるメタルコー
トの剥離に対しても非常に有利な構造となるのである。
ているので、形状的に作用する外力のうちで端部のメタ
ルコート層の層間を剥離しようとする方向には外力が作
用しなくなり、端部を起点とする外力によるメタルコー
トの剥離に対しても非常に有利な構造となるのである。
【０００９】
【実施例】以下実施例により、本発明を更に具体的に説
明する。 （実施例１）内径８５ｍｍ、外径９２ｍｍ、長さ５００
ｍｍの炭素繊維強化プラスチック製素管を作成し、ロー
ル外周面及びＡｌヘッダー部（金属製フィッティング
部）外径から巾５ｍｍ内側まで厚さ３０μの導電処理層
を設け、次にＣｕメッキをロール外周面における厚さで
約３００μ施し、端面におけるＣｕメッキはＡｌヘッダ
ー外径より巾７ｍｍ内側までとした。
明する。 （実施例１）内径８５ｍｍ、外径９２ｍｍ、長さ５００
ｍｍの炭素繊維強化プラスチック製素管を作成し、ロー
ル外周面及びＡｌヘッダー部（金属製フィッティング
部）外径から巾５ｍｍ内側まで厚さ３０μの導電処理層
を設け、次にＣｕメッキをロール外周面における厚さで
約３００μ施し、端面におけるＣｕメッキはＡｌヘッダ
ー外径より巾７ｍｍ内側までとした。
【００１０】しかる後、ロール外周面の研磨を行い、外
周面におけるＣｕメッキ厚さを２５０μとし、また外周
端部はみ出し部を旋盤で研削して、Ｒ部及び端面部の仕
上げを行い、端面のＣｕメッキ厚さも２５０μとした。
さらに、この上に硬質Ｃｒメッキ５０μを施し所望のロ
ールを得た。
周面におけるＣｕメッキ厚さを２５０μとし、また外周
端部はみ出し部を旋盤で研削して、Ｒ部及び端面部の仕
上げを行い、端面のＣｕメッキ厚さも２５０μとした。
さらに、この上に硬質Ｃｒメッキ５０μを施し所望のロ
ールを得た。
【００１１】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明によれば、
ＦＲＰ製メタルコートロールの外周端部処理の困難さを
改善し、外周端部処理に伴い端部メッキ層が剥離するこ
となく、層間の電触を防止することができるＦＲＰ製メ
タルコートロールを製造することができる。
ＦＲＰ製メタルコートロールの外周端部処理の困難さを
改善し、外周端部処理に伴い端部メッキ層が剥離するこ
となく、層間の電触を防止することができるＦＲＰ製メ
タルコートロールを製造することができる。
【図１】ロールの外観を示した概念図である。
【図２】従来の技術のロールの外周端部の断面の概念図
である。
である。
【図３】本発明によるロールの外周端部の断面の概念図
である。
である。
【図４】本発明によるローールの外周端部の断面の概念
図である。
図である。
【図５】本発明によるメタルコート層の形成の手順を示
した概念図である。
した概念図である。
【図６】本発明によるメタルコート層の形成の手順を示
した概念図である。
した概念図である。
【図７】本発明によるメタルコート層の形成の手順を示
した概念図である。
した概念図である。
Ａ ロール外周端部 １ Ｃｒメッキ層 ２ Ｃｕメッキ又はＮｉメッキ層 ３ 導電処理層 ４ ＣＦＲＰ製パイプ ５ 金属フィッティング部
Claims (1)
- 【請求項１】 外周端部にＲ加工を施したＦＲＰ製素管
に金属製フィッティング部を接合したＦＲＰ製ロールの
外周面及び端面に金属フィッティング部にかかるように
導電処理層を形成し、この上に電気メッキ法により設け
たＣｕメッキ又はＮｉメッキ層を研磨研削してメッキ層
厚を整え、外周端部にＲ加工を行った後、Ｃｒメッキす
ることを特徴とするＦＲＰ製メタルコートロールの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8005210A JP2592413B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | Ｆｒｐ製メタルコートロールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8005210A JP2592413B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | Ｆｒｐ製メタルコートロールの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23397186A Division JPS6392564A (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | Ｆｒｐ製メタルコ−トロ−ル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08225208A JPH08225208A (ja) | 1996-09-03 |
| JP2592413B2 true JP2592413B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=11604841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8005210A Expired - Lifetime JP2592413B2 (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | Ｆｒｐ製メタルコートロールの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592413B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4551383B2 (ja) * | 2006-10-17 | 2010-09-29 | 吉川工業株式会社 | 金属板搬送用電気絶縁ロールの製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4036337A (en) * | 1975-06-26 | 1977-07-19 | Les Traitements De Surface Nobel-Bozel | One-piece conductor roller for electrolytic processing of strip materials |
| JPS61194197A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-08-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ローラー及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-01-16 JP JP8005210A patent/JP2592413B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4036337A (en) * | 1975-06-26 | 1977-07-19 | Les Traitements De Surface Nobel-Bozel | One-piece conductor roller for electrolytic processing of strip materials |
| JPS61194197A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-08-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ローラー及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08225208A (ja) | 1996-09-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |