JP2591551B2 - 座席カバーの構造 - Google Patents

座席カバーの構造

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JP2591551B2
JP2591551B2 JP3257079A JP25707991A JP2591551B2 JP 2591551 B2 JP2591551 B2 JP 2591551B2 JP 3257079 A JP3257079 A JP 3257079A JP 25707991 A JP25707991 A JP 25707991A JP 2591551 B2 JP2591551 B2 JP 2591551B2
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JP3257079A
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昂 岡
嘉治 石川
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は座席カバーの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】乗物や建物内で用いられる座席は、座る
ためのシートクッション部と背もたれとしてのシートバ
ック部とから構成されており、それぞれ、内部の座席パ
ッドを表面側の座席カバーにて覆った構造となってい
る。そして、この座席カバー自体は、塩化ビニール樹脂
やレザー等からなる表皮部と、ワッディング部と、から
成っている。そのワッディング部としては、フェルト等
の緩衝芯版(実公昭43−16679号公報)や、ヤシ
繊維の如き剛弾性繊維(実公昭56−30319号公
報)や、或いは発泡ウレタン等から成るワッディングを
介在した三層構造(実公平2−47914号公報)のよ
うなものが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の座席カバーにあっては、前述の如き材質・構
造であったため、吸湿性や水分蒸発性の面で劣り、長時
間着座すると発汗等によってムレが生じ、不快感を感じ
る場合がある。また、特にヤシ繊維等などは剛性あるた
め、感触の面でも不利であった。
【0004】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、吸湿性や水分蒸発性に優れ且つ
表面感触の良い座席カバーの構造を提供せんとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る座席カバ
ーの構造は、上記の目的を達成するために、ワッディン
グ部に羽毛を用いたものである。
【0006】
【作用】羽毛は、従来の例えば発泡ウレタンスラブ等に
比べて、吸湿性、水分蒸発性、感触性、復元性等に優れ
るので、座席カバーのワッディング部に用いれば、座席
カバーの上記性能が向上する。
【0007】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。図1〜図3はこの発明の第1実施例を示
す図である。図2に示したのが、自動車の座席1であ
り、シートクッション2とシートバック3とから成って
いる。そして、シートクッション2とシートバック3
は、各々内部のクッション材となる図示せぬ座席パッド
を、座席カバー4にて覆った構造となっている。
【0008】図1にシートバック3側における座席カバ
ー4の構造を示した。即ち、この実施例に係る座席カバ
ー4は、表面側から、レザー(塩化ビニール樹脂等でも
可)による表皮部5、90%のダウンDと10%のフェ
ザーFとをウレタンエラストマーでシート状にバインダ
ーした羽毛部(ワッディング部)6、縫い付け用の裏材
としてのワッディングカバー部7、の順で構成されてい
る。尚、8はミシンによる縫付部を示している。
【0009】以下、羽毛部のダウンDとフェザーFの割
合を変えて、スラブウレタンと比較した各性能試験の結
果を示す。
【0010】吸湿試験:100×100×20(mm)
のサンプルを、温度50℃、湿度90%の雰囲気中に放
置し、サンプルの重量変化から吸湿率を求めた。吸湿率
(%)は次式で求めた。尚、Sはサンプルの意味。 吸湿率(%)=〔(吸湿試験時間経過後S重量)g−
(ブランクS重量)g〕÷〔(ブランクS重量)g〕×
100 結果は下記表に示す如く、羽毛部の方がスラブウレタン
よりも優れた吸湿性を示した。従って、汗などの水分も
座席カバー4がすぐに吸収するので、ムレたりせず快適
である。
【0011】
【表1】
【0012】水分蒸発試験:100×100×20(m
m)のサンプルを水中に浸漬させ、サンプル中のエアー
を抜き、2時間水中に放置する。その後取り出し、2k
gのローラーで2回押す。その後、50℃のオーブンに
入れ、時間経過時の重量を測定し、その水分除去率を求
めた。水分除去率(%)は、次式で求めた。尚、Sはサ
ンプルの意味。 水分除去率(%)=〔(含水S−ブランクS)g−(時
間経過後S−ブランクS)g〕÷〔(含水S−ブランク
S)g〕×100 結果は下記表に示す如く、羽毛部の方がスラブウレタン
よりも高い水分蒸発性を示した。従って、座席カバー4
が汗などの水分を吸収しても、すぐにそれを蒸発させる
ので、ムレたりせず快適である。
【0013】
【表2】
【0014】蓄熱性試験:100×100×20(m
m)で、目付700g/m2 のサンプルを、100℃雰
囲気中に2時間放置し、取り出した後、常温で中心部と
外壁部の温度を測定した。結果は下記表に示す如く、羽
毛部の方がスラブウレタンよりも高い蓄熱性を示した。
従って、座席カバー4の保温性が良く快適である。
【0015】
【表3】
【0016】荷重たわみ試験:図3に、羽毛とスラブウ
レタンのサンプルを75%圧縮した場合の荷重たわみ曲
線を示した。結果は図3に示す如く、羽毛の方がスラブ
ウレタンよりも荷重たわみ特性に優れているため、表面
感触がソフトで快適である。
【0017】復元性試験:50×50×20(mm)の
サンプルを50%圧縮した後、温度70℃の乾燥雰囲気
(DRY)中と、温度50℃で湿度95%の湿気雰囲気
(WET)中で、各々22時間放置し、サンプルの圧縮
永久歪を測定した。結果は下記表に示す如く、概ね羽毛
部の方がスラブウレタンよりも優れた復元性を示した。
【0018】
【表4】
【0019】以上のように、この実施例の羽毛部6は、
吸湿性、水分蒸発性、蓄熱性、荷重たわみ特性(感触
性)、復元性に優れているので、この羽毛部6を用いる
座席カバー4自体のそれら性能も高まる。
【0020】また、羽毛部6がダウンDとフェザーFを
ウレタンエラストマーでバインダーしたものなので剛性
が高く、座席カバー4が綺麗に仕上がる。更に、取扱い
が容易で、羽根の飛散等がなく加工性、作業性も良い。
【0021】図4はこの発明の第2実施例を示す図であ
る。以下の説明で第1実施例と共通する部分には同一の
符号を付し、重複する説明は省略する。この実施例に係
る座席カバー9は、表面側から、表皮部5、「スラブ状
部」としてのスラブウレタン10、羽毛部6、サポート
部11、ワッディングカバー部7、の順で構成されてい
る。そして、スラブウレタン10、羽毛部6、サポート
部11から、ワッディング部14が構成される。
【0022】この実施例では、シート状にバインダーし
た羽毛部6の底面にサポート部11を設けたので、羽毛
部6が極端に凹むことがない。従って、座席カバー9の
表面の凹み、たるみ等がなくなり、綺麗に仕上がる。更
に、運搬・移動時に羽毛が分散、分離しにくくなる。
【0023】また、表皮部5と羽毛部6との間にスラブ
ウレタン10を設けたので、羽毛部6の羽根、羽枝、羽
髄が表皮部5から外へ突出することを防げるし、それら
が縫付部8から出ることも防げる。更に、スラブウレタ
ン10を設けたことにより、表皮部5の表面が滑らかに
仕上がるという効果もある。
【0024】尚、この発明での「スラブ状部」は、スラ
ブウレタン10の他に、布繊維と不織布を含む概念であ
る。
【0025】図5はこの発明の第3実施例を示す図であ
る。以下の説明で第2実施例と共通する部分には同一の
符号を付し、重複する説明は省略する。この実施例に係
る座席カバー12は、先の第2実施例におけるスラブウ
レタン10と羽毛部6との間にサポートカバー部13を
更に設けたものである。この実施例のワッディング部1
5は、スラブウレタン10、サポートカバー部13、羽
毛部6、サポート部11から構成される。
【0026】このワッディング部15中に、サポートカ
バー部13を設けたことにより、座席カバー12の表面
に凹み、たるみ等がなくなり、更に綺麗な仕上がりとな
る。また、運搬・移動時に羽毛が分散、分離しにくくな
り便利である。加えて、羽毛部6の羽根、羽枝等が更に
外側へ突出しなくなる。
【0027】尚、以上の説明において、シートバックの
座席カバーを例に説明したが、これに限定されず、本発
明はシートクッションの座席カバーにも適用されること
はもちろんである。
【0028】
【発明の効果】この発明に係る座席カバーの構造は、以
上説明してきた如き内容のものであって、ワッディング
部に羽毛を用いたので、吸湿性、水分蒸発性、感触性、
復元性に優れ、長時間着座していても快適である。
【0029】また、羽毛部の底面にサポート部を設けれ
ば、座席カバーの表面が凹んだり、たるんだりすること
がなく、綺麗に仕上がる。また、運搬・移動時に羽毛が
分散、分離しにくくなるので便利である。
【0030】更に、表皮部と羽毛部との間にスラブウレ
タンを設ければ、羽毛部の羽根や羽枝等が表皮部や縫付
部から外へ突出することを防げる。また、スラブウレタ
ンにより表皮部の表面が滑らかに仕上がるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る座席カバーの構造
を示す図2中SA−SA線に沿う断面図である。
【図2】座席を示す斜視図である。
【図3】荷重たわみ曲線を示すグラフである。
【図4】この発明の第2実施例に係る座席カバーの構造
を示す断面図である。
【図5】この発明の第3実施例に係る座席カバーの構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 座席 4、9、12 座席カバー 5 表皮部 6 羽毛部(ワッディング部) 7 ワッディングカバー部 10 スラブウレタン 11 サポート部 13 サポートカバー部 14、15 ワッディング部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−213087(JP,A) 特開 平3−51350(JP,A) 実開 平2−136557(JP,U) 実開 平2−47914(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表皮部とワッディング部とか
    ら成る座席カバーの構造において、 前記ワッディング部が、羽毛をウレタンエラストマーで
    バインダーしたシート状の羽毛部を有していることを特
    徴とする座席カバーの構造。
  2. 【請求項2】 表面側から表皮部、スラブ状部、羽毛
    部、ワッディングカバー部の順で構成される請求項1記
    載の座席カバーの構造。
  3. 【請求項3】 少なくとも表皮部とワッディング部とか
    ら成る座席カバーの構造において、 前記ワッディング部が、羽毛を用いた羽毛部と、該羽毛
    部と表皮部の間に設けられたスラブ状部を有しているこ
    とを特徴とする座席カバーの構造。
  4. 【請求項4】 羽毛部の底面にサポート部を設けた請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の座席カバーの構造。
  5. 【請求項5】 スラブ状部と羽毛部の間にサポートカバ
    ー部を設けた請求項2〜4のいずれか1項に記載の座席
    カバーの構造。
JP3257079A 1991-09-09 1991-09-09 座席カバーの構造 Expired - Lifetime JP2591551B2 (ja)

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US07/941,293 US5388891A (en) 1991-09-09 1992-09-04 Cushion structure of automotive seat

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JPH0591930A JPH0591930A (ja) 1993-04-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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