JP2590427B2 - 湿度調節装置を付加した穀類乾燥機 - Google Patents

湿度調節装置を付加した穀類乾燥機

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JP2590427B2
JP2590427B2 JP6051760A JP5176094A JP2590427B2 JP 2590427 B2 JP2590427 B2 JP 2590427B2 JP 6051760 A JP6051760 A JP 6051760A JP 5176094 A JP5176094 A JP 5176094A JP 2590427 B2 JP2590427 B2 JP 2590427B2
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Japan
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grains
drying
grain
soybeans
air
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宣志 澤村
正道 大黒
豊 佐々木
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NORINSUISANSHO HOKURIKU NOGYO SHIKENJOCHO
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NORINSUISANSHO HOKURIKU NOGYO SHIKENJOCHO
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナによる乾燥用の
高温送風空気に湿度制御が行えるようにした湿度調節装
置を付加した穀類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、穀物乾燥機は、穀物の変質防止や
貯蔵性の向上を目的として使用されている。特に最近の
コンバインによる高水分穀物の大量収穫は、これを短期
間で乾燥させる必要があるところから、その重要性が増
している。高水分の穀物を短期間で乾燥させる場合の問
題点は、穀物の表面と内部との間の温度勾配もしくは水
分勾配の発生による引張応力破壊を理由とする品質劣化
である。
【0003】高水分状態で収穫される大豆の場合、乾燥
工程において表皮のしわ、または皮切れの発生による品
質劣化が挙げられる。特に水分が18%wb以上の大豆
を短期間に乾燥させる場合、その被害粒が多く発生して
いる。これまでにおける大豆の品質劣化を防止する対策
として、送風温度を比較的低温に保ち、緩やかな乾燥速
度で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように高水分状
態の穀物を、送風温度を比較的低くし、緩やかな乾燥速
度で乾燥を行うと、品質劣化を防止することはできる
が、乾燥時間が多く掛かり、作業能率が低下するという
問題点があり、高水分の大豆を品質を落とさず高速度乾
燥を行う技術は末だ確立していないのが現状である。本
発明は、上記の課題を解決することを目的になされたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、バーナにより加熱した空気、及び加湿装
置により加湿した空気を、乾燥対象穀物より細かい目を
持ち水平に置かれた金網の上側に堆積している大豆・麦
・米等の穀物に対し、あるいは同様の目を持ち鉛直方向
かつ平行に置かれた2枚の金網の間に堆積している大豆
・麦・米等の穀物に対し、金網を通して送風することに
よって乾燥を行う穀類乾燥機において、吸気ダクト3を
有して加熱量が調節可能のバーナ2と、加湿量が調節で
きる超音波加湿装置8とを並設し、穀類乾燥機1の外壁
全面を結露防止用の断熱材9により覆い、堆積している
穀物層6に設定した温度・湿度の空気を送風するように
し、穀類乾燥機1から排出された排気を、循環量調節バ
ルブ10及び排出ダクト12を有する循環ダクト11を
介して上記吸気ダクト3に連通させ、高水分の状態で収
穫された大豆のような穀物を乾燥する際、しわ粒・裂皮
粒等の被害粒発生を防止するため、送風温度を一定に保
ち、乾燥が進行するにつれ数段階に分けて湿度を低下さ
せるように制御することを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成によって本発明の湿度調節装置を付
加した穀類乾燥機は、送風温度を高温に設定することに
より乾燥速度を高めつつ、大豆の表面と内部の水分勾配
の差を小さくするため、穀物層へ送風する空気の温度と
湿度を制御することにより品質劣化を防止し、高水分の
大豆を品質を落とさずに高速度乾燥を行う。そして、乾
燥工程で大豆の表皮と大豆内部の水分勾配を最小限にし
て表皮の急速な収縮を抑え、乾燥機の構造を大幅に変更
することなく、バーナ部に周知の超音波式の加湿装置を
組み合わせることによって実現された。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1において、穀物乾燥機1は、吸気
ダクト3を有するバーナ2により加熱した空気を、乾燥
対象穀物より細かい目を持ち鉛直方向かつ平行に置かれ
た2枚の金網4,4間に、スクリュウコンベア5により
搬送されて堆積している大豆・麦・米等の穀物層6に対
し、金網4,4を通して送風することによって乾燥を行
うもので、これらの構成は従来周知の乾燥機と同様のも
のである。なお、上記鉛直方向かつ平行に置かれた2枚
の金網4,4に代えて、水平に置かれた金網の上側に大
豆・麦・米等の穀物を堆積するようにしてもよいもので
ある。
【0008】そして、金網4,4間に堆積している穀物
層6は、金網4,4間の下部に設けられた繰出し機構、
スクリュウコンベア、バケットエレベータなど(いずれ
も図示せず)からなる穀物循環経路7を介してスクリュ
ウコンベア5に連繋され、穀物層6を堆積しながら循環
させ、その間に水分を低下させるようにしている。上記
バーナ2は、その加熱量の調節が可能である。
【0009】本発明では、上記バーナ2に、加湿量が調
節できる超音波加湿装置8を並設し、かつ機体外壁全面
を結露防止用の発泡断熱材9により覆い(厚さ50m
m)、堆積している穀物層6に設定した温度・湿度の空
気を送風するようにしている。また、高水分の状態で収
穫された大豆のような穀物を乾燥する際、しわ粒・裂皮
粒等の被害粒発生を防止するため、送風温度を一定(例
えば35℃)に保ち、かつ湿度を数段階に逐次変化(例
えば70%〜20%)させる制御が行えるようにしてい
る。
【0010】また、穀物乾燥機1からの排気は、循環量
調節バルブ10を内蔵する循環ダクト11を介して上記
吸気ダクト3に連通させており、排気を循環させる循環
経路と、排出ダクト12から機外に排出させる排出経路
とを選択できるようになっている。また、循環量調節バ
ルブ10を調節することにより、循環経路と排出経路と
の流通比率を適宜選択できるようにしている。
【0011】このような構成の穀物乾燥機1において
は、スクリュウコンベア5を介して金網4,4間に堆積
され、かつ穀物循環経路7を介して循環する穀物層6に
対し、バーナ2の加熱量を調節し、また、加湿装置8の
加湿量を調節した状態で、即ち、予め設定した温度・湿
度の空気を送風して、金網4,4を通して穀物層6の乾
燥が行われる。そのとき、機体外壁全面が結露防止用の
断熱材9により覆われているので、結露する恐れはな
く、また、排気は、循環量調節バルブ10により制御し
て、循環ダクト11を介して吸気ダクト3へ循環され、
また、排出ダクト12から機外に排出される。
【0012】このような乾燥作業時に、穀物層6が米・
麦の場合においては、高含水率のものを乾燥する場合に
は加湿装置8を使用するのが望ましいが、含水率が低い
場合にはほとんど使用しなくて済む。しかし、穀物層6
が高水分状態で収穫される大豆の場合においては、例え
ば、バーナ2からの送風温度を一定にして35℃に保
ち、乾燥初期においては送風湿度70%に設定し、乾燥
が進むにつれて数段階に分けて湿度を逐次下げ、仕上げ
乾燥では送風湿度20%にして低湿送風により高速乾燥
が可能となる。この数段階に分けて湿度を下げる間に、
循環量調節バルブ10により排気を制御する。
【0013】大豆の乾燥に際して、あらかじめ調査した
大豆表皮と大豆内部の水分膨張物性値及び引張破壊物性
値を用いて、コンピュータによる有限要素法計算によっ
て大豆の乾燥時における最適な送風湿度の制御方法を求
め、実地試験で確認した結果、送風温度を35℃一定、
送風湿度を60%RH→45%RH→30%RH→20
%RHと逐次変化させて乾燥を行った場合、品種エンレ
イ・初期水分20.6%wbの大豆で乾燥時間8時間
(乾燥速度0.83%wb/h)、被害粒発生率4.3
%となり、被害粒発生を抑えつつ高速度乾燥できること
が確認できた。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明の湿度調節装
置を付加した穀類乾燥機によれば、大豆・麦・米等の穀
物を乾燥するときに、送風空気の湿度を制御することに
よって高温度の送風であっても、例えば、大豆の表皮と
内部の水分勾配は最小限に抑えたまま乾燥を続けるの
で、大豆の表皮のしわや皮切れが発生せず、高速度乾燥
が可能であるという利点がある。また、大豆のみならず
他の高水分穀物にも被害粒を抑制した乾燥が行え、かつ
高速乾燥が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による湿度調節装置を付加した穀類乾燥
機の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 穀物乾燥機 2 バーナ 3 吸気ダクト 4 金網 5 スクリュウコンベア 6 穀物層 7 穀物循環経路 8 加湿装置 9 結露防止用の発泡断熱材 10 循環量調節バルブ 11 循環ダクト 12 排出ダクト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナにより加熱した空気、及び加湿装
    置により加湿した空気を、乾燥対象穀物より細かい目を
    持ち水平に置かれた金網の上側に堆積している大豆・麦
    ・米等の穀物に対し、あるいは同様の目を持ち鉛直方向
    かつ平行に置かれた2枚の金網の間に堆積している大豆
    ・麦・米等の穀物に対し、金網を通して送風することに
    よって乾燥を行う穀類乾燥機において、吸気ダクト(3)を有して 加熱量が調節可能バーナ
    (2)と、加湿量が調節できる超音波加湿装置(8)
    を並設し、穀類乾燥機(1)の外壁全面を結露防止用の
    断熱材(9)により覆い、堆積している穀物層(6)に
    設定した温度・湿度の空気を送風するようにし、穀類乾
    燥機(1)から排出された排気を、循環量調節バルブ
    (10)及び排出ダクト(12)を有する循環ダクト
    (11)を介して上記吸気ダクト(3)に連通させ、 高水分の状態で収穫された大豆のような穀物を乾燥する
    際、しわ粒・裂皮粒等の被害粒発生を防止するため、送
    風温度を一定に保ち、乾燥が進行するにつれ数段階に分
    けて湿度を低下させるように制御することを特徴とする
    湿度調節装置を付加した穀類乾燥機。
JP6051760A 1994-03-23 1994-03-23 湿度調節装置を付加した穀類乾燥機 Expired - Lifetime JP2590427B2 (ja)

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