JPH102670A - 減圧式穀粒乾燥機 - Google Patents

減圧式穀粒乾燥機

Info

Publication number
JPH102670A
JPH102670A JP17754296A JP17754296A JPH102670A JP H102670 A JPH102670 A JP H102670A JP 17754296 A JP17754296 A JP 17754296A JP 17754296 A JP17754296 A JP 17754296A JP H102670 A JPH102670 A JP H102670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying chamber
hot air
drying
grain
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17754296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Yamamoto
幸彦 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSHIMA FARMING MACH
OSHIMA NOKI KK
Original Assignee
OSHIMA FARMING MACH
OSHIMA NOKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSHIMA FARMING MACH, OSHIMA NOKI KK filed Critical OSHIMA FARMING MACH
Priority to JP17754296A priority Critical patent/JPH102670A/ja
Publication of JPH102670A publication Critical patent/JPH102670A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、食味のよい良品質の乾燥製品を一
連の農作業に支障を来さないように、できるだけ速い乾
燥速度で、経済的にも効率良く得ることができる、穀粒
乾燥機を提供することを目的とする。 【構成】 穀粒の種類、張込量及び穀粒水分に応じて乾
燥室内が予め定められた減圧状態となるように、空気供
給口の開口面積を適宜の大きさに制限し、乾燥室内部の
熱風路側に加温装置を設け、乾燥室壁組み合わせ部は空
気漏れのないように適宜密封すると共に、乾燥室内を流
下中の穀粒間を通過し蒸発水分を含んだ熱風を排気する
吸引排風機は回転数可変型として、吸引排風機の回転数
を増減制御する制御手段を備えた減圧式穀粒乾燥機の構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、籾、麦等穀粒を乾燥す
る減圧式穀粒乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、籾、麦等穀粒の乾燥には、乾燥機
上部の貯留室から中間部の乾燥室を通過し下部の集穀室
へ穀粒を繰り出し流下させ、流下した穀粒を再度集穀室
から貯留室に上昇搬送し、これを繰り返しながら、吸引
排風機で吸引排風される乾燥用熱風を、乾燥室内を流下
中の穀粒間を通過させることによって、穀粒を所望の水
分まで乾燥する、所謂循環式熱風乾燥機が一般的に使用
されている。
【0003】そして、この循環式熱風乾燥機は、被乾燥
穀粒の種類、品種、含水率、穀温及び張込量等の穀粒諸
条件及び、外気温度、湿度等の外気条件、等様々な条件
を考慮され乾燥熱風の熱風温度、風量、乾燥機内の循環
速度、貯留時間等が制御され、所望の乾燥速度で定めら
れた水分まで乾燥するようになされている。
【0004】又、密閉された中空室内の空気を、回転体
の回転作用により強制吸引して室外に排気させ、室内を
減圧して室内外の圧力差を略一定の平衡状態に保つと共
に、この平衡状態を維持しながら、中空室内に所望の温
度に加熱された外気を送給して中空室内の被乾燥物を乾
燥するようにした、いわゆる減圧平衡加熱乾燥方法も知
られている(例えば特公昭59−52753号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の循環
式熱風乾燥機は制御される熱風温度、風量の比較で、約
50〜70℃程度の熱風を用いる高温小風量タイプと、
約40℃前後の熱風を用いる低温大風量タイプとに概略
分類されるが、高温小風量タイプでは穀温が上昇しやす
く、乾燥速度は速いものの、胴割れが発生したり、食味
等穀粒の品質が低下することがあった。又、低温大風量
タイプのものは、逆に穀温の上昇しすぎに起因する品質
低下は見られないものの、穀温がなかなか上がらず乾燥
速度が遅かったり、大風量のため低温の割に燃料消費量
が多く効率が悪い場合があった。
【0006】又、減圧平衡加熱乾燥方法を利用した乾燥
装置は例えば椎茸、葉煙草、昆布等の乾燥には適してい
るが、コンバインにより収穫される大量の籾、麦等穀粒
を現在の農作業日程に必要な乾燥速度で乾燥するには、
乾燥装置全体を密閉する必要があり、相当に高いレベル
の減圧状態が必要とされ、多大な設備投資が必要でかつ
消費電力も大きく、一般農家で利用するには適していな
い。
【0007】本発明は、食味のよい良品質の乾燥製品を
一連の農作業に支障を来さないように、できるだけ速い
乾燥速度で、経済的にも効率良く得ることができる、穀
粒乾燥機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、従来の循環式熱風乾燥機を基本ベースに
し、各部に改良を加え減圧平衡加熱乾燥方法の一部を取
り入れ、減圧式穀粒乾燥機としたものである。
【0009】すなわち、繰り返し乾燥室内に穀粒を流下
させながら熱風を通過させて乾燥する循環式熱風乾燥機
の、空気供給口の開口面積を適宜の大きさに制限し、乾
燥室内部の熱風路側に加温装置を設け、乾燥機機壁組み
合わせ部は空気漏れのないように適宜密封すると共に、
乾燥室内を流下中の穀粒間を通過し蒸発水分を含んだ熱
風を排気する吸引排風機は回転数可変型として、穀粒の
種類、張込量及び穀粒水分に応じて乾燥室内が予め定め
られた減圧状態となるように、吸引排風機の回転数を増
減制御する制御手段を備えた構成とする。
【0010】
【作用】上記のように、吸引排風機の送風性能に比し、
乾燥室内空気供給口の開口面積が極端に小さく制限され
ている構成なので、乾燥室内は減圧状態が維持される。
そして、本発明では開口面積が一定なので、吸引排風機
の回転数を変化させ送風性能を増減制御することで、乾
燥室内を所望の減圧状態に制御できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は減圧式穀粒乾燥機の乾燥室1部分の
横断面概略図で、乾燥室1正面側には適宜の開口面積の
空気供給口2を設け、背面側には回転数可変モータ3の
出力軸にファン4’を固定した吸引排風機4を設けてあ
る。中央部は熱風路5で入口付近に空気加温用の加温装
置6が配置されている。この加温装置6は所謂石油ガン
バーナで燃料供給量によって燃焼が制御される。
【0013】熱風路5の左右側には打ち抜き多孔鉄板等
の通気壁で構成された穀粒流下路7がそれぞれ配置され
ている。穀粒流下路7のさらに外側には吸引排風機4に
連通する排風路8が配置されている。又、9は昇降機で
乾燥機下部の集穀室より上部の貯留室へ穀粒を上昇搬送
する。
【0014】そして、空気供給口2より取り入れられた
外気は、加温装置6により加温されて乾燥用熱風とな
り、穀粒流下路7を流下中の穀粒間を通過するときに穀
粒を加温し穀粒水分の蒸発を促進させ、蒸発した水分を
含んだ熱風は排風路8を通って吸引排風機4により機外
に排出される。
【0015】22は熱風温センサ、23は差圧センサで
それぞれ乾燥室1内に取り付けられており、乾燥室1内
の熱風温度及び大気圧と乾燥室内の空気圧との差圧値
(減圧状態)を検出する。本実施例による乾燥室内の熱
風温度は穀粒種類、張込量及び穀粒水分に応じて約35
〜48℃程度に、乾燥室内の減圧状態も同様に約−40
〜−200mmAq程度の差圧値になるよう制御され
る。
【0016】その他の構成については従来の循環式熱風
乾燥機とほぼ同様なので省略する。
【0017】図2は本発明の実施に係る制御装置の乾燥
室内の熱風温度及び差圧値を制御するブロック回路図
で、その他の制御部分については省略する。
【0018】図中21は被乾燥穀粒の含有水分を検出し
て、その検出信号を比較回路25へ送るための水分セン
サであって、22は乾燥室内の穀粒に浴びせられる熱風
の温度を検出して、その検出信号を比較回路25に送る
ための熱風温センサである。又、23は乾燥室内の減圧
状態(差圧値)を検出して比較回路25へ送るための差
圧センサである。
【0019】24は乾燥室内の熱風温度及び差圧値を設
定する基準設定回路であって、この回路24は被乾燥穀
粒の張込量や含有水分に応じて予め設定された熱風温度
基準値と、差圧値基準値の信号を比較回路25へ送る役
目を持たせたものである。したがって、この基準設定回
路24中には穀粒張込量及び乾燥中の穀粒水分に応じて
予め実験等によって求められた適正な熱風温度基準表及
び差圧値基準表が組み込まれている。
【0020】25は水分センサ21、熱風温センサ22
及び差圧センサ23より送られてきた信号と、基準設定
回路24より送られてきた信号とを比較して、加温装置
6及び吸引排風機4の回転数可変モータ3の制御回路に
信号を送るための比較回路であって、乾燥中に熱風温セ
ンサ22により検出された乾燥室内の熱風温度の数値と
基準設定回路24により決定された数値とを比較して、
速やかに制御回路26に信号を送って加温装置6への燃
料供給量を増減制御することにより熱風温度を適正に維
持する。
【0021】又、同様に差圧センサ23により検出され
た乾燥室内の差圧値と基準設定回路24により決定され
た数値とを比較して、速やかに制御回路26に信号を送
って吸引排風機4の回転数可変モータ3の回転数を増減
制御することによって乾燥室内の減圧状態を適正に維持
する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の減圧式穀粒
乾燥機により穀粒を乾燥すれば、乾燥室内を流下する穀
粒は、空気供給口より取り入れられ、適度に加温された
熱風に晒されることによって乾燥されるが、乾燥室内は
穀粒の種類、張込量及び穀粒水分に応じて適度な減圧状
態が維持され、通常の大気圧状態より穀粒水分の蒸発が
促進されるので、熱風の温度は通常の循環式熱風乾燥機
の熱風温度より低温とすることができ、空気供給口より
流入する外気は少量なので、加温に要する石油燃焼バー
ナの燃料消費量が少なくて良い。
【0023】又、熱風温度が低温であっても減圧状態を
適宜に変化させることで必要な乾燥速度が得られるの
で、乾燥速度が速すぎることによる胴割れや高温の熱風
による発芽障害がなく、食味のよい良品質の乾燥穀粒を
一連の農作業に支障を来さないように、できるだけ速い
乾燥速度で効率良く得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る減圧式穀粒乾燥機の乾燥室部分の
横断面概略図である。
【図2】同上制御装置のブロック回路図である。
【符号の説明】
1 乾燥室 2 空気供給口 3 回転数可変モータ 4 吸引排風機 4’ファン 5 熱風路 6 加温装置 7 穀粒流下路 8 排風路 9 昇降機 21 水分センサ 22 熱風温センサ 23 差圧センサ 24 基準設定回路 25 比較回路 26 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒の種類、張込量及び穀粒水分に応じ
    て乾燥室内が予め定められた減圧状態となるように、空
    気供給口の開口面積を適宜の大きさに制限し、乾燥室内
    部の熱風路側に加温装置を設け、乾燥室壁組み合わせ部
    は空気漏れのないように適宜密封すると共に、乾燥室内
    を流下中の穀粒間を通過し蒸発水分を含んだ熱風を排気
    する吸引排風機は回転数可変型として、吸引排風機の回
    転数を増減制御する制御手段を備えたことを特徴とする
    減圧式穀粒乾燥機。
JP17754296A 1996-06-17 1996-06-17 減圧式穀粒乾燥機 Pending JPH102670A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17754296A JPH102670A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 減圧式穀粒乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17754296A JPH102670A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 減圧式穀粒乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH102670A true JPH102670A (ja) 1998-01-06

Family

ID=16032776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17754296A Pending JPH102670A (ja) 1996-06-17 1996-06-17 減圧式穀粒乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH102670A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008133975A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Iseki & Co Ltd 排風還流式穀物乾燥機
EA029251B1 (ru) * 2012-07-11 2018-02-28 Уотербокс Ой Система для подводных занятий
CN111351316A (zh) * 2020-03-13 2020-06-30 泉州智驰自动化机械有限公司 一种小麦快速干化设备的烘干机构
JP2020197335A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 井関農機株式会社 穀物乾燥装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008133975A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Iseki & Co Ltd 排風還流式穀物乾燥機
JP4737048B2 (ja) * 2006-11-27 2011-07-27 井関農機株式会社 排風還流式穀物乾燥機
EA029251B1 (ru) * 2012-07-11 2018-02-28 Уотербокс Ой Система для подводных занятий
JP2020197335A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 井関農機株式会社 穀物乾燥装置
CN111351316A (zh) * 2020-03-13 2020-06-30 泉州智驰自动化机械有限公司 一种小麦快速干化设备的烘干机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4337584A (en) Heat pump grain dryer
US4432147A (en) Energy efficient lumber dry kiln using solar collectors and refrigeration system
CN101254022B (zh) 一种烟片复烤方法及其专用设备
CN106839200A (zh) 一种具有干衣组件的空调器及其控制方法
US4644666A (en) Apparatus for drying a moist material by air heated by a heat pump
JPH102670A (ja) 減圧式穀粒乾燥機
JPS61195266A (ja) 穀粒乾燥機
CN111981791B (zh) 一种基于介质湿度控制的果蔬热风节能干燥设备及方法
WO1987007937A1 (en) Process and apparatus for pulsating drying of granular materials with capillary pores, especially of grain crops of means of a pre-dried medium
JPS6022271B2 (ja) 循環式穀物乾燥機の乾燥制御方法
JP3484485B2 (ja) 穀物の乾燥方法
JPH0611261A (ja) 農海産物の乾燥制御方法
JP3103292B2 (ja) 穀物乾燥装置
JPH09318256A (ja) 穀粒の乾燥方法
JPH06281336A (ja) 太陽熱利用の穀物乾燥方法およびその装置
JP2005321144A (ja) 浸種籾の乾燥方法及び浸種籾乾燥装置
JP2592997B2 (ja) 除湿乾燥機
JPH0442713Y2 (ja)
JPH02247487A (ja) マルチパス式乾燥機の乾燥制御装置
JPH02233987A (ja) 穀物乾燥装置の制御装置
CA1083344A (en) Procedure for drying an organic, most appropriately a xylogenic material, such as veneers for instance
JP2892893B2 (ja) 穀物乾燥施設
JPH03175283A (ja) 穀粒乾燥機の乾燥制御装置
JPH1075654A (ja) 籾の調質方法およびその装置
JPS6127478A (ja) 閉鎖乾燥方法