JP2005321144A - 浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置 - Google Patents

浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 脱ぷ率が低減すると共に発芽率を維持することができる浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置を得る。
【解決手段】 浸種籾乾燥装置10では、浸種籾の含水率が24%以上のとき、即ち、浸種籾が高含水率で軟弱な状態のときは、シャッタドラム24は極めて遅い回転周期で間欠運転され、浸種籾は極低速で循環される。これにより、循環による衝撃等によって浸種籾に所謂「脱ぷ」が発生することを抑制できる。しかもこの場合、バーナ46は点火されないか又は弱火で点火されるため、浸種籾は常温又は常温に近い低温の風によって通風乾燥される。このため、循環周期を遅くしたことで同一位置に留まっている浸種籾が高温にさらされることがなく、これにより、発芽率の低下も抑制できる。一方、浸種籾の含水率が24%未満に低下すると、シャッタドラム24の回転周期が速くされると共にバーナ46の火力が強められ、乾燥効率が向上される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浸種処理を施された浸種籾を所定の含水率まで乾燥するための浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置に関する。
従来、水稲等の作物の苗を育苗する場合、播種前に種籾(原料籾)を所定期間水に浸漬すること(浸種処理)が行われている。このように浸種処理を行うことで、種籾の斉一な発芽と生育を確保することができる。
更に近年では、浸種処理後の飽和水分状態の種籾(浸種籾)を所定の含水率まで乾燥することが考えられている。このように乾燥処理を施すことで、斉一な発芽と生育を確保した種籾を長期間保存することが可能となる。
したがって、例えば、浸種処理及び乾燥処理を施した種籾を工業的に大量生産して育苗の時期まで貯蔵しておけば、各農家では、この種籾を使用することで浸種作業を行う必要がなくなり、これにより、各農家の負担を軽減することができる。
ところで、浸種籾の乾燥処理を工業的に行う場合に、例えば、機体内で穀物を循環流動させながら循環中の穀物に熱風を送風して乾燥する所謂「循環式穀物乾燥装置(例えば、特許文献1参照)」を適用すれば、合理的に浸種籾の乾燥処理を行うことができる。
しかしながら、このような循環式穀物乾燥装置は、通常の刈り取り籾等の乾燥に適した設定とされているため、通常の刈り取り籾よりも高含水率で軟弱な浸種籾をこのような循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合には、循環による衝撃等により浸種籾が損傷を受ける(籾殻が脱落する所謂「脱ぷ粒」が発生する)場合がある。さらに、浸種籾が高温の熱風にさらされることで発芽率が低下する場合もある。このような事情から、浸種籾の乾燥に適した穀物乾燥装置の開発の要請がある。
特開平3−204584号公報
本発明は、上記事実を考慮し、脱ぷ率が低減すると共に発芽率を維持することができる浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る浸種籾の乾燥方法は、浸種処理を施された浸種籾を所定の循環周期で循環流動させながら流動中の前記浸種籾に送風して通風乾燥する浸種籾の乾燥方法において、前記浸種籾の含水率であって前記浸種籾への送給風の温度を制御するための第1の特定値と、前記第1の特定値よりも低く前記浸種籾の循環周期を制御するための第2の特定値と、を設定し、前記浸種籾の含水率が前記第1の特定値以上のときは前記浸種籾を循環させないか又は極低速の循環周期で循環させながら前記浸種籾に常温の風を送風して通風乾燥し、前記浸種籾の含水率が前記第1の特定値未満でかつ前記第2の特定値以上のときは前記浸種籾を循環させないか又は極低速の循環周期で循環させながら前記浸種籾に所定の上限温度まで加熱した温風を送風して通風乾燥し、前記浸種籾の含水率が前記第2の特定値未満に低下したら前記浸種籾を前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で循環させながら前記浸種籾に所定の上限温度まで加熱した温風を送風して通風乾燥する、ことを特徴としている。
請求項1記載の浸種籾の乾燥方法では、浸種籾は、その含水率が第1の特定値以上のときは、循環されないか又は極低速の循環周期で循環されながら、常温の風を送風されて通風乾燥される。浸種籾の含水率が第1の特定値よりも低下し、しかも第2の特定値に達するまでは、浸種籾は、循環されないか又は極低速の循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱された温風を送風されて通風乾燥される。浸種籾の含水率が第2の特定値よりも低下すると、浸種籾は、前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱された温風を送風されて通風乾燥される。これにより、浸種籾は、所定の含水率まで乾燥される。
ここで、この浸種籾の乾燥方法では、浸種籾の含水率が第1の特定値以上のとき、すなわち、浸種籾が高含水率で軟弱な状態のときは、浸種籾は循環されないか又は極低速で循環される。これにより、循環による衝撃等によって浸種籾に所謂「脱ぷ粒」が発生することを抑制できる。なお、浸種籾の含水率の第1の特定値としては、例えば、28%程度に設定することが好ましい。
しかもこの場合、浸種籾は常温の風によって通風乾燥されるため、循環周期を遅くしたことで同一位置に留まっている浸種籾が高温にさらされることがなく、これにより、発芽率の低下も抑制できる。なおこの場合、送給風の風量を大きくすることで、浸種籾の乾燥効率を維持することができる。
一方、浸種籾の含水率が第1の特定値よりも低下し、しかも第2の特定値に達するまで、すなわち、浸種籾の含水率が当初よりは低下したものの、未だに「脱ぷ粒」の発生の恐れがあるときは、浸種籾は循環されないか又は極低速で循環されながら、所定の上限温度まで加熱された温風によって通風乾燥される。これにより、循環による衝撃等によって浸種籾に所謂「脱ぷ粒」が発生することを抑制しつつ、浸種籾の乾燥効率を向上させることができる。なお、浸種籾の含水率の第2の特定値としては、例えば、24%程度に設定することが好ましい。
しかもこの場合、温風の上限温度が設定されるため、循環周期を遅くしたことで同一位置に留まっている浸種籾が高温にさらされることがなく、これにより、発芽率の低下も抑制できる。
また一方、浸種籾の含水率が第2の特定値よりも低下すると、すなわち、浸種籾が低含水率になり丈夫になると、浸種籾は前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱された温風によって通風乾燥される。これにより、浸種籾の乾燥効率を一層向上させることができ、乾燥全期にわたるトータルの乾燥時間を短縮することができる。しかも、この場合にも、温風の上限温度が設定されているため、発芽率が低下することも防止できる。
このように、請求項1記載の浸種籾の乾燥方法では、脱ぷ率が低減すると共に発芽率を維持することができる。
請求項2記載の浸種籾の乾燥方法は、請求項1記載の浸種籾の乾燥方法において、前記第1の特定値は28%とされ、前記第2の特定値は24%とされる、ことを特徴としている。
請求項2記載の浸種籾の乾燥方法では、浸種籾が含水率28%以上で軟弱な状態のときは、浸種籾は循環されないか又は極低速の循環周期で循環されながら、常温の風を送風されて通風乾燥される。そして、浸種籾の含水率が28%未満でかつ24%以上のときは、浸種籾は循環されないか又は極低速の循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱した温風を送風されて通風乾燥される。さらに、浸種籾の含水率が24%未満に低下して浸種籾が丈夫になると、浸種籾は、上記極低速の循環周期よりも速い循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱した温風を送風された通風乾燥される。したがって、好適である。
請求項3記載の浸種籾乾燥装置は、浸種処理を施された浸種籾を機体内で所定の循環周期で循環流動させる循環手段と、循環流動されている前記浸種籾に送風する送風手段と、前記送風手段による送給風を加熱する加熱手段と、前記浸種籾の含水率を測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて前記循環手段、前記送風手段及び前記加熱手段の運転を制御する制御手段と、を備えた浸種籾乾燥装置において、前記制御手段には、前記浸種籾の含水率であって前記浸種籾への送給風の温度を制御するための第1の特定値と、前記第1の特定値よりも低く前記浸種籾の循環周期を制御するための第2の特定値と、が設定され、前記制御手段は、前記測定手段によって測定された前記浸種籾の含水率が前記第1の特定値以上のときは前記循環手段を停止又は極低速の循環周期で作動させると共に前記加熱手段を停止させた状態で前記送風手段を作動させて前記浸種籾に送風させ、前記測定手段によって測定された前記浸種籾の含水率が前記第1の特定値未満でかつ前記第2の特定値以上のときは前記循環手段を停止又は極低速の循環周期で作動させると共に前記加熱手段を作動させて前記送風手段による送給風を所定の上限温度まで加熱させ、前記測定手段によって測定された前記浸種籾の含水率が前記第2の特定値未満に低下したら前記循環手段を前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で作動させると共に前記加熱手段を作動させて前記送風手段による送給風を所定の上限温度まで加熱させる、ことを特徴としている。
請求項3記載の浸種籾乾燥装置では、測定手段によって測定された浸種籾の含水率が第1の特定値以上のときは、制御手段は、循環手段を停止又は極低速の循環周期で作動させると共に、加熱手段を停止させた状態で送風手段を作動させる。これにより、浸種籾は、循環されないか又は極低速の循環周期で循環された状態で、常温の風を送風されて通風乾燥される。
そして、測定手段によって測定された浸種籾の含水率が第1の特定値よりも低下し、しかも第2の特定値に達するまでは、制御手段は、循環手段を停止又は極低速の循環周期で作動させると共に、加熱手段を作動させて送風手段による送給風を所定の上限温度まで加熱させる。これにより、浸種籾は、循環されないか又は極低速の循環周期で循環された状態で、所定の上限温度まで加熱された温風を送風されて通風乾燥される。
さらに、測定手段によって測定された浸種籾の含水率が第2の特定値よりも低下すると、制御手段は、循環手段を前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で作動させると共に、加熱手段を作動させて送風手段による送給風を所定の上限温度まで加熱させる。これにより、浸種籾は、前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱された温風を送風されて通風乾燥される。これにより、浸種籾は、所定の含水率まで乾燥される。
ここで、この浸種籾乾燥装置では、浸種籾の含水率が第1の特定値以上のとき、すなわち、浸種籾が高含水率で軟弱な状態のときは、浸種籾は循環されないか又は極低速で循環される。これにより、循環による衝撃等によって浸種籾に所謂「脱ぷ粒」が発生することを抑制できる。なお、浸種籾の含水率の第1の特定値としては、例えば、28%程度に設定することが好ましい。
しかもこの場合、浸種籾は常温の風によって通風乾燥されるため、循環周期を遅くしたことで同一位置に留まっている浸種籾が高温にさらされることがなく、これにより、発芽率の低下も抑制できる。なおこの場合、送給風の風量を大きくすることで、浸種籾の乾燥効率を維持することができる。
一方、浸種籾の含水率が第1の特定値よりも低下し、しかも第2の特定値に達するまで、すなわち、浸種籾の含水率が当初よりは低下したものの、未だに「脱ぷ粒」の発生の恐れがあるときは、浸種籾は循環されないか又は極低速で循環されながら、所定の上限温度まで加熱された温風によって通風乾燥される。これにより、循環による衝撃等によって浸種籾に所謂「脱ぷ粒」が発生することを抑制しつつ、浸種籾の乾燥効率を向上させることができる。なお、浸種籾の含水率の第2の特定値としては、例えば、24%程度に設定することが好ましい。
しかもこの場合、温風の上限温度が設定されるため、循環周期を遅くしたことで同一位置に留まっている浸種籾が高温にさらされることがなく、これにより、発芽率の低下も抑制できる。
また一方、浸種籾の含水率が第2の特定値よりも低下すると、すなわち、浸種籾が低含水率になり丈夫になると、浸種籾は前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱された温風によって通風乾燥される。これにより、浸種籾の乾燥効率を一層向上させることができ、乾燥全期にわたるトータルの乾燥時間を短縮することができる。しかも、この場合にも、温風の上限温度が設定されているため、発芽率が低下することも防止できる。 このように、請求項3記載の浸種籾乾燥装置では、脱ぷ率が低減すると共に発芽率を維持することができる。
請求項4記載の浸種籾乾燥装置は、請求項3記載の浸種籾乾燥装置において、前記第1の特定値は28%とされ、前記第2の特定値は24%とされる、ことを特徴としている。
請求項4記載の浸種籾乾燥装置では、浸種籾が含水率28%以上で軟弱な状態のときは、浸種籾は循環されないか又は極低速の循環周期で循環されながら、常温の風を送風されて通風乾燥される。そして、浸種籾の含水率が28%未満でかつ24%以上のときは、浸種籾は循環されないか又は極低速の循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱した温風を送風されて通風乾燥される。さらに、浸種籾の含水率が24%未満に低下して浸種籾が丈夫になると、浸種籾は、上記極低速の循環周期よりも速い循環周期で循環されながら、所定の上限温度まで加熱した温風を送風された通風乾燥される。したがって、好適である。
以上説明したように、本発明の浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置によれば、脱ぷ率が低減すると共に発芽率を維持することができる。
以下、図1乃至図10を用いて、本発明の実施の形態に係る浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置について説明する。
図5には、浸種籾乾燥装置10を正面側から見た構成が縦断面図により示されている。また、図6には、浸種籾乾燥装置10を側面側から見た構成が縦断面図により示されている。
これらの図に示されるように、浸種籾乾燥装置10は、略中空直方体形状の機体12を備えている。機体12の下部には、多孔板14によって略菱形形状に形成された導風路16が設けられている。なお、導風路16の下端部は開放されている。また、導風路16の上部両側にも、ほぼ同様に構成された小型の一対の補助導風路18が設けられている。さらに、導風路16の下部両側には、当該導風路16の下部を構成する多孔板14に対して平行に別の多孔板20が傾斜した状態で配置されており、これにより両多孔板14、20間に一対の流下路22が設けられている。多孔板20と機体12の側壁との間には、一対の排風路23が設けられており、後述する乾燥風吸引室52と連通している。
一対の流下路22が出合う位置(下端部)には、循環手段を構成するシャッタドラム24が配設されている。このシャッタドラム24は、円筒状に形成されて軸線周りに回転可能とされており、周壁部には一対の開口26(図6参照)が互い違いに形成されている。このシャッタドラム24は、図示しないモータからの駆動力によって軸線周りに回転するようになっている。
ここで、このシャッタドラム24の回転速度は一定(減速比は固定)であるが、後述する制御装置62によってシャッタドラム24を所定の周期で間欠運転する(シャッタドラム24を定速で1回転させた後、回転を停止する時間を設ける)ことができるようになっている。これにより、浸種籾の単位時間当たりの循環量を調整できる構成である。この場合、シャッタドラム24の停止時間を長くするほど浸種籾は「低速」で循環されることになる(浸種籾の循環周期が遅くなる)。
シャッタドラム24の下方には、循環手段を構成するスクリューコンベヤ28が平行に配置されている。スクリューコンベヤ28は、所定ピッチで螺旋状が形成されたスクリュー30と、このスクリュー30の下側を通るように配置された略「ハ」字形状の張込流し板32の下端部32Aと、によって構成されている。この下端部32Aが樋状に形成されており、スクリュー30と共働してスクリューコンベヤ28を構成している。なお、機体12の下方側面には、張込流し板32と接続される張込ホッパ34が開閉可能に設けられている。
スクリューコンベヤ28の端部には、循環手段を構成する昇降機36の下端部が接続されている。この昇降機36は、機体12の側部に立設されている。昇降機36は、図示しない昇降機駆動モータが駆動することにより、バケット式コンベヤによって浸種籾を上方へ搬送できるようになっている。なお、昇降機36の下端部には、測定手段としての水分センサ37が配設されており、浸種籾の含水率Gを検出できるようになっている。
昇降機36の上端側には、循環手段を構成する別のスクリューコンベヤ40がシャッタドラム24と平行に配設されている。このスクリューコンベヤ40の先端側は穀物槽42の中央部まで延設されており、この先端側には循環手段を構成する回転式均分機44が接続されている。このため、スクリューコンベヤ40によって搬送された浸種籾は、この回転式均分機44によって穀物槽42内へ均等に放散分配されるようになっている。
また、機体12の一方の側部(昇降機36が設けられた側の側部)の下部側には、加熱手段としてのガンタイプ式のバーナ46(図6参照)が配設されており、他方の側部の下部側には、送風手段としての吸引排風機48が配設されている。バーナ46が配設された乾燥風発生室50には、外気取入口51が設けられており、この乾燥風発生室50と前述した導風路16とは相互に連通されている。また、吸引排風機48が配設された乾燥風吸引室52と前述した導風路16とは、排風路23と流下路22を介して相互に連通されている。
なお、導風路16内には温度センサ58が配設されており、送給風の温度を検出できるようになっている。また、機体12には、外気温センサ64及び湿度センサ66が配設されており、それぞれ外気条件を検出できるようになっている。
一方、機体12の前面側には、操作盤70が設置されている。図4に示す如く、操作盤70には、穀物量ダイヤル86、電源スイッチ88等の各種の運転操作スイッチが設けられている。また、この操作盤70には、制御手段を構成するメモリカード72装着用のコネクタ74が配設されている。コネクタ74にメモリカード72が装着されると、メモリカード72と、制御手段を構成する制御装置62とが接続されるようになっている。
制御装置62は、中央処理装置(CPU)76、入力回路78、出力回路80、及びこれらを接続するバスを含んで構成されている。入力回路78には、前述した各種センサ(水分センサ37、温度センサ58、外気温センサ64及び湿度センサ66等)及び各種運転操作スイッチ(穀物量ダイヤル86及び電源スイッチ88等)がそれぞれ接続されている。また、出力回路80には、スクリューコンベヤ28、昇降機36、スクリューコンベヤ40及び回転式均分機44を駆動する各モータに接続された駆動装置用ドライバ82と、バーナ46を点火する点火装置やバーナ46の火力を調節する調節装置等に接続されたバーナ用ドライバ84と、吸引排風機48を駆動するモータに接続された吸引排風機用ドライバ86と、シャッタドラム24を駆動するモータに接続されたシャッタドラム用ドライバ88とが接続されている。
一方、メモリカード72内には、リードオンリーメモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)の両方が搭載されている。このメモリカード72のROMには、本発明の実施の形態に係る浸種籾の乾燥方法を適用した乾燥処理プログラムが記憶されている。
また、メモリカード72内には、バックアップバッテリが内蔵されており、RAMに接続されている。このため、電源からの電流の供給が断たれた場合(例えば、メモリカード72をコネクタ74から抜き取った場合)でも、RAM内の記憶をそのまま保存できるようになっている。
ここで、この制御装置62は、メモリカード72の乾燥処理プログラムに従って乾燥処理を実施するようになっている。この場合、制御装置62のCPU76は、上記各種センサや各種スイッチ等から入力回路78に入力された電気信号に基づいて演算処理を行い、演算処理によって得られたデータと乾燥処理プログラムに予め設定されている各種の設定値とを比較して、出力回路80に所定の電気信号を出力するようになっている。
出力回路80は、CPU76から入力された電気信号に基づいて、上記各種ドライバ(駆動装置用ドライバ82、バーナ用ドライバ84、吸引排風機用ドライバ86、及びシャッタドラム用ドライバ88)へ所定の電気信号を出力するようになっている。
上記各種ドライバは、出力回路80から入力された電気信号に基づいて、前述したスクリューコンベヤ28、昇降機36、スクリューコンベヤ40及び回転式均分機44を駆動する各モータ、バーナ46を点火する点火装置、バーナ46の火力を調節する調節装置、吸引排風機48を駆動するモータ、及びシャッタドラム24を駆動するモータ等への電力の供給を制御するようになっている。
なお、本実施の形態では、浸種籾としては、例えば、原料籾200kgを15℃の水道水に120時間浸漬(積算温度75℃)した後、遠心式の脱水機で脱水したものを使用した。この場合、脱水後の浸種籾の含水率は、例えば、34.8%であり、また、重量は259kgに増加していた(浸種処理によって59kgの水を吸収した)。
また、本実施の形態では、本浸種籾乾燥装置10による浸種籾の乾燥処理は、常温が20℃未満である時期におこなわれることを前提とする。
次に、本実施の形態の作用を図1に示す乾燥処理プログラムの流れ図に従って説明する。なお、図2には、浸種籾の含水率に応じたシャッタドラム24の回転周期と送給風の温度との制御タイミングが線図により示されている。また、図3には、浸種籾の含水率に応じたシャッタドラム24の回転周期と送給風の温度との変化が線図により示されている(図3では、実線で示されたシャッタドラム24の回転周期は、右側の目盛に対応しており、点線で示された送給風の温度は、左側の目盛に対応している。)
上記構成の浸種籾乾燥装置10では、穀物を張込むため浸種籾乾燥装置10の循環手段のうち、スクリューコンベヤ28、昇降機36、スクリューコンベヤ40及び回転式均分機44を駆動させる。そして機体12の下方側面にある張込ホッパ34を開放して浸種籾を機体12内に張込む。
張込まれた浸種籾は張込流し板32に案内されてスクリューコンベヤ28へ搬送される。搬送された浸種籾はスクリューコンベヤ28によって逐次昇降機36の下端部に搬送され、昇降機36によって上方に持ち上げ搬送される。昇降機36によって機体12の上方に持ち上げ搬送された浸種籾は上スクリューコンベヤ40によって機体12の上方中央部に送られ、回転式均分機44によって機体12内の穀物槽42へ貯蔵される。
ここで、浸種籾が穀物槽42に貯蔵されると、ステップ100において、制御装置62により乾燥処理プログラムが実行される。
先ず、ステップ102において、水分センサ37により浸種籾の含水率Gが測定される。
浸種籾の含水率Gが測定されると、ステップ104において、制御装置62により浸種籾の含水率Gが28%以上か否かが判断される。
浸種籾の含水率Gが28%以上の場合には、ステップ106において、バーナ46が点火されない状態で吸引排風機48が作動される。吸引排風機48が作動されると、導風路16内の空気が吸引され、これにより、外気取入口51から乾燥風発生室50内に外気が取り入れられる。取り入れられた外気は、吸引排風機48に吸引されて導風路16へ送り込まれる。導風路16へ送り込まれた外気は多孔板14を通過し、流下路22内の穀物に送風される。なお、図5及び図6に示される白抜きの矢印Cが送給風の流れを表している。
次いで、ステップ108において、シャッタドラム24が173秒周期で回転される。これにより、流下路22内の浸種籾は、シャッタドラム24によって繰出され、再び張込流し板32によって案内搬送される。搬送された浸種籾は、機体12内で前述の循環作用を繰り返される。なお、この場合、例えば1時間に166kgの浸種籾が循環される。
次いで、ステップ144に移行する。
一方、前述したステップ104において、浸種籾の含水率Gが28%以上の範囲にないと判断された場合には、ステップ110において、浸種籾の含水率Gが28%未満でかつ24%以上の範囲内にあるか否かが判断される。
浸種籾の含水率Gが28%未満でかつ24%以上の範囲内にあると判断された場合には、ステップ112において、バーナ46が弱火で点火され、吸引排風機48による送給風が20℃の上限温度まで加熱される。これにより、流下路22内の浸種籾には、20℃の温風が送風される。
次いで、ステップ114において、シャッタドラム24が173秒周期の回転を維持される。
次いで、ステップ144に移行する。
一方、前述したステップ110において、浸種籾の含水率Gが28%未満でかつ24%以上の範囲内にないと判断された場合には、ステップ116において、浸種籾の含水率Gが24%未満でかつ21%以上の範囲内にあるか否かが判断される。
浸種籾の含水率Gが24%未満でかつ21%以上の範囲内にあると判断された場合には、ステップ118において、バーナ46の火力が前記ステップ112の状態のまま維持される。このため、吸引排風機48による送給風の上限温度は20℃のまま維持される。
次いで、ステップ120において、シャッタドラム24が42秒周期で回転される。
次いで、ステップ144に移行する。
一方、ステップ116において、浸種籾の含水率Gが24%未満でかつ21%以上の範囲内にないと判断された場合には、ステップ122において、浸種籾の含水率Gが21%未満でかつ20%以上の範囲内にあるか否かが判断される。
浸種籾の含水率Gが21%未満でかつ20%以上の範囲内にあると判断された場合には、ステップ124において、バーナ46の火力が前記ステップ118の状態のまま維持される。このため、吸引排風機48による送給風の温度は20℃のまま維持される。
次いで、ステップ126において、シャッタドラム24が35.8秒周期で回転される。
次いで、ステップ144に移行する。
一方、前述したステップ122において、浸種籾の含水率が21%未満でかつ20%以上の範囲内にないと判断された場合には、ステップ128において、浸種籾の含水率が20%未満でかつ19%以上の範囲内にあるか否かが判断される。
浸種籾の含水率が20%未満でかつ19%以上の範囲内にあると判断された場合には、ステップ130において、バーナ46の火力が強められ、吸引排風機48による送給風の温度は25℃の上限温度まで加熱される。
次いで、ステップ132において、シャッタドラム24が35.8秒周期の回転を維持される。
次いで、ステップ144に移行する。
一方、前述したステップ128において、浸種籾の含水率が20%未満でかつ19%以上の範囲内にないと判断された場合には、ステップ134において、浸種籾の含水率が19%未満でかつ16%以上の範囲内にあるか否かが判断される。
浸種籾の含水率が19%未満でかつ16%以上の範囲内にあると判断された場合には、ステップ136において、バーナ46の火力が前述したステップ130の状態のまま維持される。このため、吸引排風機48による送給風の温度は25℃のまま維持される。
次いで、ステップ138において、シャッタドラム24が29.2秒周期で回転される。
次いで、ステップ144に移行する。
一方、ステップ134において、浸種籾の含水率が19%未満でかつ16%以上の範囲内にないと判断された場合には、ステップ140において、バーナ46の火力が前述したステップ136の状態のまま維持される。このため、吸引排風機48による送給風の温度は25℃のまま維持される。
次いで、ステップ142において、シャッタドラム24が22.3秒周期で回転される。
次いで、ステップ144に移行する。ステップ144では、浸種籾の含水率Gが14%に達したか否かが判断される。浸種籾の含水率が14%に達していないと判断された場合には、ステップ102に戻って前述したステップが繰り返される。
一方、浸種籾の含水率Gが14%に達したと判断された判断された場合には、ステップ146において、乾燥処理が終了される。
ここで、本浸種籾乾燥装置10では、浸種籾の含水率Gが28%以上のとき、すなわち、浸種籾が高含水率で軟弱な状態のときは、シャッタドラム24は、173秒周期という極低速の周期で回転されるため、浸種籾は極低速で循環される(例えば、240kgの浸種籾が1回循環するのに1.5時間かかる)。これにより、循環による衝撃等によって浸種籾に所謂「脱ぷ粒」が発生することを抑制できる。しかもこの場合、バーナ46は点火されないため、浸種籾は常温の風で通風乾燥される。このため、循環周期を遅くしたことで同一位置に留まっている浸種籾が高温にさらされることがなく、これにより、発芽率の低下も抑制できる。
そして、浸種籾の含水率Gが28%未満でかつ24%以上のとき、すなわち、浸種籾の含水率Gが当初よりは低下したものの、未だに「脱ぷ粒」の発生の恐れがあるときは、シャッタドラム24は、173秒周期という極低速の周期で回転されるため、浸種籾は極低速で循環される。これにより、循環による衝撃等によって浸種籾に所謂「脱ぷ粒」が発生することを抑制できる。しかもこの場合、バーナ46は弱火で点火されるため、浸種籾は20℃という低温の風によって通風乾燥される。このため、送給風が常温の場合に比べて、浸種籾の乾燥効率を向上させることができると共に、送給風が20℃という低温に設定されているため、循環周期を遅くしたことで同一位置に留まっている浸種籾が高温にさらされることがなく、これにより、発芽率の低下も抑制できる。
さらに、浸種籾の含水率Gが24%未満に低下すると、すなわち、浸種籾が低含水率になり丈夫になると、シャッタドラム24は、42秒周期、35.8秒周期という比較的速い周期で回転されるため、浸種籾は、前記極低速の循環周期(例えば、240kgの浸種籾が1回循環するのに1.5時間)よりも速い循環周期(例えば、240kgの浸種籾が1回循環するのに18分乃至21分)で循環される。これにより、浸種籾の乾燥効率が一層向上する。
そしてさらに、浸種籾の含水率Gが20%未満になると、シャッタドラム24の回転周期は、35.8秒周期、29.2秒周期、22.3秒周期という速い周期(例えば、240kgの浸種籾が1回循環するのに11分乃至18分)に段階的に切り替えられると共に、バーナ46の火力が強められ、吸引排風機48による送給風の温度が25℃の上限温度まで加熱される。これにより、浸種籾の乾燥効率がより一層向上され、乾燥全期にわたるトータルの乾燥時間が短縮される。しかもこの場合、温風の上限温度が25℃という低温に設定されているため、発芽率が低下することも防止できる。
またここで、図7には、浸種籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合と、浸種籾を本浸種籾乾燥装置10で乾燥した場合における、脱ぷ率(籾殻が取れたり欠けたりしている割合)と籾の含水率との関係がグラフにより示されている。
図7より、浸種籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合(図7の■印)、乾燥開始から浸種籾の含水率が24%以上は脱ぷ率が増加し、浸種籾の含水率が24%以下になると、脱ぷ率は約3%でほぼ一定であることがわかる。これらのデータから浸種籾の含水率が24%以上の状態では、浸種籾が軟弱なために「脱ぷ粒」が発生しやすく、浸種籾の含水率が24%以下の状態では浸種籾が丈夫になるため、脱ぷ率がほぼ一定であり、新たな「脱ぷ粒」が発生しにくいことがわかる。
この点、本浸種籾乾燥装置10では、上述した如く、特に、浸種籾の含水率Gが24%以上のときは、浸種籾は極低速で循環され、循環による衝撃等による「脱ぷ粒」の発生を抑制できるため、図7に示す如く、浸種籾を本浸種籾乾燥装置10で乾燥した場合(図7の◆印)には、浸種籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合(図7の■印)に比べて大幅に脱ぷ率が低減している。
さらにここで、図8には、原料籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合における発芽率と日数との関係、及び浸種籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合における発芽率と日数との関係がグラフにより示されている。また、図9には、原料籾を本浸種籾乾燥装置10で乾燥した場合における発芽率と日数との関係、及び浸種籾を本浸種籾乾燥装置10で乾燥した場合における発芽率と日数との関係がグラフにより示されている。
図8より、浸種籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合における浸種籾の発芽率(図8の■印)は、原料籾の発芽率(図8の◆印)に比べて、4.6%も低下していることがわかる。これは、浸種籾が高温(例えば、60℃)の熱風にさらされることに起因している。
この点、本浸種籾乾燥装置10では、上述した如く、浸種籾への送給風の上限温度を常温乃至25℃という低温に設定しているため、図9に示す如く、浸種籾を本浸種籾乾燥装置10で乾燥した場合における浸種籾の発芽率(図9の■印)は、原料籾の発芽率(図9の◆印)に比べて、1.6%しか低下していない。
さらに説明すれば、本浸種籾乾燥装置10では、送給風の上限温度は、浸種籾の含水率Gが28%以上のときは常温、浸種籾の含水率Gが28%未満でかつ20%以上のときは20℃、浸種籾の含水率Gが20%未満のときは25℃に設定されているが、これは、籾の発芽に関係する酵素の活性が含水率と温度に左右され、上記浸種籾の含水率Gの各水分区分に対し、酵素活性が低下しない温度がそれぞれ常温、20℃、25℃程度であるためである。したがって、本浸種籾乾燥装置10では、浸種籾乾燥によって浸種籾の酵素活性が低下することを防止でき、これにより、発芽率の低下が抑制される。
このように、本発明の実施の形態に係る浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置10では、脱ぷ率が低減すると共に発芽率を維持することができる。
なお、上記実施の形態では、浸種籾の含水率Gの水分区分をG≧28%、28%>G≧24%、24%>G≧21%、21%>G≧20%、20%>G≧19%、19%>G≧16%、及び16%>G≧14%の7パターンに区分したが、これに限らず、本浸種籾乾燥装置10では、含水率Gの水分区分は、乾燥する浸種籾の状態等に応じて適宜設定変更することができる。
また、上記実施の形態では、バーナ26及び吸引排風機48による送給風の上限温度を、浸種籾の含水率Gに応じて常温、20℃、25℃に設定したが、これに限らず、本浸種籾乾燥装置10では、バーナ26及び吸引排風機48による送給風の上限温度を自由に設定することができる。
さらに、上記実施の形態では、シャッタドラム24の回転周期を、浸種籾の含水率Gに応じて173秒周期、42秒周期、35.8秒周期、29.2秒周期、及び、22.3秒周期に設定したが、これに限らず、本浸種籾乾燥装置10では、シャッタドラム24の回転周期を自由に設定することができる。
またさらに、上記実施の形態では、吸引排風機48による送給風の向きを内熱風式(矢印Cの向き)としたが、これに限らず、外熱風式(矢印Cとは反対の向き)としてもよい。
また、上記実施の形態では、昇降機36の上端側にスクリューコンベヤ40と回転式均分機44を設けたが、これに限らず、投げ出し式の昇降機を用いた場合は、スクリューコンベヤ40と回転式均分機44を省略することができる。
さらに、上記実施の形態では、制御装置62によりシャッタドラム24を間欠運転することで、浸種籾の循環周期を調整する構成としたが、これに限らず、循環手段としてロータリーバルブ方式を採用した場合には、インバータのような調速装置等を用いて、ロータリーバルブの回転数を調整することで、浸種籾の循環周期を調整することもできる。
また、上記実施の形態では、本浸種籾乾燥装置10による浸種籾の乾燥処理は、常温が20℃未満である時期におこなわれることを前提としたが、これに限らず、本浸種籾乾燥装置10では、常温が20℃以上の場合には、その常温に応じて浸種籾への送給風の上限温度を適宜設定変更すればよい。
本発明の実施の形態に係る浸種籾乾燥装置の制御手段の制御手順を示す流れ図である。 本発明の実施の形態に係る浸種籾乾燥装置の制御手段における浸種籾の含水率に応じた循環手段の循環周期と送給風の温度との制御タイミングを示す線図である。 本発明の実施の形態に係る浸種籾乾燥装置の制御手段における浸種籾の含水率に応じた循環手段の循環周期と送給風の温度との変化を示す線図である。 本発明の実施の形態に係る浸種籾乾燥装置の制御手段の構成図である。 本発明の実施の形態に係る浸種籾乾燥装置の全体構成を正面側から見た状態で示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る浸種籾乾燥装置の全体構成を側面側から見た状態で示す縦断面図である。 浸種籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合と、浸種籾を本浸種籾乾燥装置で乾燥した場合における、脱ぷ率と籾の含水率との関係を示すグラフである。 原料籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合における発芽率と日数との関係、及び浸種籾を通常の循環式穀物乾燥装置で乾燥した場合における発芽率と日数との関係を示すグラフである。 原料籾を本浸種籾乾燥装置で乾燥した場合における発芽率と日数との関係、及び浸種籾を本浸種籾乾燥装置で乾燥した場合における発芽率と日数との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 浸種籾乾燥装置
12 機体
24 シャッタドラム(循環手段)
28 スクリューコンベヤ(循環手段)
36 昇降機(循環手段)
37 水分センサ(測定手段)
40 スクリューコンベヤ(循環手段)
44 回転式均分機(循環手段)
46 バーナ(加熱手段)
48 吸引排風機(送風手段)
62 制御装置(制御手段)
72 メモリカード(制御手段)
G 含水率

Claims (4)

  1. 浸種処理を施された浸種籾を所定の循環周期で循環流動させながら流動中の前記浸種籾に送風して通風乾燥する浸種籾の乾燥方法において、
    前記浸種籾の含水率であって前記浸種籾への送給風の温度を制御するための第1の特定値と、前記第1の特定値よりも低く前記浸種籾の循環周期を制御するための第2の特定値と、を設定し、
    前記浸種籾の含水率が前記第1の特定値以上のときは前記浸種籾を循環させないか又は極低速の循環周期で循環させながら前記浸種籾に常温の風を送風して通風乾燥し、
    前記浸種籾の含水率が前記第1の特定値未満でかつ前記第2の特定値以上のときは前記浸種籾を循環させないか又は極低速の循環周期で循環させながら前記浸種籾に所定の上限温度まで加熱した温風を送風して通風乾燥し、
    前記浸種籾の含水率が前記第2の特定値未満に低下したら前記浸種籾を前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で循環させながら前記浸種籾に所定の上限温度まで加熱した温風を送風して通風乾燥する、
    ことを特徴とする浸種籾の乾燥方法。
  2. 前記第1の特定値は28%とされ、前記第2の特定値は24%とされる、
    ことを特徴とする請求項1記載の浸種籾の乾燥方法。
  3. 浸種処理を施された浸種籾を機体内で所定の循環周期で循環流動させる循環手段と、循環流動されている前記浸種籾に送風する送風手段と、前記送風手段による送給風を加熱する加熱手段と、前記浸種籾の含水率を測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づいて前記循環手段、前記送風手段及び前記加熱手段の運転を制御する制御手段と、を備えた浸種籾乾燥装置において、
    前記制御手段には、前記浸種籾の含水率であって前記浸種籾への送給風の温度を制御するための第1の特定値と、前記第1の特定値よりも低く前記浸種籾の循環周期を制御するための第2の特定値と、が設定され、
    前記制御手段は、前記測定手段によって測定された前記浸種籾の含水率が前記第1の特定値以上のときは前記循環手段を停止又は極低速の循環周期で作動させると共に前記加熱手段を停止させた状態で前記送風手段を作動させて前記浸種籾に送風させ、前記測定手段によって測定された前記浸種籾の含水率が前記第1の特定値未満でかつ前記第2の特定値以上のときは前記循環手段を停止又は極低速の循環周期で作動させると共に前記加熱手段を作動させて前記送風手段による送給風を所定の上限温度まで加熱させ、前記測定手段によって測定された前記浸種籾の含水率が前記第2の特定値未満に低下したら前記循環手段を前記極低速の循環周期よりも速い循環周期で作動させると共に前記加熱手段を作動させて前記送風手段による送給風を所定の上限温度まで加熱させる、
    ことを特徴とする浸種籾乾燥装置。
  4. 前記第1の特定値は28%とされ、前記第2の特定値は24%とされる、
    ことを特徴とする請求項3記載の浸種籾乾燥装置。
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