JP2590016B2 - 自動車のトランスミッション用電動式アクチュエータ - Google Patents

自動車のトランスミッション用電動式アクチュエータ

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JP2590016B2
JP2590016B2 JP1096046A JP9604689A JP2590016B2 JP 2590016 B2 JP2590016 B2 JP 2590016B2 JP 1096046 A JP1096046 A JP 1096046A JP 9604689 A JP9604689 A JP 9604689A JP 2590016 B2 JP2590016 B2 JP 2590016B2
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    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/015Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
    • B60G17/018Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by the use of a specific signal treatment or control method
    • B60G17/0185Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by the use of a specific signal treatment or control method for failure detection

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車のトランスミッション用電動式アク
チュエータに係り、特に各々の電動モータが必要出力を
出し得る電動モータを複数台設けて各電動モータに電磁
クラッチを装着して常時は特定の電動モータのみ電磁ク
ラッチを接続して作動させておき、該特定の電動モータ
の故障時に備えて他の電動モータはその電磁クラッチを
切って待機させておくようにし、作動していない電動モ
ータがブレーキとならないようにして動力の損失をなく
すようにし、かつ万一特定の電動モータが故障した場合
でも、他の電動モータの電磁クラッチを接続して該他の
電動モータが作動して作動速度を落とすことなく出力部
材が所定の作業を行い得るようにして安全性が高く、車
輛の自動トランスミッションのシフト、セレクト操作用
に用いる待機冗長型の自動車のトランスミッション用電
動式アクチュエータに関する。
従来の技術 従来、トルクコンバータを用いず、手動式の歯車式変
速機を改良し、コンピュータ及び流体圧シリンダによる
アクチュエータを用いてこれを自動化し、運転車は軽い
指先のタッチで変速操作を行うのみで、力の要るシフ
ト、セレクト操作は流体圧シリンダによるアクチュエー
タにより行わせるようにした自動トランスミッションが
実用に供されている。
しかし流体圧シリンダは、その特性として、「定トル
ク型」であるため、仕事をする「力」は流体の圧力とシ
リンダ内のピストンの有効受圧面積との積で定まり、コ
ンピュータや各種の電磁弁を用いても、その出力制御が
しづらいという難点があった。また従来のこの種の自動
トランスミッションにおいては、例えばシフト、セレク
ト操作用には、夫々1台の流体圧シリンダを用いている
のみであるため、もしその1台の流体圧シリンダが故障
した場合には、それが受け持つ作業が停止してしまい、
シフト又はセレクト操作ができない状態に陥ることも予
想され、改良の余地があった。
そこでこの欠点を解消するため、複数の流体圧シリン
ダで1台のアクチュエータを構成し、その各々の出力が
該アクチュエータの必要出力となるように各流体圧シリ
ンダの出力を設定することが考えられるが、流体圧シリ
ンダは一般に高価であるため、同一出力のシリンダを複
数台用いることは、甚だ不経済となり、また流体圧源も
大型となるため装置の重量も大きくなる等の欠点があっ
た。
これに対して、電動モータを利用した電動式アクチュ
エータにおいては、電動モータが流体圧シリンダに比べ
て安価であり、かつ重量もさ程大きくないため、1台の
アクチュエータに複数台の電動モータを装着することも
可能であるが、従来の電動式アクチュエータで、複数の
電動モータを用いて1台のアクチュエータを構成したも
のはなかった。例えば特開昭61−181153、特開昭63−30
637及び特開昭54−10126に開示されている電動アクチュ
エータは、1台のアクチュエータに1台の電動モータを
装着しただけのものであるから、もしこの1台の電動モ
ータが故障した場合には、全く使用できないという欠点
があった。
また実開昭55−167566には、内燃機関のリダクション
スタータが開示されているが、該従来例は、あくまで内
燃機関のスタータの発明であって、本願発明のトランス
ミッションの変速操作用の電動式アクチュエータではな
い。従って本願発明とはその目的、構成及び作用効果が
全く異なる別異の発明である。
また実開昭57−72756には、電動シリンダが開示され
ているが、ねじ軸とナットの機構及び検出器も開示して
いるものの、電動モータは単一であり、また用途も特定
されておらず、複数の電動モータを用い、かつトランス
ミッションの操作部材に連結された本願発明の電動式ア
クチュエータとは、その目的、構成及び作用効果が全く
異なる。
また実開昭63−59255には、歯車の支持構造が開示さ
れているが、該従来例は、電動モータの軸方向のガタを
吸収する機構及びウォームギヤによる減速機構を開示し
ただけのものであり、電動モータは単一であり、従って
本願発明とはその目的、構成及び作用効果が全く異な
る。
また実開昭59−32175には、始動電動機が開示されて
いるが、該従来例は、夫々並列並びに直列に配列された
2台の電動モータを開示しているものの、本願発明とは
その目的が全く異なる。即ち、該従来例は、エンジンの
スタータモータであって、本願発明のようなトランスミ
ッションの変速操作部材に連結されてはいない。本願発
明は電動式アクチュエータの出力部材がトランスミッシ
ョンの変速操作部材に連結されてなるものてあるから、
発明の構成が全く異なるものである。
目 的 本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになさ
れたものであって、その目的とするところは、各々が必
要出力を出し得る複数の電動モータを用いて1台の電動
式アクチュエータを構成することによって、たとえ1台
の電動モータが故障しても、他の電動モータが所定の出
力を出して必要な作業が速度を落とすことなく行われる
ようにすることである。また他の目的は、複数台の電動
モータと入力部材との間に電磁クラッチを装着すること
によって、特定の電動モータが正常に作動しているとき
には、他の電動モータはその電磁クラッチが切られて回
転させられることがない待機状態としておき、不要な制
動力が装置に作用しないようにして動力の損失をなくす
ようにすることである。また他の目的は、流体圧源を必
要としない電動モータの使用により装置の小型化と軽量
化及びコストの低減を図ることである。また他の目的
は、入力部材と出力部材にねじ装置を用いることによ
り、装置の構造の簡易化とコストの低減を図ることであ
る。更に他の目的は、電動モータに加えて出力部材の基
準位置に対する相対位置を検出する位置センサを備える
ことにより、自動トランスミッションのシフト、セレク
ト操作の進行状態を的確に把握し、該位置センサからの
検出信号をコンピュータに入力してきめ細かい制御を行
い得るようにすることである。また他の目的は、入力部
材としてのねじ軸の片側に電動モータを並列に配置する
ことにより、電動式アクチュエータの長さを短くして装
置の長さの点からのコンパクト化を図ることである。ま
た他の目的は、入力部材としてのねじ軸の両側に電動モ
ータを並列に配置することにより、電動モータ部分の太
さを小さくし、装置の太さの点からのコンパクト化を図
ることである。更に他の目的は、入力部材と出力部材に
ウォームとウォームホイールとからなる歯車装置を用い
ることにより、滑り摩擦による機械的損失を少なくし、
機械効率の向上を図ることである。
構 成 要するに本発明(請求項1)は、ねじ軸と、該ねじ軸
に螺合するナットとからなるねじ装置の該ねじ軸を入力
部材とし前記ナットを出力部材として前記ねじ軸を電動
モータで駆動するようにした自動車のトランスミッショ
ン用電動式アクチュエータにおいて、前記電動モータを
2台設け、該2台の電動モータの各々の出力が必要出力
となるように各電動モータの出力を設定し、各電動モー
タと前記入力部材との間に電磁クラッチを装着し、かつ
前記出力部材の基準位置に対する相対位置を検出する位
置センサを備え、前記ねじ軸に被駆動歯車を固定し、前
記2台の電動モータの回転軸に夫々固定された2つの駆
動歯車を前記被駆動歯車に異なる円周方向位置で噛合さ
せると共に前記電動モータを前記ねじ軸の片側に並列に
配置して機枠に固定し、前記2つの駆動歯車と前記被駆
動歯車とからなる歯車機構を介して該ねじ軸を駆動する
ように構成し、常時は前記2台の電動モータのうちの1
台の電動モータの前記電磁クラッチを接続して該1台の
電動モータのみを作動させておき、他の前記電動モータ
を故障時に備えて待機させておくように構成し、前記ナ
ットをトランスミッションの変速操作部材に連結してな
ることを特徴とするものである。
また本発明(請求項2)は、ねじ軸と、該ねじ軸に螺
合するナットとからなるねじ装置の該ねじ軸を入力部材
とし前記ナットを出力部材として前記ねじ軸を電動モー
タで駆動するようにした自動車のトランスミッション用
電動式アクチュエータにおいて、前記電動モータを2台
設け、該2台の電動モータの各々の出力が必要出力とな
るように各電動モータの出力を設定し、各電動モータと
前記入力部材との間に電磁クラッチを装着し、かつ前記
入力部材の基準位置に対する相対位置を検出する位置セ
ンサを備え、前記ねじ軸に遊星歯車機構の腕を構成する
腕部材を固定し、機枠に固定された内歯歯車に噛合する
一対の被駆動歯車を前記腕部材に回動自在に装着し、前
記電動モータの回転軸に固定された駆動歯車を前記一対
の被駆動歯車に噛合させ、前記電動モータは、前記ねじ
軸の両端側に前記ねじ軸を共通にして相対向して直列に
配置されて前記機枠に固定され、前記遊星歯車機構を介
して該ねじ軸を駆動するように構成し、常時は前記2台
の電動モータのうちの1台の電動モータの前記電磁クラ
ッチを接続して該1台の電動モータのみを作動させてお
き、他の前記電動モータを故障時に備えて待機させてお
くように構成し、前記ナットをトランスミッションの変
速操作部材に連結してなることを特徴とするものであ
る。
また本発明(請求項3)は、ウォームと、該ウォーム
に噛合するウォームホイールとからなる歯車装置の該ウ
ォームの回転軸を入力部材とし、該ウォームホイールを
出力部材として該入力部材を電動モータで駆動するよう
に構成し、前記電動モータを2台設け、該2台の電動モ
ータの各々の出力が必要出力となるように各電動モータ
の出力を設定し、各電動モータと前記入力部材との間に
電磁クラッチを装着し、かつ前記出力部材の基準位置に
対する相対位置を検出する位置センサを備え、前記2台
の電動モータは、前記入力部材の両端側に相対向して配
置され、回転軸が夫々前記入力部材の両端に固定され、
前記2台の電動モータが直接前記ウォームを駆動するよ
うに構成され、常時は前記2台の電動モータのうちの1
台の電動モータの前記電磁クラッチを接続して該1台の
電動モータのみを作動させておき、他の前記電動モータ
を故障時に備えて待機させておくように構成し、前記出
力部材をトランスミッションの変速操作部材に連結した
ことを特徴とするものである。
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
本発明に係る電動式アクチュエータ1は、第1図から第
6図に示すように、入力部材2を電動モータ3で駆動す
るようにした電動式アクチュエータにおいて、電動モー
タ3を複数台設け、該複数台の電動モータ3の各々の出
力Pが必要出力PD(P=PD)となるように各電動モータ
3の出力Pを設定し、かつ各電動モータ3と入力部材2
との間に電磁クラッチ7を装着し、常時は複数の電動モ
ータ3のうちの特定の電動モータ3のみを作動させてお
き、他の電動モータ3が故障時に備えて待機させておく
ように構成したものである。
従って、電動モータ3の台数をnとすると、各電動モ
ータ3の合計出力PTは、PT=nP=nPDとなるように設定
されている。そして各電動モータ3は、電動式アクチュ
エータ1の作動中は1台の電動モータ3にのみ電流が供
給されて回転するように、かつ他の電動モータ3はその
間は停止していて上記1台が故障した場合には、他の1
台の電動モータ3が回転を続行して、上記P=PDなる十
分に大きい出力Pにより電動式アクチュエータ1の作動
速度を落とすことなく、トランスミッションのシフト、
セレクト操作を行うことができるように構成されてい
る。
次に、第1図及び第2図により、本発明に係る電動式
アクチュエータ1の第1実施例(請求項1)について説
明する。電動式アクチュエータ1は、ねじ軸4と、該ね
じ軸に螺合するナット5とからなるねじ装置Sのいずれ
か一方を入力部材2とし、他方を出力部材6として該入
力部材を電動モータ3で駆動するようにしたものであっ
て、図示の実施例では、ねじ軸4を入力部材2として、
ナット5を出力部材6としてあり、電動モータ3を2台
設け、該2台の電動モータ3の各々の出力Pが必要出力
PDとなるように各電動モータ3の出力Pを十分に大きく
設定してあり、電動モータ3と入力部材2との間、即ち
電動モータ3の機枠9側に該電動モータと一体的に電磁
クラッチ7に装着してある。また出力部材6の基準位置
に対する相対位置を検出する位置センサ8を備えてい
る。そして該位置センサ8は、図示の実施例では2連式
のポテンショメータを採用している。
電磁クラッチ7を有する2台の電動モータ3は、機枠
9に固定されており、該電動モータの回転軸(図示せ
ず)に電磁クラッチ7を介して連結される回転軸3aは軸
受10を介して機枠9に回動自在に支承され、機枠9内に
設けられた歯車室9a内に突出してその一端には駆動歯車
11が固定されている。即ち、該実施例においては、電動
モータ3は、ねじ軸4の片側に並列に配置され、歯車機
構Gを介してねじ軸4を駆動するように構成されてい
る。そして駆動歯車11は機枠9に軸受12を介して回動自
在に支承されたねじ軸4に固定された被駆動歯車13に噛
合している。ナット5はねじ軸4に螺合しており、回転
しないように断面四角形状に形成され、その長手方向の
中央部には水平方向に一対のピン14が突出し、該ピンは
出力部材6の一部をなすと共にトランスミッションの変
速操作部材であるシフトセレクトシャフト16の一端に固
定された二又状のクランク15の下端に形成された溝15a
に係合し、ナット5は二又状のクランク15に摺動自在に
嵌合している。位置センサ8は、機枠9に固定されてお
り、その回転軸8aにはナット5の動きに連動して揺動す
るように該ナットに連結されたクランク18の一端が固定
されている。
次に、第3図及び第4図により本発明に係る電動式ア
クチュエータ1の第2実施例(請求項2)について説明
する。なお、第1実施例と同一の部分には図面に同一の
符号を付してその説明を省略する。電磁クラッチ7を有
する電動モータ3は、同様に2台設けられており、ねじ
軸4を入力部材として該ねじ軸の両側に配列に配置さ
れ、歯車機構Gを介して該ねじ軸を駆動するように構成
されている。
歯車機構Gは、第1実施例と異なり、遊星歯車機構を
採用している。即ち、回転軸3aには駆動歯車11が固定さ
れ、該駆動歯車は一対の遊星歯車である被駆動歯車19に
噛合し、該被駆動歯車は腕部材20に植設された一対の枢
軸21により該腕部材に回動自在に装着されている。腕部
材20はねじ軸4の一端4aに固定され、また被駆動歯車19
は機枠9に固定された内歯歯車22に噛合している。
次に、第5図及び第6図により本発明に係る電動式ア
クチュエータ1の第3実施例(請求項3)について説明
する。電動式アクチュエータ1は、ウォーム24と、該ウ
ォームに噛合するウォームホイール25とからなる歯車装
置Gの該ウォームの回転軸26を入力部材2としており、
該ウォームホイールを出力部材6として入力部材2を電
磁クラッチ7を有する電動モータ3で駆動するようにし
たものであって、電動モータ3を2台設け、該2台の電
動モータ3の各々の出力Pが必要出力PDとなるように各
電動モータ3の出力を設定してあり、かつ出力部材6の
基準位置に対する相対位置を検出する位置センサ8を備
えている。
電動モータ3は、機枠9に固定され、回転軸26の両側
に回転軸3aが連結されており、該回転軸は夫々軸受28を
介して機枠9に回動自在に支承されている。ウォームホ
イール25は、扇形歯車であり、機枠9に回動自在に支承
されたシフトセレクトシャフト16に固定されている。そ
して該シフトレジストシャフトには位置センサ8、即ち
2連式のポテンショメータが取り付けられている。
作 用 本発明は、上記のように構成されており、以下その作
用について説明する。まず第1図及び第2図に示す第1
実施例に係る電動式アクチェエータ1の作用について説
明すると、該電動式アクチュエータ1を、トランスミッ
ションのシフト又はセレクト用に用いることで、2台の
電動モータ3の電磁クラッチ7のいずれか一方を接続
し、他方を切っておき、切られた電磁クラッチ7の側の
電動モータ3には電流を供給しないようにしておく。即
ち、電磁クラッチ7が切られた電動モータ3は待機させ
ておく。
そこで車輛(図示せず)の運転席に設けられたチェン
ジレバーをする指令ユニット(図示せず)を操作して、
シフト又はセレクト用の指令信号が制御装置(図示せ
ず)に送出されると、1台の電動モータ3にのみ電流が
供給されて、該電動モータが回転し、駆動歯車11が被駆
動歯車13を回転させ、1台の電動モータ3の出力Pが入
力部材2であるねじ軸4に伝達されて該ねじ軸が回転
し、出力部材6であるナット5が、ねじ軸4の回転方向
により図中左右に矢印A,Bの如く往復動し、これによっ
てピン14がクランク15の二又状の溝15aを介して該クラ
ンクを揺動させ、シフトセレクトシャフト16が矢印C,D
の如く揺動する。これによって適宜自動トランスミッシ
ョンのシフト又はセレクト操作がなされる。そしてこの
場合には、1台の電動モータ3が正常に作動しているの
みであるが、その出力Pは電動式アクチュエータ1の必
要出力PDに等しいので、電動式アクチュエータ1は通常
の速度で作動し、シフト又はセレクト操作は順調に行わ
れる。またこの場合、他方の電動モータ3の電磁クラッ
チ7は切られているので、駆動歯車11までは回転するも
のの、待機中の電動モータ3は全く回転させられること
がなく、従って該待機中の電動モータ3がブレーキとな
って、電動式アクチュエータ1に対して制動力を作用さ
せるおそれは全くない。
そこで、作動中の電動モータ3が故障した場合につい
て説明すると、この場合には制御装置により、該故障し
た電動モータ3の電磁クラッチ7を切り、該電動モータ
に対する電流の供給を停止させ、逆に待機中の電動モー
タ3の電磁クラッチ7を接続し、該待機中の電動モータ
3にのみ電流を供給して該電動モータ3を作動させる。
そして待機中であった電動モータ3の出力Pも電動式ア
クチュエータ1の必要出力PDに等しいので、故障時にお
いてもトランスミッションのシフト又はセレクト操作は
通常時と全く同じ速度で順調に遂行される。
またシフト又はセレクト操作の進行状況は、ナット5
の往復動によりクランク18を介して位置センサ8の回転
軸8aが仮想線で示すように揺動することにより、位置セ
ンサ8によって逐次読み取られて該位置センサからの信
号が制御装置に入力され、シフト又はセレクト操作が完
了すると、制御装置から信号が送出されて電動モータ3
に対する電流の供給が停止し、電動モータ3は停止す
る。
次に、第3図及び第4図に示す第2実施例に係る電動
式アクチュエータ1の作用について説明すると、この実
施例においては、歯車装置Gが遊星歯車装置を採用して
いること及びねじ軸4の両側に電動モータ3が並列に配
置されている点が第1実施例と異なるのみで、その他の
構成は第1実施例と同様であるので、同様な部分の作用
の詳細な説明は省略する。左右いずれか一方の電動モー
タ3の電磁クラッチ7が切られて、該電動モータ3への
電流の供給が停止し、他方の電動モータ3の電磁クラッ
チ7が接続されて、該電動モータ3にのみ電流が供給さ
れ、該電動モータ3が作動する。そして駆動歯車11によ
り一対の被駆動歯車19が回転させられ、これによって該
一対の被駆動歯車は内歯歯車22に対して転動し、この結
果腕部材20が回転してその回転がねじ軸4に伝達され、
ナット5が矢印A,Bの如く往復動する。そして同様にシ
フト又はセレクト操作がなされる。
また作動中の電動モータ3が故障した場合には、制御
装置により該作動中の電動モータ3に対する電流の供給
を停止させると共にその電磁クラッチ7を切り、逆に待
機中であった他方の電動モータ3の電磁クラッチ7を接
続して、該電動モータ3に電流を供給し、該電動モータ
3のみを作動させる。これによって何ら支承なくトラン
スミッションのシフト又はセレクト操作が遂行される。
最後に、第5図及び第6図に示す第3実施例に係る電
動式アクチュエータ1の作用について説明すると、いず
れか一方の電動モータ3の電磁クラッチ7を接続して該
電動モータ3のみを作動させる。電動モータ3の回転に
よりウォーム24が回転してこれがウォームホイール25を
回転させ、シフトセレクトシャフト16が揺動し、シフト
又はセレクト操作が行われるが、同様に作動中の電動モ
ータ3が故障しても、該電動モータ3の電磁クラッチ7
を切り、他方の電動モータ3の電磁クラッチ7を接続し
て、該他方の電動モータ3を作動させてシフト又はセレ
クト操作を何ら支障なく遂行することができる。
以上のように、本発明に係る電動式アクチュエータ1
を車輛の自動トランスミッションのシフトセレクト操作
用に用いることで、たとえ作動中の電動モータ3が故障
しても、直ちに待機中の他方の電動モータ3を使用して
シフトセレクト操作を行わせることができ、しかもこの
場合でも該シフトセレクト操作の速度は全く変わらない
ので、運転操作には全く支障がなく、極めて有利であ
る。
効 果 本発明は、上記のように各々が必要出力を出し得る複
数の電動モータを用いて1台の電動式アクチュエータを
構成するようにしたので、たとえ1台の電動モータが故
障しても、他の電動モータが所定の出力を出して必要な
作業が速度を落とすことなく行われるようにすることが
できる効果がある。また複数台の電動モータと入力部材
との間に電磁クラッチを装着したので、特定の電動モー
タが正常に作動しているときには、他の電動モータはそ
の電磁クラッチが切られて回転させられることがない待
機状態としておき、不要な制動力が装置に作用しないよ
うにして動力の損失をなくすようにすることができる効
果がある。また流体圧源を必要としない電動モータを使
用したので、装置の小型化と軽量化及びコストの低減を
図ることができる効果がある。また入力部材と出力部材
にねじ装置を用いたので、装置の構造の簡易化とコスト
の低減を図ることができる効果がある。更には電動モー
タに加えて出力部材の基準位置に対する相対位置を検出
する位置センサを備えたので、例えば自動トランスミッ
ションのシフト、セレクト操作の進行状態を的確に把握
し、該位置センサからの検出信号をコンピュータに入力
してきめ細かい制御を行い得る効果がある。また入力部
材としてのねじ軸の片側に電動モータを並列に配置した
ので、電動式アクチュエータの長さを短くして装置の長
さの点からのコンパクト化を図ることができる効果があ
る。また入力部材としてのねじ軸の両側に電動モータを
並列に配置したので、電動モータ部分の太さを小さくし
得、装置の太さの点からのコンパクト化を図ることがで
きる効果がある。また入力部材と出力部材にウォームと
ウォームホイールとからなる歯車装置を用いたので、滑
り摩擦による機械的損失を少なくし得、機械効率の向上
を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の第1実式例に係り、第1図
は電動式アクチュエータの縦断面図、第2図は要部斜視
図、第3図及び第4図は本発明の第2実施例に係り、第
3図は電動式アクチュエータの縦断面図、第4図は要部
斜視図、第5図及び第6図は本発明の第3実施例に係
り、第5図は電動式アクチュエータの縦断面図、第6図
は第5図に示すものの右側面図である。 1は電動式アクチュエータ、2は入力部材、3は電動モ
ータ、3aは回転軸、4はねじ軸、5はナット、6は出力
部材、8は位置センサ、9は機枠、11は駆動歯車、13は
被駆動歯車、16はトランスミッションの変速操作部材の
一例たるシフトセレクトシャフト、19は被駆動歯車、20
は腕部材、22は内歯歯車、24はウォーム、25はウォーム
ホイール、26は回転軸、Gは歯車装置、Sはねじ装置で
ある。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ軸と、該ねじ軸に螺合するナットとか
    らなるねじ装置の該ねじ軸を入力部材とし前記ナットを
    出力部材として前記ねじ軸を電動モータで駆動するよう
    にした自動車のトランスミッション用電動式アクチュエ
    ータにおいて、前記電動モータを2台設け、該2台の電
    動モータの各々の出力が必要出力となるように各電動モ
    ータの出力を設定し、各電動モータと前記入力部材との
    間に電磁クラッチを装着し、かつ前記出力部材の基準位
    置に対する相対位置を検出する位置センサを備え、前記
    ねじ軸に被駆動歯車を固定し、前記2台の電動モータの
    回転軸に夫々固定された2つの駆動歯車を前記被駆動歯
    車に異なる円筒方向位置で噛合させると共に前記電動モ
    ータを前記ねじ軸の片側に並列に配置して機枠に固定
    し、前記2つの駆動歯車と前記被駆動歯車とからなる歯
    車機構を介して該ねじ軸を駆動するように構成し、常時
    は前記2台の電動モータのうちの1台の電動モータの前
    記電磁クラッチを接続して該1台の電動モータのみを作
    動させておき、他の前記電動モータを故障時に備えて待
    機させておくように構成し、前記ナットをトランスミッ
    ションの変速操作部材に連結してなることを特徴とする
    自動車のトランスミッション用電動式アクチュエータ。
  2. 【請求項2】ねじ軸と、該ねじ軸に螺合するナットとか
    らなるねじ装置の該ねじ軸を入力部材とし前記ナットを
    出力部材として前記ねじ軸を電動モータで駆動するよう
    にした自動車のトランスミッション用電動式アクチュエ
    ータにおいて、前記電動モータを2台設け、該2台の電
    動モータの各々の出力が必要出力となるように各電動モ
    ータの出力を設定し、各電動モータと前記入力部材との
    間に電磁クラッチを装着し、かつ前記入力部材の基準位
    置に対する相対位置を検出する位置センサを備え、前記
    ねじ軸に遊星歯車機構の腕を構成する腕部材を固定し、
    機枠に固定された内歯歯車に噛合する一対の被駆動歯車
    を前記腕部材に回動自在に装着し、前記電動モータの回
    転軸に固定された駆動歯車を前記一対の被駆動歯車に噛
    合させ、前記電動モータは、前記ねじ軸の両端側に前記
    ねじ軸を共通にして相対向して直列に配置されて前記機
    枠に固定され、前記遊星歯車機構を介して該ねじ軸を駆
    動するように構成し、常時は前記2台の電動モータのう
    ちの1台の電動モータの前記電磁クラッチを接続して該
    1台の電動モータのみを作動させておき、他の前記電動
    モータを故障時に備えて待機させておくように構成し、
    前記ナットをトランスミッションの変速操作部材に連結
    してなることを特徴とする自動車のトランスミッション
    用電動式アクチュエータ。
  3. 【請求項3】ウォームと、該ウォームに噛合するウォー
    ムホイールとからなる歯車装置の該ウォームの回転軸を
    入力部材とし、該ウォームホイールを出力部材として該
    入力部材を電動モータで駆動するように構成し、前記電
    動モータを2台設け、該2台の電動モータの各々の出力
    が必要出力となるように各電動モータの出力を設定し、
    各電動モータと前記入力部材との間に電磁クラッチを装
    着し、かつ前記出力部材の基準位置に対する相対位置を
    検出する位置センサを備え、前記2台の電動モータは、
    前記入力部材の両端側に相対向して配置され、回転軸が
    夫々前記入力部材の両端に固定され、前記2台の電動モ
    ータが直接前記ウォームを駆動するように構成され、常
    時は前記2台の電動モータのうちの1台の電動モータの
    前記電磁クラッチを接続して該1台の電動モータのみを
    作動させておき、他の前記電動モータを故障時に備えて
    待機させておくように構成し、前記出力部材をトランス
    ミッションの変速操作部材に連結したことを特徴とする
    自動車のトランスミッション用電動式アクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記位置センサは、ポテンショメータであ
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記
    載の自動車のトランスミッション用電動式アクチュエー
    タ。
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